JP6751895B2 - 固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池パネルを屋根に取り付けるための固定具に関する。
一般的な木造建築の場合、屋根の部分には野地板と称される木製の板が敷き詰められており、その表面に防水用の下葺材が取り付けられている。そして、下葺材の上にスレート瓦などの屋根葺材が配置されている。以上のような構造の木造建築において屋根に太陽電池パネルを取り付ける場合、屋根葺材にドリルで下孔を開け、木ねじをねじ込んだり釘を打ち付けるなどして太陽電池パネルを固定している。
このような場合、屋根葺材に貫通孔が形成され下葺材にも孔が開けられるため、雨水などが当該貫通孔を通って野地板に到達することを防止する必要がある。これは、雨水により野地板が腐ることによって、太陽電池パネルの固定が脆弱化することを防止するためである。
従来の工法では、防水性を確保するため、屋根葺材に下孔を設けた後、シーリング材を下孔に充填するように塗布し、その後ねじをねじ込むなどをしていた。
また、特許文献1には、屋根葺材に設けられた下孔の開口部およびその周縁に硬化前のシーリング材を塊状に盛り付けて塗布し、前記下孔にねじを刺し入れる際にシーリング材をねじの先端に付着させてねじと野地板との間をシーリングする技術が記載されている。
国際公開第2012/096344号
ところが、従来の工法では、屋根葺材に下孔を設け、下孔にシーリング材を注入するなどの工程が必要となる。また、このような工程は、屋根の上で行われるものであり、屋根葺材に下孔を設けるためのドリルや、シーリング材を注入するためのシーリングガンなどを屋根に持ち上げる必要もある。これらのため、太陽電池パネルを屋根に取り付けるための簡略化可能な工法が求められている。
本発明の一態様に係る固定具は、野地板上に配置される屋根葺材に太陽電池パネルを取り付けるための固定具であって、前記野地板に螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端に配置され、前記屋根葺材、および、前記野地板に孔を開ける切削部と、前記雄ねじ部の外周に配置され、前記屋根葺材との動摩擦により軟化し、前記動摩擦が終了した後に再硬化するシーリング材からなる封止部と、前記雄ねじ部の基端部側に配置され、前記太陽電池パネルと係合して前記太陽電池パネルを固定する前記雄ねじ部よりも大径の頭部とを備える。
また、本発明の他の一態様に係る固定具は、野地板上に配置される屋根葺材に太陽電池パネルを取り付けるための固定具であって、底部を有する器形状の器部と、前記器部の前記底部を貫通する挿入孔と、前記器部に充填状態で配置され、前記屋根葺材、および、前記野地板の少なくとも一方と、前記挿入孔に刺し通されたねじ部材との動摩擦により軟化し、前記動摩擦が終了した後に再硬化するシーリング材からなる封止部とを備える。
本発明によれば、屋根に太陽電池パネルを取り付けるための工程のうち、下孔を開ける工程、および、シーリング材を塗布する工程を省略することが可能となる。
図1は、実施の形態に係るドリルねじを示す側面図である。 図2は、実施の形態に係る屋根上に取り付けられた太陽電池パネルを示す斜視図である。 図3は、実施の形態に係る太陽電池パネルの一部を切り欠いた状態で取り付け部分を示す斜視図である。 図4は、実施の形態に係る太陽電池パネルを取り付けるための取付具をドリルねじにより屋根に取り付けた状態を示す断面図である。 図5は、実施の形態に係る取付具をドリルねじにより屋根葺材に取り付ける状態を示す斜視図である。 図6は、他の実施の形態に係る金具を下方から示す斜視図である。 図7は、他の実施の形態に係る金具を断面で示す側方図である。 図8は、他の実施の形態に係る取付具を金具を介してねじ部材により屋根葺材に取り付ける状態を示す斜視図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る固定具について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
以下、太陽電池パネルを屋根葺材に取り付けるための固定具の実施の形態の一つであるドリルねじについて、図面を用いて説明する。
[ドリルねじの構成]
図1は、ドリルねじを示す側面図である。
同図に示すように、ドリルねじ100は、雄ねじ部101と、切削部102と、封止部103と、頭部104とを備えている。また、本実施の形態の場合、ドリルねじ100は、パッキン付座金105を備えている。
雄ねじ部101は、野地板に螺合する部分である。本実施の形態の場合、雄ねじ部101はタッピングねじとして機能している。具体的には、電動工具などでドリルねじ100を回転させることで、雄ねじ部101が通過することができる大きさの孔を屋根葺材に設けることができる。さらに、雄ねじ部101と野地板とがかみ合うことで、野地板に雌ねじを形成しながら野地板の奥に進入していくことができるものとなっている。
切削部102は、雄ねじ部101の先端に配置される刃の部分であり、ドリルねじ100を電動工具などにより回転させることで、切削部102がドリルのように屋根葺材や野地板に孔を開けることができる部分である。切削部102の存在により、予め屋根葺材にドリルなどを用いて下孔を開けることなく、屋根葺材に孔を開けながら雄ねじ部でタッピングを行い、一度の工程で屋根葺材を貫通して野地板にドリルねじ100をねじ込むことが可能となる。
本実施の形態の場合、切削部102の外径、すなわち切削部102の最大部分の外径(呼び径)は、雄ねじ部101の外径(呼び径)よりも小さいものとなっている。
これにより、切削部102で屋根葺材に設けた孔に対し雄ねじ部101が強く擦れながらタッピングを行うため、動摩擦による高い熱、および、高い圧力の少なくとも一方を発生させることができ、後述の封止部103を形成しているシーリング材の軟化を促進させることが可能となる。
一例として、雄ねじ部101の外形(呼び径)が5mm〜6mm、切削部102の外形(呼び径)が3mm〜5mmのドリルねじ100を例示することができる。
封止部103は、雄ねじ部101の外周に配置される円筒状の部材であり、ドリルねじ100の使用前では固形となっている。
封止部103を構成するシーリング材は、通常状態では固形であり、熱、および、圧力の少なくとも一方が与えられることにより軟化し、再度硬化するものであれば特に限定されるものではない。例えば、熱によってこのように状態が変化するものとして熱可塑性樹脂を挙示することができる。具体的に熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどビニル系ポリマー、ポリエステル、ポリアミドなどの縮合系ポリマーなどの線状ポリマー、フッ素樹脂などを挙示することができる。
また、シーリング材は、第一材と第二材とを含み、太陽電池パネルを取り付ける際に発生する動摩擦による熱、および、圧力の少なくとも一方に基づき第一材と第二材とが反応することにより軟化するものでもかまわない。
さらに、前記第二材は袋体に封入されており、ドリルねじ100で屋根葺材に孔を開け、ドリルねじ100を野地板にねじ込む際に発生する動摩擦による熱、および、圧力の少なくとも一方に基づき前記袋体が破壊され前記第一材と前記第二材とが反応することにより軟化するものでもよい。
例えば、シーリング材を構成する第一剤は、基剤となる樹脂である。一方、袋体に封入されている第二剤は、第一剤を軟化させる溶剤である。第二材を収容する袋体は微小なカプセル状であり第一剤に分散状態で配置されている。このようなシーリング材を例示することができる。
頭部104は、雄ねじ部101の基端部側に配置され、太陽電池パネルと係合して太陽電池パネルを固定する部分であり、雄ねじ部101よりも大径となっている。本実施の形態の場合、頭部104は、ドリルねじ100の基端部に配置され、雄ねじ部101と頭部104との間にはねじが刻まれていないシャフト部111が配置されている。
また、本実施の形態の場合、頭部104は、電動工具に保持可能な6角形状となっているが、頭部104の形状は特に限定されるものではない。頭部104の形状としては、6角穴や、プラスドライバーやマイナスドライバーと係合する溝を備えたモノなど例示することができる。
パッキン付座金105は、例えば円環状の金属製の座金と、円環状のゴム製のパッキンとが層状に配置された部材であり、ドリルねじ100に刺し通された状態で、頭部104と係合するものとなっている。
[被取り付け部材]
次に、固定具であるドリルねじ100を用いて取り付けられる被取り付け部材について説明する。
図2は、屋根上に取り付けられた太陽電池パネルを示す斜視図である。
図3は、太陽電池パネルの一部を切り欠いた状態で取り付け部分を示す斜視図である。
なお、図中に示す太陽電池パネルなどは簡易的に示したものであり、実際の形状を示すものではない。
これらの図に示すように、太陽電池パネル200は、木造の家屋300の屋根に取り付けられ、太陽光に基づき発電を行う装置であって、取付具202を介してドリルねじ100によって家屋300の屋根に固定されている。
家屋300は、屋根に屋根葺材301が設けられた一般的な建屋であり、本実施の形態の場合、屋根葺材301としてスレート瓦が採用されている。なお、屋根葺材301の種類は、スレート瓦に限定されるものではなく、瓦やガルバリウム鋼板など任意の部材を採用することができる。
太陽電池パネル200は、受光した太陽光に基づき電力を発生させるパネル状の太陽電池である。具体的に例えば太陽電池パネル200は、半導体で構成された太陽電池セルがマトリクス状に配置され、このセルアレイを樹脂やガラスにより挟み込んで板状にしたものである。
取付具202は、図3に示すように、ドリルねじ100により屋根葺材301上に固定され、太陽電池パネル200を取り付けレール204を介して屋根葺材301上に取り付けるための部材である。本実施の形態の場合、取付具202は、簡易的に示しているが、形状や構造などは特に限定されるものではなく、取り付ける太陽電池パネル200の種類などにより任意に選定することができる。
図4は、太陽電池パネルを取り付けるための取付具をドリルねじにより屋根に取り付けた状態を示す断面図である。
同図に示すように、ドリルねじ100は、防水用の下葺材302で覆われる野地板303上に配置される屋根葺材301に太陽電池パネル200を取り付けるための取付具202を固定している。
一般的に屋根葺材301は、一部を重ね合わせながら下から上へ順に並べて配置するものであり、2枚重ねの部分と3枚重ねの部分が存在するが、図4に示すように、2枚重ねの部分に取付具202を取り付けることが推奨されている。また、野地板303と屋根葺材301との間には傾斜した隙間(空間)が発生している。
ここで、野地板303とは、屋根に屋根葺材301を葺くための下地となる木製の板であり、垂木の上に張る板である。
また、下葺材302とは、ルーフィングなどとも称される部材であり、屋根葺材の施工に先立ち、防水を目的に野地板303に貼るシート状の部材である。下葺材302の種類は特に限定されるものではないが、アスファルトルーフィング(フェルト状の原紙にアスファルトを浸透・被覆し、表裏面に鋼物質粉末を付着させたもの)、改質アスファルト系、ブチルゴム系のものなどを例示することができる。
[取り付け方法]
図5は、取付具をドリルねじにより屋根葺材に取り付ける状態を示す斜視図である。
まず、雄ねじ部101の周囲に固体状の封止部103が取り付けられた使用前のドリルねじ100を準備する。
ここで使用前とは、ドリルねじ100が屋根葺材301などとの間で動摩擦が発生しておらず、封止部103が一度も軟化していない状態を意味している。また、使用前の状態においては、ドリルねじ100が保管される際の温度や、運搬されている際の振動などによっては、封止部103は軟化せず個体の状態で維持されるものとなっている。
次に、ドリルねじ100の頭部104を電動工具などに取り付けて封止部103を含むドリルねじ100全体を回転させ、取付具202に予め開けられている貫通孔203を通して屋根葺材301の所定の位置にドリルねじ100の切削部102の先端を当てる。これにより屋根葺材301に孔が開けられていく。なお、取付具202の貫通孔203はドリルねじ100の外形に対して十分大きく、取付具202とドリルねじ100との間ではほとんど動摩擦は発生しない。
次に、切削部102により屋根葺材301を掘り進めていくと、雄ねじ部101と屋根葺材301とが接触し、雄ねじ部101が屋根葺材301をタッピングしながらドリルねじ100はさらに進んでいく。
ここで、切削部102の外形は雄ねじ部101の外形よりも小さいため、切削部102により設けられた孔に対し雄ねじ部101が強く擦れる。この際に発生する動摩擦による温度、および、圧力の少なくとも一方により封止部103の軟化が始まる。
次に、切削部102が屋根葺材301を貫通し、下葺材302(図4参照)に到達すると、切削部102は下葺材302を貫通し、さらに野地板303に孔を開けていく。
ここで、軟化した封止部103は、孔が開けられた屋根葺材301とドリルねじ100との間を通って、屋根葺材301と野地板303との間の空間においてドリルねじ100に沿いながら流れ落ちていく。これは、屋根葺材301が比較的硬質の部材であり、雄ねじ部101にタッピングされることにより屋根葺材301と雄ねじ部101との間に僅かな隙間が発生し、この隙間が維持されるためである。
次に、雄ねじ部101が野地板303に到達すると、雄ねじ部101が野地板303をタッピングしながら奥に進んでいく。
一方、軟化した封止部103は、ドリルねじ100が野地板303の奥に進んでもドリルねじ100と野地板303との間には進入せず、屋根葺材301と野地板303との間の空間に滞留する。これは、野地板303は木材で形成されており、屋根葺材301に比べて軟質で復元力が強いため、野地板303に雄ねじ部101が進入すると、野地板303が雄ねじ部101にしっかりと食い込み、野地板303と雄ねじ部101との間に軟化した封止部103が進入する隙間が発生しないことに基づく。なお、当該知見は発明者によりはじめて見出されたものである。
次に、野地板303に雄ねじ部101が所定長さねじ込まれると、頭部104によって取付具202が屋根葺材301に押さえられた状態で屋根葺材301の表面に取付具202が取り付けられる。
一方、下葺材302とドリルねじ100との間は、軟化した封止部103により封止される。なお、下葺材302は、雄ねじ部101がねじ込まれる際にめくれ上がる場合があるが、封止部103は、めくれ上がった下葺材302の部分を覆うようにしてドリルねじ100と下葺材302との間を封止する。
また、所定の時間経過すると軟化した封止部103は再硬化し、これにより、ドリルねじ100がねじ込まれた野地板303の周囲の防水性を高い状態で維持することができる。
次に、屋根葺材301上に取り付けられた取付具202を用い、太陽電池パネル200のフレームなどを取付具202に保持させることで、太陽電池パネル200が家屋300の屋根に取り付けられる。
以上のように、ドリルねじ100を用いることで、屋根葺材301に下孔を設けることなく、また、別途シーリング材を下孔に塗布することなく、一つの工程で取付具202を屋根葺材301に取り付け、さらに、ドリルねじ100がねじ込まれた部分の防水性を確保することが可能となる。従って、太陽電池パネル200を家屋300の屋根に取り付ける際の施工の手間を減少させることが可能となる。
また、本実施の形態の場合、図4に示す様に、パッキン付座金105により、取付具202の貫通孔203の上端部を封止するため、ドリルねじ100の頭部104から貫通孔203へ水が浸入することを可及的に抑制することが可能となり、さらに防水性能を高めることが可能となる。
(実施の形態2)
続いて、太陽電池パネルを屋根葺材に取り付けるための固定具の他の実施の形態の一つである金具について、図面を用いて説明する。なお、前記実施の形態1と同様の作用や機能、同様の形状や機構や構造を有するもの(部分)には同じ符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下では実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同じ内容については説明を省略する場合がある。
[金具の構成]
図6は、金具を下方から示す斜視図である。
図7は、金具を断面で示す側方図である。
これらの図に示すように、金具190は、鉄などの金属からなる座金であり、器部191と、挿入孔192と、封止部103とを備えている。また本実施の形態の場合、金具190は、フランジ部193を備えている。
器部191は、板状の底部194を有する器形状の部分である。
挿入孔192は、底部194の中央部分に底部194の厚さ方向に貫通する孔である。
フランジ部193は、底部194とは反対側の器部191の端縁から外方に向かって拡がった板状の部分である。
これら、底部194、器部191、挿入孔192、および、フランジ部193は、一枚の板金からプレス加工により形成される。
封止部103は、器部191の内方に充填状態され、屋根葺材、および、野地板の少なくとも一方と、挿入孔に刺し通されたねじ部材(後述)との動摩擦により軟化し、前記動摩擦が終了した後に再硬化するシーリング材からなる部材である。なお、封止部103を構成するシーリング材の種類などは上記と同様である。
[取り付け方法]
図8は、取付具を金具を介してねじ部材により屋根葺材に取り付ける状態を示す斜視図である。
まず、使用前の金具190、および、ねじ部材290を準備する。
本実施の形態の場合、ねじ部材290は、金具190の挿入孔192に刺し通されて野地板303に螺合する雄ねじ部291と、雄ねじ部291の先端に配置される刃の部分である切削部292と、雄ねじ部291の基端部側に配置され、金具190の底部194と係合する頭部294とを備えている。また、切削部292の外径(呼び径)は、雄ねじ部291の外径(呼び径)よりも小さいものとなっている。
ここで使用前とは、金具190の挿入孔192に刺し通されたねじ部材290が屋根葺材301などとの間で動摩擦が発生していない状態、つまり、封止部103が一度も軟化していない状態を意味している。また、使用前の状態においては、金具190が保管される際の温度や、運搬されている際の振動などによっては、封止部103は軟化せず個体の状態で維持されるものとなっている。
次に、金具190のフランジ部193を取付具202の表面に当接させ、金具190の挿入孔192と取付具202の貫通孔203とが同軸となるように配置する。そして、ねじ部材290の頭部294を電動工具などに取り付けて回転させ、金具190の底部194に設けられた挿入孔192に刺し通し、屋根葺材301の所定の位置にねじ部材290の切削部292の先端を当てる。これにより屋根葺材301に孔が開けられていく。
次に、切削部292により屋根葺材301を掘り進めていくと、雄ねじ部291と屋根葺材301とが接触し、雄ねじ部291が屋根葺材301をタッピングしながらねじ部材290はさらに進んでいく。
ここで、切削部292の外形は雄ねじ部291の外形よりも小さいため、切削部292により設けられた孔に対し雄ねじ部291が強く擦れる。この際に発生する動摩擦による温度、および、圧力の少なくとも一方により金具190の器部191に充填された封止部103の軟化が始まる。
次に、切削部292が屋根葺材301を貫通し、下葺材302に到達すると、切削部292は下葺材302を貫通し、さらに野地板303に孔を開けていく。
ここで、軟化した封止部103は、孔が開けられた屋根葺材301とねじ部材290との間を通って、屋根葺材301と野地板303との間の空間に流れ落ちていく。
次に、雄ねじ部291が野地板303に到達すると、雄ねじ部291が野地板303をタッピングしながら奥に進んでいく。
一方、軟化した封止部103は、ねじ部材290が野地板303の奥に進んでもねじ部材290と野地板303との間には進入せず、屋根葺材301と野地板303との間の空間に滞留する。
次に、野地板303に雄ねじ部291が所定長さねじ込まれると、ねじ部材290の頭部294が金具190を介して取付具202を屋根葺材301に押しつけた状態となる。
一方、下葺材302とねじ部材290との間は、軟化した封止部103により封止される。
また、封止部103は、ねじ部材290と屋根葺材301との間、特に雄ねじ部291の谷の部分と屋根葺材301との間も封止する(図示省略)。これにより、屋根葺材301に貫通状に配置されるねじ部材290と屋根葺材301との間に水が染み込むことを抑制でき、野地板303への水の浸入を効果的に抑制することが可能となる。
所定の時間経過すると軟化した封止部103は再硬化し、これにより、ねじ部材290がねじ込まれた野地板303の周囲の防水性を高めることができる。
次に、屋根葺材301上に取り付けられた取付具202を用い、太陽電池パネル200のフレームなどを取付具202に保持させることで、太陽電池パネル200が家屋300の屋根に取り付けられる。
本実施の形態のように、封止部103を器部191の内方に備えた金具190を用いることで、一般的なねじ部材290を用いた場合でも屋根葺材301に下孔を設けることなく、また、別途シーリング材を下孔に塗布することなく、一つの工程で取付具202を屋根葺材301に取り付け、さらに、ドリルねじ100がねじ込まれた部分の防水性を確保することが可能となる。従って、太陽電池パネル200を家屋300の屋根に取り付ける際の施工の手間を減少させることが可能となる。
また、ねじ部材290が屋根葺材301に孔を開ける際に発生する粉塵が、器部191の内方に止まるため、別途粉塵の除去を行う工程を排除することが可能となる。従って、さらに効率的に太陽電池パネル200を取り付けることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
例えば、シャフト部111を備えるドリルねじ100を例示したが、ドリルねじ100は、これに限定されるものではない。
また、ドリルねじ100は、切削部102の外形と雄ねじ部101の外形とが同じであってもかまわない。
また、器部191に封止部103が充填されていない金具190を用い、ねじ部材290で太陽電池パネル200を屋根葺材301に取り付ける直前に器部191にシーリング材を注入してもかまわない。
101 雄ねじ部
102 切削部
103 封止部
104 頭部
190 金具
191 器部
192 挿入孔
194 底部
200 太陽電池パネル
301 屋根葺材
303 野地板

Claims (5)

  1. 瓦、またはスレート瓦である屋根葺材に比べて軟質で復元力が強い野地板上に配置される前記屋根葺材に太陽電池パネルを取り付けるための固定具であって、
    前記野地板に螺合する雄ねじ部と、
    前記雄ねじ部の先端に配置され、前記屋根葺材、および、前記野地板に孔を開ける刃である切削部と、
    前記雄ねじ部の外周に配置され、前記屋根葺材との動摩擦により軟化して前記切削部により孔が開けられた前記屋根葺材と前記雄ねじ部との間を通って流れ落ち、前記屋根葺材と前記野地板との間の空間に滞留し、前記動摩擦が終了した後に再硬化するシーリング材からなる封止部と、
    前記雄ねじ部の基端部側に配置され、前記太陽電池パネルと係合して前記太陽電池パネルを固定する前記雄ねじ部よりも大径の頭部と
    を備える固定具。
  2. 前記切削部の外径は、前記雄ねじ部の外径よりも小さい
    請求項1に記載の固定具。
  3. 瓦、またはスレート瓦である屋根葺材に比べて軟質で復元力が強い野地板上に配置される前記屋根葺材に太陽電池パネルを取り付けるための固定具であって、
    底部を有する器形状の器部と、
    前記器部の前記底部を貫通する挿入孔と、
    前記器部に充填状態で配置され、前記挿入孔に刺し通され、前記屋根葺材に孔を開ける刃である切削部を雄ねじ部の先端に有するねじ部材と前記屋根葺材との動摩擦により軟化して前記切削部により孔が開けられた前記屋根葺材と前記雄ねじ部との間を通って流れ落ち、前記屋根葺材と前記野地板との間の空間に滞留し、前記動摩擦が終了した後に再硬化するシーリング材からなる封止部と
    を備える固定具。
  4. 前記シーリング材は、第一材と第二材とを含み、前記動摩擦による熱、および、前記動摩擦による圧力の少なくとも一方に基づき前記第一材と前記第二材とが反応することにより軟化する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定具。
  5. 前記第二材は袋体に封入されており、前記動摩擦による熱、および、前記動摩擦による圧力の少なくとも一方に基づき前記袋体が破壊され前記第一材と前記第二材とが反応する請求項4に記載の固定具。
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