JP6747249B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、銀行、コンビニ、消費者金融などに設置される自動取引装置に関するものである。
近年、現金自動預払い機等の自動取引装置が、銀行、コンビニ、消費者金融など各所に設置されている。比較的安全な銀行ロビー等では自動取引装置は自立筐体として床に直接設置される場合が多い。一方、コンビニ、消費者金融などに設置される自動取引装置の場合では、盗難防止のためにアンカーボルトによって地面に固定して設置される(例えば、特開2002−32818号公報(特許文献1)参照)。更に、近時では、耐加重性を強化し安全性を向上するために4個程度のアンカーボルトによって固定するのが一般的となってきている。
図23は従来の自動取引装置の構成を示す斜視図である。更に、図24は従来の自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。
図23及び図24に示すように、自動取引装置101の装置内には、金庫ユニット5並びに、これを制御するための制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10c等の装置内部品10が配置されている。
金庫ユニット5は、保守等の際にスライドレール11によって矢印A方向に引出すことができるようになっている。また、装置底板3には、装置正面側に2個のアンカーボルト孔109a及び109bが配置され、最も奥側の位置に2個のアンカーボルト孔109c及び109dが配置されている。
そして、自動取引装置101を地面に固定して設置する際に、これらのアンカーボルト孔109a、109b、109c及び109dに、あらかじめ地面にコンクリート等で埋設したアンカーボルトを貫通させ、ナット等で固定される。
特開2002−32818号公報
上記構成の自動取引装置101によれば、開閉鍵2aを開錠し金庫扉2を矢印B方向に開くことによって装置正面側の2か所のアンカーボルト孔109a、109bの位置には手が届き、アンカーボルトによる装置固定作業を行うことができる。
ところが、コンビニ等に設置されるスリム型の自動取引装置では、奥行の長さLzは1m程度以上あり、金庫扉2を開いたときの装置開口部2bは、幅が約300mm、高さ約500mm程度と狭いものが多い。更に、装置内には、金庫ユニット5並びに制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10c等の装置内部品10がある。そのため最も奥側の位置の2か所のアンカーボルト孔109c、109dには手が届かず、アンカーボルトによる装置固定作業を行うことが困難である。
このため、作業員は金庫ユニット5を矢印A方向に取り出し、更に、一旦コネクタ10cを外し、金庫ユニット5等を全て取り出してから、身体を装置内に進入させてアンカーボルトによる装置固定作業を行う必要があった。更に、作業員はアンカーボルトによる装置固定作業を行った後、再度、金庫ユニット5並びに制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10c等の装置内部品10を装着し直す必要があった。
このように、従来の自動取引装置101においては、設置作業が煩雑で時間が掛かるという問題があり、更に、制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10c等の装置内部品10の再装着における作業不具合によって、初期不良が発生するなどの問題もあった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、金庫ユニット5並びに制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10c等の装置内部品10を取外すことなく、装置出荷時の状態に近い状態のままで、アンカーボルトによる装置固定作業を行うことが可能な自動取引装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に関する自動取引装置は、装置の側面に形成される装置筐体と、前記装置の前面に装置開口部を形成する開閉可能な扉と、前記装置の底部に形成される装置底板と、前記装置底板に載置される前記装置の内部ユニットと、前記内部ユニットの側面と前記装置筐体との間に前記装置開口部から装置背面側に至る装置奥行に形成される第1の間隙、、前記装置底板における前記第1の間隙に、前記装置を床に固定するために配置した複数の固定部材用の孔とを有し、前記固定部材用の孔は、装置奥行略中央位置より前記装置開口部寄りに配置したことを特徴とするものである。
本発明によれば、装置筐体と内部ユニットとの第1の間隙において、装置奥行略中央位置より装置開口部寄りに配置した固定部材用の孔、特に装置開口部近傍に配置した固定部材用の孔によって装置を固定できるようにしたので、内部ユニット並びに制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10c等の装置内部品10を取外すことなく、装置出荷時の状態に近い状態のままで、固定部材による装置固定作業を行うことができる。その結果、固定部材による装置固定作業が容易になるとともに、内部ユニット及び装置内部品の再装着に基づく初期不良の発生を防止することができる。
第1の実施の形態に関する自動取引装置の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態に関する自動取引装置を固定するアンカーボルトの構成を示す側面図である。 第1の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。 第2の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。 第2の実施の形態に関する自動取引装置の金庫ユニットを引出す動作を示す側面図である。 第2の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す説明図である。 第2の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す斜視図である。 第2の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す斜視図である。 第3の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。 第3の実施の形態に関する自動取引装置において用いられる取付工具の説明図である。 第3の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。 第3の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。 第4の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。 第4の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。 第4の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。 第5の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。 第5の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す説明図である。 第5の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す斜視図である。 第5の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業の動作を示す斜視図である。 第1の実施の形態の変形例1に関する自動取引装置を示す斜視図である。 実施の形態の変形例2に関する自動取引装置のアンカーボルト孔の配置構成を示す説明図である 第2の実施の形態の変形例3に関する自動取引装置のアンカーボルト孔による装置固定作業を示す説明図である。 従来の自動取引装置の構成を示す斜視図である。 従来の自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。
(第1の実施の形態)
以下に本発明を実施するための最良の形態である第1の実施の形態を説明する。各図面に共通な要素には同一の符号を付す。以下、第1の実施の形態に関する自動取引装置の構成を説明する。なお、以下の説明では、装置正面側に金庫扉2を備え、金庫扉2を開いて装置正面側から保守が可能な自動取引装置を例として説明するが、背面側或いは側面側に金庫扉2を備え、背面側或いは側面側から保守を行う自動取引装置であってもよい。
図1は、第1の実施の形態に関する自動取引装置の構成を示す斜視図である。自動取引装置1は、装置筐体1xによって覆われ、装置正面側には、金庫扉2、顧客操作部21、カード挿入返却口22、通帳挿入返却口23及び現金入出金口24が備えられている。
装置筐体1xは鋼板からなり、自動取引装置1の側面、背面及び上面を形成する。底面としての装置底板3については後述する。自動取引装置1の一方の面としての前面には、装置開口部2bを形成する開閉可能な扉としての金庫扉2を有する。金庫扉2は、自動取引装置1の正面側から見て左側に開閉鍵2aを有し、開閉鍵2aを開錠又は施錠することによって、自動取引装置1の正面側から見て右側の扉支点2−1を中心に矢印Bx方向に開閉可能である。この金庫扉2は、自動取引装置1の設置の際又は保守の際に開かれ、装置開口部2bを形成する。金庫扉2を開いたときに形成される装置開口部2bから自動取引装置1の設置作業及び保守作業が行われる。この金庫扉2は、防犯上から強化扉とするのがよい。
顧客操作部21は、現金入出金等の自動取引を行うための操作誘導画面を表示し、顧客が、所望とする各取引に応じて選択操作及び入力操作を行うためのものである。現金入出金口24は、入金取引における紙幣及び硬貨等の現金の投入を行うとともに、出金取引における紙幣及び硬貨等の現金の取出しを行う入出金口である。カード挿入返却口22は、キャッシュカード等のカードの挿入及び返却を行う挿入返却口である。通帳挿入返却口23は、通帳取引を行う際に通帳の挿入及び返却を行う挿入返却口である。
第1の実施の形態に関する自動取引装置1は、これらの各部を用いて、顧客の操作により入出金取引及び通帳取引などが行える構成となっている。例えば、入金取引においては、現金入出金口24から入金された現金は後述する金庫ユニット5に収納される。また、出金取引においては、金庫ユニット5から現金が繰り出され、現金入出金口24に出金される。
一方、自動取引装置1の装置内には、装置底板3と、内部ユニットとしての金庫ユニット5と、金庫ユニット5を制御するため金庫ユニット5に付属する装置内部品10としての制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10cが配置されている。そして、内部ユニットとしての金庫ユニット5と装置筐体1xとの間は、後述する第1の間隙L1が形成される。
装置底板3は、自動取引装置1の底部に形成され、自動取引装置1の内部ユニットとしての金庫ユニット5を保持する。装置底板3は厚板鋼板からなり、自動取引装置1の装置筐体1xからなる側面及び背面に溶接等で固定され、内部ユニットとしての金庫ユニット5及び装置内部品10を載置する。また、装置底板3は、複数のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dを備え、後に図2に示す固定部材としてのアンカーボルト7によって自動取引装置1をグランド6に固定する。
第1の実施の形態に関するアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dは、装置底板3において、装置筐体1xと金庫ユニット5の間の左右に形成された後述する第1の間隙L1の装置開口部2bの近傍に左右それぞれ2個ずつ配置されている。即ち、装置開口部2bから見て装置左側の第1の間隙L1にアンカーボルト孔9a及び9cが配置され、装置右側の第1の間隙L1にアンカーボルト孔9b及び9dが配置されている。
自動取引装置1は、グランド6に設置する際に、後述するようにあらかじめグランド6に設けられたアンカーボルト7をアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに貫通させ、ナット等で固定される。以下、アンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dを総称するときは「アンカーボルト孔9」という。
内部ユニットとしての金庫ユニット5は、入金取引において入金された現金を収納し、更に出金取引において現金の繰出しを行うものである。金庫ユニット5は、装置開口部2bから見て左右の下側面に、装置開口部2bを介して装置外に移動可能な移動手段としてのスライドレール11を備える。スライドレール11の固定部11a側は装置底板3に固定される。そして、自動取引装置1の設置又は保守の際に、金庫ユニット5はスライドレール11によって矢印A方向にスライドさせて、装置外まで引出すことができる構造となっている。
なお、スライドレール11は装置底板3に固定される場合を例示したが、本実施の形態はかかる例に限定されず、例えば、スライドレール11は装置筐体1x内の側面に固定される場合等でもよい。
金庫ユニット5と装置筐体1xの間の左右に形成された第1の間隙L1において、装置開口部2bから見て金庫ユニット5の右側面には制御ボード10aが固定されている。制御ボード10aは、金庫ユニット5の右側面における装置奥行略中央よりやや装置開口部2b寄りに設けられる。制御ボード10aは金庫ユニット5のメカ制御を行う制御基板等からなり、後述の配線材10bが接続されている。制御ボード10aは、入金取引においては入金された現金の収納制御、出金取引においては現金の繰出制御等を行う。配線材10bは、自動取引装置1のコネクタ10cと制御ボード10aを接続するための接続コードである。コネクタ10cは金庫ユニット5と装置筐体1xの間の左右に形成された第1の間隙L1において、装置開口部2bから見て右側面の第1の間隙L1の装置底板3に固定され、配線材10bと接続されている。
制御ボード10a及び配線材10bは、金庫ユニット5をスライドレール11によって装置外まで引出すときに、同時に装置外に引き出されるが、コネクタ10cは装置内に固定されたままになっている。
次に、自動取引装置1を床に固定する固定部材としてのアンカーボルト7の構成を説明する。図2は、第1の実施の形態に関する自動取引装置を固定するアンカーボルトの構成を示す側面図である。アンカーボルト7は、装置底板3のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dの位置に合わせて設けられ、自動取引装置1を設置する前工程として、図2に示すようにグランド6に埋設される。
即ち、先ず、自動取引装置1を設置するグランド6に、装置底板3のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dの位置に合わせて、アンカーボルト7を埋設するための穴を開ける。そして、その開けた穴にアンカーボルト7を挿入してコンクリート等で固定する。
そして、自動取引装置1を設置する際に、図2に示すように、アンカーボルト7を装置底板3のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに貫通させ、それぞれナット8a及びワッシャー8bによってアンカーボルト7を固定する。こうして自動取引装置1をグランド6に固定する。
なお、アンカーボルト7の直径D1、D2及びアンカーボルト7の長さLk等は、自動取引装置1の前後左右方向から力を加えられたときに、アンカーボルト7が変形し自動取引装置1の傾きの発生、又はアンカーボルト7の折損が発生しない耐加重となるように設定する。
次に、図3によって自動取引装置1のアンカーボルト孔の配置構成を説明する。図3は、第1の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。なお、図3は、金庫扉2を矢印Bx方向に開いた状態を示す。自動取引装置1は、装置開口部2bから見て金庫ユニット5の右側の第1の間隙L1には、制御ボード10a及び配線材10b等の装置内部品10が配置されており、金庫ユニット5の左側の第1の間隙L1には、これらは配置されていない。自動取引装置1の装置底板3には、固定部材用の孔としてのアンカーボルト孔9が装置開口部2bから見て最も奥側の位置には配置されない。アンカーボルト孔9は、最も奥側の位置より手前側、即ち装置開口部2b寄りに配置されている。
即ち、アンカーボルト孔9は、装置開口部2bから見て金庫ユニット5の左右に有する第1の間隙L1において、装置開口部2bの近傍にそれぞれ複数個、つまり、左右それぞれ2個ずつ配置される構成となっている。具体的には、装置左側の第1の間隙L1には、装置開口部2bの直近に配置されたアンカーボルト孔9a及び装置開口部2bからやや離れて配置されたアンカーボルト孔9cを前後に配置した構成である。一方、装置右側の第1の間隙L1には、装置開口部2bの直近に配置されたアンカーボルト孔9b及び装置開口部2bからやや離れて配置されたアンカーボルト孔9dを前後に配置した構成となっている。
このように第1の間隙L1とは、内部ユニットとしての金庫ユニット5と装置筐体1xとの間に形成される間隙であって、装置底板3において、固定部材用の孔としてのアンカーボルト孔9が形成される間隙である。
ここで、装置右側のアンカーボルト孔9b及び9dは、アンカーボルト7による装置固定作業を行い易いように、制御ボード10a及び配線材10b等の装置内部品10と干渉しない位置に配置するのがよい。
以上の構成により、第1の実施の形態に関する自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は以下のように行う。最初に、作業員はアンカーボルト7をグランド6に固定するアンカーボルト固定作業を行う。このアンカーボルト固定作業は、先ず、自動取引装置1を設置するグランド6にアンカーボルト7を埋設するための穴を開ける。穴を開ける位置は、図3に示すアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに対応する4箇所の位置に合わせる。そして、開けた穴にアンカーボルト7を挿入して図2に示すようにコンクリート等で固定する。
次に、作業員はアンカーボルト7によって自動取引装置1を固定する装置固定作業を行う。このアンカーボルト7による装置固定作業は、先ず、グランド6に固定したアンカーボルト7が、自動取引装置1の装置底板3のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dをそれぞれ貫通するように自動取引装置1を設置する。
次に、作業員は図3に示すように、金庫扉2の開閉鍵2aを開錠し、矢印Bx方向に金庫扉2を開く。次に、作業員はアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに貫通したアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによってそれぞれ固定する。この装置固定作業は、左右の第1の間隙L1におけるアンカーボルト孔9が、装置開口部2b近傍に配置されているので容易に行うことができる。作業員はアンカーボルト7による装置固定作業が終了すると、金庫扉2を閉じて開閉鍵2aにより施錠する。以上により自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は完了する。
以上のように、第1の実施の形態に関する自動取引装置1によれば、装置開口部2bから見て左右の装置筐体1xと金庫ユニット5との第1の間隙L1において、装置底板3の装置開口部2b近傍に複数個のアンカーボルト孔9を配置するようにしたので、装置内に設置されている金庫ユニット5及び装置内部品10の引出し及び取外しを行うことなく、アンカーボルト7による装置固定作業を行うことができる。その結果、アンカーボルト7による装置固定作業が簡単に短時間で行うことができる。また、金庫ユニット5及び装置内部品10の再装着の必要がないので、これらの再装着に基づく作業不具合による初期不良の発生をも防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に関する自動取引装置1の構成を説明する。第2の実施の形態に関する自動取引装置1の構成は、図1に示した第1の実施の形態に関する自動取引装置1とは、アンカーボルト孔9の配置構成が異なる。また、金庫ユニット5を装置外に移動させるスライドレール11が設けられ、金庫ユニット5を装置外に引出したときに、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成される構造となっている。その他の構成は第1の実施の形態に関する自動取引装置1の構成と同様であるので、簡略化のために同様の構成についてはその説明を省略する。
先ず、図4により装置底板3に備えるアンカーボルト孔9の配置構成を説明する。図4は、第2の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。第2の実施の形態に関する自動取引装置1の装置底板3には、固定部材用の孔としてのアンカーボルト孔9が装置開口部2bから見て最も奥側の位置には配置されない。アンカーボルト孔9は最も奥側の位置より手前側、即ち装置奥行略中央の装置開口部2b寄りに配置されている。即ち、複数のアンカーボルト孔9は、装置筐体1xと金庫ユニット5間の左右に形成された第1の間隙L1において、装置開口部2bの近傍及び装置奥行略中央に左右それぞれに配置される構成となっている。
具体的には、装置左側の装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1においては、装置開口部2bの近傍にアンカーボルト孔9aを配置し、装置奥行略中央にアンカーボルト孔9cを配置する。一方、装置右側の装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1においては、装置開口部2bの近傍にアンカーボルト孔9bを配置し、装置奥行略中央にアンカーボルト孔9dを配置した構成となっている。装置奥行略中央に配置したアンカーボルト孔9c及び9dは、装置開口部2bから装置奥行長さLxの位置に配置している。装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bは、第1の実施の形態に関する自動取引装置1と同様の位置に配置している。このように装置奥行略中央のアンカーボルト孔9c及び9dを配置することによって、装置前後方向、即ち、矢印C、D方向からの耐加重性が向上する。
スライドレール11は、金庫ユニット5を装置外に引出すことによって、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に、後に図6に示す作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成できるまで引出せる構造となっている。このように、作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成できるようにしたことにより、装置奥行略中央に配置したアンカーボルト孔9c及び9dに対するアンカーボルト固定作業が可能となる。
このように第2の間隙Lαとは、装置開口部2bと引出された金庫ユニット5の金庫ユニット後端5bにより形成される間隙であって、アンカーボルト7を装置底板3に固定するための作業用間隙である。特に、後述するように、第2の間隙Lαのうち装置左側の左側間隙51及び装置右側の右側間隙52が装置固定作業に利用される。
以上の構成により、第2の実施の形態に関する自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は以下のように行う。最初に、作業員はアンカーボルト7をグランド6に固定するアンカーボルト固定作業を行う。このアンカーボルト固定作業で行われるアンカーボルト7を埋設する配置構成は、第1の実施の形態に関する自動取引装置1のアンカーボルト7を埋設する配置構成と異なる。即ち、第2の実施の形態に関する自動取引装置1では、図4に示すように、装置左側の第1の間隙L1においては、装置開口部2bの近傍にアンカーボルト孔9aを配置し、装置奥行略中央にアンカーボルト孔9cを配置する。一方、装置右側の第1の間隙L1においては、装置開口部2bの近傍にアンカーボルト孔9bを配置し、装置奥行略中央にアンカーボルト孔9dを配置した構成とする。従って、作業員は、それぞれのアンカーボルト7をこのアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dの配置構成に基づいて埋設する。アンカーボルト7をグランド6に固定する作業は、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の説明において図2を用いて説明した作業と同様であるので簡略化のためのその説明は省略する。
次に、作業員はアンカーボルト7によって自動取引装置1を固定する装置固定作業を行う。このアンカーボルト7による装置固定作業は、先ず、グランド6に固定したアンカーボルト7が、自動取引装置1の装置底板3のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dをそれぞれ貫通するように自動取引装置1を設置する。そして、作業員は金庫扉2の開閉鍵2aを開錠し、図4の破線で示すように、金庫扉2を矢印Bx方向に開く。
次に、作業員は金庫ユニット5をスライドレール11によって矢印A方向にスライドさせて装置外に引き出す。図5は、第2の実施の形態に関する自動取引装置の金庫ユニットを引出す動作を示す側面図である。なお、図5は、金庫扉2が開いた状態を示す。図5に示すように、破線で示した装置内の金庫ユニット5を、実線で示した位置まで矢印A方向にスライドさせて装置外に引き出す。このとき、金庫ユニット5の右側面に固定されている制御ボード10a及び配線材10bは金庫ユニット5とともに引き出されるが、コネクタ10cは装置内に固定されたままである。スライドレール11によって金庫ユニット5が装置外に引き出されると、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に、作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成される。
次に、作業員はアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7を固定する作業を行う。図6は、第2の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す説明図である。図6に示すように、金庫ユニット5を矢印A方向に引出すことによって、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に、アンカーボルト7を装置底板3に固定する作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成される。特に、第2の間隙Lαのうち装置左側に破線で示す左側間隙51及び装置右側に破線で示す右側間隙52が形成される。
そして、まず作業員は、装置左側の左側間隙51から右腕を挿入し、アンカーボルト孔9a及び9cに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。図7は、第2の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す斜視図である。
図7に示すように、左側間隙51には制御ボード10a及び配線材10bは配置されていないので、作業員は左側間隙51から右腕の挿入が容易になる。作業員は、矢印E方向に右腕を伸ばせば、アンカーボルト孔9a及び9cに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって容易に固定することができる。
次に、作業員は図6に示す装置右側の右側間隙52から左腕を挿入し、アンカーボルト孔9b及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。図8は、第2の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す斜視図である。
図8に示すように、制御ボード10aは、金庫ユニット5の右側面における装置奥行略中央よりやや装置開口部2b寄りに設けられる。従って、金庫ユニット5をスライドさせると、制御ボード10aは右側間隙52から退避しているので、作業員は装置右側から左腕の挿入が容易になる。作業員は制御ボード10a及び配線材10bを避けながら矢印F方向に左腕を伸ばせば、アンカーボルト孔9b及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7を固定することができる。
アンカーボルト7による装置固定作業が終了すると、作業員は金庫ユニット5をスライドレール11によってスライドさせて装置内に押し込んで固定する。そして、金庫扉2を閉じて開閉鍵2aにより施錠する。以上により自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は完了する。
なお、以上の説明では、装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bについて、作業員が金庫ユニット5を引出した後に、アンカーボルト7による装置固定作業を行うように説明したが、作業員が金庫ユニット5を引出す前に装置固定作業を行ってもよい。即ち、作業員が金庫ユニット5を引出す前に、装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bに貫通したアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによってそれぞれ固定する。次に、作業員が金庫ユニット5を引出した後に、アンカーボルト孔9c及び9dに貫通したアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによってそれぞれ固定する。
このように、金庫ユニット5を引出す前に、装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bのアンカーボルト7を固定しておくことによって、金庫ユニット5を引出すときに自動取引装置1が転倒することを防止することができる。
以上のように、第2の実施の形態に関する自動取引装置1によれば、装置開口部2bから見て左右に形成された装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1において、装置開口部2b近傍にアンカーボルト孔9a及び9bを、更に装置奥行略中央にアンカーボルト孔9c及び9dを配置するようにした。更にスライドレール11によって金庫ユニット5を装置外に引出すことにより、装置開口部2bと金庫ユニット後端5bとの間にアンカーボルト7を装置底板3に固定する作業用の第2の間隙Lαが形成される構造となっているので、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の効果に加え、自動取引装置1の耐加重性も向上させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態に関する自動取引装置1の構成を説明する。第3の実施の形態に関する自動取引装置1は、図1に示した第1の実施の形態に関する自動取引装置1と、アンカーボルト孔9の配置構成が同じである。また、第2の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に、金庫ユニット5を装置外に移動させるスライドレール11が設けられ、金庫ユニット5を装置外に引出したときに、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間にアンカーボルト7を装置底板3に固定する作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成できるまで引出せる構造となっている。その他の構成は第1の実施の形態に関する自動取引装置1の構成と同様であるので、簡略化のために同様の構成についてはその説明を省略する。
先ず、図9によって自動取引装置1の固定部材用の孔としてのアンカーボルト孔9の配置構成を説明する。図9は、第3の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。なお、図9は、金庫扉2を矢印Bx方向に開き、金庫ユニット5をスライドレール11によって矢印A方向にスライドさせて引出した状態を示す。
第3の実施の形態に関するアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dは、第1の実施の形態と同様に、装置底板3において、装置筐体1xと金庫ユニット5の間の左右に形成された第1の間隙L1の装置開口部2bの近傍に左右それぞれ2個ずつ配置されている。即ち、装置開口部2bから見て装置左側の第1の間隙L1にアンカーボルト孔9a及び9cが配置され、装置右側の第1の間隙L1にアンカーボルト孔9b及び9dが配置されている。そして、アンカーボルト孔9a及び9bは装置開口部2bの直近に配置され、アンカーボルト孔9c及び9dは装置開口部2bからやや離れて配置される。
第3の実施の形態に関する自動取引装置1では、スライドレール11によって金庫ユニット5を引き出し、作業用間隙としての第2の間隙Lαを形成する、特に、装置左側に左側間隙51及び装置右側に右側間隙52を形成するようにしたことにより、装置開口部2bからやや離れて配置されたアンカーボルト孔9c及び9dに対するアンカーボルト固定作業が可能となる。
図9において、アンカーボルト孔9c及び9dの周囲に後述する取付工具20を破線で示す。また、第3の実施の形態に関する自動取引装置1では、装置底板3に固定された装置内部品、即ち固定された装置内部品としてのコネクタ10cが装置奥行略中央に配置された例となっている。
ここで、アンカーボルト7を固定する作業は、第1の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に、アンカーボルト孔9に貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定するものである。第3の実施の形態に関する自動取引装置1では、このナット8aの締付けには、取付工具20が用いられる。取付工具20としては、ソケットレンチ、スパナ、モンキーレンチ等が用いられるが、特に装置筐体1x近傍での作業においては、操作性のよいソケットレンチが用いられる。
図10は、第3の実施の形態に関する自動取引装置において用いられる取付工具の説明図である。なお、図10(a)は取付工具20の上面図であり、図10(b)は取付工具20の側面図である。取付工具20は、ソケット装着部20a、ハンドル20b、設定レバー20d、リリースボタン20eから構成される。取付工具20は、ソケット装着部20aを中心にハンドル20bを回転及び逆方向に回転させることにより、即ち往復動作をすることによりソケット装着部20aに装着したナット8aを回転することができる。
ソケット装着部20aは、ラチェット機構が組み込まれており、設定された方向への所定量の回転により被締付部材となるナット8aを回転させ、逆方向への回転では空転する。このソケット装着部20aには、ナット8aの大きさに応じた任意のソケット20sを装着させることができる。
ハンドル20bは、取付工具20を往復動作させる際に、作業員が把持する部分である。設定レバー20dは、ナット8aを回転させる方向をCW方向(時計回り)又はCCW方向(反時計回り)のいずれかに設定するレバーである。リリースボタン20eは、装着したソケット20sをソケット装着部20aから外すときに押下するボタンである。
また、工具回転半径Rtは、取付工具20の回転支点20cを支点とした取付工具20の回転半径を示す。作用半径Mrはモーメントアームの長さ、即ち作業員の手による引張加重又は押圧荷重の作用重心点M1となる半径である。余剰端長さΔLaは作用重心点M1からハンドル20bの先端部までの余剰長さである。なお、実験によれば、余剰端長さΔLaは成人男子でも4cm以内であった。
取付工具20としてソケットレンチを用いれば、ハンドル20bを矢印M方向に往復させるだけで回転支点20cを支点としてナット8aを回転させて締付けることができる。
即ち、作業員は、設定レバー20dによってナット8aを締付ける方向を設定する。通常、アンカーボルト7として右ねじを使用するので、CW方向(時計回り)にセットする。次に、ナット8aに合った任意のソケット20sをソケット装着部20aに装着する。そして、ナット8aにソケット20sを嵌め込み、ハンドル20bを握って矢印M方向に往復させることによって、ナット8aを締付けることができる。
再び図9に戻って、第3の実施の形態に関する自動取引装置1のアンカーボルト固定作業においては、上記取付工具20を使用し、矢印Ga、Gb方向に略水平方向に回転させ、元の位置に戻すといった往復動作によってナット8aを回転させ締め付ける。
このときの取付工具20の回転角θtは、装置筐体1x近傍おいてナット8aを締付けるときの作業性、即ち往復動作の回数を考慮すると、略180度とするのが最もよい。
第3の実施の形態に関する自動取引装置1では、装置内部品10が配置された装置右側において、装置開口部2bからやや離れたアンカーボルト孔9dは、この取付工具20の回転によって、取付工具20が装置内部品10のコネクタ10cと干渉しないように配置している。
具体的には、例えばアンカーボルト孔9dの位置は、取付工具20を略180度回転させることができるように、コネクタ10cから装置開口部2b寄りに離間距離Lg分離間して配置する。そして、離間距離Lgは取付工具20の略工具回転半径Rt以上とする。
また、装置左側は装置右側とで同様の作業とするために、装置左側の装置開口部2bからやや離れたアンカーボルト孔9cはアンカーボルト孔9dと左右対称な位置になるように配置させる。
ここで、T系列規格(一般用途)のねじの標準締付けトルクをTs(N・m)、作業員となる成人の腕による押す力又は引く力をFp(kgf)、作業員による作用半径をMr(cm)とすると、ナット8aの締付けには式1を満たす必要がある。即ち、
Mr(cm) ≧ (Ts(N・m)×10.2)/Fp(Kgf) (式1)
自動取引装置1をグランド6に固定のためのアンカーボルト7としてM8ねじを使用したとすると、T系列規格(一般用途)の標準締付けトルクTsは、12.5N・mである。また、実験によれば、成人の腕による押す力又は引く力Fpは、利き腕では平均9kgf程度であり、利き腕でない腕でも平均8kgf以上であった。
以上の測定結果から作業員による押す力又は引く力を8Kgfとすると、式1から作用半径Mr(cm)≧約15.6cmとなる。従って、図10に示す余剰端長さΔLa=4cmを考慮しても、工具回転半径Rtは略20cmとすればよい。
即ち、装置開口部2bからやや離れたのアンカーボルト孔9dの位置は、工具回転半径Rtが略20cmの取付工具20を使用しても固定された装置内部品のコネクタ10cと干渉しないようにすればよい。従って、アンカーボルト孔9dの位置は、固定された装置内部品のコネクタ10cから略工具回転半径Rtとなる離間距離Lg=略20cm以上離した位置に配置する。
以上の構成により、第3の実施の形態に関する自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は以下のように行う。最初に、作業員はアンカーボルト7をグランド6に固定するアンカーボルト固定作業を行う。第3の実施の形態に関する自動取引装置1では、図9に示すようにアンカーボルト孔9dが固定装置部品であるコネクタ10cから離間距離Lg離間して配置され、アンカーボルト孔9cも同様の位置に配置された配置構成となっている。作業員は、この配置構成を考慮してそれぞれのアンカーボルト7を埋設する。なお、アンカーボルト7をグランド6に固定する作業は、第1の実施の形態に関する自動取引装置1と同様であるので簡略化のためのその説明は省略する。
次に、作業員はアンカーボルト7によって自動取引装置1を固定する装置固定作業を行う。このアンカーボルト7による装置固定作業は、先ず、グランド6に固定した複数のアンカーボルト7が、自動取引装置1の装置底板3に設けられた複数のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dをそれぞれ貫通するように自動取引装置1を設置する。そして、作業員は金庫扉2の開閉鍵2aを開錠し、金庫扉2を矢印Bx方向に開く。
次に、作業員は金庫ユニット5をスライドレール11によって矢印A方向にスライドさせて装置外に引き出す。スライドレール11によって金庫ユニット5が装置外に引き出されると、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に、アンカーボルト7を装置底板3に固定する作業用の間隙としての第2の間隙Lα、特に、装置左側に左側間隙51及び装置右側に右側間隙52が形成される。
次に、作業員はアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7を固定する作業を行う。先ず、作業員は装置左側の左側間隙51から右腕を挿入し、アンカーボルト孔9a及び9cに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。このナット8aの締付けには、図10に示す取付工具20を用いる。
図11は、第3の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。なお、図11は、装置開口部2bからやや離れて配置されたアンカーボルト孔9cに貫通したアンカーボルト7を固定する場合を示すが、装置開口部2bの直近に配置されたアンカーボルト孔9aに貫通したアンカーボルト7を固定する場合も同様である。
図11に示すように、装置左側の左側間隙51には制御ボード10a及び配線材10bは配置されていないので、作業員は装置左側から右腕の挿入が容易になる。作業員は、破線で示す装置左側の左側間隙51から右腕を挿入し、ナット8a及びワッシャー8bによって仮固定する。次に、作業員は、取付工具20によってナット8aを締め付けて固定する。
この締付けは、取付工具20のソケット装着部20aに取付けたソケット20sをナット8aに押し付けて嵌め込み、ハンドル20bで略水平方向に回転させることによって行われる。左側間隙51において、作業員は、取付工具20を装置奥側から矢印Ga方向に装置開口部2b付近まで、略180度回転させてナット8aを締め付け、矢印Gaの逆方向に空転させて戻す往復動作を繰り返して、ナット8aを締め付ける。
次に、作業員は、図12に示す装置右側の右側間隙52から左腕を挿入し、アンカーボルト孔9b及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。
図12は、第3の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。なお、図12は、装置開口部2bからやや離れて配置されたアンカーボルト孔9dに貫通したアンカーボルト7を固定する場合を示すが、装置開口部2bの直近に配置されたアンカーボルト孔9bに貫通したアンカーボルト7を固定する場合も同様である。
図12に示すように、制御ボード10aは、金庫ユニット5の右側面における装置奥行略中央よりやや装置開口部2b寄りに固定して設けられる。従って、金庫ユニット5を第2の間隙Lαが形成されるまでスライドさせると、制御ボード10aは右側間隙52から退避しているので、作業員は装置右側から左腕の挿入が容易になる。作業員は制御ボード10a及び配線材10bを避けながら左腕によって、アンカーボルト孔9b及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7を固定することができる。
装置右側において、作業員は取付工具20を装置開口部2b側から矢印Gb方向に装置奥側まで、略180度回転させてナット8を締め付け、矢印Gbの逆方向に空転させて戻す往復動作を繰り返して、ナット8aを締め付ける。
このとき、アンカーボルト孔9dは、固定された装置内部品としてのコネクタ10cから離間距離Lg離間した位置に配置されているので、作業員が取付工具20を略180度回転させても固定された装置内部品と干渉しない。
アンカーボルト7による装置固定作業が終了すると、作業員は金庫ユニット5をスライドレール11によってスライドさせて装置内に押し込んで固定する。そして、作業員は金庫扉2を閉じて開閉鍵2aにより施錠する。以上により自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は完了する。
なお、以上の説明では、装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bについて、作業員が金庫ユニット5を引出した後に、アンカーボルト7による装置固定作業を行うように説明したが、金庫ユニット5を引出す前に装置固定作業を行ってもよい。即ち、作業員が金庫ユニット5を引出す前に、装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bに貫通したアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによってそれぞれ固定する。次に、作業員は金庫ユニット5を引出した後に、アンカーボルト孔9c及び9dに貫通したアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによってそれぞれ固定する。
このように、作業員が金庫ユニット5を引出す前に、装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bのアンカーボルト7を固定しておくことによって、金庫ユニット5を引出すときに自動取引装置1が倒れこむことを防止することができる。
また、以上の説明では、取付工具20と干渉する固定装置部品がない装置左側のアンカーボルト孔9cが、アンカーボルト孔9dと左右対称の位置に配置させるように説明したが、取付工具20を略180度回転させることができれば、装置開口部2bからやや離れて配置されたアンカーボルト孔9cは更に装置奥側に配置してもよい。
以上のように、第3の実施の形態に関する自動取引装置1によれば、アンカーボルト孔9dを、装置開口部2bから見て左右の装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1における装置開口部2b近傍で、固定された装置内部品としてのコネクタ10cから取付工具20の略工具回転半径Rt以上装置開口部2b寄りに離間させて配置したので、装置内に設置されている金庫ユニット5及び装置内部品10の取外しを行うことなく、効率よく、アンカーボルト7による装置固定作業を行うことができる。その結果、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の効果に加え、取付工具を用いた装置固定作業をより簡単に短時間で行うことができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態に関する自動取引装置1の構成を説明する。第4の実施の形態に関する自動取引装置1の構成は、図9に示した第3の実施の形態に関する自動取引装置1とは、アンカーボルト孔9の配置構成が異なる。また、第2の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に、金庫ユニット5を装置外に移動させるスライドレール11が設けられ、金庫ユニット5を装置外に引出したときに、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成できるまで引出せる構造となっている。その他の構成は第1の実施の形態に関する自動取引装置1の構成と同様であるので、簡略化のために同様の構成についてはその説明を省略する。
先ず、図13により装置底板3に備えるアンカーボルト孔9の配置構成を説明する。図13は、第4の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。なお、図13は、金庫扉2を矢印Bx方向に開き、金庫ユニット5をスライドレール11によって矢印A方向にスライドさせて引出した状態を示す。第4の実施の形態に関する自動取引装置1では、スライドレール11によって金庫ユニット5を引出し、第2の間隙Lαが形成できるようにしたことにより、装置奥行略中央に配置されるアンカーボルト孔9c及び9dに対するアンカーボルト固定作業が可能となる。
自動取引装置1の装置底板3には、第2の実施の形態に関する自動取引装置1の装置底板3と同様に、アンカーボルト孔9a及び9bが装置開口部2bの近傍に、かつアンカーボルト孔9c及び9dが装置奥行略中央に配置されている。図13において、アンカーボルト孔9c及び9dの周囲に取付工具20(図10参照)を破線で示す。第4の実施の形態に関する自動取引装置1では、固定された装置内部品10としての配線材10b及びコネクタ10cが装置奥行略中央に配置された例となっている。
ここでアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7を固定する作業は、第3の実施の形態に関する説明と同様に、それぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定することにより行う。このナット8aの締付けのための取付工具20としては、第3の実施の形態に関する説明と同様に、操作性のよい取付工具20としてのソケットレンチが用いられる。この取付工具20によるナット8aの締付けは、図13に示す矢印Ga方向及びGb方向に取付工具20を略水平方向に回転させて行う。
このナット8aの締付け作業において、取付工具20の回転動作は、配線材10b及びコネクタ10cの装置内部品10との干渉を避けなければならない。しかし、取付工具20の回転角θtは、少なくとも略90度以上としないと往復動作が多くなり作業効率が悪くなる。また、取付工具20が装置正面方向(矢印D方向)に対し直角となっているときがもっとも力が加え易く、このときに作業員の手が取付工具20のハンドル20bに届いている必要がある。
このことから、第4の実施の形態に関する自動取引装置1における装置奥行略中央のアンカーボルト孔9c、9dは、取付工具20を略90度回転させることができ、かつ装置開口部2bから略成人の腕の長さの範囲内となる装置奥行長さLxに配置する。
また、作業員である成人の肘からこぶし中心までの距離は30cm程度であることから、装置奥行略中央のアンカーボルト孔9c、9dの装置奥行長さLxは、略30cm程度であってもよい。
また、実験によれば、第2の間隙Lαを10cm程度としたときの成人、男子でアンカーボルト7による装置固定作業が可能な平均長さLxは約50cmであった。このことから、作業効率を多少犠牲にするとしても、装置奥行略中央のアンカーボルト孔9c、9dの装置奥行長さLxは略50cm程度とするのがよい。
以上のように、装置奥行略中央にアンカーボルト孔9c、9dを配置することによって、装置前後方向、即ち、矢印C、D方向からの耐加重性を向上させることができる。
以上の構成により、第4の実施の形態に関する自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は以下のように行う。最初に、作業員はアンカーボルト7をグランド6に固定するアンカーボルト固定作業を行う。第4の実施の形態に関する自動取引装置1では、図13に示すように装置奥行略中央に配置したアンカーボルト孔9c、9dが、取付工具20を略90度回転させることができ、かつ装置開口部2bからの長さが略成人の腕の長さの範囲内となる装置奥行長さLxに配置した構成となっている。作業員は、この配置構成を考慮してそれぞれのアンカーボルト7を埋設する。なお、アンカーボルト7をグランド6に固定する作業は、第1の実施の形態に関する自動取引装置1と同様であるので簡略化のためのその説明は省略する。
次に、作業員はアンカーボルト7によって自動取引装置1を固定する装置固定作業を行う。このアンカーボルト7による装置固定作業において、先ず、作業員はグランド6に固定したアンカーボルト7が、自動取引装置1の装置底板3のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dをそれぞれ貫通するように自動取引装置1を設置する。そして、作業員は金庫扉2の開閉鍵2aを開錠し、金庫扉2を矢印Bx方向に開く。
次に、作業員は金庫ユニット5をスライドレール11によって矢印A方向にスライドさせて装置外に引き出す。スライドレール11によって金庫ユニット5が装置外に引き出されると、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に、アンカーボルト7を装置底板3に固定する作業用の間隙としての第2の間隙Lαが形成でき、特に、第2の間隙Lαのうち装置左側には左側間隙51が、装置右側には右側間隙52が形成できる。
次に、作業員はアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7を固定する作業を行う。先ず、作業員は、作業用間隙としての第2の間隙Lαの左側間隙51から腕を挿入し、アンカーボルト孔9a及び9cに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。
図14は、第4の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。なお、図14は、装置奥行略中央のアンカーボルト孔9cに貫通したアンカーボルト7を固定する場合を示すが、装置開口部2b近傍のアンカーボルト孔9aに貫通したアンカーボルト7を固定する場合も同様である。
図14に示すように、左側間隙51には制御ボード10a及び配線材10bは配置されていないので、作業員は、装置左側の左側間隙51から図示しない右腕の挿入が容易になる。作業員は、左側間隙51から右腕を挿入し、ナット8a及びワッシャー8bによって仮固定する。そして、作業員は、取付工具20によってナット8aを締付けて固定する。
このナット8aの締付けは、取付工具20のソケット装着部20aに取付けたソケット20sをナット8aに押し付けて嵌め込み、ハンドル20bを持って略水平方向に回転させることによって行う。即ち、左側間隙51である装置左側においては、作業員は取付工具20を装置奥側から矢印Ga方向に装置開口部2b側まで、略90度回転させてナット8を締め付け、矢印Gaの逆方向に空転させて戻す往復動作を繰り返して、ナット8aを締め付ける。
次に、作業員は図15に示すように、装置右側の右側間隙52から図示しない左腕を挿入し、アンカーボルト孔9b及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。
図15は、第4の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルトによる装置固定作業を示す一部切欠き斜視図である。なお、図15は、装置奥行略中央のアンカーボルト孔9dに貫通したアンカーボルト7を固定する場合を示すが、装置開口部2b近傍のアンカーボルト孔9bに貫通したアンカーボルト7を固定する場合も同様である。
図15に示すように、制御ボード10aは、金庫ユニット5の右側面における装置奥行略中央よりやや装置開口部2b寄りに設けられる。従って、金庫ユニット5をスライドさせると制御ボード10aは右側間隙52から退避しているので、作業員は装置右側から左腕の挿入が容易になる。作業員は制御ボード10a及び配線材10bを避けながら左腕によって、アンカーボルト孔9b及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7を固定することができる。装置右側においては、取付工具20は、装置開口部2b側から矢印Gb方向に装置奥側へ、略90度回転させてナット8を締め付け、矢印Gbの逆方向に空転させて戻す往復動作を繰り返して、ナット8aを締め付ける。
アンカーボルト7による装置固定作業が終了すると、金庫ユニット5をスライドレール11によってスライドさせて装置内に押し込んで固定する。そして、金庫扉2を閉じて開閉鍵2aにより施錠する。以上により自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は完了する。
なお、以上の説明では、装置開口部2b近傍に配置したアンカーボルト孔9a及び9bについて、金庫ユニット5を引出した後に、アンカーボルト7による装置固定作業を行うように説明したが、金庫ユニット5を引出す前にアンカーボルト孔9a及び9bについて装置固定作業を行ってもよい。このようにすれば、金庫ユニット5を引出すときに自動取引装置1が倒れこむことを防止することができる。
以上のように、第4の実施の形態に関する自動取引装置1によれば、装置開口部2bから見て左右の装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1における装置開口部2b近傍にアンカーボルト孔9a及び9bを配置し、装置奥行略中央にアンカーボルト孔9c、9dを、取付工具を略水平方向に略90度回転させることができ、かつ装置開口部2bから略成人の腕の長さの範囲内に配置するようにしたので、装置内に設置されている金庫ユニット5及び装置内部品10の取外しを行うことなく、効率よく、アンカーボルト7による装置固定作業を行うことができる。その結果、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の効果に加え、取付工具を用いた装置固定作業を簡単に短時間で行うことができ、同時に自動取引装置1の耐加重性も向上させることができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態に関する自動取引装置1の構成は、図1に示した第1の実施の形態に関する自動取引装置1とは、アンカーボルト孔の配置構成が異なる。また、第2の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に、装置外に金庫ユニット5を移動させるスライドレール11が設けられ、金庫ユニット5を装置外に引出したときに装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に作業用の間隙としての第2の間隙Lαを形成できる構造となっている。その他の構成は第1及び第2の実施の形態に関する自動取引装置1の構成と同様であるので、簡略化のために同様の構成についてはその説明を省略する。
先ず、自動取引装置1の装置底板3に備えるアンカーボルト孔9の配置構成を説明する。図16は、第5の実施の形態に関する自動取引装置の内部を上方から見た説明図である。
第5の実施の形態に関する自動取引装置1では、固定部材用の孔としてのアンカーボルト孔9が装置開口部2bから見て最も奥側の位置には配置されない。アンカーボルト孔9は装置奥行略中央より装置開口部2b寄りに配置されている。即ち、装置開口部2b近傍の2個のアンカーボルト孔9a及び9bは、第1の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に装置開口部2bの直近の位置に配置されている。本実施の形態に関する自動取引装置1では、他の2個のアンカーボルト孔9c及び9dは、装置筐体1xと金庫ユニット5の左側の第1の間隙L1にのみに、かつ装置奥行略中央より装置開口部2b寄りに等間隔に配置している。具体的には、アンカーボルト9cは第1の間隙L1の装置奥行略中央より装置開口2b寄りに配置され、アンカーボルト9dは、アンカーボルト9a及びアンカーボルト9cの中間の位置に配置されている。
このように左側の第1の間隙L1にのみに装置奥行略中央より装置開口部2b寄りに等間隔にアンカーボルト孔9c及び9dを配置することによって、アンカーボルト7による装置固定作業が比較的容易で、かつ第1の実施の形態に関する自動取引装置1と比較し、装置前後、即ち、矢印C及び矢印D方向の耐加重性を向上することができる。アンカーボルト孔9c及び9dを、装置筐体1xと金庫ユニット5の第1の間隙L1における左側のみに配置したのは、装置筐体1xと金庫ユニット5の第1の間隙L1における右側には装置内部品10としての制御ボード10a、配線材10b及びコネクタ10c等の装置内部品10が配置されているからである。
スライドレール11は、金庫ユニット5を装置外に引出すことにより、第2の実施の形態と同様に、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に作業用の間隙としての第2の間隙Lα(図17参照)が形成できるまで引出せる構造となっている。かつ第2の間隙Lαのうち装置左側には左側間隙51が、装置右側には右側間隙52が形成できる。このように、第2の間隙Lαが形成できるようにしたことにより、装置奥行略中央より装置開口部2b側のアンカーボルト孔9c及び9dに対しアンカーボルト7による装置固定作業が容易となる。
以上の構成により、第5の実施の形態に関する自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は以下のように行う。最初に、作業員はアンカーボルト7をグランド6に固定するアンカーボルト固定作業を行う。このアンカーボルト固定作業は、アンカーボルト7を埋設する配置構成が第1乃至第4の実施の形態に関する自動取引装置1とは異なる。即ち、図16に示すようにアンカーボルト孔9a及び9bに関しては、装置筐体1xと金庫ユニット5の第1の間隙L1であって装置開口部2b近傍の配置構成により、アンカーボルト7を埋設する。一方、アンカーボルト孔9c及び9dに関しては、装置筐体1xと金庫ユニット5における左側の第1の間隙L1であって、装置奥行の略中央より装置開口部2b側で等間隔である配置構成によりアンカーボルト7を埋設する。
アンカーボルト7をグランド6に固定する作業は、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の説明において図2を用いて説明した作業と同様であるので、簡略化のためのその説明は省略する。
次に、作業員はアンカーボルト7によって自動取引装置1を固定する装置固定作業を行う。このアンカーボルト7による装置固定作業は、先ず、グランド6に固定したアンカーボルト7が、自動取引装置1の装置底板3のアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dをそれぞれ貫通するように自動取引装置1を設置する。そして、作業員は図16に示すように、金庫扉2の開閉鍵2aを開錠し、金庫扉2を矢印Bx方向に開く。
次に、図5に示す第2の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に、作業員は金庫ユニット5をスライドレール11によって引き出す。このとき、制御ボード10a及び配線材10bは金庫ユニット5とともに引き出されるが、コネクタ10cは装置内に固定されたままである。
次に、作業員はアンカーボルト7によって自動取引装置1を固定する装置固定作業を行う。図17は、第5の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルト7による装置固定作業を示す説明図である。図17に示すように、金庫ユニット5を矢印A方向に引出すことによって、装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間に左側間隙51及び右側間隙52を含む第2の間隙Lαを形成させる。
そして、作業員は第2の間隙Lαの装置左側の左側間隙51から右腕を挿入し、アンカーボルト孔9a、9c及び9dに貫通したそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。図18は、第5の実施の形態に関する自動取引装置のアンカーボルト7による装置固定作業を示す斜視図である。
図18に示すように、作業員は右腕が利き腕であった場合に、装置左側の左側間隙51から右腕が挿入し易い。左側間隙51には制御ボード10a及び配線材10bはなく、作業員は矢印J方向に右腕を伸ばせば、アンカーボルト孔9a、9c及び9dを貫通させたそれぞれのアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって容易に固定することができる。
次に、作業員は第2の間隙Lαの装置右側の右側間隙51から、アンカーボルト孔9dを貫通させたアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって固定する。図19は、第5の実施の形態に関する自動取引装置の装置固定作業を示す斜視図である。
図19に示すように、作業員は装置右側から左腕が挿入し易く、制御ボード10a及び配線材10bを避けながら矢印K方向に左腕を伸ばせば、アンカーボルト孔9bを貫通させたアンカーボルト7をナット8a及びワッシャー8bによって容易に固定することができる。
このように、第5の実施の形態に関する自動取引装置1では、右腕が利き腕であった場合に利き腕が挿入し易い装置左側の方に多くのアンカーボルト孔9を設け、利き腕でない左腕が挿入し易い装置右側にはアンカーボルト孔9を少なくしている。その結果、利き腕でない側の作業を少なくでき、作業効率が向上させることができる。
また、装置右側には、制御ボード10a、配線材10b及びコネクタの装置内部品10があり、これを避けながら作業をする必要がある。第5の実施の形態に関する自動取引装置1では、作業が困難な装置右側のアンカーボルト7による装置固定作業を少なくすることができるので、これによっても作業効率を向上させることができる。
アンカーボルト7による装置固定作業が終了すると、金庫ユニット5をスライドレール11によってスライドさせて装置内に押し込んで固定する。そして、金庫扉2を閉じて開閉鍵2aにより施錠する。以上により自動取引装置1のアンカーボルト7による装置固定作業は完了する。
なお、以上の説明では、装置開口部2b近傍の装置底板3に配置したアンカーボルト孔9a及び9bについて、金庫ユニット5を引出した後に、アンカーボルト7による装置固定作業を行うように説明したが、第2の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に、金庫ユニット5を引出す前に行ってもよい。
このように、金庫ユニット5を引出す前に、アンカーボルト孔9a及び9bのアンカーボルト7を固定しておくことによって、金庫ユニット5を引出すときに自動取引装置1が倒れこむことを防止することができる。
以上のように、第5の実施の形態に関する自動取引装置1によれば、装置開口部2bから見て左右の装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1の、装置開口部2b近傍の装置底板3に、左側に多くアンカーボルト孔9を配置するようにしたので、右腕が利き腕であった場合に利き腕での作業を容易にし、第2の実施の形態に関する自動取引装置1の効果に加え、作業効率を向上させることができる。同時に、装置内部品10があって作業が困難な側のアンカーボルト7による装置固定作業が少なくなるので、これによっても作業効率を向上することができる。
(実施の形態の変形例1)
また、以上の実施の形態に関する自動取引装置1の説明では、装置正面側に金庫扉2を設け、装置正面側からアンカーボルト7による装置固定作業を行う例として説明したが、装置背面側に金庫扉2が設けられている場合にも適用することができる。
図20は、第1の実施の形態の変形例1に関する自動取引装置を示す斜視図である。第1の実施の形態の変形例1に関する自動取引装置1の金庫扉2は、自動取引装置1の装置背面側から見て左側の扉支点2−2を中心に矢印Bz方向に開閉可能である。金庫扉2は矢印Bz方向に開くことによって、装置開口部2bを形成する。そして、第1の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に装置開口部2b近傍の装置底板3にアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dを備える。このようにアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dを配置することによって、矢印Bz方向に金庫扉2を開けるだけで、アンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dを使ったアンカーボルト7による装置固定作業を行うことができる。
また、第2、第4及び第5の実施の形態に関する自動取引装置1と同様に、図4、図13及び図16に示すアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dを配置構成の場合でも、金庫ユニット5を矢印A方向に引出すだけで、アンカーボルト7による装置固定作業ができる。
(実施の形態の変形例2)
また、以上の本発明の実施の形態に関する自動取引装置1の説明では、図3、図4又は図16に示すように、アンカーボルト孔9a、9b、9c及び9dをそれぞれ異なる位置に配置する例として説明したが、複数のアンカーボルト孔9をあらかじめ開けておき、状況に合わせてアンカーボルト孔9の位置を選択できるようにしてもよい。
図21は、実施の形態の変形例2に関する自動取引装置のアンカーボルト孔の配置構成を示す説明図である。実施の形態の変形例2に関する自動取引装置1の装置底板3には、装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1において、複数のアンカーボルト孔9が、所定の間隔ΔLごとに左右それぞれに配置される構成となっている。即ち、アンカーボルト孔9は、異なる配置構成に合わせてあらかじめ複数のアンカーボルト孔9が配置されている。
具体的には、装置左側の装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1においては、装置開口部2bの近傍にアンカーボルト孔9−1を配置し、更に、装置奥側へ向かって所定の間隔ΔL隔ててアンカーボルト孔9−3を配置し、以下アンカーボルト孔9−5、9−7、9−9を配置した構成となっている。更に、装置右側の装置筐体1xと金庫ユニット5間の第1の間隙L1においては、装置開口部2bの近傍にアンカーボルト孔9−2を配置し、装置奥側へ向かって所定の間隔ΔL置いてアンカーボルト孔9−4を配置し、以下アンカーボルト孔9−6、9−8、9−10を配置した構成となっている。
このように、所定の間隔ΔLごとに複数のアンカーボルト孔9をあらかじめ開けておくことにより、顧客からの要望及び設置場所のグランド6の状況によって、自動取引装置1ごとにアンカーボルト7の埋設の配置構成が変わった場合でも、同様にアンカーボルト7による装置固定作業を行うことができる。
(実施の形態の変形例3)
また、前述の第2の実施の形態に関する自動取引装置1の説明では、装置奥行略中央のアンカーボルト孔9c及び9dを、腕が届く範囲における装置奥行略中央に配置する例を示したが、より奥側にアンカーボルト孔9c及び9dを配置するようにしてもよい。
図22は、実施の形態の変形例3に関する自動取引装置のアンカーボルト孔による装置固定作業を示す説明図である。図22に示すように、スライドレール11によって金庫ユニット5を装置開口部2bと金庫ユニット後端5b間が、第2の実施の形態で説明した作業用の第2の間隙Lαより広い作業用の間隙Lβ(Lβ>Lα)が形成されるまで引出せるようにする。そして、作業員の肩まで入る間隙a部、間隙b部を形成可能とする。
その結果、アンカーボルト孔9c及び9dを装置奥行略中央より更に奥側の長さLyの位置(Ly>Lx)に配置することができる。このようにアンカーボルト孔9c及び9dを装置奥側に配置することにより、装置前後左右方向からの耐加重性を向上させることができる。
この長さLxは、作業員がスパナ等を持って腕が届く範囲、即ち、肩を含む腕の長さまで、その範囲を広げることができる。実験によれば、成人、男子でアンカーボルト7による装置固定作業が可能な平均長さLxは約50cmであった。従って、この長さまで、アンカーボルト孔9c及び9dの配置範囲を広げることができる。
また、以上の実施の形態に関する自動取引装置1の説明では、装置開口部2b近傍の装置底板3にアンカーボルト孔9a、9b、9c及び9d、計4個のアンカーボルト孔9を備えるように説明したが、5個以上を備えるようにしてもよい。
例えば、装置左側に3個及び装置右側に2個の計5個、或いは装置左側に2個及び装置右側に3個の計5個、装置左側に3個及び装置右側に3個の計6個などの配置としてもよい。
以上の本発明の実施の形態に関する自動取引装置1の説明では、本発明を現金自動預払機の自動取引装置に適用する例を示したが、装置ごとの盗難を防止する装置、例えば自動券売機等にも広く適用することができる。
1 自動取引装置
1x 装置筐体
2 金庫扉
2b 装置開口部
3 装置底板
5 金庫ユニット
6 グランド
7 アンカーボルト
9 アンカーボルト孔
9a、9b アンカーボルト孔
9c、9d アンカーボルト孔
10 装置内部品
11 スライドレール
20 取付工具
Rt 工具回転半径
θt 取付工具の回転角

Claims (15)

  1. 装置の側面に形成される装置筐体と、
    前記装置の前面に装置開口部を形成する開閉可能な扉と、
    前記装置の底部に形成される装置底板と、
    前記装置底板に載置される前記装置の内部ユニットと、
    前記内部ユニットの側面と前記装置筐体との間に前記装置開口部から装置背面側に至る装置奥行に形成される第1の間隙
    前記装置底板における前記第1の間隙に、前記装置を床に固定するために配置した複数の固定部材用の孔とを有し、
    前記固定部材用の孔は、装置奥行略中央位置より前記装置開口部寄りに配置したことを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記固定部材用の孔は、前記装置開口部から見て前記内部ユニットの左右に有する前記第1の間隙における前記装置開口部の近傍に配置したことを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
  3. 前記内部ユニットを前記装置開口部を介して前記装置の外に移動可能とする移動手段を備え、
    前記移動手段は、前記内部ユニットを前記装置の外に移動した後に、前記装置開口部と前記内部ユニットの後端の間により固定部材を前記装置底板に固定する作業用の第2の間隙が形成されることを特徴とする請求項2記載の自動取引装置。
  4. 前記固定部材用の孔は、更に、前記第1の間隙に設置された装置内部品から取付作業用の取付工具の回転半径以上の前記装置開口部側に離間をさせて配置したことを特徴とする請求項3記載の自動取引装置。
  5. 前記固定部材用の孔は、更にまた、前記取付工具の所定の角度の回転によって、前記取付工具が装置内部品と干渉しないように配置したことを特徴とする請求項4記載の自動取引装置。
  6. 前記内部ユニットを前記装置開口部を介して前記装置の外に移動可能とする移動手段を備え、
    前記固定部材用の孔は、前記装置開口部から見て前記内部ユニットの左右に有する前記第1の間隙における前記装置開口部の近傍及び装置奥行略中央に配置したことを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
  7. 前記移動手段は、前記内部ユニットを前記装置の外に移動した後に、前記装置開口部と前記内部ユニットの後端の間により固定部材を前記装置底板に固定する作業用の第2の間隙が形成されることを特徴とする請求項6記載の自動取引装置。
  8. 前記装置奥行略中央に配置する前記固定部材用の孔は、取付作業用の取付工具の所定の角度の回転によって、前記取付工具が装置内部品と干渉しないように配置したことを特徴とする請求項7記載の自動取引装置。
  9. 前記装置奥行略中央に配置する前記固定部材用の孔は、前記装置開口部からの長さを通常の成人の腕の長さの範囲内に配置したことを特徴とする請求項記載の自動取引装置。
  10. 前記第2の間隙を介して、前記固定部材用の孔に対して前記固定部材を前記装置底板に固定することにより、前記装置を前記床に固定可能とすることを特徴とする請求項3又は7記載の自動取引装置。
  11. 前記内部ユニットを前記装置開口部を介して前記装置の外に移動可能とする移動手段と、
    前記装置開口部から見て前記内部ユニットの左右に有する前記第1の間隙のうち、一方の側に前記内部ユニットに付属する装置内部品を備え、
    前記固定部材用の孔は、前記装置開口部から見て前記内部ユニットの左右に有する前記第1の間隙における前記装置開口部の近傍に配置し、かつ前記内部ユニットの左右に有する前記第1の間隙のうち他方の側には、装置奥行略中央に配置したことを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
  12. 前記移動手段は、前記内部ユニットを前記装置の外に移動した後に、前記装置開口部と前記内部ユニットの後端の間により固定部材を前記装置底板に固定する作業用の第2の間隙が形成されることを特徴とする請求項11記載の自動取引装置。
  13. 前記内部ユニットを前記装置の外に移動した後に形成される前記第2の間隙を介して、前記装置奥行略中央に配置された前記固定部材用の孔を利用し、前記固定部材を前記装置底板に固定することにより、前記装置を前記床に固定可能とすることを特徴とする請求項12記載の自動取引装置。
  14. 前記固定部材用の孔は、異なる配置構成に合わせてあらかじめ複数の孔が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項13いずれか一記載の自動取引装置。
  15. 装置の側面に形成される装置筐体と、
    前記装置の背面に装置開口部を形成する開閉可能な扉と、
    前記装置の底部に形成される装置底板と、
    前記装置底板に載置される前記装置の内部ユニットと、
    前記内部ユニットの側面と前記装置筐体との間に前記装置開口部から装置前面側に至る装置奥行に形成される第1の間隙と、
    前記装置底板における前記第1の間隙に、前記装置を床に固定するために配置した複数の固定部材用の孔とを有し、
    前記固定部材用の孔は、装置奥行略中央位置より前記装置開口部寄りに配置したことを特徴とする自動取引装置。
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