JP6746535B2 - 上方規制手段を設けたシャッター部を有する配膳装置 - Google Patents

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Description

本発明は、配膳装置、特に、左右に相隣り合って配置された冷蔵室と温蔵室を含むトレー収容空間に挿入されたトレーの上面をシャッター部を利用して上下及び奥行方向において冷蔵室と温蔵室にそれぞれ対応する領域に仕切ることができる配膳装置に関する。
特許文献1(特開2001−208466号公報)に、上記構成を有した従来の配膳装置の一例が示されている。この従来装置には、上下方向に多段に配設された仕切り部材によって区画された温蔵収納室と冷蔵収納室とが隣接して形成されており各トレーを冷蔵庫及び温蔵庫の双方に跨って収納することができるようになっている。
単位間仕切り壁には、トレーの上面を付勢することができるよう、単位間仕切り壁の底部から突出した状態でトレーを仕切るためのシャッターが設けられている。シャッターは、押さえバネによって下方に付勢され、単位間仕切り壁に対して可動とされており、冷蔵庫及び温蔵庫へのトレーの挿入時にトレーの一部との衝突を通じてシャッターが持ち上げられたときには、シャッターの少なくとも一部が単位間仕切り壁の内部の収容空間に収容されるようになっている。
特開2001−208466号公報
特許文献1の構成では、冷蔵庫及び温蔵庫へのトレーの挿入時に、シャッターの一部は単位間仕切り壁の収容空間に収容されることになるが、この際、シャッターが単位間仕切り壁の内部に過剰に入り込んで装置が破壊されてしまうといった危険が生じていた。
本願発明はこのような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、仕切り部材に対して可動とされたトレーを仕切るためのシャッター部が、仕切り部材の収容空間に過剰に入り込んで装置が破壊されてしまうことを防止する配膳装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様による配膳装置は、左右に相隣り合って配置された冷蔵室と温蔵室を含むトレー収容空間と、前記冷蔵室と前記温蔵室を上下及び奥行方向に仕切る仕切り部材と、を有する配膳装置であって、前記仕切り部材は、該仕切り部材の下側に位置する空間にて上下動可能に設けられたシャッター部を有し、前記シャッター部は、前記トレー収容空間に挿入されるトレーの上面に向って下方に常時付勢され、前記トレー収容空間にトレーが収容されたときに該トレーの上面を前記冷蔵室と前記温蔵室にそれぞれ対応する領域に仕切ることができるようになっており、前記仕切り部材には、前記シャッター部が前記下方への付勢力に抗して上方に移動させられたときに前記シャッター部の少なくとも一部が収容される収容空間が設けられており、前記収容空間に収容される前記シャッター部の少なくとも一部よりも下側に、前記仕切り部材の一部と衝突して、前記シャッター部の上方への移動を規制する規制手段が設けられていることを特徴として有する。
シャッター部が仕切り部材の収容空間に過剰に入り込んで装置が破壊されてしまうことを防止できる。
上記態様の配膳装置において、前記規制手段は、前記シャッター部の底側において左右及び/又は奥行方向に延在するフランジ部であってもよい。
上記態様の配膳装置において、前記シャッター部は、トレーと実質的に同じ材料で形成されているのが好ましい。
シャッター部とトレーを同じ材料で形成することにより、シャッター部とトレーを衝突させた場合であっても、強度が強い部材によって強度が弱い部材が削られてしまうといった問題を減らすことができる。
上記態様の配膳装置において、前記トレー収容空間には、一方の側から少なくとも2枚のトレーを奥行方向に沿って順に挿入することができ、前記仕切り部材には、前記少なくとも2枚のトレーに対応して少なくとも2つのシャッター部がそれらの一端側において互いに突き合わされた状態で奥行方向に沿って設けられており、前記少なくとも2つのシャッター部のうちの一方が、該一方のシャッター部の前記一端側とは反対側から前記トレー収容空間に挿入されたトレーの一部との衝突を通じて上方に押し上げられたときに、これに応答して、前記一方のシャッター部と前記他方のシャッター部との前記一端側における係合を通じて、前記他方のシャッター部が上方に押し上げられるのが好ましい。
上記態様の配膳装置において、前記シャッター部は、奥行方向に沿って配置された複数の可動セグメントを含み、相隣り合う前記可動セグメントは上下及び奥行方向において連なった状態で互いに独立して運動し得るように連結されているのが好ましい。
上記態様の配膳装置において、前記弾性部材は、上方に突出した弓状のバネであってもよい。
本発明によれば、仕切り部材に対して可動とされた、トレーを仕切るためのシャッター部が、仕切り部材の収容空間に過剰に入り込んで装置が破壊されてしまうことを防止する配膳装置が提供される。
本発明の一実施形態による配膳装置の一例を示す図である。 トレー収容空間の内部構造を示す斜視図である。 仕切り部材とその周辺部材の分解斜視図である。 シャッター部とその周辺部材の斜視図である。 互いに突き合わされたシャッター部の斜視図である。 図5の側面図である。 トレー収容空間の所定位置にトレーが配置された状態を示した斜視図である。 干渉部の周辺における図7の一部部分拡大図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。 トレー収容空間へトレーが挿入されたときの装置動作を説明する部分概略図である。
添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一つの実施形態について説明する。ここでは、好適な実施形態のみを説明するが、勿論、これによって本発明を限定しようとするものではない。
図1に、本発明の一実施形態による配膳装置1の一例を示す。図1の(a)は、配膳装置1の正面図を、図1の(b)は、その側面図を、それぞれ示す。図1の(a)から明らかなように、配膳装置の本体11に車輪18を設けて、配膳車1としてもよい。本体11の正面19Aと背面19Bは、実質的に同じ構成を有し、また、左右対称形状を有する。トレー3は、配膳車1の正面19A側及び背面19B側のいずれの側からであっても挿入することができ、また、正面19A及び背面19Bのいずれの側からであっても取り出すことができる。
配膳車1には、少なくとも1つのトレー収容空間15が設けられている。図1の例では、左右「α」に相隣り合って2個のトレー収容空間15C、15Dが設けてある。これらのトレー収容空間15C、15Dは、上下「β」及び奥行「γ」方向に延びる板状の隔壁17で仕切られている。トレー収容空間15C、15Dには、それぞれ、開閉可能な扉12が設けられている。図1の(a)では、便宜上、左側のトレー収容空間15Cの扉12のみを示している。
図2に、トレー収容空間15の内部構造の斜視図を示す。トレー収容空間15は、左右に相隣り合って配置された冷蔵室13と温蔵室14を含む。これら冷蔵室13と温蔵室14は、上下「β」及び奥行「γ」方向において、板状の仕切り部材30によって仕切られている。仕切り部材30は、上下「β」方向に沿って縦一列に複数連接されていてもよく、仕切り部材30の下側、例えば、これらの仕切り部材30同士の間に、トレー収容空間15にトレー3を挿入するための空間30aが上下「β」及び奥行「γ」方向に沿って形成されている。各トレー3は、各空間30aの一部を形成している下側の仕切り部材30や、この下側の仕切り部材30に対応する高さ位置にて左右「α」方向に延びる枠体16により、その下側を支持された状態で、トレー収容空間15に挿入され、そこに配置される。枠体16は、奥行「γ」方向に沿って延びる縦棒16aと、左右「α」方向に沿って延びる横棒16bを含む。枠体16を利用してトレー3を支持することにより、冷蔵室13における冷気、又は、温蔵室14における暖気を、トレー収容空間15内の全てのトレー3、従って、トレー3の上面に載せられた食品類の全体に及ぼすことができる。
トレー3を挿入するための空間30aには、上側の仕切り部材から下側の仕切り部材に向って、換言すれば、トレー収容空間15に挿入されるトレー3の上面3bに向って、下方「β1」に常時付勢された、上下動可能なシャッター部50が設けられている。トレー収容空間15には、少なくとも2枚のトレー、本例では2枚のトレーを、装置1の正面19A又は背面19B(図1参照)のいずれか一方の側から奥行方向「γ1」に沿って、順に挿入することができる。これに対応して、仕切り部材30には、少なくとも2枚のトレーのそれぞれに対応する少なくとも2つのシャッター部が、本例では、2つのシャッター部50A、50Bが、奥行方向「γ」に沿って設けられている。以下、これらのシャッターを区別する場合には、各構成要素について「A」、「B」の文字を付す。シャッター部50Aとシャッター部50Bは、同じ形状を有する。これにより、シャッター部の製造コストを抑えることができるようになっている。シャッター部50A、50Bを設けたことにより、トレー収容空間15に、例えば、平らな上面3bを有するトレー3が配置された場合であっても、該上面3bを、冷蔵室13と温蔵室14にそれぞれ対応する領域に仕切ることができる。
シャッター部50A、50Bはそれぞれ、奥行「γ」方向に沿って配置された複数の可動セグメント50a乃至50eを含む。これらの可動セグメント50a乃至50eにおいて、相隣り合う可動セグメントは、上下「β」及び奥行「γ」方向において連なった状態で互いに独立して運動し得るように連結されている。特に、シャッター部50A、50Bは、それらの一端側同士、即ち、シャッター部50Aの可動セグメント50Aaと、シャッター部50Bの可動セグメント50Baと、を互いに突き合わせた状態で、奥行「γ」方向に沿って設けられている。シャッター部50を複数の可動セグメント50a乃至50eを利用して形成することにより、シャッター部50が、トレー3の一部、より詳細には、斜め外方に立ち上げられたトレーの縁部3aと衝突した際、シャッター部50Aを全体として上方「β2」に押し上げるのではなく、可動セグメントの一部だけを押し上げるようにして、よりスムーズに、トレー3をシャッター部50、更に言えば、可動セグメント50a乃至50eの下側に位置付けることができる。図2に示す例では、一部の可動セグメント、即ち、可動セグメント50Ae及び50Adについては完全に押し上げられ、可動セグメント50Adと連なる可動セグメント50Acについては、その略半分だけが押し上げられ、可動セグメント50Acと連なる可動セグメントAbについては、その一部だけが押し上げられた状態を示している。可動セグメント50a乃至50eが上方に押し上げられたとき、それらの少なくとも一部は、仕切り部材30の収容空間(図3の収容空間44)に収容される。尚、シャッター部50をトレー3と実質的に同じ材料で形成することにより、シャッター部50とトレー3との衝突時に、シャッター部50又はトレー3のいずれかが破損してしまうといった問題を減らすことができる。
図3に、仕切り部材30とその周辺部材である枠体16のみを取り出した分解斜視図を示す。仕切り部材30は、本体40と、この本体40の外部を覆う覆部32(32a、32b)、33(33a、33b)、34を含む。
本体40には、中央カム60が設けられている。中央カム60は、本体40に設けた開口42と天板34に設けた貫通穴34bとを通じて、その一部を天板34よりも上方「β2」に弾性突出させている。また、本体40には、前側カム31A及び後側カム31Bが設けられている。これら前側カム31A及び後側カム31Bは、天板34の正面19A側及び背面19B側の両端部において、天板34よりも上方「β2」に、且つ、前板32aよりも前方「γ2」且つ後板32bよりも後方「γ1」に、弾性突出させられている。これら中央カム60及び前側及び後側カム31A、31Bは、トレー収容空間にトレーが収容されたときに、トレーと天板34との隙間を埋めるとともに、シャッター部50と協働して、トレーの所定部分を、シャッター部50とカム60、31A、31Bとの間に、主に上下「β」及び/又は奥行「γ」方向において挟み込んでトレーを挟持する。
本体40の底側に、収容空間44が形成されている。収容空間44は、垂設させた2枚の板状体43の間に形成されており、ここにシャッター部50A、50Bの少なくとも一部が収容される。板状体43の下端には、左右「α」方向に沿って本体40の内方に且つ奥行「γ」方向に沿って延びるフランジ43aが形成されている。
覆部は、前板32a、後板32b、側板33a、33b、及び天板34を含む。前板32aは2枚の板状体で形成されている。後板32bは、前板32aと同様の構成を有する。側板33a、33bの下端には、左右「α」方向に沿って本体40の内方に且つ奥行「γ」方向に沿って延びる衝突部40aが形成されており、シャッター部50A、50Bの所定部分(図4のフランジ部52A、52B)と衝突させることにより、シャッター部50が仕切り部材30の収容空間44に過剰に入り込むのを防止することができるようになっている。側板33a、33bには更に、衝突部40aと同様に、左右「α」方向に沿って本体40の内方に且つ奥行「γ」方向に沿って延びる取付溝40bが設けられており、本体40の板状体43に形成されたフランジ43aを受け入れて、本体40に側板33を取り付けることができるようになっている。天板34は、トレー収容空間において、トレーの載置面を形成し得る。枠体16の横棒16bは、天板34と略同じ高さに位置し、側板33a、33bに設けた貫通穴33a’、33b’を貫通している。天板34と側板33bは、それらの縁において互いに連結されてもよい。
図4に、シャッター部50(50A、50B)とその周辺部材である弾性部材51の斜視図を示す。シャッター部50の頂部には、鍔部57が設けられている。鍔部57は、シャッター部50の頂部において、シャッター部50の奥行「γ」方向に沿って、且つ、シャッター部50の側板面に直交する方向、換言すれば、左右「α」方向に沿って、シャッター部50の外方に延出されている。鍔部57を、シャッター部50の長さ方向に亘って外側から包み込むように側板33a、33bの衝突部40aの上方に引っ掛けることにより、シャッター部50は仕切り部材30に上下動可能に支持される。
シャッター部50の底側には、シャッター部50の上方への移動を規制する規制手段(52)が設けられている。トレー収容空間にトレーが挿入されたとき、シャッター部50の少なくとも一部は、弾性部材51による下方への付勢力に抗して上方へ移動し、この結果、仕切り部材30の収容空間44(図3参照)に収容されるが、この際、規制手段を仕切り部材30の衝突面、例えば、側板33の衝突部40a(図3参照)と衝突可能としておくことにより、シャッター部50が収容空間44に過剰に入り込んで装置が破壊されてしまう危険を減らすことができる。規制手段として、ここでは、左右「α」方向及び奥行「γ」方向に延びるフランジ部52を設けているが、フランジ部52は、必ずしも、左右「α」方向及び奥行「γ」方向の双方に延びている必要はなく、いずれか一方にのみ延在すればよい。また、フランジ部52は、収容空間44に収容されるシャッター部50の一部よりも下側に位置付けられていれば足りる。
シャッター部50を構成する可動セグメント50a乃至50eは、それらの上部において互いに連結されてもよい。例えば、可動セグメント50aから可動セグメント50b側に延びる連結用凸部55aを、可動セグメント50bに設けた連結用凹部56bと噛み合わせ、また、可動セグメント50cから可動セグメント50b側に延びる連結用凸部55cを、可動セグメント50bに設けた連結用凹部58bと噛み合わせ、可動セグメント50cから可動セグメント50d側に延びる連結用凸部56cを、可動セグメント50dに設けた連結用凹部56dに噛み合わせ、可動セグメント50eから可動セグメント50d側に延びる連結用凸部55eを、可動セグメント50dに設けた連結凹部58dと噛み合わせ、更に、これらの噛み合わせ部のそれぞれを、例えば、軸支等することにより、相隣り合う可動セグメント50a乃至50eを、上下「β」及び奥行「γ」方向において連なった状態で互いに独立して運動するように互いに連結することができる。
弾性部材として、例えば、上方に突出した弓状のバネ51を用いてもよい。可動セグメント50a乃至50eのうち、奥行「γ」方向における一端側の可動セグメント50aと他端側の可動セグメント50eは、弓状のバネ51のそれぞれの端部を接続することによって互いに連結されている。バネ51の働きを利用して、シャッター部50は、全体として、トレー収容空間15に挿入されるトレー3の上面3bに向って下方「β1」に常時付勢される。トレー収容空間15へのトレーの挿入時には、シャッター部50を構成する可動セグメント50a乃至50eはそれらの可動セグメント毎に、バネ51による付勢力に抗して上方に移動させられ、仕切り部材30の収容空間44(図3参照)に挿入される。このように、可動セグメント50a乃至50eのうち、奥行「γ」方向における一端側の可動セグメント50aと他端側の可動セグメント50eとに弾性部材による弾力を加えることにより、互いに連結された全ての可動セグメント50a乃至50eに効率的に力を伝達することができる。
シャッター部50A及び50Bそれぞれの前端側に位置する可動セグメント50Aa、50Ba、及び、シャッター部50A及び50Bそれぞれの後端側に位置する可動セグメント50Ae、50Beに、トレーがトレー収容空間に挿入される際に、トレーの縁部3aと衝突し得る当接部53a、53bが設けられている。
また、シャッター部50A、50Bの前端側に位置する可動セグメント50Aa、50Baには、それぞれ、シャッター部50Aとシャッター部50Bがそれらの前端側にて互いに突き合わされたときに上下「β」方向において互いに重なりを形成し得る干渉部54a、54bが設けられている。干渉部54aは、上下「β」方向において下側に、一方、干渉部54bは上側に、それぞれ位置付けられている。
図5、図6に、シャッター部50A、50Bが、それらの前端側にて互いに突き合わされた状態を示す。図5は、互いに突き合わされたシャッター部50A、50Bの斜視図、図6は、その側面図である。シャッター部50A、50Bは、トレー収容空間において、これらの図に示した状態で、奥行「γ」方向に沿って配置されていると考えてよい。
図面からは必ずしも明らかでないが、シャッター部50A、50Bの前端側に設けた干渉部54a及び干渉部54bは、互いに相補形状を成している。従って、以下の記載において、シャッター部50Aの干渉部54Aaと、シャッター部50Bの干渉部54Bbの関係、及び、シャッター部50Aの干渉部54Abと、シャッター部50Bの干渉部54Baの関係は、全く同じと考えてよい。トレー収容空間にトレーが収容される以前において、シャッター部50Aの干渉部54Aaとシャッター部50Bの干渉部54Baとは同じ高さ位置にあり、同様に、シャッター部50Aの干渉部54Abとシャッター部50Bの干渉部54Bbとは同じ高さ位置にある。このとき、図6に示すように、干渉部54aと干渉部54bの間には、上下「β」方向において、トレーの厚みよりも大きな寸法「d」を有する間隙が形成される。この間隙を設けた意義については、図7、図8を参照して以下に説明する。
図7は、トレー収容空間15の所定位置にトレー3が配置された状態、ここでは特に、シャッター部50Aの側にのみトレー3が配置された状態を、図3と同様の方法で示した斜視図、図8は、干渉部54a、54bの周辺における図7の一部部分拡大図である。
先に図6を参照して説明したように、トレー収容空間にトレーが収容される以前において、干渉部54aと干渉部54bとの間には、上下「β」方向において、トレー3の厚みよりも大きな寸法「d」を有する間隙が設けられていた。一方、図7、図8に示すように、シャッター部50Aの側にのみトレー3が配置され、シャッター部50Bの側に未だトレー3が配置されていない場合、シャッター部50Aについては、トレー3が配置されたことによりトレー3の厚み分だけ上方に持ち上がり、一方、シャッター部50Bについては、上方に未だ持ち上がっていない状態となる。この場合、間隙が全く設けられていなければ、干渉部54aと干渉部54bとが干渉して、シャッター部50Bはトレー3の厚み分だけ持ち上げられてしまい、シャッター部50Bの下側に隙間が生じてしまう。しかしながら、トレー3の厚みよりも大きな寸法「d」を有する間隙を設けたことにより、干渉部54Aと干渉部54Bの間隙は、寸法「d」よりも小さな寸法「e」にはなるものの、未だ干渉部54Aと干渉部54Bは干渉せず、従って、シャッター部50Bが持ち上げられることはない。よって、隙間が生じて冷気や暖気が漏れ出る危険もない。
最後に、図9乃至図19を参照して、トレー収容空間へトレー3が挿入されたときの装置動作を説明する。これらの図は、トレー収容空間を側面から見た部分概略図である。
図9は、トレー収容空間へトレー3が挿入される前の状態を示している。このとき、バネ51A、51Bは、それらの上部において、仕切り部材30の本体40の底面40bと衝突しており、シャッター部50A、50Bは、これらのバネ51A、51Bの働きによって、下方、即ち、トレー3の載置面34の側に常時付勢されている。シャッター部50Aを構成する後側の可動セグメント50Aeは、その当接部53Abにおいて、前側カム31Aの内壁と隙間なく接しており、同様に、シャッター部50Bを構成する後側のシャッター部分50Beは、その当接部53Bbにおいて、後側カム31Bの内壁と隙間なく接している。更に、シャッター部50Aを構成する前側の可動セグメント50Aaの当接部53Aaは、中央カム60の手前側の部分、更に言えば、傾斜部63aや、中央部分63b及び両端部分63dのうちの傾斜部63a側の部分と隙間なく接しており、同様に、シャッター部50Bを構成する前側のシャッター部分50Baの当接部53Baは、中央カム60の奥側の部分、更に言えば、傾斜部63cや、中央部分63b及び両端部分63dのうちの傾斜部63c側の部分と隙間なく接している。
図10に示すように、トレー収容空間にトレー3が挿入されると、トレー3の縁部3aとの衝突を通じて、前側カム31Aが、下方に押し下げられるとともに、シャッター部50Aの可動セグメント50Aeが、上方へと押し上げられ、これに伴い、可動セグメント50Ad、50Acもまた、上方へと押し上げられる。押し上げられた可動セグメント、又は、それら可動セグメントの少なくとも一部は、仕切り部材30の収容空間44に収容される。このとき、シャッター部50Aに設けた規制手段であるフランジ部52と、これに対応して、仕切り部材30に設けた衝突面40aとが衝突し得るため、シャッター部50が収容空間44に過剰に入り込むことはない。
図11乃至図13に示すように、その後、トレー3が挿入されるにつれ、他の可動セグメント50Aも順次に押し上げられ、シャッター部50Aの可動セグメント50Aaが寸法「d」(図6参照)を超えて更に押し上げられたときは、可動セグメント50Aaと突き合わされたシャッター部50Bの可動セグメント50Baもまた、それらの干渉部54a、54bにおける係合を通じて、更に詳細には、可動セグメント50Aaの干渉部54Aa、54Abと、可動セグメント50Baの干渉部54Ba、54Bbとの、上下「β」方向における衝突を通じて、押し上げられる。
図14に示すように、例えば、シャッター部50Aに関して、トレー3が所定位置に完全に配置されたとき、シャッター部50Aは、バネ51Aの働きによって、トレー3の上面3bに隙間なく接し、トレー3の上面3bを冷蔵室13と温蔵室14のそれぞれに対応する領域に完全に仕切る。また、シャッター部50Aの前側では、トレー3の縁部3aの内側において、当接部53Aaが、縁部3aの内壁に隙間なく接し、且つ、トレー3の縁部3aの外側において、中央カム60が、縁部3aの外壁に隙間なく接して、冷気や暖気の漏れを防ぐことができる。更に、シャッター部50Aの後側では、トレー3の縁部3aの内側において、当接部53Abが、縁部3aの内壁に隙間なく接し、且つ、トレー3の縁部3aの外側では、前側カム31Aの内壁が、縁部3aの外壁に隙間なく接して、冷気や暖気の漏れを防ぐことができる。尚、図14は、前述した図7、図8の状態に対応する図でもある。
図14に示すように、一方のシャッター部、例えば、シャッター部50Aに関してのみ、トレー3を所定位置に完全に配置するように使用することもできるが、本装置によれば、トレー3を、装置の正面19A側及び背面19B側のいずれの側からであっても挿入することができ、また、正面19A及び背面19Bのいずれの側からであっても取り出すことができるのであって、従って、特に図示していないが、装置の一方の側から他方の側に向って順に2枚のトレーを挿入する、又は、図17等に示すように、装置の一方の側から他方の側に向って一枚のトレーを一気にシャッター部50Aの奥に位置するシャッター部50Bにまで挿入する、換言すれば、シャッター部50Aに関しては図14に示すようにトレーを所定位置に完全に配置することなく一気にその奥まで挿入する、といった使い方をも通常の使用法として前提とされている。
このような使い方をする場合、トレーは、図14の状態になる前に、更に言えば、図14の状態をすっ飛ばして、図15に示す状態となる、換言すれば、シャッター部50Bに達することになる。明らかなように、このような使い方をした場合、トレー収容空間に挿入されたトレー3との衝突を通じてシャッター部50Aが上方「β2」に押し上げられたときには、これに応答して、シャッター部50Aとシャッター部50Bとのそれらの一端側50Aa、50Baにおける係合を通じて、シャッター部50Bもまた上方「β2」に押し上げられることになり、この結果、トレー3とシャッター部50Bとの実質的な衝突を防いで、一気に、且つ、容易に、トレーをシャッター部50Bの側にまで移動させることができる。更に、本構成によれば、上に説明したように、中央カム60が、このようなトレーの動きを妨げることもない。
図16乃至図19に、その後の動作を示しているが、これらの動作については、図10乃至図14の動作と実質的に同じであるから詳細な説明は省略する。
以上、本発明を特定の実施形態に関連して説明したが、本発明は、これら特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された思想に含まれるすべてが本発明に含まれるものである。
1 配膳車
3 トレー
13 冷蔵室
14 温蔵室
15 トレー収容空間
30 仕切り部材
34 天板(載置面)
42 開口
44 収容空間
50 シャッター部
50a〜e 可動セグメント
51 バネ
52 規制手段(フランジ部)
60 中央カム
66 巻きバネ(弾性部材)

Claims (6)

  1. 左右に相隣り合って配置された冷蔵室と温蔵室を含むトレー収容空間と、前記冷蔵室と前記温蔵室を上下及び奥行方向に仕切る仕切り部材と、を有する配膳装置であって、
    前記仕切り部材は、上下動可能に設けられたシャッター部を下側に有し、
    前記シャッター部は、前記トレー収容空間に挿入されるトレーの上面に向って下方に常時付勢され、前記トレー収容空間にトレーが収容されたときに該トレーの上面を前記冷蔵室と前記温蔵室にそれぞれ対応する領域に仕切ることができるようになっており、
    前記仕切り部材には、前記シャッター部が前記下方への付勢力に抗して上方に移動させられたときに前記シャッター部の少なくとも一部が収容される収容空間が設けられており、
    前記収容空間に収容される前記シャッター部の少なくとも一部よりも下側に、前記仕切り部材の一部と衝突して、前記シャッター部の上方への移動を規制する規制手段が設けられており、該規制手段は、前記仕切り部材の一部と衝突する側とは前記上下方向において反対の側に、前記トレー収容空間にトレーが収容されたときに該トレーの上面において左右及び奥行方向に延在し得る平らな面を有することを特徴とする配膳装置。
  2. 前記規制手段は、前記シャッター部の底側において左右及び奥行方向に延在するフランジ部である、請求項1に記載の配膳装置。
  3. 前記シャッター部は、トレーと実質的に同じ材料で形成されている、請求項1又は2に記載の配膳装置。
  4. 前記トレー収容空間には、一方の側から少なくとも2枚のトレーを奥行方向に沿って順に挿入することができ、前記仕切り部材には、前記少なくとも2枚のトレーに対応して少なくとも2つのシャッター部がそれらの一端側において互いに突き合わされた状態で奥行方向に沿って設けられており、
    前記少なくとも2つのシャッター部のうちの一方が、該一方のシャッター部の前記一端側とは反対側から前記トレー収容空間に挿入されたトレーの一部との衝突を通じて上方に押し上げられたときに、これに応答して、前記一方のシャッター部と前記他方のシャッター部との前記一端側における係合を通じて、前記他方のシャッター部が上方に押し上げられる、請求項1乃至3のいずれかに記載の配膳装置。
  5. 前記シャッター部は、奥行方向に沿って配置された複数の可動セグメントを含み、相隣り合う前記可動セグメントは上下及び奥行方向において連なった状態で互いに独立して運動し得るように連結されている、請求項1乃至4のいずれか記載の配膳装置。
  6. 前記付勢力を生じさせる弾性部材は、上方に突出した弓状のバネである、請求項5に記載の配膳装置。
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