JP6745694B2 - ガス分離装置の運転方法および、制御装置 - Google Patents
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(i)の工程は、吸着塔3Aが吸着工程に付され、吸着塔3Bが脱着工程に付される工程である。具体的には、(i)の工程では、制御装置20の制御により、バルブCV2、バルブCV3およびバルブCV6〜CV8が閉止され、バルブCV1、バルブCV4、CV5およびバルブCV9が開放される。そのため、窒素ガス分離装置10に供給される原料ガスは、吸着塔3Aに供給される。なお、原料ガスは、圧縮機1により圧縮され、原料ガス槽2において蓄圧された加圧下で、原料ガス槽2から吸着塔3Aに供給される。すなわち、原料ガスは、原料ガス槽2を介して吸着塔3Aに供給される。吸着塔3Aでは、供給された原料ガスのうち、酸素ガスが吸着され、分離された窒素ガスが製品槽4に送られる。吸着塔3A内では、ガスが上に向かうにつれて酸素ガスが次第に吸着されるため、製品ガス出口側ほど窒素ガス濃度が高くなる濃度分布となる。そして、所定の窒素ガス濃度となった製品ガスが製品ガス排出路L3を通して製品槽4に送られ、製品ガス供給路L9を通して製品槽4から導出される。製品槽4は、分離された窒素ガスを製品ガスとして適宜貯留する一次貯留空間を有する箱体である。一方、吸着塔3Bのガスは原料ガス入口から導出されて入口ラインL1Bおよびガス放出路L2を通して窒素ガス分離装置10の外部(通常は大気中)に放出され、吸着工程中の吸着塔3Aからパージされる製品ガスにより、吸着した酸素ガスを脱着して分子篩炭素が再生される。
(ii)の工程は、吸着塔3Aが第1均圧工程に付され、吸着塔3Bが第2均圧工程に付される工程である。具体的には、(ii)の工程では、制御装置20の制御により、バルブCV1〜CV6が閉止され、バルブCV7〜CV9が開放される。そのため、吸着塔3Aの製品ガス出口と吸着塔3Bの製品ガス出口がバルブCV7を介して連通する出口連通ラインL7と、吸着塔3Aの原料ガス入口と吸着塔3Bの原料ガス入口がバルブCV8を介して連通する入口連通ラインL8とにより、吸着塔3Aのガスが吸着塔3Bに移動する。
(iii)の工程は、吸着塔3Aが脱着工程に付され、吸着塔3Bが吸着工程に付される工程である。具体的には、(iii)の工程では、制御装置20の制御により、バルブCV1、バルブCV4、バルブCV5、バルブCV7およびバルブCV8が閉止され、バルブCV2、バルブCV3、バルブCV6およびバルブCV9が開放される。そのため、窒素ガス分離装置10に供給される原料ガスは、原料ガス槽2を介して吸着塔3Bに供給される。吸着塔3Bでは、供給された原料ガスのうち、酸素ガスが吸着され、分離された窒素ガスが製品槽4に送られる。吸着塔3B内では、ガスが上に向かうにつれて酸素ガスが次第に吸着されるため、製品ガス出口側ほど窒素ガス濃度が高くなる濃度分布となる。そして、所定の窒素ガス濃度となった製品ガスが製品ガス排出路L3を通して製品槽4に送られ、製品ガス供給路L9を通して製品槽4から導出される。一方、吸着塔3Aのガスは原料ガス入口から導出されて入口ラインL1Aおよびガス放出路L2を通して窒素ガス分離装置10の外部(通常は大気中)に放出され、吸着工程中の吸着塔3Bからパージされる製品ガスにより、吸着した酸素ガスを脱着して分子篩炭素が再生される。
(iv)の工程は、吸着塔3Aが第2均圧工程に付され、吸着塔3Bが第1均圧工程に付される工程である。具体的には、(iv)の工程では、制御装置20の制御により、バルブCV1〜CV6が閉止され、バルブCV7〜CV9が開放される。そのため、吸着塔3Aの製品ガス出口と吸着塔3Bの製品ガス出口がバルブCV7を介して連通する出口連通ラインL7と、吸着塔3Aの原料ガス入口と吸着塔3Bの原料ガス入口がバルブCV8を介して連通する入口連通ラインL8とにより、吸着塔3Bのガスが吸着塔3Aに移動する。
図1に示されるような、2本の吸着塔3A,3Bにより構成される窒素ガス分離装置10を含むシステムを使用し、制御装置20により図2に示されるようなバルブの開閉を制御し、停電が発生して原料ガスの供給が停止してから、停電復帰して原料ガスの供給が再開されるまでの時間を変更した結果を表1の実施例1〜3に示す。
図3は、従来技術の窒素ガス分離装置における通常運転時と停電発生時のバルブ開閉状態を示した図である。配管構成及びバルブ配置構成は図1と同じ2本の吸着塔3A,3Bにより構成される窒素ガス分離装置を含むシステムを使用し、従来技術の窒素ガス分離装置に備えられる制御装置により図3に示されるようなバルブの開閉を制御し、停電が発生して原料ガスの供給が停止してから、停電復帰して原料ガスの供給が再開されるまでの時間が100秒とした結果を表1の比較例1に示す。
1 圧縮機
2 原料ガス槽
3A、3B 吸着塔
4 製品槽
5 パージ流量調節器
20 制御装置
CV1〜CV9 バルブ
L1 原料ガス供給路
L1A、L1B 入口ライン
L2 ガス放出路
L3 製品ガス排出路
L5 パージガスライン
L7 出口連通ライン
L8 入口連通ライン
L9 製品ガス供給路
Claims (8)
- 原料ガス槽に蓄圧された原料ガスを吸着剤が充填された2基以上の吸着塔に加圧下で供給し、各吸着塔が吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返すことにより、原料ガス中の易吸着成分ガスと難吸着成分ガスとを分離して難吸着成分ガスを製品ガスとして製造し、当該製品ガスを製品槽に貯留するガス分離装置の運転方法であって、
吸着工程中に原料ガス槽への原料ガスの供給が停止すると、製品槽からの製品ガスの導出を停止するとともに、原料ガス槽に蓄圧された原料ガスを利用して、吸着塔における吸着工程のタイマーを停止保持して運転を継続し、
原料ガス槽への原料ガスの供給が再開すると、製品槽からの製品ガスの導出を再開するとともに、停止保持していたタイマーの続きから吸着工程の運転を再開するガス分離装置の運転方法。 - 均圧工程中に原料ガス槽への原料ガスの供給が停止すると、製品槽からの製品ガスの導出を停止するとともに、吸着工程になるまで運転を継続した後に、原料ガス槽に蓄圧された原料ガスを利用して、吸着塔における吸着工程のタイマーを停止保持して運転を継続し、
原料ガス槽への原料ガスの供給が再開すると、製品槽からの製品ガスの導出を再開するとともに、停止保持していたタイマーの続きから吸着工程の運転を再開する、請求項1に記載の運転方法。 - 原料ガス槽への原料ガスの供給が停止している間、前記吸着工程を継続している吸着塔から製品槽への製品ガスの供給を停止する、請求項1または2に記載の運転方法。
- 瞬時電圧低下または停電が発生し、原料ガス槽への原料ガスの供給が停止した場合の窒素ガス分離装置の運転方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の運転方法。
- 原料ガス槽に蓄圧された原料ガスを吸着剤が充填された2基以上の吸着塔に加圧下で供給し、各吸着塔が吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返すことにより、原料ガス中の易吸着成分ガスと難吸着成分ガスとを分離して難吸着成分ガスを製品ガスとして製造し、当該製品ガスを製品槽に貯留するガス分離装置に備えられ、吸着塔において吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返し行うための制御を行う制御装置であって、
吸着工程中に原料ガス槽への原料ガスの供給が停止すると、製品槽からの製品ガスの導出を停止するとともに、原料ガス槽に蓄圧された原料ガスを利用して、吸着塔における吸着工程のタイマーを停止保持して運転を継続するよう制御を行い、
原料ガス槽への原料ガスの供給が再開すると、製品槽からの製品ガスの導出を再開するとともに、停止保持していたタイマーの続きから吸着工程の運転を再開するよう制御を行う制御装置。 - 均圧工程中に原料ガス槽への原料ガスの供給が停止すると、製品槽からの製品ガスの導出を停止するとともに、吸着工程になるまで運転を継続した後に、原料ガス槽に蓄圧された原料ガスを利用して、吸着塔における吸着工程のタイマーを停止保持して運転を継続するよう制御を行い、
原料ガス槽への原料ガスの供給が再開すると、製品槽からの製品ガスの導出を再開するとともに、停止保持していたタイマーの続きから吸着工程の運転を再開するよう制御を行う、請求項5に記載の制御装置。 - 原料ガス槽への原料ガスの供給が停止している間、前記吸着工程を継続している吸着塔から製品槽への製品ガスの供給を停止するよう制御を行う、請求項5または6に記載の制御装置。
- 瞬時電圧低下または停電が発生し、原料ガス槽への原料ガスの供給が停止した場合の、窒素ガス分離装置における運転の制御を行う制御装置である、請求項5〜7のいずれか1項に記載の制御装置。
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