JP6752020B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
複数の前記ファンが固定される板状のベースと、を備え、前記ベースは、前記ダクトの底部に沿って、前記複数のファンが前記ダクト内に格納されるよう配置され、前記ベースは、当該ベースの前記吸気口に近接した位置に、前記複数のファンが固定される上面に面した上部空間と、前記上面とは反対側の下面に面し、前記筐体の底部との間の下部空間とを連通させる開口部を備え、前記ベースは、前記筐体を構成する部材よりも密度が大きい材料を含んでなることを特徴とする。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るプロジェクタの概観斜視図である。図1(a)は、プロジェクタのアッパーケースを上方から見た斜視図、図1(b)は、プロジェクタのボトムケースを下方から見た斜視図である。また、方向を説明する場合は、プロジェクタの投射方向を前面とし、前面に対して右を右面、左を左面、後を後面と表記する。
図1に示すように、プロジェクタ10は、上側から被せる樹脂からなるアッパーケース11(筺体)(図1(a))と、下側の筺体、光学系部品および電子機器類からなるボトムセット12(図1(b))とから構成される。
図1(a)に示すように、アッパーケース11(筺体)には、操作ボタン19が配置され、アッパーケース11の前面11aにはスピーカ用の開口部17と、投射窓18が配置される。アッパーケース11の左面11cには、共通吸気口13が設けられる。
図2は、アッパーケース11を取り外したプロジェクタ10の上面斜視図である。
図2に示すように、アッパーケース11を取り外すと、制御基板21等が露出する。制御基板21は、アッパーケース11の左後方角部に設置される。アッパーケース11の操作ボタン19(図1(a))を押下すると、制御基板21のメンブネレンキーボード(図示略)に接触し、入力信号が制御基板21に流れ、プロジェクタ10を操作できる。
投射レンズ25は、投射レンズ25のホルダー26に保持され、制御基板21の下側に配置される。また、アッパーケース11(図1(a))の前面11aに設けられたスピーカ用の開口部17(図1(a))に対応する位置に、スピーカ17aが配置されている。
ボトムセット12(図1(b))の後面12bのボトムセット右面12dに近い位置には、ランプ吸気ダクト23とランプ(光源)24が配置され、ボトムセット12の前面12aに向かって流路セパレータ27を挟んで電源排気ダクト22が配置されている。
図3に示すように、ランプ(光源)24より出射された光は、光学系29内部を通過し、投射レンズ25から出射されスクリーン(図示略)に投影される。光学系29は、アイリスと、光をR、G、Bに分離するPBS(Polarization Beam Splitter:偏光ビームスプリッタ)と、各分離光に対応するレンズ、ミラーおよび偏光板と、各分離光を再度合成するプリズムとからなる。このような構成の光学系は一般に良く知られているため、詳細な説明は省略する。
共通吸気口13の内側には、共通吸気ダクト31が配置され、取り込んだ外気の流れを制御する。投射レンズ25のホルダー26(図2)の下側には、ボトムセット下側の吸気口16が位置し、外気を取り込む。また、電源排気ダクト22(図2)の内部には、電源30が格納されており、電源排気ダクト22内を通過する空気により冷却される。
図4に示すように、ボトムセット右面12d近傍には、電源排気ファン28およびランプ排気ファン32が配置され、プロジェクタ10内で発熱源を冷却した空気を筐体外に排気する。電源排気ファン28およびランプ排気ファン32は、図8で後記するように、ベース40に固定されている。ボトムセット後面12b近傍には、ランプ吸気ファン33およびランプファンダクト34が配置され、ランプ吸気ファン33は、ボトムセット左面12cに配置された共通吸気ダクト31からプロジェクタ10の中央方向に向け延在するGパネル冷却ダクト35と、BパネルおよびPBS冷却ダクト36と、Rパネル冷却ダクト52とからアッパーケース11(図1(a))方向に向かい吹き上げられる空気を含むプロジェクタ10内の空気51(図5)を吸気し、ランプファンダクト34を通じランプ(光源)24(図3)に送風する。
図5に示すように、ランプ吸気ファン33(図4)は、プロジェクタ10内の空気51を、空気51aとしてランプファンダクト34(図4)を通じランプ(光源)24(図4)に送風する。ランプ(光源)24を冷却した空気51bは、ランプ排気ファン32により排気51cされる。BパネルおよびPBS吸気ファン37、Gパネル吸気ファン38およびRパネル吸気ファン39は、図8で後記するように、ベース42に固定されている。
図6に示すように、ボトムセット左面12c近傍に配置された共通吸気ダクト31(図3)内には、BパネルおよびPBS吸気ファン37、Gパネル吸気ファン38およびRパネル吸気ファン39が格納され、それぞれBパネルおよびPBS冷却ダクト36(図4)、Gパネル冷却ダクト35(図4)およびRパネル冷却ダクト52(図4)内に送風する。ランプ吸気ファン33は、図8で後記するように、ベース41に固定されている。
図7に示すように、BパネルおよびPBS吸気ファン37(図6)は、Bパネル51dおよびPBS51eに送風し、Gパネル吸気ファン38(図6)は、Gパネルに送風51fし、Rパネル吸気ファン39(図6)はRパネルに送風51gする。
<ベースの構造>
次に、図8を参照して、光学系部品および電子部品からの熱を冷却する複数のファンを固定するベースについて説明する。
図8は、複数のファンを固定するベースの上面斜視図である。
プロジェクタ10は、前記図6および図7に示したように、アッパーケース11(筺体)内に、主に光学系部品からの熱を冷却するBパネルおよびPBS吸気ファン37、Gパネル吸気ファン38、およびRパネル吸気ファン39を備える。さらに、プロジェクタ10は、前記図4および図5に示したように、制御基板21、ランプ(光源)24、電源30などの電子部品からの熱を冷却する電源排気ファン28、ランプ排気ファン32、およびランプ吸気ファン33を備える。
さらに、ベース40,41,42は、上記複数のファンを固定した後、ボルト等の固定手段を用いて、より重量(自重)のあるボトムセット12(図1(b))に固定手段を用いて固定される。
図8の左図に示すように、ベース40は、電源排気ファン28およびランプ排気ファン32を固定するベースであり、密度の大きい鉄板からなる。ベース40は、板状の平板部40aを有し、この平板部40a上に電源排気ファン28およびランプ排気ファン32が立設して固定される。ベース40は、図6に示すように、アッパーケース11(図1(a))の底面部に、この底面部と略平行(水平)に配置され、さらにボトムセット12(図1(b))に固定手段を用いて固定される。
なお、本実施形態では、ベース40,41,42を別部材で構成する例について説明したが、例えばベース41とベース42を1つの部品で構成してもよい。
また、各ベース40,41,42は、ボトムセット12(図1(b))よりも密度が大きい金属などで形成してもよい。
上記複数のファンを固定した各ベース40,41,42は、ボトムセット12(図1(b))に固定手段を用いて固定される。以下、図9および図10を参照して、ベース42のボトムセット12(図1(b))への固定について説明する。ベース40,41についても同様に固定される。
図9および図10に示すように、ベース42の平板部42aには、BパネルおよびPBS吸気ファン37、Gパネル吸気ファン38およびRパネル吸気ファン39が固定される。そして、図10に示すように、BパネルおよびPBS吸気ファン37、Gパネル吸気ファン38およびRパネル吸気ファン39を固定したベース42は、ボトムセット12に設けられたボス44に対しボルト45などの固定手段で固定される。上記固定手段は、ボス44とボルト45に限らず、接着剤などの手段で固定してもよい。図10に示すように、
ボトムセット12は、支持脚53により支持される。また、ボトムセット12は、ベース42の平板部42aと対向する面に梁54を有し、梁54によってこの面が補強される。
なお、図10に示すように、共通吸気口13の内側には、共通吸気ダクト31が配置され、さらに共通吸気ダクト31の内側にはBパネルおよびPBS冷却ダクト36が配置されている。BパネルおよびPBS冷却ダクト36には、光学系部品43と対向する位置に開口部36aが設けられている。
図11は、本発明の第2の実施形態に係るプロジェクタのBパネルおよびPBS吸気ファン37近傍の上面断面図である。図12は、図11のA−Aで切断した断面図である。図9および図10と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図11および図12に示すように、第2の実施形態に係るプロジェクタのベース42は、共通吸気口13に近い平板部42aに通風用の開口部46が設けられている。ベース42に開口部46が設けられているので、共通吸気口13から取り込まれる外気47は、仮にベース42の下側に位置する共通吸気口13から筐体内に取り込まれても、ベース42の開口部46を通過して筐体内に取り込まれる外気47aとなり、更に、BパネルおよびPBS吸気ファン37に供給される外気47bと合流できる。
これにより、本実施形態では、ベース42は、筺体内の空気を通す通風用の開口部46を備えるので、ベース42をBパネルおよびPBS吸気ファン37の下側に設けても、共通吸気口13全体から外気47を取り込むことができる。
なお、上記開口部46の位置や形状は、任意に変更してもよい。
図13は、本発明の第3の実施形態に係るプロジェクタのBパネルおよびPBS吸気ファン37近傍の上面断面図である。図14は、図13のA−Aで切断した断面図である。図11および図12と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図13および図14に示すように、第3の実施形態に係るプロジェクタは、ボトムセット12に開口部12eが設けられる。また、ベース42は、ボトムセット12に開口部12eに略対向する平板部42aに通風用の開口部46aが設けられる。
このように、本実施形態では、ボトムセット12に開口部12eを設け、その近傍に位置するベース42の平板部42aに開口部46aを設けることで、ボトムセット12に設けられた開口部12eを通過して筐体内に取り込まれる外気47cを得ることができる。これにより、BパネルおよびPBS吸気ファン37の送風量が増加するので、温度を低減することができ、冷却性能を向上させることができる。
図15は、本発明の第4の実施形態に係るプロジェクタのBパネルおよびPBS吸気ファン32近傍の上面断面図である。図16は、図15のA−Aで切断した断面図である。図11および図12と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図15および図16に示すように、第4の実施形態に係るプロジェクタは、ベース42の平板部42aが、BパネルおよびPBS冷却ダクト36の端部の近傍まで延出している。そして、このベース42の平板部42a部分に通風用の開口部46bが設けられている。また、共通吸気ダクト31の下流側は、封止部56により封止される。封止部56のさらに下流側(図16の右側)には、ファン55が設置され、ファン55は、共通吸気口13の風向に略対向する向きに送風する。詳細は、図19により後記する。
BパネルおよびPBS冷却ダクト36の端部に設けられた開口部36aの近傍で、ベース42の平板部42aに開口部46bが開口し、かつ、端部が封止部56により封止されている。これにより、ファン55からの送風を受けて共通吸気口13の対面側(図16の右側)から取り込まれる筐体内の空気47dも光学系部品43に供給される。
図19(a)に示すように、ファン55は、上面視して、筺体の一方の側面側(図19(a)の右側)に、共通吸気口13と反対方向に送風するように配置される。ファン55から送風された空気58aは、筺体の側面に沿って流れ(空気58b参照)、さらにランプ・電源等の構造物57に沿って流れ(空気58c参照)、結果的には共通吸気口13に略対向する向きに送風される。この構造により、レイアウト上の自由度を高めることができる。また、図19(b)に示すように、ファン55は、上面視して、共通吸気口13の風向に略対向する向きに送風(空気58a参照)するように配置してもよい。なお、ファン55は、図19の配置例に限られず、どのようなものでもよい。また、ファン55の個数も限定されない。
図17は、本発明の第5の実施形態に係るプロジェクタのBパネルおよびPBS吸気ファン32近傍の上面断面図である。図18は、図17のA−Aで切断した断面図である。図11および図12と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図17および図18に示すように、本実施形態に係るプロジェクタでは、BパネルおよびPBS冷却ダクト36内にランプ吸気ファン33(図8)を固定するベース41が配置される。このベース41は、固定手段を用いてボトムセット12に固定される。
ここで、上記風向制御構造49は、ベース42に形成されていてもよい。
また、ベース41は、BパネルおよびPBS冷却ダクト36を支持する支持部材50を備えることで、BパネルおよびPBS冷却ダクト36をより安定に保つことができる。なお、支持部材50は、ベース42に形成されていてもよい。
10 プロジェクタ
11 アッパーケース(筺体)
12 ボトムセット
13 共通吸気口
14 ランプ吸気口
15 共通排気口
16 ボトムセット下側の吸気口
18 投射口
21 制御基板
22 電源排気ダクト
23 ランプ吸気ダクト
24 ランプ(光源)
25 投射レンズ
26 投射レンズのホルダー
27 流路セパレータ
28 電源排気ファン
29 光学系
30 電源
31 共通吸気ダクト
32 ランプ排気ファン
33 ランプ吸気ファン
34 ランプファンダクト
35 Gパネル冷却ダクト
36 BパネルおよびPBS冷却ダクト
36b Gパネル、BパネルおよびPBS冷却ダクト端部に設けられた開口部
37 BパネルおよびPBS吸気ファン
38 Gパネル吸気ファン
39 Rパネル吸気ファン
40 電源排気ファンおよびランプ排気ファン固定するベース
40a,41a,42a 平板部
41 ランプ吸気ファンを固定するベース
42 Gパネル、BパネルおよびPBS吸気ファン、Rパネル吸気ファンおよびRパネル吸気ファンを固定するベース
43 光学系部品
44 ボス(固定手段)
45 ボルト(固定手段)
46,46b 開口部
48,49 風向制御構造
55 ファン
Claims (8)
- 光学系部品および電子部品を収容する筺体と、
前記筐体の外部と当該筐体の内部空間とを連通させる吸気口と、
前記吸気口から取り込んだ空気の流路を形成するダクトと、
前記光学系部品および前記電子部品からの熱を冷却する複数のファンと、
複数の前記ファンが固定される板状のベースと、を備え、
前記ベースは、前記ダクトの底部に沿って、前記複数のファンが前記ダクト内に格納されるよう配置され、
前記ベースは、当該ベースの前記吸気口に近接した位置に、前記複数のファンが固定される上面に面した上部空間と、前記上面とは反対側の下面に面し、前記筐体の底部との間の下部空間とを連通させる開口部を備え、
前記ベースは、前記筐体を構成する部材よりも密度が大きい材料を含んでなる
ことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記開口部は、前記ベースにおける前記ファンの上流位置に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記下部空間には、前記吸気口の対面側から取り込まれる前記筐体内の空気が、前記吸気口側に流れないようにするための風向制御構造を備え、
前記ベースは、前記風向制御構造と前記吸気口の対面側との間に、前記上部空間と前記下部空間とを連通させる通風用開口部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ。 - 前記ベースは、前記ファンの通風路を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記ベースは、前記ファンの通風路を形成する当該ベース前記上面上に対して凸部または凹部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記ベースは、前記ダクトを支持する支持部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記ベースは、金属材料を含んでなる
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記ベースは、前記ベースにおける前記ファンの下流位置に通風用開口部をさらに備え、
前記筐体の底部は、前記通風用開口部に略対向する位置に底部開口部を備えること
を特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
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