JP5152516B2 - ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、道路や出入口の床面に設けられた埋設枠体の開口を閉じる蓋部材を施錠及び解錠可能なロック装置に関し、特に、埋設枠体としての防水扉装置の収納凹部体やマンホールの受枠を蓋部材としての防水扉装置の防水扉やマンホールの蓋で閉じて施錠及び解錠可能なロック装置に関する。
従来、道路に設けられたマンホールや防水扉装置等の開口を有する埋設枠体と埋設枠体の開口を閉じる蓋部材とを施錠するロック装置として、特許文献1、2のものが知られている。特許文献1のものでは、蓋部材に締付ボルト(ロック軸)を貫通している。また、受枠(埋設枠体)にはネジ孔とケース部を設けて、ケース部に締付ボルトが螺合する摩擦ナットに結合されたナット係合部材とナット係合部材の回転を係止する揺動部材とを備えている。蓋部材の施錠状態では、締付ボルトを緩めようとすると締付ボルトと一緒に摩擦ナットが回転し、摩擦ナットが受枠に当接してロックナットの作用をすることで締付ボルトが抜き取ることができなくなる。解錠状態にするためには、前記の状態から決められた回転数だけ締付ボルトをねじ込む方向に回転させると、ナット係合部材の歯と揺動部材の爪とが係止状態となる。この状態で締付ボルトを抜き取る方向に回転させると、摩擦ナットが回転を規制されて締付ボルトを抜き取ることができるようになっている。
特許文献2のものでは、蓋部材に設けられた外筒に内筒(ロック軸)を上下動および回動可能に設けてある。内筒は、上端にネジ部が設けられ、中間部に外筒のガイドピンが係合するカム溝部が設けられ、下端に掛金が設けられている。蓋部材の施錠状態では掛金が固定壁(埋設枠体)の受部と係合している。解錠状態にする場合には、操作ハンドル(レンチ)により内筒を回転すると、内筒がガイドピンとガイド溝により回転しながら上昇して掛金が受部から離脱し内筒のネジ部が蓋部材から一部突出する。突出したネジ部には操作ハンドルを取付けたりアイナットを取付けることができるようになっている。
特開平5−340416号公報 特許第3291269号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロック装置は、施錠状態から解錠状態にするためには、締付ボルトを決められた回転数だけ回動して抜取らなければならないと共に摩擦ナットとネジ孔に締付ボルトが螺合しているため螺合長さが長く緩めるのに時間が掛かる問題があった。また、部品点数が多く構造が複雑であり、壊れやすい問題があった。また、特許文献2に記載のロック装置は、カム溝とガイドピンとで内筒を上下動および回動可能に設けてあり、解錠時には内筒のネジ部の一部を蓋部材から突出することができるが、操作ハンドルやアイナットを取付けるときに内筒がガイド溝に沿って蓋部材内に入り込んでしまう恐れがあり、操作ハンドルやアイナットの取付に手間取る問題があった。また、蓋部材を施錠状態とするためには、掛金が受部と対向し係合する位置にしなければならず、解錠するためには掛金を受部と対向しない位置にしなければならず、掛金に施錠状態と解錠状態とで指向性があるので、内筒に指向性すなわち内筒を所定の定められた量だけ回転しなければ施錠できない問題があった。
そこで、本発明の課題は、上記問題点に鑑みなされたものであって、施錠状態とするためにロック軸に指向性がなく強く締め込んだ状態から締め込みが僅かに緩んだ状態までの施錠状態ではどんな締付位置からでもロック軸の回動規制により緩み止めが行われ、構造が簡単で解錠時には素早く解錠状態にすることができ、解錠状態では簡単にロック軸に操作ハンドルやアイナット等の操作部材を取付けることができるロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、道路や出入口の床面に設けられた埋設枠体と埋設枠体の開口を閉じる蓋部材とを施錠するロック装置であって、蓋部材に蓋部材の厚み方向を上下に貫通する貫通孔にロック軸を移動可能に備え、埋設枠体の開口を蓋部材で閉じた状態で埋設枠体に蓋部材をロック軸により施錠可能なロック装置において、前記ロック軸の下端に下部ネジ部を形成しロック軸方向中間の外径部に鍔部を設け、ロック軸の鍔部と蓋部材間にロック軸を上側へ付勢する付勢部材を設け、蓋部材にロック軸の鍔部の断面形状と同形状でロック軸の鍔部と係合してロック軸を回り止め可能な係合孔を備えた回り止め部材を設け、埋設枠体にロック軸の前記下部ネジ部と螺合するナット部を設け、ロック軸の鍔部と回り止め部材の係合孔との係合解除状態でロック軸の鍔部の上面と回り止め部材の下面との間に軸方向に所定量の隙間を設けてロック軸とナット部とが螺合した施錠状態と、ロック軸が付勢部材に付勢されて前記隙間より上側へ移動してロック軸の鍔部と回り止め部材の係合孔との係合状態でロック軸とナット部とが螺合した回動規制施錠状態と、ロック軸とナット部とを離脱した状態でロック軸が付勢部材により上側に付勢されてロック軸の鍔部が回り止め部材の係合孔に嵌まり込んで係合した解錠状態とになるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記ロック軸の鍔部に二面幅部を形成し、前記回り止め部材の係合孔にロック軸の鍔部の二面幅部と同形状の二面幅部を形成し、鍔部の二面幅部と係合孔の二面幅部との係合によりロック軸を回り止め可能に構成したことを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、ロック軸の上端部に解錠状態で前記付勢部材によりロック軸が付勢されると蓋部材の厚み方向上側に突出する上部ネジ部を形成すると共に三角形状のレンチ孔を形成し、その三角形状レンチ孔に差し込まれロック軸を回転操作するためのレンチを備えたことを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、埋設枠体は防水扉装置の収納凹部体であり、蓋部材は防水扉装置の倒伏位置と起立位置とに回動可能な防水扉であり、倒伏位置の防水扉を収納凹部体に施錠可能に構成したことを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、解錠状態で防水扉の厚み方向上側に突出した上部ネジ部に防水扉を起立位置に回動するための操作取っ手または玉掛けできるアイナットを取付けるようにしたことを特徴とする。
本願の請求項1の発明では、前記ロック軸の下端に下部ネジ部を形成しロック軸方向中間の外径部に鍔部を設け、ロック軸の鍔部と蓋部材間にロック軸を上側へ付勢する付勢部材を設け、蓋部材にロック軸の鍔部の断面形状と同形状でロック軸の鍔部と係合してロック軸を回り止め可能な係合孔を備えた回り止め部材を設け、埋設枠体にロック軸の前記下部ネジ部と螺合するナット部を設け、ロック軸の鍔部と回り止め部材の係合孔との係合解除状態でロック軸の鍔部の上面と回り止め部材の下面との間に軸方向に所定量の隙間を設けてロック軸とナット部とが螺合した施錠状態と、ロック軸が付勢部材に付勢されて前記隙間より上側へ移動してロック軸の鍔部と回り止め部材の係合孔との係合状態でロック軸とナット部とが螺合した回動規制施錠状態と、ロック軸とナット部とを離脱した状態でロック軸が付勢部材により上側に付勢されてロック軸の鍔部が回り止め部材の係合孔に嵌まり込んで係合した解錠状態とになるようにした。また、本願の請求項2の発明では、前記ロック軸の鍔部に二面幅部を形成し、前記回り止め部材の係合孔にロック軸の鍔部の二面幅部と同形状の二面幅部を形成し、鍔部の二面幅部と係合孔の二面幅部との係合によりロック軸を回り止め可能に構成した。また、本願の請求項3の発明では、ロック軸の上端部に解錠状態で前記付勢部材によりロック軸が付勢されると蓋部材の厚み方向上側に突出する上部ネジ部を形成すると共に三角形状のレンチ孔を形成し、その三角形状レンチ孔に差し込まれロック軸を回転操作するためのレンチを備えた。また、本願の請求項4の発明では、埋設枠体は防水扉装置の収納凹部体であり、蓋部材は防水扉装置の倒伏位置と起立位置とに回動可能な防水扉であり、倒伏位置の防水扉を収納凹部体に施錠可能に構成した。また、請求項5に記載の発明は、解錠状態で防水扉の厚み方向上側に突出した上部ネジ部に防水扉を起立位置に回動するための操作取っ手または玉掛けできるアイナットを取付けるようにした。これらによれば、ロック軸が僅かに緩むと付勢部材により付勢されたロック軸の鍔部と回り止め部材の係合孔とが係合してロック軸が回り止めされるので、ロック軸がそれ以上緩むことが無く解錠状態とならないと共に部品点数が少なく構造が簡単になる。また、施錠状態では、ロック軸がナット部にのみ螺合しているので従来より螺合長さが短く、素早く解錠状態にできる。また、解錠状態では、ロック軸が付勢部材に付勢されてロック軸の上端の上部ネジ部が蓋部材から突出するので、上部ネジ部に蓋部材を持ち上げたり吊るしたりする等の操作のための操作部材を取付けるときに上部ネジ部が没入する恐れがなく、上部ネジ部に蓋部材を持ち上げたり玉掛け作業したりする等の操作のための操作部材を容易に取付けることができ、蓋部材を持ち上げる等の操作が簡単に行えるようになる。また、ロック軸に三角形状レンチ孔を形成したのでロック軸の回動操作も行える。また、防水扉に操作部材として操作取っ手を取付けるようにしたので、手動で防水扉を起立させる場合では、防水扉の自重による倒れようとする力より防水扉を起立させるための力を防水扉の回動中心から離れた位置で作用させることができるので、防水扉の回動操作が容易となる。また、操作部材としてアイナットを取付ければ防水扉の玉掛け作業が簡単にできる。
本願発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本願実施の形態ではロック装置15を、建物や駐車場や地下街等の出入口の通路の床面Fに配置される防水扉装置1に適用したもので説明する。図1〜図12に示す防水扉装置1は、例えば特開2006−83595号公報に記載のものと略同様に構成されている。防水扉装置1の概要について以下に説明する。図1〜図3に示すように、建物や駐車場や地下街等の出入口の通路の床面Fに埋設される埋設枠体としての箱型の収納凹部体2に、収納凹部体2の開口を閉じる蓋部材としての防水扉3の基部3aを枢着してある。その防水扉3を作業者による手動操作により、収納凹部体2の開口を閉塞する倒伏位置Aから前記出入口を閉塞する起立位置Bに回動させるようにしたものである。
収納凹部体2は、通路の横幅と略同じかそれよりも大きい横幅を有する矩形の浅い凹部であり、コンクリートや金属枠等で構成されている。収納凹部体2は、図示しない排水管が連結されて、収納凹部体2内に侵入した水をその排水管から排出するようにしてある。また、防水扉3と収納凹部体2の間には、防水扉3の基部3aを枢支して防水扉3を傾倒可能とするヒンジ装置4と、防水扉3を起立位置Bに向けて付勢する起立補助装置5と、扉枠6に装着された垂直方向のシール部材7に押し付けた状態でロックする防水用ロック装置8とを備えている。起立補助装置5は、本願実施の形態ではコイルバネで構成されている。前記扉枠6は、図1に示すように、収納凹部体2のヒンジ装置4側の左右に立設されている。扉枠6のシール部材7の下端部は、図2に示すように、収納凹部体2のヒンジ装置4側に防水扉幅方向に装着されたシール部材9に連続して取付けられている。
防水扉3は、平板状の防水板10の下面に複数本のリブ(補強部材)11を縦横に夫々所定間隔で固着して構成してある。この防水扉装置1の防水扉3の先端部3b側には、ロック装置12が設けられている。本願実施の形態ではロック装置12は防水扉3の扉幅方向に2個所設けてあるが、1個所以上設けてあればよい。ロック装置12について説明する。図4、図5に示すように、防水扉3には、上軸案内部材13が固着されている。上軸案内部材13には、ロック軸上部案内孔14が形成されている。ロック軸上部案内孔14は、後述のロック軸15の上軸部16を案内する上軸部案内孔17とロック軸15の鍔部18を収納する上鍔部収納孔19とから成っている。上軸案内部材13の下部には下軸案内部材20が固着されている。下軸案内部材20には、ロック軸15の下軸部21を案内するロック軸下部案内孔22が形成されており、ロック軸下部案内孔22は、ロック軸15の鍔部18を収納する下鍔部収納孔23と付勢部材収容部24を備えた下軸部案内孔25とから成っている。上軸案内部材13と下軸案内部材20との間には回り止め部材27が装着されている。回り止め部材27には、図6に示すように二面幅部28を備えた係合孔29が形成されている。前記ロック軸上部案内孔14と係合孔29とロック軸下部案内孔22とは、防水扉3の厚み方向を上下に貫通する貫通孔30と成っている。
ロック軸15は、ロック軸方向中間の外形部に設けた鍔部18と、鍔部18より上側の上軸部16と、鍔部18より下側の下軸部21とから成っている。鍔部18には、図7に示すように二面幅部31が形成されており、前記回り止め部材27の二面幅部28と同形状となっている。尚、鍔部18と回り止め部材27の係合孔29に二面幅部31,28を夫々設けて、後述のように鍔部18の二面幅部31と係合孔29の二面幅部28との係合によりロック軸15の回動を回り止めしているが、鍔部18と係合孔29とを同一形状の楕円形状や四角形状等にしても良い。上軸部16の上端部分には、上部ネジ部32が形成されていると共に図8に示すように三角形状のレンチ孔33が形成されている。この上軸部16の上部ネジ部32には操作部材が取付けられるようになっている。操作部材は、後述の操作取っ手34や防水扉を吊り下げるためのアイナットである。また、下軸部21の下端には、下部ネジ部36が形成されている。このロック軸15は、貫通孔30に防水扉3の厚み方向上下に移動可能に挿入されている。ロック軸15の下軸部21と付勢部材収容孔24との間には付勢部材としてのロック軸付勢ばね37が介装されており、ロック軸15の鍔部18を防水扉3の厚み方向上側へ付勢している。
収納凹部体2には、図4、図5に示すように、ナット部38が設けられている。ナット部38について説明する。収納凹部体2に設けたベース39に立設されたガイド軸40が固定ナット41のネジ孔42に挿入されている。固定ナット41は、前記ロック軸15の下部ネジ部36と螺合するネジ孔42と、ネジ孔42より大径のばね収容孔43とが設けられており、直方体に形成されている。固定ナット41のばね収容孔43とベース39間に固定ナット41を上側へ付勢するナット付勢ばね44を介装してある。また、ベースには、ナットガイド部材45を設けてあり、ナットガイド部材45の断面四角形状のガイド孔46に固定ナット41を回転不能で上下移動可能に挿通し、固定ナット41の上面41aが上板47の下面に当接するように成っている。ナットガイド部材45の上板47には、ロック軸15が挿通可能な透孔48が形成されている。
防水扉3の上面には操作取っ手34を引っ掛けるための引っ掛けピン49がロック軸15の近傍に設けられている。操作取っ手34は、図9、図10に示すように、一端側に引っ掛けピン49に引っ掛かる引っ掛け部50と、操作取っ手本体51にロック軸15の上部ネジ部32と螺合する取っ手取付用ネジ孔が形成された軸部52を回動可能に備えたハンドル部53と、他端側にグリップ部54とが設けられている。また、操作取っ手34には前記三角形状のレンチ孔33に係合可能なレンチ55を保持できるようになっている。
次に動作について説明する。先ず、防水扉3が倒伏位置Aにある状態(閉じた状態)でロック装置12により施錠状態とする場合について説明する。ロック軸15の三角形状のレンチ孔33にレンチ55を差し込んで係合し、ロック軸15をロック軸付勢ばね37の付勢力に抗して防水扉3の厚み方向の下側へ押込み下鍔部収納孔23にロック軸15の鍔部18を位置させると、図4に示すように、鍔部18の二面幅部31と回り止め部材27の係合孔29の二面幅部32との係合が外れる。このとき、ロック軸15の下部ネジ部36により固定ナット41がナット付勢バネ44の付勢力に抗して下方向に押される。この状態でレンチ55によりロック軸15を回転して固定ナット41が上板47に当接するまで下部ネジ部36を固定ナット41のネジ孔42に螺合する。これにより防水扉3が収納凹部体2に施錠状態とされる。このときロック軸15の上部ネジ部32は、図4に示すように防水扉3の貫通孔30内に没入した状態となっている。
また、図4に示すように、鍔部18の上面と回り止め部材27の下面との間にロック軸15の軸方向に所定量の隙間aが形成される。この隙間aは適宜な大きさに設定されており、ロック軸15の下部ネジ部36と固定ナット41の緩みを許容するようになっている。この隙間aは下部ネジ部36のネジのピッチとロック軸15の所定回転数から決定されており、例えば0.5〜2回転程度に設定されている。この隙間aにより製作誤差や鍔部18と下軸案内部材20との間に砂等が挟まったとしても、ロック軸15を押し込んで鍔部18と係合孔29との係合を解除して回転することが容易にできるようになっていると共にロック軸15と固定ナット41との螺合が緩んだときに、緩みすぎない適切なタイミングで自動的にロック軸15が回り止め部材27により回り止めされ、回動規制施錠状態になる。また、この施錠状態でロック軸15の操作を知らない第三者が防水扉装置1のロック装置12を解錠しようとしても、三角形状の特殊な形状のレンチ孔であると共に、ロック軸15を回転し固定ナット41から緩めると、ロック軸付勢バネ37の付勢によりロック軸15が上側に移動し、鍔部18と係合孔29との形状が一致すると鍔部18が係合孔29と係合してロック軸15を回転することができず、ロック装置12を解錠することが簡単にはできない。尚、固定ナット41が上板47に当たるまでロック軸15を回転する強い締め込みとしたが、ロック軸15の鍔部が回り止め部材27より下に位置するように締め込みを僅かに緩い状態としていても良い。
次に回動規制施錠状態について説明する。防水扉3の上面41aを自動車等が通過し振動によりロック軸15が所定回転数回転して固定ナット41から緩むとロック軸付勢バネ37によりロック軸15が隙間a上方に移動し、鍔部18と係合孔29との形状が一致すると、鍔部18が係合孔29に嵌まり込んで係合する。この鍔部18と係合孔29との係合状態では、図11に示すように、鍔部18の二面幅部31と係合孔29の二面幅部28とによりロック軸15が固定ナット41に対して回り止めされて回動規制施錠状態とされる。この回動規制施錠状態でロック軸15の操作を知らない者が防水扉装置1のロック装置12を解錠しようとしても鍔部18と係合孔29との係合によりロック軸15を回転することができず、ロック装置12を解錠することが簡単にはできない。これら施錠状態と回動規制施錠状態では、ロック軸15の上部ネジ部32が防水扉3の貫通孔30内に略没入しており、防水扉3の表面が平坦になるので、人や自動車の通行の妨げにならないと共にロック軸15の上部ネジ部32が見えないので意匠性が向上する。
次にロック装置12を解錠状態とする場合について説明する。施錠状態または回動規制施錠状態で、レンチ55をロック軸15の三角形状のレンチ孔33に係合する。レンチ55によりロック軸15をロック軸付勢ばね37に抗して鍔部18が回り止め部材27より下となり、鍔部18と係合孔29との係合が解除され、鍔部18を下鍔部収納孔23に押し込んだ状態とする。その状態で、ロック軸15を下部ネジ部36とネジ孔42との螺合を解除する方向に回転する。すると、固定ナット41がナット付勢ばね44に抗して下がり、固定ナット41とロック軸15との螺合が解除されてロック軸15がナット部から離脱した状態となる。更に、固定ナット41とロック軸15との螺合が解除された状態で、鍔部18と係合孔29との形状が一致するようにロック軸15を回転させると、ロック軸15がロック軸付勢ばね37の付勢力により防水扉3の厚み方向上側へ移動される。すると、鍔部18が上軸案内部材13の上鍔部収納孔19に位置すると共に係合孔29に係合し、ロック軸15が回り止めされると共に、ロック軸15の上部ネジ部32が防水扉3の上面41aから突出して、図12に示す解錠状態とされる。この時、ロック軸15の下部ネジ部36と固定ナット41との螺合が短いので特許文献1に記載のものに比べ素早く解錠できる。
次に、防水扉3を倒伏位置Aから起立位置Bとする場合について説明する。図12に示す前記解錠状態で、防水扉3の引っ掛けピン49に操作取っ手34の引っ掛け部50を引っ掛け、ロック軸15の上部ネジ部32に操作取っ手34の軸部52をハンドル部53を回して螺合し、図10に示すように、操作取っ手34を防水扉3に取付ける。この操作取っ手34の取付時には、ロック軸15がロック軸付勢ばね37により上方に常に付勢されているので、上部ネジ部32が防水扉3上面41aから没入することがなく取付が容易となる。この操作取っ手34のグリップ部54を持って防水扉3を倒伏位置Aから起立位置Bに移動し、図3に示すように、出入口を塞ぐ。この起立位置Bでは、ロック軸15がロック軸付勢ばね37により付勢されているのでロック軸15の鍔部18の上面が上鍔部収納孔19の下面に圧接して防水機能を発揮することになり、ロック装置12から浸水することがない。また、防水扉3の先端部3bに操作取っ手34をロック軸15の上部ネジ部32により取付け、防水扉3の先端部3bよりグリップ部54を外側に位置させることで防水扉3の手動による回動が容易となる。
また、ロック装置12の解錠状態では、防水扉3から突出したロック軸15の上部ネジ部32にアイナットを取付けることができ、防水扉3の搬送や施工時やメンテナンス時等にアイナット35を防水扉3の吊り下げ作業に利用することができる。尚、本願実施の形態では、ロック装置12を防水扉装置1に適用したもので説明したが、埋設枠体をマンホールの固定受枠とし、固定受枠にナット部38を設け、マンホールの蓋部材にロック軸15を蓋部材の厚み方向の上側に付勢するように設ける等してもよい。
本願発明の防水扉装置の平面図である。 防水扉を倒伏位置とした状態を説明する側面図である。 防水扉を起立位置とした状態を説明する側面図である。 ロック装置の施錠状態を示す縦断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図4のVIII視図である。 操作取っ手の平面図である。 操作取っ手の取付を示す説明図である。 ロック装置の回動規制施錠状態を示す縦断面図である。 ロック装置の解錠状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 防水扉装置
2 収納凹部体(埋設枠体)
3 防水扉(蓋部材)
12 ロック装置
15 ロック軸
18 鍔部
27 回り止め部材
28 係合孔の二面幅部
29 係合孔
30 貫通孔
31 鍔部の二面幅部
32 上部ネジ部
33 レンチ孔
34 操作取っ手
36 下部ネジ部
37 ロック軸付勢ばね(付勢部材)
38 ナット部
55 レンチ
a 隙間
A 倒伏位置
B 起立位置
F 床面

Claims (5)

  1. 道路や出入口の床面に設けられた埋設枠体と埋設枠体の開口を閉じる蓋部材とを施錠するロック装置であって、蓋部材に蓋部材の厚み方向を上下に貫通する貫通孔にロック軸を移動可能に備え、埋設枠体の開口を蓋部材で閉じた状態で埋設枠体に蓋部材をロック軸により施錠可能なロック装置において、前記ロック軸の下端に下部ネジ部を形成しロック軸方向中間の外径部に鍔部を設け、ロック軸の鍔部と蓋部材間にロック軸を上側へ付勢する付勢部材を設け、蓋部材にロック軸の鍔部の断面形状と同形状でロック軸の鍔部と係合してロック軸を回り止め可能な係合孔を備えた回り止め部材を設け、埋設枠体にロック軸の前記下部ネジ部と螺合するナット部を設け、ロック軸の鍔部と回り止め部材の係合孔との係合解除状態でロック軸の鍔部の上面と回り止め部材の下面との間に軸方向に所定量の隙間を設けてロック軸とナット部とが螺合した施錠状態と、ロック軸が付勢部材に付勢されて前記隙間より上側へ移動してロック軸の鍔部と回り止め部材の係合孔との係合状態でロック軸とナット部とが螺合した回動規制施錠状態と、ロック軸とナット部とを離脱した状態でロック軸が付勢部材により上側に付勢されてロック軸の鍔部が回り止め部材の係合孔に嵌まり込んで係合した解錠状態とになるようにしたことを特徴とするロック装置。
  2. 前記ロック軸の鍔部に二面幅部を形成し、前記回り止め部材の係合孔にロック軸の鍔部の二面幅部と同形状の二面幅部を形成し、鍔部の二面幅部と係合孔の二面幅部との係合によりロック軸を回り止め可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のロック装置。
  3. ロック軸の上端部に解錠状態で前記付勢部材によりロック軸が付勢されると蓋部材の厚み方向上側に突出する上部ネジ部を形成すると共に三角形状のレンチ孔を形成し、その三角形状レンチ孔に差し込まれロック軸を回転操作するためのレンチを備えたことを特徴とする請求項1または2記載のロック装置。
  4. 埋設枠体は防水扉装置の収納凹部体であり、蓋部材は防水扉装置の倒伏位置と起立位置とに回動可能な防水扉であり、倒伏位置の防水扉を収納凹部体に施錠可能に構成したことを特徴とする請求項1から3何れか1項記載のロック装置。
  5. 解錠状態で防水扉の厚み方向上側に突出した上部ネジ部に防水扉を起立位置に回動するための操作取っ手または玉掛けできるアイナットを取付けるようにしたことを特徴とする請求項4記載のロック装置。
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