JP6751517B1 - 孔あき部品の異常開口検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最先の孔あき部品だけを送出するとともに、孔あき部品の開口直径の適否を判別すること。【解決手段】開口の直径だけが相違している孔あき部品1の中から、異常な直径の孔あき部品1を検出するものであって、供給通路6における最先の孔あき部品1の進出を制止するストッパ部材13と、2番目の孔あき部品1に進入する規制検知部材18が設けられ、開口直径が過小であるときには、規制検知部材18の開口進入長さが異常に短くなり、開口直径が正常であるときには、規制検知部材18の開口進入長さが正常な長さとなり、開口直径が過大であるときには、規制検知部材18の開口進入長さが異常に長くなることを検知する検知形状部20が、規制検知部材18に設けられ、検知形状部20が検知した規制検知部材18の開口進入長さに応じて検知信号を発信する、異常検知手段が設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、外形形状および外形寸法が同じで、形成された開口の直径だけが相違している孔あき部品の中から、異常な開口直径の孔あき部品を検出する装置に関している。
特開2008−007326号公報には、供給通路における最先の孔あき部品の進出を制止する第1のストッパ部材が供給通路に対して進退可能な状態で設けられ、最先の孔あき部品に制止されて所定位置に停止している2番目の孔あき部品の開口に進入する第2のストッパ部材が、供給通路に対して進退可能な状態で設けられ、両ストッパ部材の交互進退動作によって最先の孔あき部品だけを送出することが記載されている。
特開2008−007326号公報
上記特許文献に記載されている技術は、第1および第2のストッパ部材が、いずれも最先のナットと2番目のナットの進出と制止を行っている。ここでは、ナットのねじ孔の直径が適正なものであるか、あるいは異常なものであるかを判別することに関しては、何の配慮もなされていない。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、最先の孔あき部品だけを送出するとともに、孔あき部品の開口直径の適否を判別することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
外形形状および外形寸法が同じで、形成された開口の直径だけが相違している孔あき部品の中から、異常な開口直径の孔あき部品を検出するものであって、
孔あき部品を、供給通路を形成する通路部材によって搬送する形式のものにおいて、
前記供給通路における最先の孔あき部品の進出を制止するストッパ部材が供給通路に対して進退可能な状態で設けられ、
2番目の孔あき部品は、最先の孔あき部品に制止されてその開口中心が規制検知部材と同軸になる位置に停止するように設定され、
前記2番目の孔あき部品の開口に進入する規制検知部材が、前記供給通路に対して進退可能な状態で設けられているとともに、規制検知部材に部品の開口に進入するテーパ形状部が形成されており、
前記ストッパ部材と前記規制検知部材の交互進退動作によって最先の孔あき部品だけを送出する交互動作ユニットが設けられ、
孔あき部品の開口直径が過小であるときには、前記テーパ形状部の開口進入長さが異常に短くなり、孔あき部品の開口直径が正常であるときには、前記テーパ形状部の開口進入長さが所定の正常な長さとなり、孔あき部品の開口直径が過大であるときには、前記テーパ形状部の開口進入長さが異常に長くなることを検知する検知形状部が、前記規制検知部材に設けられ、
前記検知形状部が検知した前記テーパ形状部の開口進入長さに応じて検知信号を発信する、異常検知手段が設けられ、
異常な開口直径の孔あき部品を取り出す取り出し開口が、規制検知部材によって停止している異常開口部品の横側の通路部材に形成され、取り出し開口を開閉する開閉蓋が設けられていることを特徴とする孔あき部品の異常開口検知装置である。
最先の孔あき部品の進出を制止するストッパ部材と、2番目の孔あき部品の開口に進入する規制検知部材が交互に進退して、供給通路で列をなしている孔あき部品の最先の孔あき部品だけが送出される。
供給通路において、ストッパ部材によって制止されている最先の孔あき部品に、2番目の孔あき部品が突き当たっているので、2番目の孔あき部品の開口位置は所定位置に設定されている。したがって、供給通路に対して進退可能とされた規制検知部材が2番目の孔あき部品に、高い正確性の下で確実に進入する。
孔あき部品の開口直径が過小であるときには、規制検知部材の開口進入長さが異常に短くなり、孔あき部品の開口直径が正常であるときには、規制検知部材の開口進入長さが所定の正常な長さとなり、孔あき部品の開口直径が過大であるときには、規制検知部材の開口進入長さが異常に長くなることを検知する検知形状部が、規制検知部材に設けられている。
そして、検知形状部が検知した規制検知部材の開口進入長さに応じて検知信号を発信する、異常検知手段が設けられている。
したがって、供給通路で列をなしている孔あき部品の最先のものだけを送出する機能と、外形形状および外形寸法が同じで、形成された開口の直径だけが相違している孔あき部品の中から、異常な開口直径の孔あき部品を検出する機能が両立し、送出動作と検知動作が複合して確実に果たされ、信頼性の高い孔あき部品の異常開口検知装置がえられる。
とくに、ねじ孔径の大小を規制検知部材の進退長さに変換する形式であるから、規制検知部材の進退長さを測量する方式が採用できる。この進退長さを測量することは、測量手法として高精度の下で達成されるので、ねじ孔直径が正常であるか、あるいは異常であるかの検知を、簡単な構造で正確に求めることができる。
異常開口検知装置を通過する孔あき部品の直径は、常に正常なものであるが、例えば、作業者が誤って床に落ちている過大開口の部品や過小開口の部品を拾って正常開口の部品に混入させることがある。このような事例の発生頻度はきわめて低く、したがって事例発生の際には確実に検知できる仕組みが必須である。このような環境下で上述の規制検知部材の進退長さを測量する方式が採用されるものであるから、発生頻度の観点から非常に好適である。
規制検知部材自体は、例えば、ロッド形状のような簡素化された部材で構成することができ、しかも検知形状部は、例えば、テーパ部のような単純な形状で機能させることがでるので、装置構造の簡素化とそれに伴う動作信頼性の向上が達成される。
装置全体を示す断面図である。 プロジェクションナットの側面図と平面図である。 正常開口のプロジェクションナット断面図である。 過小開口のプロジェクションナット断面図である。 過大開口のプロジェクションナット断面図である。 異常検知手段の断面図である。 磁気センサー構造部の断面図である。 図1の(8)−(8)断面図である。 取り出し開口閉時の断面図である。 取り出し開口開時の断面図である。 取り出し開口部の側面図である。 装置の設置変形例を示す平面図である。 装置の他の設置変形例を示す側面図である。 他の検知形状部の例を示す側面図である。 装置の制御系統図である。
つぎに、本発明の孔あき部品の異常開口検知装置を実施するための形態を説明する。
図1〜図15は、本発明の実施例を示す。
最初に、孔あき部品について説明する。
孔あき部品としては、ワッシャ、ディスタンスピース、ナットなど種々なものがある。ここでの孔あき部品は、電気抵抗溶接がなされるプロジェクションナットである。以下の説明において、プロジェクションナットを単にナットと表現する場合もある。
図2に示すように、鉄製のプロジェクションナット1は、六角形のナット本体2に円形のフランジ3が一体化されたもので、フランジ3の端面に溶着用突起4が3つ120度間隔で設けてある。
ナット1は、ナット本体2、フランジ3、溶着用突起4などの外形形状および外形寸法が同じで、形成された開口、すなわちねじ孔5の直径だけが図3、図4および図5に示すように、相違している。図3に示したナット1は、中央部に設けたねじ孔5の直径D1が正常な場合である。図4に示したナット1は、ねじ孔5の直径D2が過小な場合である。図5に示したナット1は、ねじ孔5の直径D3が過大な場合である。したがって、直径D1が正常開口、直径D2とD3が異常開口となる。
つぎに、供給通路について説明する。
異常開口検知装置は、符号100で示されている。装置100における主要な部材として、供給通路6を形成する通路部材7が含まれている。通路部材7は、図8、図9および図10に示すように、断面コ字型の細長いガイド部材8に蓋板9をボルト付けなどで取り付けたもので、通路の空間断面はナット1の通過に適した矩形とされている。そして、通路部材7には、水平面に対して45度の下り傾斜が付与してある。
供給通路6は、パーツフィーダ10のような部品供給源に連通している。パーツフィーダ10は、一般的に採用されているもので、円形のボウル12に円弧方向と上下方向の合成振動を付与して、部品搬送を行う形式である。
装置100の機枠などの静止部材11に、柱部材44を強固に固定し、その上端に通路部材7が溶接などで結合してある。
つぎに、ストッパ部材について説明する。
パーツフィーダ10から送出されたナット1は、通路部材7内で列状に並んでいる。このナット列の最先のナット1、すなわち最先ナット1の進出を規制するストッパ部材13が、供給通路6に対して進退可能な状態で配置してある。蓋板9に支持ブロック14がボルト付けなどで固定され、そこに設けたガイド孔15に、断面円形の棒状部材で構成されたストッパ部材13が、摺動可能な状態で挿入してある。ストッパ部材13は、蓋板9を貫通して供給通路6内に突き出て、最先ナット1の進出を規制する。
なお、符号31は、ウレタンなどの合成樹脂で形成された供給ホースであり、ボウル12の金属製の送出管46に供給通路6を連通している。また、供給ホース31を止めて通路部材7を送出管46に直接結合することも可能である。
支持ブロック14にエアシリンダ16が固定され、そのピストンロッド17にストッパ部材13が結合してある。エアシリンダ16の出力でストッパ部材13が進退する。
前述のガイド部材8や蓋板9は、ステンレス鋼の材料で製作するのが望ましい。
つぎに、規制検知部材について説明する。
最先ナット1に後続するナット1が2番目のナット1、すなわち2番ナット1である。ストッパ部材13に突き当たっているナット1に2番ナット1が突き当たっているので、2番ナット1のねじ孔5は所定の位置に停止する。すなわち、ストッパ部材13と2番ナット1のねじ孔5の相対位置が一定の状態に設定される。
規制検知部材18は、供給通路6に対して進退可能な状態で配置してあり、上記のような位置設定がなされた2番ナット1のねじ孔5に進入する。図1から明らかなように、最先ナット1のフランジ3がストッパ部材13に突き当たり、2番ナット1のフランジ3が最先のナット1のフランジ3に突き当たっている。
図1および図6に示すように、支持ブロック14に設けたガイド孔19に、断面円形の棒状部材で構成された規制検知部材18が、摺動可能な状態で挿入してある。規制検知部材18は、蓋板9を貫通して供給通路6内に突き出て、2番ナット1のねじ孔5に進入する。
支持ブロック14にエアシリンダ22が固定され、そのピストンロッド23に規制検知部材18が結合してある。エアシリンダ22の出力で規制検知部材18が進退する。
上述のように、支持ブロック14は1つの部材であり、この支持ブロック14に対して、ストッパ部材13、規制検知部材18、エアシリンダ16および22などが集約されている。
つぎに、検知形状部について説明する。
検知形状部20は、規制検知部材18の先端部に設けてあり、ねじ孔5の直径に応じてねじ孔5への「ねじ孔進入長さ」が変化するようになっている。すなわち、図4のD2のように、ねじ孔5の直径が過小であるときには、規制検知部材18のねじ孔進入長さが異常に短くなり、図3のD1のように、ねじ孔5の直径が正常であるときには、規制検知部材18のねじ孔進入長さが所定の正常な長さとなり、図5のD3のように、ねじ孔5の直径が過大であるときには、規制検知部材18のねじ孔進入長さが異常に長くなる。このような「ねじ孔進入長さ」に変化を生じさせるために、先端側の直径が小さくなるテーパ形状部20が形成してある。このテーパ形状部20が検知形状部20であり、テーパ形状部にも検知形状部と同じ符号20が付してある。
後述のように、ストッパ部材13と規制検知部材18が交互に動作して最先ナット1だけを送出する、交互動作ユニット21が形成されている。
つぎに、異常検知手段について説明する。
異常検知手段は、規制検知部材18の検知形状部20のねじ孔進入長さに応じて検知信号を発信するものである。異常検知手段の具体的な態様としては、ねじ孔進入長さに応じたエアシリンダのピストン位置を検知するもの、進退出力式の電動モータで規制検知部材を進退させ、進退長さをデジタル信号に変換してねじ孔進入長さを読み取るもの(位置検出用パルスエンコーダ)など、種々なものが採用できる。ここでは、前者のピストン位置検出型である。
図6に示すように、エアシリンダ22内のピストン24にピストンロッド23が結合されている。ピストン24に永久磁石25が埋め込んであり、正常直径のナット1を検出する磁気センサー26がエアシリンダ22の外側面に取りつけてある。
エアシリンダ22の動作で、正常直径D1を有するナット1のねじ孔5にテーパ形状部20が入り込むと、テーパ面がねじ孔5の開口角部に当たって停止し、この停止位置におけるピストン24の位置を磁気センサー26で検知する。この検知信号が制御装置32(図15参照)に送られて、正常ナットであることが検知され、つぎの動作、ここではストッパ部材13の後退が行われる。磁気センサー方式に換えて、静電容量型近接センサーを用いることも可能である。
ナット1が過小なねじ孔直径D2の場合には、テーパ形状部20のねじ孔進入長さが短いので、ピストン24の停止位置は図6の2点鎖線で示す24aの位置となる。この停止位置24aは、実線図示の磁気センサー26の検知範囲から外れているため、磁気センサー26から信号は発信されることがなく、つぎの動作、ここではストッパ部材13の後退が行われない。
上述のような各部の構成から、異常検知手段は、規制検知部材18、テーパ形状部20、エアシリンダ22、ピストンロッド23、ピストン24、永久磁石25、磁気センサー26などによって構成されている。
ナット1が過大なねじ孔直径D3の場合には、テーパ形状部20のねじ孔進入長さが長いので、ピストン24の停止位置は図6の2点鎖線で示す24bの位置となる。この停止位置24bは、実線図示の磁気センサー26の検知範囲から外れているため、磁気センサー26から信号は発信されることがなく、つぎの動作、ここではストッパ部材13の後退が行われない。なお、図5に示す直径D3の大きさに対しては、規制検知部材18の真っ直ぐな丸棒部分が進入し、テーパ形状部20の先端がガイド部材8の底面に突き当たった、最大の進入ストロークとなる場合である。
磁気センサー26の取り付け位置をピストン24の停止位置に適応させるために、磁気センサー26をピストン24の進退方向に位置調整をすることが必要である。そのための一例が、図7に示されている。エアシリンダ22の外側面に、ピストン24の進退方向に伸びるガイドレール27が固定されている。ガイドレール27のガイド溝28内に、磁気センサー26が一体化されたスライド片29が摺動可能な状態で挿入されている。スライド片29にねじ込まれた固定ボルト30を緩めると、スライド片29が図7の紙面に対して垂直方向に移動できるようになる。固定ボルト30を締め込むと、スライド片29がガイド溝28の内面31に押し付けられて磁気センサー26の位置決めがなされる。
図6の場合は、ピストン24が正常直径D1のナット1に対応した位置に停止している。磁気センサー26は、このピストン停止位置に合致させた位置に固定されている。他方、同図の2点鎖線図示のピストン停止位置24aと24bに対応した箇所に磁気センサー26aと26bを配置し、ピストン24の各停止位置から検知信号をえて制御装置32に送信し、つぎの動作、ここではストッパ部材13の後退を中止するように制御することも可能である。
つぎに、空気噴射について説明する。
最先ナット1の滑降開始である初期滑降を確実に行わせるために、第1空気噴射口33がガイド部材8の底部に開口し、その空気管34が空気切換弁35(図15参照)に接続してある。さらに、初期滑降に引き続いて強い搬送力をえるために、第2空気噴射口36がガイド部材8の底部に開口し、その空気管37が空気切換弁35に接続してある。
つぎに、ナット供給装置について説明する。
異常開口検知装置100から送出されたナット1は、目的箇所へ移送される。目的箇所としては種々なものがあるが、ここでは、図1や図15にした供給ロッド式の部品供給装置200である。この部品供給装置200は、電気抵抗溶接機と対をなしているもので、固定電極38上に載置された鋼板部品39にナット1を供給する。異常開口検知装置100からのナット1は、内部に仮止室が形成された保持部40に収容され、そこに待機している正常直径のナット1に進退式の供給ロッド41を進出させて、鋼板部品39上に移載する。その後、供給ロッド41が後退して可動電極42が進出し、溶接電流が通電されて溶接が完了する。なお、供給ロッド41はエアシリンダ43によって進退する。
つぎに、個数センサーについて説明する。
通路部材7の蓋板9の上部に近接センサー45が設けてある。この近接センサー45は、供給通路6内に所定個数のナット1が並んだら、パーツフィーダ10の送出振動を停止する役割を果たしている。図1では、ナット1が4個並んだら、検知信号が発信され図15に示す制御装置32に送信される。
つぎに、取り出し開口について説明する。
異常直径のナットが検知された場合には、そのナットを排除する必要がある。図9、図10および図11に示すように、規制検知部材18によって停止している異常直径ナット(2番ナット1)の横側に、取り出し開口47が設けてある。この取り出し開口47を開閉する構造は、ヒンジを用いた開閉扉型、ガイド孔によるスライド開閉型などいろいろなタイプのものが採用できる。ここでは、後者のスライド開閉型である。
板材製の長方形の開閉蓋48に、2つの上下方向の長孔49が設けられ、ここを貫通する2本の開閉用ボルト50がガイド部材8の下部にねじ込んである。開閉用ボルト50には、回転時に指がかかりやすくするために、フィン型の部材60が設けてある。図9に示すように、開閉蓋48を上に持ち上げた状態で開閉用ボルト50を締め付けると、開閉蓋48は取り出し開口47を閉じる。図10に示すように、開閉用ボルト50を緩めると、開閉蓋48は自重で下降し、取り出し開口47が開放される。この状態で異常直径のナット1を外部へ取り出し、再び、開閉蓋48を閉じて、装置100の動作が再開される。なお、ナット取り出し時には、テーパ形状部20をねじ孔5から抜き出すように、制御装置32に規制検知部材18の動作を記憶させてある。この動作は、異常ナットの検知信号がトリガー信号になっている。
つぎに、装置の制御系統について説明する。
装置100の制御系統は、図15に示されている。同図における矢線は信号の送信線であり、実線は各エアシリンダへの空気給排管である。
図15において、上述のエアシリンダ16、22および43の順序立てられた進退動作は、制御装置32からの動作信号で空気切換弁35を動作させることによって行う。第1空気噴射口33、第2空気噴射口36からの空気噴射も、上記各エアシリンダと同様にして作動する。つまり、エアシリンダ16、22の進退、供給ロッド41の進退、空気噴射などの動作は、一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置32またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁35や、エアシリンダ22の所定位置で信号を発して制御装置32に送信する磁気センサー26等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。符号51は、作業者が操作する装置100の起動スイッチである。
つぎに、本装置の動作について説明する。
図15の制御系統図を参照しながら説明する。
図1は、制御装置32からの指令信号によって、ストッパ部材13が進出して最先ナット1の進出を規制しているとともに、規制検知部材18も進出してテーパ形状部20が正常直径D1のナット1に進入し、磁気センサー26から正常ナットであることを制御装置32に通信している状態である。
このときピストン24は正常直径D1に応当した位置に停止しているので、この位置が磁気センサー26によって検知され、これによって発信される検知信号が制御装置32に送られて、ストッパ部材13が後退する。この後退で最先ナット1が滑降を開始する。滑降開始の時期に制御装置32からの指令信号でテーパ形状部20がねじ孔5に進入したままとされて、2番ナット1は静止している。
最先ナット1の滑降開始を確実に行わせるために、第1空気噴射口33から最先ナット1に噴射空気がなされて初期滑降が行われ、さらに第2空気噴射口36からの空気噴射で勢いよくナットを滑降させる。
上記のように最先ナット1が送出されると、制御装置32からの指令信号で再びストッパ部材13が供給通路6に進入する。それに引き続いて規制検知部材18が後退すると、正常直径である2番ナット1が滑降し、ストッパ部材13で最先ナット1として受け止められる。それと同時に新たな2番ナット1のフランジ3が最先ナット1のフランジ3に突き当たって、新たな2番ナット1のねじ孔5が所定位置に停止する。そこへ規制検知部材18が進出してテーパ形状部20がねじ孔5に進入し、正常直径であるかどうかが判別される。正常であると判別されたら、上記のようにしてナット搬送がなされる。
判別結果が、D2やD3のような異常直径である時には、図6に示すように、ピストン24の停止位置が符号24aや24bとなるので、磁気センサー26から検知信号は発信されない状態となる。この状態をトリガーにして、異常直径のナットが搬送されてきたことが検知される。この検知信号によって、ストッパ部材13は進出したままとされる。そして、異常直径のねじ孔5に進入した規制検知部材18を後退させて、取り出し開口47から除去する。
上記の磁気センサー26から信号が発信されていない状態をトリガーにすることは、一般的に行われている手法で容易に実施できる。すなわち、制御装置32にタイマー回路を設けて、この検知信号なしの時間が所定時間を経過すると、異常有りと判定する。なお、計時開始は、規制検知部材18の進出開始時にえられる信号をタイマー回路へ供給して行われる。
装置100から送り出された正常直径のナット1は、供給ホース31を経てナット供給装置200へ送給され、鋼板部品39上に到達する。
装置100においては、2番ナット1のねじ孔直径をチェックするものであるから、新品の装置100を新規に稼働する場合には、手作業などで正常直径のナット1を最先位置に入れ込む必要がある。このときに取り出し開口47を利用することができる。
つぎに、異常開口検知装置の変形例を説明する。
図12に示す変形例は、異常開口検知装置100がパーツフィーダ10に組み付けられたものである。パーツフィーダ10のボウル12に螺旋形の送出通路部材52が設けられ、この送出通路部材52に装置100が組み付けられている。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の事例と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
図13に示す変形例は、通路部材7が水平に配置され、直進フィーダの機構で加振される事例である。傾斜姿勢の板ばね53の下端が静止部材11に結合され、上端が通路部材7の下側に結合されている。電磁石54によって通路部材7に搬送振動が付与される。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の事例と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
つぎに、検知形状部の変形例を説明する。
図14は、規制検知部材18の検知形状部20が大径部55、中径部56、小径部57で構成され、大径部55と中径部56の境界部にストップ面58が形成され、中径部56と小径部57の境界部にストップ面59が形成されている。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の事例と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
過小直径D2のナット1に対しては、小径部57がねじ孔5に進入して、ストップ面59がナット1の上面に突き当たるので、ピストン24は位置24aに停止し、前述のように検知動作をする。正常直径D1のナット1に対しては、中径部56がねじ孔5に進入して、ストップ面58がナット1の上面に突き当たるので、ピストン24は正常位置に停止し、前述のように検知動作をする。過大直径D3のナット1に対しては、大径部55がねじ孔5に進入して、小径部57の先端が供給通路6の底面に突き当たるので、ピストン24は位置24bに停止し、前述のように検知動作をする。
各エアシリンダ16、22および43などには、空気給排管が図示してある。
なお、上記各種のエアシリンダに換えて、進退出力をする電動モータを採用することもできる。
以上に説明した実施例の作用効果は、つぎのとおりである。
最先ボルト1の進出を制止するストッパ部材13と、2番ナット1のねじ孔5進入する規制検知部材18が交互に進退して、供給通路6で列をなしているナット1の最先のナット1だけが送出される。
供給通路6において、ストッパ部材13によって制止されている最先ナット1に、2番ナット1が突き当たっているので、2番ナット1のねじ孔5は所定位置に設定されている。したがって、供給通路6に対して進退可能とされた規制検知部材18が2番ナット1に、高い正確性の下で確実に進入する。
ナット1のねじ孔直径が過小であるときには、規制検知部材18のねじ孔進入長さが異常に短くなり、ナット1のねじ孔直径が正常であるときには、規制検知部材18のねじ孔進入長さが所定の正常な長さとなり、ナット1のねじ孔直径が過大であるときには、規制検知部材18のねじ孔進入長さが異常に長くなることを検知する検知形状部20が、規制検知部材18に設けられている。
そして、検知形状部20が検知した規制検知部材18のねじ孔進入長さに応じて検知信号を発信する、異常検知手段が設けられている。
したがって、供給通路6で列をなしているナット1の最先ナット1だけを送出する機能と、外形形状および外形寸法が同じで、形成されたねじ孔5の直径だけが相違しているナット1の中から、異常なねじ孔直径のナット1を検出する機能が両立し、送出動作と検知動作が複合して確実に果たされ、信頼性の高いナットの異常開口検知装置がえられる。
とくに、ねじ孔径の大小を規制検知部材18の進退長さに変換する形式であるから、規制検知部材18の進退長さを測量する方式が採用できる。この進退長さを測量することは、測量手法として高精度の下で達成されるので、ねじ孔直径が正常であるか、あるいは異常であるかの検知を、簡単な構造で正確に求めることができる。
異常開口検知装置100を通過するナット1のねじ孔直径は、常に正常なものであるが、例えば、作業者が誤って床に落ちている過大直径のナット1や過小直径のナット1を拾って正常なねじ孔のナット1に混入させることがある。このような事例の発生頻度はきわめて低く、したがって事例発生の際には確実に検知できる仕組みが必須である。このような環境下で上述の規制検知部材18の進退長さを測量する方式が採用されるものであるから、発生頻度の観点から非常に好適である。
規制検知部材18自体は、例えば、ロッド形状のような簡素化された部材で構成することができ、しかも検知形状部20は、例えば、テーパ部のような単純な形状や、大径部55、中径部56、小径部57のような段付き構造で機能させることがでるので、装置構造の簡素化とそれに伴う動作信頼性の向上が達成される。
検知形状部20をロッド部材の先端側に形成したテーパ形状部20とすることによって、規制検知部材18のストロークをナット1の開口直径に確実に適応させて、異常直径であるか、正常直径であるかの判別が可能となる。テーパ形状部20であることによって、ナット1のねじ孔直径が無段階にどのように変化しても、確実に検知動作を行わせることができる。エアシリンダ22、ピストン24、永久磁石25、磁気センサー26、テーパ形状部20などから成る異常検知手段は、規制検知部材18の進出長さを検知信号に変換するタイプであるから、例えば、エアシリンダのストローク長さを磁気的センサーで検知したり、エンコーダでストローク長さを数値化したりして、確実な検知が実現する。
1つの支持ブロック14にガイド孔15と19を設け、そこにストッパ部材13と規制検知部材18を挿入し、ストッパ部材13と規制検知部材18を進退させるエアシリンダ16と22が支持ブロック14に取り付けられている。このように1つの支持ブロック14が中心的部材になってストッパ部材13と規制検知部材18が作動する構造であるから、構造をコンパクト化するのに有効である。また、ガイド孔15と19の設置位置を正確に設定することにより、ストッパ部材13と規制検知部材18の進退位置が正確に設定される。このため、最先ナット1の進出規制と2番ナット1のねじ孔チェックが確実に達成される。
異常直径D2やD3のナットが検知されると、この検知信号によって規制検知部材18を後退させてから、取り出し開口47を開けて異常ナットを取り出すことができる。したがって、異常事態発生のときの対応措置が簡単に行えて、ナット搬送の正常化が迅速かつ確実に実施できる。
異常直径ねじ孔のナット1が検知されたときには、磁気センサー26から検知信号は発信されない状態となる。この状態をトリガーにして、制御装置32にタイマー回路を設けて、異常直径のナットが搬送されてきたことが検知される。このような構成により、磁気センサー26は毎回検知動作を行い、異常時にのみタイマー回路が動作する。つまり、異常ナット混入のときだけ磁気センサー26が作動するものではなく、常時検知作動を行っているので、磁気センサー26の作動信頼性を高めることができる。
上述のように、本発明の装置によれば、最先の孔あき部品だけを送出するとともに、孔あき部品の開口直径の適否を判別するものである。したがって、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションナット
2 ナット本体
3 フランジ
4 溶着用突起
5 ねじ孔
6 供給通路
7 通路部材
13 ストッパ部材
14 支持ブロック
15 ガイド孔
16 エアシリンダ
17 ピストンロッド
18 規制検知部材
19 ガイド孔
20 検知形状部、テーパ形状部
21 交互動作ユニット
22 エアシリンダ
23 ピストンロッド
24 ピストン
25 永久磁石
26 磁気センサー
52 送出通路部材
53 板ばね
54 電磁石
55 大径部
56 中径部
57 小径部
58 ストップ面
59 ストップ面
100 異常開口検知装置
200 ナット供給装置

Claims (1)

  1. 外形形状および外形寸法が同じで、形成された開口の直径だけが相違している孔あき部品の中から、異常な開口直径の孔あき部品を検出するものであって、
    孔あき部品を、供給通路を形成する通路部材によって搬送する形式のものにおいて、
    前記供給通路における最先の孔あき部品の進出を制止するストッパ部材が供給通路に対して進退可能な状態で設けられ、
    2番目の孔あき部品は、最先の孔あき部品に制止されてその開口中心が規制検知部材と同軸になる位置に停止するように設定され、
    前記2番目の孔あき部品の開口に進入する規制検知部材が、前記供給通路に対して進退可能な状態で設けられているとともに、規制検知部材に部品の開口に進入するテーパ形状部が形成されており、
    前記ストッパ部材と前記規制検知部材の交互進退動作によって最先の孔あき部品だけを送出する交互動作ユニットが設けられ、
    孔あき部品の開口直径が過小であるときには、前記テーパ形状部の開口進入長さが異常に短くなり、孔あき部品の開口直径が正常であるときには、前記テーパ形状部の開口進入長さが所定の正常な長さとなり、孔あき部品の開口直径が過大であるときには、前記テーパ形状部の開口進入長さが異常に長くなることを検知する検知形状部が、前記規制検知部材に設けられ、
    前記検知形状部が検知した前記テーパ形状部の開口進入長さに応じて検知信号を発信する、異常検知手段が設けられ、
    異常な開口直径の孔あき部品を取り出す取り出し開口が、規制検知部材によって停止している異常開口部品の横側の通路部材に形成され、取り出し開口を開閉する開閉蓋が設けられていることを特徴とする孔あき部品の異常開口検知装置。
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