JP6748464B2 - 画像処理装置、画像処理方法、およびその画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびその画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に印刷されたチャートから目標となる色を目視で選択し、選択された色に対応する信号値に基づいて色変換テーブルの調整を行うものである。
近年、電子写真装置の性能向上に伴い印刷機と同等の画質を実現した装置が登場している。そのため販売店舗などで用いられるPOP等の印刷が、各店舗でより簡単に行えるようになった。POPとはPoint of purchase advertisingの略語で、販売促進のための広告のことである。しかし、印刷する装置の違いや、印刷タイミングの違いなどにより、見本のPOPと異なる色で印刷されてしまう事がある。この場合、従来は専門知識を持ったサービスマンなどがその装置を調整して色を合わせる事を行っていたが、近年では特別な専門知識が無くても販売店舗の担当者などが簡易的に色を合わせられるシステムが構築されている。例えば、POPなどの画像から調整したい色を抽出し、抽出した色に対してその近傍の色のパッチを複数生成する。そして、生成したパッチが配置されたチャートを印刷し、ユーザーが印刷されたパッチの中から目視により所望の色のパッチを選択する。そして、この選択されたパッチの色に応じて色変換を行うためのテーブルを調整するというものがある(特許文献1参照)。
このようなシステムを利用して色を調整する場合に複数の色を調整するケースもある。この場合、調整したい色の数に対応した回数分の調整を行う必要がある。色の調整を複数回行う場合、一つの色変換テーブルに対して調整したい色の数に対応した回数分の調整を行うことになる。この場合、一色を調整する毎に調整結果としての色変換テーブルを履歴として保存すると、過去の色調整結果の変更をするための操作が簡単に行えるようになる。例えば、色1→色2→色3の順に色を調整した後、色1の調整結果だけを無効にする操作を簡単に行える。しかし、色2を調整した後の色変換テーブルは色1の調整結果を含んでいるため、色1の調整結果を無効にした場合は、色2を調整した後の色変換テーブルに対しても色1を調整した分の調整量を無効にする必要がある。色3を調整した後の色変換テーブルに対しても同様である。つまり、ある色の調整結果を無効にした場合、それよりも後で施された調整に対応する色変換テーブルに対しても、ある色を調整した分の調整量を無効にする必要がある。そこで、履歴に保存された全ての色変換テーブルの調整結果を一度無効にし、無効にしたい色以外の色の調整結果全てに対して、再び同じ調整を色変換テーブルに対して行うという技術がある(特許文献2)。例えば、色1→色2→色3の順に色を調整した後、色1に対する調整結果だけを無効にする場合、一旦色1〜色3の全ての色に対する調整結果を無効にし、その後、色2と色3に対応する色変換テーブルに対して先に実行した調整と同じ調整を行う。
特開2011−114717 特開2008−219422
しかしながら従来の技術では、調整結果を無効にしたい色1の近似色である色3が複数回の色の調整で保存された履歴の中に存在する場合、色1の調整を無効にすることで本来変化するべきでない色3の色が変化してしまう場合がある。例えば、色1→色2→色3の順に色を調整した後、色1に対する調整結果だけを無効にする場合において、色1に対して色3が近似色であった場合、色1を無効にしても本来変わらないはずの色3が変化してしまう。つまり、色3の調整前の色を第一の色、調整後の色を第二の色とすると、色1に対する調整結果を無効にした場合、色3は第一の色でも第二の色でもない第三の色に変化してしまう場合がある。
上記課題を解決すべく、本画像処理装置は、色変換テーブルを用いて、選択された調整色を変換した後の出力値が、前記色変換テーブルを用いて目標色を変換した後の出力値と同じ値となるように、前記調整色を調整すべく前記色変換テーブルを調整する第1の調整手段と、第1の調整色に対応して前記第1の調整手段により色変換テーブルを調整することで生成された第1の調整後の色変換テーブルと、前記第1の調整後の色変換テーブルを生成した後に前記1の調整色とは異なる第2の調整色に対する調整に対応して前記第1の調整手段により生成された第2の調整後の色変換テーブルとを記憶装置に保存する保存手段と、前記第1の調整色に対する調整結果を削除する削除手段と、前記削除手段による前記第1の調整色に対する調整結果の削除に応じて前記第2の調整色の調整結果が変わらないように、前記削除手段による前記第1の調整色に対する調整結果の削除に基づき、前記保存手段により前記記憶装置に保存されている前記第2の調整色に対応する前記第2の調整後の色変換テーブルを調整する第2の調整手段と、を有することを特徴とする。
調整結果を無効にしたい対象色に対して、この対象色の近似色が複数回の色の調整で保存された履歴の中に存在していたとしても、この近似色を変化させることなく、対象色の調整を無効にすることができる。
本発明に係る画像処理装置を含んだ画像形成システム構成図である。 本発明に係る物理構成を示すブロック図である。 本発明に係るモジュール構成を示すブロック図である。 第一の実施形態に係る本システムの動作の流れを示す図である。 第一の実施形態に係るチャート生成及び色調整処理を示すフロー図である。 第一の実施形態に係るチャート生成処理を示すフロー図である。 第一の実施形態に係る印刷処理を示すフロー図である。 第一の実施形態に係る調整履歴操作の動作の流れを示す図である。 第一の実施形態に係る調整履歴の削除処理に関するフロー図である。 第一の実施形態に係る再調整処理を示すフロー図である。 第一の実施形態に係る色調整のUI画面の例を示す図である。 第一の実施形態に係る調整履歴の色変換テーブルと格子点のイメージ図である。 第一の実施形態に係る再調整処理の色の変化を表したイメージ図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<第一の実施形態>
図1は本発明の第一の実施形態における画像処理装置を含んだ画像処理システムの構成例を示すシステム構成図である。この画像形成システムは、ネットワーク101、コンピュータ102、ディスプレイ103、プリンタ106より構成される。また、プリンタ106は、プリンタコントローラ104、プリンタエンジン105から構成される。コンピュータ102とプリンタ106はネットワーク101によって、通信可能である。例えばコンピュータ102からプリンタ106に印刷指示を送信することや、プリンタ106の情報をコンピュータ102で取得することができる。コンピュータ102とディスプレイ103は互いに接続されており、コンピュータ102は動作中のアプリケーションの画面情報をディスプレイ103に送信して画面出力する。また、プリンタコントローラ104とプリンタエンジン105は互いに接続されており、プリンタコントローラ104はプリンタエンジン105に制御信号を送信してプリンタ出力を実施する。
図2(a)はコンピュータ102の物理構成を示すブロック図である。コンピュータ102は、内部バス201、CPU202、RAM203、外部記憶装置204、ディスプレイインタフェース205、外部入力装置206、ネットワークインタフェース207より構成される。CPU202、RAM203、外部記憶装置204、ディスプレイインタフェース205、外部入力装置206、ネットワークインタフェース207はネットワーク101と接続し、プリンタ106と互いにデータを通信する。コンピュータ102が起動すると、CPU202がアプリケーション実行プログラムを外部記憶装置204から読み込んでRAM203に格納しそのプログラムを実行する。CPU202が実行しているプログラムは、ディスプレイインタフェース205に対して画面表示データを送信開始し、ディスプレイ103に画面を出力する。また、CPU202は外部入力装置206からのユーザー入力情報を監視し、ユーザー入力情報が入力された場合はプログラム中に定義されたユーザー入力情報に対応する処理を実行する。
図2(b)はプリンタコントローラ104の物理構成を示すブロック図である。プリンタコントローラ104は、内部バス208、CPU209、RAM210、外部記憶装置211、ネットワークインタフェース212、エンジンインタフェース213、入力装置214より構成される。CPU209、RAM210、外部記憶装置211、ネットワークインタフェース212、エンジンインタフェース213、入力装置214は内部バス208を介して互いにデータを通信する。プリンタコントローラ104が起動すると、CPU209は実行プログラムを外部記憶装置211から読み込んでRAM210に格納しそのプログラムを実行する。
図3(a)はCPU202で実行するプログラムのモジュール構成を示すブロック図である。CPU202で実行するプログラムのモジュールは、データ取得部301、チャートデータ生成部302、印刷処理部303、色調整処理部304から構成される。データ取得部301は、調整対象である調整色の値(調整値)とチャート生成に必要となるテーブルデータ及び色変換テーブルの取得を行う。なお、本実施形態においては調整値を一般的なモニタで使用される色空間の値とする。モニタで使用される色空間とは、例えば、sRGB色空間やAdobeRGB色空間のことである。この説明では、調整値はsRGB色空間の値とし、0〜255の値を取る8bitの整数値とする。また、色変換テーブルはsRGBをデバイスに依存するRGB(devRGB)色空間に変換するテーブルとする。sRGB値と同様、devRGB値も本実施形態においては0〜255の値を取る8bitの整数値とする。このテーブルによりディスプレイ103に表示される色の色値とプリンタ106に形成される色の色値との関係が示される。
更に、色変換テーブルを更新する処理にテーブルデータが必要となる。このテーブルデータはdevRGBをLabに変換するテーブルとする。Labは人間の視覚特性を考慮し、デバイスに非依存の3次元の色空間である視覚均等色空間である。ただし、各色空間はこれに限られるものではない。Lab値は、本実施形態においては実数値とし、Lは0.0〜100.0、a及びbは−127.0〜128.0の値を取るものとする。チャートデータ生成部302は、データ取得部301で取得したデータを元に、チャートデータを生成する。印刷処理部303は、チャートデータ生成部302で生成したチャートデータを、プリンタ106で印刷するために必要となる印刷制御処理を行う。具体的には、チャートデータをプリンタ106で扱える色空間に変換し、後述するレンダリング処理部305に送信する。色調整処理部304は、目標となる目標色の値(目標値)の取得を行い、取得した目標値とデータ取得部301で取得した調整値及び色変換テーブルを用いて、色変換テーブルの更新を行う。
図3(b)はCPU209で実行するプログラムのモジュール構成を示すブロック図である。CPU209で実行するプログラムのモジュールは、レンダリング処理部305、色変換部306、二値化処理部307、エンジン制御部308より構成される。レンダリング処理部305は印刷処理部303で変換されたチャートデータ等の画像データを不図示の画像メモリに描画する。色変換部306は画像メモリに描画された画像データを、プリンタエンジン105が扱う色材に対応する画像データ(CMYK)に変換する。二値化処理部307は色変換部306で変換された画像データをスクリーン処理や誤差拡散処理等の画像形成処理を行って二値画像データに変換し、エンジン制御部308に出力する。エンジン制御部308は、二値化処理部307で変換された二値画像データを基にプリンタエンジン制御の指令をエンジンインタフェース213に出力する。これによりプリンタエンジン105にて画像がインク像やトナー像として紙面上に形成される。
続いて、本システムの動作の流れについて図4を用いて説明する。図4の全ての処理は、コンピュータ102のCPU202で行う。
まずCPU202は、ステップS401において、色調整のためのUIをディスプレイ103に表示する。例えば図11のような、調整値を選択するためのパッチや調整履歴が配置されたUIを表示する。続いてCPU202は、ステップS402において、UIで色調整の開始が指示されたか否かを判定する。例えば図11の色調整開始ボタン1103が押されたら、色調整の開始が指示されたと判定する。ステップS402で色調整の開始が指示されたと判定した場合、CPU202は、ステップS403において、色調整処理を開始する。色調整処理開始後の処理の詳細については後述する。ステップS402で色調整の開始が指示されていないと判定した場合、CPU202は、ステップS404において、UIで調整履歴の操作が行われたか否かを判定する。例えば図11の調整履歴UI1104の各調整が選択された場合や、削除ボタン1105が押された場合、調整履歴の操作が行われたと判定する。ステップS404で調整履歴の操作が行われたと判定した場合、CPU202は、ステップS405において調整履歴の操作処理を行う。調整履歴の操作処理の詳細については後述する。ステップS403またはステップS405の処理後、またはステップS404で調整履歴の操作が行われていないと判定した場合、CPU202は、ステップS406において、UIで終了処理が指示されたか否かを判定する。例えば図11の終了ボタン1106が押された場合、終了処理が指示されたと判定する。ステップS406で終了が指示されたと判定した場合は、システムの動作を終了し、終了が指示されていないと判定した場合は、ステップS402に戻る。
続いて図4のステップS403で色調整処理が開始された後の処理の詳細について図5及び図7を用いて説明する。
まず、図5を用いて印刷したチャートから目視により目標となる色とそれに対応する目標値を選択し、選択した目標値に基づいて色変換テーブルを調整する処理について説明する。図5の処理は、ステップS501とS502及びS504からS508までをコンピュータ102のCPU202で、ステップS503をプリンタコントローラ104のCPU209で行う。
まずデータ取得部301は、ステップS501において調整値及び色変換テーブル、チャートデータ生成に必要となるテーブル及び調整履歴の情報の取得を行う。調整値の取得は、予めいくつかのsRGBの組み合わせを用意しておき、その中から選択されたものを取得する形でもよい。また、UIにsRGB値を入力できる仕組みを設け、入力された取得してもよい。また、POPなどの色を変更したい画像データがある場合には、その画像データからsRGB値を取得して調整値としてもよい。色変換テーブルは、コンピュータ102もしくはプリンタ106の外部記憶装置204、211に保持された、印刷時に使用される色変換テーブルである。チャートデータ生成に必要となるテーブルは、予め用意されたdevRGBからLabに変換するテーブルである。devRGBからLabに変換するテーブルの作成は、例えばテーブル作成専用のチャートを該当するプリンタで印刷し、印刷したチャートを測定してLab値を取得し、devRGB値と取得したLab値を関連付けることで行う。
続いて、チャートデータ生成部302は、ステップS508において、ステップS501で取得した調整値と調整履歴の情報を比較し、調整履歴に保存された調整値と取得した調整値が重複しているか否か判定する。これらの値が重複している場合というのは、過去に同じ色を調整していることを意味する。ステップS508にて重複していると判定した場合、処理を終了する。ステップS508にて重複していないと判定した場合、チャートデータ生成部302は、ステップS502においてステップS501で取得したデータに基づいてチャートデータを生成する。チャートデータ生成の詳細については後述する。
印刷処理部303は、ステップS503においてステップS502で生成されたチャートデータを用いてチャートの印刷を行う。印刷処理の詳細については後述する。
色調整処理部304は、ステップS504からステップS506までを行う。まずステップS504において、ステップS503で印刷されたチャートに配置されたパッチの中から、ユーザーにより選択されたパッチのsRGB値を目標値として取得する。例えば、ステップS502で生成したチャートをディスプレイ103上に表示する。そして、印刷されたチャートを参考に、ディスプレイ103上に表示されたチャートに配置されたパッチの中から目標となるパッチを選択する仕組みを設け、選択されたパッチのsRGB値を取得する。もしくは、チャートの印刷時にチャートに各パッチの座標位置を付加し、ユーザーにより選択された目標となるパッチの座標位置を入力する形でもよい。
続いてステップS505において、ステップS501で取得した調整値と色変換テーブルおよびステップS504で取得した目標値を用いて色調整処理を行う。色調整処理は、色変換テーブルを用いて調整値を変換した場合の出力値が、色変換テーブルを用いて目標値を変換した場合の出力値と同じ値となるように色変換テーブルの該当する部分を調整する。例えば、調整値のsRGB値が(150,0,0)であり、調整前の色変換テーブルにより色変換された後の出力値のdevRGB値が(120、0、0)であるとする。そして、ユーザーから選択された目標値のsRGB値が(150,20,0)であり、色変換後の出力値が(120,15,0)であるとする。この場合、調整値のsRGB値(150,0,0)の出力値が目標値の色変換後の出力値のdevRGB値(120,15,0)となるように、sRGB(任意の色空間)→devRGB(デバイス依存色空間)の色変換テーブルを調整する。また、目標値によっては調整後の色変換テーブルに色のつぶれや階調段差が生じる場合がある。そのため、色変換テーブルの調整された部分の近傍の色に対してスムージング処理を行うことが望ましい。
ステップS506においてステップS505で調整した色変換テーブルをコンピュータ102もしくはプリンタ106の外部記憶装置204、211に保存する。保存は、ステップS501で取得した色変換テーブルを上書きしてもよいし、別の色変換テーブルとして保存してもよい。
最後に、ステップS507において調整履歴の情報を外部記憶装置204に保存する。調整履歴の情報とは、本実施形態においては少なくとも調整後の色変換テーブルと調整した格子点の情報を保持するものである。格子点とは、色変換テーブルを構成するRGBやLabなどの一つの要素のことを指している。
続いて図6を用いて、ステップS302のチャートデータ生成処理の詳細について説明する。前述の通り、図6の各処理は全てチャートデータ生成部302が行う。
ステップS601において、ステップS501で取得した調整値を取得する。続いてステップS602において、ステップS501で取得した色変換テーブル及びチャートデータ生成に必要となるテーブルを取得する。
ステップS603において、調整値や目標値をLab値に変換するためのテーブル(sRGB→Lab変換テーブル)を生成する。sRGB→Lab変換テーブルはステップS602で取得した、色変換テーブル(sRGB→devRGB変換テーブル)とチャート生成に必要となるテーブル(devRGB→Lab変換テーブル)とを合成することで生成する。合成は、例えば補間演算を用いて行う。補間演算は演算用テーブルで定義されていない値が入力された場合に、入力された値に近い演算用テーブルで定義された値を用いて補間を行うものである。補間演算の方法に四面体補間と呼ばれるものがある。四面体補間は、入力された値に近い4つの演算テーブルで定義された値を用いて補間演算を行うものである。本処理においては、入力をsRGB→devRGB変換テーブルのdevRGB値とし、演算用テーブルをdevRGB→Lab変換テーブルとして四面体補間の演算を行うことで、sRGB→Lab変換テーブルを生成する。なお、本実施形態では合成に四面体補間を用いたがこれに限られるものではなく、sRGB→devRGB変換テーブルとdevRGB→Lab変換テーブルからsRGB→Lab変換テーブルが生成出来ればどのような方法を用いてもよい。
ステップS604において、調整値をLab値に変換する。変換は、ステップS603で生成したsRGB→Lab変換テーブルを用いて調整値のsRGB値をLabに変換する。変換は、入力を調整値、演算用テーブルをsRGB→Lab変換テーブルとして、四面体補間を行うことで実行する。
ステップS605において、ステップS604で生成した調整値のLab値に基づいて、目標値を選択するための候補となる色パッチ(候補パッチ)を生成するためのLab値を生成する。候補パッチのLab値の生成は、調整値のLab値を中心として、L値、a値、b値をそれぞれ段階的に変換させた値を組み合わせることで行う。L値、a値、b値の各値の生成は以下の数式を用いる。
(式1)
Li = Lb + i × Dist
ai = ab + i × Dist
bi = bb + i × Dist
(−n ≦ i ≦ n)
Lb、ab、bbは調整値のLab値、iは生成する候補パッチの数に応じて段階的に変化する値(整数値)、Distは候補パッチ間のLab色空間内での間隔を表している。例えば、調整値のLab値が(50,0,0)であり、27個のパッチを生成し、Distを1とする。この場合、L,a,bそれぞれの方向に3つのパッチが作成されるため、iは−1、0、1となる。そのため、Liは49、50、51、aiは−1、0、1、biは−1、0、1となる。これらの値を全て組み合わせて、27個の候補パッチLab値が生成される。これらの候補パッチLab値は調整値のLab値の近傍の値を取り、候補パッチの色は調整色の近傍色で表現される。以下、近傍色パッチを候補パッチと呼ぶ。
ステップS606において、ステップS605で生成された候補パッチの内、プリンタの色再現範囲外となる候補パッチを除外する処理を行う。候補パッチの生成はLab色空間、つまりデバイスに非依存な色空間で行うため、プリンタの色再現範囲外の候補パッチが生成される場合がある。プリンタの色再現範囲外の候補パッチはプリンタで再現できる色の範囲に丸められてしまうため、本実施形態においては該当するパッチを除外することを行う。色再現範囲外と判定された候補パッチが目標値として選択できない状態になれば、どのような方法でもよい。また、色再現範囲外であるか否かの判定は、ステップS602で取得したdevRGB→Lab変換テーブルの持つ各Lab値の範囲の中に、各候補パッチのLab値が入っているか否かで判定する。判定は、devRGB→Lab変換テーブルの任意のLab値とその近傍の3つのLab値からなるLab色空間内における四面体の中に、候補バッチのLab値が存在しているか否かを判定することで行う。devRGB→Lab変換テーブルの持つLab値で形成できる全ての四面体に対して、候補パッチが存在しているか否かを判定し、全ての四面体に存在していないと判定された場合、その候補パッチを色再現範囲外であると判定する。なお、この判定の実施方法について本実施形態ではdevRGB→Lab変換テーブルから形成できる四面体を利用した判定を行ったが、プリンタの色再現範囲を抽出し、候補パッチが色再現範囲外であるか否かを判定できればどのような方法でもよい。
ステップS607において、ステップS606で色再現範囲外のパッチを除外した候補パッチをsRGB値に変換する。Lab値からsRGB値への変換は、ステップS603で生成したsRGB→Lab変換テーブルを用いた信号探索処理により行う。信号探索処理は、まずsRGB値の0〜255までの全ての信号値の組み合わせを入力とし、sRGB→Lab変換テーブルを演算用テーブルとした四面体補間を行う。四面体補間により算出された全てのLab値の中で、任意の候補パッチのLab値に一番近いLab値を抽出する。そして、抽出したLab値に対応するsRGB値を候補パッチのsRGB値とする。この信号探索処理を全ての候補パッチに対して行うことで、Lab値で生成・配置された候補パッチをsRGB値に変換する。本実施形態では信号探索処理を用いたが、これに限られるものではなく、例えばsRGB→Lab変換テーブルの逆テーブル(Lab→sRGB変換テーブル)を作成して、候補パッチのLab値をsRGB値に変換してもよい。
最後にステップS608において、ステップS607で生成したsRGB値の候補パッチを所定の方法で配置し、一つのチャートデータとして、印刷処理部303に送信する。所定の配置は、単純に保持しているデータの順にパッチを配置してもよいし、人間の視覚特性を考慮してそれぞれのパッチがなめらかに変化しているように見える配置にしてもよい。また、生成した全ての候補パッチを配置するのではなく、一部を抽出して抽出した候補パッチのみを配置してもよい。
次に図7を用いて図5のステップS503におけるチャート印刷処理の詳細について説明する。まず、印刷処理部303は、ステップS701においてステップS501で取得した色変換テーブルを用いて、ステップS502で生成されたチャートデータに含まれる色値を色変換する。つまり、チャートデータに含まれる色値の色空間をsRGBからdevRGB色空間に変換する。そして色変換したチャートデータの色値をレンダリング処理部305に送信する。レンダリング処理部305は、ステップS702において、印刷処理部303から受け取ったチャートデータに従って画像メモリに描画する。そしてレンダリング処理部305は画像メモリに描画した画像データを色変換部306に送る。色変換部306はステップS703において、予め外部記憶装置211に保存されている出力RGB(devRGB)からCMYKへ変換する色変換テーブルを用いて、画像データをCMYKデータに変換し、二値化処理部307に送る。二値化処理部307はステップS704において、受け取った色変換後のデータを、スクリーン処理や誤差拡散処理等の画像形成処理を行って二値画像データに変換し、エンジン制御部308に出力する。エンジン制御部308はステップS705において、ステップS704で変換した二値画像データを基にプリンタエンジン制御の指令をエンジンインタフェース213に出力する。これによりプリンタエンジン105にて画像がインク像やトナー像として紙面上に形成される。
続いて、図4のステップS405の調整履歴の操作処理の詳細について、図8を用いて説明する。図8の全ての処理は、コンピュータ102のCPU202で行う。
まずCPU202は、ステップS801において、調整履歴UI1104で指示された内容を受け取る。続いてCPU202は、ステップS801で受け取った指示を元に、ステップS802において、調整履歴UI1104の各調整結果が選択されたか否かを判定する。ステップS802で調整履歴UI1104の各調整結果のうちのいずれも選択されていないと判定した場合、ステップS801に戻る。ステップS802で調整履歴UI1104の各調整結果のいずれかがが選択されたと判定した場合、CPU202は、ステップS803に進む。そしてステップS803において、選択された調整結果の情報(図5のS507にて保存された情報である調整後の色変換テーブルと調整した格子点の情報)を外部記憶装置204から読み出し、RAM203に展開し、調整結果の情報を操作できるようにする。
調整結果の情報を操作するとは、過去に調整が行われた調整結果に対して変更の指示をすることである。この変更の指示には、調整結果の削除が含まれる。調整結果の削除が行われると、図5のS507にて保存された情報(調整後の色変換テーブルと調整した格子点の情報)を外部記憶装置204から削除する。
続いてCPU202は、ステップS804において、調整履歴UI1104で削除ボタン1105が押されたか否かを判定する。ステップS804で削除ボタン1105が押されていないと判定した場合、ステップS801に戻る。ステップS804で削除ボタン1105が押されたと判定した場合、CPU202は、ステップS805に進む。そして、ステップS805にて履歴情報の削除処理を行う。
この履歴情報の削除処理について、図9を用いて説明する。図9の全ての処理は、コンピュータ102のCPU202で行う。
まずCPU202は、ステップS901において、履歴情報の削除処理対象として選択された調整結果と選択された調整結果よりも1工程前に実行された調整の結果(履歴情報として1つ前の調整結果)を外部記憶装置204から読み出す。そしてそれらの調整結果から、各色の調整を行った際に生成された変換テーブルを抽出する。そして抽出した、履歴情報の削除対象として選択された調整結果に対応する色変換テーブルとこの調整の1工程前に実行された調整結果に対応する色変換テーブルとの差分を算出する。差分の算出は、選択された調整結果に対応する色変換テーブルを構成する格子点と1工程前に実行された調整結果に対応する色変換テーブルを構成する格子点とで、対応する格子点どうしの差分を格子点毎に算出することで行う。
例えば図12において調整2(1202)が履歴情報の削除対象として選択されている場合の処理について説明する。調整2の調整結果に対応する色変換テーブル(1206)と調整2よりも1工程前の調整1で生成された色変換テーブル(1205)とで、対応する格子点どうしの差分を格子点毎に算出する。
続いてCPU202は、ステップS902において、削除対象として選択されている調整結果とそれよりも後の工程で実行された新しい調整結果に対応する色変換テーブル全てに対して、対応する格子点それぞれにS901で算出した差分を足し合わせる。
例えば図12において調整2(1202)の調整結果が履歴情報の削除対象として選択されている場合について説明する。
調整2に対応する色変換テーブル(1206)に含まれる格子点とそれよりも後工程で実行された調整結果であるある調整3と調整4とに対応する色変換テーブル(1207、1208)を構成する格子点とを比較する。そして、これらそれぞれ対応する格子点どうしで格子点毎に算出した差分を足し合わせる。
CPU202は、ステップS903において、削除対象として選択された調整結果よりも後の工程で実行された新しい調整結果の内、削除操作により色が変化してしまう調整結果があるか否かを判定する。判定は、削除対象として選択された調整結果の色を表現するために使用される格子点に対し、それよりも後の工程で実行された新しい調整工程で調整する色を表現するために使用される格子点が一つでも同一の格子点であるか否かの判定により行う。
色を表現するために使用される格子点とは、該当する色の持つRGB値の近傍のRGB値を持つ格子点のことである。より具体的には、色変換テーブルを用いた色変換を行う際に前述の四面体補間が使用される場合、色を表現するために使用される格子点とは近傍4点の格子点のことを指す。
近傍4点の格子点の抽出は、該当する色の持つRGB値と色変換テーブルの各格子点が持つRGB値の距離をそれぞれ算出し、その距離が小さいものから順に4点抽出することで行う。もしくは、色変換テーブルの持つ格子点4点で形成される四面体の内、該当する色の持つRGB値がどの四面体に含まれるかを判定し、該当する色の持つRGB値が含まれると判定された四面体を形成している格子点4点を抽出してもよい。
例えば、図12において、調整2にて調整対象となる色を調整する際に使用する格子点と調整4にて調整対象となる色を調整する際に使用する格子点の内、格子点1210が重複している。そのため、削除対象として調整2(1202)の調整結果が選択された場合、調整4(1204)の調整結果は、調整2(1202)の調整結果の削除操作により色が変化してしまう調整結果であると判定される。
ステップS903にて変化しないと判定した場合、CPU202は、ステップS907において、ステップS902で差分を足し合わせた色変換テーブルを、元々の調整履歴に保存されていた色変換テーブルと置き換えて保存する。
ステップS903にて変化すると判定した場合、CPU202は、ステップS904において、変化してしまう調整結果の内の一つを選択し、色変換テーブルを抽出する。
CPU202は、ステップS905において、再調整処理を行う。再調整処理の詳細は後述する。
CPU202は、ステップS906において、ステップS903で変化してしまうと判定された調整結果の全てにS905の再調整処理を行ったか否かを判定する。ステップS906にて全ての処理を行ったと判定した場合、CPU202は、ステップS907において、再調整処理を行った色変換テーブルを、元々調整履歴に保存されていた色変換テーブルと置き換えて保存する。ステップS906にて全ての処理を行っていないと判定した場合、ステップS904に戻る。
続いて、図9のステップS905の再調整処理について、まず図13を用いて処理の目的を説明する。
図13の色調整処理前パッチ1301は、調整4の色調整を行う前の色のイメージである。本システムを用いて色調整処理前パッチ1301の色を調整することにより、色調整処理後パッチ1302の色となり、目標の色になったとする。この段階で、図8のステップS805の履歴情報削除処理を調整2の調整結果に対して行うと、調整2における調整対象の色と近い色である調整4における調整対象の色が変化し、目標の色では無くなってしまう(調整2の調整結果削除後パッチ1303)。そこで、調整2の調整結果削除後パッチ1303の色の状態(目標の色ではない状態)を、色調整処理後パッチ1302の目標の色の状態に戻すことが再調整処理の目的である。すなわち、他の色を調整対象とした調整における調整結果(色変換テーブル)が削除された場合であっても、最初に調整された結果(色変換テーブル)を維持すること(パッチ1302とパッチ1304が同じ色になること)が目的である。
続いて再調整処理の詳細について、図10を用いて説明する。図10の全ての処理は、コンピュータ102のCPU202で行う。
まずCPU202は、ステップS1001において、ステップS904にて抽出された他の色の調整結果の削除に影響を受ける色変換テーブルを構成する格子点のうち、影響を受けて変化する色を表現するのに使用される格子点を抽出する。格子点の抽出は、該当する色の持つsRGB値の近傍のsRGB値を持つ格子点を抽出することで行う。色変換時に前述の四面体補間が使用される場合は、近傍4点の格子点を抽出する。近傍4点の抽出は、該当する色の持つsRGB値と色変換テーブルの各格子点が持つsRGB値の距離をそれぞれ算出し、その距離が小さいものから順に4点抽出することで行う。もしくは、色変換テーブルの持つ格子点4点で形成される四面体の内、該当する色の持つsRGB値がどの四面体に含まれるかを判定し、該当する色の持つsRGB値が含まれると判定された四面体を形成している格子点4点を抽出してもよい。
続いてCPU202は、ステップS1002において、ステップS1001で抽出した各格子点の影響度を算出する。影響度とは、選択された調整結果である色のsRGB値に対して、抽出した格子点のsRGB値がどの程度離れているかによって決まるものであり、選択された調整の色に対して抽出された格子点がどの程度影響するかを表すものである。選択された色との距離が近い程、影響度が高い格子点となり、色を表現する際の寄与が大きい。影響度の算出は、まず式2を用いて選択された調整の色のsRGB値と抽出した格子点のsRGB値の距離を算出する。
(式2)
Dist(n)=sqrt((Rch−R(n))^2 + (Gch−G(n))^2 + (Bch−B(n))^2)
Dist(n)は距離(nは抽出した格子点を識別する値)、Rch・Gch・Bchは選択された調整の色のsRGB値、R(n)・G(n)・B(n)は抽出した格子点のsRGB値である。また、sqrtは平方根の計算を表す。
続いて算出した距離の値から影響度を算出する。影響度の算出は、式3を用いて、抽出した各格子点の影響度の合計が1となるよう、算出した距離の値を正規化することで行う。
(式3)
Coe(n)=Dist(n)/ΣDist(n)
Coe(n)は影響度(nは抽出した格子点を識別する値)、Σは合計値の計算を表す。
続いてCPU202は、ステップS1003において、合計移動量を算出する。合計移動量は各格子点の移動量を合計したものである。各格子点の移動量とは、削除によりdevRGB値が変化した格子点の変化前と後のdevRGB値の差分に影響度を掛け合わせたものである。各格子点の移動量は式4を用いて算出する。差分に影響度を掛け合わせるのは、色を表現する格子点(この場合は4つの格子点)のうち、1つの格子点の寄与分を鑑みているからである。
(式4)
moveR(n)=Coe(n)×(R(n)before − R(n)after)
moveG(n)=Coe(n)×(G(n)before − G(n)after)
moveB(n)=Coe(n)×(B(n)before − B(n)after)
moveR(n)・moveG(n)・moveB(n)は抽出した格子点のdevRGB値それぞれの移動量(nは抽出した格子点を識別する値)である。R(n)before・G(n)before・B(n)beforeは削除による変化前の格子点のdevRGB値である。R(n)after・G(n)after・B(n)afterは削除による変化後の格子点のdevRGB値である。そして、合計移動量は式5を用いて算出する。
(式5)
Total_moveR=ΣmoveR(n)
Total_moveG=ΣmoveG(n)
Total_moveB=ΣmoveB(n)
Total_moveR・Total_moveG・Total_moveBは合計移動量のdevRGB値である。
続いてCPU202は、ステップS1004において、補正量を算出する。補正量は、合計移動量を削除操作後に変化しない格子点の数で割ったものである。削除操作後に変化しない格子点とは、選択された調整の色が使用する格子点と重複しない格子点である。より具体的には、ステップS1003で求めたmoveR(n)・moveG(n)・moveB(n)の値が全て0である格子点のことである。moveR(n)・moveG(n)・moveB(n)が全て0である格子点の数をカウントし、合計移動量をその数で割ることで補正量を求める。補正量は式6を用いて算出する。
(式6)
CorrectValueR=Total_moveR / countGrid
CorrectValueG=Total_moveG / countGrid
CorrectValueB=Total_moveB / countGrid
CorrectValueR・CorrectValueG・CorrectValueBはdevRGB値それぞれの合計移動量、countGridはmoveR(n)・moveG(n)・moveB(n)が全て0である格子点の数である。
最後に、CPU202は、ステップS1005において、調整量を算出する。調整量はステップS1004で算出した補正量に各格子点の影響度を加味して算出されるものであり、式7を用いて算出する。
(式7)
GridAdjustR(n)=(1 / Coe(n)) × CorrectValueR
GridAdjustG(n)=(1 / Coe(n)) × CorrectValueG
GridAdjustB(n)=(1 / Coe(n)) × CorrectValueB
GridAdjustR(n)・GridAdjustG(n)・GridAdjustB(n)はdevRGB値それぞれの調整量(nは抽出した格子点を識別する値)である。
調整量の算出は、moveR(n)・moveG(n)・moveB(n)が全て0である格子点に対してのみ行う。そして、moveR(n)・moveG(n)・moveB(n)が全て0である格子点にのみ、各格子点のdevRGB値それぞれに対して調整量を足し合わせる。これらの処理により再調整処理を行う。
以上の処理により、複数の色を順次調整をした後、ある色に対する調整結果を変更(削除)した場合、ある色に対する調整よりも後の工程で調整された色が影響を受け、調整結果が変わってしまわないように調整結果の色を維持することが可能になる。
具体的には色1→色2→色3と順次調整をした後、色2に対する調整結果を削除した場合、色3の調整結果(対応する色変換テーブル)に対して再調整を行うことで、色2の調整結果削除の前後で色3の調整結果を維持することが可能になる。
以上のように、調整履歴に保存された調整結果の内の一部の調整結果を元に戻しても、その他の調整済みの色が変化しないようにする。これにより、ユーザーが想定しない色の変化が生じることを防ぐことができる。
なお、本実施形態の処理は、プリンタコントローラ104のみで全ての処理を行う構成でもよい。
<その他の実施形態>
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 色変換テーブルを用いて、選択された調整色を変換した後の出力値が、前記色変換
    テーブルを用いて目標色を変換した後の出力値と同じ値となるように、前記調整色を調整すべく前記色変換テーブルを調整する第1の調整手段と、
    第1の調整色に対応して前記第1の調整手段により色変換テーブルを調整することで生成された第1の調整後の色変換テーブルと、前記第1の調整後の色変換テーブルを生成した後に前記1の調整色とは異なる第2の調整色に対する調整に対応して前記第1の調整手段により生成された第2の調整後の色変換テーブルとを記憶装置に保存する保存手段と、
    前記第1の調整色に対する調整結果を削除する削除手段と、
    前記削除手段による前記第1の調整色に対する調整結果の削除に応じて前記第2の調整色の調整結果が変わらないように、前記削除手段による前記第1の調整色に対する調整結果の削除に基づき、前記保存手段により前記記憶装置に保存されている前記第2の調整色に対応する前記第2の調整後の色変換テーブルを調整する第2の調整手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の調整後の色変換テーブルを構成する格子点のうち前記第1の調整色を表現するために用いられる格子点のうちの少なくとも1つが、
    前記第2の調整後の色変換テーブルを構成する格子点のうち前記第2の調整色を表現するために用いられる格子点のうちの少なくとも1つと同一であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記削除手段により前記第1の調整色に対する調整結果を削除することに対応して前記第1の調整後の色変換テーブルが削除された場合に、前記第2の調整手段は、前記第2の調整後の色変換テーブルを構成する格子点のうち第2の調整色を表現するために用いられる格子点に対応する値を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記削除手段により前記第1の調整色に対する調整結果を削除することに対応して前記第1の調整後の色変換テーブルが削除された場合に、前記保存手段により保存されている前記第2の調整色が影響を受けるか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段により影響を受けると判定された場合に前記第2の調整手段による調整
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記判定手段は、
    前記第1の調整後の色変換テーブルを構成する格子点のうち前記第1の調整色を表現するために用いられる格子点が、前記第2の調整後の色変換テーブルを構成する格子点のうち前記第2の調整色を表現するために用いられる格子点のうちの少なくとも1つと同一である場合に、影響を受けると判定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の調整手段は、
    前記第1の調整手段にて色変換テーブルを調整することで前記第1の調整後の色変換テーブルを生成する際に、前記第1の調整後の色変換テーブルを構成する格子点に対して
    調整した量である調整量を算出し、該調整量に応じて、前記第2の調整後の色変換テーブルを構成する格子点の値を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記算出した調整量は前記第2の調整後の色変換テーブルを構成する格子点のうち、
    前記第2の調整色を表現する際に使用される複数の格子点のそれぞれの値を調整すること、
    を特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記算出した調整量は前記第2の調整後の色変換テーブルを構成する格子点のうち、
    前記第2の調整色を表現する際に使用される複数の格子点のそれぞれの値を調整し、該それぞれの値の調整量は、前記第2の調整色を表現する際に使用されるそれぞれの格子点と、
    前記第2の調整色の色値との差分に基づき決められることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 色変換テーブルを用いて、選択された調整色を変換した後の出力値が、前記色変換
    テーブルを用いて目標色を変換した後の出力値と同じ値となるように、前記調整色を調整すべく前記色変換テーブルを調整する第1の調整ステップと、
    第1の調整色に対応して前記第1の調整ステップにより色変換テーブルを調整することで生成された第1の調整後の色変換テーブルと、前記第1の調整後の色変換テーブルを生成した後に前記1の調整色とは異なる第2の調整色に対する調整に対応して前記第1の調整ステップにより生成された第2の調整後の色変換テーブルとを記憶装置に保存する保存ステップと、
    前記第1の調整色に対する調整結果を削除する削除ステップと、
    前記削除ステップによる前記第1の調整色に対する調整結果の削除に応じて前記第2の調整色の調整結果が変わらないように、前記削除ステップによる前記第1の調整色に対する調整結果の削除に基づき、前記保存ステップにより前記記憶装置に保存されている前記第2の調整色に対応する前記第2の調整後の色変換テーブルを調整する第2の調整ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータに請求項9に記載の画像処理方法を実行させるためのプログラム。
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