JPH0689772B2 - 蓋等の締付ボルト用緩み止め及び抜け止め装置 - Google Patents

蓋等の締付ボルト用緩み止め及び抜け止め装置

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JPH0689772B2
JPH0689772B2 JP4171869A JP17186992A JPH0689772B2 JP H0689772 B2 JPH0689772 B2 JP H0689772B2 JP 4171869 A JP4171869 A JP 4171869A JP 17186992 A JP17186992 A JP 17186992A JP H0689772 B2 JPH0689772 B2 JP H0689772B2
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bolt
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locking means
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智廣 芳ケ迫
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芳ヶ迫 智廣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マンホールや散水栓
等の蓋、さらには扉の錠構体を内側に取付けた蓋状取付
板、蝶番の翼板、ドアクローザの蓋状取付部等に適用す
る蓋等の締付ボルト用緩み止め及び抜け止め装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の蓋状物に対して、不用意
に開蓋しないようにあるいは簡単には開けられないよう
に、締付ボルトや鍵孔付きの錠装置が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】締付ボルトを使用した
ものでは、路面に設置されるものの場合は車両の通過な
どによって自然に緩みやすい問題があると共にボルトを
抜き取ることによって開蓋できるため悪戯によって容易
に開けられやすいため、蓋が紛失したり、内側の構造物
が損傷を受けたりする問題がある。また、錠装置を設け
たものでは、鍵孔に砂や泥が進入して急場の解錠には不
便である問題がある。
【0004】この発明は、マンホールの蓋や散水栓、扉
の錠構体取付板等の蓋状物に対して設けられ錠装置に代
用できる蓋締付ボルト用緩み止め及び抜け止め装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の蓋等の締付ボ
ルト用緩み止め及び抜け止め装置は、開口を有する受枠
と、上記開口を閉じる蓋と、その蓋を貫通し上記受枠の
ねじ孔に螺合して反対側に突出する締付ボルトと、その
ねじ孔の上記蓋と反対側の空間を包囲するように上記受
枠に固定されたケース部と、そのケース部内に上記ねじ
孔端から所定の間隙を隔てて配置された上記締付ボルト
に対する回転抵抗の大きい摩擦ナットと、上記ケース部
内側に回転可能にかつ上記ボルト軸方向に移動可能に設
けられ上記摩擦ナットと一体的に結合されたナット結合
部材と、そのナット結合部材と上記ケース部とに設けら
れナット結合部材の上記ねじ孔端から離れる方向の移動
端位置で係合し上記締付ボルト締め込み方向の結合部材
の回転を係止し反対方向の回転に対して滑る係止状態と
なる第1係止手段と、上記ケース部側壁に穿設した穴部
に配置されケース部の外側位置で揺動可能に軸支持され
ボルト締付状態で一方の揺動端がボルト先端面に当接す
るようにボルト当接部を伸延形成され他方の揺動端が上
記ナットの上記ねじ孔側端面に当接するようにナット当
接部を伸延形成された揺動部材と、ボルト締付状態から
上記ナットを伴う上記ボルトの抜き取り方向の変位によ
り上記揺動部材が揺動し上記第1係止手段の係止状態が
外れてから上記ナット当接部がナットの端面から外れる
前に上記受枠もしくはケース部に突設した突起を揺動部
材に設けた係合部が弾性的に乗り越えるようにこれらの
一方を弾性変位可能に形成した揺動規制部と、上記揺動
部材に設けられた爪と上記ナット結合部材に設けられた
歯とからなり上記揺動部材のエッヂ部が上記弾性突起を
乗り越えた状態で上記ナットを伴う上記ボルトの締め込
み方向変位により上記第1係止手段が係止状態となる前
にナット結合部材のボルト緩め方向の回転を係止し反対
方向の回転に対して滑る係止状態となる第2係止手段と
からなる。
【0006】
【作用】ボルトをねじ込む前の状態はナット結合部材と
ケース部の第1係止手段が係止状態にある。蓋を閉じて
ボルトをねじ込むと、ボルトはまず受枠のねじ孔に螺合
して通り抜け、次に摩擦ナットに螺合する。このとき摩
擦ナットはボルトに対して回転抵抗が大きいものである
から、ボルトと共に回転しようとするが、第1係止手段
により係止されており、強くボルトを回転させることに
よりボルトがねじ込まれ、ボルト頭部が蓋に当接して止
まり、蓋が受枠に固定され、締付が完了する。この状態
が蓋固定状態である。
【0007】この蓋固定状態から、蓋を悪戯で開けるた
めにボルトを緩めようとすると、ある程度は緩む方向に
回転するが、その回転は第1係止手段の係止方向と反対
の回転方向で摩擦ナットを伴った回転である。従って、
摩擦ナットの端面が受枠の裏面に当接すると、摩擦ナッ
トがロックナットの作用をするようになるから、それ以
上はボルトを回転させることはできず抜き取ることがで
きない。このロック状態になる途中で、揺動部材がナッ
ト当接部をナットの移動によって駆動されて揺動し、そ
の係合部が突起を弾性的に乗り越える。一旦乗り越える
とその揺動側にあるように弾性的に規制される。
【0008】ボルトを抜き取る操作は、摩擦ナットの端
面が受枠の裏面に当接したロック状態から、ボルトを予
め決められた回転数Nだけねじ込み、そして抜き取る方
向に回転させて抜き取る。この点について説明すると、
ロック状態からボルトをねじ込んでいくと、第1係止手
段が係止状態になっていないからボルトの回転は摩擦ナ
ットを伴った回転であり、ボルトの先端が揺動部材のボ
ルト当接部を押し揺動部材を突起と係合部の弾性的規制
に抗して揺動させ、ある回転数N1だけ回転させたとこ
ろで第2係止手段の爪と歯が接触するようになり、さら
にボルトねじ込み方向に回転数N2だけ回転させると第
2係止手段が係止状態となり、そしてさらに回転を続け
ると揺動部材が元の蓋固定状態に戻る方向へ揺動し、係
合部が突起を乗り越え、元の第1係止手段が係止状態と
なっている蓋固定状態に戻る。前記回転数N2だけ回転
させる過程では、その回転がボルトのねじ込み方向であ
るから、第2係止手段の歯と爪の間に滑りを生じ摩擦ナ
ットとナット結合部はボルトとともに進行して歯と爪が
確実にかみ合うようになる。従って、ロック状態からボ
ルトをN1+N2回転したところで回転を止め、逆に抜
き取る方向に回転させると、今度は第2係止手段が係止
状態になっているから、ナット結合部材および摩擦ナッ
トは回転を係止され、ロック状態にならないでボルトだ
けが抜き取られる。すなわち、前記回転数Nは、N1+
N2に予め決めておくことにより、これを知っているも
のだけにボルトの抜き取りが可能となる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1〜図7を用いて説
明する。一般的に単なるボルト締めによって蓋を受枠に
固定する場合には、状況に応じて適当本数の締付ボルト
が使用されるが、この実施例ではその適当本数のボルト
の中の1本のボルトに図示のような蓋締付ボルト用抜け
止め装置を適用したものであり、以下これについて詳細
に説明する。この実施例の装置は路面に設置されるマン
ホールに適用したもので、図4、図1に見られるよう
に、受枠1、蓋2、締付ボルト3、ケース部4、摩擦ナ
ット5、ナット結合部材6、第1係止手段7、揺動部材
8、エッヂ部9、第2係止手段10等からなる。
【0010】受枠1は、図4に示すように、蓋2で閉じ
られるマンホールの開口11を形成しているもので、上
端面が路面Gに一致して設置されている。受枠1は開口
11の縁部12が、開口11を閉じる蓋2の縁を支持す
るように形成されている。そしてこの蓋2の縁の近くを
貫通して締付ボルト3が受枠1の縁部12に穿設された
ねじ孔13にねじ込まれて蓋2を固定するようになって
いる。図中、14はゴムキャップ、15は座金、16は
パッキンであり、14aはゴムキャップに形成された舌
片状の取り外し用つまみである。
【0011】ケース部4は、図1、図2、図4に見られ
るように、金属版をプレス成形したもので、下側の円筒
容器状の本体部17と上側の支持部18とが一体に形成
されている。支持部18は、本体部17の開口外縁とそ
の上側に対向し中心にボルト挿通孔19を有している長
方形の部分とで構成され、ボルト挿通孔19をねじ孔1
3に一致させて縁部12にねじ20で固定されて本体部
17を支持している。本体部17は、ねじ孔13の下側
空間を包囲するように設けられ、高さ方向の途中に内径
が小さくなるような段部を有し、その段部の上面に周方
向に配列された上向き鋸歯状の突起21を設けてある。
【0012】摩擦ナット5は、六角ナットで、ねじ孔1
3と同じねじ孔を有し、締付ボルト3との螺合において
回転抵抗が大きいものである。このようなものとしては
市販品があり、例えば、U−ナット(株式会社富士精密
製作所のゆるみ止めナットの商品名)があり、これが最
適である。その概略の構成は、ナットの一方の端面付近
にそのねじの一部を形成するように弾性金属版からなる
フリクションリングを固定してあり、螺合状態において
締付ボルト3のねじ部に押圧接触するようになってい
て、その接触圧により回転の摩擦抵抗が大きいものとな
っている。この摩擦ナット5の外側面に両側対向して被
係合部22として小孔を穿設してある。
【0013】ナット結合部材6は、図4に示すように、
摩擦ナット5と一体に結合形成された金属板からなるプ
レス成形品で、内孔に摩擦ナット5を収容した短円筒状
をなし、上端部にフランジ状部を有し、そのフランジ状
部の下面に前記突起21に噛み合う下向き鋸歯状の突起
23を有し、周壁の部分に内側へ向かう2個の切り起こ
し部24を形成してナットの被係合部22内に押し込む
ことにより摩擦ナット5と結合されている。そして、図
3に示すように、下端内周面に内側に向かう三角形の歯
25を等間隔で4個締付ボルト3に接触しないように突
設されており、同図においてナット結合部材6が時計方
向に回転するときのその歯25の前側縁が斜め後方に向
かい、後縁が中心方向に向かうように形成されてる。こ
のナット結合部材6は、図示のようにケース部4内に収
容され、昇降可能であり、かつ後述する第1係止手段
7、第2係止手段10に関連してこれらの作用していな
いときには回転も可能である。そして、図1におけるよ
うに第1係止手段7が係止状態にある下降した位置で
は、ナット結合部材6に結合された摩擦ナット5の上端
面とこれに対向する受枠1の下面との間隔eは締付ボル
ト3のねじ(1条ねじ)の3ピッチ分の寸法である。
【0014】第1係止手段7は、前記ケース部4に設け
た鋸歯状の突起21と、前記ナット結合部材6に設けた
鋸歯状の突起23とで構成されている。この双方の突起
2123は、垂直に起立した面と傾斜した面とで鋸歯状
に形成され、ナット結合部材6が図1、図4に示すよう
に下方移動端に下降した状態で互いに係合し、すなわち
突起21の間の凹所に突起23が入り込み、突起23の
間の凹所に突起21が入り込んだ状態となり、ナット結
合部材6の、つまり摩擦ナット5の右回りの回転を係止
し、左回りの回転に対してはこれを滑って許容するよう
になっている。突起21、23の高さ寸法は締付ボルト
3のねじの1ピッチ程度としてある。
【0015】揺動部材8は、図1、図3に示すように、
金属板をプレス成形したものである程度の弾力性を有す
るものであり、ケース部4の本体部17の外面に略沿う
本体部26に、被支持部27、ボルト当接部28、ナッ
ト当接部29、爪30、エッヂ部9等を設けたものであ
る。本体部26は上下に長い短冊状をなし、ケース部4
から離れる方向に本体部26に突設した被支持部27
を、ケース部4にその外方へ向かって突設された支持部
34に軸35を介して揺動自在に支持してあり、ケース
部4の周壁に穴32、33を穿設してあって、本体部2
6の揺動により上端部が穴32、下端部が穴33の夫々
を出入りするように形成してある。ボルト当接部28は
本体部26の下端から屈曲して穴33を通り、ケース部
4内の底に沿って伸延した2本のものであり、締付ボル
ト3を締めつけた状態でその下端に当接するようになっ
ている。ナット当接部29は本体部26の上端から屈曲
して穴32を通り、ケース部4内で下降位置にある摩擦
ナット5の上端面に当接するように伸延形成されてい
る。爪30は2本のボルト当接部28の間に設けられて
いて、穴33を通ってから斜め上方へ屈曲して伸延形成
されている。この爪30は、ナット結合部材6が締付ボ
ルト3のねじの1ピッチ分上昇した位置にあるときに揺
動するとその歯25に丁度係合するような位置に設けて
ある。エッヂ部9は本体部26の上端とその上端から屈
曲形成されているナット当接部29の双方に跨がって穴
36を穿設することによって本体部26に形成された上
向きのものである。
【0016】エッヂ部9は、前述のように揺動部材8の
本体部26に設けてあり、このエッヂ部9が揺動部材8
の回動と共にケース部4の外方へ回動するときの軌跡を
横切るように上側から下方へ向かって弾性突起37を突
設されていて、エッヂ部9が所定角度回動したとき、す
なわちナット当接部29がナット端面から外れる直前に
その弾性突起37を乗り越えるようになっている。これ
によって揺動部材8は元の位置へ戻ろうとするとき、元
の位置に戻る直前まで弾性突起37による反力を受け、
元の位置に戻ると略同時にエッヂ部9が弾性突起37を
乗り越える。このようにエッヂ部9と弾性突起37は揺
動部材8の揺動を弾性的に規制する規制部を構成してい
る。なお、エッヂ部9を弾性片に形成して弾性突起37
を剛性突起としてもよい。
【0017】第2係止手段10は、前記ナット結合部材
6の歯25と、揺動部材8の爪30とで構成されてお
り、ナット結合部材6の所定上昇位置で揺動部材8の揺
動した状態で互いに係合し、その係合状態は歯25の形
状によってナット結合部材6の左回転を係止し、右回転
を爪30の撓みと揺動部材8の揺動とにより許容する。
【0018】図1において、38は弾性突起27をケー
ス部4に固定しているボルト及びナットである。また、
39は六角の摩擦ナット5と円筒形のナット結合部材6
との間隙の上部を埋めるように形成している上面形成部
材である。
【0019】このように形成された蓋締付ボルト用抜け
止め装置は、蓋2の締付固定においては、図1、図4に
示した状態の締付ボルト3及びゴムキャップ14のない
状態で、通常の締付ボルトと同様に締付ボルト3をねじ
込むことによって完了する。すなわち、締付ボルト3が
そのねじ部をねじ孔13にねじ込まれ、先端がねじ孔1
3を通り抜け、さらに摩擦ナット5にねじ込まれるとき
摩擦抵抗が大きいからナット側も回転しようとするが、
摩擦ナット5はナット結合部材6に結合され、ナット結
合部材6は第1係止手段7によってケース部4に右方向
の回転を係止されているから、そのまま頭部がパッキン
16を十分に押圧するまで回転させることにより図示の
蓋固定状態となる。
【0020】この蓋固定状態から、悪戯で蓋2を開ける
ために、締付ボルト3を緩めようとすると、ある程度は
緩む方向、つまり左回りに回転するが、その回転は第1
係止手段の係止方向(右回りを係止)と反対の回転方向
であるから、摩擦ナット5を伴った回転である。従っ
て、摩擦ナット5の上端面が受枠1の下面に当接する図
6の状態になると、摩擦ナット5がロックナットの作用
をするようになるから、それ以上は締付ボルト3を左に
回転させることはできず、抜き取ることができない。こ
のロック状態になる過程は、締付ボルト3の上昇に伴っ
て摩擦ナット5が上昇し、締付ボルト3がねじの1ピッ
チ分抜き出された図5の状態を経て、さらにねじの2ピ
ッチ分抜き出された図6の状態となるのである。途中
で、揺動部材8がナット当接部29を摩擦ナット5の上
昇移動によって駆動されて揺動し、そのエッヂ部9が弾
性突起37を乗り越える。
【0021】締付ボルト3を抜き取る操作は、摩擦ナッ
ト5の端面が受枠1の下面に当接したロック状態から、
締付ボルト3を予め決められた回転数Nだけ、この実施
例では2回転だけねじ込む方向(右)に回転させ、そし
て抜き取る方向(左)に回転させればよい。すなわち、
図6のロック状態から締付ボルト3をねじ込んでいく
と、第1係止手段7が係止状態になっていないから締付
ボルト3の回転は摩擦ナット5を伴った回転であり、締
付ボルト3の先端が揺動部材8のボルト当接部28を押
し揺動部材8を弾性突起37の弾性に抗して揺動させ、
約1回転させたところで第2係止手段10の爪30と歯
25が接触するようになり、さらに締付ボルト3をねじ
込み方向に1回転だけ回転させると、図7に示すよう
に、第2係止手段10が係止状態となり、かつ未だ第1
係止手段7が係止状態になっていない状態となる。この
状態でねじ込みを止めて、締付ボルト3を逆に抜き取る
方向(左)に回転させると、第2係止手段10によって
ナット結合部材6及び摩擦ナット5が左回転を拘束され
てその位置にとどまり、ロック状態にならないで締付ボ
ルト3が抜け出る。
【0022】そして、前記図7の状態から締付ボルト3
をさらにねじ込んだときは、揺動部材8が元の蓋固定状
態に戻る方向へ揺動し、エッヂ部9が弾性突起37を乗
り越え、この時点で第2係止手段10の係止状態が解除
され、第1係止手段7が係止状態に移行しはじめてお
り、さらにねじ込むことにより元の第1係止手段7が係
止状態となっている図1、図4の蓋固定状態に戻る。
【0023】この蓋締付ボルト用抜け止め装置は、締付
ボルト3を締付けて蓋2を固定した状態では、いったん
締付ボルト3を抜き取る方向に回転させてロック状態に
した後に2回転ねじ込んでから抜き取り方向に回転させ
ないと、抜き取ることができないから、これを知らない
ものにとっては締付ボルト3を容易に抜き取ることはで
きない。また、蓋2を固定した状態では、締付ボルト3
にねじ孔13に対する螺合だけでなくある程度拘束状態
にある摩擦ナット5とも螺合しているので、緩み止め作
用も得られる。ゴムキャップ14及びパッキン16は蓋
2の内側への泥水等の進入を防止して装置を保護すると
ともに、開蓋時に泥を除去する手間が省ける。
【0024】上記実施例では、締付ボルト3の抜き取り
のためにロック状態から2回転ねじ込んでから抜き取る
構成としたが、これは3回転あるいはこの他の回転数と
する構成とすることもでき、また各部の寸法構成によっ
ては2回転から3回転迄というように幅をもたせること
もできる。
【0025】上記実施例ではマンホールの蓋に実施した
が、この他に散水栓設置部の蓋や一般的に受枠にねじ固
定する蓋に対して、固定用の複数本のねじの中の幾本か
に適用すれば、同様に抜き取り防止及び弛み止め効果が
得られる。そしてマンホールの蓋や散水栓の蓋のように
蓋を水平に設置する場合に限らず、斜めあるいは垂直に
設置する場合にも適用できる。その場合に、ボルト締め
込み前に摩擦ナットを第1係止手段の係止状態になる位
置に維持しにくいときには、受枠とナット結合部材との
間にナット当接部を避けて圧縮ばねを介在させると良
い。蓋を垂直に設置する場合の例としては、扉の錠構体
を取付けた取付板や蝶番の翼板等があり、蝶番のように
取付け面に開口がないときは必要な程度の開口を形成す
ればよい。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、受枠の形成する開口
を蓋で閉じてその蓋を蓋の表面側からねじで固定する場
合等に、そのねじの1または複数本に適用して、その抜
き取り防止作用により悪戯などで蓋を開くことを防止で
き、必要なときはねじを所定の抜き取り操作により抜き
取ることによって蓋を開くことができるので、また緩み
止め作用も加わって蓋の紛失防止や内部構造物の保護等
に有効な施錠機能を有する蓋等の締付ボルト用緩み止め
及び抜け止め装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の主要部縦断面(図2のC
−C断面)図である。
【図2】同実施例の図4のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】同実施例のマンホール半径方向の縦断面部分図
である。
【図5】図1と同じ断面の異なる状態を示す断面図であ
る。
【図6】図1と同じ断面のさらに異なる状態を示す断面
図である。
【図7】図1と同じ断面のロック状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 受枠 2 蓋 3 締付ボルト 4 ケース部 5 摩擦ナット 6 ナット結合部材 7 第1係止手段 8 揺動部材 9 エッヂ部(係合部) 10 第2係止手段 11 開口 13 ねじ孔 25 歯 28 ボルト当接部 29 ナット当接部 30 爪 32 穴 33 穴 35 軸 37 弾性突起(突起)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有する受枠と、上記開口を閉じる
    蓋と、その蓋を貫通し上記受枠のねじ孔に螺合して反対
    側に突出する締付ボルトと、そのねじ孔の上記蓋と反対
    側の空間を包囲するように上記受枠に固定されたケース
    部と、そのケース部内に上記ねじ孔端から所定の間隙を
    隔てて配置された上記締付ボルトに対する回転抵抗の大
    きい摩擦ナットと、上記ケース部内側に回転可能にかつ
    上記ボルト軸方向に移動可能に設けられ上記摩擦ナット
    と一体的に結合されたナット結合部材と、そのナット結
    合部材と上記ケース部とに設けられナット結合部材の上
    記ねじ孔端から離れる方向の移動端位置で係合し上記締
    付ボルト締め込み方向の結合部材の回転を係止し反対方
    向の回転に対して滑る係止状態となる第1係止手段と、
    上記ケース部側壁に穿設した穴部に配置されケース部の
    外側位置で揺動可能に軸支持されボルト締付状態で一方
    の揺動端がボルト先端面に当接するようにボルト当接部
    を伸延形成され他方の揺動端が上記ナットの上記ねじ孔
    側端面に当接するようにナット当接部を伸延形成された
    揺動部材と、ボルト締付状態から上記ナットを伴う上記
    ボルトの抜き取り方向の変位により上記揺動部材が揺動
    し上記第1係止手段の係止状態が外れてから上記ナット
    当接部がナットの端面から外れる前に上記受枠もしくは
    ケース部に突設した突起を揺動部材に設けた係合部が弾
    性的に乗り越えるようにこれらの一方を弾性変位可能に
    形成した揺動規制部と、上記揺動部材に設けられた爪と
    上記ナット結合部材に設けられた歯とからなり上記揺動
    部材のエッヂ部が上記弾性突起を乗り越えた状態で上記
    ナットを伴う上記ボルトの締め込み方向変位により上記
    第1係止手段が係止状態となる前にナット結合部材のボ
    ルト緩め方向の回転を係止し反対方向の回転に対して滑
    る係止状態となる第2係止手段とからなる蓋等の締付ボ
    ルト用緩み止め及び抜け止め装置。
JP4171869A 1992-06-05 1992-06-05 蓋等の締付ボルト用緩み止め及び抜け止め装置 Expired - Lifetime JPH0689772B2 (ja)

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