JP6752831B2 - 色相を変える色域マッピング - Google Patents

色相を変える色域マッピング Download PDF

Info

Publication number
JP6752831B2
JP6752831B2 JP2017566841A JP2017566841A JP6752831B2 JP 6752831 B2 JP6752831 B2 JP 6752831B2 JP 2017566841 A JP2017566841 A JP 2017566841A JP 2017566841 A JP2017566841 A JP 2017566841A JP 6752831 B2 JP6752831 B2 JP 6752831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
hue
source
target
color gamut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017566841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018523387A (ja
Inventor
テボー,セドリック
シュタウダー,ユルヘン
オルハン,アニータ
Original Assignee
インターデジタル シーイー パテント ホールディングス
インターデジタル シーイー パテント ホールディングス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by インターデジタル シーイー パテント ホールディングス, インターデジタル シーイー パテント ホールディングス filed Critical インターデジタル シーイー パテント ホールディングス
Publication of JP2018523387A publication Critical patent/JP2018523387A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6752831B2 publication Critical patent/JP6752831B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6058Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut
    • H04N1/6063Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut dependent on the contents of the image to be reproduced
    • H04N1/6066Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut dependent on the contents of the image to be reproduced dependent on the gamut of the image to be reproduced
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/67Circuits for processing colour signals for matrixing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6058Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6075Corrections to the hue

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、ソース色の色処理に関する。本発明はさらに、ソース色の色相をターゲット色の色相のほうに変化させるための色相変化色域マッピングに関する。
画像およびビデオ処理の色処理の一つの仕方は色域マッピングとして知られる。
「色域」は色の集合である。たとえば、色域は:現実の照明のもとでの現実のオブジェクトの色;モニター上の表示のためにまたはフィルム投影によって再現される画像(単数または複数)の色;アニメーション・フィルム(たとえばCGIアニメーション)における合成された色;または人間または光捕捉装置に可視の他の任意の色の集合でありうる。実際上は、色域は、シーン照明、現実のオブジェクト、画像捕捉装置、画像再生装置、色空間、標準、たとえばNTSC、ITU-R BT rec.709(「709勧告」)、ITU-R BT rec.2020(「2020勧告」)、アドビRGB、DCI-P3または色再現についての他の任意の現在もしくは将来の標準、あるいは色の多様性に対する他の任意の制約条件(単数または複数)よって定義されてもよい。
「色域マッピング」は、ソース色域の色(「ソース色」)をターゲット色域の色(「ターゲット色」)にマッピングまたは再分配するプロセスである。ソース色域はいかなる色域に関連していてもよい。同様に、ターゲット色域もいかなる色域に関連していてもよい。たとえば、ソース色域は入力画像データに関連していてもよく、ターゲット色域は表示装置(たとえばユーザー装置)に関連していてもよい。色域マッピングは、彩度、色相、明度、コントラストまたは色の他の側面への変更、黒、白またはソースおよび/またはターゲット色域の他の色側面への変更を含みうる。たとえば、色域マッピングはトーン・マッピングを含みうる。
色域マッピングは、画像およびビデオ処理(たとえばビデオ・コンテンツ制作またはポストプロダクション)の分野において重要な応用をもつ。たとえば、色域マッピングは、ビデオ・コンテンツの色処理のための重要なツールである(たとえば、ある装置の表示制約条件が満たされることを保証するために色域マッピングが利用されてもよい)。色域マッピングはまた、芸術上の要求を満たすためにおよび/またはカラリストによるツールとしても使われてもよい。色域マッピングは、映画館、テレビジョンまたはインターネットのためなどの再生または伝送のために、もとのビデオを異なるビデオ種別に変換するためにも使われてもよい。色域マッピングはカメラにおいて使われることもできる。たとえば、カメラにおいて、色域マッピングは、カメラ・センサーによって捕捉されるシーンを所与の標準に適合させて、捕捉された色が(たとえばある表示装置で)正確に再現できるようにするために使われてもよい。ソース・カメラ色域は、カメラ・センサーのカラー・フィルターによって定義されることができる。色域マッピングは、画像またはビデオ・コンテンツを正確に表示するために表示装置において使われることもありうる。ターゲット表示色域は、表示パネルの原色によって定義されてもよい。処理の間、色域マッピングはさまざまなピクセル周波数で反復されてもよい。
色域マッピングの議論は非特許文献1、2、3を含む。
既存の色域マッピング方法は、色域マッピング後の色の一貫性の劣化(たとえば結果として得られるターゲット色域における、近傍の変形)につながるので問題がある。そのような問題は、既存の方法による、ソースおよびターゲット色域の境界に関する、色の彩度および/または色相および/または明度の圧縮または展開から生じる。色の明度はCIELAB色空間またはLab色空間のたとえば1976年にCIEによって定義されたものにおけるL座標によって指定されてもよい。同様に、明度は、IPT色空間のI座標によって指定されてもよい。たとえば、非特許文献4が明度を論じている。しかしながら、明度、強度またはルミナンスは、変更なしで使用されることができる。色の色相は、心理物理実験を使って得ることができる。しかしながら、異なる観察条件および/または異なるモデルが異なる色相定義につながることがある。色の色相は、色空間、たとえばCIELAB色空間の円筒座標表現の円筒角によって指定されてもよい。あるいはまた、色相は、色座標から公式を使って得られてもよい。(たとえば、RGB色空間では、色相は、hue=arctan((√3(G−B))/(2*R−G−B))によって定義されてもよい。)色空間における色域の境界は、色域のすべての色を含む外殻である。
既存の色域マッピング方法の大きな部分は、カスプ色域マッピングとして知られ、色域カスプ(cusp)に対する色の彩度(またはクロマ)および/または色の明度を圧縮または伸長する。色域マッピング、特にカスプ色域マッピングでは、ソース色域を定義する原色とターゲット色域を定義する原色との間に著しい不一致(たとえば揃っていないカスプ線)があるとき、非一様な彩度修正が起こりうる。よって、似た色について、カスプ色域マッピングによって誘起される彩度利得が全く異なることがありうる(たとえば、色相角75°については彩度利得は1.6であり、一方、色相角85°については彩度利得が1.2となることがありうる)。その結果、一つの色近傍内で、マッピングされた色の一貫性が劣化するという問題が生じる。
ソース色域のカスプ線における特異点(たとえば原色または二次色)とターゲット色域のカスプ線における対応する特異点が異なる色相をもつときは、さらなる問題が生じる。特異点がカスプ線曲率の不連続点に対応するときは、カスプ色域マッピングの間に、色近傍が劣化することがある。色近傍に対する負の影響は、他の条件が同じままでソースおよびターゲット色域のカスプ線の対応する特異点の色相が近いが同一でない場合、一層強くなることがある。
こうした問題がある一つの文献は、特許文献1(「Henley」)である。Henleyは剪断マッピング(shear mapping)と呼ばれる色域マッピング方法を開示している。剪断マッピングは、色空間、たとえばCIELAB色空間における定色相葉において、ソース色域のカスプをターゲット色域のカスプにマッピングする。Henleyは色相回転を開示している。これは、色相彩度の最大レベルを維持するよう実行される。Henleyにおける色相回転は、入力(ソース色域)のそれぞれの原色および二次色の色相を宛先(ターゲット色域)における原色または二次色の色相にマッピングする完全(full)色相回転である。完全色相回転マッピングは非特許文献5の論文によっても論じられている。しかしながら、この完全色相回転は、色相を有意にシフトさせるという問題を生じる。
米国特許出願公開第2005/248784号明細書、Henleyら
J. Morovic and M. R. Luo、"The Fundamentals of Gamut Mapping: A Survey"、Journal of Imaging Science and Technology, 45/3:283-290, 2001 Montag E. D., Fairchild M. D、"Psychophysical Evaluation of Gamut Mapping Techniques Using Simple Rendered Images and Artificial Gamut Boundaries"、IEEE Trans. Image Processing, 6:977-989, 1997 P. Zolliker, M. Datwyler, K. Simon、On the Continuity of Gamut Mapping Algorithms, Color Imaging X: Processing, Hardcopy, and Applications. Edited by Eschbach, Reiner; Marcu, Gabriel G. Proceedings of the SPIE, Volume 5667, pp.220-233, 2004 Ebner Fritz and Mark D. Fairchild、"Development and testing of a color space (IPT) with improved hue uniformity", Color and Imaging Conference in 1998 Green and Luo、"Extending the CARISMA gamut mapping model"、published at the conference Color Image Science in 2000 Ebner Fritz and Mark D. Fairchild、"Development and testing of a color space (IPT) with improved hue uniformity" published at the conference Color and Imaging Conference in 1998
本願の原理のある側面は、上述した問題を回避し、解決策を提供する。
本願の原理のある側面は、ソース色とターゲット色の間の彩度、色相および/または明度の差に基づいて、ソース色の色相をターゲット色の色相に向けて変化させることに向けられる。
本願の原理のある側面は、ソース色域からターゲット色域に向けての、ソース色のターゲット色への色域マッピングのための方法であって:ソース色域のソース特定色とターゲット色域の対応するターゲット特定色の間の差を決定する段階と;前記ソース特定色と前記ターゲット特定色の前記差に基づいて、前記ソース特定色のソース色相を前記対応するターゲット特定色のターゲット色相に向けて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定する段階と;前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域に向けた色域マッピングを実行する段階であって、前記特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群の群から選択された少なくとも一つである、段階とを含み、前記差は、前記ソース特定色および前記対応するターゲット特定色の色相、彩度および明度の群から選択される少なくとも一つに基づく、方法に向けられる。
本願の原理のある側面は、ソース色域からターゲット色域に向けての、ソース色のターゲット色への色域マッピングのためのシステムであって:ソース色域のソース特定色とターゲット色域の対応するターゲット特定色の間の差を決定するよう構成されたプロセッサを有しており;前記プロセッサはさらに、前記ソース特定色と前記ターゲット特定色の前記差に基づいて、前記ソース特定色のソース色相を前記対応するターゲット特定色のターゲット色相に向けて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定し、前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域に向けた色域マッピングを実行するよう構成されており、前記特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群の群から選択された少なくとも一つであり、前記差は、前記ソース特定色および前記対応するターゲット特定色の色相、彩度および明度の群から選択される少なくとも一つに基づく、システムに向けられる。
本願の原理のある側面は、プロセッサによって実行可能な命令の集合を含むコンピュータ・プログラムを有する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、ソース色域のソース特定色とターゲット色域の対応するターゲット特定色の間の差を決定する段階と;前記ソース特定色と前記ターゲット特定色の前記差に基づいて、前記ソース特定色のソース色相を前記対応するターゲット特定色のターゲット色相に向けて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定する段階と;前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域に向けた色域マッピングを実行する段階とを実行するよう構成され、前記特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群の群から選択された少なくとも一つであり、前記差は、前記ソース特定色および前記対応するターゲット特定色の色相、彩度および明度の群から選択される少なくとも一つに基づく、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、さらに、ルックアップテーブルを決定することを含むものに向けられる。前記ルックアップテーブルは、前記適応的な変化に基づく、ソース色域のソース色についての、ターゲット色域に向けた色域マッピングに基づいて決定される、入力LUT色の結果的なLUT色へのマッピングを含む、ものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、ソース色域およびターゲット色域が、Lab色異空間およびIPT色空間の群から選択される少なくとも一つの色空間にあり、前記適応的に変化させることが、ソース色相をターゲット色相に向けて回転させることを含む、ものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記変化させられた色相に基づいて出力色が決定され、前記出力色は第一の色空間において表現され、前記出力色の表現は前記第一の色空間から別の色空間に変更され、前記別の色空間は、RGB色空間、YUV色空間およびXYZ色空間の群から選択される少なくとも一つの色空間である、ものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記ソース特定色は第一の色空間で表現され、前記ソース特定色は前記第一の色空間から別の色空間に変更され、前記別の色空間は、Lab色空間およびIPT色空間の群から選択される少なくとも一つである、ものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記特定色が、前記原色の部分集合、前記二次色の部分集合、前記原色および二次色すべての部分集合の群から選択される少なくとも一つのである、ものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記差が、前記特定ソース色の彩度と前記ターゲット特定色の彩度の間で決定されるものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、より小さな彩度差についてより強い色相変化が適用されるものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記差が、前記特定ソース色の色相と前記特定ターゲット色の色相の間で決定されるものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、より大きな色相差についてより強い色相変化が適用されるものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記差が、前記特定ソース色の明度と前記特定ターゲット色の明度の間で決定されるものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、より大きな明度差についてより強い色相変化が適用されるものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、さらに、前記マッピングされた特定ソース色の変化させられた色相値の補間によって、非特定色の色相を決定することを含むものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、色相回転角(θ)が
として定義され、
〔α=∠PtOPs〕は所与の特定色Pの色相角差であり、
βおよびγは三角形OPsPtの他の二つの角であり、
前記色相回転角(θ)は、ソース色域における前記特定ソース色(Ps)とターゲット色域における前記対応する特定ターゲット色(Pt)の間の彩度の差が減少するとともに(絶対値において)増大する、
ものに向けられる。
本願の原理のある側面はさらに、前記方法、システムまたは非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、色相回転角(θ)が
として定義され、
変数Ssは、ソース色域における特定ソース色Psの彩度であり、変数Stは、ターゲット色域における前記対応する特定ターゲット色Ptの彩度である、
ものに向けられる。
本願の原理のある側面は、色域マッピングの機能を含むよう構成されるいかなる装置にも適用可能である。該装置はたとえば、カメラ、ディスプレイ、送信システム(たとえば異なる色域マッピング標準の間の変換をする)、業務用エンコーダ、業務用デコーダ、セットトップボックス、ビデオ・プレーヤー、ビデオ・レコーダーまたはビデオ・ゲーム・コンソールなどである。
本発明は、限定しない例として、付属の図面を参照して与えられる以下の記述を読むことで、より明瞭に理解されるであろう。
RGB色空間における例示的な色域を示している。 例示的な色相回転マッピングを示している。 彩度利得の例示的なプロット図である。 色相回転の例示的なプロット図である。 本願の原理に基づく例示的方法を示す図である。 本願の原理に基づく例示的システムを示す図である。 本願の原理に基づく例示的装置を示す図である。 色相回転マッピングの例示的部分を示す図である。 色相回転マッピングの例示的部分を示す図である。 本願の原理に基づく例示的な色域マッピングを示す図である。 本願の原理に基づく飽和利得の例示的なプロット図である。 本願の原理に基づく色相回転の例示的なプロット図である。
色域マッピングは色域境界記述(GBD: gamut boundary description)を含む。GBDは、色空間における色域の境界面または外殻を定義する。GBDはしばしば、三角形メッシュまたは体積モデルのような明示的な一般的3D表現をもつ。たとえば、色域のGBDは、三角形のメッシュに基づき、各三角形がこのGBDの色空間においてその三つの頂点によって定義されることができる。これらの頂点は色域の境界上に位置する色である。
色やGBD(単数または複数)は通例、色空間において表現される。ただし、必ずしも同じ色空間においてではない。色空間とは、色座標によって色が表現できる空間である。色空間は、ディスプレイの型または入力装置(たとえばカメラ)に対応するものであってもよい。同じ色域が種々の色空間(RGB、Lab、IPT……)において表現できる。しかしながら、異なる色空間において表現された色域は通例、それら異なる色空間のそれぞれにおいて、異なる形をもつ。色空間の一つの型は、明度(L)軸、クロマ(C)軸および色相(h)軸を含む三次元空間である。いくつかの色空間(LabまたはIPTなど)では、色相は、色空間の円筒表現の角度成分として定義されることがある。
色域のカスプは、それぞれの色が、3D色空間の同じ定色相葉にありかつ色域内にある他のすべての色に比べて、より大きなクロマ(すなわち彩度)をもつような色の集合である。定色相葉は明度(L)軸およびクロマ(C)軸に沿って広がる。色域が、三角形のような離散的な表面要素に基づくGBDによって記述されるとき、カスプは、色域を制限する境界面上の特異点(頂点)または線(辺)を含む。三色式の加法的ディスプレイの色域については、カスプは通例、赤、緑、青の原色と、イエロー、マゼンタ、シアンの二次色とを含む。原色および二次色は、ディスプレイの入力の色チャネルの少なくとも一つにおいて、最小または最大レベルのどちらかにある。色域のカスプは、三角形のメッシュに基づく色域境界記述を使ってモデル化されることができ、カスプは、いくつかの三角形の頂点に基づく閉じた多角形になる。これらの頂点に対応するカスプ色は一般に、所与の定色相葉における最大クロマの域内色として定義される。
色域のカスプ線はカスプ色を結んだ線である。色域がクロマについての測度をもつ色空間(たとえばLab色空間または2002年にCIEによって定義されたCIECAM-02モデルに基づくJCh色空間または非特許文献6の論文によって定義されたIPT色空間)において表現されるとき、カスプ色は、一定の色相によって定義される面における最大クロマ(すなわち最大彩度)の色に対応する。色のクロマ(すなわち彩度)は、心理物理実験を使って人間の観察者から得ることができる。しかしながら、異なる観察条件および/または異なるモデルが異なるクロマ(すなわち彩度)定義につながることがある。たとえば、Lab色空間(またはIPT色空間)では、クロマ(すなわち彩度)はaおよびb(またはPおよびT)の平方の和の平方根として定義される。一定色相によって定義される面は一般に「定色相葉(constant hue leaf)」と称される。より一般には、カスプ色はしばしば、色域を制限する境界面上の特異点(「頂点」)または特異線(「辺」)に対応する。色域のカスプ線は一般に、この色域の色域境界上の閉じた多角形をなす線としてモデル化されることができる。
色域マッピング方法(または色域マッピング・アルゴリズム)は、ソース色域(独自のソース・カスプ点またはソース・カスプ線をもつ)からの色をターゲット色域(やはり独自のターゲット・カスプ点または宛先カスプ線をもつ)にマッピングしうる。ターゲット色域における色の範囲を活用するために、色域マッピング方法は、ソース・カスプ点/線をターゲット・カスプ点/線にマッピングしてもよい。そのような色域マッピング・アルゴリズムはカスプ色域マッピング・アルゴリズムとして知られる。
図1は、RGB色空間における色域100の例を示している。図1の色域100は、三色式ディスプレイまたは三色式カメラの色域であってもよい。色域100は、図1に示される立方体(内部および表面)に対応する。
図1に示されるように、RGB色域100はカスプ線105を含む。カスプ線105は閉じた多角形をなす点線であり、これは原色を二次色につなぐ線の集合に対応する。カスプ線105は、ディスプレイの各原色(たとえば赤153、緑158および青155)を、原色を成分としてもつ二次色(たとえばイエロー152、マゼンタ157およびシアン156)とつなぐ特異線から構成される。たとえば、カスプ線105は次のように色をつないでもよい:赤153をイエロー152に、赤153をマゼンタ157に、緑158をイエロー152に、緑158をシアン156に、青155をシアン156に、青155をマゼンタ157に。カスプ線105は、図1では点線によって示されている。
図2は、IPT色空間における色相回転色域マッピングの例を示している。図2は、ソース色域201のカスプと、ターゲット色域202のカスプと、完全色相回転を使って色相マッピングされたソース色域203のカスプとを含んでいる。P軸とT軸はIPT色空間の二つのクロマ軸である。色相マッピングされたソース色域203は、ソース色域201の原色および二次色の色相をターゲット色域201の原色および二次色の色相と揃え、それにより完全色相回転を与えた結果である。
図3は、完全色相回転ありまたはなしでのカスプ色域マッピングから帰結する彩度利得を示す例示的なプロット描画300を示している。本稿での用法では、彩度利得は、色域マッピング前後の色の彩度〔飽和度〕の比として定義されてもよい。たとえば、カスプ色域マッピングを使うとき、ソース色域のカスプ点の彩度利得は、ソース色域におけるカスプ点の彩度と、ターゲット色域において同じ色相をもつカスプ点の彩度との間の比に対応してもよい。
プロット描画300は、カスプ色域マッピングによって誘起される彩度の変化(すなわち彩度利得)を示している。プロット描画300の縦軸は彩度利得の比に関する。プロット描画300の横軸は、度で測った色相角に関する。プロット描画300は、色相回転がないときの、色相角に対する彩度利得を例示するプロット線301を含んでいる。プロット線301は、(色相回転なしのカスプ・マッピングを使って)ソース色域をターゲット色域にマッピングすることに関する。プロット描画300はさらに、完全色相回転があるときの、色相角に対する彩度利得を例示するプロット線302を含んでいる。プロット線302は、(完全色相回転のあるカスプ・マッピングを使って)ソース色域をターゲット色域にマッピングすることに関する。
図4は、完全色相回転ありまたはなしでのカスプ色域マッピングから帰結する色相回転の例示的なプロット描画400を示している。プロット描画400は、ソース色域のターゲット色域への完全色相回転マッピングによって誘起される色相回転(色相の変化)を示している。プロット描画400の縦軸は度を単位とする色相回転角に関する。プロット描画400の横軸は、度を単位とする色相角に関する。プロット描画400は、色相回転がないときの、色相角に対する色相回転角を例示するプロット線401を含んでいる。プロット描画400はさらに、完全色相回転があるときの、色相角に対する色相回転角を例示するプロット線202を含んでいる。図4に示されるように、色の大半は、完全色相回転があるときには、大きくシフトされる。図3および図4から見て取れるように、完全色相回転は効果的に飽和利得の一様性を改善するものの、完全色相回転は色がシフトされる結果をも生じる。
本願の原理のある側面は、ソース色域の色相のマッピングに関する。本願の原理のある側面は、色相マッピングに向けられる。本願の原理のある側面は、ソース色域を、ターゲット色域に向けてマッピングすることに向けられるが、必ずしもターゲット色域の中にマッピングしなくてもよい。たとえば、ソース色域における色の色相が修正されて、結果として得られる色域がターゲット色域に、より近くなるようにしてもよい。しかしながら、色相マッピング後、修正されたソース色域のいくつかの色はまだターゲット色域の外側にあることがあってもよく、および/またはターゲット色域が修正されたソース色域によって完全にカバーされなくてもよい。次いで、すべての修正されたソース色がターゲット色域の内部にあるおよび/またはターゲット色域が修正されたソース色によって完全にカバーされるよう、ソース色は、ターゲット色域に向けてさらにマッピングされる必要があることがある。
本願の原理の一例では、色相マッピングは、カスプ色域マッピングのような他のマッピング・プロセスを除外してもよいし、あるいは含めてもよい。一例では、カスプ色域マッピングが色相マッピング後に適用され、それにより色近傍劣化を最小限にする。
本願の原理のある側面は、ソース色域がターゲット色域に向けて変更または修正されるような色域マッピングのための方法に向けられる。本願の原理のある側面は、ソース色域の原色および二次色の色相の、ターゲット色域の対応する原色および二次色の色相に向けた色相マッピングに向けられる。本願の原理のある側面は、原色および二次色のソース色相を、対応するターゲット原色および二次色のターゲット色相に向けて適応的に変化させることに向けられる。
本稿での用法では、ターゲット色域の「対応する」色は、ソース色域の原色または二次色に対応する。たとえば、ターゲット色域の「赤」色は、ソース色域の「赤」に対応する、ターゲット色域におけるターゲット色である。これら二つの異なる「赤」は、対応する特定色である。あるいはまた、ターゲット色域の対応する色は、ソース色域の特定色に最も近い色相をもつターゲット色域の特定色を指すこともできる。
本願の原理のある側面は、色空間における色相マッピングに向けられ、この色空間は、色の色相が円筒角によって表わされ、色の明度が色空間の円筒座標表現の長手軸上の座標によって表わされることを特徴とする。色相マッピングは、明度軸のまわりのソース色域のカスプ点の回転を含む。各カスプ点の回転は、前記カスプ点を含む各色相葉の回転を定義する。一例では、回転の角度は色相とともに変化する。
本願の原理のある側面は、ソース色域の特定色の色相の、ターゲット色域の対応する特定色の色相に向けた修正を、対応する特定色の色相、彩度および/または明度の差に基づいて制御する方法に向けられる。前記差は、ソース色域における特定色の色相(彩度または明度)と、ターゲット色域における対応する色の色相(彩度または明度)との間で決定される。
本願の原理のある側面は、ソース色域の特定色(たとえば原色および任意的には二次色)をターゲット色域に向けて回転または変化させることに向けられる。回転は、ソース色域の色の彩度とターゲット色域の色の彩度の間の差に基づいていてもよい。回転は、ソース色域の色の色相角とターゲット色域の色の色相角の間の差に基づいていてもよい。特定色は、Lab色空間におけるab面においてまたはIPT色空間におけるPT空間において回転されてもよい。よって、回転は、任意の色空間(たとえばRGB、YUV)において表現されたソース色を修正するために適用されてもよい。
本願の原理のある側面は、ソース色相の回転を、ソースおよびターゲットの特定色(原色および/または二次色)の彩度の差に依存して適用することに関する。一例では、各特定色について(たとえば各原色についておよび/または各二次色について)、彩度の差が小さいほど強い色相回転が適用される。
本願の原理のある側面は、ソース色相の回転を、ソースおよびターゲットの特定色(原色および/または二次色)の色相角の差に依存して適用することに関する。一例では、各特定色について(たとえば各原色についておよび各二次色について)、色相角の差が大きいほど強い色相回転が適用される。
本願の原理のある側面は、ある色空間において、ソース色域の色をターゲット色域の色に向けてマッピングするための方法に向けられる。ここで、色相について、彩度および明度は、色空間の座標によって直接表現される、あるいは色空間の座標から得られることができる。
本願の原理のある側面は、色相、彩度および/または明度の差に応じてソース色域の色相を修正することによって、ソース色をマッピングされたソース色に色相マッピングすることを含む色域マッピングに関する。本願の原理のある側面はさらに、カスプ・マッピングを使って、色相マッピングされたソース色をターゲット色域中にマッピングすることに向けられる。
特定色(たとえば原色および/または二次色)以外の色についての色相回転は、特定色について決定された色相回転角に基づいて決定されてもよい。たとえば、非特定色についての色相回転角は、特定色の色相回転角の補間によって得ることができる。あるいはまた、色相回転角が特定色について適用されて、その色相値が非特定色のために補間されてもよい。たとえば、任意の色空間(たとえばRGB、YUV、LAB、IPT)において、色相は特定色について評価されてもよい(たとえばソース特定色のソース色相を適応的に回転または変化させることによって)。次いで、残りの非特定色の色相は、特定色の結果的な色相に基づいて補間(たとえば推定)されてもよい。
本願の原理のある側面は、潜在的な色相修正を考慮に入れつつ、色域マッピングによって誘起される彩度利得の一様性における改善を許容する。本願の原理のある側面は、彩度利得の一様性を改善する――それにより色近傍の劣化を最小限にする――だけでなく、色相の平均変化をも最小にする。本願の原理のある側面は、色近傍の保存に向けられる。これは、ターゲット色域に向けたマッピング後にソース色の特徴(たとえば明度、クロマまたは色相)の一様性を維持することを含む。一例では、本願の原理のある側面は、完全色相回転角より小さい色相回転角に向けられる。一例では、色相回転の範囲は0(回転なし)から、ソースにおける特定色とターゲットにおける対応する特定色との間の色相角差(ソース原色色相をターゲット原色の色相に揃える)までの間である。
本方法は、原色だけに、あるいは有利には原色および二次色に適用されることができる。ソース色域の他の色も、隣接する原色(および有利には二次色)の色相回転角の線形補間を使って回転させられる。こうして、最も単純な実装では、回転角は、色相の区分線形関数である。一例では、本方法は、色平面(Lab空間ではab面、IPT空間ではPT面)上のカスプの投影に適用される。しかしながら、これを修正なしで、3D色空間で測った角を使って、3Dカスプに適用することが可能でありうる。この具体的な場合には、色相変化は第三の座標(すなわち、明度、強度またはルミナンス)に依存しうる。
一例では、本願の原理の利点は、芸術的意図を保存できることを含むことができる。たいていの場合においてほどほどの色相シフトが適用され、最大色相シフトは必要とされるときにのみ適用されるからである。もう一つの利点は、色近傍の保存を含む。これはカスプ色域マッピングの彩度利得の一様性を高める。
図5は、本願の原理に基づく色相マッピングのための方法500を示す流れ図を示している。一例では、方法500は、ソース色域の、ターゲット色域へ向けての色相回転マッピングを実行することに向けられる。方法500は、ソース色域の色の色相を変えることを含んでいてもよい。
方法500は、ソース色域に関する情報を受領するブロック501を含んでいてもよい。ブロック501は、ソース色域情報、たとえば色域全体を同定する情報を受け取ってもよい。もう一つの例では、ブロック501は、記憶された色域情報を同定する識別子(たとえば、あらかじめ記憶されている色域情報を特定するインジケーター)を受け取ってもよい。受け取ったソース色域情報は、ソース色域を同定する情報であってもよい。ソース色域は、原色、二次色、白色点の座標、色域境界記述、いくつかの色の座標、カスプ線、カスプ点などに限定されることができる。ソース色域は、任意の定義された色空間(たとえばRGB、XYZ、LabおよびIPT)から受領されてもよい。ソース色域は、いかなるソースから受領されてもよい。ソースはたとえば、入力コンテンツを送達する装置、たとえばカメラ、セットトップボックス、カメラ・センサー、HDMIレシーバー、通信インターフェース、モバイル・ネットワーク(3Gまたは4Gネットワークを含む)、ワイヤレス・ネットワーク(Wi-Fi、ブルートゥースネットワークまたはリンクを含む)、TV放送ネットワーク(たとえばDVBまたはATSCレシーバー・インターフェース)、有線ネットワーク(ウェブ・ネットワークを含む)、有線リンクまたはバス(HDMI、USBを含む)、光ディスクプレーヤー(DVDまたはブルーレイプレーヤー、ビデオ・ストリームまたは記憶媒体(たとえばブルーレイディスクまたはメモリ)を含む)である。ソース色域は代替的または追加的に、標準(たとえばrec.709、rec.2020)に準拠していてもよい。
ブロック502は、受領されたソース色域のカスプ線を決定してもよい。ブロック502は、各色相について各カスプ点を決定してもよい。一例では、ブロック502は、各色相について、最大彩度をもつ色を決定してもよい。ブロック502は、カスプ線を、色相毎の彩度として表わしてもよい。別の例では、ブロック502は、カスプ線を、諸カスプ点の3D座標に基づいて表わしてもよい。
方法500はさらに、ターゲット色域に関する情報を受け取るブロック503を含んでいてもよい。ブロック503は、ターゲット色域情報、たとえば色域全体を同定する情報を受け取ってもよい。もう一つの例では、ブロック503は、記憶された色域情報を同定する識別子(たとえば、あらかじめ記憶されている色域情報を特定するインジケーター)を受け取ってもよい。受け取ったターゲット色域情報は、ターゲット色域を同定する情報であってもよい。ターゲット色域は、原色、二次色、白色点の座標、色域境界記述、いくつかの色の座標、カスプ線、カスプ点などに限定されることができる。ターゲット色域は、任意の定義された色空間(たとえばRGB、XYZ、LabおよびIPT)で表現されることができる。ターゲット色域は、いかなるデバイス/システムから送信されてもよい。たとえば、コンテンツを表示する装置、たとえばテレビジョン、モニター、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ゲーム・インターフェースまたは他の任意の型のディスプレイ、通信インターフェース、宛先インターフェースまたは通信リンク(たとえばWi-Fi、USB)または有線リンク(たとえばHDMI、ローカル・エリア・ネットワーク)からである。ターゲット色域は、代替的または追加的に、標準(たとえばrec.709、rec.2020)に準拠していてもよい。ターゲット色域は、宛先インターフェース、たとえばディスプレイとのインターフェースまたは通信リンク(ワイヤレス(たとえばWi-Fi、USB)または有線リンク(たとえばHDMI、ローカル・エリア・ネットワーク)を含む)を介して送信および/または受信されてもよい。
一例では、ターゲット色域の色空間は、ソース色域の色空間とは異なっていてもよい。一例では、ターゲット色域情報は、ソース色域情報とは異なる装置/システムから受領されてもよい。
ブロック504は、ターゲット色域のカスプ線(単数または複数)を決定してもよい。ブロック504は、ブロック502との関連で述べた原理に従ってカスプ線を決定してもよい。
ブロック505は、色相回転角を決定してもよい。一例では、ブロック505は、原色に基づいて色相回転角を決定してもよい。もう一つの例では、ブロック505は、二次色に基づいて色相回転角を決定してもよい。本願の原理の一例では、ブロック505は、原色のみに基づいて色相回転角を決定してもよい。本願の原理の別の例では、ブロック505は、二次色のみに基づいて色相回転角を決定してもよい。別の例では、ブロック505は原色および二次色の両方に基づいて色相回転角を決定してもよい。
ブロック505は、各ソース色について、特に各特定色(すなわち原色および/または二次色)について、色相変化を決定してもよい。本稿での用法では、「特定色」は、色域の原色(単数または複数)、二次色(単数または複数)または原色と二次色として定義される。ブロック505は、ソース色域の特定色の、ターゲット色域の対応する原色および/または二次色の色相の方向に向けた色相変化を決定してもよい。一例では、ブロック505は、回転角によって定義される色相回転を決定することによって色相回転を決定してもよい。
一例では、ブロック505は、非特定色の色相を含む任意の色相について、色相変化、すなわち色相回転角を決定することができる。一例では、ブロック505は、原色および/または二次色について得られた色相回転角の補間(たとえば線形、スプライン)に基づいて色相回転角を決定してもよい。一例では、特定色以外の色の回転角は、ソース色域における前記特定色の色相角のまわりの特定色の回転角度の線形補間によって決定されてもよい。他の実装方法が使用されることもできる(たとえばスプライン補間)。一例では、ブロック505がそのような原理を実行してもよい。
もう一つの例では、ソース色域の非特定色(原色および/または二次色以外の色)が、ソース色域における隣接する原色(および任意的には二次色)の色相回転角の線形補間を使って回転されてもよい。色相回転角は、色相の区分線形関数であってもよい。一例では、ブロック505がこの例を実行する。
一例では、ブロック505は、入力色(たとえば入力画像/ビデオからの色)を出力色(たとえば出力画像/ビデオ)にマッピングするためのルックアップテーブル(「LUT」)を決定してもよい。
一例では、各特定色(原色および/または二次色)について、ブロック505は、より小さな彩度差があるときに、より大きな色相回転が利用されるべきであることを決定してもよい。別の例では、各特定色(原色および/または二次色)について、ブロック505は、より大きな色相差(たとえば、ソース特定色の色相と対応するターゲット色の色相の間の差)があるときに、より大きな色相回転が利用されるべきであることを決定してもよい。
別の例では、各特定色について、ブロック505は、より小さな明度差(たとえば、ソース色の明度とターゲット色の明度の間の差)があるときに、より大きな色相回転が利用されるべきであることを決定してもよい。
別の例では、各特定色について、ブロック505は、より大きな明度差(たとえば、ソース色の明度とターゲット色の明度の間の差)があるときに、より大きな色相回転が利用されるべきであることを決定してもよい。
一例では、ブロック505は、色相回転の角度を決定してもよく、ここで、特定色についての色相回転の角度の値は、ソース色域の特定色とターゲット色域の対応する特定色との間の彩度の差が減少するときに増大する(すなわち、彩度差が減少するときに回転角は増大する。ただしそのレートは必ずしも同じではない)。
一例では、ブロック505は、色相回転の角度を決定してもよく、ここで、特定色についての色相回転の角度の値は、ソース色域の特定色とターゲット色域の対応する特定色との間の色相の差が増大するときに増大する(すなわち、色相差が増大するときに回転角は増大する。ただしそのレートは必ずしも同じではない)。
ブロック505は、式(1)〜(7)との関連で述べる原理に従って原色および/または二次色についての色相回転角を決定してもよい。
ブロック506は、ブロック505の決定に基づく色相回転を適用してもよい。一例では、ブロック506はブロック505からの色相回転角に基づいて色相回転を適用してもよい。一例では、ブロック506は、ブロック505からの色相回転決定を適用して出力色を決定することに基づいてLUTを生成してもよい。もう一つの例では、ブロック506は、ブロック505の色相回転決定を含む、本願の原理に基づいて以前に決定されたLUTに基づいて、色相回転を適用してもよい。ひとたび本願の原理に基づいてLUTが生成されたら、そのLUTは、将来、ブロック501〜505の決定を実行することなく適用するために、記憶されてもよい。LUTは、ブロック501〜505および式(1a)〜(12b)との関連で述べる原理に従って生成されてもよい。
ブロック506は、入力色情報を受け取ってもよい。入力色情報は、入力ビデオの入力ピクセルの色情報であってもよい。一例では、ブロック506は、回転された色相に基づいて決定される出力色を決定してもよい。次いで、ブロック506は該出力色を提供してもよい。
一例では、ブロック507および508は、入力または出力色(たとえばピクセル)に色空間変換を適用してもよい。色変換は、色相回転と同じステップまたは同じプロセスにおいて実行されてもよい。色空間変換は、色の表現を、第一の色空間から別の色空間に変えてもよい。一例では、ブロック507および508は任意的であってもよい。一例では、ブロック507および508は、LUTの色空間表現に基づいて色空間変換を適用してもよい。別の例では、ブロック507および508は、色相回転を実行するために使われた色空間に基づいて色空間変換を適用してもよい。方法500は、LabまたはIPTのような色空間において本願の原理の諸側面を実行する例を論じている。そのような色空間では、色相の修正は、色の回転に対応する。
方法500は、他の実装、たとえば色相を修正するLUTを利用する実装のために修正されてもよい。たとえば、方法500がLUTを利用するよう修正される場合、ブロック506はそのLUTを実装してもよい。この例では、ブロック501〜505は利用されなくてもよく、あるいは該LUTを生成するために利用されてもよい。
本願の原理の一例では、色相回転角(θ)は以下のように決定されてもよい。以下の例は、図5のブロック505によって実装されてもよい。変数αは所与の特定色Pの色相角度差として定義されてもよい。変数αは次のように定義されてもよい。
式(1)に関する本稿での定義では、点Psはソース色域の特定色であり、点Ptはターゲット色域の対応する色である。点Oは色平面(たとえばLab色空間におけるab面またはIPT色空間におけるPT空間)の原点に対応する。たとえば、点Oは中立グレー軸(たとえば、ルミナンス、明度または強度軸)に対応してもよい。
変数βおよびγは、三角形OPsPtの他の二つの角であってもよく、これらは次のように定義されてもよい。
本願の原理のある側面は、色相回転角(θ)を次のように定義することに関する。
彩度差が減少するとき、角度βおよびγの間の差も減少する(角度βおよびγの値が近くなる)。角度βおよびγの差が減少するとき、式(2)の余弦の値は増大する。こうして、式(2)を使うとき、色相回転角(θ)は、ソース色域における特定色とターゲット色域における対応する色との間の彩度の差が減少するとともに、(絶対値において)増大する。
同様に、色相角度差αが増大するとき、角度βおよびγの値が近くなる。角度βおよびγの差が減少するとき、式(2)の余弦の値は増大し、1に近づき、回転角θの値が増大し、αの値に、より近くなる。こうして、式(2)を使うとき、色相回転角(θ)は、ソース色域における特定色とターゲット色域における対応する特定色との間の色相角の差が増大するとともに増大し、αに近づく。
回転角θがαに等しいとき(θ=α)、ソース原色および/または二次色の完全色相回転がある。
例解用の例として、式(1a)〜(1c)は変数α、βおよびγについて以下の値をもちうる。
変数α、β、γの値についての式(2)を式(3a)〜(3c)において適用すると、次の結果が得られる。
この例や式(1a)〜(4)との関連で述べた原理は、図5において示される方法500のブロック505によって実行されてもよい。
図8は、ソース色域のカスプおよびターゲット色域のカスプを含む、色相マッピング回転の例示的なセクションを示している。図8はさらに、IPT色空間のT軸801、IPT色空間のP軸802およびIPT色空間の色平面PTの原点に対応する点O 803を示している。図8はさらに、ソース色域の特定色(すなわち原色または二次色)である点Ps 804、点Ps 804に対応するターゲット色域の特定色(すなわち原色または二次色)である点Pt 805を示している。図8はさらに、ソース色域のカスプに対応する線810およびターゲット色域のカスプに対応する線811を示している。図8で見て取れるように、三角形OPsPtが見え、それにより式(1a)〜(1c)および(3a)〜(3c)の角α、β、γが暗黙的に可視となる。
別の例では、変数α、β、γは次のように定義されてもよい。
この例では、式(2)に基づいて色相回転角を決定すると、次のようになる。
α=10°であるが、原色点Psの彩度と対応する原色点Ptの彩度の値は先の例におけるよりもずっと近い。すなわち、色相回転角(θ)の値は、より大きい(式(6)を式(4)と比較)。この増大は、原色の彩度が互いに、より近いときは、色相回転角(θ)が増大することを示している。
他の公式が使われてもよく、同様の効果につながることは理解されるであろう。同様の効果につながる別の公式の例は次のようなものである。
式(7)において、変数Ssは、ソース色域Psの特定色(たとえば原色または二次色)の彩度であり、変数Stは、ターゲット色域Ptのこの特定色の彩度である。
より急峻な効果のために、色相回転角(θ)を決定するために指数(1より大きい)を使ってもよい。たとえば、
この例および式(5)〜(8)との関連で述べた原理は、図5のブロック505によって実行されてもよい。
図9は、色相マッピングのもう一つの例である。図9は、ソース色域のカスプおよびターゲット色域のカスプを示している。図9は、IPT色空間の色平面PTの原点に対応する点O 901を示している。図9はさらに、ソース色域の特定色(すなわち原色または二次色)である点Ps 902、Psに対応するターゲット色域の特定色(すなわち原色または二次色)である点Pt 903を示している。図9はさらに、ソース色域のカスプに対応する線910およびターゲット色域のカスプに対応する線911を示している。図9で見て取れるように、三角形OPsPtが見え、それにより式(5a)〜(5c)の角α、β、γが暗黙的に可視となる。
もう一つの例は、本願の原理に基づく、Lab色空間における、rec.2020(ソース色域)からrec.709(ターゲット色域)への色相マッピングの数値的な適用を示す。この例は、図5のブロック505によって実装されてもよい。この例では、Lab色空間の円筒表現におけるrec.2020のソース色域の原色および二次色の座標は次のとおり。
rec.2020 赤 (原色) : 色相角=40.58° クロマ=154.49
rec.2020 イエロー(二次色): 色相角=98.92° クロマ=138.56
rec.2020 緑 (原色) : 色相角=145.91° クロマ=208.07
rec.2020 シアン (二次色): 色相角=190.31° クロマ=107.98
rec.2020 青 (原色) : 色相角=305.60° クロマ=147.92
rec.2020 マゼンタ(二次色): 色相角=334.89° クロマ=144.16
Lab色空間の円筒表現におけるrec.709のターゲット色域の原色および二次色の座標は次のとおり。
rec.709 赤 (原色) : 色相角= 40.00° クロマ=104.55
rec.709 イエロー(二次色): 色相角=102.85° クロマ= 96.91
rec.709 緑 (原色) : 色相角=136.01° クロマ=119.78
rec.709 シアン (二次色): 色相角=196.38° クロマ= 50.11
rec.709 青 (原色) : 色相角=306.29° クロマ=133.81
rec.709 マゼンタ(二次色): 色相角=328.23° クロマ=115.55
角度α、β、γは一般に、原色および二次色の座標に基づいて決定される。たとえば、各特定色(すなわち各原色および各二次色)について、各色域における対応する色(PsおよびPt)およびab平面原点(O)から構成される三角形(OPsPt)の角(α=∠PtOPs)および二辺が決定されうる。角α=∠PtOPsは対応する色の色相角度差に等しい。三角形の辺は対応する色のクロマに等しい。ブロック505は、その諸決定においてこの情報に頼ってもよい。
一例では、これらの原理を緑の原色に適用して、α=∠PtOPs=136.01°−145.91°=9.90°であり、二つの隣接する辺は208.07および119.78に等しいと決定できる。余弦定理を使って、それぞれの三角形(OPsPt)の他の二つの角度(β=∠OPtPsおよびγ=OPsPt)が決定できる。
たとえば、緑の原色について、
緑の原色について色相回転角(θ)を決定するために式(2)を利用すると、次のようになる。
同じこれらの式を他の原色および二次色に適用すると、次の結果になる。
rec.2020 赤 : 色相回転角=−0.02°
rec.2020 イエロー: 色相回転角=0.75°
rec.2020 緑 : 色相回転角=−3.03°
rec.2020 シアン : 色相回転角=0.87°
rec.2020 青 : 色相回転角=0.08°
rec.2020 マゼンタ: 色相回転角=−3.10°
図6は、本願の原理に基づく例示的なシステム600を示している。システム600は、仲介システム601、仲介システム602および表示システム603の一つまたは複数を含んでいてもよい。理解できるであろうが、システム600は、これらのシステム601〜603のうちの一つのみを含んでいてもよい。あるいはまた、システム600はシステム601〜603の一部または全部を含んでいてもよい。あるいはまた、システム600はシステム601〜603以外の、色域マッピングを実行するための追加的なまたは異なるシステムを含んでいてもよい。一例では、システム601〜603のそれぞれは、図7の装置700と同様の装置であってもよい。あるいはまた、システム601〜603のそれぞれは、図7の装置700を用いて全体的または部分的に実装されてもよい。
システム600は、第一の色域604、第二の色域605および第三の色域606を示している。しかしながら、これらの色域604〜606の一つまたは複数は任意的であってもよいことが理解できる。あるいは、色域604〜606の一つまたは複数が含まれてもよく、あるいはここで与えられる例とは異なる色域がさらに含まれてもよい。
色域604〜606のそれぞれは、受信されてもよく、あるいは信号伝達されてもよい。さらに、本稿での用法では、単語「信号伝達」は、何か、たとえば記憶されている色域の情報または色域マッピング情報を示すことをいう。たとえば、システムは、既知の色域(たとえば標準化された色域)を同定する信号を受信してもよい。システムは、色域マッピング側でどの色域が利用されるかをシステムに認識させるために、色域に関係する一つまたは複数のパラメータを信号伝達してもよい。このようにして、色域を同定するためにパラメータまたは識別子が利用されてもよい。何らかの実際のパラメータを送信することを回避することによって、節約が実現されうる。信号伝達が多様な仕方で達成されうることは理解される。たとえば、一つまたは複数のシンタックス要素、フラグなどが、情報を信号伝達するために使われてもよい。
色域604〜606のそれぞれは、ディスプレイ・パネル、カメラ、現在もしくは将来の色域標準(たとえばNTSC、rec.709、rec.2020、アドビRGBおよびDCI-P3)の色域などの色域に対応してもよい。色域604〜606は、いかなる装置/システムから受領されてもよい(たとえば、カメラ、セットトップボックス、ブルーレイプレーヤー、カメラ・センサー、HDMIレシーバー、通信インターフェースなどの、入力コンテンツを送達する装置から受領される)。代替的または追加的に、色域は標準(たとえばrec.709、rec.2020)に準拠していてもよい。色域は、いかなる媒体を介して受領されてもよい。媒体とは、たとえば、モバイル・ネットワーク(3Gまたは4Gネットワークを含む)、無線ネットワーク(Wi-Fi、ブルートゥースネットワークまたはリンクを含む)、テレビ放送ネットワーク(たとえばDVBまたはATSCレシーバー・インターフェース)、有線ネットワーク(ウェブ・ネットワークを含む)、有線リンクまたはバス(HMDI、USBを含む)、光ディスクプレーヤー(DVDまたはブルーレイプレーヤー、ビデオ・ストリームまたは記憶媒体(たとえばブルーレイディスク、メモリ)である。
システム601〜603のそれぞれは、色域マッピング・ブロック610を含んでいてもよい。色域マッピング・ブロック610は、図5および式(1a)〜(12b)との関連で述べた原理に従って色域マッピングを実行してもよい。色域マッピング610はローカルに実行されてもよく、あるいは全体的または部分的にリモートに(たとえばサーバー上で、クラウドで)実行されてもよい。
一例では、仲介システム601はカメラであってもよい。仲介システム601は、本願の原理に従って色域マッピング610を実行して、カメラ・センサー色域を別の色域(たとえば標準化された色域またはカメラ・ディスプレイの色域)にマッピングしてもよい。一例では、仲介システム601は、放送局エンコーダであってもよい。仲介システム601は、本願の原理に従って色域マッピング610を実行して、もとのビデオ・コンテンツの色域(たとえばrec.2020のような標準化された色域)を送信チャネルの色域(たとえばrec.709のような標準化された色域)にマッピングしてもよい。一例では、仲介システム602は、二つの異なる標準(たとえばNTSC、rec.709、rec.2020、アドビRGBおよびDCI-P3)の間の色域マッピングを実行するためのセットトップボックス・システム、ビデオ・レコーダーまたはブルーレイプレーヤーであってもよい。図6に示されるように、ソース色域、ターゲット色域またはソース色域とターゲット色域の両方が、仲介システム602に提供されうる。一例では、色域情報の送信/受信の間に色域マッピングを実行しうる複数の仲介システム602があってもよい。一例では、表示システム603はディスプレイであってもよい。表示システム603は本願の原理に下がって色域マッピング610を実行して、ビデオ・コンテンツの色域(たとえばrec.2020を利用する)を物理的なディスプレイ・パネルの色域(たとえばその原色および二次色によって定義される)にマッピングしてもよい。
あるいはまた、システム601〜603のそれぞれは、図5および式(1a)〜(12b)との関連で述べた原理に従って決定されたLUTを適用してもよい。LUTは、本願の原理に従って色相回転に基づいて決定されてもよい。この特定の場合、特定色(たとえば原色および/または二次色)についての色相回転角は、式(1a)〜(12b)を利用して得られてもよい。LUTの生成の間、LUTのそれぞれの可能な色入力は、「色相回転を適用」(たとえば図5のブロック506)に入力として与えられてもよい。次いで、「色相回転を適用」の出力が、可能な色入力に対応するものとして、LUTに記憶される。
一例では、LUTの生成の間、LUT入力のフォーマット(たとえばRGBまたはYUV、8ビット、12ビットまたは16ビット)に依存して、それぞれの可能なLUT入力色値は、任意的に、まず作業色空間(たとえばLabまたはIPT)に変換されてもよい(たとえばブロック507)。次いで、それぞれの可能なLUT入力値について色相回転角が決定されてもよい。次いで、色相回転角はLUT出力色空間(たとえばLab、IPT、RGBまたはYUV)への任意的な変換(たとえばブロック508)の前に、前記色に適用されてもよい(たとえばブロック506)。出力色値は、LUT結果として知られてもよく、LUTに格納されてもよい。LUT入力は、実際のシステム入力より小さな分解能を有していてもよく、欠けている情報は、LUTを適用する前に補間されてもよい。こうして、LUTは、入力LUT色の、結果として得られるLUT処理済み色へのマッピングを提供する。ここで、結果として得られるLUT色は、式(1a)〜(12b)および図5との関連で述べた原理を含む本願の原理に従って処理される。
図7は、図5および式(1a)〜(12b)との関係で述べた方法を実装するよう構成されうる装置700の例示的なアーキテクチャーを表わす。本願の原理は、ローカルに実行されてもよく、あるいは全体的または部分的にリモートに(たとえばサーバー上で、クラウドで)実行されてもよい。上記のように、装置700は、図6の一つまたは複数のシステム601〜603の一部であってもよい。
一例では、図7は、本願の原理に基づく色処理方法を実装するよう構成されていてもよい装置を表わす。
装置700は、データおよびアドレス・バス701によって一緒にリンクされている以下の要素を有する:
・マイクロプロセッサ702(またはCPU)。これはたとえばDSP(すなわちデジタル信号プロセッサ)である;
・ROM(すなわち読み出し専用メモリ)703;
・RAM(すなわちランダム・アクセス・メモリ)704;
・送信すべきデータをアプリケーションから受け取るためのI/Oインターフェース705
・バッテリー706(または他の好適な電源)。
一例によれば、バッテリー706は装置外部である。上述したメモリのそれぞれにおいて、本明細書において使われる単語「レジスタ」は、小さな容量(数ビット)の領域に、あるいは非常に大きな領域(たとえばプログラム全体または大量の受領もしくはデコードされたデータ)対応することができる。本発明に基づく方法のアルゴリズムは、ROM 703において記憶される。スイッチオンされるとき、CPU 702はプログラムをRAMにおいてアップロードし、対応する命令を実行する。
RAM 704は、レジスタにおいて、CPU 702によって実行され、装置700のスイッチオン後にアップロードされるプログラムと、レジスタ中の入力データと、レジスタ中の当該方法の種々の状態における中間データと、レジスタ中の当該方法の実行のために使われる他の変数とを有する。
本稿に記載される実装は、たとえば、方法またはプロセス、装置、ソフトウェア・プログラム、データ・ストリームまたは信号において実装されうる。たとえ単一の形の実装のコンテキストで論じられるだけであったとしても(たとえば方法または装置としてのみ論じられるとしても)、論じられる特徴の実装は、他の形(たとえばプログラム)で実装されてもよい。装置は、たとえば、適切なハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアで実装されてもよい。方法は、たとえば、装置において実装されてもよい。装置はたとえば、コンピュータ、マイクロプロセッサ、集積回路またはプログラム可能型論理デバイスなどを含む、処理装置一般を指すプロセッサなどである。プロセッサは、たとえばコンピュータ、携帯電話、ポータブル/パーソナル・デジタル・アシスタント(「PDA」)およびエンドユーザー間の情報の通信を容易にする他の装置のような通信装置をも含む。システム700は、メモリ703および/または704ならびにプロセッサ(単数または複数)702を含んでいてもよい。一例では、プロセッサ702は、図5との関連で述べた動作を実行してもよい。一例では、メモリ703および/または704は、図5との関連で述べた動作に関係したデータを記憶してもよい。
図10は、本願の原理に基づく例示的な色相回転マッピングを示している。図10は、ソース色域1001のカスプ、ターゲット色域1002のカスプおよび色相マッピングされたソース色域1003のカスプを含んでいる。色相マッピングされたソース色域1003は、図5および式(2)との関連で述べた原理を含む本願の原理に従ってマッピングされる。P軸およびT軸は、IPT色空間の二つの色軸(chromatic axis)である。色相マッピングされたソース色域1003は、式(2)を適用してそれぞれの特定ソース色(ソース色域のそれぞれの原色および二次色)について色相回転角を決定し、これら決定された色相回転角を使ってソース色域の特定色(原色および二次色)に回転を適用して、色相回転された原色および二次色の位置を計算することの結果である。他のカスプ点の位置は、色相回転された原色および二次色から線形補間される。
図11は、完全色相回転ありまたはなしの場合または本願の原理に基づく提案される回転を用いた場合のカスプ色域マッピングから帰結する彩度利得の例示的なプロット描画1100を示している。プロット描画1100は、カスプ色域マッピングによって誘起される彩度の変化(すなわち彩度利得)を示している。プロット描画1100の縦軸は彩度利得の比に関する。プロット描画1100の横軸は、度で測った色相角に関する。プロット描画1100は、色相回転がないときの、色相角に対する彩度利得を例示するプロット線1101を含んでいる。プロット線1101は、(色相回転なしで)ソース色域をターゲット色域にマッピングすることに関する。プロット描画1100はさらに、完全色相回転があるときの、色相角に対する彩度利得を例示するプロット線1102を含んでいる。プロット線1102は、(完全色相回転を使って)ソース色域をターゲット色域にマッピングすることに関する。プロット描画1100はまた、本願の原理に基づく色相回転(提案される色相回転)が使われるときの色相角に対する彩度利得を例示するプロット線1103をも含んでいる。プロット線1103は、(提案される色相回転を使って)ソース色域をターゲット色域にマッピングすることに関する。
図12は、完全色相回転ありまたはなしでのカスプ色域マッピングから帰結する色相回転の例示的なプロット描画1200を示している。プロット描画1200は、ソース色域のターゲット色域へのマッピングによって誘起される色相回転(色相の変化)を示している。プロット描画1200の縦軸は度を単位とする色相回転角に関する。プロット描画1200の横軸は、度を単位とする色相角に関する。プロット描画1200は、色相回転がないときの、色相角に対する色相回転角を例示するプロット線1201を含んでいる。プロット描画1200は、完全色相回転があるときの、色相角に対する色相回転角を例示するプロット線1202を含んでいる。プロット描画1200はさらに、提案される色相回転があるときの、色相角に対する色相回転角を例示するプロット線1203を含んでいる。
図11および図12から見て取れるように、彩度利得は、本発明において提案される色相回転を適用するときは(1103)、色相回転を適用しない(1101)ときよりも一様になる。だが、本発明において提案される色相回転を適用するとき(1203)には、完全色相回転を適用するとき(1202)ほど色はシフトしない。
図面に示されるさまざまな要素の機能は、専用のハードウェアの使用を通じて提供されても、適切なソフトウェアとの関連でソフトウェアを実行できるハードウェアの使用を通じて提供されてもよい。プロセッサによって提供されるとき、機能は、単一の専用プロセッサによって、単一の共有されるプロセッサによって、あるいは一部が共有されていてもよい複数の個別プロセッサによって提供されうる。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することのできるハードウェアのみを指すものと解釈されるべきではなく、暗黙的に、限定なしに、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)ハードウェア、ソフトウェアを記憶するための読み出し専用メモリ(「ROM」)、ランダム・アクセス・メモリ(「RAM」)および不揮発性記憶装置を含みうる。従来のものおよび/またはカスタムの、他のハードウェアも含まれてもよい。
さらに、ソフトウェアは、プログラム記憶ユニット上に有体に具現されたアプリケーション・プログラムとして実装されてもよい。アプリケーション・プログラムは、任意の好適なアーキテクチャーを有する機械にアップロードされ、実行されてもよい。好ましくは、機械は、一つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)および入出力(I/O)インターフェースといったハードウェアを有するコンピュータ・プラットフォーム上で実装される。コンピュータ・プラットフォームは、オペレーティング・システムおよびマイクロ命令コードをも含んでいてもよい。本稿に記載されるさまざまなプロセスおよび機能は、マイクロ命令コードの一部またはアプリケーション・プログラムの一部またはその任意の組み合わせであってもよく、CPUによって実行されてもよい。さらに、追加的なデータ記憶ユニット、表示装置および印刷ユニットといったさまざまな他の周辺ユニットがコンピュータ・プラットフォームに接続されてもよい。
本発明は具体的な実施形態に関して記述されているが、本発明はこの実施形態に限定されないことは理解される。したがって、特許請求される本発明は、当業者に明白であるように、本稿で記載されるこの実施形態からの変形を含む。
さらに、付属の図面に描かれている構成要素となるシステム・コンポーネントおよび方法のいくつかは、好ましくはソフトウェアで実装されるので、システム・コンポーネント間またはプロセス関数ブロック間の実際の接続は、本発明が実装される仕方に依存して異なってもよいことが理解されるものとする。
いくつかの付記を記載しておく。
〔付記1〕
ソース色域からターゲット色域のほうに向けて、ソース色をターゲット色に色域マッピングする方法であって:
ソース色域のソース特定色とターゲット色域の対応するターゲット特定色の間の差を決定する段階と;
前記ソース特定色のソース色相を前記対応するターゲット特定色のターゲット色相のほうに向けて、前記ソース特定色と前記ターゲット特定色の前記差に基づいて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定する段階と;
前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域のほうに向けた色域マッピングを実行する段階とを含み、
前記特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群、の群から選択された少なくとも一つであり、
前記差は、前記ソース特定色および前記対応するターゲット特定色の色相、彩度および明度の群から選択される少なくとも一つに基づく、
色域マッピング方法。
〔付記2〕
前記差が、前記特定ソース色の彩度と前記ターゲット特定色の彩度の間で決定され、彩度差が小さいほど強い色相適応的変化が適用される、付記1記載の色域マッピング方法。
〔付記3〕
前記差が、前記特定ソース色の色相と前記特定ターゲット色の色相の間で決定され、色相差が大きいほど強い色相適応的変化が適用される、付記1記載の色域マッピング方法。
〔付記4〕
前記差が、前記特定ソース色の明度と前記特定ターゲット色の明度の間で決定され、明度差が大きいほど強い色相適応的変化が適用される、付記1記載の色域マッピング方法。
〔付記5〕
前記マッピングされた特定ソース色の変化させられた色相値の補間によって、非特定色の色相を決定することをさらに含む、付記1ないし4のうちいずれか一項記載の色域マッピング方法。
〔付記6〕
ソース色域からターゲット色域のほうに向けて、ソース色をターゲット色に色域マッピングするためのシステムであって:
ソース色域のソース特定色とターゲット色域の対応するターゲット特定色の間の差を決定するよう構成されたプロセッサを有しており;
前記プロセッサはさらに、前記ソース特定色のソース色相を前記対応するターゲット特定色のターゲット色相のほうに向けて、前記ソース特定色と前記ターゲット特定色の前記差に基づいて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定し、前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域のほうに向けた色域マッピングを実行するよう構成されており、
前記特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群、の群から選択された少なくとも一つであり、
前記差は、前記ソース特定色および前記対応するターゲット特定色の色相、彩度および明度の群から選択される少なくとも一つに基づく、
色域マッピング・システム。
〔付記7〕
前記差が、前記特定ソース色の彩度と前記ターゲット特定色の彩度の間で決定され、彩度差が小さいほど強い色相適応的変化が適用される、付記5記載の色域マッピング・システム。
〔付記8〕
前記差が、前記特定ソース色の色相と前記特定ターゲット色の色相の間で決定され、色相差が大きいほど強い色相適応的変化が適用される、付記5記載の色域マッピング・システム。
〔付記9〕
前記差が、前記特定ソース色の明度と前記特定ターゲット色の明度の間で決定され、明度差が大きいほど強い色相適応的変化が適用される、付記5記載の色域マッピング・システム。
〔付記10〕
前記プロセッサがさらに、前記マッピングされた特定ソース色の変化させられた色相値の補間によって、非特定色の色相を決定するよう構成されている、付記6ないし9のうちいずれか一項記載の色域マッピング・システム。
〔付記11〕
プロセッサによって実行可能な命令の集合を含むコンピュータ・プログラムを有する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は:
ソース色域のソース特定色とターゲット色域の対応するターゲット特定色の間の差を決定する段階と;
前記ソース特定色のソース色相を前記対応するターゲット特定色のターゲット色相のほうに向けて、前記ソース特定色と前記ターゲット特定色の前記差に基づいて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定する段階と;
前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域のほうに向けた色域マッピングを実行する段階とを含み、
前記特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群、の群から選択された少なくとも一つであり、
前記差は、前記ソース特定色および前記対応するターゲット特定色の色相、彩度および明度の群から選択される少なくとも一つに基づく、
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
〔付記12〕
前記差が、前記特定ソース色の彩度と前記ターゲット特定色の彩度の間で決定され、彩度差が小さいほど強い色相適応的変化が適用される、付記11記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
〔付記13〕
前記差が、前記特定ソース色の色相と前記特定ターゲット色の色相の間で決定され、色相差が大きいほど強い色相適応的変化が適用される、付記11記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
〔付記14〕
前記差が、前記特定ソース色の明度と前記特定ターゲット色の明度の間で決定され、明度差が大きいほど強い色相適応的変化が適用される、付記11記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
〔付記15〕
前記命令が:
前記マッピングされた特定ソース色の変化させられた色相値の補間によって、非特定色の色相を決定することをさらに含む、
付記11ないし14のうちいずれか一項記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。

Claims (9)

  1. ソース色域からターゲット色域のほうに向けて、ソース色をターゲット色に色域マッピングする方法であって:
    少なくとも一つのソース特定色のソース色相を対応するターゲット特定色のターゲット色相のほうに向けて、そのソース特定色の色相とそのターゲット特定色の色相の間の差に基づいて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定
    前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域のほうに向けた色域マッピングを実行することを含み、
    前記ソース特定色及び前記ターゲット特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群、の群から選択された少なくとも一つであり、
    色相の前記変化は、色相‐クロマ面における色相回転角θ=α*cos((γ−β)/2)によって表わされ、前記色相‐クロマ面は該面における2つの軸の値によって表されるクロマ値の前記2つの軸それぞれの値が0である点に対応する原点Oをもち、
    前記少なくとも一つのソース特定色および対応するターゲット特定色がそれぞれ前記色相‐クロマ面においてPsおよびPtによって表わされるとすると、α=∠PtOPs、β=∠OPtPsおよびγ=OPsPtである、
    色域マッピング方法。
  2. 前記マッピングされた特定ソース色の変化させられた色相値の補間によって、少なくとも一つの非特定色の色相を決定することをさらに含む、請求項1記載の色域マッピング方法。
  3. 前記補間のために使われる前記変化させられた色相値が、前記少なくとも一つの非特定色に隣接するものである、請求項2記載の色域マッピング方法。
  4. ソース色域からターゲット色域のほうに向けて、ソース色をターゲット色に色域マッピングするためのシステムであって:
    少なくとも一つのソース特定色のソース色相を対応するターゲット特定色のターゲット色相のほうに向けて、そのソース特定色の色相とそのターゲット特定色の色相の間の差に基づいて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定し、前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域のほうに向けた色域マッピングを実行するよう構成されたプロセッサを有しており、
    前記ソース特定色及び前記ターゲット特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群、の群から選択された少なくとも一つであり、
    色相の前記変化は、色相‐クロマ面における色相回転角θ=α*cos((γ−β)/2)によって表わされ、前記色相‐クロマ面は該面における2つの軸の値によって表されるクロマ値の前記2つの軸それぞれの値が0である点に対応する原点Oをもち、
    前記少なくとも一つのソース特定色および対応するターゲット特定色がそれぞれ前記色相‐クロマ面においてPsおよびPtによって表わされるとすると、α=∠PtOPs、β=∠OPtPsおよびγ=OPsPtである、
    色域マッピング・システム。
  5. 前記プロセッサがさらに、前記マッピングされた特定ソース色の変化させられた色相値の補間によって、少なくとも一つの非特定色の色相を決定するよう構成されている、請求項4記載の色域マッピング・システム。
  6. 前記補間のために使われる前記変化させられた色相値が、前記少なくとも一つの非特定色に隣接するものである、請求項5記載の色域マッピング・システム。
  7. プロセッサによって実行可能な命令の集合を含むコンピュータ・プログラムを有する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は:
    少なくとも一つのソース特定色のソース色相を対応するターゲット特定色のターゲット色相のほうに向けて、そのソース特定色の色相とそのターゲット特定色の色相の間の差に基づいて適応的に変化させて、マッピングされた特定色を決定
    前記マッピングされた特定色に基づいて、ソース色域のソース色について、ターゲット色域のほうに向けた色域マッピングを実行することを含み、
    前記ソース特定色及び前記ターゲット特定色は、原色、二次色、原色および二次色の群、の群から選択された少なくとも一つであり、
    色相の前記変化は、色相‐クロマ面における色相回転角θ=α*cos((γ−β)/2)によって表わされ、前記色相‐クロマ面は該面における2つの軸の値によって表されるクロマ値の前記2つの軸それぞれの値が0である点に対応する原点Oをもち、
    前記少なくとも一つのソース特定色および対応するターゲット特定色がそれぞれ前記色相‐クロマ面においてPsおよびPtによって表わされるとすると、α=∠PtOPs、β=∠OPtPsおよびγ=OPsPtである、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  8. 前記命令が:
    前記マッピングされた特定ソース色の変化させられた色相値の補間によって、少なくとも一つの非特定色の色相を決定することをさらに含む、請求項7記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  9. 前記補間のために使われる前記変化させられた色相値が、前記少なくとも一つの非特定色に隣接するものである、請求項8記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
JP2017566841A 2015-06-25 2016-06-08 色相を変える色域マッピング Active JP6752831B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP15305996.9 2015-06-25
EP15305996.9A EP3110124A1 (en) 2015-06-25 2015-06-25 Hue changing color gamut mapping
PCT/EP2016/063062 WO2016206981A1 (en) 2015-06-25 2016-06-08 Hue changing color gamut mapping

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018523387A JP2018523387A (ja) 2018-08-16
JP6752831B2 true JP6752831B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=53724145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017566841A Active JP6752831B2 (ja) 2015-06-25 2016-06-08 色相を変える色域マッピング

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10270943B2 (ja)
EP (2) EP3110124A1 (ja)
JP (1) JP6752831B2 (ja)
KR (1) KR102538868B1 (ja)
CN (1) CN107925711B (ja)
WO (1) WO2016206981A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6320440B2 (ja) 2015-08-04 2018-05-09 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション ハイダイナミックレンジ信号のための信号再構成
EP3301901A1 (en) * 2016-09-28 2018-04-04 Thomson Licensing Determination of chroma mapping functions based on hue angular sectors partitioning the mapping color space
EP3367659A1 (en) * 2017-02-28 2018-08-29 Thomson Licensing Hue changing color gamut mapping
EP3383017A1 (en) 2017-03-31 2018-10-03 Thomson Licensing Method and device for color gamut mapping
US11100620B2 (en) 2018-09-04 2021-08-24 Apple Inc. Hue preservation post processing for highlight recovery
US10778870B2 (en) * 2018-10-05 2020-09-15 Xerox Corporation Black generation to optimize color gamut volume and quality within limits on colorant usage
US11138765B2 (en) * 2018-12-10 2021-10-05 Gopro, Inc. Non-linear color correction
CN111836029B (zh) * 2019-04-18 2022-03-15 福州瑞芯微电子股份有限公司 一种基于色域映射的白平衡调整方法、系统及白平衡终端
CN112399254B (zh) * 2019-08-18 2022-06-14 海信视像科技股份有限公司 一种显示设备及色域空间动态调整方法
US11457187B1 (en) 2021-08-04 2022-09-27 Warner Bros. Entertainment Inc. System and method for generating video content with hue-preservation in virtual production
US11711483B2 (en) * 2021-10-29 2023-07-25 Eastman Kodak Company Reproducing out-of-gamut spot colors on a color printer

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69413575T2 (de) * 1993-02-12 1999-05-20 Eastman Kodak Co Verfahren und Vorrichtung zur Transformation von Eingabefarbgrössen in einen Eingabefarbraum in Ausgabefarbgrössen in einen Ausgabefarbraum
JPH11313219A (ja) 1998-01-20 1999-11-09 Fujitsu Ltd カラーデータ変換方法
JP3956091B2 (ja) * 2001-03-26 2007-08-08 セイコーエプソン株式会社 色変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、色変換テーブルの作成方法、色変換テーブルデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、色変換装置、色変換プログラム、色変換方法および色変換テーブル
JP4223708B2 (ja) 2001-03-26 2009-02-12 セイコーエプソン株式会社 色変換プログラムを記録した媒体、色変換プログラム、色変換テーブルの作成方法、色変換装置および色変換方法
US7602537B2 (en) 2004-05-06 2009-10-13 Canon Kabushiki Kaisha Gamut mapping with primary color rotation
WO2005109854A1 (en) 2004-05-11 2005-11-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method for processing color image data
US20060244983A1 (en) * 2005-04-29 2006-11-02 Huanzhao Zeng Fast color mapping using primary adjustment with gamut adaptation
JP2006345187A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Canon Inc 色処理方法およびその装置
CN100574363C (zh) * 2006-03-21 2009-12-23 晨星半导体股份有限公司 色相调整系统及其调整方法
JP2007259124A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Konica Minolta Business Technologies Inc 色変換テーブルの作成方法、情報作成装置、記録媒体及び画像処理装置
US7623266B2 (en) * 2006-04-07 2009-11-24 Canon Kabushiki Kaisha Gamut mapping with saturation intent
JP6288943B2 (ja) 2013-05-20 2018-03-07 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. 映像表示装置
CN104112081B (zh) * 2014-07-31 2017-02-08 上海理工大学 色域边界描述方法
CN104219512B (zh) * 2014-09-30 2016-03-23 曲阜师范大学 一种显示设备色域边界描述方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20180324329A1 (en) 2018-11-08
CN107925711A (zh) 2018-04-17
EP3314882B1 (en) 2019-07-31
WO2016206981A1 (en) 2016-12-29
CN107925711B (zh) 2019-11-26
EP3314882A1 (en) 2018-05-02
JP2018523387A (ja) 2018-08-16
KR102538868B1 (ko) 2023-06-01
EP3110124A1 (en) 2016-12-28
US10270943B2 (en) 2019-04-23
KR20180021815A (ko) 2018-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6752831B2 (ja) 色相を変える色域マッピング
US9472162B2 (en) Method of mapping source colors from a source color gamut into a target color gamut
JP7492565B2 (ja) 色相を変更する色域マッピング
US10169886B2 (en) Method of mapping source colors of an image into a target color gamut of a target color device in two mapping steps
JP6889666B2 (ja) 異なる一定色相葉に属するカスプ色の明度にも基づく明度マッピングを使った色域マッピング
US9961236B2 (en) 3D color mapping and tuning in an image processing pipeline
US20160322024A1 (en) Method of mapping source colors of images of a video content into the target color gamut of a target color device
BR102017012175A2 (pt) Método de mapeamento de cores-fonte de uma imagem com o uso de uma lut que tem cores de entrada fora de uma gama de cores-fonte
JP7072562B2 (ja) マッピング色空間を区分する色相角度セクタに基づくクロママッピング関数の判定
WO2018114509A1 (en) Method of color gamut mapping input colors of an input ldr content into output colors forming an output hdr content
EP3110125A1 (en) Color gamut mapping using compensated gamut boundary description
WO2011021241A1 (ja) 画像処理装置
JP2007208789A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180226

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20181227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190520

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20191111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6752831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250