JP6750303B2 - タイヤの欠陥検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ表面のコード露出やゴムゲージ不足の欠陥を検出するための方法に関する。
従来、タイヤ表面を撮像したイメージデータを処理することにより、タイヤ表面を形成された傷等の欠陥を検査するための方法が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の検査方法では、タイヤ表面のイメージデータについて、予め定められた閾値よりも大きい輝度を有する領域を、傷として検知している。この閾値は、例えば、傷のない正常なタイヤの色に基づいて設定される。
特開2014−238292号公報
ところで、タイヤ表面を形成する外皮ゴムの内側には、補強用のコード材が配されている。コード材は、例えば、加硫成形によるゴム流れ不良等により、タイヤ表面に露出又は著しく接近し、欠陥を生じさせる場合がある。このような欠陥を有する部分は、外皮ゴムと異なる色を呈するため、例えば、イメージデータを画像処理することによって検出することができる。
一方、上記欠陥を有しないタイヤの部分においても、タイヤ表面の状態や、照明等の光の加減によって、外皮ゴムが異なる色として認識される場合がある。従って、このような部分が欠陥として検出されてしまうという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、コード露出やゴムゲージ不足の欠陥を精度よく検出することができるタイヤの欠陥検出方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、タイヤ表面を形成する外皮ゴムの内側にコード材が平行に配列されたタイヤについて、前記コード材がタイヤ表面に露出したコード露出又は前記コード材がタイヤ表面に著しく接近しているゴムゲージ不足の欠陥を検出するための方法であって、前記コード材は、前記外皮ゴムとは異なる色を有し、かつ、予め定められた第1方向に沿ってのびており、前記方法は、前記タイヤ表面のイメージデータを取得する工程と、前記イメージデータを処理することにより、前記外皮ゴムとは異なる色を有する第1画素を抽出する工程と、前記第1画素が前記第1方向で連続又は接近する線状の第1領域の有無に基づいて、前記欠陥を判定する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記タイヤの欠陥検出方法において、前記判定する工程は、前記第1領域が、前記第1方向と直交する方向に、予め定められた閾値以上の本数で含まれている場合に、前記欠陥と判定するのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤの欠陥検出方法において、前記判定する工程は、前記第1領域が、前記第1方向に沿って、予め定められた閾値以上の長さを有する場合に、前記欠陥と判定するのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤの欠陥検出方法において、前記タイヤは、タイヤ周方向にのびる溝が設けられたトレッド部を含み、前記コード材は、最もトレッド部の表面側に配されたバンドコードであり、前記タイヤ表面の前記イメージデータは、前記溝の底面を含んだ領域として取得されるのが望ましい。
本発明のタイヤの欠陥検出方法は、タイヤ表面を形成する外皮ゴムの内側にコード材が平行に配列されたタイヤについて、コード材がタイヤ表面に露出したコード露出又はコード材がタイヤ表面に著しく接近しているゴムゲージ不足の欠陥を検出するための方法である。コード材は、外皮ゴムとは異なる色を有し、かつ、予め定められた第1方向に沿ってのびている。
本発明のタイヤの欠陥検出方法は、タイヤ表面のイメージデータを取得する工程と、イメージデータを処理することにより、外皮ゴムとは異なる色を有する第1画素を抽出する工程と、第1画素が第1方向で連続又は接近する線状の第1領域の有無に基づいて、欠陥を判定する工程とを含んでいる。
本発明のタイヤの欠陥検出方法は、コード材がある特定の方向に沿ってのびるという特性を利用し、外皮ゴムと異なる色として抽出された第1画素が、その方向に沿った線状の領域を形成しているか否かを判定している。従って、本発明のタイヤの欠陥検出方法によれば、欠陥部と、非欠陥部とを精度よく判定することができる。
本実施形態のタイヤの欠陥検出方法で使用される検査装置の一例を示す概念図である。 図1に示したタイヤの断面図である。 図2のタイヤのトレッド部の展開図である。 本実施形態の欠陥検出方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 イメージデータの一部分を例示する図である。 第1画素が抽出されたイメージデータを示す図である。 (a)は、第1方向に連続した第1画素を拡大して示す画素配列図、(b)は、第1方向に接近した第1画素を示す画素配列図である。 線状の第1領域が定義されたイメージデータを示す図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤの欠陥検出方法(以下、単に「欠陥検出方法」ということがある)で使用される検査装置の一例を示す概念図である。図2は、図1に示したタイヤの断面図である。図3は、図2のタイヤのトレッド部の展開図である。
図2及び図3に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、例えば、トレッド部1aからサイドウォール部1bを経てビード部1cのビードコア2に至るカーカス3と、このカーカス3のタイヤ半径方向外側かつトレッド部1aの内部に配されるベルト層4と、このベルト層4のタイヤ半径方向外側に配されるバンド層5とを具えている。
トレッド部1aには、タイヤ周方向にのびる溝10が設けられている。本実施形態の溝10は、タイヤ周方向に連続してのびる主溝10Aを含んで構成されている。なお、溝10は、タイヤ周方向で途切れるものでもよい。
カーカス3は、少なくとも1枚、本実施形態では1枚のカーカスプライ3Aで構成されている。カーカスプライ3Aは、トレッド部1aからサイドウォール部1bを経てビード部1cのビードコア2に至る本体部3aと、この本体部3aに連なりビードコア2の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部3bとを含んでいる。
カーカスプライ3Aの本体部3aと折返し部3bとの間には、ビードコア2からタイヤ半径方向外側にのびるビードエーペックスゴム9が配されている。また、カーカスプライ3Aは、例えば、タイヤ赤道Cに対して80度〜90度の角度で配列されたカーカスコード3cが、互いに交差する向きに重ねられている。カーカスコード3cとしては、例えば、例えば、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミド等の有機繊維コードや、必要によりスチールコードが採用される。
ベルト層4は、例えば、スチール製のベルトコード4cを、タイヤ周方向に対して10度〜35度程度の角度で配列した2枚のベルトプライ4A、4Bで構成されている。これらのベルトプライ4A、4Bは、ベルトコード4cが互いに交差する向きに重ね合わされている。ベルトコード4cとしては、例えば、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維コードや、スチールコードが採用される。
バンド層5は、例えば、有機繊維コードからなるバンドコード5cを、タイヤ周方向に沿って配列した1枚のバンドプライ5Aで構成されている。このバンドプライ5Aは、例えば、ベルト層4の全巾を覆うフルバンドプライとして形成される。また、本実施形態のバンドプライ5Aは、1本又は複数本のバンドコード5cが、ベルト層4の外側に螺旋状に巻き付けられている。バンドコード5cとしては、例えば、アラミド、ナイロン、レーヨン等の有機繊維コードが好適に用いられる。
バンドコード5cは、最もタイヤ表面1S側に配されている。従って、タイヤ表面1Sを形成する外皮ゴムGoの内側には、コード材15(本実施形態では、バンドコード5c)が平行に配列されている。バンドコード5cは、外皮ゴムGo(外皮ゴムGoの色は、例えば黒色)とは異なる色(例えば、白色)を有しており、予め定められた第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に沿ってのびている。
このようなコード材15(本実施形態では、バンドコード5c)は、例えば、加硫成形によるゴム流れ不良等により、タイヤ表面1S(とりわけ、溝10の底面10s(図2に示す))に露出又は著しく接近し、欠陥を生じさせる場合がある。このような欠陥を有する部分(以下、単に「欠陥部」ということがある。)では、例えば、経年劣化に伴い、トレッド部1aの亀裂等の損傷が生じるおそれがある。
本実施形態の欠陥検出方法では、コード材15がタイヤ表面1Sに露出するコード露出、又は、コード材15がタイヤ表面1Sに著しく接近しているゴムゲージ不足の欠陥(以下、単に「欠陥」ということがある。)が検出される。
図1に示されるように、本実施形態の欠陥検出方法で用いられる検出装置Eは、タイヤ支持手段6、撮像手段7、及び、制御手段8を含んで構成されている。
タイヤ支持手段6は、タイヤ1を回転可能に支持するためのものである。タイヤ支持手段6は、ターンテーブル11と、駆動手段12とを含んで構成されている。ターンテーブル11には、タイヤ1のサイドウォール部1bが載置される。このターンテーブル11には、タイヤ軸方向に沿ってのびるシャフト13が設けられている。駆動手段12は、ターンテーブル11のシャフト13を回転させるためのモータとして構成されている。ターンテーブル11は、駆動手段12の駆動によって垂直軸廻りに回転される。これにより、ターンテーブル11に載置されたタイヤ1は、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に回転される。
撮像手段7は、タイヤ表面1Sを撮像して、イメージデータを取得するためのものである。撮像手段7としては、例えば、静止画や動画を撮影することができるカメラ又はビデオカメラ等が採用されうる。
本実施形態の撮像手段7は、タイヤ1のトレッド部1aのタイヤ半径方向外側に配置されている。撮像手段7は、ターンテーブル11によってタイヤ1がタイヤ周方向に回転されることにより、タイヤ表面1S(本実施形態では、トレッド部1aの表面)をタイヤ周方向に連続して撮影することができる。なお、撮像の際には、例えば、照明部14によって、タイヤ1の撮像部分(本実施形態では、トレッド部1aの表面)が照明されているのが望ましい。
制御手段8は、タイヤ支持手段6の駆動手段12、及び、撮像手段7を制御するとともに、タイヤ表面1Sのイメージデータを画像処理して、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥(図示省略)を検出するためのものである。
本実施形態の制御手段8は、入力手段16と、出力手段17と、演算手段18とを含んで構成されている。入力手段16は、例えば、ユーザからの入力を受け付けるキーボードや、マウス等によって構成されている。出力手段17は、例えば、モニタ及び又はプリンタ等によって構成されている。
演算手段18は、CPU(中央演算装置)からなる演算部18aと、制御手順やプログラムが予め記憶されている記憶部18bと、記憶部18bから制御手順が読み込まれる作業用メモリ18cとを含んで構成されている。
演算部18aは、タイヤ支持手段6の駆動手段12に接続されている。これにより、駆動手段12は、演算部18aからの信号が伝達されることによって、ターンテーブル11の回転速度や回転方向等が制御される。さらに、駆動手段12は、ターンテーブル11に載置されたタイヤ1の周方向の位置情報等を、演算部18aに伝達することができる。
演算部18aは、撮像手段7に接続されている。これにより、撮像手段7は、撮像のタイミングが制御される。さらに、撮像手段7は、タイヤ表面1Sのイメージデータを、演算部18aに伝達することができる。
演算部18aでは、記憶部18bに記憶されている制御手順に基づいて、タイヤ表面1Sのイメージデータの画像処理が行われる。そして、演算部18aは、この画像処理の結果に基づいて、図2に示したコード材15(本実施形態では、バンドコード5c)のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥(図示省略)の有無を判断する。なお、本実施形態の画像処理の具体的な手順については、後述する。
図4は、本実施形態の欠陥検出方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態の欠陥検出方法では、先ず、タイヤ表面1Sのイメージデータが取得される(工程S1)。
工程S1では、先ず、図1に示されるように、演算部18aがタイヤ支持手段6の駆動手段12に信号を伝達して、ターンテーブル11に載置されたタイヤ1を、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に回転させる。さらに、工程S1では、演算部18aが撮像手段7に信号を伝達して、タイヤ表面1Sが、例えば、一定の間隔で撮像される。これにより、工程S1では、第1方向Xの全域に亘って、タイヤ表面1Sのイメージデータが取得される。図5は、イメージデータ21の一部分を例示する図である。
イメージデータ21は、複数の画素(図示省略)によって構成されている。各画素は、色を指定した画素値がそれぞれ定義されている。イメージデータ21は、各画素の画素値に基づいて、様々な色で表現されている。
上述したように、図2に示したコード材15(本実施形態では、バンドコード5c)は、加硫成形によるゴム流れ不良等により、溝10の底面10sに露出又は著しく接近し、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥を生じさせる場合がある。このような欠陥を検出するために、本実施形態のイメージデータ21は、溝10の底面10sを含んだ領域として取得される。図5の例では、溝10の底面10sに、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22を有している。イメージデータ21は、図1に示した記憶部18b又は作業用メモリ18cに入力される。
次に、本実施形態の欠陥検出方法では、イメージデータ21を処理することにより、外皮ゴムGoとは異なる色を有する第1画素が抽出される(工程S2)。工程S2では、記憶部18b又は作業用メモリ18cに入力されたイメージデータ21が、演算部18aによって処理されている。図6は、第1画素24が抽出されたイメージデータ21を示す図である。
本実施形態の工程S2では、イメージデータ21を構成する各画素(図示省略)の画素値が、予め定められた閾値よりも大であれば、当該画素が第1画素24として抽出される。画素値の閾値については、例えば、外皮ゴムGoの色(本実施形態では、黒色)に基づいて、適宜設定される。従って、工程S2では、外皮ゴムGoとは異なる色を有する画素を、第1画素24として抽出することができる。
図5に示したように、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22は、タイヤ表面1Sのうち、とりわけ溝10の底面10sにおいて生じている。このため、工程S2では、溝10の底面10sのみを対象に、第1画素24が抽出されてもよい。これにより、第1画素24の抽出対象が、溝10の底面10sに限定されるため、抽出時間を短縮することができる。第1画素24を抽出した処理結果は、図1に示した記憶部18b又は作業用メモリ18cに入力される。
上述したように、図2に示したバンドコード5cは、外皮ゴムGo(本実施形態の外皮ゴムGoは、黒色)とは異なる色を有している。このため、図5に示したイメージデータ21において、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22を有する部分(即ち、欠陥部)22Aの画素は、外皮ゴムGoの色とは異なる色で表示されている。従って、工程S2では、欠陥部22Aの画素が、第1画素24として抽出される。
ところで、イメージデータ21には、タイヤ表面1Sの状態や、照明等の光の加減によって、欠陥22を有しない部分(以下、単に「非欠陥部」ということがある。)23Aが、外皮ゴムGoと異なる色(黒色以外の色)の画素で表示されることがある。このような非欠陥部23Aの画素は、欠陥部22Aの画素とともに、第1画素24として抽出される場合がある。このため、第1画素24に基づいて、図5に示したコード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22の有無を精度よく検出することが難しいという問題がある。
本実施形態のバンドコード5cは、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に沿ってのびている。このため、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22は、第1方向Xに沿って線状に表れる。このため、本実施形態の欠陥検知方法では、第1画素24のうち、第1画素24が第1方向Xで連続又は接近する線状の第1領域26の有無により、欠陥22が判断される(工程S3)。
図7(a)は、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に連続した第1画素24を拡大して示す画素配列図である。ここで、第1画素24が第1方向Xに連続するとは、第1方向Xで隣り合う第1画素24、24間に、第1画素24以外の画素25が配置されることなく、第1画素24が第1方向Xに連続して配置されている状態を示している。
図7(b)は、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に接近した第1画素24を示す画素配列図である。ここで、第1画素24が第1方向Xで接近するとは、第1方向Xで隣り合う第1画素24、24間に、第1画素24以外の画素25が2個以下で配置された状態、又は、第1方向Xで隣り合う第1画素24、24が1.0〜2.0mmの距離L3で離間している状態を示している。
図7(a)、(b)に示されるように、線状とは、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)で連続又は接近する第1画素24の集合体の太さ(第1方向Xと直交する第2方向Yの太さ)W1aが、予め定められた閾値以下のものを示している。工程S3であH、第1方向Xで連続又は接近する第1画素24の線状の集合体を、第1領域26として定義される。
なお、太さW1aの閾値については、今までに発生した欠陥部22Aの太さ(図示省略)に基づいて設定されるのが望ましい。本実施形態の第1領域26の太さW1aの閾値は、例えば、コード材15の太さの50%〜100%に設定されるのが望ましい。図8は、線状の第1領域26が定義されたイメージデータ21を示す図である。
工程S3では、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に沿ってのびるコード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22のみが、線状の第1領域26として精度よく定義される。従って、非欠陥部23A(図6に示す)が、第1領域26として定義されるのを、効果的に防ぐことができる。
そして、工程S3では、線状の第1領域26の有無が判断される。工程S3において、第1領域26がないと判断された場合(工程S3で、「無」)、タイヤ表面1Sに、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22がないと判断することができる。このため、本実施形態の欠陥検出方法では、タイヤ1が出荷される(工程S4)。
他方、工程S3において、第1領域26があると判断された場合(工程S3で、「有」)、タイヤ表面1Sに、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22を有すると判断できる。このため、本実施形態の欠陥検出方法では、タイヤ1が廃棄される(工程S5)。このとき、工程S5では、出力手段17(図1に示す)に、欠陥22の位置が、出力手段17(図1に示す)に表示されるのが望ましい。これにより、オペレータは、例えば、目視によって、欠陥22を迅速に確認することができる。
本実施形態の欠陥検出方法では、コード材15(本実施形態のバンドコード5c)が第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)に沿ってのびるという特性を利用し、外皮ゴムGoと異なる色として抽出された第1画素24が、第1方向Xに沿った線状の第1領域26を形成しているか否かを判定している。従って、本実施形態の欠陥検出方法では、図6に示されるように、タイヤ表面1Sの状態や照明等の光の加減によって、非欠陥部23Aの画素が第1画素24として抽出されたとしても、図8に示した線状の第1領域26の有無に基づいて、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22を精度よく判定することができる。このため、本実施形態の欠陥検出方法では、欠陥部22Aを有するタイヤ1が出荷されるのを、確実に防ぐことができる。
なお、非欠陥部23Aの第1画素24が、第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)で連続又は接近する線状の集合体として現れた場合、非欠陥部23Aが第1領域26として定義される場合がある。図6に示されるように、欠陥部22Aは、第1方向Xに、非欠陥部23Aに比べて大きな長さL2で表れる傾向がある。このため、欠陥22を判定する工程S3では、図8に示されるように、第1領域26が、第1方向Xに沿って、予め定められた閾値以上の長さL1aを有する場合に、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22と判定されるのが望ましい。これにより工程S3では、欠陥部22Aの第1領域26と、非欠陥部23Aの第1領域26とを精度よく区別できるため、非欠陥部23Aの第1領域26が、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22として誤判定されるのを防ぐことができる。
第1領域26の長さL1aの閾値については、今までに発生した欠陥部22Aの第1方向X(本実施形態では、タイヤ周方向)の長さL2(図6に示す)に基づいて設定されるのが望ましい。本実施形態の第1領域26の長さL1aの閾値は、2〜10mmに設定されるのが望ましい。
図3に示されるように、コード材15(本実施形態では、バンドコード5c)は、第1方向(本実施形態では、タイヤ周方向)Xと直交する第2方向Y(本実施形態では、タイヤ軸方向)に複数本配置されている。このため、図5に示されるように、欠陥部22Aは、第2方向Yにおいて、複数本表れる(第2方向Yで複数本の欠陥部22Aが重複する重複部を有する)傾向がある。
このため、欠陥を判定する工程S3では、図8に示されるように、第1領域26が、第2方向Yにおいて、予め定められた閾値以上の本数で含まれている(即ち、閾値以上の本数の第1領域26の少なくとも一部が、第2方向Yで重複する)場合に、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22と判定されるのが望ましい。これにより、工程S3では、例えば、第2方向Yにおいて、閾値未満の本数で露出した非欠陥部の第1領域26(図示省略)が、欠陥22として誤判定されるのを防ぐことができる。
第1領域26の本数の閾値については、今までに発生した第2方向Yで重複する欠陥部22Aの本数に基づいて設定されるのが望ましい。本実施形態の第1領域26の本数の閾値は、例えば、3〜4本に設定されている。
また、図5に示されるように、欠陥部22Aは、第1方向Xにおいて、複数本表れる(第1方向Xで複数本の欠陥部22Aが重複する重複部を有する)傾向がある。このため、欠陥を判定する工程S3では、図8に示されるように、第1領域26が、第1方向X及び第2方向Yの双方において、予め定められた閾値以上の本数で含まれている場合(即ち、閾値以上の本数の第1領域26の少なくとも一部が、第1方向X及び第2方向Yで重複する場合)に、コード材15のコード露出又はゴムゲージ不足の欠陥22と判定されるのが望ましい。これにより、工程S3では、例えば、第1方向X及び第2方向Yの双方において、閾値未満の本数で露出した非欠陥部の第1領域26(図示省略)が、欠陥22として誤判定されるのをより効果的に防ぐことができる。
これまでの実施形態の欠陥検出方法では、バンドコード5cの欠陥22が検出される態様が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。例えば、カーカスコード3cやベルトコード4cの欠陥(図示省略)が検出されてもよい。例えば、カーカスコード3cの欠陥22が検出される場合、判定する工程S3では、タイヤ半径方向を第1方向Xとして、第1画素24が第1方向Xで連続又は接近する線状の第1領域の有無に基づいて、欠陥が判定されるのが望ましい。これにより、この実施形態の欠陥検出方法では、カーカスコード3cの欠陥を効果的に検出することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図2及び図3に示した基本構造を有するタイヤが10本製造された。これらのタイヤについて、図4に示した処理手順に従い、バンドコードのコード露出やゴムゲージ不足の欠陥が判定された(実施例)。実施例の検出方法では、タイヤのイメージデータを処理して、外皮ゴムとは異なる色を有する第1画素が抽出され、第1画素が第1方向で連続又は接近する線状の第1領域の有無に基づいて、欠陥が判定された。
また、比較のために、10本のタイヤについて、タイヤのイメージデータを処理して、外皮ゴムとは異なる色を有する第1画素が抽出され、この第1画素の有無に基づいて、欠陥が判定された(比較例)。そして、実施例の検出方法、及び、比較例の検出方法において、各タイヤの欠陥を誤検出した箇所の個数が集計された。共通仕様は、次の通りである。テスト結果を、表1に示す。
タイヤサイズ:235/45 R18 94Y
第2方向で重複する第1領域の本数の閾値:4本
第1領域の長さL1aの閾値:10mm
テストの結果、実施例の検出方法では、10本のタイヤについて、コード露出やゴムゲージ不足の欠陥を検出でき、欠陥を有しない部分が欠陥として誤検出されなかった。他方、比較例の検出方法では、10本のタイヤの全てについて、欠陥を有しない部分が欠陥として誤検出された。従って、実施例の検出方法は、コード露出やゴムゲージ不足の欠陥を精度よく検出することができた。
S1 タイヤ表面のイメージデータを取得する工程
S2 第1画素を抽出する工程
S3 欠陥を判定する工程

Claims (3)

  1. タイヤ表面を形成する外皮ゴムの内側にコード材が平行に配列されたタイヤについて、前記コード材がタイヤ表面に露出したコード露出又は前記コード材がタイヤ表面に著しく接近しているゴムゲージ不足の欠陥を検出するための方法であって、
    前記コード材は、前記外皮ゴムとは異なる色を有し、かつ、予め定められた第1方向に沿ってのびており、
    前記方法は、
    前記タイヤ表面のイメージデータを取得する工程と、
    前記イメージデータを処理することにより、前記外皮ゴムとは異なる色を有する第1画素を抽出する工程と、
    前記第1画素が前記第1方向で連続又は接近する線状の第1領域の有無に基づいて、前記欠陥を判定する工程とを含み、
    前記判定する工程は、前記第1領域が、前記第1方向に沿って、予め定められた閾値以上の長さを有する場合に、前記欠陥と判定するタイヤの欠陥検出方法。
  2. タイヤ表面を形成する外皮ゴムの内側にコード材が平行に配列されたタイヤについて、前記コード材がタイヤ表面に露出したコード露出又は前記コード材がタイヤ表面に著しく接近しているゴムゲージ不足の欠陥を検出するための方法であって、
    前記コード材は、前記外皮ゴムとは異なる色を有し、かつ、予め定められた第1方向に沿ってのびており、
    前記方法は、
    前記タイヤ表面のイメージデータを取得する工程と、
    前記イメージデータを処理することにより、前記外皮ゴムとは異なる色を有する第1画素を抽出する工程と、
    前記第1画素が前記第1方向で連続又は接近する線状の第1領域の有無に基づいて、前記欠陥を判定する工程とを含み、
    前記判定する工程は、前記第1領域が、前記第1方向と直交する方向に、予め定められた閾値以上の本数で含まれている場合に、前記欠陥と判定するタイヤの欠陥検出方法。
  3. 前記タイヤは、タイヤ周方向にのびる溝が設けられたトレッド部を含み、
    前記コード材は、最もトレッド部の表面側に配されたバンドコードであり、
    前記タイヤ表面の前記イメージデータは、前記溝の底面を含んだ領域として取得される請求項1又は2記載のタイヤの欠陥検出方法。
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