JP6747190B2 - 車間距離制御方法と車間距離制御装置 - Google Patents
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Description
実施例1における車間距離制御方法と車間距離制御装置は、自車と先行車との車間距離が目標車頭時間になるように自車の自動的な加減速制御を実行する車間距離制御車両に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「車間距離制御処理構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1の車間距離制御方法と車間距離制御装置が適用された車間距離制御システムを示す。以下、図1に基づいて全体システム構成を説明する。
Thw=(D−Dmin)/V …(1)
但し、Thw:車頭時間、D:車間距離、Dmin:最低車間距離、V:自車車速である。即ち、車頭時間とは、先行車がある地点を通過したとき、先行車の通過地点から最低車間距離を差し引いた位置まで自車が到達するのに要する時間である。
「目標車頭時間Thw*」は、自車が定速走行であり自車と先行車の相対速度がゼロである先行車が存在し続けているときは、車間距離Dと自車車速Vが一定であるため、一定の値により与えられる。しかし、自車と先行車の間に他車が割り込んできたり、自車の先行車が離脱したりし、先行車が新しい先行車に切り替えられると、切り替え過渡期における目標車頭時間Thw*の車頭時間プロファイルf(i)が更新される。
図2は、実施例1の車両制御用演算器3(コントローラ)にて実行される車間距離制御処理作動の流れを示す。以下、車間距離制御処理構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。
ここで、「プログラムカウンタ」とは、新しい先行車への切り替えにより車頭時間プロファイルf(i)が更新されると、ゼロにリセットされるカウンタである。
ここで、車頭時間プロファイルf(i)が更新された場合には、プログラムカウンタが制御周期毎にインクリメントされと、車頭時間プロファイルf(i)の時間軸に沿って目標車頭時間Thw*が呼び出される。
ここで、「車両識別番号の変化有り」とは、車間距離制御対象となる自車の先行車が切り替わったことを意味する。つまり、自車と先行車との間に他車が割り込んできたとき、又は、制御対象の先行車が自車の前方位置から離脱したとき、車両識別番号が変化する。
ここで、「車間距離短縮」とは、自車と先行車との間に他車が割り込んできたことで、割り込み車が自車にとっての新しい先行車になる場合をいう。「車間距離拡大」とは、制御対象の先行車が自車の前方位置から離脱したことで、離脱した車両の前方を走行していた車両が自車にとっての新しい先行車になる場合をいう。
ここで、「相対車速>0」とは、自車車速よりも割り込みによる新しい先行車の車速が高いときをいう。「相対車速≦0」とは、自車車速と割り込みによる新しい先行車の車速が同じか、自車車速よりも割り込みによる新しい先行車の車速が低いときをいう。
ここで、割り込まれた瞬間の新しい先行車と自車との車間距離が短いほど、自車車速を維持する一定車速時間を長くする。又、割り込まれた瞬間の新しい先行車の車速と自車車速の差が小さいほど、自車車速を維持する一定車速時間を長くする。
ここで、「車頭時間プロファイルf(i)の計算」は、自車車速を維持する一定車速時間が終了した後、加速走行に移行し、加速が終了したときに先行車の車速と自車車速が同じになる時間を加速時間として計算する。具体的には、直線A(現在自車車速での等速走行線)と直線C(現在割り込み車車速での等速走行線Bから好適な車間距離を差し引いた線)に接する2次曲線を求める。そして、求めた2次曲線に基づき、割り込みによる新しい先行車の車速が高いときの切り替え過渡期における一定車速・加速へと移行する車頭時間プロファイルf(i)を決定する(図5参照)。
ここで、割り込まれた瞬間の新しい先行車と自車との車間距離が短いほど、減速時間を長くする。又、割り込まれた瞬間の新しい先行車の車速と自車車速の差が大きいほど、減速時間を長くする。
ここで、「車頭時間プロファイルf(i)の計算」は、計算した減速G・減速時間に基づいて、過渡期の車間距離制御が早期に収束するように、自車が減速・等速・加速へと移行する車頭時間プロファイルf(i)を決定する(図6参照)。
ここで、「相対車速>0」とは、自車車速よりも離脱による新しい先行車の車速が高いときをいう。「相対車速≦0」とは、自車車速と離脱による新しい先行車の車速が同じか、自車車速よりも離脱による新しい先行車の車速が低いときをいう。
ここで、離脱があった瞬間の新しい先行車と自車との車間距離が長いほど、加速時間を長くする。又、離脱があった瞬間の新しい先行車の車速と自車車速の差が大きいほど、加速時間を長くする。
ここで、「車頭時間プロファイルf(i)の計算」は、計算した加速G・加速時間に基づいて、車間距離制御が早期に収束するように、加速・等速・減速へと移行する車頭時間プロファイルf(i)を決定する(図7参照)。
ここで、離脱があった瞬間の新しい先行車と自車との車間距離が長いほど、自車車速を維持する一定車速時間を長くする。又、離脱があった瞬間の新しい先行車の車速と自車車速の差が小さいほど、自車車速を維持する一定車速時間を長くする。
ここで、「車頭時間プロファイルf(i)の計算」は、自車車速を維持する一定車速時間の後、減速走行に移行し、減速が終了したときに先行車の車速と自車車速が同じになる時間を減速時間として計算する。具体的には、直線A(現在自車車速での等速走行線)と直線C’(現在新先行車車速での等速走行線B’から好適な車間距離を差し引いた線)に接する2次曲線を求める。そして、求めた2次曲線に基づき、離脱による新しい先行車の車速が低いときの切り替え過渡期における一定車速・減速へと移行する車頭時間プロファイルf(i)を決定する(図8参照)。
実施例1の作用を、「車間距離制御処理作用」、「速い速度での割り込み作用」、「割り込みがあるときの車間距離制御作用」、「離脱があるときの車間距離制御作用」、「車間距離制御の特徴作用」に分けて説明する。
図2のフローチャートに基づき、車間距離制御処理作用を説明する。
先ず、車両識別番号の変化がないときは、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS17→リターンへと進む流れが繰り返される。従って、車間距離制御の対象になる先行車が変わらないことで車両識別番号の変化がないときは、ステップS17において、ステップS2で呼び出した目標車頭時間Thw*に基づき、加減速指令が算出される。
隣接車線の前方車両が自車より速い速度で自車の走行車線に割り込んで車間距離が急減したとき、この急減した車間距離に対し目標車間距離(車間目標)を変えないものを比較例1とする。
この比較例1の場合、自車の走行車線に割り込んできた瞬間、図3の矢印Dで示す枠線特性に示すように、自車位置目標を割り込み車に対し目標車間距離まで拡大する急減速制御が行われる。このため、自車の減速が強すぎて、後続車にクラクションを鳴らされるというように、後続車への影響が大きくなる。
この比較例2の場合、目標車間距離が割り込みの瞬間に短く設定されるため、割り込み車の車速が自車の車速よりも高い場合には、図4の矢印Eで示す枠線特性に示すように、車間距離が目標車間距離よりも大きくならないように、自車が加速することになる。このため、割り込みにより先行車との車間距離が短くなったにもかかわらず、自車が加速するとドライバーに違和感や不安を与えてしまう。
(a) 自車が加速する比較例2のように、ドライバーに違和感や不安を与えてしまうことがなく、ドライバーに与える違和感や不安が小さく抑えられる(割り込みが発生しても自車車速を一定速に保つ)。
(b) 自車が急減速する比較例1のように、後続車へ影響を与えることがなく、後続車へ与える影響が小さく抑えられる(割り込みが発生しても自車車速を一定速に保つ)。
(c) 自車が加速→減速→加速へと移行することにより車間距離制御を収束させる比較例2のように、本来の目標車間距離に戻すまでに長い時間を要さず、車間距離制御の収束性が高くなる(自車が一定速→加速へと移行)。
というメリットが得られる。
実施例1では、車両識別番号の変化し、かつ、車間距離短縮であることで、自車と先行車の間に車両の割り込みがあることを判断する。割り込みが判断されると、相対車速>0か否かにより割り込みによる新しい先行車の車速が自車車速より高いか自車車速より低いかを判断する。そして、割り込んできた新しい先行車の車速が、自車車速より高い場合と自車車速より低い場合とでそれぞれ車頭時間プロファイルf(i)を計算し、これを更新して記憶域に保存する。従って、割り込み過渡期における車間距離制御は、2つの保存した車頭時間プロファイルf(i)の何れかを用い(図5、図6)、目標車頭時間Thw*を割り込み瞬間からの時間経過に沿って変化させることで行われる。
実施例1では、車両識別番号の変化し、かつ、車間距離拡大であることで、自車の先行車が車線から離れて離脱したことを判断する。離脱が判断されると、相対車速>0か否かにより離脱した後の新しい先行車の車速が自車車速より高いか自車車速より低いかを判断する。そして、離脱した後の新しい先行車の車速が、自車車速より高い場合と自車車速より低い場合とでそれぞれ車頭時間プロファイルf(i)を計算し、これを更新して記憶域に保存する。従って、離脱過渡期における車間距離制御は、2つの保存した車頭時間プロファイルf(i)の何れかを用い(図7、図8)、目標車頭時間Thw*を割り込み瞬間からの時間経過に沿って変化させることで行われる。
実施例1では、車間距離制御方法において、車間距離の制御中、先行車と自車の間に他の車両が割り込んできたとき、割り込み車の車速が自車の車速よりも高い場合は、割り込み発生から所定時間の間(図5のt1〜t2)、自車の加速を許可しない(図5)。
即ち、割り込みにより自車と割り込み車との車間距離が短くなったにもかかわらず、自車が加速すると、ドライバーに違和感や不安感を与える。これに対し、割り込みが発生しても自車の加速を所定時間許可しないことで、先行車との車間距離制御中、車速が自車より高い他車の割り込みがあったとき、ドライバーに違和感や不安感を与えない。
即ち、加速が発生しないため、ドライバーに違和感や不安感を与えない。又、減速も発生しないため、後続車との車間距離が短縮することが防止される。
即ち、割り込みにより短くなった車間距離に対し、割り込み車との車間距離を拡大する時間が長くなる。従って、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車間距離が短いとき、割り込み車との車間距離をより早く定常の車間距離状態へ移行することが可能になり、ドラーバーへ安心感を与えることができる。
即ち、割り込みにより短くなった車間距離に対し、割り込み車との車間距離を拡大する時間が長くなる。従って、割り込まれた瞬間の割り込み車の車速と自車車速の差が小さいとき、割り込み車との車間距離をより早く定常の車間距離状態へ移行することが可能になり、ドラーバーへ安心感を与えることができる。
即ち、一定加速時間(図5のt2〜t3)を設けることで、より長い時間をかけてより小さい加速度で先行車と自車の車速を同一とすることができる。従って、乗り心地を改善し、ドライバーへ安心感を与えることができる。
即ち、加速終了後の車間距離が、狙った車間距離となっていて、かつ、割り込み車と自車の車速が同一となる、一定車速時間、加速度、加速時間の3変数を同時に求めることができる。
即ち、割り込まれた瞬間に目標車頭時間プロファイルf(i)を計算し記憶域に保存するため、以後の車間距離制御は、この記憶した目標車頭時間Thw*に基づいて行われることになる。従って、割り込み後に割り込み車が車速を変化させたとしても、適切な車頭時間が保たれ、車間距離が大きく変化してしまうことがない。
即ち、割り込み車の車速が自車車速より低いとき、割り込み発生があると直ちに減速を開始することで、車両同士が接近し過ぎるのが防止され、ドライバーに安心感を与えることができる。
即ち、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車間距離が短いとき、減速時間(図6のt1〜t2)を長くすることで、割り込み車と自車との車間距離をより早く拡大し、適正な車間距離へと移行することができる。
即ち、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車速差が大きいとき、減速する時間を長くすることで、割り込み車と自車との車間距離をより早く拡大し、適正な車間距離へと移行することができる。
実施例1における車間距離制御方法と車間距離制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
車間距離の制御中、先行車と自車の間に他の車両が割り込んできたとき、割り込み車の車速が自車の車速よりも高い場合は、割り込み発生から所定時間の間(図5のt1〜t2)、自車の加速を許可しない(図5)。
このため、先行車との車間距離制御中、車速が自車より高い他車の割り込みがあったとき、ドライバーに違和感や不安感を与えない車間距離制御方法を提供することができる。
このため、(1)の効果に加え、ドライバーに違和感や不安感を与えないだけではなく、後続車との車間距離が短縮することを防止することができる。
このため、(2)の効果に加え、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車間距離が短いとき、割り込み車との車間距離をより早く定常の車間距離状態へ移行することが可能になり、ドラーバーへ安心感を与えることができる。
このため、(2)又は(3)の効果に加え、割り込まれた瞬間の割り込み車の車速と自車車速の差が小さいとき、割り込み車との車間距離をより早く定常の車間距離状態へ移行することが可能になり、ドラーバーへ安心感を与えることができる。
このため、(2)〜(4)の効果に加え、小さい加速度で一定加速時間をかけて先行車と自車の車速が同一とされることで、乗り心地を改善することができると共に、ドライバーへ安心感を与えることができる。
このため、(2)〜(5)の効果に加え、加速終了後の車間距離が、狙った車間距離となっていて、かつ、割り込み車と自車の車速が同一となる、一定車速時間、加速度、加速時間の3変数を同時に求めることができる。
記憶域に保存した目標車頭時間プロファイルf(i)にしたがって、制御周期の各タイミングにおける目標車頭時間Thw*を呼び出し、呼び出した目標車頭時間Thw*に基づき加減速指令を算出する(図2)。
このため、(6)の効果に加え、割り込み後に割り込み車が車速を変化させたとしても、適切な車頭時間Thwが保たれ、車間距離が大きく変化してしまうことを防止することができる。
このため、(1)〜(7)の効果に加え、割り込み車の車速が自車車速より低いとき、車両同士が接近し過ぎるのが防止されることで、ドライバーに安心感を与えることができる。
このため、(8)の効果に加え、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車間距離が短いとき、割り込み車と自車との車間距離をより早く拡大し、適正な車間距離へと移行することができる。
このため、(8)又は(9)の効果に加え、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車速差が大きいとき、割り込み車と自車との車間距離をより早く拡大し、適正な車間距離へと移行することができる。
コントローラ(車両制御用演算器3)は、車間距離の制御中、先行車と自車の間に他の車両が割り込んできたとき、割り込み車の車速が自車の車速よりも高い場合は、割り込み発生から所定時間の間(図5のt1〜t2)、自車の加速を許可しない(図2)。
このため、先行車との車間距離制御中、車速が自車より高い他車の割り込みがあったとき、ドライバーに違和感や不安感を与えない車間距離制御方法を提供することができる。
11 レーダユニット
12 車輪速センサ
2 物体認識用演算器
21 車両識別番号付与部
22 センサ遅れ補正部
3 車両制御用演算器
31 車間距離制御部
32 速度サーボ部
33 加速度サーボ部
34 駆動トルク制御部
35 ブレーキ制御部
4 アクチュエータ
41 エンジンアクチュエータ
42 トランスミッションアクチュエータ
43 ブレーキアクチュエータ
Claims (10)
- 先行車と自車との車間距離を制御する車間距離制御方法において、
先行車がある地点を通過したとき、先行車の通過地点から最低車間距離だけ自車進行方向で手前の位置まで自車が到達するのに要する時間を車頭時間といい、目標車頭時間の時間軸に沿う特性を車頭時間プロファイルというとき、
前記車間距離の制御中、先行車と自車の間に他の車両の割り込みがあることを判断し、
前記割り込みが判断されると、割り込み車の車速が自車の車速よりも高いか低いかを判断し、
前記割り込み車の車速が自車の車速よりも高い場合、割り込み発生前の自車の車速を維持する一定車速から加速へと移行する割り込み過渡期における車頭時間プロファイルを計算し、
前記割り込み過渡期における車間距離制御は、前記車頭時間プロファイルを用い、目標車頭時間を、割り込み瞬間からの時間経過に沿って変化させることで行う
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項1に記載された車間距離制御方法において、
前記割り込み発生から所定時間の間、割り込み発生前の自車の車速を維持する一定車速時間を確保するとき、前記一定車速時間は、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車間距離が短いほど長くする
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項2に記載された車間距離制御方法において、
前記一定車速時間は、割り込まれた瞬間の割り込み車の車速と自車車速の差が小さいほど長くする
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項2又は請求項3に記載された車間距離制御方法において、
前記一定車速時間が終了した後に、所定の加速度で加速をする一定加速時間を設け、前記一定加速時間を、自車の加速が終了したときに割り込み車の車速と自車車速が同じになる時間とする
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載された車間距離制御方法において、
自車の進行方向における車両位置と時間の二次元座標平面において、
直線Aを、自車が現在自車車速で等速走行をした場合の車両位置と時間との関係を表す線である等速走行線とし、
直線Bを、前記割り込み車が現在割り込み車車速で等速走行をした場合の車両位置と時間との関係を表す線である等速走行線とし、
直線Cを、前記直線Bにおける車両位置と時間との関係のうち、車両位置のみを自車進行方向の手前側に所望の距離だけ変更した車両位置と時間との関係を表す走行線としたとき、
前記車頭時間プロファイルを、前記直線Aと前記直線Cに接する2次曲線により計算する
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項5に記載された車間距離制御方法において、
前記車頭時間プロファイルは、車間距離制御の対象になる先行車の切り替わりが判断されたときに再計算により更新して記憶域に保存し、
前記記憶域に保存した前記車頭時間プロファイルにしたがって、制御周期の各タイミングにおける目標車頭時間を呼び出し、呼び出した前記目標車頭時間に基づき加減速指令を算出する
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載された車間距離制御方法において、
前記割り込み車の車速が自車車速より低い場合、割り込み発生があると直ちに自車の減速を開始し、減速→等速→加速へと移行する割り込み過渡期における車頭時間プロファイルを計算し、
前記割り込み過渡期における車間距離制御は、前記車頭時間プロファイルを用い、目標車頭時間を、割り込み瞬間からの時間経過に沿って変化させることで行う
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項7に記載された車間距離制御方法において、
前記減速の時間は、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車間距離が短いほど長くする
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 請求項7又は請求項8に記載された車間距離制御方法において、
前記減速の時間は、割り込まれた瞬間の割り込み車と自車との車速差が大きいほど長くする
ことを特徴とする車間距離制御方法。 - 先行車と自車との車間距離を制御するコントローラを備える車間距離制御装置において、
先行車がある地点を通過したとき、先行車の通過地点から最低車間距離だけ自車進行方向で手前の位置まで自車が到達するのに要する時間を車頭時間といい、目標車頭時間の時間軸に沿う特性を車頭時間プロファイルというとき、
前記コントローラは、前記車間距離の制御中、先行車と自車の間に他の車両の割り込みがあることを判断し、
前記割り込みが判断されると、割り込み車の車速が自車の車速よりも高いか低いかを判断し、
前記割り込み車の車速が自車の車速よりも高い場合、割り込み発生前の自車の車速を維持する一定車速から加速へと移行する割り込み過渡期における車頭時間プロファイルを計算し、
前記割り込み過渡期における車間距離制御は、前記車頭時間プロファイルを用い、目標車頭時間を、割り込み瞬間からの時間経過に沿って変化させることで行う
ことを特徴とする車間距離制御装置。
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