JP6752361B2 - 二重反転プロペラ装置とこれを用いた船舶 - Google Patents

二重反転プロペラ装置とこれを用いた船舶 Download PDF

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Description

本発明は、2つのプロペラ(スクリュー)を同軸に配置し、それぞれを相互に逆方向に回転させる二重反転プロペラ装置とこれを用いた船舶に関する。
舶用の二重反転プロペラ装置は、2軸駆動方式と1軸駆動方式とに大別することができる。2軸駆動方式は、前プロペラと後プロペラを同心の2軸でそれぞれ駆動する。1軸駆動方式は、前プロペラと後プロペラの間に反転機構を備え両方のプロペラを1軸で駆動する。
1軸駆動方式は、さらに、後プロペラがプロペラ軸に直結された「1軸後プロペラ駆動方式」と、前プロペラがプロペラ軸に直結された「1軸前プロペラ駆動方式」とに区分することができる。
1軸前プロペラ駆動方式の二重反転プロペラ装置は、他の駆動方式と比較して、機関室内に大型の反転機構(二重軸構造、二重反転歯車装置、スリーブ軸継手等)が不要であり、装置のシンプル化及び軽量化が図れる利点がある。
かかる1軸前プロペラ駆動方式の二重反転プロペラ装置として、例えば特許文献1〜3が提案されている。
実開昭60−95397号公報 特許第5330382号公報 特開2004−306947号公報
上述した従来の1軸前プロペラ駆動方式の二重反転プロペラ装置は、いずれもプロペラの後方に位置するラダーホーンに反転機構を備え、反転機構を介して後プロペラに作用する外力(反転トルク)をラダーホーンに伝達し、また、反転機構の一部の荷重をラダーホーンにて支持するようになっている。
そのため、反転機構を固定するラダーホーンの反転機構固定部を強固にする必要があり、ラダーホーンが大型化し、船舶の推進性能に悪影響を及ぼす可能性があった。
また、反転機構がラダーホーンに強固に固定する必要があり、プロペラ軸と反転機構の間に芯ずれを吸収しにくい構造であり、芯ずれとチャタリングにより反転歯車装置が短期間で損傷する可能性があった。
また、ラダーホーンを大幅に変更する必要があるため、就航船の1軸系の推進システムから1軸駆動方式の二重反転プロペラ装置への換装が困難であった。
本発明は、上述した問題点を解決するために、創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、ラダーホーンを大型化することなく、プロペラ軸、反転機構間の芯ずれを防止し、かつ反転機構を小型化できる二重反転プロペラ装置とこれを用いた船舶を提供することにある。
本発明によれば、前プロペラの後部に反転機構を備え、前プロペラを1軸のプロペラ軸で駆動する二重反転プロペラ装置であって、
前記前プロペラのボスが、前記プロペラ軸に固定され、
後プロペラのボスが、前記プロペラ軸にその軸心を中心に自由回転可能に支持され、
前記反転機構は、前記後プロペラのボス内に収容され前記プロペラ軸の回転方向を反転させて前記後プロペラを駆動する二重反転歯車装置を有し、該二重反転歯車装置は、前記プロペラ軸に前記軸心を中心に回転可能に支持され、
さらに、前記二重反転歯車装置の一部を支持し、その前記軸心まわりの反転トルクに抵抗する反転トルク固定装置を備え
前記反転トルク固定装置は、中心部から半径方向外方に放射状に延びる複数の翼を有する制動翼であり、
前記翼は、前記後プロペラと反対の回転トルクを発生する翼形を有する、二重反転プロペラ装置が提供される。
また、本発明によれば、上記の二重反転プロペラ装置を備えた船舶が提供される。
上記本発明によれば、二重反転歯車装置が後プロペラのボス内に収容されるので、反転機構を小型化できる。
また、後プロペラと二重反転歯車装置がプロペラ軸にその軸心を中心に回転可能に支持されるので、これらに作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力をプロペラ軸で支持することができ、かつプロペラ軸、反転機構間の芯ずれを本質的に防止できる。
従って、二重反転歯車装置の一部を介して反転トルク固定装置に作用する外力は、軸心を中心とする反転トルクのみ受ける機構とすることにより、反転トルク固定装置はラジアル方向及びスラスト方向の外力を受けない。これにより、反転トルクに抵抗する反転トルク固定装置を小型化でき、ラダーホーンの大型化を防止できる。
本発明による第1実施形態の二重反転プロペラ装置を備えた船舶の説明図である。 図1の主要部拡大図である。 図2の反転機構の拡大図である。 本発明による第2実施形態の二重反転プロペラ装置を備えた船舶の説明図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明による第1実施形態の二重反転プロペラ装置100を備えた船舶1の説明図である。
この図において、1は船舶、1aは船尾、1bは船底、1cは二重床、2aは前プロペラ、2bは後プロペラ、3は船尾管、4a,4bは船尾管軸受、5はプロペラ軸、6は中間軸、7は中間軸受、8はラダーホーン、9は舵板である。
プロペラ軸5、中間軸6、及び図示しない主機出力軸は、水平方向に延びる軸心Z−Zを中心に回転する。軸心Z−Zは水平軸に限定されず、水平に対し傾斜した傾斜軸であってもよい。
図1において、二重反転プロペラ装置100は、前プロペラ2aと後プロペラ2bの間に反転機構10を備え、前プロペラ2aを1軸のプロペラ軸5で駆動する1軸前プロペラ駆動方式の装置である。
図1において、前プロペラ2aのボス(以下、「前プロペラボス11」)が、プロペラ軸5の末端部に固定され、一体的に回転するようになっている。
前プロペラ2aは、この例ではキーレス方式にてプロペラ軸5に取り付けられる。前プロペラ2aより前側の軸系は、上述したように二重反転プロペラを備えない従来船と同様である。すなわち、前プロペラ2aは、主機により駆動され中間軸受7で支持された中間軸6と、その後側の船尾管軸受4a,4bで支持されたプロペラ軸5により駆動される。
船尾管軸受4a,4bは、船尾管内を循環する潤滑油により潤滑され、潤滑油は船尾管シール装置4c,4dにより液密にシールされている。
図2は、図1の主要部拡大図である。
この図において、後プロペラ軸14が、プロペラ軸5の後部端に後プロペラ取付ボルト(図示せず)により同軸に固定されている。なおプロペラ軸5と後プロペラ軸14を一体軸としてもよい。
図3は、図2の反転機構10の拡大図である。
後プロペラ2bのボス(以下、「後プロペラボス12」)は、後プロペラ軸14を介してプロペラ軸5にその軸心Z−Zを中心に自由回転可能に支持されている。
この例で、後プロペラ2bは、前後の軸受21a,21bにより後プロペラ軸14に自由回転可能に支持されている。
前側の軸受21aは、例えばスラストコロ軸受であり前進時のスラストを後プロペラ軸14を介してプロペラ軸5に伝達する。また、後側の軸受21bは、例えば自動調心コロ軸受であり、後プロペラ2bに作用するラジアル荷重と後進時のスラスト荷重を、後プロペラ軸14を介してプロペラ軸5に伝達する。
上述した構成により、後プロペラ2bに作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力は後プロペラ軸14を介してプロペラ軸5により支持される。
図3において、反転機構10は、二重反転歯車装置20、及び反転トルク固定装置40を有する。
二重反転歯車装置20は、後プロペラ2bのボス(後プロペラボス12)の内部(以下、「ボス内」)に収容され、プロペラ軸5(すなわち後プロペラ軸14)の回転方向に対して反転させて後プロペラ2bを駆動する。
反転トルク固定装置40は、二重反転歯車装置20の一部(後述するキャリヤ30)を支持し、回転しない状態でその軸心Z−Zまわりの反転トルクに抵抗し、かつその振動を減衰させる。なお、「反転トルク」とは、キャリヤ30に作用するプロペラ軸5と反対方向の回転トルクを意味する。
この例で、二重反転歯車装置20は、遊星歯車装置であり、単一の太陽歯車22、複数の遊星歯車24、単一のリング歯車26、及びキャリヤ30を有する。
太陽歯車22は、メンテナンスを考慮して後プロペラ軸14にアダプタースリーブ22aを介して固定され、軸心Z−Zを中心にプロペラ軸5と同一速度で同一方向に回転する。
複数の遊星歯車24は、単一のキャリヤ30にそれぞれの軸心を中心に回転可能に支持される。
上述した構成により、太陽歯車22に作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力は後プロペラ軸14を介してプロペラ軸5により支持される。
この例で、キャリヤ30は、複数の遊星歯車24の回転軸24a(以下、「遊星回転軸24a」)をプロペラ軸5の軸心Z−Zを中心に回転不能に支持する。
またキャリヤ30は、軸受32を介してプロペラ軸5に軸心Z−Zを中心に回転可能に支持されている。軸受32は、好ましくは滑り軸受であるが、その他の軸受であってもよい。
またキャリヤ30は、軸受33と太陽歯車22により軸心Z−Z方向に位置決めされている。軸受33は、好ましくは滑り軸受であるが、その他の軸受であってもよい。
上述した構成により、キャリヤ30に作用するラジアル方向の外力は後プロペラ軸14を介して、スラスト方向の外力は太陽歯車22及び後プロペラ軸14を介して、プロペラ軸5により支持される。
リング歯車26は、後プロペラ2bのボス内に固定される。この例では、遊星歯車24とリング歯車26の間にインターナルギヤ27が設けられ、遊星歯車24にて反転された駆動力が、インターナルギヤ27を介してリング歯車26に伝えられ、後プロペラ2bをプロペラ軸5と反対方向に駆動する。
インターナルギヤ27を備えることにより、軸方向の変位を吸収することができる。なお、インターナルギヤ27は必須ではなく、これを省略してもよい。
上述した構成により、二重反転歯車装置20が後プロペラ2bのボス内に収容され、かつ前プロペラ2aよりも後プロペラ2bの回転速度が小さくなり、キャリヤ30に作用する駆動トルク(反転トルク)が小さくなるため反転機構10のコンパクト化が図れる。
なお、前プロペラ2aと後プロペラ2bの速度比は、任意に設定することができる。
また、本発明の二重反転歯車装置20は、遊星歯車装置に限定されず、その他の歯車装置、例えば、かさ歯歯車を用いた二重反転歯車装置であってもよい。また、二重反転歯車装置20の代りに、油圧モータを用いた反転機構を用いてもよい。
図3において、16は前部シール装置、17は後部シール装置である。前部シール装置16は、後プロペラ軸14と外部との間を液密にシールする。後部シール装置17は、キャリヤ30と外部との間を液密にシールする。
また、この例でキャリヤ30の中空穴の端面(図で左端)は、反転トルク固定装置40により液密に閉鎖されている。
上述した構成により、二重反転歯車装置20(遊星歯車装置)を構成する太陽歯車22、遊星歯車24、及びリング歯車26は、前部シール装置16、後部シール装置17、及び反転トルク固定装置40により液密に閉じられた単一のボス内空間に位置する。
また図3において、18a,18bはロープガード、19は一部弾性構造を有する水密構造の反転トルク固定装置カバーである。ロープガード18a,18bは、その内側にロープなどが巻き付くのを防止する。反転トルク固定装置カバー19は、異物からダンパー装置44(後述する)を保護する。
図3において、二重反転歯車装置20は、プロペラ軸5で駆動される循環ポンプ35を備える。
この例で、二重反転歯車装置20は、後プロペラ軸14の後部端に同軸に固定された歯車34、歯車34で駆動される循環ポンプ35、オイルフィルター36a、及び潤滑油タンク36bを備える。
この構成により、潤滑油を後プロペラ2bのボス内に溜め、歯車34の駆動力を利用し循環ポンプ35とオイルフィルター36aを介して、単一のボス内空間に潤滑油を供給する単独方式の潤滑油システムを形成することができる。
これにより、機関室側への複雑な配管を無くしたシンプルな潤滑油システムとなる。
上述した第1実施形態の構成により、太陽歯車22は、プロペラ軸5にアダプタースリーブ22aを介して固定され、太陽歯車22に作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力はプロペラ軸5で支持される。
また、後プロペラ2bは、軸受21a,21bにより後プロペラ軸14に自由回転可能に支持され、後プロペラ2bに作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力はプロペラ軸5で支持される。
さらに、キャリヤ30は、軸受32を介してプロペラ軸5に軸心Z−Zを中心に回転可能に支持され、キャリヤ30に作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力はプロペラ軸5で支持される。
従って、後プロペラ2b及び二重反転歯車装置20に作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力をプロペラ軸5で支持することができ、かつプロペラ軸5と反転機構10の間の芯ずれを本質的に防止できる。
また、キャリヤ30を介して回転しない状態で反転トルク固定装置40に作用する外力は、軸心Z−Zを中心とする反転トルクのみであり、反転トルク固定装置40はラジアル方向及びスラスト方向の外力を受けない。これにより、反転トルクに抵抗する反転トルク固定装置40を小型化でき、ラダーホーン8の大型化を防止できる。
図2において、反転トルク固定装置40は、船尾側のラダーホーン8に固定されたストラット42の前面に固定されたダンパー装置44である。
ストラット42は、上端部がラダーホーン8に着脱可能に取り付けられ、下方に延びる部材である。また、ストラット42のダンパー装置44を取り付ける部分は、ラダーバルブの前半部分42aを構成し、舵板9に設けたラダーバルブの後半部分9bと併せてラダーバルブを形成することが好ましい。
ダンパー装置44は回転せずに固定され、この例では、前後のフランジ44a,44bの間に弾性部材44c(例えばゴム材)が固定された弾性継手である。ダンパー装置44は、キャリヤ30の反転トルクに抵抗してその回転を停止させ、かつ弾性部材44cの弾性により芯ずれを吸収し、捩り振動による二重反転歯車装置20のチャタリングを防止する。
なお、ダンパー装置44はこの例に限定されず、芯ずれを吸収しチャタリングを防止するその他のダンパー装置(例えば板ばね式ダンパー)でもよい。
また、二重反転歯車装置20のチャタリングの影響が無視しえる場合(例えば主機の捩り振動が小さかったり、主機に代えて電動機にてプロペラ軸5を駆動する場合)には、ダンパー装置44に代えて、回転方向のみを拘束する機能をもつ装置(例えばギアカップリング)でもよい。
図4は、本発明による第2実施形態の二重反転プロペラ装置100を備えた船舶1の説明図である。
この図において、反転トルク固定装置40は、キャリヤ30に固定され、中心部(そのボス)から半径方向外方に放射状に延びる複数の翼46aを有する制動翼46である。
翼46aは、後プロペラ2bと反対の回転トルクを発生する翼形を有する。
また、この例で、二重反転プロペラ装置100は、制動翼46のボス内に設けられた角度調整装置48を備える。角度調整装置48は、翼46aの迎角を自動調整する事により、低速域での後プロペラ2bとの連れ回りを防止できる装置である。
角度調整装置48は、低速時等で制動翼46のまわりの流れが弱い時に、後プロペラ2bとのバランスがとれる方向に付勢する付勢装置(例えばバネ)を有する。
この例において、制動翼46は、第1実施形態と相違しラダーホーン8に連結されていない。
従ってこの構成により、第1実施形態におけるストラット42及びダンパー装置44を無くすことができ、これらによる流体抵抗を低減することができ、更に高効率化が図れる。
また、翼46aがプロペラ軸5と反対の回転方向に揚力を発生するので、この揚力により、キャリヤ30に作用する反転トルクに抵抗し、キャリヤ30の回転を停止させ、或はキャリヤ30をプロペラ軸5と反対の回転方向に回転させることができる。
この構成により、キャリヤ30をプロペラ軸5と反対の回転方向に回転させることで、前プロペラ2aと後プロペラ2bの速度差を小さくすることができる。
さらに、この例では、第1実施形態における循環ポンプ35、オイルフィルター36a、及び潤滑油タンク36bを省略し、潤滑油を後プロペラ2bのボス内に溜め、後プロペラ2bの回転(公転)によりその内部で潤滑油を循環するようになっている。
この構成により、単独方式の潤滑油システムをさらに簡略化することができる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
上述した本発明の実施形態によれば、二重反転歯車装置20が後プロペラ2bのボス内に収容されるので、反転機構10を小型化できる。
また、後プロペラ2bと二重反転歯車装置20がプロペラ軸5にその軸心Z−Zを中心に回転可能に支持されるので、これらに作用するラジアル方向及びスラスト方向の外力をプロペラ軸5で支持することができ、かつプロペラ軸5と反転機構10の間の芯ずれを本質的に防止できる。
後部シール装置17のライナーを、キャリヤ30に固定するための二つ割れ型のクランプリング49を設ける。
更に制動翼46の後部に、キャップ50を設けて制動翼46のボス後部の水流を改善することにより抵抗を低減する。
従って、二重反転歯車装置20の一部(キャリヤ30)を介して反転トルク固定装置40に作用する外力は、軸心Z−Zを中心とする反転トルクのみであり、反転トルク固定装置40はラジアル方向及びスラスト方向の外力を受けない。これにより、反転トルクに抵抗する反転トルク固定装置40を小型化でき、ラダーホーン8の大型化を防止できる。
また、反転トルク固定装置40が二重反転歯車装置20(キャリヤ30)の振動を減衰させるので、二重反転歯車装置20のチャタリングを防止することができる。
さらに、本発明は、以下の付随する効果を有する。
(1)単一のボス内空間に潤滑油を供給する単独方式の潤滑油システムを形成するので、機関室側への複雑な配管を無くすことができる。
(2)舵板9にもラダーバルブの後半部分9bを設け、ストラット42に設けられたラダーバルブの前半部分42aと併せてラダーバルブを形成することができる。
(3)就航船の1軸系の推進システムに対して機関室側は変更する必要がなく、プロペラ軸5から船尾側を改造することにより、推進効率の良い二重反転プロペラ装置100に換装が可能となる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
Z−Z 軸心、1 船舶、1a 船尾、1b 船底、1c 船内床、2a 前プロペラ、2b 後プロペラ、3 船尾管、4a,4b 船尾管軸受、4c,4d 船尾管シール装置、5 プロペラ軸、6 中間軸、7 中間軸受、8 ラダーホーン、9 舵板、9b ラダーバルブの後半部分、10 反転機構、11 前プロペラボス、12 後プロペラボス、14 後プロペラ軸、16 前部シール装置、17 後部シール装置、18a,18b ロープガード、19 反転トルク固定装置カバー、20 二重反転歯車装置、21a,21b 軸受、22 太陽歯車、22a アダプタースリーブ、24 遊星歯車、24a 回転軸(遊星回転軸)、26 リング歯車、27 インターナルギヤ、30 キャリヤ、32 滑り軸受、33 滑り軸受、34 歯車、35 循環ポンプ、36a オイルフィルター、36b 潤滑油タンク、40 反転トルク固定装置、42 ストラット、42a ラダーバルブの前半部分44 ダンパー装置、44a,44b フランジ、44c
弾性部材、46 制動翼、46a 翼、48 角度調整装置、49 クランプリング、50 キャップ、100 二重反転プロペラ装置

Claims (5)

  1. 前プロペラの後部に反転機構を備え、前プロペラを1軸のプロペラ軸で駆動する二重反転プロペラ装置であって、
    前記前プロペラのボスが、前記プロペラ軸に固定され、
    後プロペラのボスが、前記プロペラ軸にその軸心を中心に自由回転可能に支持され、
    前記反転機構は、前記後プロペラのボス内に収容され前記プロペラ軸の回転方向を反転させて前記後プロペラを駆動する二重反転歯車装置を有し、該二重反転歯車装置は、前記プロペラ軸に前記軸心を中心に回転可能に支持され、
    さらに、前記二重反転歯車装置の一部を支持し、その前記軸心まわりの反転トルクに抵抗する反転トルク固定装置を備え
    前記反転トルク固定装置は、中心部から半径方向外方に放射状に延びる複数の翼を有する制動翼であり、
    前記翼は、前記後プロペラと反対の回転トルクを発生する翼形を有する、二重反転プロペラ装置。
  2. 前記二重反転歯車装置は、遊星歯車装置であり、単一の太陽歯車、複数の遊星歯車、単一のキャリヤ及び単一のリング歯車を有し、
    前記太陽歯車は、前記プロペラ軸に固定され、
    前記リング歯車は、前記後プロペラの前記ボス内に固定され、
    複数の前記遊星歯車は、単一の前記キャリヤにそれぞれの軸心を中心に回転可能に支持され、
    前記キャリヤは、前記プロペラ軸にその軸心を中心に回転可能に支持される、請求項1に記載の二重反転プロペラ装置。
  3. 前記制動翼のボス内に設けられ、前記翼の迎角を自動調整する角度調整装置を備える、請求項に記載の二重反転プロペラ装置。
  4. 前記プロペラ軸で駆動される循環ポンプを備える、請求項1に記載の二重反転プロペラ装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載した二重反転プロペラ装置を備えた船舶。
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