JP2000309775A - 蓄光性蛍光体 - Google Patents

蓄光性蛍光体

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JP2000309775A
JP2000309775A JP11119207A JP11920799A JP2000309775A JP 2000309775 A JP2000309775 A JP 2000309775A JP 11119207 A JP11119207 A JP 11119207A JP 11920799 A JP11920799 A JP 11920799A JP 2000309775 A JP2000309775 A JP 2000309775A
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phosphorescent phosphor
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emission
phosphorescent
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Ketsu Fu
杰 傅
Yasuo Ochi
康雄 越智
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Ohara Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残光輝度が高く、残光時間が長い、また、励
起波長を変えることによって多様な残光色が得られる、
新規酸化物系蓄光性蛍光体を提供する。 【解決手段】 EuまたはPbで賦活された蓄光性蛍光
体であり、その化学組成式がMO・aSiO2・bR2
・cX・dM'23:(Eu,Pb)yLnz、(ただし、
MはBa,Sr,Ca,Mg等のアルカリ土類金属およ
びZnからなる群から選ばれる1種または2種以上であ
り、RはLi、Na、Kのアルカリ金属イオンからなる
群から選ばれる少なくとも1種以上であり、XはF、C
l、Br、Iからなる群から選ばれる少なくとも1種以
上であり、M'はBまたはAlであり、共賦活剤Lnは
Nd,Dy,Tm,Mn,Biの中から選ばれる少なく
とも1種以上である。)で示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ土類金属
またはZnの酸化物を含み、EuまたはPbで賦活され
た蓄光性蛍光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光とは、物質が外部からの刺激(励
起)によって可視域付近の光を発する現象であり、蛍光
灯,放電ランプ,CRT(Cathode Ray T
ube)いわゆるブラウン管などの発光がこれにあた
る。蛍光を発する物質を蛍光体というが、励起停止後に
目に感じられる程度の時間(0.1s程度)の蛍光が続
く場合を燐光と呼ぶ。そして残光時間が室温で数時間に
及ぶような長残光性を持つ蛍光体を、蓄光性蛍光体と呼
んでいる。
【0003】このような蓄光性蛍光体としては、昔から
ZnS:Cu,(黄緑色発光),CaSrS:Bi(青
色発光),ZnCdS:Cu(オレンジ色発光),Ca
S:Bi(紫色発光)などの硫化物系が知られている。
化学耐久性が非常に悪かったり,Cdのような有毒なも
のを含んだりするため,実際に現在実用化されたのはZ
nS:Cuのみであるが,残光時間がせいぜい3時間程
度で短いという問題点があり、さらに日光に含まれる紫
外線ならびに大気中の水分により、ZnS+H 2O→Z
n+H2Sの形に分解されて粒子自体が黒化し、短期間
で残光輝度が著しく低下するという致命的欠点を有して
いる。そのため、この蓄光体は主に夜光時計や屋内の夜
間表示など非常に限られた用途に限定されていた。
【0004】最近,酸化物でも蓄光性蛍光体が見いださ
れている。例えば,m(Sr1-xEux)O・nAl23
・yB23系(中国特許:CN1053807A)、M
1-xAl24-x:Eu、Dy系(特開平8―12777
2),m(Sr1-a1 a)O・n(Mg1-b2 b)O・2
(Si1-cGec)O2:EuDy系が報告されている。
これらの材料は残光輝度と残光時間が共に上述の硫化物
系に比べて大幅に向上したので,より幅広い用途が期待
される。しかし,いずれの系においても最大発光ピーク
波長が440nmを越え、530nm以下の範囲にあ
り、530nmを越える波長の発光ピークを有するもの
や、440nm以下の波長の最大発光ピークを有するも
のはないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、残光輝度が高く残光時間が長い、
新規酸化物系蓄光性蛍光体を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これまでに
知られていないホスト組成に希土類元素やPbなどを添
加し鋭意試験研究を行った結果、Euで賦活して、25
4nmの紫外線を照射した後の発光スペクトルにおいて
530nmを越える波長の発光ピークを有する蓄光性蛍
光体を見いだし、また、Pbで賦活して、440nm以
下の波長の最大発光ピークを有する蓄光性蛍光体を見い
だし、本発明をなすに至った。
【0007】すなわち、請求項1に記載の発明は、Eu
で賦活された蓄光性蛍光体であり、その化学組成式がM
O・aSiO2・bR2O・cX・dM'23:EuyLn
z(ただし、MはBa,Sr,Ca,Mg等のアルカリ
土類金属およびZnからなる群から選ばれる1種または
2種以上であり、RはLi、Na、Kのアルカリ金属イ
オンからなる群から選ばれる少なくとも1種以上であ
り、XはF、Cl、Br、Iからなる群から選ばれる少
なくとも1種以上であり、M'はBまたはAlであり、
共賦活剤LnはSc,Y,La,Ce,Pr,Nd,S
m,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,L
u,Cr,Mn,Bi,Sn,In,Sb,As,T
i,Zr,Hf,P,Nb,Ta,V,Mo,Wの中か
ら選ばれる少なくとも1種以上である。)で示され、
a,b,c,d,y,zはそれぞれ0≦a≦0.4,0
≦b≦0.1,0≦c≦0.1,0≦d≦0.1,0.0
0001≦y≦0.1,0≦z≦0.3の範囲にある蓄
光性蛍光体である。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、aが、0
<a≦0.4の範囲にある請求項1に記載の蓄光性蛍光
体であり、請求項3に記載の発明は、前記の共賦活剤L
nがNd,Dy,Tm,Mn,Biの中から選ばれる少
なくとも1種以上である請求項1又は2記載の蓄光性蛍
光体であり、請求項4に記載の発明は、bが、0.00
001<b≦0.1の範囲にある請求項1から3のうち
いずれか一項記載の蓄光性蛍光体であり、請求項5に記
載の発明は、cが、0.00001<c≦0.1の範囲に
ある請求項1から4のうちいずれか一項記載の蓄光性蛍
光体であり、請求項6に記載の発明は、dが、0.00
001<d≦0.1の範囲にある請求項1から5のうち
いずれか一項記載の蓄光性蛍光体であり、請求項7に記
載の発明は、254nmの紫外線を照射した後の発光ス
ペクトルにおいて、530nmを越える波長の発光ピー
クを有する請求項1から6のうちいずれか一項記載の蓄
光性蛍光体である。
【0009】また、請求項8に記載の発明は、可視光を
照射した後の発光スペクトルにおいて、530nmを越
える波長の発光ピークを有する請求項1から7のうちい
ずれか一項記載の蓄光性蛍光体であり、請求項9に記載
の発明は、可視光を照射した後の発光スペクトルにおい
て、530nmを越える波長の発光ピークを有すること
に加えて、440nmを越えて530nm以下の範囲に
少なくとももう一つ以上の発光ピークを有する、請求項
8記載の蓄光性蛍光体である。
【0010】また、請求項10に記載の発明は、可視光
を照射した後の発光スペクトルにおいて、530nmを
越える波長の発光ピークを有することに加えて、440
nmを越えて530nm以下の範囲に少なくとももう一
つ以上の発光ピークを有する蓄光性蛍光体であって、5
30nmを越える発光ピーク波長の励起スペクトルにお
いて400nmを越えて450nm以下の範囲に最大励
起波長を有し、かつ、440nmを越えて530nm以
下の発光ピーク波長の励起スペクトルにおいて300n
m以上400nm以下の範囲に最大励起波長を有する蓄
光性蛍光体である。
【0011】また、請求項11に記載の発明は、Pbで
賦活された蓄光性蛍光体であり、その化学組成式がMO
・aSiO2・bR2O・cX・dM'23:PbyLnz
(ただし、MはBa,Sr,Ca,Mg等のアルカリ土
類金属およびZnからなる群から選ばれる1種または2
種以上であり、RはLi、Na、Kのアルカリ金属イオ
ンからなる群から選ばれる少なくとも1種以上であり、
XはF、Cl、Br、Iからなる群から選ばれる少なく
とも1種以上であり、M'はBまたはAlであり、共賦
活剤LnはSc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,
Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,C
r,Mn,Bi,Sn,In,Sb,As,Ti,Z
r,Hf,P,Nb,Ta,V,Mo,Wの中から選ば
れる少なくとも1種以上である。)で示され、a,b,
c,d,y,zはそれぞれ0≦a≦0.4,0≦b≦0.
1,0≦c≦0.1,0≦d≦0.1,0.00001≦
y≦0.1,0≦z≦0.3の範囲にある蓄光性蛍光体
であり、請求項12に記載の発明は、254nmの紫外
線を照射した後の発光スペクトルにおいて、440nm
以下の波長の最大発光ピークを有する請求項11記載の
蓄光性蛍光体である。
【0012】本発明の蓄光性蛍光体において、MO(M
はアルカリ土類金属又はZn)は単独でもホスト結晶に
なり得る必須成分である。本発明の蓄光性蛍光体は、E
uまたはPbで賦活されており、残光輝度が高く残光時
間が長く、優れた残光特性を発揮する。
【0013】また、本発明の蓄光性蛍光体において、M
O(Mはアルカリ土類金属又はZn)はSiO2と共に
ホストを構成することができる。Euで賦活され、Si
2の含有量の比を表すaが0<a≦0.4の範囲の本発
明の蓄光性蛍光体は、太陽光や昼白色蛍光灯などのなど
の可視光で効率良く励起され、530nmを越える波長
の発光ピークを有する、視認性の良好な蓄光性蛍光体で
ある。また、本発明の蓄光性蛍光体は、530nmを越
える波長の発光ピークを有することに加えて、440n
mを越えて530nm以下の範囲に少なくとももう一つ
以上の発光ピークを有することができ、530nmを越
える発光ピーク波長の励起スペクトルにおいて400n
mを越えて450nm以下の範囲に最大励起波長を有
し、かつ、440nmを越えて530nm以下の発光ピ
ーク波長の励起スペクトルにおいて300nm以上40
0nm以下の範囲に最大励起波長を有することができ
る。この場合、励起波長を変えることによって例えば黄
色や青色の多様な残光色が得られる。これは、従来から
知られるアルカリ土類珪酸塩には見られない発光特性で
ある。aのより好ましい範囲は、0.00005≦a≦
0.3である。
【0014】yは賦活剤EuまたはPbの濃度を示すも
ので、0.00001≦y≦0.1の範囲である。yが
0.00001未満では光吸収が悪く、肉眼で認識でき
るほどの残光輝度が得られず、逆に0.1を越えると濃
度消光を起こし、残光輝度が低下する。yの好ましい範
囲は0.00005≦y≦0.05である。
【0015】zは共賦活剤Ln(Sc,Y,La,C
e,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Lu,Cr,Mn,Bi,Sn,I
n,Sb,As,Ti,Zr,Hf,P,Nb,Ta,
V,Mo,Wの中から選ばれる少なくとも1種以上であ
る。)の濃度を示すもので、0≦z≦0.3の範囲の量
でのLnの添加は残光輝度の向上に効果があるが,0.
3を超えるとかえって残光輝度が低下する。zの好まし
い範囲は0.2以下であり、より好ましい範囲は0.0
5以下である。
【0016】アルカリ金属イオンの添加は残光輝度の向
上に寄与する。その濃度bは、0.00001<b≦0.
1の範囲にあることが好ましく、0.00001<b≦
0.08の範囲であることがより好ましい。同様に、ハ
ロゲンイオンの添加は残光輝度の向上に寄与する。その
濃度cは、0.00001<c≦0.1の範囲にあること
が好ましく、0.00001<c≦0.08の範囲である
ことがより好ましい。
【0017】硼酸またはアルミナは、ホスト組成に対す
る割合dが0≦d≦0.1の範囲でフラックスとして添
加することができる。dは、0.00001<dの範囲
にあることが好ましく、残光特性の点で、d≦0.1の
範囲にあることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の蓄光性蛍光体は以下の焼
結法で合成することができる。まず、本発明の蓄光性蛍
光体の原料として、酸化物,炭酸塩,硝酸塩,リン酸
塩,水酸化物,ハロゲン化物等が用いられる。
【0019】上記原料を秤量し、十分に混合した後アル
ミナるつぼに入れて空気中,不活性ガスもしくは還元雰
囲気で1100〜1600℃で1〜10時間焼成する。
組成によっては、得られた焼成物を粉砕し、もう一度同
じ条件で焼成する方法を採用することも可能である。以
下、本発明を具体的な実施例により説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されたものではない。
【0020】(実施例1)最終組成がCaO:Eu
0.001になるように原料CaCO3,Eu23を秤量・混
合し、空気中で1350℃で2時間焼成した後、目的の
蓄光性蛍光体を得た。図1に254nmの紫外線を5分
間照射した後,1分間経過した時点の発光スペクトルを
示す。595nm付近に主ピークを持つ発光特性を有す
ることがわかる。また,暗所で目視でオレンジ色の発光
が1時間以上にわたって観察された。照射停止後の相対
発光強度の変化は図2に示した通りである。図3にCa
O:Eu yの励起停止後1分間経った時点での発光強度
とEuの濃度との関係を示す。上記の組成のCaOの代
わりにSrOを使っても,ほぼ同じ結果が得られた。
【0021】(実施例2)実施例1の組成にさらに0.
3mol%Na2CO3を添加し,同様な条件で蓄光性蛍
光体を作製した。照射停止後1分経過した時点での発光
強度を比べたところ,本実施例の発光強度は実施例1の
1.5倍以上強くなったことが確認された。
【0022】(実施例3)実施例1の組成にさらに0.
2mol%LiClを添加し,同様な条件で蓄光性蛍光
体を作製した。照射停止後1分経過した時点での発光強
度を比べたところ,本実施例の発光強度は実施例1の
1.2倍以上強くなったことが確認された。
【0023】(実施例4)実施例1の組成にさらに1.
5mol%H3BO3を添加し,実施例1と同様な条件で
蓄光性蛍光体を作製した。照射停止後1分経過した時点
での発光強度を比べたところ,本実施例の発光強度は実
施例1の2.2倍以上強くなったことが確認された。
【0024】(実施例5)最終組成がSrO・0.18
SiO2:Eu0.0025Dy0.005になるように原料SrC
3, SiO2,Eu23,Dy23を秤量・混合し,
還元雰囲気で1300℃で2時間焼成して目的の蓄光性
蛍光体を得た。図4に昼白色蛍光灯(FL20SS.N
/18−B)を5分間照射した後,1分間経過した時点
の発光スペクトルを示す。465nmと575nm付近
に二つのピークを持つ発光特性を有することがわかる。
この二つの発光ピーク波長の励起スペクトルをそれぞれ
図5(a)と(b)に示す。本蓄光性蛍光体は、発光ピ
ーク波長465nmの励起スペクトルにおいて330n
mに最大励起波長を有し、かつ、発光ピーク波長575
nmの励起スペクトルにおいて415nmに最大励起波
長を有していることが分かる。したがって、本蓄光性蛍
光体は、励起波長を変えることによって多様な残光色を
得ることができる。実際,例えば,400nmの光を照
射した後,暗所で黄色の残光が確認され,320nmの
光を照射した後,青色の残光が確認された。上記の組成
のDy23の代わりにNd23を使っても,ほぼ同じ結
果が得られた。また,SrOの一部をMgOもしくはB
aOで置き換えても,同様な結果が得られた。
【0025】(実施例6)最終組成がSrO:Pb
0.00035になるように原料SrCO3,PbOを秤量・混
合し、空気中で1350℃で2時間焼成した後、目的の
蓄光性蛍光体を得た。図6に254nmの紫外線を5分
間照射した後,1分間経過した時点の発光スペクトルを
示す。395nm付近に主ピークを持つ発光特性を有す
ることがわかる。また,暗所で目視で紫色の発光が30
分以上にわたって観察された。
【0026】
【発明の効果】以上,述べたように,本発明による蓄光
性蛍光体は,化学的に安定で従来の酸化物蓄光性蛍光体
に比べて,より多彩な発光波長を有すると共に,長残光
時間・高残光輝度を実現し,表示の多色化などに大きく
寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の光励起停止1分を経過した後の発光
スペクトルである。
【図2】実施例1の光励起停止後の発光強度の時間変化
である。
【図3】光励起停止1分を経過した後の発光強度とEu
濃度と関係である。
【図4】実施例5の光励起停止1分を経過した後の発光
スペクトルである。
【図5】実施例5の励起スペクトルである。
【図6】実施例6の光励起停止1分を経過した後の発光
スペクトルである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 11/64 CPM C09K 11/64 CPM Fターム(参考) 4H001 CA04 XA03 XA05 XA08 XA09 XA11 XA12 XA13 XA14 XA17 XA19 XA20 XA30 XA34 XA35 XA53 XA56 YA00 YA15 YA21 YA22 YA23 YA24 YA25 YA33 YA39 YA40 YA41 YA42 YA49 YA50 YA63 YA72 YA73 YA74 YA82 YA83

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Euで賦活された蓄光性蛍光体であり、
    その化学組成式がMO・aSiO2・bR2O・cX・d
    M'23:EuyLnz(ただし、MはBa,Sr,C
    a,Mg等のアルカリ土類金属およびZnからなる群か
    ら選ばれる1種または2種以上であり、RはLi、N
    a、Kのアルカリ金属イオンからなる群から選ばれる少
    なくとも1種以上であり、XはF、Cl、Br、Iから
    なる群から選ばれる少なくとも1種以上であり、M'は
    BまたはAlであり、共賦活剤LnはSc,Y,La,
    Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,Ho,E
    r,Tm,Yb,Lu,Cr,Mn,Bi,Sn,I
    n,Sb,As,Ti,Zr,Hf,P,Nb,Ta,
    V,Mo,Wの中から選ばれる少なくとも1種以上であ
    る。)で示され、a,b,c,d,y,zはそれぞれ0
    ≦a≦0.4,0≦b≦0.1,0≦c≦0.1,0≦d
    ≦0.1,0.00001≦y≦0.1,0≦z≦0.3
    の範囲にある蓄光性蛍光体。
  2. 【請求項2】 aが、0<a≦0.4の範囲にある請求
    項1に記載の蓄光性蛍光体。
  3. 【請求項3】 前記の共賦活剤LnがNd,Dy,T
    m,Mn,Biの中から選ばれる少なくとも1種以上で
    ある請求項1又は2記載の蓄光性蛍光体。
  4. 【請求項4】 bが、0.00001<b≦0.1の範囲
    にある請求項1から3のうちいずれか一項記載の蓄光性
    蛍光体。
  5. 【請求項5】 cが、0.00001<c≦0.1の範囲
    にある請求項1から4のうちいずれか一項記載の蓄光性
    蛍光体。
  6. 【請求項6】 dが、0.00001<d≦0.1の範囲
    にある請求項1から5のうちいずれか一項記載の蓄光性
    蛍光体。
  7. 【請求項7】 254nmの紫外線を照射した後の発光
    スペクトルにおいて、530nmを越える波長の発光ピ
    ークを有する請求項1から6のうちいずれか一項記載の
    蓄光性蛍光体。
  8. 【請求項8】 可視光を照射した後の発光スペクトルに
    おいて、530nmを越える波長の発光ピークを有する
    請求項1から7のうちいずれか一項記載の蓄光性蛍光
    体。
  9. 【請求項9】 可視光を照射した後の発光スペクトルに
    おいて、530nmを越える波長の発光ピークを有する
    ことに加えて、440nmを越えて530nm以下の範
    囲に少なくとももう一つ以上の発光ピークを有する、請
    求項8記載の蓄光性蛍光体。
  10. 【請求項10】 可視光を照射した後の発光スペクトル
    において、530nmを越える波長の発光ピークを有す
    ることに加えて、440nmを越えて530nm以下の
    範囲に少なくとももう一つ以上の発光ピークを有する蓄
    光性蛍光体であって、530nmを越える発光ピーク波
    長の励起スペクトルにおいて400nmを越えて450
    nm以下の範囲に最大励起波長を有し、かつ、440n
    mを越えて530nm以下の発光ピーク波長の励起スペ
    クトルにおいて300nm以上400nm以下の範囲に
    最大励起波長を有する蓄光性蛍光体。
  11. 【請求項11】 Pbで賦活された蓄光性蛍光体であ
    り、その化学組成式がMO・aSiO2・bR2O・cX
    ・dM'23:PbyLnz(ただし、MはBa,Sr,
    Ca,Mg等のアルカリ土類金属およびZnからなる群
    から選ばれる1種または2種以上であり、RはLi、N
    a、Kのアルカリ金属イオンからなる群から選ばれる少
    なくとも1種以上であり、XはF、Cl、Br、Iから
    なる群から選ばれる少なくとも1種以上であり、M'は
    BまたはAlであり、共賦活剤LnはSc,Y,La,
    Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,Ho,E
    r,Tm,Yb,Lu,Cr,Mn,Bi,Sn,I
    n,Sb,As,Ti,Zr,Hf,P,Nb,Ta,
    V,Mo,Wの中から選ばれる少なくとも1種以上であ
    る。)で示され、a,b,c,d,y,zはそれぞれ0
    ≦a≦0.4,0≦b≦0.1,0≦c≦0.1,0≦d
    ≦0.1,0.00001≦y≦0.1,0≦z≦0.3
    の範囲にある蓄光性蛍光体。
  12. 【請求項12】 254nmの紫外線を照射した後の発
    光スペクトルにおいて、440nm以下の波長の最大発
    光ピークを有する請求項11記載の蓄光性蛍光体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001303039A (ja) * 2000-04-18 2001-10-31 Konica Corp 無機蛍光体及びその製造方法
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