JP6747497B2 - 酸窒化物蛍光体、発光装置及び酸窒化物蛍光体の製造方法 - Google Patents

酸窒化物蛍光体、発光装置及び酸窒化物蛍光体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、酸窒化物蛍光体、発光装置及び酸窒化物蛍光体の製造方法に関する。
発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下「LED」ともいう。)やレーザーダイオード(Laser Diode、以下「LD」ともいう。)の発光素子と、蛍光体とを組合せた発光装置は、変換効率の高い光源であり、消費電力が少なく、長寿命であり、サイズの小型化が可能であることから、白熱電球や蛍光灯に代わる光源として利用されている。
発光装置に用いられる蛍光体として、例えば、特許文献1には、BaSi((2/3)p+(4/3)q−(2/3)r):Eu(0.5<p<1.5、1.5<q<2.5、1.5<r<2.5)の式で表される酸窒化物蛍光体が開示されている。この酸窒化物系蛍光体は、紫外から可視光領域の励起光源により励起されて、青緑色系から黄色系の発光をする。
特開2004−277547号公報
しかしながら、上述した酸窒化物蛍光体は、発光強度の向上と温度特性の更なる改善が求められている。
そこで、本発明の一態様は、高い発光強度を有し、温度特性が良好な酸窒化物蛍光体、発光装置及び酸窒化物蛍光体の製造方法を提供すること目的とする。
前記課題を解決するための手段は、以下の態様を包含する。
本発明の第一の態様は、下記式(I)で示される組成を含む、酸窒化物蛍光体である。
(Ba1−aEu1−bSi2+c2+d (I)
(式(I)中、Mは、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、a、b、c及びdは、それぞれ0<a≦1.0、0<b≦0.07、−0.3<c<0.3、−0.3<d<0.3を満たす数である。)
本発明の第二の態様は、前記酸窒化物蛍光体と、380nm以上485nm以下の範囲に発光ピーク波長を有する励起光源とを含む、発光装置である。
本発明の第三の態様は、前記第一の態様に示される酸窒化物蛍光体の製造方法であって、Baを含む化合物、Euを含む化合物、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む化合物、Siを含む化合物を含み、前記化合物のいずれかが酸素を含む化合物であり、必要に応じて前記化合物のいずれかが窒素を含む化合物である混合物を調製し、その混合物を焼成することを含む、酸窒化物蛍光体の製造方法である。
本発明の一態様によれば、高い発光強度を有し、温度特性が良好な酸窒化物蛍光体、発光装置及び酸窒化物蛍光体の製造方法を提供することができる。
図1は、発光装置の一例を示す概略断面図である。 図2は、実施例2から5及び比較例1に係る酸窒化物蛍光体の波長(nm)に対する相対発光エネルギー(%)の発光スペクトルを示す図である。 図3は、実施例2、14及び比較例1、3、4に係る酸窒化物蛍光体の発光スペクトルを示す図である。 図4は、実施例2に係る酸窒化物蛍光体のSEM写真である。 図5は、比較例1に係る酸窒化物蛍光体のSEM写真である。 図6は、実施例2から5及び比較例1に係る発光装置の発光スペクトルを示す図である。 図7は、実施例2から5及び比較例1に係る発光装置の初期から1000時間連続点灯後のΔyの変動値を示すグラフである。 図8は、実施例2、14及び比較例1、3、4に係る発光装置の初期から1000時間連続点灯後のΔyの変動値を示すグラフである。 図9は、室温(約25℃)から300℃の温度範囲の各温度で発光させた場合における実施例14から17及び比較例1に係る酸窒化物蛍光体の相対発光エネルギー(%)を示すグラフである。
以下、本発明に係る酸窒化物蛍光体、発光装置及び酸窒化物蛍光体の製造方法を、実施形態に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は、以下の酸窒化物蛍光体、発光装置及び酸窒化物蛍光体の製造方法に限定されない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。
酸窒化物蛍光体
本発明の第一の実施形態に係る酸窒化物蛍光体は、下記式(I)で示される組成を含む。
(Ba1−aEu1−bSi2+c2+d (I)
(式(I)中、Mは、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、a、b、c及びdは、それぞれ0<a≦1.0、0<b≦0.07、−0.3<c<0.3、−0.3<d<0.3を満たす数である。)
本発明の第一の実施形態に係る前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体は、380nm以上485nm以下の範囲(以下、「近紫外から青色領域」と呼ぶこともある。)に発光ピーク波長を有する発光素子からの光によって効率よく励起されて、青緑色の光を発し、後述するように高い発光強度を有する酸窒化物蛍光体を提供することができる。また、本発明の第一の実施形態に係る酸窒化物蛍光体は、温度特性にも優れる。すなわち、高温下で作動させた場合であっても、また、高温下で長時間連続点灯させ続けた場合であっても色調変動を抑制することができる温度特性が良好な酸窒化物蛍光体を提供することができる。
前記式(I)中、Mは、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素である(以下、「元素M」と呼ぶことがある。)。前記式(I)で示される組成を有する酸窒化物蛍光体は、賦活元素であるEuと、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含み、蛍光体の組成における酸素及び窒素の負の電荷と、Ba、Eu、元素M及びSiの正の電荷とのバランスを保ちながら元素Mが蛍光体の結晶構造中に一部取り込まれている。製造方法については後述するが、本形態の酸窒化物蛍光体の原料に含まれる元素Mの化合物の一部は、原料の混合物の焼成時にフラックスとして機能しており、元素Mの一部が蛍光体の結晶構造中に取り込まれていると考えられる。そのため、本形態の酸窒化物蛍光体は、欠陥が少なく結晶性の高い蛍光体粒子となり、近紫外から青色領域に発光ピーク波長を有する発光素子からの光によって効率よく励起されて、青緑色の光を発し、元素Mを含まない場合よりも、高い発光強度を有する。
前記式(I)中、元素Mは、より好ましくはY、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素である。前記式(I)中、元素Mは、さらに好ましくはY、La、Ce、Pr、Nd、Tb及びDyからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体は、前記元素Mを含むことにより、近紫外から青色領域に発光ピーク波長を有する発光素子からの光によって効率よく励起されて、高い発光強度を有する酸窒化物蛍光体を提供することができる。
前記式(I)中、元素Mは、特に好ましくはLa、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体は、Euと共に、La、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む。元素Mは、その中でもBaイオンのイオン半径に近いイオン半径を有する元素ほど、Ba及びEuと置き換わって酸窒化物蛍光体に含まれやすく、欠陥が少なく結晶性の高い蛍光体粒子となることで、近紫外から青色領域に発光ピーク波長を有する発光素子からの光によって効率よく励起され、高い発光強度を有する青緑色の光を発するようになる。また、前記式(I)中、元素Mが、La、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素であると、高温下で作動させた場合であっても、また、高温下で長時間連続点灯させた場合であっても色調変動を抑制することができる酸窒化物蛍光体を提供することができる。
前記式(I)中、変数aは、前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体のEuの賦活量をモル比で表わす。本明細書において、「モル比」とは、前記式(I)で表される化学組成1モル中の各元素のモル比を表す。前記式(I)中、変数aは、0<a≦1.0を満たす数である。前記式(I)中、変数aが0であると、酸窒化物中にEuが賦活剤として存在せず、酸窒化物が励起光の照射によっても発光しない。前記式(I)中、変数aが1.0の場合、それは、結晶構造中、Baサイトが全てEuで置き換わることを意味するが、このようにBaサイトが全てEuで置き換わっても励起光の照射によって発光する酸窒化物蛍光体が得られる。前記式(I)中、変数aは、好ましくは0.001≦a<1.0、より好ましくは0.001≦a≦0.5、さらに好ましくは0.001≦a≦0.3、よりさらに好ましくは0.001≦a≦0.1を満たす数である。賦活元素であるEuのモル比を増加していくと、ある範囲までは発光強度は高くなるが、Euの増加によって濃度消光が起こり、却って発光強度が低下する場合がある。
前記式(I)中、変数bは、前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体のEu及びSmを除く希土類元素からなる群からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mのモル比である。前記式(I)中、変数bは、0<b≦0.07を満たす数であり、前記変数bが0であると、酸窒化物蛍光体中に、元素Mが存在せず、酸窒化物蛍光体の発光強度を高く改善することができない。前記式(I)中、変数bが0.07を超えると、すなわち、結晶構造中に取り込まれる元素Mが多くなると、賦活剤であるEuの発光に寄与するはずのエネルギーが元素Mに吸収されると推測され、発光特性が低下する。前記式(I)中、変数bは、好ましくは0.001≦b≦0.06、より好ましくは0.001≦b≦0.05、さらに好ましくは0.001≦b≦0.045を満たす数である。
前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体は、前記式(I)中、元素Mが、La、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、前記式(I)中、変数a、変数bが、それぞれ0.001≦a<0.1、0.001≦b≦0.05を満たす数であることが好ましい。前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体は、Euと共に、La、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含み、前記酸窒化物蛍光体に含まれる組成において、Euのモル比を示す変数aが、0.001≦a<0.1を満たす数であり、元素Mのモル比を示す変数bが、0.001≦b≦0.05を満たす数であることによって、酸窒化物蛍光体は、発光強度を高く改善することができるとともに、温度特性を改善することができる。前記式(I)で示される組成において、La、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む酸窒化物蛍光体は、高温下で作動させた場合であっても、また、高温下で長時間連続点灯させた場合であっても色調変動を抑制することができる酸窒化物蛍光体を提供することができる。
前記式(I)中、変数cは、前記式(I)で示される組成において、Siのモル比が2である場合に、酸素(O)のモル比である2に対して変動する数値を示す。また、式(I)中、変数dは、前記式(I)で示される組成において、Siのモル比が2である場合に、窒素(N)のモル比である2に対して変動する数値を示す。
変数cが−0.3<c<0.3を満たす数であり、変数dが−0.3<d<0.3を満たす数であれば、酸素及び窒素の負の電荷と、Ba、Eu、元素M及びSiの正の電荷とのバランスが調整されやすく、本件蛍光体の基本組成となるBaSiで表される酸窒化物の結晶構造を維持することができ、安定した結晶構造によって、発光特性の改善に寄与することができる。一方、変数cが−0.3以下又は変数dが−0.3以下であるか、変数cが0.3以上又は変数dが0.3以上であると、BaSiで示される結晶構造を構成するSiONで表される四面体構造が変化し、結晶構造が一部変化して、発光強度が低下する場合がある。
前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体は、平均粒径が好ましくは3μm以上50μmの範囲内であり、より好ましくは5μm以上40μm以下の範囲内であり、さらに好ましくは6μm以上30μm以下の範囲内であり、よりさらに好ましくは7μm以上20μmの範囲内である。前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体の平均粒径が3μm以上50μmの範囲内であると、近紫外から青色領域に発光ピーク波長を有する発光素子からの光をよく吸収し、高い発光強度を有する。前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体の平均粒径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による体積基準の粒度分布における小径側からの体積累積頻度が50%に達する粒径(メジアン径)をいう。レーザー回折散乱式粒度分布測定法には、例えばレーザー回折式粒度分布測定装置(MALVERN社製、製品名:MASTER SIZER(マスターサイザー)3000、)を用いて測定することができる。
発光装置
本発明の第二の実施形態に係る前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体を用いた発光装置の一例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第二の実施態様に係る発光装置100を示す概略断面図である。
発光装置100は、成形体40と、発光素子10と、蛍光部材50とを備える。成形体40は、第1のリード20及び第2のリード30と、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を含む樹脂部42とが一体的に成形されてなるものである。成形体40は底面と側面を持つ凹部を形成しており、凹部の底面に発光素子10が配置されている。発光素子10は一対の正負の電極を有しており、その一対の正負の電極はそれぞれ第1のリード20及び第2のリード30とそれぞれワイヤ60を介して電気的に接続されている。発光素子10は蛍光部材50により被覆されている。蛍光部材50は、例えば、発光素子10からの光を波長変換する蛍光体70と樹脂を含む。さらに蛍光体70は、第一蛍光体71と第二蛍光体72とを含む。発光素子10の正負一対の電極に接続された第1のリード20及び第2のリード30は、発光装置100を構成する成形体40の外方に向けて、第1のリード20及び第2のリード30の一部が露出されている。これらの第1のリード20及び第2のリード30を介して、外部から電力の供給を受けて発光装置100を発光させることができる。
発光素子10は、励起光源として用いられており、380nm以上485nm以下の波長範囲内に発光ピークを有するものであることが好ましい。発光素子10の発光ピーク波長は、より好ましくは390nm以上480nm以下の範囲内であり、さらに好ましくは420nm以上470nm以下の範囲内である。発光素子10の発光スペクトルの半値幅は、例えば、30nm以下とすることができる。
発光素子10は、例えば、窒化物系半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いた半導体発光素子を用いることが好ましい。光源として半導体発光素子を用いることによって、高効率で入力に対する出力のリニアリティが高く、機械的衝撃にも強い安定した発光装置を得ることができる。
発光装置100は、少なくとも第一の実施形態に係る前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体と、380nm以上485nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する励起光源とを含むことが好ましい。
第一蛍光体71は、本発明の第一の実施形態に係る前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体を含むことが好ましい。第一蛍光体71が、前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体であると、380nm以上485nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する励起光源からの光により効率よく励起され、高い発光強度を有する酸窒化物蛍光体により、発光素子10からの光と第一蛍光体71を含む蛍光体70からの蛍光との混色光を発する発光装置100を構成することが可能となる。
第一蛍光体71は、第一の実施形態に係る前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体を含み、例えば、発光素子10を覆う蛍光部材50に含有される。第一蛍光体71を含有する蛍光部材50により発光素子10が覆われた発光装置100では、発光素子10から出射された光の一部が前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体に吸収されて、青緑色光として放射される。380nm以上485nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を発する発光素子10を用いることで、発光効率が高い発光装置を提供することができる。
蛍光部材50は、第一蛍光体71とは発光ピーク波長が異なる第二蛍光体72を含むことが好ましい。例えば、発光装置100は、380nm以上485nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を放出する発光素子10と、この光によって励起される第一蛍光体71及び第二蛍光体72を適宜備えることにより、広い色再現範囲や高い演色性を得ることができる。
第二蛍光体72としては、発光素子10からの光を吸収し、第一蛍光体71とは異なる波長の光に波長変換するものであればよい。例えば、(Ca,Sr,Ba)SiO:Eu、(Ca,Sr,Ba)MgSi16(F,Cl,Br):Eu、Si6−zAl8−z:Eu(0<z≦4.2)、(Sr、Ba,Ca)Ga:Eu、(Lu,Y,Gd,Lu)(Ga,Al)12:Ce、(La,Y,Gd)Si11:Ce、CaScSi12:Ce、CaSc:Ce、K(Si,Ge,Ti)F:Mn、(Ca,Sr,Ba)Si:Eu、CaAlSiN:Eu、(Ca,Sr)AlSiN:Eu、(Sr,Ca)LiAl:Eu、(Ca,Sr)MgLiSi:Eu、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn、SrSiO:Eu、(Ca,Sr,Li,Y)(Si,Al)12(O,N)16:Eu(0≦x≦3)等が挙げられる。本明細書において、蛍光体の組成を表す式中、カンマ(,)で区切られて記載されている複数の元素は、これらの複数の元素のうち少なくとも一種の元素を組成中に含有することを意味する。また、本明細書において、蛍光体の組成を表す式中、コロン(:)の前は母体結晶を表し、コロン(:)の後は賦活元素を表す。
第一蛍光体71及び第二蛍光体72を含む蛍光体70は、封止材料とともに発光素子を被覆する蛍光部材50を構成する。蛍光部材50を構成する封止材料としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂を挙げることができる。
本発明の第二の実施形態に係る発光装置は、本発明の第一の実施形態に係る酸窒化物蛍光体を含むことにより、高い発光強度を有し、高温下で作動させた場合であっても、また、高温下で長時間、発光装置を連続点灯させた場合であっても、色調変動を抑制することができ、演色性や色再現性に優れた発光装置を提供することができる。
酸窒化物蛍光体の製造方法
本発明の第三の実施形態に係る酸窒化物蛍光体の製造方法は、下記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体の製造方法であって、Baを含む化合物、Euを含む化合物、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む化合物、Siを含む化合物を含み、前記化合物のいずれかが酸素を含む化合物であり、必要に応じて前記化合物のいずれかが窒素を含む化合物である混合物を調製し、その混合物を焼成することを含む。
(Ba1−aEu1−bSi2+c2+d (I)
(式(I)中、Mは、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、a、b、c及びdは、それぞれ0<a≦1.0、0<b≦0.07、−0.3<c<0.3、−0.3<d<0.3を満たす数である。)
前記式(I)中、元素Mは、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、好ましくはY、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素であり、より好ましくはY、La、Ce、Pr、Nd、Tb及びDyからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、さらに好ましくはLa、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。
混合物
本発明の第三の実施形態に係る酸窒化物蛍光体の製造方法は、原料として、Baを含む化合物、Euを含む化合物、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む化合物、Siを含む化合物を含む。前記化合物のうちいずれかの化合物は、酸素を含む化合物である。前記酸素を含む化合物としては、炭酸塩又は酸化物であることが好ましい。また、Baを含む化合物、Euを含む化合物、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む化合物、及びSiを含む化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物は、必要に応じて前記化合物のいずれかが窒素を含む化合物であり、好ましくは前記化合物のいずれかは窒化物である。窒素を含む化合物は、例えばBaを含む窒化物、Siを含む窒化物、Euを含む窒化物が挙げられる。
本発明の第三の実施形態に係る酸窒化物蛍光体の製造方法において、酸窒化物蛍光体は、酸素及び窒素を一定のモル比で有しているので、Ba、Eu、元素M及びSiの他に酸素を含む化合物及び窒素を含む化合物を一定のモル比で含む必要がある。酸素を含む化合物は、後述するように、Baを含む化合物、Euを含む化合物、元素Mを含む化合物であってもよい。窒素を含む化合物は、後述するようにSiを含む化合物であってもよい。
本発明の第三の実施形態に係る酸窒化物蛍光体の製造方法において、酸窒化物蛍光体の原料を含む前記混合物に含まれる元素Mのモル比は、前記混合物に含まれるSiのモル比を2としたときに、0を超えて0.15未満であることが好ましい。酸窒化物蛍光体の製造方法において、前記混合物に含まれる元素Mのモル比は、前記混合物に含まれるSiのモル比を2としたときに、より好ましくは0.001以上0.13以下、さらに好ましくは0.001以上0.12以下である。前記混合物に含まれる元素Mのモル比が、前記混合物に含まれるSiのモル比を2としたときに、0を超えて0.15未満であれば、得られる前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体を得ることができ、前記式(I)で示される組成において、変数bが0<b≦0.07を満たすモル比の元素Mを、酸窒化物蛍光体に含有させることができる。酸窒化物蛍光体の原料を含む混合物中の各元素のモル比は、仕込み組成又は仕込みモル比として表してもよい。
Baを含む化合物は、Baを含む窒化物、酸化物、炭酸塩又は水素化物等を使用することができる。また、バリウムは、バリウム金属の単体を用いてもよく、Baを含む化合物としては、例えばBa、BaO、BaCO、BaH、BaNHが挙げられる。
Siを含む化合物は、Siを含む酸化物及び/又はSiを含む窒化物を使用することができる。前記Siを含む化合物は、例えばSiO、Siが挙げられる。ケイ素は、ケイ素金属の単体を用いてもよく、Siの一部が第14属のGe及びSnから選ばれる少なくとも一種の元素で置き換わった合金を用いてもよい。
前記元素Mを含む化合物は、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素を含む酸化物、水酸化物、窒化物、酸窒化物、フッ化物、又は塩化物等を使用することができる。前記元素Mを含む化合物は、入手しやすく、安定な化合物であるため取り扱いが容易である酸化物であることが好ましい。前記元素Mを含む化合物は、Y、La、CeO、Pr11、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luが挙げられる。
前記Euを含む化合物としては、Euを含む酸化物、水酸化物、窒化物、酸窒化物、フッ化物、水素化物、又は塩化物等を使用することができる。Euを含む化合物は、具体的には、例えばEu、EuN、EuFが挙げられる。
混合物は、Baを含む化合物、Euを含む化合物、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む化合物、及びSiを含む化合物は、各化合物を計量し、調製される。
計量した原料は、混合機を用いて湿式又は乾式で混合して調製してもよい。混合機は工業的に通常用いられているボールミルの他、振動ミル、ロールミル、ジェットミル等の粉砕機を用いて粉砕して比表面積を大きくすることもできる。また、粉末の比表面積を一定範囲とするために、工業的に通常用いられている沈降槽、ハイドロサイクロン、遠心分離器等の湿式分離機、サイクロン、エアセパレータ等の乾式分級機を用いて分級することもできる。
混合物は、黒鉛等の炭素、窒化ホウ素(BN)、アルミナ(Al)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の材質の坩堝やボートに載置して、炉内で熱処理し焼成物を得ることができる。
焼成工程
本発明の第三の実施形態に係る酸窒化物蛍光体の製造方法において、混合物は、還元雰囲気で焼成されることが好ましい。還元雰囲気は、窒素を含むことが好ましい。還元雰囲気は、窒素を含み、その他のガスとして、水素、アルゴン、二酸化炭素、一酸化炭素又はアンモニアの少なくとも1種以上を含んでいてもよい。還元雰囲気は、窒素とともに、水素を含む雰囲気であることが好ましく、還元雰囲気中、水素ガスを好ましくは1体積%以上、より好ましくは5体積%以上、さらに好ましくは10体積%以上含有する。
本発明の第三の実施形態に係る製造方法は、還元雰囲気中で混合物を焼成することで、所望の組成を有する酸窒化物蛍光体を得ることができる。還元雰囲気が、窒素ガスと水素ガスを含む雰囲気である場合には、より高い発光強度を有する酸窒化物蛍光体を得ることができる。本発明に係る酸窒化物蛍光体は、賦活元素がEuであり、還元雰囲気中で混合物を焼成することで、発光に寄与する2価のEuが占める割合が酸窒化物蛍光体中で増大することに起因している。2価のEuは酸化されて3価のEuとなりやすいが、水素及び窒素を含む還元力の高い還元雰囲気で焼成することにより、3価のEuが2価のEuに還元されるため、得られる酸窒化物蛍光体中に2価のEuが占める割合が増大し、高い発光強度を有する酸窒化物蛍光体が得られる。
焼成物を得るための焼成温度は、好ましくは1300℃以上1600℃以下の範囲内であり、より好ましくは1400℃以上1600℃以下の範囲内である。焼成温度が1300℃以上1600℃以下の範囲内であれば、目的とする組成を有し、安定した結晶構造を有し、十分な発光強度を有する酸窒化物蛍光体が得られる。焼成は、800℃以上1000℃以下の範囲内の温度で一段目の焼成を行い、徐々に加熱して1100℃以上1300℃以下の範囲内の温度で二段目の焼成を行い、焼成温度に到達する多段階の焼成を行ってもよい。一回目の焼成温度が800℃以上1000℃以下の範囲内であると、目的とする組成を有する焼成物が得やすくなるためである。二回目の焼成温度が1100℃以上1300℃以下の範囲内であると、得られる酸窒化物蛍光体の分解が抑制され、安定した結晶構造を有し、十分な発光強度を有する酸窒化物蛍光体を得やすいためである。
焼成は、横型管状炉又は箱型雰囲気炉を使用することができる。焼成時の圧力は、ゲージ圧で、好ましくは0.1MPa以上200MPa以下の範囲内の雰囲気で行なうことができる。焼成によって得られる酸窒化物蛍光体は、焼成温度が高温になるほど結晶構造が分解され易くなるが、前記圧力雰囲気にすることによって、結晶構造の分解が抑制され、発光強度の低下を抑制することができる。焼成雰囲気の圧力は、例えば大気圧(標準気圧約0.1MPa)であってもよく、より好ましくは0.1MPa以上100MPa以下の範囲内であり、製造の容易さの点から、さらに好ましくは1.0MPa以下である。
焼成時間は、焼成温度又は焼成時の雰囲気の圧力によって適宜選択することができ、0.5時間以上20時間以内であることが好ましく、多段階の焼成を行なう場合であっても、一回の焼成時間は0.5時間以上20時間以内であることが好ましい。焼成時間が0.5時間以上20時間以内であると、得られる酸窒化物蛍光体の分解が抑制され、安定した結晶構造を有し、十分な発光強度を有する酸窒化物蛍光体が得られる。また、焼成時間が0.5時間以上20時間以内であると、生産コストも低減でき、製造時間を比較的短くすることができる。熱処理時間は、より好ましくは1時間以上15時間以内であり、さらに好ましくは1.5時間以上12時間以内である。
焼成後の後処理
本発明の第三の実施形態に係る製造方法において、焼成した後に得られる焼成物に対して、ボールミル、振動ミル、ハンマーミル、乳鉢及び乳棒等を用いて粉砕し混合する後処理を行なってもよい。後処理には、粉砕、混合の他に、さらに粒径を整えるために、篩や沈降により分級操作を行なってもよい。分級は、沈降分級、機械的分級、水力分級、遠心分級等の湿式分級、ふるい分け分級等の工業的に通常用いられる方法により行うことができる。また、後処理は、粉砕、混合、及び分級の他に、例えば分級処理後、酸洗浄処理を行ってもよい。酸洗浄処理によって、焼成物の表面に付着している不純物が除去される。酸洗浄処理には、入手しやすく安価であるため、塩酸水溶液を用いることが好ましい。塩酸水溶液中に含まれる塩酸の濃度は、焼成物の表面の不純物を除去し、焼成物の結晶構造に影響を与えない濃度であることが好ましい。
本発明の第三の実施形態に係る製造方法によって、前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体を得ることができる。得られた前記式(I)で示される組成を含む酸窒化物蛍光体は、高い発光強度を有し、温度特性にも優れ、高温下で作動させた場合であっても、また、高温下に長時間連続点灯させた場合であっても色調変動を抑制することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
参考例1
混合物の調製工程
原料となる炭酸バリウム(BaCO)、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、酸化ユウロピウム(Eu)、及び酸化イットリウム(Y)を、仕込み組成が、Ba:Si:Eu:Yのモル比で、0.98:2:0.02:0.074となるように秤量し、秤量した各原料を乾式ボールミルで混合し、混合物を得た。表1に、参考例1に係る酸窒化物蛍光体を構成する各元素の仕込みモル比を示す。ここで、仕込み組成又は仕込みモル比は、酸窒化物蛍光体の原料を含む混合物中のBa、Eu、元素M及びSiの各元素のモル比を示すものである。
焼成工程
得られた混合物を窒化硼素のボート上で塊状に成形し、窒素と水素ガスを含む還元雰囲気中(水素ガス4体積%、窒素ガス96体積%)で、大気圧(標準気圧約0.1MPa)下、1450℃、10時間焼成し、焼成物を得た。得られた焼成物を瑪瑙乳鉢で粉砕し、その後、メッシュサイズが50μmの篩によりメッシュサイズを超える粗大粒子を除去し、粉砕された焼成物を、塩酸水溶液で酸洗浄し、その後、水洗いして、個々の粒子を分離させ乾燥させて、参考例1の酸窒化物蛍光体を得た。
実施例2から5及び参考例6から13
原料となる炭酸バリウム(BaCO)、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、酸化ユウロピウム(Eu)、及び各希土類元素を含む酸化物を秤量し、秤量した各原料を乾式ボールミルで混合し、混合物を得た。希土類元素を含む酸化物は、具体的には、酸化ランタン(La)、酸化セリウム(CeO)、酸化プラセオジム(Pr11)、酸化ネオジム(Nd)、酸化ガドリウム(Gd)、酸化テルビウム(Tb)、酸化ジスプロシウム(Dy)、酸化ホルミウム(Ho)、酸化エルビウム(Er)、酸化ツリウム(Tm)、酸化イッテルビウム(Yb)、又は酸化ルテチウム(Lu)を使用した。これらの各混合物を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、実施例2から5及び参考例6から13に係る酸窒化物蛍光体を得た。表1に、実施例2から5及び参考例6から13に係る酸窒化物蛍光体の原料を含む混合物中のBa、Eu、元素M及びSiの各元素の仕込みモル比を示す。
比較例1
原料となる炭酸バリウム(BaCO)、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、及び酸化ユウロピウム(Eu)を秤量し、秤量した各原料を乾式ボールミルで混合し、混合物を得た。この混合物を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、比較例1の酸窒化物蛍光体を得た。表1に、比較例1に係る酸窒化物蛍光体の原料を含む混合物中のBa、Eu、及びSiの各元素の仕込みモル比を示す。
比較例2
原料となる炭酸バリウム(BaCO)、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、酸化ユウロピウム(Eu)、及び酸化サマリウム(Sm)を秤量し、秤量した各原料を乾式ボールミルで混合し、混合物を得た。この混合物を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、比較例2に係る酸窒化物蛍光体を得た。表1に、比較例2に係る酸窒化物蛍光体の原料を含む混合物中のBa、Eu、元素M及びSiの各元素の仕込みモル比を示す。
実施例14から実施例17
原料となる炭酸バリウム(BaCO)、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、酸化ユウロピウム(Eu)、及び各希土類元素を含む酸化物を秤量し、秤量した各原料を乾式ボールミルで混合し、混合物を得た。各希土類元素を含む酸化物は、具体的には、酸化ランタン(La)、酸化セリウム(CeO)、酸化プラセオジム(Pr11)、酸化ネオジム(Nd)を使用した。これらの各混合物を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、実施例14から17に係る酸窒化物蛍光体を得た。表1に、実施例14から17に係る酸窒化物蛍光体の原料を含む混合物中のBa、Eu、元素M及びSiの各元素の仕込みモル比を示す。
比較例3及び4
原料となる炭酸バリウム(BaCO)、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、酸化ユウロピウム(Eu)、及び酸化ランタン(La)を秤量し、秤量した各原料を乾式ボールミルで混合し、混合物を得た。これらの各混合物を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体を得た。比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体は、仕込み組成において、前記混合物に含まれるSiのモル比を2としたときに、前記混合物に含まれる希土類元素であるLaのモル比が0.15以上である混合物を用いて得られた。表1に、比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体の原料を含む混合物中のBa、Eu、元素M及びSiの各元素の仕込みモル比を示す。
組成分析
得られた各実施例及び比較例及び参考例に係る酸窒化物蛍光体は、誘導結合プラズマ発光分析装置(Perkin Elmer(パーキンエルマー)社製)を用いてICP発光分析法により、Ba、Eu、各希土類元素M、Si、O及びNの各元素のモル比を測定した。結果を表2に示す。なお、分析した各酸窒化物蛍光体中の各元素のモル比は、Siのモル比を2として算出したモル比である。
平均粒径
得られた各実施例及び比較例及び参考例の酸窒化物蛍光体について、レーザー回折式粒度分布測定装置(MALVERN社製、製品名:MASTER SIZER 3000)により、平均粒径を測定した。本明細書において酸窒化物蛍光体の平均粒径は、小径側からの体積累積頻度が50%に達する粒径(D50:メジアン径)である。結果を表2に示す。
発光特性:発光スペクトルの測定
得られた各実施例及び比較例及び参考例の酸窒化物蛍光体について、発光特性を測定した。酸窒化物蛍光体の粉体の発光特性は、分光蛍光光度計(大塚電子株式会社製、製品名:QE−2000)で励起光の波長を450nmとして発光スペクトルを測定した。各実施例及び比較例の酸窒化物蛍光体は、発光ピーク波長が450nmである励起光源からの光により、青緑色に発光した。実施例及び比較例1、3の酸窒化物蛍光体は、発光ピーク波長が494nmであり、比較例2、4の酸窒化物蛍光体は、発光ピーク波長が493nmであった。
相対発光エネルギー(%)
実施例及び比較例及び参考例に係る酸窒化物蛍光体について測定した発光スペクトルから、比較例1の酸窒化物蛍光体の発光エネルギー値を100%として、各実施例及び比較例の相対的な発光エネルギー値を求めた。なお、発光エネルギー値は、発光スペクトルにおける波長470nm以上550nm以下の範囲におけるスペクトルの積分値である。結果を表2に示す。図2は、実施例2から5及び比較例1に係る酸窒化物蛍光体の発光スペクトルを示す図である。図3は、実施例2及び14、並びに比較例1、3及び4に係る酸窒化物蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
SEM写真
走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)を用いて、実施例2及び比較例1に係る酸窒化物蛍光体のSEM写真を得た。図4は実施例2の酸窒化物蛍光体のSEM写真であり、図5は比較例1の酸窒化物蛍光体のSEM写真である。
酸窒化物蛍光体の考察
表2に示すように、Euと共に、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素を含む実施例に係る酸窒化物蛍光体は、450nmに発光ピーク波長を有する発光素子からの光によって効率よく励起されて、Euの他に希土類元素を含まない比較例1と比べて、相対発光エネルギーが大きくなった。実施例に係る酸窒化物蛍光体は、前記式(I)で示される組成を有し、賦活元素であるEuと、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む。この元素Mの化合物が、焼成工程においてフラックスとして機能することで、欠陥が少なく結晶性の高い酸窒化物蛍光体を得ることができたと推測された。
表2に示すように、比較例2に係る酸窒化物蛍光体は、Smを含み、Euを除く希土類元素を含まない比較例1に係る酸窒化物蛍光体よりも相対発光エネルギーが減少した。比較例2に係るSmを含む酸窒化物蛍光体の相対発光エネルギーが減少したメカニズムは明らかではないが、SmがEuと同じ2価の正の電荷となりやすく、3価の正の電荷となりやすい元素Mと比べて、蛍光体の組成において、酸素や窒素の負の電荷と、Ba、Eu、Sm及びSiの正の電荷とのバランスをとり難く、蛍光体の組成に組み込まれ難い。よって、Smの化合物が、焼成工程においてフラックスとしての機能が弱かったために、高い結晶性を有する蛍光体が得られなかったと推測される。表1に示すように、比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体は、原料となる混合物に含まれる希土類元素であるLaの仕込みモル比が0.15以上であったため、得られた比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体は、前記式(I)で示される組成において、元素Mのモル比を表す変数bが0.07を超えていた。そのため比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体は、結晶構造中に取り込まれる元素Mが多すぎて、賦活剤であるEuの発光に寄与するはずのエネルギーが元素Mに吸収されたため、相対発光エネルギーが減少したと推測された。
図2に示すように、実施例2から5に係る酸窒化物蛍光体の発光スペクトルは、比較例1に係る酸窒化物蛍光体の発光スペクトルよりも、相対強度が高くなった。
図3に示すように、実施例2及び14に係る酸窒化物蛍光体は、前記式(I)で示される組成において、元素MであるLaのモル比を表す変数bが0を超えて0.07以下の範囲であり、比較例1に比べて相対強度が高くなる傾向が見られた。一方、図3に示すように、比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体は、前記式(I)で示される組成において、元素Mのモル比を表す変数bが0.07を超えるため、結晶構造中に取り込まれるLaが多すぎて、発光に寄与するエネルギーがLaに吸収されて、比較例1よりも相対強度が低下した。
図4のSEM写真に示すように、実施例2に係る酸窒化物蛍光体は、表面が比較的滑らかであり、比較例1に係る酸窒化物蛍光体よりも粒径が大きくなる傾向が見られた。表2に示すように、実施例12を除き、実施例2から5及び実施例14から17に係る酸窒化物蛍光体は、比較例1に係る酸窒化物蛍光体よりも平均粒径が大きくなった。実施例2に酸窒化物蛍光体の表面が比較的滑らかであるのは、欠陥が少なく結晶性の高い蛍光体粒子が得られたためと推測された。
一方、図5のSEM写真に示すように、比較例1に係る酸窒化物蛍光体は、蛍光体粒子の表面に微細な空孔が形成されていることが確認できた。比較例1に係る酸窒化物蛍光体の粒子表面の微細な空孔は、不安定なBaが多く結晶構造中に取り込まれ、後処理などによって不安定なBaが除去されたたことによって形成された空孔であると推測される。
参考例1、実施例2から5、実施例14から17及び比較例1から4に係る発光装置の製造
図1に示すように、発光素子10として発光ピーク波長が450nmである窒化物半導体からなるLEDチップを成形体40の凹部の底面に配置し、発光素子10と第1のリード20及び第2のリード30を、それぞれワイヤ60で接続した。発光装置が発する混色光のCIE色度座標xが0.128付近、yが0.150付近となるように、実施例1から5、実施例14から17及び比較例1から4に係る酸窒化物蛍光体を第一蛍光体71として、シリコーン樹脂に添加し、混合分散して蛍光部材用の組成物を得た。この蛍光体部材用の組成物を、成形体40の凹部に適量注入し、蛍光用組成物中の樹脂を硬化させて蛍光部材50を形成し、発光装置100を得た。
発光装置の評価
発光特性
実施例2から5及び比較例1に係る各発光装置について、発光スペクトルを分光蛍光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ、製品名:F−4500)を用いて測定した。結果を図6に示す。
発光装置の信頼性評価1
連続点灯後の相対光束(Po)
実施例2から5、実施例14から17、及び比較例1から4に係る発光装置を85℃、電流150mAで、1000時間連続点灯させた。積分球を使用した全光束測定装置により、1000時間連続点灯後の比較例1の発光装置の光束を測定し、この連続点灯後の比較例1の発光装置の光束を100%とした場合における、各実施例2から5、実施例14から17及び比較例1から4に係る発光装置の相対光束(%)を算出した。結果を表3に示す。
発光装置の信頼性評価2
保管前後のCIE色度座標y値の差分Δyの変動値及び相対変動率(%)
実施例2から5、実施例14から17及び比較例1から4に係る各発光装置を85℃、電流150mAで、1000時間連続点灯させた。連続点灯前のCIE色度座標におけるy1値と、1000時間連続点灯後のCIE色度座標におけるy2値を、マルチチャンネル分光器(浜松ホトニクス株式会社、製品名:PMA−12)を用いて測定し、y1値とy2値の差分Δyを絶対値として算出した。結果を表3に示す。1000時間連続点灯前後の比較例1の発光装置の差分Δyを100%とし、各実施例1から5、実施例14から17及び比較例1から4に係る発光装置のΔyの相対変動率(%)として表わした。結果を表3に示す。図7は、実施例2から5及び比較例1に係る発光装置の初期から1000時間連続点灯後のΔy変動値を示すグラフである。図8は、実施例2及び14並びに比較例1、3及び4に係る発光装置の初期から1000時間連続点灯後のΔy変動値を示すグラフである。
酸窒化物蛍光体の信頼性評価
温度特性評価:相対発光エネルギー(%)
実施例14から17及び比較例1に係る酸窒化物蛍光体について、室温(25℃)から300℃の温度範囲の各温度において、発光ピーク波長が450nmである励起光源からの光によって励起させた酸窒化物蛍光体の発光スペクトルを、分光蛍光光度計(日立ハイテクサイエンス社製、製品名:F−4500E)で測定した。各実施例及び比較例に係る酸窒化物蛍光の25℃で測定した発光スペクトルのエネルギー値を100%として、各温度における各実施例及び比較例の酸窒化物蛍光体の相対的な発光スペクトルのエネルギー値(相対発光エネルギー(%))を求めた。なお、エネルギー値は、各温度において求めた発光スペクトルにおける波長470nm以上550nm以下の範囲内の相対的な積分値である。図9は、実施例14から17及び比較例1に係る酸窒化物蛍光体について、室温(25℃)から300℃の温度範囲における各温度に対する相対発光エネルギー(%)を示すグラフである。
発光装置の考察
表3に示すように、Euと共に、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素を含む実施例1から5及び実施例15から17に係る酸窒化物蛍光体を用いた発光装置は、相対光束が高くなった。実施例14に係る発光装置は、相対光束は比較例1に係る発光装置よりも若干低下したものの、1000時間保管後のΔyの変動値は実施例2から5及び実施例15から17に係る発光装置よりも小さく、Δy相対変動率も58.9%と最も小さく、85℃の比較的高温下で長時間連続点灯させ続けた場合であっても、色調変動が抑制されていた。
一方、表3に示すように、比較例2に係る発光装置は、Smを含み、蛍光体の結晶性が低いためか、85℃の比較的高温下で長時間連続点灯させ続けると、比較例1を超えてΔyの変動値が大きくなり、また、Δy相対変動率も大きくなり、色調が変動した。
比較例3及び4に係る発光装置は、発光装置に含まれる比較例3及び4に係る酸窒化物蛍光体が前記式(I)で示される組成において、Laのモル比を表す変数bが0.07を超えており、結晶構造中に取り込まれるLaが多すぎて、発光に寄与するエネルギーがLaに吸収されると推測されるため、相対光束が比較例1よりも低くなった。
図6に示すように、実施例2から5に係る発光装置の発光スペクトルは、480nm以上520nm以下の波長範囲の相対強度が、比較例1に係る発光装置の発光スペクトルの480nm以上520nm以下の波長範囲の相対強度よりも高くなり、発光特性が改善されていた。
図7に示すように、Euと共に、La、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素を含む実施例2から5の酸窒化物蛍光体を用いた実施例2から5の発光装置は、85℃の比較的高温下で1000時間の長時間連続点灯させ続けた場合であっても、同条件で連続点灯させ続けた比較例1の発光装置よりも、Δyの変動値が小さく、色調変動が抑制され、温度特性が良好であることが確認できた。これは、欠陥が少なく結晶性の高い酸窒化物蛍光体を含むためである、と推測された。
図8に示すように、実施例2及び14に係る発光装置は、前記式(I)で示される組成において、元素MであるLaのモル比を表す変数bが0を超えて0.07以下の範囲であれば、85℃の比較的高温下で1000時間の長時間連続点灯させ続けた場合に、Δyの変動値が小さくなり、色調変動がより抑制され、温度特性がより改善されることが確認できた。一方、比較例3及び4に係る発光装置は、前記式(I)で示される組成において、元素MであるLaのモル比を表す変数bが0.07を超えて大きくなると、実施例14に係る発光装置ほど色調変動が抑制されていなかった。
酸窒化物蛍光体の考察
図9に示すように、実施例14から17に係る酸窒化物蛍光体は、室温の25℃から300℃の温度範囲における各温度で発光させた場合であっても、比較例1に係る酸窒化物蛍光体に比べて相対発光エネルギーの減少が抑制されており、色調変動が抑制されていた。実施例14から17に係る酸窒化物蛍光体は、欠陥が少なく結晶性の高いため、300℃の高温下で作動させた場合であっても、色調変動を抑制することができ、温度特性が良好であった。
本発明の酸窒化物蛍光体は、励起光源と組み合わせて発光装置を構成することができる。本発明の発光装置は、照明用光源、LEDディスプレイ、液晶用バックライト光源、信号機、照明式スイッチ、各種センサ及び各種インジケータ等に好適に利用できる。
10:発光素子、40:成形体、42:樹脂部、50:蛍光部材、71:第一蛍光体、72:第二蛍光体、100:発光装置。

Claims (9)

  1. 下記式(I)で示される組成を含む、酸窒化物蛍光体。
    (Ba1−aEu1−bSi2+c2+d (I)
    (式(I)中、Mは、La、Ce、Pr及びNdからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、a、b、c及びdは、それぞれ0<a≦1.0、0<b≦0.07、−0.3<c<0.3、−0.3<d<0.3を満たす数である。)
  2. 前記式(I)中、a、bが、それぞれ0.001≦a<0.1、0.001≦b≦0.05を満たす数である、請求項1に記載の酸窒化物蛍光体。
  3. 前記式(I)中、aが、0.0106≦a<1.0を満たす数である、請求項1に記載の酸窒化物蛍光体。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の酸窒化物蛍光体と、380nm以上485nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する励起光源とを含む、発光装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の酸窒化物蛍光体の製造方法であって、
    Baを含む化合物、Euを含む化合物、Eu及びSmを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素Mを含む化合物、Siを含む化合物を含み、前記化合物のいずれかが酸素を含む化合物であり、必要に応じて前記化合物のいずれかが窒素を含む化合物である混合物を調製し、その混合物を焼成することを含む、酸窒化物蛍光体の製造方法。
  6. 前記混合物に含まれる前記元素Mのモル比が、前記混合物に含まれるSiのモル比を2としたときに、0より大きく0.15未満である、請求項に記載の酸窒化物蛍光体の製造方法。
  7. 前記元素Mを含む化合物が、酸化物である、請求項5又は6に記載の酸窒化物蛍光体の製造方法。
  8. 焼成温度が、1300℃以上1600℃以下の範囲内である、請求項5から7のいずれか一項に記載の酸窒化物蛍光体の製造方法。
  9. 前記焼成が、還元雰囲気で行われる、請求項5から8のいずれか一項に記載の酸窒化物蛍光体の製造方法。
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