JP2000345152A - 黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍光体 - Google Patents
黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍光体Info
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- JP2000345152A JP2000345152A JP11159305A JP15930599A JP2000345152A JP 2000345152 A JP2000345152 A JP 2000345152A JP 11159305 A JP11159305 A JP 11159305A JP 15930599 A JP15930599 A JP 15930599A JP 2000345152 A JP2000345152 A JP 2000345152A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高輝度で長残光の黄色発光残光性フォトルミ
ネッセンス蛍光体を提供することを目的とする。 【構成】 化学組成式がMO・nSiO2:Eux,M’
yで示され、n,x,yはそれぞれ下記の範囲にある2
価のユーロピウムで付活された黄色発光残光性フォトル
ミネッセンス蛍光体。 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、及びBaか
らなる群より選ばれた少なくとも1種であり、M’は共
付活剤でありPr、Nd、Dy、Er、Ho、V、Nb
及びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種であ
る。
ネッセンス蛍光体を提供することを目的とする。 【構成】 化学組成式がMO・nSiO2:Eux,M’
yで示され、n,x,yはそれぞれ下記の範囲にある2
価のユーロピウムで付活された黄色発光残光性フォトル
ミネッセンス蛍光体。 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、及びBaか
らなる群より選ばれた少なくとも1種であり、M’は共
付活剤でありPr、Nd、Dy、Er、Ho、V、Nb
及びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可視光及び紫外線で励起
されて発光する黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍
光体に係り、特に蓄光蛍光体に利用できる2価のユーロ
ピウムで付活され、特定元素で共付活されたケイ酸塩蛍
光体に関する。
されて発光する黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍
光体に係り、特に蓄光蛍光体に利用できる2価のユーロ
ピウムで付活され、特定元素で共付活されたケイ酸塩蛍
光体に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光体の中には、太陽光や人工照明の光
を照射すると、暗所で比較的長い時間残光をもつものが
あり、この現象を何回も繰り返すことができることから
蓄光蛍光体と呼ばれる。近年、社会生活が高度化し複雑
さが増すとともに、防災に関する関心が一層高まり、特
に、暗所で光る蓄光蛍光体の防災分野での利用が広がり
つつある。また、最近は蓄光蛍光体をプラスチックに混
入して、プレート、シートなどに加工することにより、
多方面に用途が広がりつつある。
を照射すると、暗所で比較的長い時間残光をもつものが
あり、この現象を何回も繰り返すことができることから
蓄光蛍光体と呼ばれる。近年、社会生活が高度化し複雑
さが増すとともに、防災に関する関心が一層高まり、特
に、暗所で光る蓄光蛍光体の防災分野での利用が広がり
つつある。また、最近は蓄光蛍光体をプラスチックに混
入して、プレート、シートなどに加工することにより、
多方面に用途が広がりつつある。
【0003】従来より、蓄光蛍光体として緑色発光のZ
nS:Cu蛍光体が使用されてきたが、必ずしも十分満
足されていなかった。それはこの蛍光体が次のような本
質的な欠点を有しているためである。一つは、そのりん
光輝度(残光の輝度)が数十時間にわたって確認できる
ほど高くないこと。もう一つは、紫外線により光分解し
蛍光体結晶表面にコロイド状亜鉛金属を析出し外観が黒
色に変色し、りん光輝度が著しく低下する問題がある点
である。このような劣化は高温高湿の条件下で特に起こ
りやすく、通常この欠点を改善するのにZnS:Cu蛍
光体の表面には耐光処理を施してあるが完全に防止する
ことは難しい。その為、ZnS:Cu蛍光体は屋外など
直射日光にさらされるような場所に用いることを避けな
ければならない。
nS:Cu蛍光体が使用されてきたが、必ずしも十分満
足されていなかった。それはこの蛍光体が次のような本
質的な欠点を有しているためである。一つは、そのりん
光輝度(残光の輝度)が数十時間にわたって確認できる
ほど高くないこと。もう一つは、紫外線により光分解し
蛍光体結晶表面にコロイド状亜鉛金属を析出し外観が黒
色に変色し、りん光輝度が著しく低下する問題がある点
である。このような劣化は高温高湿の条件下で特に起こ
りやすく、通常この欠点を改善するのにZnS:Cu蛍
光体の表面には耐光処理を施してあるが完全に防止する
ことは難しい。その為、ZnS:Cu蛍光体は屋外など
直射日光にさらされるような場所に用いることを避けな
ければならない。
【0004】これに対し、2価のEuで付活されたMA
l2O4で表される化合物で、MはCa、Sr、Baから
なる群から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素から
なる化合物を母結晶にした青紫色〜緑色発光の蓄光蛍光
体が特開平7−11250号に開示されている。この蛍
光体は上述した硫化亜鉛蛍光体の本質的な欠点を解決し
たとしている。また、この蛍光体の母体は米国特許公報
2392814号、米国特許公報3294699号で既
に知られているものである。
l2O4で表される化合物で、MはCa、Sr、Baから
なる群から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素から
なる化合物を母結晶にした青紫色〜緑色発光の蓄光蛍光
体が特開平7−11250号に開示されている。この蛍
光体は上述した硫化亜鉛蛍光体の本質的な欠点を解決し
たとしている。また、この蛍光体の母体は米国特許公報
2392814号、米国特許公報3294699号で既
に知られているものである。
【0005】さらに、MO・a(Al1-bBb)2O3:c
Rで表される化合物で、MOはMgO、CaO、Sr
O、ZnOからなる群から選ばれる少なくとも1種の2
価金属酸化物で、RはEu2+に加えて、Pr、Nd、D
y、Tmからなる群から選ばれる少なくとも1種の希土
類元素からなる青緑色発光の長残光蛍光体が特開平8−
170076号に開示されている。
Rで表される化合物で、MOはMgO、CaO、Sr
O、ZnOからなる群から選ばれる少なくとも1種の2
価金属酸化物で、RはEu2+に加えて、Pr、Nd、D
y、Tmからなる群から選ばれる少なくとも1種の希土
類元素からなる青緑色発光の長残光蛍光体が特開平8−
170076号に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように青紫色〜緑
色発光の長残光の蓄光蛍光体はかなり研究され、使用さ
れている。一方、黄色〜赤色発光の蓄光蛍光体として
は、ZnS:Cu,Mn蛍光体、(Zn,Cd)S:C
u蛍光体等が知られているが、ZnS:Cu,Mn蛍光
体は緑色発光であるZnS:Cu蛍光体にMnを添加し
て発光色を長波長にしたのものであり、そのMnの添加
により著しい特性低下がみられる。また、(Zn,C
d)S:Cu蛍光体は人体に有害なCdを含むため、ほ
とんど実用化されていないのが現状である。蓄光蛍光体
を装飾のような用途に使用する場合、多様な色調の残光
が必要となるため、化学的に安定で長残光の黄色発光残
光性フォトルミネッセンス蛍光体の開発が望まれてい
た。ここでいう長残光とは残光時間の長いフォトルミネ
ッセンスのりん光を意味する。
色発光の長残光の蓄光蛍光体はかなり研究され、使用さ
れている。一方、黄色〜赤色発光の蓄光蛍光体として
は、ZnS:Cu,Mn蛍光体、(Zn,Cd)S:C
u蛍光体等が知られているが、ZnS:Cu,Mn蛍光
体は緑色発光であるZnS:Cu蛍光体にMnを添加し
て発光色を長波長にしたのものであり、そのMnの添加
により著しい特性低下がみられる。また、(Zn,C
d)S:Cu蛍光体は人体に有害なCdを含むため、ほ
とんど実用化されていないのが現状である。蓄光蛍光体
を装飾のような用途に使用する場合、多様な色調の残光
が必要となるため、化学的に安定で長残光の黄色発光残
光性フォトルミネッセンス蛍光体の開発が望まれてい
た。ここでいう長残光とは残光時間の長いフォトルミネ
ッセンスのりん光を意味する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上述の課題を
解決する目的で、黄色発光残光性フォトルミネッセンス
蛍光体について、長残光特性及びりん光輝度を高めるた
めの研究を種々行った結果、ユーロピウムで付活された
ケイ酸塩を主体とした蛍光体に特定の共付活剤を導入す
ることで課題が解決できることを見い出し本発明を完成
させるに至った。
解決する目的で、黄色発光残光性フォトルミネッセンス
蛍光体について、長残光特性及びりん光輝度を高めるた
めの研究を種々行った結果、ユーロピウムで付活された
ケイ酸塩を主体とした蛍光体に特定の共付活剤を導入す
ることで課題が解決できることを見い出し本発明を完成
させるに至った。
【0008】すなわち、本発明の請求項1に係る黄色発
光残光性フォトルミネッセンス蛍光体は、次の組成を有
する2価のユーロピウムで付活された黄色発光残光性フ
ォトルミネッセンス蛍光体である。 MO・nSiO2:Eux,M’ 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、及びBaか
らなる群より選ばれた少なくとも1種であり、M’は共
付活剤でありPr、Nd、Dy、Er、Ho、V、Nb
及びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種であ
る。
光残光性フォトルミネッセンス蛍光体は、次の組成を有
する2価のユーロピウムで付活された黄色発光残光性フ
ォトルミネッセンス蛍光体である。 MO・nSiO2:Eux,M’ 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、及びBaか
らなる群より選ばれた少なくとも1種であり、M’は共
付活剤でありPr、Nd、Dy、Er、Ho、V、Nb
及びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種であ
る。
【0009】また、本発明の請求項2に係る黄色発光残
光性フォトルミネッセンス蛍光体は、次の組成を有する
2価のユーロピウムで付活された黄色発光残光性フォト
ルミネッセンス蛍光体である。 BaO・nSiO2:Eux,Ndy,M”Z 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 0.0001≦z≦0.3 ただし、組成式中のNdは第1の共付活剤であり、第2
の共付活剤M”はPr、Dy、Er、Ho、V、Nb及
びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種である。
光性フォトルミネッセンス蛍光体は、次の組成を有する
2価のユーロピウムで付活された黄色発光残光性フォト
ルミネッセンス蛍光体である。 BaO・nSiO2:Eux,Ndy,M”Z 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 0.0001≦z≦0.3 ただし、組成式中のNdは第1の共付活剤であり、第2
の共付活剤M”はPr、Dy、Er、Ho、V、Nb及
びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種である。
【0010】本発明の黄色発光残光性フォトルミネッセ
ンス蛍光体に導入する付活剤及び共付活剤は、りん光輝
度に大きく影響する。例えば、前記組成式中のMがMg
の場合、それぞれ次に示すような範囲に調整する。
ンス蛍光体に導入する付活剤及び共付活剤は、りん光輝
度に大きく影響する。例えば、前記組成式中のMがMg
の場合、それぞれ次に示すような範囲に調整する。
【0011】付活剤のEuの濃度xについては、蛍光体
1モルに対し、0.0001モル以上、0.3モル以下
の範囲に調整する。なぜなら0.0001モルより少な
いと光吸収が悪くなり、その結果りん光輝度が低くな
り、逆に、0.3モルよりも多くなると、濃度消光を起
こしりん光輝度が低下するからである。xのさらに好ま
しい範囲は0.001≦x≦0.1の範囲であり、この
濃度範囲においてりん光輝度がさらに高くなる。
1モルに対し、0.0001モル以上、0.3モル以下
の範囲に調整する。なぜなら0.0001モルより少な
いと光吸収が悪くなり、その結果りん光輝度が低くな
り、逆に、0.3モルよりも多くなると、濃度消光を起
こしりん光輝度が低下するからである。xのさらに好ま
しい範囲は0.001≦x≦0.1の範囲であり、この
濃度範囲においてりん光輝度がさらに高くなる。
【0012】共付活剤M’を導入することによりEuの
発光は残光性を示すようになる。共付活剤M’としてP
r、Nd、Dy、Er、Ho、V、Nb及びTaからな
る群より選ばれた少くとも一種が有効である。共付活剤
M’の濃度yについては、0.0001≦y≦0.3の
範囲に調整する。なぜなら、yの値が0.0001より
小さいとりん光輝度は低下し、0.3より大きいと共付
活剤M’は蛍光体の構成元素として入りにくくなり、り
ん光輝度は低下するからである。
発光は残光性を示すようになる。共付活剤M’としてP
r、Nd、Dy、Er、Ho、V、Nb及びTaからな
る群より選ばれた少くとも一種が有効である。共付活剤
M’の濃度yについては、0.0001≦y≦0.3の
範囲に調整する。なぜなら、yの値が0.0001より
小さいとりん光輝度は低下し、0.3より大きいと共付
活剤M’は蛍光体の構成元素として入りにくくなり、り
ん光輝度は低下するからである。
【0013】共付活剤M’の最適濃度範囲は、Ndの場
合0.0001≦y≦0.1の範囲であり、Pr、D
y、Er、Ho、V、Nb及びTaの場合0.001≦
y≦0.2の範囲であり、この濃度範囲において著しく
りん光輝度が向上する。
合0.0001≦y≦0.1の範囲であり、Pr、D
y、Er、Ho、V、Nb及びTaの場合0.001≦
y≦0.2の範囲であり、この濃度範囲において著しく
りん光輝度が向上する。
【0014】第1の共付活剤M’としてNdを選択する
場合、第2の共付活剤M”としてPr、Dy、Er、H
o、V、Nb及びTaからなる群より選ばれた少なくと
も1種を付活することにより相乗効果を発揮し、りん光
輝度向上に効果がある。第1の共付活剤Ndの濃度yに
ついては、0.0001≦y≦0.3の範囲で、また第
2の共付活剤M”の濃度zについては、0.0001≦
z≦0.3の範囲で、りん光輝度向上に効果がある。
場合、第2の共付活剤M”としてPr、Dy、Er、H
o、V、Nb及びTaからなる群より選ばれた少なくと
も1種を付活することにより相乗効果を発揮し、りん光
輝度向上に効果がある。第1の共付活剤Ndの濃度yに
ついては、0.0001≦y≦0.3の範囲で、また第
2の共付活剤M”の濃度zについては、0.0001≦
z≦0.3の範囲で、りん光輝度向上に効果がある。
【0015】第1の共付活剤がNdの場合、前記第2の
共付活剤M”として、さらに好ましくはNb、Taから
なる少なくとも1種を選択する。この場合、第2の共付
活剤Nb、Taの最適濃度範囲は、0.001≦z≦
0.2の範囲であり、この濃度範囲において著しくりん
光輝度が向上する。
共付活剤M”として、さらに好ましくはNb、Taから
なる少なくとも1種を選択する。この場合、第2の共付
活剤Nb、Taの最適濃度範囲は、0.001≦z≦
0.2の範囲であり、この濃度範囲において著しくりん
光輝度が向上する。
【0016】本発明の黄色発光残光性フォトルミネッセ
ンス蛍光体は、原料として例えばEu2O3、SiO2、
BaO、Nd2O3のような金属酸化物、或いは炭酸塩、
硝酸塩、シュウ酸塩、水酸化物のような高温で焼成する
ことで容易に酸化物になるような化合物を選択する。原
料の純度はりん光輝度に大きく影響し、99.9%以上
であることが好ましく、99.99%以上であることが
さらに好ましい。これらの原料を所定のモル比になるよ
うに秤量し、適当な融剤を混合した後、焼成することに
よって本発明の黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍
光体が得られる。また、結晶成長のフラックスとしてH
3BO3等を用いることも効果的である。
ンス蛍光体は、原料として例えばEu2O3、SiO2、
BaO、Nd2O3のような金属酸化物、或いは炭酸塩、
硝酸塩、シュウ酸塩、水酸化物のような高温で焼成する
ことで容易に酸化物になるような化合物を選択する。原
料の純度はりん光輝度に大きく影響し、99.9%以上
であることが好ましく、99.99%以上であることが
さらに好ましい。これらの原料を所定のモル比になるよ
うに秤量し、適当な融剤を混合した後、焼成することに
よって本発明の黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍
光体が得られる。また、結晶成長のフラックスとしてH
3BO3等を用いることも効果的である。
【0017】本発明の蛍光体のりん光輝度の測定に際
し、先ず一定した測定試料を次のように作製する。蛍光
体試料1gにアクリル樹脂ワニスを0.5g加え、試料
をすりつぶさないように注意して十分練り合わせ、アル
ミニウム板に試料が100mg/cm2以上の厚さになるよう
に塗り、乾燥したものを試験片とした。この試験片をり
ん光輝度の測定に用いた。
し、先ず一定した測定試料を次のように作製する。蛍光
体試料1gにアクリル樹脂ワニスを0.5g加え、試料
をすりつぶさないように注意して十分練り合わせ、アル
ミニウム板に試料が100mg/cm2以上の厚さになるよう
に塗り、乾燥したものを試験片とした。この試験片をり
ん光輝度の測定に用いた。
【0018】りん光輝度の測定については、JIS Z 9100
(蓄光安全標識板のりん光輝度の測定方法)を参考に行
った。試験片を暗所に3時間以上外光を遮断した状態で
保管した後、試験片に常用光源D65の光を200ルック
スの照度で4分間照射し、照射を止めてからのりん光輝
度を測定した。また励起光源に波長365nm紫外放射
のブラックライトランプ(強度0.5mW/cm2)を
用い、15分間照射して同様にりん光輝度を測定した。
(蓄光安全標識板のりん光輝度の測定方法)を参考に行
った。試験片を暗所に3時間以上外光を遮断した状態で
保管した後、試験片に常用光源D65の光を200ルック
スの照度で4分間照射し、照射を止めてからのりん光輝
度を測定した。また励起光源に波長365nm紫外放射
のブラックライトランプ(強度0.5mW/cm2)を
用い、15分間照射して同様にりん光輝度を測定した。
【0019】本発明の実施例1〜23で得られた蛍光体
と、比較として従来の黄色発光の蓄光蛍光体であるZn
S:Cu,Mn蛍光体の、励起停止1分後と10分後に
おけるりん光輝度を表1に示す。これらの表から、本発
明の蛍光体が長残光特性と同様に高いりん光輝度を有す
ることがわかる。
と、比較として従来の黄色発光の蓄光蛍光体であるZn
S:Cu,Mn蛍光体の、励起停止1分後と10分後に
おけるりん光輝度を表1に示す。これらの表から、本発
明の蛍光体が長残光特性と同様に高いりん光輝度を有す
ることがわかる。
【0020】
【表1】
【0021】
【実施例】[実施例1]蛍光体原料として、BaCO3
を32.0g、SiO2を11.0g、Eu2O3を0.
43g、Nd2O3を0.17gを計り取り、セラミック
ポットに入れ、ボールミルにより十分に混合し、混合原
料(以下原料生粉という)を得た。次に、原料生粉をア
ルミナ坩堝に充填し、還元雰囲気中、1180℃で5時
間焼成した。焼成終了後、粉砕分級を行うことにより、
化学組成式がBaO・1.14SiO2:Eu0.015,N
d0.006で表される蛍光体を得た。
を32.0g、SiO2を11.0g、Eu2O3を0.
43g、Nd2O3を0.17gを計り取り、セラミック
ポットに入れ、ボールミルにより十分に混合し、混合原
料(以下原料生粉という)を得た。次に、原料生粉をア
ルミナ坩堝に充填し、還元雰囲気中、1180℃で5時
間焼成した。焼成終了後、粉砕分級を行うことにより、
化学組成式がBaO・1.14SiO2:Eu0.015,N
d0.006で表される蛍光体を得た。
【0022】この実施例1で得られた蛍光体の365n
m励起による発光スペクトルを図1に示す。この図から
560nm付近にピークのある黄色発光の蛍光体である
ことがわかる。また図2にこの蛍光体の560nm発光
に対する励起スペクトルを示す。この図から紫外線全域
から可視光まで効率良く励起されることがわかる。
m励起による発光スペクトルを図1に示す。この図から
560nm付近にピークのある黄色発光の蛍光体である
ことがわかる。また図2にこの蛍光体の560nm発光
に対する励起スペクトルを示す。この図から紫外線全域
から可視光まで効率良く励起されることがわかる。
【0023】[実施例2〜5]実施例2〜5は、実施例
1のSiO2の量を変えて同様に調製し、次の組成式の
蛍光体を得る。 実施例2・・・BaO・1.0SiO2:Eu0.015,N
d0.006 実施例3・・・BaO・1.3SiO2:Eu0.015,N
d0.006 実施例4・・・BaO・1.5SiO2:Eu0.015,N
d0.006 実施例5・・・BaO・1.7SiO2:Eu0.015,N
d0.006
1のSiO2の量を変えて同様に調製し、次の組成式の
蛍光体を得る。 実施例2・・・BaO・1.0SiO2:Eu0.015,N
d0.006 実施例3・・・BaO・1.3SiO2:Eu0.015,N
d0.006 実施例4・・・BaO・1.5SiO2:Eu0.015,N
d0.006 実施例5・・・BaO・1.7SiO2:Eu0.015,N
d0.006
【0024】[実施例6]実施例6は、実施例1のBa
CO3をMgCO3に置き換えて同様に調製し、次の組成
式の蛍光体を得る。 (Ba0.70Mg0.30)O・1.14SiO2:E
u0.015,Nd0.006
CO3をMgCO3に置き換えて同様に調製し、次の組成
式の蛍光体を得る。 (Ba0.70Mg0.30)O・1.14SiO2:E
u0.015,Nd0.006
【0025】[実施例7]実施例7は、実施例1のBa
CO3をCaCO3に置き換えて同様に調製し、次の組成
式の蛍光体を得る。 (Ba0.70Ca0.30)O・1.14SiO2:E
u0.015,Nd0.006
CO3をCaCO3に置き換えて同様に調製し、次の組成
式の蛍光体を得る。 (Ba0.70Ca0.30)O・1.14SiO2:E
u0.015,Nd0.006
【0026】[実施例8]実施例8は、実施例1のBa
CO3をSrCO3に置き換えて同様に調製し、次の組成
式の蛍光体を得る。 (Ba0.70Sr0.30)O・1.14SiO2:E
u0.015,Nd0.006
CO3をSrCO3に置き換えて同様に調製し、次の組成
式の蛍光体を得る。 (Ba0.70Sr0.30)O・1.14SiO2:E
u0.015,Nd0.006
【0027】[実施例9〜12]実施例9〜12は、実
施例1のNd2O3量を変えて同様に調製し、次の組成式
の蛍光体を得る。 実施例9・・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.003 実施例10・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.001 実施例11・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.010 実施例12・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.020
施例1のNd2O3量を変えて同様に調製し、次の組成式
の蛍光体を得る。 実施例9・・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.003 実施例10・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.001 実施例11・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.010 実施例12・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.020
【0028】[実施例13]実施例13は、実施例1に
さらにPr6O11を加えて同様に調製し、次の組成式の
蛍光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Pr
0.005
さらにPr6O11を加えて同様に調製し、次の組成式の
蛍光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Pr
0.005
【0029】[実施例14]実施例14は、実施例1に
さらにDy2O3を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍
光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Dy
0.005
さらにDy2O3を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍
光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Dy
0.005
【0030】[実施例15]実施例15は、実施例1に
さらにEr2O3を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍
光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Er
0.005
さらにEr2O3を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍
光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Er
0.005
【0031】[実施例16]実施例16は、実施例1に
さらにHo2O3を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍
光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Ho
0.005
さらにHo2O3を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍
光体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,Ho
0.005
【0032】[実施例17]実施例17は、実施例1に
さらにV2O5を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍光
体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,V
0.005
さらにV2O5を加えて同様に調製し、次の組成式の蛍光
体を得る。 BaO・1.14SiO2:Eu0.015,Nd0.006,V
0.005
【0033】[実施例18〜20]実施例18〜20
は、実施例1にさらにNb2O5を加え、Nb2O5量を変
えて同様に調製し、次の組成式の蛍光体を得る。 実施例18・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Nb0.001 実施例19・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Nb0.005 実施例20・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Nb0.010
は、実施例1にさらにNb2O5を加え、Nb2O5量を変
えて同様に調製し、次の組成式の蛍光体を得る。 実施例18・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Nb0.001 実施例19・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Nb0.005 実施例20・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Nb0.010
【0034】[実施例21〜23]実施例21〜23
は、実施例1にさらにTa2O5を加え、Ta2O5量を変
えて同様に調製し、次の組成式の蛍光体を得る。 実施例21・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Ta0.001 実施例22・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Ta0.005 実施例23・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Ta0.010
は、実施例1にさらにTa2O5を加え、Ta2O5量を変
えて同様に調製し、次の組成式の蛍光体を得る。 実施例21・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Ta0.001 実施例22・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Ta0.005 実施例23・・BaO・1.14SiO2:Eu0.015,
Nd0.006,Ta0.010
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、ユーロピウムで付
活されたアルカリ土類金属ケイ酸塩蛍光体において、共
付活剤として、Pr、Nd、Dy、Er、Ho、V、N
b及びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種の元
素を導入することにより、従来の硫化亜鉛系蛍光体では
実現できなかった高輝度で長残光の黄色発光残光性フォ
トルミネッセンス蛍光体を達成できる。また、共付活剤
の組み合わせにより、りん光輝度をさらに高輝度化でき
る。
活されたアルカリ土類金属ケイ酸塩蛍光体において、共
付活剤として、Pr、Nd、Dy、Er、Ho、V、N
b及びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種の元
素を導入することにより、従来の硫化亜鉛系蛍光体では
実現できなかった高輝度で長残光の黄色発光残光性フォ
トルミネッセンス蛍光体を達成できる。また、共付活剤
の組み合わせにより、りん光輝度をさらに高輝度化でき
る。
【図1】本発明の実施例1で得られた蛍光体の365n
m励起による発光スペクトルを示すグラフ
m励起による発光スペクトルを示すグラフ
【図2】本発明の実施例1で得られた蛍光体の560n
m発光に対する励起スペクトルを示すグラフ
m発光に対する励起スペクトルを示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H001 CA04 XA08 XA12 XA14 XA20 XA38 XA56 YA23 YA41 YA59 YA60 YA63 YA66 YA67 YA68 YA73
Claims (2)
- 【請求項1】 化学組成式が、MO・nSiO2:E
ux,M’yで示され、n,x,yはそれぞれ下記の範囲
にある2価のユーロピウムで付活された黄色発光残光性
フォトルミネッセンス蛍光体。 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、及びBaか
らなる群より選ばれた少なくとも1種であり、M’は共
付活剤でありPr、Nd、Dy、Er、Ho、V、Nb
及びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種であ
る。 - 【請求項2】 化学組成式が、BaO・nSiO2:E
ux,Ndy,M”Zで示され、n,x,y,zはそれぞ
れ下記の範囲にある2価のユーロピウムで付活された黄
色発光残光性フォトルミネッセンス蛍光体。 0.5≦n≦5.0 0.0001≦x≦0.3 0.0001≦y≦0.3 0.0001≦z≦0.3 ただし、組成式中のNdは第1の共付活剤であり、第2
の共付活剤M”はPr、Dy、Er、Ho、V、Nb及
びTaからなる群より選ばれた少なくとも1種である。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11159305A JP2000345152A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11159305A JP2000345152A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍光体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000345152A true JP2000345152A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15690908
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11159305A Pending JP2000345152A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 黄色発光残光性フォトルミネッセンス蛍光体 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000345152A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-06-07 JP JP11159305A patent/JP2000345152A/ja active Pending
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