JP6748624B2 - スパッタリングターゲットの製造方法およびスパッタリングターゲット - Google Patents

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Description

本発明は、スパッタリングターゲットの製造方法およびスパッタリングターゲットに関する。
従来、スパッタリングターゲットの製造方法としては、特開平9−143707号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このスパッタリングターゲットの製造方法では、等方的な圧力を付与可能な熱間静水圧プレス(熱間等方圧加圧法:HIP(Hot Isostatic Press))を適用することで、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合して、スパッタリングターゲットを製造している。
特開平9−143707号公報
ところで、熱間等方圧加圧法では、接合に必要な圧力が高くなり、また、接合に必要な時間が増加し、また、接合に必要なコストが高くなる。
そこで、本発明の課題は、ターゲット材のバッキングプレート材に対する接合強度が強いスパッタリングターゲットの製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のスパッタリングターゲットの製造方法は、
環状の枠部を有するバッキングプレート材にターゲット材を拡散接合してスパッタリングターゲットを製造する方法であって、
前記バッキングプレート材の前記枠部の高さ方向において前記ターゲット材の最上位置が前記バッキングプレート材の前記枠部の最上位置よりも高くなるように、前記バッキングプレート材の前記枠部の内側に前記ターゲット材を組み込む組込工程と、
前記バッキングプレート材に前記ターゲット材を拡散接合する接合工程と
を備え、前記バッキングプレート材の硬度よりも小さい硬度の前記ターゲット材を用いる。
本発明のスパッタリングターゲットの製造方法によれば、ターゲット材の最上位置がバッキングプレート材の枠部の最上位置よりも高くなるように、バッキングプレート材の枠部の内側にターゲット材を組み込む。その後、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合する。
これにより、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合する際、例えば、熱板によりターゲット材を上方から押圧しながら加熱する際、ターゲット材の最上位置はバッキングプレート材の枠部の最上位置よりも高いので、熱板はターゲット材の最上位置に接触する。したがって、熱板によりターゲット材に十分な荷重をかけることができ、ターゲット材のバッキングプレート材に対する接合強度が強いスパッタリングターゲットを作製することができる。
また、スパッタリングターゲットの製造方法の一実施形態では、前記接合工程において、熱板により前記ターゲット材を一軸方向に押圧しながら加熱して、前記バッキングプレート材に前記ターゲット材を拡散接合する。
本実施形態において、上記「熱板」は、押圧時にターゲット材及びバッキングプレート材の何れかの側又は両側に位置している。以下、押圧時にターゲット材側に位置する熱板を「上熱板」と称し、押圧時にバッキングプレート材に位置する熱板を「下熱板」と称することがある。
該拡散接合は、後述するように、ホットプレスを用いて行うことができる。
前記実施形態によれば、ホットプレスを用いることができるので、熱間等方圧加圧法と比べて、接合に必要な圧力が低減され、接合に必要な時間が短縮され、接合に必要なコストが低減される。
また、スパッタリングターゲットの製造方法の一実施形態では、前記組込工程において、前記ターゲット材の最上位置と前記バッキングプレート材の前記枠部の最上位置との間の高低差を、前記ターゲット材の厚みに対して1%以上にする。
前記実施形態によれば、ターゲット材の最上位置とバッキングプレート材の枠部の最上位置との間の高低差を、ターゲット材の厚みに対して1%以上にする。これにより、熱板によりターゲット材を一軸方向に押圧しながら加熱して、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合する際、ターゲット材のバッキングプレート材に対する接合強度を強くできる。
また、スパッタリングターゲットの製造方法の一実施形態では、前記ターゲット材の材料は、AlもしくはAl合金、好ましくはAlである。
前記実施形態によれば、ターゲット材の材料は、AlもしくはAl合金であるので、ターゲット材の硬度は、小さい。このため、熱板によりターゲット材を一軸方向に押圧しながら加熱すると、ターゲット材は潰れやすくなって、ターゲット材とバッキングプレート材との間の隙間をなくし、接合時に密着性を高めることができる。したがって、ターゲット材のバッキングプレート材に対する接合強度を強くできる。
また、スパッタリングターゲットの製造方法の一実施形態では、前記バッキングプレート材の材料は、Al、Cu、Ti、Mo、W、Ta、Nb、Fe、及び、それらの合金のうちの、1種類以上から選択される材料、好ましくはAl、Cu及びそれらの合金のうちの、1種類以上から選択される材料、である。
前記実施形態によれば、バッキングプレート材は、Al、Cu、Ti、Mo、W、Ta、Nb、Fe、及び、それらの合金のうちの、1種類以上から選択される材料である。これにより、バッキングプレート材の硬度をターゲット材の硬度よりも大きくでき、バッキングプレート材の変形を抑制できる。
また、スパッタリングターゲットの製造方法の一実施形態では、前記組込工程の前に、前記バッキングプレート材と前記ターゲット材の少なくとも一方にメッキ層を設け、前記接合工程において、前記バッキングプレート材と前記ターゲット材を前記メッキ層により接合する。
前記実施形態によれば、一軸方向から押圧、好ましくは上方から押圧(一軸プレス)して接合する際に、低い温度においても、バッキングプレート材とターゲット材をメッキ層により接合できる。
また、スパッタリングターゲットの製造方法の一実施形態では、前記接合工程の前後において、前記ターゲット材の結晶方位のX線強度比の変化率は、80%以上でかつ120%以下である。
前記実施形態によれば、接合工程の前後において、ターゲット材の変質を低減できる。
また、スパッタリングターゲットの製造方法の一実施形態では、前記接合工程の前後において、前記ターゲット材の結晶粒径の変化率は、75%以上でかつ125%以下である。
前記実施形態によれば、接合工程の前後において、ターゲット材の変質を低減できる。
また、スパッタリングターゲットの一実施形態では、
環状の枠部を有するバッキングプレート材と、
前記バッキングプレート材の前記枠部の内側に嵌合されたターゲット材と
を備え、
前記ターゲット材の硬度が、前記バッキングプレート材の硬度よりも小さく、
前記バッキングプレート材の前記枠部の高さ方向において、前記ターゲット材の最上位置は、前記バッキングプレート材の前記枠部の最上位置よりも高い。
前記実施形態によれば、バッキングプレート材の枠部の高さ方向において、ターゲット材の最上位置は、バッキングプレート材の枠部の最上位置よりも高い。これにより、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合する際、例えば、熱板によりターゲット材を上方から押圧しながら加熱する際、ターゲット材の最上位置はバッキングプレート材の枠部の最上位置よりも高いので、熱板はターゲット材の最上位置に接触する。したがって、熱板によりターゲット材に十分な荷重をかけることができ、ターゲット材のバッキングプレート材に対する接合強度を強くできる。
また、スパッタリングターゲット製造用接合体の一実施形態では、
環状の枠部を有するバッキングプレート材と、
前記バッキングプレート材の前記枠部の内側に嵌合されたターゲット材と
を備え、
前記ターゲット材の硬度が、前記バッキングプレート材の硬度よりも小さく、
前記バッキングプレート材の前記枠部の高さ方向において、前記ターゲット材の最上位置は、前記バッキングプレート材の前記枠部の最上位置よりも高い。
前記実施形態によれば、バッキングプレート材の枠部の高さ方向において、ターゲット材の最上位置は、バッキングプレート材の枠部の最上位置よりも高い。これにより、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合する際、例えば、熱板によりターゲット材を上方から押圧しながら加熱する際、ターゲット材の最上位置はバッキングプレート材の枠部の最上位置よりも高いので、熱板はターゲット材の最上位置に接触する。したがって、熱板によりターゲット材に十分な荷重をかけることができ、ターゲット材のバッキングプレート材に対する接合強度を強くできる。
本発明のスパッタリングターゲットの製造方法によれば、ターゲット材の最上位置がバッキングプレート材の枠部の最上位置よりも高くなるように、バッキングプレート材の枠部の内側にターゲット材を組み込む。その後、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合する。これにより、ターゲット材のバッキングプレート材に対する接合強度を強くできる。
本発明のスパッタリングターゲットの第1実施形態を示す斜視図である。 第1実施形態のスパッタリングターゲットの断面図である。 第1実施形態のスパッタリングターゲットの拡大断面図である。 第1実施形態のスパッタリングターゲットの製造方法について説明する説明図である。 第1実施形態のスパッタリングターゲットの製造方法について説明する説明図である。 第1実施形態のスパッタリングターゲットの製造方法について説明する説明図である。 第1実施形態のスパッタリングターゲットの製造方法について説明する説明図である。 高低差d/プレス前厚みT1[%]と、接合強度[kg/mm]との関係を示すグラフである。 高低差d/プレス前厚みT1[%]と、プレス後厚みT2/プレス前厚みT1[%]との関係を示すグラフである。 高低差d/プレス前厚みT1[%]と、ホットプレス前後でのターゲット材の結晶粒径の変化率[%]との関係を示すグラフである。 本発明のスパッタリングターゲットの第2実施形態を示す断面図である。 本発明のスパッタリングターゲットの第3実施形態を示す断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1Aは、本発明のスパッタリングターゲットの第1実施形態を示す斜視図である。図1Bは、スパッタリングターゲットの断面図である。図1Aと図1Bに示すように、スパッタリングターゲット1は、バッキングプレート材10と、バッキングプレート材10の上面に接合されたターゲット材20とを有する。バッキングプレート材10は、底板11と、底板11の上面の外周縁に設けられた環状の枠部12とを有する。ターゲット材20は、バッキングプレート材10の枠部12の内側に嵌合され、底板11の上面に拡散接合されている。枠部12の高さ方向を上下方向とし、底板11を下側とし、底板11と反対側を上側とする。バッキングプレート材10およびターゲット材20は、上方からみて、円形に形成されている。なお、バッキングプレート材10およびターゲット材20は、長円形や楕円形や多角形などに形成されていてもよい。
バッキングプレート材10の枠部12の高さ方向において、ターゲット材20の最上位置は、バッキングプレート材10の枠部12の最上位置よりも高い。つまり、ターゲット材20の上面21は、バッキングプレート材10の枠部12の上面12aよりも上方に突出している。上面21は、その中央部に、上方に突出する円形の突出部21aを有する。
ターゲット材20の上面21は、スパッタリングによりプラズマ化(またはイオン化)した不活性ガスを受けるスパッタリング面を含む。不活性ガスが衝突されたスパッタリング面からは、ターゲット材20中に含まれるターゲット原子が叩き出される。その叩き出された原子は、スパッタリング面に対向して配置される基板上に、堆積され、この基板上に薄膜が形成される。
ターゲット材20は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)等の金属およびそれらの合金からなる群から選択される材料から作製することができるが、ターゲット材20を構成する材料は、これらに限定されるものではない。ターゲット材20の材料としては、硬度がバッキングプレート材よりも小さく、拡散接合時に変形しやすい材料が好ましい。具体的には、AlもしくはAl合金が好ましく、例えば添加元素を除く母材のAl純度が99.99%以上、より好ましくは99.999%以上、さらに好ましくは99.9999%以上のAlを使用することが特に好ましい。Alの純度が増加すると母材(ターゲット材)の硬度が低下し、押圧された際により変形し、バッキングプレート材との接合性をより高めることができる。また、Alをターゲット材として用いる場合、アロイスパイクやエレクトロマイグレーション等の観点から、SiやCu、Nd、Mg、Fe、Ti、Mo、Ta、Nb、W、Ni、Co等を添加元素として加えてもよく、好ましくはAl−Cu合金(例えば、Al−1.0%Cu、Al−0.5%Cuなど)、Al−Si合金(例えば、Al−1.0%Si、Al−0.5%Siなど)、Al−Cu−Si合金(例えば、Al−1.0%Si−0.5%Cuなど)を用いる。さらには、ビッカース硬度が50以下、好ましくは45以下、より好ましくは40以下のAlを使用することが特に好ましい。
バッキングプレート材10の材料は、ターゲット材20の材料と同じであってもよい。好ましくは、バッキングプレート材10の材料は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、鉄(Fe)、及び、それらの合金のうちの、1種類以上から選択される材料である。好ましくは、バッキングプレート材10の硬度は、ターゲット材20の硬度よりも大きい。ターゲット材20がAlもしくはAl合金の場合には、例えば、A2024合金、純Cu、Cu−Cr合金、SUS304、A5052合金、A5083合金、A6061合金、A7075合金などを使用することが好ましく、ビッカース硬度を50より大きく、好ましくは100以上、より好ましくは110以上、さらに好ましくは130以上にすることで、バッキングプレート材の変形を抑制できる。
バッキングプレート材10の直径は、例えば、120mm〜850mm、好ましくは250mm〜650mm、より好ましくは300mm〜550mmであり、ターゲット材20の直径は、例えば、90mm〜700mm、好ましくは200mm〜600mm、より好ましくは300mm〜500mmであり、拡散接合に用いられるバッキングプレート材10およびターゲット材20として好適である。なお、バッキングプレート材10の直径およびターゲット材20の直径は、これに限定されないが、作業効率の観点からターゲット材20を組み込むバッキングプレート材10の枠12の内側の直径は、組み込むターゲット材20よりも、大きくすることが好ましいが、ターゲット材20の外側とバッキングプレート材10の枠12の内側との距離が大きすぎると、加圧方向以外に生じるターゲット材20の変形量が大きくなり、十分な接合強度が得られなかったり、ターゲット材20の結晶性の変化が生じやすくなったりするため、バッキングプレート材10の枠12の内側の直径は、組み込むターゲット材20よりも、0.1mm〜10mm、好ましくは0.2mm〜5mm、より好ましくは0.3mm〜1mm大きくすることが好ましい。
図1Cは、図1Bの拡大図である。図1Cに示すように、バッキングプレート材10とターゲット材20の間には、メッキ層40を設けることができる。メッキ層40を設けることで、バッキングプレート材10とターゲット材20の接合を高めることができる。具体的に述べると、メッキ層40は、少なくとも、底板11の上面11aとターゲット材20の底面20aの間に設けられている。メッキ層40の材料は、銀であるが、クロムや亜鉛、銅、ニッケル等の金属であってもよい。メッキ層40は、予め、バッキングプレート材10とターゲット材20の少なくとも一方に形成されるが、このときの形成方法は、電解メッキ、無電解メッキ等の一般的なメッキ方法であり、スパッタリングターゲットを大量に生産する場合には、一般的にメッキ速度の速い電解メッキ法を用いることが好ましい(例えば、特公昭58−55237、特開2010−222617、特開2009−149965に記載がある。)。また、バッキングプレート材10とターゲット材20の表面にメッキ層40を設ける場合、まず、その表面に下地層として銅や亜鉛などの金属層をメッキし、この銅や亜鉛層に銀層をメッキするようにしてもよい。このとき、メッキ層40は、銀層以外に銅もしくは亜鉛などの金属層を含む。このように、メッキ層40は、単層であってもよく、または、複数層であってもよい。
図1Bは、スパッタリングターゲット1を示すが、図1Bを、スパッタリングターゲット製造用接合体としてもよく、その後、スパッタリングターゲット製造用接合体のバッキングプレート材10の枠部12や、ターゲット材20の上面21をフライス盤、NCフライス盤、マシニングセンタ、旋盤、NC旋盤等を用いた機械加工によって削り取って、所望のサイズ、表面状態に仕上げたスパッタリングターゲットとしてもよい。
次に、スパッタリングターゲット1の製造方法について説明する。
図2Aに示すように、金属材料をフライス盤、NCフライス盤、マシニングセンタ、旋盤、NC旋盤等を用いた切削加工して、バッキングプレート材10およびターゲット材20を準備する。そして、バッキングプレート材10およびターゲット材20に銀メッキを施す。このとき、底板11の上面および枠部12の内周面と、ターゲット材20の底面および側面とに(つまり、バッキングプレート材10とターゲット材20とが接触する部分に)、銀メッキ(図1Cのメッキ層40)を施す。好ましくは、底板11の上面とターゲット材20の底面に銀メッキを設ける。なお、バッキングプレート材10およびターゲット材20の全面に銀メッキを施してもよいが、この際、最終工程でターゲット材20の上面21(スパッタリング面)の銀メッキを取り除く必要がある。また、メッキ層を設ける前処理として、脱脂処理、酸処理、アルカリ処理、水洗等の処理を行ってもよく、これらの処理は公知の方法により行うことができる。ターゲット材20やバッキングプレート材10がAlもしくはAl合金の場合には、Al表面に強固な酸化被膜が生じ、表面にメッキ処理を行うことが困難であるため、メッキ処理の前にジンケート処理を行ってもよい。ジンケート処理は公知の方法で行うことができ、例えば、水酸化ナトリウムや酸化亜鉛を含むジンケート液、好ましくは、錯化剤、金属塩をさらに含むジンケート液に浸漬する。ジンケート処理を行うことにより、Al表面がZnに置換され、活性な表面の再酸化を防止したり、制限したりすることができる。また、ジンケート処理後、硝酸等のジンケート剥離液に浸漬し、亜鉛置換被膜を剥離し、再度ジンケート処理行うことで、より緻密かつ均一な亜鉛置換被膜を形成することができる。ジンケート処理は、3回以上繰り返し行ってもよい。また、接合に用いる銀メッキ層を設ける前に、メッキ層の膨れや剥がれなどのメッキ密着不良を防止するために、ニッケルや銅、銀など、及び、それら金属を含む合金等でストライクメッキ処理を実施してもよい。例えば、銅でストライクメッキする場合、シアン化銅やピロりん酸銅を含むメッキ液中で電解メッキすることで、銅ストライクメッキ層を設けることができる。
その後、図2Bに示すように、バッキングプレート材10の枠部12の内側にターゲット材20を組み込む。これを、組込工程という。このとき、図3Aに示すように、バッキングプレート材10の枠部12の高さ方向において、ターゲット材20の最上位置がバッキングプレート材10の枠部12の最上位置よりも高くなるように、設定されている。ターゲット材20の最上位置は、ターゲット材20の上面21に形成された突出部21aの位置である。バッキングプレート材10の枠部12の最上位置は、枠部12の上面12aの位置である。
その後、熱板(好ましくは、上熱板31)によりターゲット材20の上面21(突出部21a)を一軸方向に押圧、好ましくは上方から押圧しながら加熱して、バッキングプレート材10にターゲット材20を拡散接合する。例えば、図3Bに示すように、バッキングプレート材10にターゲット材20を拡散接合する。このとき、上熱板31および下熱板32により、バッキングプレート材10およびターゲット材20を上下から挟んで加熱し上下方向に加圧する。これを、ホットプレスという。つまり、バッキングプレート材10とターゲット材20をメッキ層を介して接合する。
ホットプレス工程では、公知のホットプレス機を用いることができる。なお、バッキングプレート材10およびターゲット材20を上下方向に加圧する際は、下熱板32が固定された状態で上熱板31のみが下方向に加圧してもよく、上熱板31が固定された状態で下熱板32のみが上方向に加圧してもよい。加圧方向は、必ずしも鉛直方向である必要はなく、バッキングプレート材10およびターゲット材20からなる組込体が、接合に支障のないように固定できるのであれば、バッキングプレート材10とターゲット材20の接合面が鉛直方向と平行となる様に設置し、水平方向に加圧して接合してもよいが、未接合部なく、均一に接合するためには、上下方向に加圧して接合するほうが好ましい。また、図3Bでは、バッキングプレート材10の内側にターゲット材20を組み込んだ組込体の熱板への設置方法の一例が示されているが、ターゲット材20が上側(ターゲット材20の上面21が上熱板31に接触する)となるように設置しても、ターゲット材20が下側(ターゲット材20の上面21が下熱板32に接触する)となるように設置してもよい。このとき、ターゲット材20の上面21に接触する熱板の面を、プレス面と呼ぶことができる。
ここで、ホットプレスの条件の一例について説明する。ホットプレスの工程は、バッキングプレート材10の内側にターゲット材20を組み込んだ組込体の予熱工程、その後の加圧工程からなる。ターゲット材のサイズがφ450mmであるとき、ホットプレス時の熱板の温度は、ターゲット材の組成にはよるが、200℃〜500℃、好ましくは220℃〜400℃、より好ましくは230℃〜330℃であり、ターゲット材の温度が熱板の温度の±20℃、好ましくは±10℃になるように予熱することが好ましい。予熱時の熱板の温度は190℃〜500℃、好ましくは210℃〜400℃、より好ましくは220℃〜370℃であり、予熱時間は5分以上、好ましくは5分〜60分、より好ましくは10分〜30分である。予熱方法の一例としては、バッキングプレート材10の内側にターゲット材20を組み込んだ組込体を下熱板上に置き、上熱板を組込体のターゲット材上面21の直上、好ましくは0mmより大きく50mm以下、より好ましくは10mm〜40mm、さらに好ましくは15mm〜30mm離れた位置に近づけた状態で静置する方法がある。ホットプレス時にバッキングプレート材10の内側にターゲット材20を組み込んだ組込体に与える圧力は8MPa以上、好ましくは10MPa〜80MPa、より好ましくは25MPa〜70MPaであり、加圧時間は10分以上、好ましくは10分以上60分以下、より好ましくは20分〜40分である。なお、ターゲット材のサイズが大きくなると、加圧も大きくなる。
上熱板31、下熱板32を構成する材料は、合金鋼、炭素鋼等の高強度な合金であることが好ましく、例えば、SCM430、SCM440等のクロムモリブデン鋼や、SUS304、SUS316等のステンレス鋼、S45C、S60C等の炭素鋼を用いることができる。
上熱板31、下熱板32の形状は、特に限定されず、ターゲット材を押圧する面が円形であってもよいし、長方形、正方形の四角形、もしくはそれ以外の多角形であってもよい。また、上熱板31、下熱板32のサイズは、好ましくはターゲット材20全体を押圧可能なサイズであればよく、ターゲット材20のサイズに応じて決定すればよい。例えば、φ450mmのターゲット材、φ550mmのバッキングプレート材を押圧するには、正方形型の熱板の場合、1000mm×1000mm×t100mmのサイズを用いることができる。バッキングプレート材10に接触する側の熱板のサイズは、バッキングプレート材サイズとほぼ同等かそれ以上であればよいが、ターゲット材20の上面21に接する側の熱板のサイズは、熱板の押圧面の1辺の長さが、ターゲット材の直径に対して0.8倍〜5倍、好ましくは1倍〜3倍、より好ましくは1.2倍〜2.5倍のサイズであることが好ましい。
具体的に述べると、上熱板31の下面によりターゲット材20の上面21の中心部(突出部21a)をその上面21の外周部よりも先に上方から押圧しながら加熱して、バッキングプレート材10にターゲット材20を拡散接合する。このとき、上熱板31の下面は、平坦であるが、ターゲット材20の上面21の中心部(突出部21a)は、その上面21の外周部よりも、上方に突出しているので、簡単な構成で、上熱板31によりターゲット材20の上面21の中心部(突出部21a)をその上面21の外周部よりも先に押圧できる。なお、突出部21aの形状は、1段で構成されているが、複数段から構成されるようにしてもよい。突出部21aの上面は、平坦であるが、凸曲面であってもよい。また、突出部21aの上面が凸曲面である場合、上熱板31の下面により押圧時に、突出部21aの内、下面と接触し、押圧される領域をターゲット材20の上面21の中心部と見なすことが出来る。
突出部21aの幅W1は、通常ターゲット材の幅W2(径)に対し30%以上であり、ターゲット材20の中心部における接合強度を強くする上では、40〜60%であることが好ましい。また、突出部21aの上面21からの突出具合については、ターゲット材20の鉛直断面における、上面21の外周部の外周端縁と突出部21aの外周端縁とを結ぶ線分と、上面21の外周部との成す角度θにて判断することができる。前述の線分と、上面21の外周部との成す角度θが、0.05°以上であることが好ましく、0.05°〜0.50°がより好ましく、0.10°〜0.30°がさらに好ましい。前述の角度θがこの範囲にあると上熱板31からの圧力をターゲット材20やバッキングプレート材10に効果的に伝えることができ、接合強度を強めることができる。突出部21aの上部が複数段から構成される場合、上面21の外周部の外周端縁とそれぞれの突出部段の外周端縁とを結ぶ線分と、上面21の外周部とのなす角度の内の最大の角度が、上記範囲を示せばよく、突出部21aの形状が凸曲面の場合、凸曲面に接する線分と上面21の外周部とのなす角度の内の最大の角度が、上記範囲を示せばよい。
このようにして、図1Bに示すように、スパッタリングターゲット1を製造する。ホットプレスにより、ターゲット材20のプレス後の厚みT2は、図3Bのプレス前の厚みT1よりも小さくなる。なお、バッキングプレート材10にターゲット材20を接合した後に、仕上げ切削を行うようにしてもよい。スパッタリングターゲット1の仕上げ切削には、フライス盤、NCフライス盤、マシニングセンタ、旋盤、NC旋盤等を用いることが好ましい。
したがって、スパッタリングターゲット1の製造方法によれば、ターゲット材20の最上位置がバッキングプレート材10の枠部12の最上位置よりも高くなるように、バッキングプレート材10の枠部12の内側にターゲット材20を組み込む。その後、バッキングプレート材10にターゲット材20を拡散接合する。
これにより、上熱板31によりターゲット材20を上方から押圧しながら加熱する際、ターゲット材20の最上位置はバッキングプレート材10の枠部12の最上位置よりも高いので、上熱板31はターゲット材20の最上位置に接触する。したがって、上熱板31によりターゲット材20に十分な荷重をかけることができ、ターゲット材20のバッキングプレート材10に対する接合強度を強くできる。
また、ホットプレスを用いているので、熱間等方圧加圧法と比べて、接合に必要な圧力が低減され、接合に必要な時間が短縮され、接合に必要なコストが低減される。
また、バッキングプレート材10とターゲット材20はメッキ層40により接合されるので、一軸方向から押圧、好ましくは上方から押圧(一軸プレス)して接合する際に、メッキ層40を設けていない場合より低い温度、例えば、200℃〜500℃、好ましくは220℃〜400℃、より好ましくは230℃〜330℃でも、バッキングプレート材10とターゲット材20を確実に接合できる。特に、ターゲット材20がAlやAl合金のような比較的低融点金属からなる場合、メッキ層を介して上記の様な低温で接合できるので、ターゲット材20の変質(結晶性の変化)を抑えることができる。
好ましくは、バッキングプレート材10の底板11の上面11aとターゲット材20の底面20aがメッキ層40により接合される。ホットプレスにより、バッキングプレート材10の上面11aとターゲット材20の底面20aに力を抵抗なく伝えることができ、接合面での密着力が増し、結果として接合強度が上がる。また、ホットプレスは一軸プレスのため、ターゲット材20の側面とバッキングプレート材10の枠部12の内周面には接合できるほどの力がかからなくてもよく、ターゲット材20の側面はバッキングプレート材10と接合していなくてもよい。ターゲット材20の側面がバッキングプレート10と接合していないと、接合面側が平坦もしくは枠部が若干残存するバッキングプレート形状のスパッタリングターゲットに仕上げる場合、バッキングプレートの枠部を周方向に根元から切り出すことが可能であるため、切削時間を削減できる。
好ましくは、ターゲット材20の材料は、AlもしくはAl合金であり、ターゲット材20の硬度は、バッキングプレート材10に比べて小さくなる。このため、上熱板31によりターゲット材20を上方から押圧しながら加熱すると、ターゲット材20は潰れやすくなって、ターゲット材20とバッキングプレート材10との間の隙間をなくし、接合時に密着性を高めることができる。したがって、ターゲット材20のバッキングプレート材10に対する接合強度を強くできる。
好ましくは、バッキングプレート材10は、Al、Cu、Ti、Mo、W、Ta、Nb、Fe、及び、それらの合金のうちの、1種類以上から選択される材料であり、バッキングプレート材10の硬度をターゲット材20の硬度よりも大きくできる。これにより、バッキングプレート材10の変形を抑制できる。
好ましくは、図3Aに示すように、組込工程において、ターゲット材20の最上位置(突出部21a)とバッキングプレート材10の枠部12の最上位置(上面12a)との間の高低差dを、ターゲット材20のプレス前厚みT1に対して、1%以上、好ましくは5%以上、より好ましくは7%以上、さらに好ましくは10%以上にする。つまり、d/T1を1%以上、好ましくは5%以上、より好ましくは7%以上、さらに好ましくは10%以上にする。
したがって、上熱板31によりターゲット材20を一軸方向に、好ましくは上方から押圧しながら加熱して、バッキングプレート材10にターゲット材20を拡散接合する際、ターゲット材20のバッキングプレート材10に対する接合強度を強くできる。
図4に、高低差d/プレス前厚みT1[%]と、接合強度[kg/mm]との関係を示す。この関係は、ターゲット材20の径に関わらず、成り立つ。接合強度とは、引張試験機((株)島津製作所製、万能試験機、UH−500kNIR)を用いて、バッキングプレート材10とターゲット材20とをそれぞれ反対方向に引っ張って、スパッタリングターゲット1が破断したときの強度である。
図4は、φ34mm×t0.2mmの突出部を設けたφ90mm×t10.0mmのAl−0.5%Cuのターゲット材20と、中央に任意の深さのφ90.3mmの凹み部を設けたφ120mm×t25mmのA2024合金のバッキングプレート材10とを、銀メッキ層を介し、圧力56MPa、接合温度270℃、予熱時間10分、加圧時間30分で拡散接合した場合の結果である。銀メッキ処理は、ターゲット材とバッキングプレート材の接合面側に行い、ジンケート処理、銅ストライクメッキ処理後、電解メッキ法にて、約10μmの銀メッキ層を設けた。ホットプレスには、素材がSCM440製、サイズが1000mm×1000mm×t100mmの上熱板、下熱板を備えた森鉄工株式会社製のホットプレス機(型番:MSF−1000HP)を用いた。下熱板上に置いたバッキングプレート材とターゲット材の組込体に対し、上熱板を鉛直下向き方向に動かし、上方から押圧しながら加熱した。拡散接合によって得られたスパッタリングターゲット1から採取した試験片を用いて、接合強度を測定した。試験片のサイズは、幅10mm×奥行15mm×高さ19mmであるが、接合部の接合強度が測定しやすいよう、高さ方向の中央部は幅が4mmとなるように、幅3mm×奥行15mm×高さ3mmを幅方向の両サイドから切除し、くびれを設けた(試験片における接合部の面積は幅4mm×奥行15mmとなる)。試験片は、スパッタリングターゲットの外周部付近から採取した。バッキングプレート材10とターゲット材20との接合が強いと、ターゲット材20で破断され、一方、バッキングプレート材10とターゲット材20との接合が弱いと、バッキングプレート材10とターゲット材20との接合面で破断される。
比較例として、図4の破線に示すように、99.999%の高純度アルミニウムの引張強度は、5kg/mmである。つまり、ターゲット材20の材料が、99.999%の高純度アルミニウムとすると、接合強度が、5kg/mmよりも小さいとき、バッキングプレート材10とターゲット材20との接合面で破断されているといえる。
図4から分かるように、d/T1が1%以上であるとき、接合強度は5kg/mmよりも大きくなり、ターゲット材20のバッキングプレート材10に対する接合強度は強くなった。一方、d/T1が1%よりも小さいとき、接合強度は5kg/mmよりも小さくなり、ターゲット材20のバッキングプレート材10に対する接合強度は低下した。
要するに、高低差dが存在することで、上熱板31でターゲット材20を押圧するとき、上熱板31が枠部12の上面12aに当たる前に、ターゲット材20に十分な荷重を加えることができた。この結果、接合強度を強くできた。これに対して、高低差dが存在しないと、上熱板31でターゲット材20を押圧するとき、上熱板31が枠部12の上面12aに先に当接して、ターゲット材20に十分な荷重を加えることができなかった。
図5に、高低差d/プレス前厚みT1[%]と、プレス後厚みT2/プレス前厚みT1[%]との関係を示す。この関係は、ターゲット材20の径に関わらず、成り立つ。図5は、φ34mm×t0.2mmの突出部を設けたφ90mm×t10mmのAl−0.5%Cuのターゲット材20と、中央に任意の深さのφ90.3mmの凹み部を設けたφ120mm×t25mmのA2024合金のバッキングプレート材10とを、銀メッキ層を介し、圧力56MPa、接合温度270℃、予熱時間10分、加圧時間30分で拡散接合した場合の結果である。銀メッキ処理は、ターゲット材とバッキングプレート材の接合面側に行い、ジンケート処理、銅ストライクメッキ処理後、電解メッキ法にて、約10μmの銀メッキ層を設けた。ホットプレスには、素材がSCM440製、サイズが1000mm×1000mm×t100mmの上熱板、下熱板を備えた森鉄工株式会社製のホットプレス機(型番:MSF−1000HP)を用いた。下熱板上に置いたバッキングプレート材とターゲット材の組込体に対し、上熱板を鉛直下向き方向に動かし、上方から押圧しながら加熱した。
図5から分かるように、d/T1が大きくなれば、T2/T1が小さくなった。つまり、高低差dが大きくなると、上熱板31の押圧によりターゲット材20が潰れる量が多くなって、ターゲット材20のプレス後厚みT2が薄くなった。このように、高低差dを大きくしていくと、ターゲット材20が潰れて無駄になる量が多くなった。例えば、T2/T1を90%としたいなら、d/T1を63%とする。T2/T1を80%としたいなら、d/T1を91%とする。
したがって、好ましくは、図4と図5に示すように、ターゲット材20のバッキングプレート材10に対する接合強度とターゲット材20の潰れ量(T2/T1)とを考慮して、高低差dの割合(d/T1)を決定するとよい。
図6に、高低差d/プレス前厚みT1[%]と、ホットプレス前後でのターゲット材の結晶粒径の変化率[%]を示す。図6は、φ34mm×t0.2mmの突出部を設けたφ90mm×t10mmのAl−0.5%Cuのターゲット材20と、中央に任意の深さのφ90.3mmの凹み部を設けたφ120mm×t25mmのA2024合金のバッキングプレート材10とを、銀メッキ層を介し、圧力56MPa、接合温度270℃、予熱時間10分、加圧時間30分で拡散接合した場合の結果である。
銀メッキ処理は、ターゲット材とバッキングプレート材の接合面側に行い、ジンケート処理、銅ストライクメッキ処理後、電解メッキ法にて、約10μmの銀メッキ層を設けた。ホットプレスには、素材がSCM440製、サイズが1000mm×1000mm×t100mmの上熱板、下熱板を備えた森鉄工株式会社製のホットプレス機(型番:MSF−1000HP)を用いた。下熱板上に置いたバッキングプレート材とターゲット材の組込体に対し、上熱板を鉛直下向き方向に動かし、上方から押圧しながら加熱した。結晶粒径は、平均結晶粒径を示し、ターゲット材の中央部と端部の表層付近から15mm×15mm×t10mmの試験片を採取し、JIS H 0501の切断法を用いて算出した。そして、ホットプレス前後の値を求め、ターゲット材の結晶粒径の変化率を求めた。
図6から分かるように、d/T1が大きくなれば、ホットプレス後のターゲット材20の結晶粒径が大きくなり、変化率も大きくなった。つまり、高低差dが大きくなると、上熱板31の押圧によりターゲット材20が潰れる量が多くなり、ターゲット材の結晶性が変化しやすくなった。したがって、好ましくは、図3Aに示すように、組込工程において、ターゲット材20の最上位置(突出部21a)とバッキングプレート材10の枠部12の最上位置(上面12a)との間の高低差dを、ターゲット材20のプレス前厚みT1に対して、50%以下、好ましくは50%より小さく、より好ましくは30%以下、さらに好ましくは20%以下にする。これにより、熱板によりターゲット材を一軸方向に、好ましくは上方から押圧しながら加熱して、バッキングプレート材にターゲット材を拡散接合する際、ターゲット材の接合前後での結晶粒径の変化を抑えることができ、好ましくは、変化率を±20%以内に抑えることができる。ターゲット材の結晶粒径は、例えば金属の場合、鋳造、その後の熱処理や塑性加工で調整されていることが一般的であり、接合の段階では結晶粒径、結晶性の変化を生じさせないことが好ましい。
表1に、ホットプレス前後でのターゲット材の各結晶方位のX線強度比の変化率を示す。
Figure 0006748624
表1に示すように、ターゲット材1の材料とターゲット材2の材料は、異なる。具体的に述べると、ターゲット材1は平均結晶粒径72μmのAl−0.5%Cuであり、ターゲット材2は平均結晶粒径43μmのAl−0.5%Cuである。それぞれのターゲット材において、φ220mm×t0.3mmの突出部を設けたφ450mm×t14.5mmのAl−0.5%Cuのターゲット材20と、中央にφ450.3mm×t12.0mmの凹み部を設けたφ550mm×t26mmのA2024合金のバッキングプレート材10とを、銀メッキ層を介し、圧力56MPa、接合温度270℃、予熱時間10分、加圧時間30分で拡散接合した場合の結果である。銀メッキ処理は、ターゲット材とバッキングプレート材の接合面側に行い、ジンケート処理、銅ストライクメッキ処理後、電解メッキ法にて、約10μmの銀メッキ層を設けた。ホットプレスには、素材がSCM440製、サイズが1000mm×1000mm×t100mmの上熱板、下熱板を備えた森鉄工株式会社製のホットプレス機(型番:MSF−1000HP)を用いた。下熱板上に置いたバッキングプレート材とターゲット材の組込体に対し、上熱板を鉛直下向き方向に動かし、上方から押圧しながら加熱した。
ターゲット材の各結晶方位のX線強度比の変化率は、以下の手順で求めた。まずは、接合前のターゲット材の一部から切り出した15mm×15mm×t10mmの測定サンプルを用意し、耐水研磨紙で表面研磨した後、表面の歪部を取るため、塩化第二銅水溶液にて表面エッチングを行った。表面のエッチングには、王水、フッ硝酸水溶液、水酸化ナトリウム水溶液などを用いてもよい。水洗後、乾燥させた測定サンプルを株式会社リガクのXRD装置(型式:UltimaIV)でθ/2θ測定(開始角度20°、終了角度80°、試料回転速度30rpm、スキャンスピード2°、ステップ幅0.01°、電圧40kV、電流40mA)を行い、(111)、(200)、(220)、(311)の各結晶面の測定強度(cps)を求めた。そして、(111)、(200)、(220)、(311)の各測定強度を、各結晶面の相対強度比で割った補正強度を求め、各結晶面の補正強度を(111)、(200)、(220)、(311)の補正強度の合計値で除し、(200)、(220)の2つの結晶面の強度比率を算出した。そして、ホットプレス後のターゲット材からも一部切り出した測定サンプルを用意し、同様に(200)、(220)の2つの結晶面の強度比率を算出し、ターゲット材の(200)、(220)の2つの結晶方位のX線強度比の変化率を求めた。
表1から分かるように、ホットプレスの前後において、ターゲット材の結晶方位のX線強度比の変化率は、90%以上でかつ110%以下である。したがって、ホットプレスの前後において、ターゲット材の変質を低減できる。ターゲット材の結晶方位ごとに、スパッタリング時のスパッタレートが異なることは知られており、結晶方位の変化がスパッタ特性の変化を引き起こす。ターゲット材の結晶方位は、例えば金属の場合、鋳造、その後の熱処理や塑性加工で調整されていることが一般的であり、接合の段階では結晶方位の変化を生じさせないことが好ましく、結晶方位のX線強度比の変化率は、80%以上120%以下、好ましくは90%以上110%以下に抑えたほうがよい。
表2に、ホットプレス前後でのターゲット材の結晶粒径の変化率を示す。
Figure 0006748624
表2に示すように、前記ターゲット材1と前記ターゲット材2を用いている。ホットプレス時の条件は、前記ターゲット材1と前記ターゲット材2の接合条件と同等である。結晶粒径は、平均結晶粒径を示し、ターゲット材の中央部と端部の表層付近から15mm×15mm×t10mmの試験片を採取し、JIS H 0501の切断法を用いて算出した。そして、ホットプレス前後の値を求め、ターゲット材の結晶粒径の変化率を求めた。
表2から分かるように、ホットプレスの前後において、ターゲット材の結晶粒径の変化率は、ホットプレス時の温度が240℃〜320℃においては、80%以上でかつ125%以下である。したがって、ターゲット材がAlもしくはAl合金の場合には、ホットプレス時の温度を240℃以上350℃未満、好ましくは240℃以上330℃以下すると、ホットプレスの前後において、ターゲット材の変質を低減できる。
(第2実施形態)
図7は、本発明のスパッタリングターゲットの第2実施形態を示す断面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、ターゲット材の上面の形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。
図7に示すように、組込工程におけるスパッタリングターゲット1Aでは、ターゲット材20の上面21の全面は、平坦である。バッキングプレート材10の枠部12の高さ方向において、ターゲット材20の上面21の位置(最上位置)は、バッキングプレート材10の枠部12の上面12aの位置(最上位置)よりも高くなるように、設定されている。
したがって、ターゲット材20の上面21の全面は平坦であるので、ホットプレスにおいて上熱板31をターゲット材20の上面21の全面に押し当てることができ、ターゲット材20の全体に均一に荷重を加えることができる。
(第3実施形態)
図8は、本発明のスパッタリングターゲットの第3実施形態を示す断面図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、バッキングプレート材とターゲット材の位置関係が相違する。この相違する構成を以下に説明する。
図8に示すように、組込工程におけるスパッタリングターゲット1Bでは、バッキングプレート材10の枠部12の高さ方向において、ターゲット材20の上面21の突出部21aの位置(最上位置)は、バッキングプレート材10の枠部12の上面12aの位置(最上位置)よりも高くなるように、設定されている。ターゲット材20の上面21の一部(突出部21aを除く部分)の位置は、バッキングプレート材10の枠部12の上面12aの位置と同一である。
したがって、ターゲット材20の上面21の一部は、バッキングプレート材10の枠部12の最上位置と同一であるので、ホットプレスにおいて上熱板31をターゲット材20の上面21の突出部21aのみに押圧することができ、上熱板31の押圧によりターゲット材20が潰れる量を低減できる。したがって、ターゲット材20が潰れて無駄になる量を低減できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、バッキングプレート材とターゲット材をホットプレスによって接合しているが、バッキングプレート材とターゲット材を熱間等方圧加圧法によって接合するようにしてもよい。
前記実施形態では、製造されたスパッタリングターゲットにおいて、バッキングプレート材は、枠部を有しているが、仕上げ工程において、枠部の少なくとも一部を切削するようにしてもよい。また、ターゲット材の上面(突出部を含む)に対して仕上げ工程により、少なくとも一部を切削、研磨し、スパッタリング面の平坦、平滑性を整えてもよい。
1,1A,1B スパッタリングターゲット
10 バッキングプレート材
11 底板
11a 上面
12 枠部
12a 上面
20 ターゲット材
20a 底面
21 上面
21a 突出部
31 上熱板
32 下熱板
40 メッキ層
d ターゲット材の最上位置とバッキングプレート材の枠部の最上位置との間の高低差
T1 ターゲット材のプレス前の厚み
T2 ターゲット材のプレス後の厚み

Claims (7)

  1. 環状の枠部を有するバッキングプレート材にターゲット材を拡散接合してスパッタリングターゲットを製造する方法であって、
    前記バッキングプレート材の前記枠部の高さ方向において前記ターゲット材の最上位置が前記バッキングプレート材の前記枠部の最上位置よりも高くなるように、前記バッキングプレート材の前記枠部の内側に前記ターゲット材を組み込む組込工程と、
    前記バッキングプレート材に前記ターゲット材を拡散接合する接合工程と
    を備え、前記バッキングプレート材の硬度よりも小さい硬度の前記ターゲット材を用い、
    前記組込工程において、前記ターゲット材の最上位置と前記バッキングプレート材の前記枠部の最上位置との間の高低差を、前記ターゲット材の厚みに対して1%以上20%以下にし、かつ、前記バッキングプレート材の前記枠部の内側の直径を前記ターゲット材の直径よりも0.1mm〜10mm大きくし、
    前記接合工程において、前記ターゲット材が変形するように押圧しながら加熱して、前記バッキングプレート材に前記ターゲット材を拡散接合する、スパッタリングターゲットの製造方法。
  2. 前記接合工程において、熱板により前記ターゲット材を一軸方向に押圧して、前記バッキングプレート材に前記ターゲット材を拡散接合する、請求項1に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
  3. 前記ターゲット材の材料は、AlもしくはAl合金である、請求項1または2に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
  4. 前記バッキングプレート材の材料は、Al、Cu、Ti、Mo、W、Ta、Nb、Fe、及び、それらの合金のうちの、1種類以上から選択される材料である、請求項1から3の何れか一つに記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
  5. 前記組込工程の前に、前記バッキングプレート材と前記ターゲット材の少なくとも一方にメッキ層を設け、前記接合工程において、前記バッキングプレート材と前記ターゲット材を前記メッキ層により接合する、請求項1から4の何れか一つに記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
  6. 前記接合工程の前後において、前記ターゲット材の結晶方位のX線強度比の変化率は、80%以上でかつ120%以下である、請求項1から5の何れか一つに記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
  7. 前記接合工程の前後において、前記ターゲット材の結晶粒径の変化率は、75%以上でかつ125%以下である、請求項1から6の何れか一つに記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
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