以下、実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書では、冷蔵庫から見て冷蔵庫の正面に立つユーザに近い側を「前」、遠い側を「後ろ」と定義している。また、冷蔵庫の正面に立つユーザから冷蔵庫を見た方向を基準に、左右を定義している。本明細書において「奥行方向」とは、上記定義における前後方向を意味する。本明細書において「横幅方向」とは、上記定義における左右方向を意味する。また本明細書において、上下/前後/左右は、冷蔵庫の使用状態(冷凍室棚および製氷機ユニットが冷凍室内に配置された状態)を基準とした方向を意味する。
本明細書において「取り付ける」および「係合する」とは、複数の部材が固定部材により固定される場合や、嵌合する場合に限定されず、例えば複数の部材が互いに接して特定方向の動きが規制されるだけの場合も含む。また、「取付部」および「係合部」との名称は、説明の便宜のためのものであり、それら部材の形状や機能を限定するものではない。同様に、「取付部」と「受け部」、「係合部」と「係合受け部」との名称は、説明の便宜のためのものであり、どちらか主で、どちらか従かを意味するものではない。
本明細書において「面する」とは、ある部材の少なくとも一部が別の部材に面する場合も含む。また「面する」とは、板状の部材の主面がある方向に向くことに限定されず、特定方向から見た場合に複数の部材の投影面の少なくとも一部同士が重なることを意味する。また「面する」とは、複数の部材が互いに直接に向かい合う場合に限定されず、それら複数の部材の間に別の部材が存在する場合も含む。「挿入される」とは、ある部材の少なくとも一部が挿入される場合も含む。「掛かる」とは、通常時には複数の部材の間に隙間が存在するが、少なくとも一方の部材の位置ずれが生じたときに複数の部材が互いに接する場合も含む。同様に、「規制する」とは、通常時には複数の部材の間に隙間が存在するが、少なくとも一方の部材の位置ずれが生じたときに複数の部材が互いに接して特定方向の移動が規制される場合も含む。「前後方向の位置を規制する」とは、前側への移動と、後側への移動とのうちいずれか一方のみが規制される場合も含む。「上下方向の位置を規制する」とは、上側への移動と、下側への移動とのうちいずれか一方のみが規制される場合も含む。
(実施形態)
<1.冷蔵庫の全体構成>
図1から図19を参照して、ひとつの実施形態について説明する。なお一部の図面は、説明の便宜上、簡略化して模式的に示している。
図1は、冷蔵庫1の内部を示す斜視図である。冷蔵庫1は、例えば、筐体100、複数の扉200(図4に1つのみ図示)、複数の冷蔵室棚300、1つの冷凍室棚400、および製氷機ユニット500を備えている。なお、冷蔵庫1は、上記構成に加えて、一般的な冷蔵庫が有する構成、例えば、冷凍サイクルを実現するための圧縮機や冷却器、凝縮器などを備えている。
筐体100は、例えば、外箱と、内箱と、外箱と内箱との間に充填された断熱材とを有し、断熱性を持つ。断熱材は、例えば、発泡ウレタンのような発泡断熱材である。筐体100の内部には、それぞれ貯蔵室として、冷蔵室110と、冷凍室120とが設けられている。本実施形態では、冷蔵室110は、筐体100内の下部に配置されている。一方で、冷凍室120は、筐体100内の上部に配置されている。ただし、貯蔵室の配置は、上記例に限定されない。
冷蔵室110と冷凍室120との間には、断熱性の仕切り壁130が設けられている。仕切り壁130は、冷凍室120の底部121を形成している。また、冷蔵室110および冷凍室120の前面側は、冷蔵室110および冷凍室120に対して食材の出し入れを可能にする開口を有する。冷蔵室110および冷凍室120の開口は、複数の扉200によって開閉可能に閉じられる。
複数の冷蔵室棚300は、冷蔵室110に配置されている。一方で、冷凍室棚400は、冷凍室120に配置されている。冷蔵室棚300および冷凍室棚400は、例えば食材が載せられる棚である。ただし、冷蔵室棚300および冷凍室棚400の数は、上記例に限定されない。なお、冷凍室棚400については詳しく後述する。
製氷機ユニット500は、冷凍室120に配置されている。製氷機ユニット500は、氷を製造し、製造した氷が貯蔵される装置である。製氷機ユニット500は、冷凍室棚400の下方に配置されている。本実施形態では、製氷機ユニット500は、冷凍室棚400に取り付けられ、冷凍室120の底部121から離れた状態で冷凍室棚400に支持されている。製氷機ユニット500は、「特別部材」の一例である。また、製氷機ユニット500は、「特別ユニット」と称されてもよい。なお、製氷機ユニット500については詳しく後述する。
<2.冷凍室の構成>
次に、冷凍室120の構成について説明する。
図2は、冷凍室120の内部を示す斜視図である。冷凍室120の左右の側部122,123は、一対の第1棚支持部124A,124Bと、一対の第2棚支持部125A,125Bとを有する。第1棚支持部124A,124Bおよび第2棚支持部125A,125Bは、それぞれ、例えばビードと呼ばれる支持部であり、冷凍室棚400を下方から支持可能である。
詳しく述べると、一方の第1棚支持部124Aは、冷凍室120の左側部122の一部として設けられ、冷凍室120の内部に突出するとともに、冷蔵庫1の奥行方向に直線状に延びている。他方の第1棚支持部124Bは、冷凍室120の右側部123の一部として設けられ、冷凍室120の内部に突出するとともに、冷蔵庫1の奥行方向に直線状に延びている。
図3は、冷凍室120の内部を示す正面図である。第1棚支持部124A,124Bは、互いに略同じ高さに配置されている。第1棚支持部124A,124Bの上には、冷凍室棚400が載置可能である。第1棚支持部124A,124Bは、第1棚支持部124A,124Bの上に冷凍室棚400が載置された場合、冷凍室棚400の左右の端部を下方から支持する。なお、冷凍室棚400は、冷凍室棚400が第1棚支持部124A,124Bの上に載置された場合に、第1棚支持部124A,124Bの下面に掛かる部分を含む上下位置規制部420A,420Bを有する。上下位置規制部420A,420Bについては、後述する冷凍室棚400の説明のなかで詳しく説明する。
第2棚支持部125A,125Bは、第1棚支持部124A,124Bよりも下方に配置されている。一方の第2棚支持部125Aは、冷凍室120の左側部122の一部として設けられ、冷凍室120の内部に突出するとともに、冷蔵庫1の奥行方向に直線状に延びている。他方の第2棚支持部125Bは、冷凍室120の右側部123の一部として設けられ、冷凍室120の内部に突出するとともに、冷蔵庫1の奥行方向に直線状に延びている。第2棚支持部125A,125Bは、互いに略同じ高さに配置されている。第2棚支持部125A,125Bの上には、冷凍室棚400が載置可能である。第2棚支持部125A,125Bは、第2棚支持部125A,125Bの上に載置された冷凍室棚400の左右の端部を下方から支持する。
このような構成によれば、冷凍室棚400は、所望の複数の高さに配置可能である。すなわち、冷凍室棚400は、ユーザの好みによって、第1棚支持部124A,124Bの上に載置されて使用されてもよく、第2棚支持部125A,125Bの上に載置されて使用されてもよい。なお、冷蔵庫1は、第1棚支持部124A,124Bおよび第2棚支持部125A,125Bの両方を必ず有する必要はなく、第1棚支持部124A,124Bまたは第2棚支持部125A,125Bのいずれかのみを有してもよい。
図4は、図3中に示された冷凍室120のF4-F4線に沿う断面図である。第1棚支持部124A,124Bの各々には、凹部126が設けられている。凹部126は、後述する冷凍室棚400の前後位置規制部430A,430Bが挿入される窪み部である。
凹部126は、第1棚支持部124A,124Bの前後方向の途中に設けられている。本実施形態では、凹部126は、第1棚支持部124A,124Bの前後方向の中心よりも後側に配置されている。別の観点で見ると、凹部126は、冷凍室120の前後方向の中心よりも後側に配置されている。これら構成によれば、例えば凹部126が第1棚支持部124A,124Bの前後方向の中央部に設けられる場合と比べて、ユーザにとって凹部126が目につきにくく、冷蔵庫1の美観を向上させることができる。
第2棚支持部125A,125Bは、第1棚支持部124A,124Bと同様に、凹部126を有する(図2参照)。凹部126は、第2棚支持部125A,125Bの前後方向の中心よりも後側に配置されている。
<3.冷凍室棚の構成>
<3.1 冷凍室棚の全体構成>
次に、冷凍室棚400の構成について説明する。
図5は、冷凍室棚400を斜め上方から見た斜視図である。冷凍室棚400は、例えば、ガラス板401と、ガラス板401の周縁に沿う非ガラス製(例えば合成樹脂製)の枠部402とを有する。
ガラス板401は、例えば透明なガラス材で形成されているが、曇りガラスなど他の種類のガラスで形成されてもよい。冷凍室棚400がガラス板401を含むと、冷蔵庫1の美観を向上させることができる場合がある。また、ガラス板401が透明であると、冷凍室棚400の下方に配置される製氷機ユニット500の製氷状態を、ガラス板401を通してガラス板401の上方からも確認することができ、ユーザの利便性が向上する。
以下、冷凍室棚400の一例について詳しく説明する。
本実施形態では、ガラス板401は、長方形状に形成されている。一方で、枠部402は、ガラス板401の全周を囲う枠状に形成された枠本体部410を有する。枠本体部410は、前部410a、後部410b、左側部410c、および右側部410dを含む。前部410aは、ガラス板401の前端に沿って冷蔵庫1の横幅方向に延びている。後部410bは、ガラス板401の後端に沿って冷蔵庫1の横幅方向に延びている。左側部410cは、ガラス板401の左端に沿って冷蔵庫1の奥行方向に延びている。右側部410dは、ガラス板401の右端に沿って冷蔵庫1の奥行方向に延びている。これら前部410a、後部410b、左側部410c、および右側部410dが互いに連結されることで枠本体部410が枠状に形成されている。
例えば、前部410a、後部410b、左側部410c、および右側部410dの各々は、冷蔵庫1の上下方向において、ガラス板401よりも厚く形成されている。例えば、前部410a、後部410b、左側部410c、および右側部410dは、それぞれの延伸方向の全長に亘って、ガラス板401の端部の上面および側面を覆っている。また、前部410a、後部410b、左側部410c、および右側部410dは、それぞれガラス板401の端部の下面の少なくとも一部を覆っている。例えば、枠部402は、ガラス板401とは別体として成形され、成形後にガラス板401に取り付けられている。ただし、枠部402は、インサート成形によりガラス板401と一体に成形されてもよい。
本実施形態では、枠部402により冷凍室棚400の周縁部が形成されている。例えば、枠本体部410の前部410aにより、冷凍室棚400の前端部が形成されている。枠本体部410の後部410bにより、冷凍室棚400の後端部が形成されている。枠本体部410の左側部410cにより、冷凍室棚400の左端部が形成されている。枠本体部410の右側部410dにより、冷凍室棚400の右端部が形成されている。
本実施形態では、枠本体部410は、例えば、上壁411と、周壁412と、支持壁413(図7参照)と、複数のリブ414(図7参照)とを含む。上壁411は、冷蔵庫1の上下方向でガラス板401の上面よりも上方に位置し、ガラス板401の端部に上方から面している。上壁411は、冷凍室棚400の上面の一部を形成している。周壁412は、上壁411の周縁部から下方に折れ曲がって延びている。周壁412は、前部410aに位置した前壁412a、後部410bに位置した後壁412b、左側部410cに位置した左側壁412c、および右側部410dに位置した右側壁412dを含む。支持壁413は、冷蔵庫1の上下方向でガラス板401の下面よりも下方に位置し、ガラス板401の端部を下方から支持している。複数のリブ414は、上壁411の下面に設けられ、枠本体部410を補強している。
図6は、冷凍室棚400を示す平面図である。本実施形態では、枠部402の前部410aの前後方向の幅W1は、枠部402の後部410bの前後方向の幅W2よりも大きい。これにより、ユーザが手を掛けやすい冷凍室棚400の前端部が破損しにくい。
図7は、冷凍室棚400を斜め下方から見た斜視図である。
本実施形態では、冷凍室棚400の枠部402は、上述した枠本体部410に加えて、例えば、一対の上下位置規制部420A,420B、一対の前後位置規制部430A,430B、第1および第2の受け部440A,440B、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bを有する。以下、これら構成について詳しく説明する。
<3.2 上下位置規制部>
まず、一対の上下位置規制部420A,420Bについて説明する。
一方の上下位置規制部420Aは、枠本体部410の左側部410cに設けられている。他方の上下位置規制部420Bは、枠本体部410の右側部410dに設けられている。上下位置規制部420A,420Bの各々は、枠本体部410から下方に向けて突出した第1部分421と、第1部分421の下端部から冷蔵庫1の横幅方向の外側に向けて突出した第2部分422とを有する。
冷凍室棚400が冷凍室120の第1棚支持部124A,124Bの上に載置される場合、枠本体部410の左側部410cが第1棚支持部124Aの上に載置され、枠本体部410の右側部410dが第1棚支持部124Bの上に載置される。このとき、上下位置規制部420Aの第2部分422が第1棚支持部124Aに下方から面するとともに、上下位置規制部420Bの第2部分422が第1棚支持部124Bに下方から面する(図3参照)。これにより、上下位置規制部420A,420Bは、冷凍室棚400の両側端部の上下位置を規制し、冷凍室棚400が第1棚支持部124A,124Bから外れにくくなる。なお、冷凍室棚400が冷凍室120の第2棚支持部125A,125Bの上に載置される場合も同様である。本実施形態では、上下位置規制部420A,420Bの各々の前後方向の中心は、冷凍室棚400の前後方向の中心よりも前側に配置されている。
<3.3 前後位置規制部>
次に、一対の前後位置規制部430A,430Bについて説明する。
一方の前後位置規制部430Aは、枠本体部410の左側部410cに設けられている。他方の前後位置規制部430Bは、枠本体部410の右側部410dに設けられている。前後位置規制部430A,430Bの各々は、枠本体部410から下方に向けて突出した突起であり、冷凍室棚400が第1棚支持部124A,124B(または第2棚支持部125A,125B)の上に載置された場合、第1棚支持部124A,124B(または第2棚支持部125A,125B)の凹部126に挿入される。前後位置規制部430A,430Bが凹部126に挿入されると、前後位置規制部430A,430Bが冷蔵庫1の前後方向で第1棚支持部124A,124B(または第2棚支持部125A,125B)に掛かり、冷凍室棚400の前後位置が規制される。前後位置規制部430Aは、「第1前後位置規制部」の一例である。
<3.4 第1および第2の受け部>
次に、第1および第2の受け部440A,440Bについて説明する。
第1受け部440Aは、後述する製氷機ユニット500の第1取付部520Aが着脱自在に取り付けられ、第1取付部520Aを支持する部分である。一方で、第2受け部440Bは、後述する製氷機ユニット500の第2取付部520Bが着脱自在に取り付けられ、第2取付部520Bを支持する部分である。
まず、第1および第2の受け部440A,440Bの配置位置について説明する。本実施形態では、第1受け部440Aは、枠本体部410の前部410aに設けられている。すなわち、第1受け部440Aは、冷凍室棚400の周縁部のなかで冷凍室棚400の前端部に配置されている。第1受け部440Aの少なくとも一部は、ガラス板401の前端401aよりも前側に位置する(図15参照)。本実施形態では、第1受け部440Aの全体は、ガラス板401の前端401aよりも前側に位置する。別の観点で見ると、第1受け部440Aは、上下位置規制部420Aよりも前側に配置されている。第1受け部440Aは、枠本体部410の前部410aの下部に設けられている。
本実施形態では、第1受け部440Aは、例えば、第1および第2の係合受け部440a,440bを含む。第1および第2の係合受け部440a,440bは、枠本体部410の前部410aにおいて、冷蔵庫1の横幅方向で互いに離れて配置されている。第1および第2の係合受け部440a,440bは、後述する製氷機ユニット500の第1取付部520Aの第1および第2の係合部520a,520bがそれぞれ着脱自在に取り付けられる。なお、第1および第2の係合受け部440a,440bの形状については後述する。
一方で、第2受け部440Bは、枠本体部410の後部410bに設けられている。すなわち、第2受け部440Bは、冷凍室棚400の周縁部のなかで冷凍室棚400の後端部に配置されている。第2受け部440Bの少なくとも一部は、ガラス板401の後端401bよりも後側に位置する(図15参照)。本実施形態では、第2受け部440Bの全体は、ガラス板401の後端401bよりも後側に位置する。別の観点で見ると、第2受け部440Bは、上下位置規制部420Aよりも後側に配置されている。第2受け部440Bは、枠本体部410の後部410bの下部に設けられている。
本実施形態では、第2受け部440Bは、例えば、第3および第4の係合受け部440c,440dを含む。第3および第4の係合受け部440c,440dは、枠本体部410の後部410bにおいて、冷蔵庫1の横幅方向で互いに離れて配置されている。第3および第4の係合受け部440c,440dは、後述する製氷機ユニット500の第2取付部520Bの第3および第4の係合部520c,520dがそれぞれ着脱自在に取り付けられる。なお、第3および第4の係合受け部440c,440dの形状については後述する。
次に、第1から第4の係合受け部440a,440b,440c,440dの形状の一例について説明する。ここでは、第1係合受け部440aを代表として説明する。第1係合受け部440aは、枠本体部410の上壁411の下面に設けられている。本実施形態では、第1係合受け部440aは、例えば左方が開放されたフックである。
詳しく述べると、第1係合受け部440aは、第1部分441と、第2部分442とを含む。第1部分441は、枠本体部410の上壁411の下面から下方に突出している。第1部分441は、鉛直方向および冷蔵庫1の前後方向に沿う板状に形成されている。第2部分442は、第1部分441の下端部から冷蔵庫1の横幅方向(例えば左方)に突出している。第2部分442は、水平方向に沿う板状に形成されている。第2部分442と、枠本体部410の上壁411の下面との間には、後述する製氷機ユニット500の第1取付部520Aの第1係合部520aが挿入される隙間(空間部S)が形成されている。言い換えると、第1係合受け部440aは、第1係合部520aが挿入される空間部Sと、空間部Sに挿入された第1係合部520aを下方から支持する第2部分(支持部)442とを有する。
本実施形態では、第1係合受け部440aの少なくとも一部は、冷蔵庫1の上下方向において、ガラス板401の下面よりも上方に位置する(図16参照)。言い換えると、製氷機ユニット500の第1係合部520aが挿入される空間部Sの少なくとも一部は、ガラス板401の下面よりも上方に位置する。別の観点で見ると、第1係合受け部440aの少なくとも一部(例えば、空間部Sの少なくとも一部)は、冷蔵庫1の上下方向において、ガラス板401と同じ高さ位置に存在する。
第2から第4の係合受け部440b,440c,440dは、第1係合受け部440aと同様の構成を有する。すなわち、第2から第4の係合受け部440b,440c,440dの各々は、第1部分441と、第2部分442とを有し、左方が開放されたフックである。第2から第4の係合受け部440b,440c,440dの各々の説明は、上述した第1係合受け部440aの説明において、「第1係合部520a」を「第2係合部520b」、「第3係合部520c」、または「第4係合部520d」と読み替え、「第1取付部520A」を必要に応じて「第2取付部520B」と読み替えればよい。
図8は、冷凍室棚400を示す下面図である。
本実施形態では、第1係合受け部440aは、第1および第2の係合受け部440a,440bに対する第1および第2の係合部520a,520bの取り付け方向(後述するスライド方向SD)において、第2係合受け部440bよりも、スライド方向SDの進行先側に位置する。そして、第1係合受け部440aのスライド方向SDの長さ(例えば、第1係合受け部440aの第2部分442の長さ)L1は、第2係合受け部440bのスライド方向SDの長さ(例えば、第2係合受け部440bの第2部分442の長さ)L2よりも大きい。
同様に、第3係合受け部440cは、第3および第4の係合受け部440c,440dに対する第3および第4の係合部520c,520dの取り付け方向(後述するスライド方向SD)において、第4係合受け部440dよりも、スライド方向SDの進行先側に位置する。そして、第3係合受け部440cのスライド方向SDの長さ(例えば、第3係合受け部440cの第2部分442の長さ)L3は、第4係合受け部440dのスライド方向SDの長さ(例えば、第4係合受け部440dの第2部分442の長さ)L4よりも大きい。
本実施形態では、上述したように、枠本体部410の前部410aの前後方向の幅W1は、枠本体部410の後部410bの前後方向の幅W2よりも大きい。本実施形態では、第1および第2の係合受け部440a,440bの各々の前後方向の幅W3は、第3および第4の係合受け部440c,440dの各々の前後方向の幅W4よりも大きい。
また、第1および第2の係合受け部440a,440bの各々と、枠本体部410の前壁412aとの間には、第1隙間S1が設けられている。同様に、第3および第4の係合受け部440c,440dの各々と、枠本体部410の後壁412bとの間には、第2隙間S2が設けられている。本実施形態では、第1隙間S1の前後方向の幅W5と、第2隙間S2の前後方向の幅W6とは、互いに略同じである。
<3.5 第1および第2の抜け抑制部>
次に、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bについて説明する。
第1および第2の抜け抑制部450A,450Bの各々は、冷凍室棚400に取り付けられた製氷機ユニット500が冷凍室棚400から外れることを抑制するストッパである。第1および第2の抜け抑制部450A,450Bは、枠本体部410の左側部410cに設けられている。
例えば、第1抜け抑制部450Aは、冷蔵庫1の前後方向において、後述する製氷機ユニット500の中心よりも前側に配置されている。本実施形態では、第1抜け抑制部450Aは、冷凍室棚400の上下位置規制部420Aよりも前側に配置されている。
一方で、第第2抜け抑制部450Bは、冷蔵庫1の前後方向において、製氷機ユニット500の中心よりも後側に配置されている。本実施形態では、第2抜け抑制部450Bは、冷凍室棚400の上下位置規制部420Aよりも後側に配置されている。すなわち、第2抜け抑制部450Bは、冷蔵庫1の前後方向で、上下位置規制部420Aに対して第1抜け抑制部450Aとは反対側に配置されている。
また、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bは、冷凍室棚400に設けられた前後位置規制部430Aよりも前側に配置されている。第2抜け抑制部450Bは、上下位置規制部420Aと、前後位置規制部430Aとの間に配置されている。
第1および第2の抜け抑制部450A,450Bの各々と、枠本体部410の左側部410cの他の部分との間には、切れ込みcが設けられている。これにより、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bの各々は、枠本体部410の左側部410cに対して上下方向に弾性変形可能である。
図9は、第1抜け抑制部450Aを拡大して示す斜視図である。
第1および第2の抜け抑制部450A,450Bの各々は、第1および第2の取付部520A,520Bの係合部520a,520b,520c,520dが第1および第2の受け部440A,440Bの係合受け部440a,440b,440c,440dの空間部Sから抜ける第1方向(脱落方向)とは反対の第2方向から製氷機ユニット500に面する。これにより、第1方向に移動しようとする製氷機ユニット500は、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bに当接し、第1方向の移動が規制される。なお、「第2方向」は、後述するスライド方向SDと同じ方向である。
図10は、第1抜け抑制部450Aの弾性変形を示す断面図である。第1抜け抑制部450Aは、前記製氷機ユニット500が前記第1方向に移動した場合に製氷機ユニット500と当接する第1位置(図10中の(a)参照)と、製氷機ユニット500が前記第1方向に移動した場合に前記製氷機ユニットが第1抜け抑制部450Aを超えて移動することを許容する第2位置(図10中の(b)参照)との間で弾性変形可能である。これは、第2抜け抑制部450Bについても同様である。ユーザは、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bを押して上記第2位置まで弾性変形させることで、製氷機ユニット500の取り外しが可能になる。これにより、例えば清掃時などにユーザが製氷機ユニット500を容易に取り外すことができる。
<4.製氷機ユニットの構成>
<4.1 冷凍室棚の全体構成>
次に、製氷機ユニット500の構成について説明する。
図11は、製氷機ユニット500を分解して示す斜視図である。本実施形態の製氷機ユニット500は、製造された氷をユーザが手動で貯蔵容器501に移す手動タイプの製氷機ユニットである。ただし、製氷機ユニット500は、上記例に限定されず、製造された氷が自動的に貯蔵容器501に移される自動タイプの製氷機ユニットでもよい。
本実施形態では、製氷機ユニット500は、例えば、貯蔵容器(製氷機ボックス)501、複数の製氷機トレイ502、製氷機トレイ固定具503、複数のばね部材504、および製氷機ホルダ505を有する。
貯蔵容器501は、上方が開放された箱状に形成されている。貯蔵容器501には、製氷機ユニット500により製造された氷が貯蔵される。
複数の製氷機トレイ502は、貯蔵容器501の上方に配置されている。複数の製氷機トレイ502は、冷蔵庫1の横幅方向に並べて配置されている。各製氷機トレイ502は、氷が製造されるトレイ本体502aと、トレイ本体502aから前後に突出した回転軸502bと、製氷機トレイ502の前端部に設けられた取っ手502cとを有する。
製氷機トレイ固定具503は、貯蔵容器501と複数の製氷機トレイ502との間に配置されている。例えば、製氷機トレイ固定具503は、貯蔵容器501の上端部に取り付けられ、貯蔵容器501により支持されている。製氷機トレイ固定具503は、製氷機トレイ502の回転軸502bを回転自在に支持する軸受部503aを有する。製氷機トレイ502は、軸受部503aに回転軸502bが支持されることで、製氷機トレイ固定具503により支持されている。製氷機トレイ502は、回転軸502bが軸受部503aに支持された状態で、ユーザによって取っ手502cが回されることで回転して捩じられる。この動作が行われることで、製氷機トレイ502で製造された氷が製氷機トレイ502から貯蔵容器501に落下する。
ばね部材504の一端は、製氷機トレイ固定具503に固定されている。ばね部材504の他端は、製氷機トレイ502に固定されている。ばね部材504は、製氷機トレイ502が回転された場合、製氷機トレイ502を元の位置(元の姿勢)に復帰させる方向に付勢力を作用させる。これにより、ユーザが取っ手502cから手を離すと、製氷機トレイ502が元の位置(元の姿勢)に復帰する。
製氷機ホルダ505は、冷凍室棚400に取り付けられ、製氷機ユニット500を冷凍室棚400に支持させる部材である。製氷機ホルダ505は、例えば、ホルダ本体510と、第1および第2の取付部520A,520Bとを有する。以下、これら構成について詳しく説明する。
<4.2 ホルダ本体>
ホルダ本体510は、例えば、上壁511、左側壁512、右側壁513、第1張出部514、および第2張出部515を有する。
上壁511は、水平方向に沿う板状に形成されている。上壁511は、比較的大きな複数の開口511aを有する。複数の開口511aは、製氷機トレイ502の上方に位置する。これにより、冷凍室棚400が透明なガラス板401を含む場合、製氷機トレイ502での製氷状態が、透明なガラス板401およびホルダ本体510の開口511aを通じて、冷凍室棚400の上方から確認可能になる。
左側壁512は、上壁511の左端部から下方に延びている。右側壁513は、上壁511の右端部から下方に延びている。左右の側壁512,513の各々は、鉛直方向および冷蔵庫1の奥行方向に沿う板状に形成されている。貯蔵容器501、複数の製氷機トレイ502、および製氷機トレイ固定具503は、左右の側壁512,513の間に配置されている。左右の側壁512,513の各々の内面には、貯蔵容器501を支持するレール516が設けられている。貯蔵容器501は、レール516によって下方から支持されるとともに、レール516に案内されて冷蔵庫1の前方に向けて引き出し可能である。
第1張出部514は、上壁511の前端部から冷蔵庫1の前側に張り出している。例えば、第1張出部514は、貯蔵容器501の前端、製氷機トレイ502の前端(例えば取っ手502cの前端)、および製氷機トレイ固定具503の前端よりも前側に張り出している。
第1張出部514は、例えば、水平壁514aと、前壁514bとを有する。水平壁514aは、ホルダ本体510の上壁511も低い位置に存在し、水平方向に沿う板状に形成されている。水平壁514aは、冷蔵庫1の横幅方向において、ホルダ本体510の略全幅に亘る。
前壁514bは、水平壁514aの前端部から上方に向けて起立したリブである。前壁514bは、鉛直方向および冷蔵庫1の横幅方向に沿う板状に形成されている。前壁514bは、冷蔵庫1の横幅方向において、ホルダ本体510の略全幅に亘る。例えば、前壁514bは、ホルダ本体510の上壁511よりも上方まで(例えば、上壁511の上面よりも上方まで)延びている(図16参照)。すなわち、前壁514bの上端部は、ホルダ本体510の上壁511よりも上方に位置する。
第2張出部515は、上壁511の後端部から冷蔵庫1の後側に張り出している。例えば、第2張出部515は、貯蔵容器501の後端、製氷機トレイ502の後端、および製氷機トレイ固定具503の後端よりも後側に張り出している。
第2張出部515は、例えば、水平壁515aと、後壁515bとを有する。水平壁515aは、ホルダ本体510の上壁511よりも低い位置に存在し、水平方向に沿う板状に形成されている。水平壁515aは、冷蔵庫1の横幅方向において、ホルダ本体510の略全幅に亘る。
後壁515bは、水平壁515aの後端部から上方に向けて起立したリブである。後壁515bは、鉛直方向および冷蔵庫1の横幅方向に沿う板状に形成されている。後壁515bは、冷蔵庫1の横幅方向において、ホルダ本体510の略全幅に亘る。例えば、後壁515bは、ホルダ本体510の上壁511よりも上方まで(例えば、上壁511の上面よりも上方まで)延びている(図17参照)。すなわち、後壁515bの上端部は、ホルダ本体510の上壁511よりも上方に位置する。
<4.3 第1および第2の取付部>
次に、第1および第2の取付部520A,520Bについて説明する。
第1取付部520Aは、冷凍室棚400の第1受け部440Aに着脱自在に取り付けられ(すなわち、冷凍室棚400の前端部の下部に着脱自在に取り付けられ)、冷凍室棚400によって支持される。一方で、第2取付部520Bは、冷凍室棚400の第2受け部440Bに着脱自在に取り付けられ(すなわち、冷凍室棚400の後端部の下部に着脱自在に取り付けられ)、冷凍室棚400によって支持される。
まず、第1および第2の取付部520A,520Bの配置位置について説明する。本実施形態では、第1取付部520Aは、ホルダ本体510の第1張出部514に設けられている。すなわち、第1取付部520Aおよび第1受け部440Aの各々の少なくとも一部は、貯蔵容器501の前端、製氷機トレイ502の前端(例えば取っ手502cの前端)、および製氷機トレイ固定具503の前端よりも前側に配置されている。本実施形態では、第1取付部520Aおよび第1受け部440Aの各々の全体は、貯蔵容器501の前端、および製氷機トレイ固定具503の前端よりも前側に配置されている。また、第1取付部520Aの全体は、製氷機トレイ502の前端(例えば取っ手502cの前端)よりも前側に配置されている。
本実施形態では、第1取付部520Aは、例えば、第1および第2の係合部520a,520bを含む。第1および第2の係合部520a,520bは、第1張出部514において、冷蔵庫1の横幅方向で互いに離れて配置されている。第1および第2の係合部520a,520bは、冷凍室棚400の第1受け部440Aの第1および第2の係合受け部440a,440bにそれぞれ着脱自在に取り付けられる。なお、第1および第2の係合部520a,520bの形状については後述する。
一方で、第2取付部520Bは、ホルダ本体510の第2張出部515に設けられている。すなわち、第2取付部520Bおよび第2受け部440Bの各々の少なくとも一部は、貯蔵容器501の後端、製氷機トレイ502の後端、および製氷機トレイ固定具503の後端よりも後側に配置されている。本実施形態では、第2取付部520Bの全体は、貯蔵容器501の後端、製氷機トレイ502の後端、および製氷機トレイ固定具503の後端よりも後側に配置されている。
本実施形態では、第2取付部520Bは、例えば、第3および第4の係合部520c,520dを含む。第3および第4の係合部520c,520dは、第2張出部515において、冷蔵庫1の横幅方向で互いに離れて配置されている。第3および第4の係合部520c,520dは、冷凍室棚400の第2受け部440Bの第3および第4の係合受け部440c,440dにそれぞれ着脱自在に取り付けられる。なお、第3および第4の係合部520c,520dの形状については後述する。
次に、第1から第4の係合部520a,520b,520c,520dの形状の一例について説明する。ここでは、第1係合部520aを代表として説明する。本実施形態では、第1係合部520aは、例えば右方が開放されたフックである。第1係合部520aは、第1張出部514の水平壁514aの上面に設けられている。第1係合部520aは、第1張出部514の前壁514bに接続され、前壁514bによって補強されている。
詳しく述べると、第1係合部520aは、第1部分521と、第2部分522とを含む。第1部分521は、第1張出部514の水平壁514aの上面から上方に突出している。第1部分521は、鉛直方向および冷蔵庫1の前後方向に沿う板状に形成されている。第2部分522は、第1部分521の上端部から冷蔵庫1の横幅方向(例えば右方)に突出している。第2部分522は、水平方向に沿う板状に形成されている。第2部分522は、製氷機ユニット500が冷凍室棚400に取り付けられる場合、第1係合受け部440aの空間部Sに挿入され、第1係合受け部440aの第2部分442によって下方から支持される。これにより、製氷機ユニット500が冷凍室棚400に支持される。
本実施形態では、第1係合部520aの少なくとも一部は、製氷機ユニット500が冷凍室棚400に取り付けられた状態で、冷蔵庫1の上下方向において、ガラス板401の下面よりも上方に位置する(図16参照)。別の観点で見ると、第1係合部520aの少なくとも一部は、冷蔵庫1の上下方向において、ガラス板401と同じ高さ位置に存在する。
第2から第4の係合部520b,520c,520dは、第1係合部520aと同様の構成を有する。すなわち、第2から第4の係合部520b,520c,520dの各々は、第1部分521と、第2部分522とを有し、右方が開放されたフックである。第2から第4の係合部520b,520c,520dの各々の説明は、上述した第1係合部520aの説明において、「第1係合受け部440a」を「第2係合受け部440b」、「第3係合受け部440c」、または「第4係合受け部440d」と読み替え、「第1受け部440A」を必要に応じて「第2受け部440B」と読み替え、「第1張出部514」を必要に応じて「第2張出部515」と読み替え、「水平壁514a」を必要に応じて「水平壁515a」と読み替え、「前壁514b」を必要に応じて「後壁515b」と読み替えればよい。
本実施形態では、第1係合部520aは、第1および第2の係合受け部440a,440bに対する第1および第2の係合部520a,520bの取り付け方向(後述するスライド方向SD)において、第2係合部520bよりも、スライド方向SDの進行先側に位置する。そして、第1係合部520aのスライド方向SDの長さ(例えば、第1係合部520aの第2部分522のスライド方向SDの長さ)L5は、第2係合部520bのスライド方向SDの長さ(例えば、第2係合部520bの第2部分522のスライド方向SDの長さ)L6よりも大きい。
同様に、第3係合部520cは、第3および第4の係合受け部440c,440dに対する第3および第4の係合部520c,520dの取り付け方向(後述するスライド方向SD)において、第4係合部520dよりも、スライド方向SDの進行先側に位置する。そして、第3係合部520cのスライド方向SDの長さ(例えば、第3係合部520cの第2部分522のスライド方向SDの長さ)L7は、第4係合部520dのスライド方向SDの長さ(例えば、第4係合部520dの第2部分522のスライド方向SDの長さ)L8よりも大きい。
<5.冷凍室棚に対する製氷機ユニットの取り付け>
次に、冷凍室棚400に対する製氷機ユニット500の取り付けについて説明する。
図12は、製氷機ユニット500の取り付け方法を示す断面図である。図12中の(a)は、取り付け前の状態を示す。図12中の(b)は、取り付け後の状態を示す。ここで、冷凍室棚400に対する製氷機ユニット500の取り付けは、冷凍室棚400を冷凍室120に配置する前に、冷蔵庫1の筐体100の外部で行われる。
本実施形態では、製氷機ユニット500の第1および第2の取付部520A,520Bは、冷凍室棚400に対して所定のスライド方向SD(本実施形態では右方向)にスライド移動されることで、冷凍室棚400の第1および第2の受け部440A,440Bに取り付けられる。本実施形態では、製氷機ユニット500の第1から第4の係合部520a,520b,520c,520dがスライド方向SDにスライド移動されることで、第1から第4の係合部520a,520b,520c,520dの第2部分522が、第1から第4の係合受け部440a,440b,440c,440dの空間部Sに挿入されて、第1から第4の係合受け部440a,440b,440c,440dの第2部分442によって下方から支持されることで、冷凍室棚400に取り付けられる。
ところで、製氷機ユニット500は、取り付け作業性の観点から、スライド方向SDの進行先側と比べて、スライド方向SDの進行後側を冷凍室棚400から少し離した斜めの姿勢でスライド移動させて冷凍室棚400の取り付けられることが考えられる。上述したように、本実施形態では、第1係合部520aのスライド方向SDの長さL1は、第2係合部520bのスライド方向SDの長さL2よりも大きい。この場合、第2係合部520bと第2係合受け部440bとが接触する前に、第1係合部520aと第1係合受け部440aとが接触するため、ユーザは、先に接触した第1係合部520aと第1係合受け部440aとをガイド(支持点)として製氷機ユニット500の姿勢を調整しながら第2係合部520bを第2係合受け部440bに取り付けることができる。これにより、製氷機ユニット500をより容易に、且つ、より安定して取り付けることができる。
また、ユーザにとって、スライド方向SDの進行先側に位置する第1係合部520aと第1係合受け部440aとの接触状態は、スライド方向SDの進行後側に位置する第2係合部520bと第2係合受け部440bとの接触状態よりも観察しやすい(図12中の矢印A1,A2を参照)。このため、ユーザは、第1係合受け部440aに対する第1係合部520aの取り付けを、第1係合受け部440aと第1係合部520aの位置や状態を確認しながら行うことができる。これにより、製氷機ユニット500をさらに容易に、且つ、さらに安定して取り付けることができる。以上説明した第1および第2の係合部520a,520bと第1および第2の係合受け部440a,440bとの関係は、第3および第4の係合部520c,520dと第3および第4の係合受け部440c,440dとの関係についても同様である。
図13は、製氷機ユニット500の取り付け方法を示す下面図である。図13中の(a)は、取り付け前の状態を示す。図13中の(b)は、取り付け後の状態を示す。製氷機ユニット500の取り付け方法の一例についてより詳しく述べると、製氷機ユニット500の取り付けでは、まず、製氷機ユニット500のホルダ本体510の前壁514bが、冷凍室棚400の前壁412aと第1および第2の係合受け部440a,440bとの間の隙間S1(図8参照)に挿入されるとともに、製氷機ユニット500のホルダ本体510の後壁515bが、冷凍室棚400の後壁412bと第3および第4の係合受け部440c,440dとの間の隙間S2(図8参照)に挿入される。
言い換えると、冷凍室棚400の前壁412aは、冷蔵庫1の前後方向で製氷機ユニット500の第1取付部520A(第1および第2の係合部520a,520b)よりも前側に位置し、前方から製氷機ユニット500の第1取付部520Aに面する。これにより、冷凍室棚400の前壁412aは、製氷機ユニット500の第1取付部520Aの前後方向の位置を規制する(例えば、前側への移動を規制する)。冷凍室棚400の前壁412aは、「第2前後位置規制部」の一例である。
一方で、冷凍室棚400の後壁412bは、冷蔵庫1の前後方向で製氷機ユニット500の第2取付部520B(第3および第4の係合部520c,520d)よりも後側に位置し、後方から製氷機ユニット500の第2取付部520Bに面する。これにより、冷凍室棚400の後壁412bは、製氷機ユニット500の第2取付部520Bの前後方向の位置を規制する(例えば、後側への移動を規制する)。
本実施形態では、上記のように冷凍室棚400に対する製氷機ユニット500の前後方向の位置が規制された状態で、製氷機ユニット500は、冷凍室棚400の前壁412aと後壁412bとをガイドとして上記スライド方向SDにスライド移動される。すなわち本実施形態では、冷凍室棚400の前壁412aおよび後壁412bの各々は、上記スライド方向SDに沿って延びており、製氷機ユニット500の第1および第2の取付部520A,520Bのスライド方向SDの移動を案内する。これにより、製氷機ユニット500の第1および第2の取付部520A,520Bは、冷凍室棚400の第1および第2の受け部440A,440Bに対してより安定して取り付けられる。冷凍室棚400の前壁412aは、「第1壁部」の一例である。
図14は、冷凍室棚400に取り付けられた製氷機ユニット500を斜め下方から見た斜視図である。ここで、冷凍室棚400に対する製氷機ユニット500の取り付けの最終段階は、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bの上に置かれた製氷機ユニット500によって第1および第2の抜け抑制部450A,450Bが押圧され、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bが上記第2位置(図10中の(b)参照)に弾性変形した状態で行われる。冷凍室棚400に対して製氷機ユニット500が所定位置までスライド移動されて製氷機ユニット500が第1および第2の抜け抑制部450A,450Bの上方から外れることで、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bが弾性力により上記第1位置(図10中の(a)参照)に復帰する。これにより、第1および第2の抜け抑制部450A,450Bは、製氷機ユニット500に面して、上記スライド方向SDとは反対方向の製氷機ユニット500の移動を規制する。これにより、製氷機ユニット500の横幅方向の位置が定まる。
<6.冷凍棚の周壁および製氷機ユニットのホルダ本体による目隠し構造>
次に、冷凍室棚400の周壁412および製氷機ユニット500のホルダ本体510による目隠し構造について説明する。
図15は、図14中に示された冷凍室棚400および製氷機ユニット500のF15-F15線に沿う断面図である。図16は、図15中に示された冷凍室棚400および製氷機ユニット500のF16線で囲まれた領域を拡大して示す断面図である。図17は、図15中に示された冷凍室棚400および製氷機ユニット500のF17線で囲まれた領域を拡大して示す断面図である。
図16に示すように、製氷機ユニット500のホルダ本体510の前壁514bは、冷蔵庫1の前後方向で、冷凍室棚400の第1受け部440A(第1および第2の係合受け部440a,440b)および製氷機ユニット500の第1取付部520A(第1および第2の係合部520a,520b)の前側に配置されて冷蔵庫1の横幅方向に延びている。製氷機ユニット500のホルダ本体510の前壁514bは、冷凍室棚400および製氷機ユニット500が冷凍室120内に配置された状態で、冷凍室棚400の第1受け部440A(第1および第2の係合受け部440a,440b)の下端よりも上方まで延びている。これにより、第1受け部440Aおよび第1取付部520Aが外部から見えにくくなり、すっきりとした外観を実現することができる。前壁514bは、「第2壁部」の一例である。
また本実施形態では、冷凍室棚400の前壁412aは、冷凍室棚400の第1受け部440A(第1および第2の係合受け部440a,440b)および製氷機ユニット500の第1取付部520A(第1および第2の係合部520a,520b)の前側に配置されて冷蔵庫1の横幅方向に延びている。冷凍室棚400の前壁412aは、冷凍室棚400および製氷機ユニット500が冷凍室120内に配置された状態で、製氷機ユニット500の第1取付部520A(第1および第2の係合部520a,520b)の上端よりも下方まで延びている。本実施形態では、冷凍室棚400の前壁412aは、冷凍室棚400の第1受け部440A(第1および第2の係合受け部440a,440b)および製氷機ユニット500の第1取付部520A(第1および第2の係合部520a,520b)を前方から遮蔽している。これにより、第1受け部440Aおよび第1取付部520Aが外部からさらに見えにくくなり、さらにすっきりとした外観を実現することができる。例えば、本実施形態では、冷凍室棚400の前壁412aと、製氷機ユニット500のホルダ本体510の前壁514bとにより、冷凍室棚400の第1受け部440A(第1および第2の係合受け部440a,440b)および製氷機ユニット500の第1取付部520A(第1および第2の係合部520a,520b)を前方から完全に遮蔽する目隠し部Mが形成されている。これに代えて、冷凍室棚400の前壁412aのみによって、冷凍室棚400の第1受け部440A(第1および第2の係合受け部440a,440b)および製氷機ユニット500の第1取付部520A(第1および第2の係合部520a,520b)を前方から完全に遮蔽する目隠し部Mが形成されてもよい。
さらに本実施形態では、冷凍室棚400の前壁412aは、製氷機ユニット500のホルダ本体510の前壁514bの前側に配置されている。冷凍室棚400の前壁412aは、冷凍室棚400および製氷機ユニット500が冷凍室120内に配置された状態で、製氷機ユニット500のホルダ本体510の前壁514bの上端よりも下方まで延びている。これにより、第1受け部440Aおよび第1取付部520Aが外部からさらに見えにくくなり、さらにすっきりとした外観を実現することができる。
図17に示すように、製氷機ユニット500のホルダ本体510の後壁515bは、冷蔵庫1の前後方向で、冷凍室棚400の第2受け部440B(第3および第4の係合受け部440c,440d)および製氷機ユニット500の第2取付部520B(第3および第4の係合部520c,520d)よりも後側に配置されて冷蔵庫1の横幅方向に延びている。製氷機ユニット500のホルダ本体510の後壁515bは、冷凍室棚400および製氷機ユニット500が冷凍室120内に配置された状態で、冷凍室棚400の第2受け部440B(第3および第4の係合受け部440c,440d)の下端よりも上方まで延びている。これにより、第2受け部440Bおよび第2取付部520Bが外部から見えにくくなっている。
また本実施形態では、冷凍室棚400の後壁412bは、冷凍室棚400の第2受け部440B(第3および第4の係合受け部440c,440d)および製氷機ユニット500の第2取付部520B(第3および第4の係合部520c,520d)の後側に配置されて冷蔵庫1の横幅方向に延びている。冷凍室棚400の後壁412bは、冷凍室棚400および製氷機ユニット500が冷凍室120内に配置された状態で、製氷機ユニット500の第2取付部520B(第3および第4の係合部520c,520d)の上端よりも下方まで延びている。これにより、第2受け部440Bおよび第2取付部520Bが外部からさらに見えにくくなっている。
さらに本実施形態では、冷凍室棚400の後壁412bは、製氷機ユニット500のホルダ本体510の前壁514bの後側に配置されている。冷凍室棚400の後壁412bは、冷凍室棚400および製氷機ユニット500が冷凍室120内に配置された状態で、製氷機ユニット500のホルダ本体510の後壁515bの上端よりも下方まで延びている。これにより、第2取付部520Bおよび第2受け部440Bが外部からさらに見えにくくなっている。
<7.冷凍室の側部による抜け抑制構造>
次に、冷凍室120の左側部122による抜け抑制構造について説明する。
図18は、冷凍室棚400に取り付けられた製氷機ユニット500を示す断面図である。本実施形態では、製氷機ユニット500は、冷凍室120のなかで冷蔵庫1の横幅方向で上記スライド方向SDの進行先側とは反対側(本実施形態では左側)に偏って配置されている。すなわち、冷凍室棚400の第1および第2の受け部440A,440Bの位置は、製氷機ユニット500が冷凍室120内で左側に偏って配置されるように設定されている。そして、冷凍室120の左側部122は、製氷機ユニット500に対してスライド方向SDとは反対方向(脱落方向)から面し、製氷機ユニット500のスライド方向SDとは反対方向の移動を規制している。
図19は、冷凍室棚400に取り付けられた製氷機ユニット500を示す断面図であり、図18と比べて製氷機ユニット500が左方に位置ずれした状態を示している。本実施形態では、製氷機ユニット500は、スライド方向SDとは反対方向に位置ずれした場合、第1および第2の取付部520A,520Bが第1および第2の受け部440A,440Bから外れる前に、冷凍室120の左側部122に当接し、冷凍室120の左側部122によりそれ以上の脱落方向の移動が規制される。これにより、例えば第1および第2の抜け抑制部450A,450Bの規制が万が一に外れて製氷機ユニット500が脱落方向に位置ずれした場合でも、冷凍室棚400から外れにくくなっている。
例えば、本実施形態では、冷蔵庫1の輸送時には、冷凍室棚400は、第1棚支持部124A,124Bの上に載置される。そして、冷凍室120の左側部122の一部である第2棚支持部125Aは、製氷機ユニット500に対してスライド方向SDとは反対方向から面し、製氷機ユニット500のスライド方向SDとは反対方向の移動を規制する。例えば、第2棚支持部125Aは、製氷機ユニット500のホルダ本体510の左側壁512の下端部に面し、左側壁512の下端部の位置を規制する。
以上のような構成によれば、製氷機ユニット500の輸送時の外れにくさの向上を図ることができる。すなわち本実施形態では、冷凍室棚400の周縁部の下部に第1受け部440Aが設けられ、製氷機ユニット500は、第1受け部440Aに取り付けられて冷凍室棚400に支持される。このような構成によれば、例えば、製氷機ユニット500の中心に対して比較的遠い位置に製氷機ユニット500の支持構造があり、製氷機ユニット500が安定して支持されやすい。このため、製氷機ユニット500の輸送時の外れにくさの向上を図ることができる。その結果、冷蔵庫1の輸送時の梱包の簡素化を図ることができ、輸送コストを低下させることができる。
本実施形態では、冷凍室棚400は、ガラス板401と、ガラス板401の周縁に沿う非ガラス製の枠部402とを含む。そして、第1受け部440Aは、枠部402に設けられている。このような構成によれば、ガラス板401を含む冷凍室棚400に対しても比較的自由に製氷機ユニット500を固定するための固定形状を設けることができる。また本実施形態では、第1受け部440Aは、枠部402の下部に設けられている。このような構成によれば、例えば、冷凍室棚400をくわえ込む(上下から挟み込む)ような固定形状を有した製氷機ユニット500が設けられる場合と比べて、冷凍室棚400を薄く見せることができる。これにより、冷蔵庫1の美観を向上させることができる。
本実施形態では、第1受け部440Aは、冷凍室棚400の周縁部のなかで冷凍室棚400の前端部に配置されている。第1受け部440Aの少なくとも一部は、ガラス板401の前端401aよりも前側に位置する。このような構成によれば、製氷機ユニット500の中心に対してより遠い位置に製氷機ユニット500の支持構造があり、製氷機ユニット500がさらに安定して支持されやすい。このため、製氷機ユニット500の輸送時の外れにくさのさらなる向上を図ることができる。
本実施形態では、第1取付部520Aが第1受け部440Aから抜ける第1方向とは反対の第2方向から製氷機ユニット500に面した第1抜け抑制部450Aを有する。このような構成によれば、第1抜け抑制部450Aにより製氷機ユニット500の脱落方向の移動が抑制され、製氷機ユニット500が輸送時に冷凍室棚400から外れにくくなる。
本実施形態では、冷凍室棚400の周縁部は、冷蔵庫1の前後方向で第1取付部520Aよりも前側に配置され、冷蔵庫1の前方から第1取付部520Aに面し、第1取付部520Aの前後方向の位置を規制する前壁412aを有する。このような構成によれば、冷凍室棚400に対する製氷機ユニット500の取り付け時に、冷凍室棚400に対する製氷機ユニット500の位置が安定しやすい。このため、組立作業性を向上させることができる。本実施形態では、冷蔵庫冷凍室棚400の前壁412aは、スライド方向SDに沿って延び、第1取付部520Aのスライド方向SDの移動を案内する。このような構成によれば、組立作業性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、製氷機ユニット500は、冷凍室120のなかでスライド方向SDの前側とは反対側に偏って配置され、スライド方向SDとは反対方向の移動が冷凍室120の左側部122により規制されている。このような構成によれば、製氷機ユニット500の脱落方向の移動がさらに抑制され、製氷機ユニット500が輸送時に冷凍室棚400からさらに外れにくくなる。
(変形例)
次に、ひとつの変形例について説明する。なお、上記実施形態と同じまたは類似の機能を有する構成には同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図20は、実施形態の変形例の冷蔵庫1を示す断面図である。本変形例では、冷蔵庫1は、冷凍室120の天井面を形成した天井壁127を有する。本変形例では、第1および第2の受け部440A,440Bは、天井壁127に設けられている。製氷機ユニット500の第1および第2の取付部520A,520Bは、冷凍室120の天井壁127に対して所定のスライド方向SDにスライド移動されることで天井壁127の第1および第2の受け部440A,440Bに着脱可能に取り付けられて天井壁127に支持されている。製氷機ユニット500は、冷凍室120のなかで冷蔵庫1の横幅方向でスライド方向SDの進行先側(本変形例では右方向)とは反対側に偏って配置され、スライド方向SDとは反対方向の移動が冷凍室120の左側部122により規制されている。天井壁127は、「天井部」の一例である。なお、「天井部」は、天井壁127に限定されず、天井壁127に設けられた構造物などでもよい。
本変形例では、製氷機ユニット500と、筐体100の左側部122との間には、製氷機ユニット500が天井壁127に容易に取り付けられることを許容する隙間S3(遊び)が存在してもよい。このような隙間S3が存在する場合でも、例えば製氷機ユニット500が冷凍室120の中央部に配置される場合と比べて、製氷機ユニット500が脱落しにくくなる。なお、隙間Sには、製氷機ユニット500が天井壁217に取り付けられた後に、左側部122の一部として設けられたスペーサ128が挿入され、このスペーサ128によって製氷機ユニット500のスライド方向SDとは反対方向の移動が規制されてもよい。受け部440A,440Bと取付部520A,520Bとのうち少なくとも一方が弾性を有し、これにより比較的小さな隙間S3で製氷機ユニット500が天井壁127に取り付け可能であってもよい。
以上、ひとつの実施形態について説明したが、実施形態は上記例に限定されない。例えば、冷凍室棚400は、ガラス板401と枠部402とを有する必要はなく、例えば全体が合成樹脂または他の素材で形成されてもよい。なお、第1取付部520A,520Bは、複数の係合部を有することに代えて、係合部を1つだけ有してもよい。これは、第2取付部520B、第1受け部440A、第2受け部440Bでも同様である。また、係合部や係合受け部の形状は、フックに限らず、他の形状でもよい。
本明細書でいう「特別部材」または「特別ユニット」は、製氷機ユニットに限定されない。特別部材(特別ユニット)は、冷蔵庫の貯蔵室に設置される部材を広く意味し、棚に取り付けられる部材でもよく、貯蔵室の天井壁や左右の側部、または底部に取り付けられる部材でもよい。製氷機ユニット500以外の「特別部材(特別ユニット)」の例は、棚や貯蔵室の壁部に取り付けられる容器などである。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷蔵庫は、筐体と、棚と、特別部材とを持つ。前記筐体は、貯蔵室を有する。前記棚は、前記貯蔵室に配置されている。前記棚の周縁部の下部には、第1受け部が設けられている。前記特別部材は、前記第1受け部に取り付けられ、前記棚に支持されている。このような構成によれば、特別部材の輸送時の外れにくさの向上を図ることができる。
また別の観点によれば、以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷蔵庫は、筐体と、棚と、特別部材とを持つ。前記棚は、貯蔵室を有する。前記棚は、前記貯蔵室に配置されている。前記特別部材は、前記棚に対して所定のスライド方向にスライド移動されることで前記棚に着脱可能に取り付けられて前記棚に支持されている。前記特別部材は、前記貯蔵室のなかで前記冷蔵庫の横幅方向で前記スライド方向の前側とは反対側に偏って配置され、前記スライド方向とは反対方向の移動が前記貯蔵室の側部により規制されている。このような構成によれば、特別部材の輸送時の外れにくさの向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。