JP2023169520A - 二酸化炭素貯蔵装置、二酸化炭素回収システム、および二酸化炭素貯蔵装置の制御方法 - Google Patents

二酸化炭素貯蔵装置、二酸化炭素回収システム、および二酸化炭素貯蔵装置の制御方法 Download PDF

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和人 小笠原
Kazuto Ogasawara
征治 山本
Seiji Yamamoto
哲治 永田
Tetsuji Nagata
伸光 堀部
Nobumitsu Horibe
裕次郎 齋藤
Yujiro Saito
翔 三ツ橋
Sho Mitsuhashi
義之 小野寺
Yoshiyuki Onodera
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Abstract

【課題】簡単な制御によりCO2を回収し、小型化された二酸化炭素貯蔵装置を提供する。【解決手段】二酸化炭素貯蔵装置は、二酸化炭素の吸着および脱離を行う吸着材が充填された主貯蔵タンクと、吸着材が充填され、主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクと、主貯蔵タンクと小型タンクとの吸着材の二酸化炭素の吸着および脱離を制御する制御部と、を備え、制御部は、主貯蔵タンクの上流側に小型タンクを直列に接続した状態で、小型タンクに二酸化炭素を含む混合ガスを供給すると共に、小型タンクから排出されたガスを主貯蔵タンクに供給する吸着工程を行い、吸着工程後に、主貯蔵タンクと小型タンクとの接続を切り離した状態で、主貯蔵タンクの吸着材からガスを脱離させる主脱離工程を開始し、主脱離工程の開始から時間差を設けて、小型タンクの吸着材からガスを脱離させる副脱離工程を開始する。【選択図】図2

Description

本発明は、二酸化炭素貯蔵装置、二酸化炭素回収システム、および二酸化炭素貯蔵装置の制御方法に関する。
窒素(N2)などの不純物を含む混合ガスから二酸化炭素(CO2)を回収する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に記載された装置では、吸着材が充填された4つの吸着塔を用いて、吸着工程と、予熱工程と、脱離工程と、冷却工程とのそれぞれが別の吸着塔で行われるように、各工程が順番に行われている。吸着工程には、供給された混合ガス中のCO2を吸着する主吸着工程と、主吸着工程後に吸着された不純物を外気へと廃棄する洗浄工程とが含まれている。
特許文献2に記載されたCO2回収装置は、複数成分のガス組成を吸着する吸着材が充填された吸着塔を備えている。1つの吸着塔の脱離工程において、時間的に区切ってガス流路の切替タイミングを制御することにより、複数成分のガス組成を別々に回収している。
特開2020-163247号公報 特開2021-94513号公報
特許文献1に記載されたCO2回収装置では、CO2を回収するために4つの吸着塔を用いて、各吸着塔が4つの工程を順番に行っている。そのため、供給される混合ガス中のCO2を継続的にいずれかの吸着塔で吸着するために、少なくとも4つの吸着塔が必要であり、装置が大型化してしまう。特許文献2に記載された回収装置では、吸着塔に供給される混合ガスが燃料炉の排ガスであり、ガス組成やガス流量が時間的に変動する場合に、切替タイミングの精密な制御が必要になる。また、各ガス組成を検知する手段が必要となるため、装置の制御系の構築のコストが高くなる。そのため、小型化された装置を簡単な制御によりCO2を貯蔵したい要望があった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、簡単な制御によりCO2を回収し、小型化されたCO2貯蔵装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、二酸化炭素貯蔵装置が提供される。この二酸化炭素貯蔵装置は、二酸化炭素の吸着および脱離を行う吸着材が充填された主貯蔵タンクと、前記吸着材が充填され、前記主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクと、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの前記吸着材の二酸化炭素の吸着および脱離を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記主貯蔵タンクの上流側に前記小型タンクを直列に接続した状態で、前記小型タンクに二酸化炭素を含む混合ガスを供給すると共に、前記小型タンクから
排出されたガスを前記主貯蔵タンクに供給する吸着工程を行い、前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離した状態で、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させる主脱離工程を開始し、前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離した状態で、前記主脱離工程の開始から時間差を設けて、前記小型タンクの前記吸着材からガスを脱離させる副脱離工程を開始する。
この構成によれば、吸着工程では、小型タンクと主貯蔵タンクとを直列に接続した状態で、小型タンクに混合ガスが供給され、主貯蔵タンクに小型タンクから排出されたガスが供給される。そのため、上流側に配置された小型タンクの吸着材には、飽和吸着量となるまで二酸化炭素(CO2)が吸着され、混合ガスに含まれる窒素(N2)等の不純物がほとんど吸着されない。この結果、本構成では、小型タンクの副脱離工程で吸着材から脱離するガスとして、高純度のCO2を取り出すことができる。二酸化炭素貯蔵装置が高純度のCO2を取り出すために小型タンクを備えていればよく、簡単な制御によりCO2を回収し、二酸化炭素貯蔵装置を小型化できる。複雑な制御を必要とせずに、二酸化炭素貯蔵装置の大型化を抑制できる。また、この構成によれば、小型タンクの副脱離工程の開始は、主貯蔵タンクの吸着材からガスとしてのCO2を脱離させる主脱離工程の開始から時間差を設けて開始される。すなわち、小型タンクと、主貯蔵タンクとでは、同時期にCO2の脱離が開始されない。そのため、小型タンクの副脱離工程の開始と、主貯蔵タンクの主脱離工程の開始とのタイミングが調整されることにより、二酸化炭素貯蔵装置から他の装置へと、継続的にCO2を供給できる。
(2)上記態様の二酸化炭素貯蔵装置において、前記制御部は、前記副脱離工程を前記主脱離工程よりも先に開始し、前記主脱離工程の開始以前に終了してもよい。
この構成によれば、小型タンクの副脱離工程の後に、主貯蔵タンクの主脱離工程が行われる。そのため、副脱離工程により小型タンクから他の装置へとCO2が供給されている間に、主貯蔵タンクで主脱離工程以外の吸着工程を行うことができる。これにより、本構成の二酸化炭素貯蔵装置は、供給される混合ガスからCO2を回収しつつ、他の装置へと回収したCO2を供給できる。
(3)上記態様の二酸化炭素貯蔵装置において、さらに、二酸化炭素を貯蔵するサージタンクを備え、前記制御部は、前記副脱離工程として、前記小型タンクの前記吸着材から脱離したガスを前記サージタンクへと供給し、前記副脱離工程中に、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させて、脱離したガスを廃棄する洗浄工程を行い、前記洗浄工程後に行う前記主脱離工程として、前記主貯蔵タンクの前記吸着材から脱離したガスを前記サージタンクへと供給してもよい。
この構成によれば、主貯蔵タンクの吸着工程では、小型タンクから排出されるガスが主貯蔵タンクに供給される。主貯蔵タンクの吸着材は、主貯蔵タンクからCO2が破過しないように設計されている場合には、CO2が主貯蔵タンクから破過しない代わりに、飽和吸着量になるまでCO2を吸着できない。そのため、主貯蔵タンクの吸着材は、CO2に加えて、混合ガスに含まれる不純物を吸着する。主貯蔵タンクの洗浄工程では、吸着材に吸着された不純物が廃棄された後に、主脱離工程において、吸着材から脱離するCO2がサージタンクへと供給される。さらに、洗浄工程は、小型タンクの副脱離工程中に行われる。この結果、本構成では、小型タンクの副脱離工程により発生したCO2と、主貯蔵タンクの主脱離工程により発生したCO2とを、継続してサージタンクへと供給できる。
(4)上記態様の二酸化炭素貯蔵装置において、前記制御部は、前記副脱離工程の終了と同時に、前記洗浄工程を終了して前記主脱離工程を開始してもよい。
この構成によれば、小型タンクの副脱離工程の終了と、主貯蔵タンクの主脱離工程と開始とが同時に行われる。そのため、小型タンクの副脱離工程により発生したCO2と、主貯蔵タンクの主脱離工程により発生したCO2とを組み合わせて、継続して効率的にCO2
をサージタンクへと供給できる。
(5)上記態様の二酸化炭素貯蔵装置において、前記主貯蔵タンクは、第1主貯蔵タンクと、第2主貯蔵タンクとを含み、前記制御部は、前記小型タンクの接続先である接続先主貯蔵タンクを、前記第1主貯蔵タンクと、前記第2主貯蔵タンクとの間で切り替え可能であり、前記小型タンクの前記副脱離工程を行っている間に、前記接続先主貯蔵タンクの前記吸着工程として、前記小型タンクを介さずに直接的に前記混合ガスを前記接続先主貯蔵タンクに供給し、前記小型タンクに接続されない他方の前記主貯蔵タンクの前記洗浄工程を行う第1サイクルと、前記小型タンクの前記副脱離工程後であって前記小型タンクの前記吸着工程を行っている間に、前記小型タンクを前記接続先主貯蔵タンクに接続すると共に、前記接続先主貯蔵タンクの吸着工程として、前記小型タンクから排出されたガスを前記接続先主貯蔵タンクに供給し、前記小型タンクに接続されない他方の前記主貯蔵タンクの前記主脱離工程を行う第2サイクルと、を実行し、前記接続先主貯蔵タンクを切り替えたのち、前記第1サイクルと前記第2サイクルとを繰り返し実行してもよい。
この構成によれば、接続先主貯蔵タンクを第1主貯蔵タンクと第2主貯蔵タンクとの間で切り替え、第1サイクルと第2サイクルとが繰り返し実行される。第1サイクルでは、小型タンクの副脱離工程によりCO2がサージタンクへと供給されると共に、接続先主貯蔵タンクによる吸着工程が行われる。また、第1サイクルでは、他方の主貯蔵タンクの洗浄工程が行われる。第2サイクルでは、小型タンクおよび接続先主貯蔵タンクによる吸着工程が行われると共に、洗浄工程後の他方の主貯蔵タンクの主脱離工程によりCO2がサージタンクへと供給される。すなわち、本構成の二酸化炭素貯蔵装置は、小型タンクと、小型タンクに接続する接続先主貯蔵タンクを切り替えることにより、混合ガス中のCO2の吸着と、サージタンクへのCO2の供給とを並行して継続的に行うことができる。さらに、本構成の二酸化炭素貯蔵装置は2つの主貯蔵タンクを備えていればよいので、二酸化炭素貯蔵装置を小型化できる。
(6)他の発明の一形態によれば、二酸化炭素回収システムが提供される。この二酸化炭素回収システムは、二酸化炭素を含む燃焼後の排ガスを排出する燃焼炉と、前記排ガスのうち全部または一部が供給され、供給された前記排ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収器と、前記排ガスのうち、前記二酸化炭素回収器に供給されなかった前記排ガスの残余が供給される上記形態の二酸化炭素貯蔵装置と、前記二酸化炭素回収器で回収された二酸化炭素、または、前記二酸化炭素回収器および前記二酸化炭素貯蔵装置で回収された二酸化炭素が供給されてメタンを生成するメタン化反応器と、前記メタン化反応器により生成されたメタンを貯蔵するメタンタンクと、を備える。
この構成によれば、燃焼炉から排出される排ガスの流量が変動しても、二酸化炭素回収器で利用できない残余の排ガスが二酸化炭素貯蔵装置へと供給される。二酸化炭素貯蔵装置が小型化されているため、本構成の二酸化炭素回収システムを小型化できる。また、二酸化炭素貯蔵装置が排ガスから高純度のCO2を抽出できるため、メタン化反応器で生成されるメタン濃度が向上する。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、二酸化炭素貯蔵装置、二酸化炭素回収装置、二酸化炭素回収システム、二酸化炭素貯蔵方法、二酸化炭素貯蔵装置の制御方法およびこれらの装置を備えるシステム、これら装置を実行するためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての二酸化炭素回収システムの概略ブロック図である。 CO2貯蔵装置の概略ブロック図である。 制御部による小型タンクおよび主貯蔵の制御についての説明図である。 制御部による小型タンクおよび主貯蔵の制御についての説明図である。 制御部による小型タンクおよび主貯蔵の制御についての説明図である。
<実施形態>
1.炭化水素製造装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態としての二酸化炭素回収システム(CO2回収システム)100の概略ブロック図である。図1に示されるCO2回収システム100では、CO2貯蔵装置103が、CO2の吸着および脱離を行う吸着材が充填された2つの主貯蔵タンクと、吸着材が充填された主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクとを備えている。CO2貯蔵装置103が、CO2の吸着と脱離との制御において、2つの主貯蔵タンクと小型タンクとの接続を変更する。これにより、CO2貯蔵装置103は、メタン化反応器104の需要変化に対応して、CO2回収器102から供給される回収CO2に加えて、貯蔵CO2を供給できる。また、CO2貯蔵装置103が小型タンクを備えることにより、CO2貯蔵装置103を小型化できる。
図1に示されるように、CO2回収システム100は、燃料メタンを燃焼する燃焼炉101と、燃焼炉101から排出された燃焼排ガスが供給されるCO2回収器102およびCO2貯蔵装置103と、CO2回収器102およびCO2貯蔵装置103から供給された回収CO2および貯蔵CO2を用いてメタンを生成するメタン化反応器104と、生成されたメタンを貯蔵するメタンタンク105と、流量センサS1,S2と、を備えている。
燃焼炉101は、メタンタンク105から供給された燃料メタンを燃焼して、燃焼後のCO2を含む燃焼排ガスを排出する。流量センサS1は、燃焼炉101から排出された燃焼排ガスの流量を検出する。CO2回収器102は、燃焼炉101から供給された燃焼排ガスのうちの全部または一部に含まれるCO2を回収する。流量センサS2は、CO2回収器102に供給される燃焼排ガスの流量を検出する。CO2回収器102に供給される燃焼排ガスには上限があり、上限を超えた流量の燃焼排ガスは、CO2貯蔵装置103に供給される。換言すると、CO2貯蔵装置103には、CO2回収器102に供給されなかった燃焼排ガスの残余が供給される。
メタン化反応器104は、CO2回収器102で回収された回収CO2、または、CO2回収器102およびCO2貯蔵装置103で貯蔵された貯蔵CO2と、図示されていない水素タンクから供給されるH2とからメタンを生成する。メタン化反応器104は、混合ガスに対してメタン化反応を生じさせることにより、メタンを生成する。燃焼炉101から排出される燃焼排ガスの流量が変動する。そのため、メタン化反応器104へは、CO2回収器102から供給される回収CO2に加えて、CO2貯蔵装置103から調整された流量の貯蔵CO2が供給される。
図2は、CO2貯蔵装置103の概略ブロック図である。図2に示されるように、CO2貯蔵装置103は、吸着材200aが充填された第1主貯蔵タンク201aと、吸着材200bが充填された第2主貯蔵タンク201bと、吸着材200cが充填された小型タンク202と、CO2を貯蔵するサージタンク211と、を備えている。本実施形態では、小型タンク202の容積は、第1主貯蔵タンク201aの1/35以上1/15以下の大きさである。また、第1主貯蔵タンク201aと、第2主貯蔵タンク201bとは、同形状のタンクである。
また、CO2貯蔵装置103は、図2に実線により示される各構成を接続している各流路203~207と、流路を開閉する開閉弁220~231と、吸着材200a,200
bのN2等の不純物脱離に用いられる真空ポンプ209と、吸着材200a~200cのCO2の脱離に用いられる真空ポンプ210と、開閉弁220~231の開閉および真空ポンプ209,210の駆動を制御する制御部250と、を備えている。
図2に示されるように、燃焼炉101から供給された燃焼排ガスは、排ガス流路203を通って小型タンク202および主貯蔵タンク201a,201bに流入する。排ガス入口弁220の開閉により、小型タンク202への燃焼排ガスの流入が制御される。排ガス入口弁230の開閉により、第1主貯蔵タンク201aへの燃焼排ガスの流入が制御される。排ガス入口弁231の開閉により、第2主貯蔵タンク201bへの燃焼排ガスの流入が制御される。
小型タンク202から排出される第1吸着オフガスは、連通路204を通って主貯蔵タンク201a,201bに流入する。仕切弁221の開閉により、第1主貯蔵タンク201aへの第1吸着オフガスの流入が制御される。仕切弁222の開閉により、第2主貯蔵タンク201bへの第1吸着オフガスの流入が制御される。そのため、主貯蔵タンク201a,202bには、燃焼排ガスまたは第1吸着オフガスが供給される。
主貯蔵タンク201a,201bから排出される第2吸着オフガスは、排ガス出口流路205を通って外気へと排出される。排ガス出口弁223の開閉により、第1主貯蔵タンク201aから外気への接続が制御される。排ガス出口弁224の開閉により、第2主貯蔵タンク201bから外気への接続が制御される。本実施形態では、主貯蔵タンク201a,201bの吸着材200a,200bがCO2を吸着するため、第2吸着オフガスにはCO2が含まれていない。
主貯蔵タンク201a,201bは、洗浄流路206に接続されている。洗浄流路206の途中には、真空ポンプ209が配置されている。真空ポンプ209は、主貯蔵タンク201a,201b内を減圧して吸着材200a,200bからガスを脱離させる。洗浄ガス出口弁225の開閉により、第1主貯蔵タンク201aと真空ポンプ209との接続が制御される。洗浄ガス出口弁226の開閉により、第2主貯蔵タンク201bと真空ポンプ209との接続が制御される。真空ポンプ209で脱離したガスは、洗浄オフガスとして外気に排出される。なお、詳細については後述するが、洗浄オフガスにはCO2がほとんど含まれていない。
脱離ガス流路207は、小型タンク202および主貯蔵タンク201a,201bと、サージタンク211とを接続している。脱離ガス流路207において、サージタンク211の上流側には、真空ポンプ210が配置されている。真空ポンプ210は、主貯蔵タンク201a,201b内および小型タンク202内を減圧して吸着材200a,200b,200cからガスを脱離させる。脱離ガス出口弁229の開閉により、小型タンク202からサージタンク211への接続が制御される。脱離ガス出口弁227の開閉により、第1主貯蔵タンク201aからサージタンク211への接続が制御される。脱離ガス出口弁228の制御により第2主貯蔵タンク201bからサージタンク211への接続が制御される。
図3から図5までの各図は、制御部250による小型タンク202および主貯蔵タンク201a,201bの制御についての説明図である。制御部250は、開閉弁220~231のそれぞれの開閉と、真空ポンプ209,210の駆動とを制御することにより、小型タンク202および主貯蔵タンク201a,201bで行われる各工程を制御する。図3には、横軸に時間を取った場合に、小型タンク202および主貯蔵タンク201a,201bで繰り返される各工程が示されている。
図3の工程1に示されるように、制御部250は、小型タンク202の副脱離工程を行っている間に、第1主貯蔵タンク201aの吸着工程を行い、第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程を行う第1サイクルを行う。小型タンク202の副脱離工程では、小型タンク202と、主貯蔵タンク201a,201bとが接続されていない状態で、真空ポンプ210が稼働し、吸着材200cに吸着されたガスは、サージタンク211に貯蔵される。
第1主貯蔵タンク201aの吸着工程では、小型タンク202と直列に接続されていない第1主貯蔵タンク201aに直接的に燃焼排ガスが供給され、吸着材200aが燃焼排ガス中のCO2を吸着する。吸着材200aは、十分な容量があり、CO2の飽和吸着量まで吸着しないため、微量のN2等の不純物も吸着する。第1主貯蔵タンク201aから、排ガス出口流路205を介して、CO2を含まない第2吸着オフガスが外気へと排出される。
第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程では、真空ポンプ209が稼働し、吸着材200bから脱離した洗浄オフガスは、洗浄流路206を介して、第2主貯蔵タンク201bから外気へと排出される。第2主貯蔵タンク201bの吸着材200bは、第1主貯蔵タンク201aの吸着工程のように、吸着時に飽和吸着量までCO2を吸着しておらず、不純物を吸着している。そのため、吸着材200bから初期に脱離される洗浄オフガスには、CO2ではなく不純物が多く含まれている。本実施形態では、図3に示される主脱離工程前に行われる洗浄工程により、不純物が洗浄オフガスとして外気へと排出される。
図4には、小型タンク202の副脱離工程が行われると共に、第1主貯蔵タンク201aの吸着工程と、第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程とが行われている状態の開閉弁220~231の状態が示されている。図4では、開いている開閉弁223,226,229,230にハッチングが施され、閉じている開閉弁220~222,224,225,227,228,231にはハッチングが施されていない。
制御部250は、図3の工程1に示されるように、小型タンク202の副脱離工程と、第1主貯蔵タンク201aの副吸着工程と、第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程の終了と同時に、小型タンク202の吸着工程および第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程を開始する第2サイクルを行う。工程1の第2サイクルでは、制御部250は、小型タンク202の吸着工程を行う場合の第1主貯蔵タンク201aの吸着工程として、第1主貯蔵タンク201aの上流側に小型タンク202を接続すると共に、小型タンク202から排出される第1吸着オフガスを第1主貯蔵タンク201aに供給する。小型タンク202の吸着工程では、小型タンク202に燃焼排ガスが供給される。
また、制御部250は、図3の工程1における第2サイクルとして、小型タンク202の吸着工程を行っている間に、小型タンク202に接続されていない第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程を行う。第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程では、第2主貯蔵タンク201bと小型タンク202との接続が切り離された状態で、第2主貯蔵タンク201bの吸着材200bから脱離したガスがサージタンク211に貯蔵される。なお、図3の第1工程では、第1主貯蔵タンク201aが接続先主貯蔵タンクに相当する。
図5には、小型タンク202と第1主貯蔵タンク201aとが直列に接続されて吸着工程が行われると共に、第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程が行われている場合の開閉弁220~231の状態が示されている。図5に示される状態では、図4に示される状態から、開いていた開閉弁226,229,230が閉じられ、新たに開閉弁220、221,228が開かれている。
上流側に配置されて燃焼排ガスが供給される小型タンク202の吸着材200cは、飽
和吸着量まで燃料排ガス中のCO2を吸着する。そのため、吸着材200cには、不純物がほとんど吸着されない。小型タンク202の下流側に接続された第1主貯蔵タンク201aの吸着材200aは、飽和吸着量まではCO2を吸着しないため、直接的に燃焼排ガスが供給されているときと同じように不純物を吸着する。
第2主貯蔵タンク201bでは、主脱離工程前に吸着材200bに吸着された不純物を廃棄する洗浄工程が行われているため、主脱離工程で吸着材200bから脱離するガスのほとんどはCO2である。吸着剤200bから脱離したCO2は、サージタンク211へと送られる。
制御部250は、図3の工程2に示されるように、工程1における小型タンク202の吸着工程終了後に、再度、小型タンク202の副脱離工程を行う第1サイクルを行う。工程2の第1サイクルでは、制御部250は、図3の工程1における第1主貯蔵タンク201aと第2主貯蔵タンク201bとを入れ替えて、工程2の第1サイクルとして、第1主貯蔵タンク201aの洗浄工程を開始し、第2主貯蔵タンク201bの吸着工程を開始する。第2主貯蔵タンク201bと小型タンク202とが接続されていない状態で、第2主貯蔵タンク201bには燃焼排ガスが直接的に供給される。そのため、図3に示される工程2における小型タンク202の副脱離工程は、工程1の第1主貯蔵タンク201aの主脱離工程と時間差を設けて開始されている。図3の工程2では、第2主貯蔵タンク201bが接続先主貯蔵タンクに相当し、第1主貯蔵タンク201aが小型タンク202に接続されていない他方の主貯蔵タンクに相当する。すなわち、制御部250は、図3の工程1と工程2とにおいて、小型タンク202の接続先である接続先主貯蔵タンクを第1主貯蔵タンク201aと、第2主貯蔵タンク201bとの間で切り替えている。制御部250は、接続先主貯蔵タンクを切り替えた後、図3の工程1,2に含まれる第1サイクルと第2サイクルとを繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施形態のCO2貯蔵装置103は、CO2の吸着および脱離を行う吸着材が充填された主貯蔵タンクと、吸着材が充填された主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクとを備えている。制御部250は、小型タンク202の吸着工程として、小型タンク202に燃焼排ガスを供給する。また、制御部250は、第1主貯蔵タンク201aの吸着工程として、第1主貯蔵タンク201aの上流側に小型タンク202を接続して、小型タンク202からの第1吸着オフガスを第1主貯蔵タンク201aに供給する。図3の工程1でCO2を吸着した主貯蔵タンク201aに対して、工程2では、制御部250は、第2主貯蔵タンク201bと小型タンク202との接続を切り離した状態で、主脱離工程を行う。制御部250は、小型タンク202と、主貯蔵タンク201a,201bとが接続されていない状態で、小型タンク202の吸着材200cからCO2を脱離させる副脱離工程を行う。小型タンク202の副脱離工程は、工程1の主貯蔵タンク201a,201bの主脱離工程と時間差を設けて開始されている。本実施形態では、小型タンク202の吸着工程では、燃焼排ガスが供給される小型タンク202の吸着材200cは、飽和吸着量となるまでCO2を吸着し、燃焼排ガスに含まれるN2等の不純物をほとんど吸着しない。この結果、小型タンク202の副脱離工程で吸着材200cから脱離するガスとして、高純度のCO2を取り出すことができる。CO2貯蔵装置103が高純度のCO2を取り出すために小型タンクを備えていればよいため、簡単な制御によりCO2を拐取し、CO2貯蔵装置103を小型化できる。また、本実施形態では、小型タンク202の副脱離工程の開始は、主貯蔵タンク201a,201bの主脱離工程の開始から時間差を設けて開始される。すなわち、小型タンク202と、主貯蔵タンク201a,201bとでは、同時期にCO2の脱離が開始されない。そのため、小型タンク202の副脱離工程の開始と、主貯蔵タンク201a,201bの主脱離工程の開始とのタイミングが調整されることにより、CO2貯蔵装置103からメタン化反応器104へと、継続的にCO2を供給できる。
また、本実施形態の制御部250は、図3に示される工程1,2のそれぞれにおいて、小型タンク202の副脱離工程は、主貯蔵タンク201a,201bの主脱離工程よりも先に開始し、主脱離工程の開始と同時に終了している。そのため、副脱離工程により小型タンク202からメタン化反応器104へとCO2が供給されている間に、主貯蔵タンク201a,201bで吸着工程を行うことができる。これにより、CO2貯蔵装置103は、燃焼排ガスからCO2を回収しつつ、他の装置へと回収したCO2を供給できる。
また、本実施形態の小型タンク202の副脱離工程では、制御部250により真空ポンプ210が稼働し、吸着材200cに吸着されたガスは、サージタンク211に貯蔵される。第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程では、吸着材200bから脱離した洗浄オフガスは、洗浄流路206を介して、第2主貯蔵タンク201bから外気へと排出される。第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程では、第2主貯蔵タンク201bの吸着材200bから脱離したガスがサージタンク211に貯蔵される。この構成によれば、主貯蔵タンク201a,201bの吸着材200a,200bは、主貯蔵タンク201a,201bからCO2が破過しないように設計されている場合には、CO2が主貯蔵タンク201a,201bから破過しない代わりに、飽和吸着量になるまでCO2を吸着できない。そのため、主貯蔵タンク201a,201bの吸着材200a,200bは、CO2に加えて、混合ガスに含まれる不純物を吸着する。主貯蔵タンク201a,201bの洗浄工程では、吸着材200a,200bに吸着された不純物が廃棄された後に、主脱離工程において、吸着材200a,200bから脱離するCO2がサージタンク211へと供給される。さらに、洗浄工程は、小型タンク202の副脱離工程中に行われる。この結果、本実施形態では、小型タンク202の副脱離工程により発生したCO2と、主貯蔵タンク201a,201bの主脱離工程により発生したCO2とを、継続してサージタンク211へと供給できる。
また、本実施形態の制御部250は、図3に示されるように、制御部250は、図3に示されるように、小型タンク202の副脱離工程と、第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程の終了と同時に、第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程を開始する。そのため、小型タンク202の副脱離工程により発生したCO2と、主貯蔵タンク201a,201bの主脱離工程により発生したCO2とを組み合わせて、継続して効率的にCO2をサージタンク211へと供給できる。
また、本実施形態の制御部250は、図3に示される工程1の第1サイクルでは、小型タンク202の副脱離工程を行っている間に、接続先主貯蔵タンクである第1主貯蔵タンク201aの吸着工程を行い、第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程を行う。第1主貯蔵タンク201aの吸着工程では、小型タンク202と直列に接続されずに直接的に燃焼排ガスが供給される。図3の工程1に示されるように、制御部250は、第1サイクルで行われる小型タンク202の副脱離工程の後に、小型タンク202の吸着工程を行う第2サイクルを行う。第2サイクルでは、小型タンク202の吸着工程を行っている間に、第1主貯蔵タンク201aの上流側に小型タンク202を接続すると共に、第1主貯蔵タンク201aの吸着工程として、小型タンク202からの第1吸着オフガスを第1主貯蔵タンク201aに供給する。また、第2サイクルでは、制御部250は、小型タンク202に接続されていない第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程を行う。制御部250は、接続先主貯蔵タンクを第1主貯蔵タンク201aと第2主貯蔵タンク201bとの間で切り替えて、図3の工程1,2に含まれる第1サイクルと第2サイクルとを繰り返し実行する。本実施形態では、続先主貯蔵タンクを第1主貯蔵タンク201aと第2主貯蔵タンク201bとの間で切り替え、図3に示される第1サイクルと第2サイクルとが繰り返し実行される。工程1の第1サイクルでは、小型タンク202の副脱離工程によりCO2がサージタンク211へと供給されると共に、接続先主貯蔵タンクである第1主貯蔵タンク201
aによる吸着工程が行われる。また、工程1の第1サイクルでは、他方の主貯蔵タンクである第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程が行われる。工程1の第2サイクルでは、小型タンク202および第1主貯蔵タンク201aによる吸着工程が行われると共に、洗浄工程後の第2主貯蔵タンク201bの主脱離工程によりCO2がサージタンク211へと供給される。すなわち、CO2貯蔵装置103は、小型タンク202と、小型タンク202に接続する接続先主貯蔵タンクとを切り替える。この切り替えにより、CO2貯蔵装置103は、燃焼排ガス中のCO2の吸着と、サージタンク211へのCO2の供給とを並行して継続的に行うことができる。さらに、本実施形態のCO2貯蔵装置103は2つの主貯蔵タンク201a,201bを備えていればよいので、CO2貯蔵装置103を小型化できる。
また、図1に示されるように、本実施形態のCO2回収システム100は、燃焼排ガスを排出する燃焼炉101と、CO2回収器102と、CO2貯蔵装置103と、メタンを生成するメタン化反応器104と、メタンを貯蔵するメタンタンク105とを備えている。本実施形態では、燃焼炉101から排出される燃焼排ガスの流量が変動しても、CO2回収器102で利用できない残余の燃焼排ガスがCO2貯蔵装置103へと供給される。本実施形態では、CO2貯蔵装置103が小型化されているため、CO2回収システム100を小型化できる。また、CO2貯蔵装置103が燃焼排ガスから高純度のCO2を抽出できるため、メタン化反応器104で生成されるメタン濃度が向上する。
<上記実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。また、上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
<変形例>
上記実施形態のCO2貯蔵装置103は一例であって、CO2貯蔵装置103が備える構成および制御部250の各工程の制御については変形可能である。CO2貯蔵装置103が主貯蔵タンク201a,201bよりも容積が小さい小型タンク202を備え、小型タンク202の吸着工程時に下流側に主貯蔵タンク201a,201bの少なくとも一方が接続され、主脱離工程の開始と副脱離工程との開始とに時間差が設けられる範囲で変形可能である。例えば、主貯蔵タンクとして、第1主貯蔵タンク201aと第2主貯蔵タンク201bとに加えて、別のタンクが備えられていてもよい。第1主貯蔵タンク201aと、第2主貯蔵タンク201bとは、同じ形状および容積でなくてもよく、小型タンク202よりも容積が小さい範囲で変形可能である。小型タンク202の容積は、主貯蔵タンク201a,201bの1/35以上1/15以下の大きさが好ましいが、1/35未満であってもよいし、1/15よりも大きくてもよい。
上記実施形態では、図3に示される第1サイクルでは、小型タンク202の副脱離工程の終了と同時に、主貯蔵タンク201a,201bの洗浄工程を終了して、洗浄工程が終了した主貯蔵タンク201a,201bの主脱離工程が開始されたが、副脱離工程の終了と、主貯蔵タンク201a,201bの洗浄工程の終了とは同時でなくてもよい。例えば、制御部250は、図3の工程1において、小型タンク202の副脱離工程が終了する前に、第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程を終了して主脱離工程に移行させてもよい。逆に、制御部250は、小型タンク202の副脱離工程が終了後に、第2主貯蔵タンク201bの洗浄工程が終了せずに行われていてもよい。また、制御部250は、小型タンク202の吸着工程前に、第1主貯蔵タンク201aに燃焼排ガスを直接供給する吸着工程を行わずに、第1主貯蔵タンク201aの吸着工程では常に小型タンク202から排出され
た第1吸着オフガスを供給してもよい。
図2に示されるCO2貯蔵装置103の構成は一例であり、小型タンク202や主貯蔵タンク201a,201bを繋ぐ各流路203~205と、開閉弁220~231との配置については、小型タンク202の吸着工程および副脱離工程と、主貯蔵タンク201a,201bの吸着工程および主脱離工程とが行われる範囲で変形できる。例えば、図2に示される各流路203~207を流れるガス流量を検出する流量センサが配置されて、制御部250は、流量センサの検出値に応じて開閉弁220~231を制御してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
本発明は、以下の形態としても実現することが可能である。
[適用例1]
二酸化炭素貯蔵装置であって、
二酸化炭素の吸着および脱離を行う吸着材が充填された主貯蔵タンクと、
前記吸着材が充填され、前記主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクと、
前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの前記吸着材の二酸化炭素の吸着および脱離を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記主貯蔵タンクの上流側に前記小型タンクを直列に接続した状態で、前記小型タンクに二酸化炭素を含む混合ガスを供給すると共に、前記小型タンクから排出されたガスを前記主貯蔵タンクに供給する吸着工程を行い、
前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離した状態で、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させる主脱離工程を開始し、
前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離した状態で、前記主脱離工程の開始から時間差を設けて、前記小型タンクの前記吸着材からガスを脱離させる副脱離工程を開始する、二酸化炭素貯蔵装置。
[適用例2]
適用例1に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、
前記制御部は、前記副脱離工程を前記主脱離工程よりも先に開始し、前記主脱離工程の開始以前に終了する、二酸化炭素貯蔵装置。
[適用例3]
適用例1または適用例2に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、さらに、
二酸化炭素を貯蔵するサージタンクを備え、
前記制御部は、
前記副脱離工程として、前記小型タンクの前記吸着材から脱離したガスを前記サージタンクへと供給し、
前記副脱離工程中に、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させて、脱離したガスを廃棄する洗浄工程を行い、
前記洗浄工程後に行う前記主脱離工程として、前記主貯蔵タンクの前記吸着材から脱離したガスを前記サージタンクへと供給する、二酸化炭素貯蔵装置。
[適用例4]
適用例1から適用例3までのいずれか一項に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、
前記制御部は、前記副脱離工程の終了と同時に、前記洗浄工程を終了して前記主脱離工程を開始する、二酸化炭素貯蔵装置。
[適用例5]
適用例1から適用例4までのいずれか一項に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、
前記主貯蔵タンクは、第1主貯蔵タンクと、第2主貯蔵タンクとを含み、
前記制御部は、
前記小型タンクの接続先である接続先主貯蔵タンクを、前記第1主貯蔵タンクと、前記第2主貯蔵タンクとの間で切り替え可能であり、
前記小型タンクの前記副脱離工程を行っている間に、前記接続先主貯蔵タンクの前記吸着工程として、前記小型タンクを介さずに直接的に前記混合ガスを前記接続先主貯蔵タンクに供給し、前記小型タンクに接続されない他方の前記主貯蔵タンクの前記洗浄工程を行う第1サイクルと、
前記小型タンクの前記副脱離工程後であって前記小型タンクの前記吸着工程を行っている間に、前記小型タンクを前記接続先主貯蔵タンクに接続すると共に、前記接続先主貯蔵タンクの吸着工程として、前記小型タンクから排出されたガスを前記接続先主貯蔵タンクに供給し、前記小型タンクに接続されない他方の前記主貯蔵タンクの前記主脱離工程を行う第2サイクルと、を実行し、
前記接続先主貯蔵タンクを切り替えたのち、前記第1サイクルと前記第2サイクルとを繰り返し実行する、
二酸化炭素貯蔵装置。
[適用例6]
二酸化炭素回収システムであって、
二酸化炭素を含む燃焼後の排ガスを排出する燃焼炉と、
前記排ガスのうち全部または一部が供給され、供給された前記排ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収器と、
前記排ガスのうち、前記二酸化炭素回収器に供給されなかった前記排ガスの残余が供給される適用例1から適用例5までのいずれか一項に記載の二酸化炭素貯蔵装置と、
前記二酸化炭素回収器で回収された二酸化炭素、または、前記二酸化炭素回収器および前記二酸化炭素貯蔵装置で回収された二酸化炭素が供給されてメタンを生成するメタン化反応器と、
前記メタン化反応器により生成されたメタンを貯蔵するメタンタンクと、
を備える、二酸化炭素回収システム。
[適用例7]
二酸化炭素貯蔵装置の制御方法であって、コンピュータが、
二酸化炭素の吸着および脱離を行う吸着材が充填された主貯蔵タンクの上流側に、前記吸着材が充填されて前記主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクを直列に接続し、前記小型タンクに二酸化炭素を含む混合ガスを供給すると共に、前記小型タンクから排出されたガスを主貯蔵タンクに供給する吸着工程と、
前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離し、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させる主脱離工程と、
前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離し、前記主脱離工程と時間差を設けて、前記小型タンクの前記吸着材からガスを脱離させる副脱離工程と、
を実行する、制御方法。
100…CO2回収システム(二酸化炭素回収システム)
101…燃焼炉
102…CO2回収器(二酸化炭素回収器)
103…CO2貯蔵装置(二酸化炭素貯蔵装置)
104…メタン化反応器
105…メタンタンク
200a,200b,200c…吸着材
201a…第1主貯蔵タンク(主貯蔵タンク)
201b…第2主貯蔵タンク(主貯蔵タンク)
202…小型タンク
203…排ガス流路
204…連通路
205…排ガス出口流路
206…洗浄流路
207…脱離ガス流路
209,210…真空ポンプ
211…サージタンク
220…排ガス入口弁
221,222…仕切弁
223,224…排ガス出口弁
225,226…洗浄ガス出口弁
227~229…脱離ガス出口弁
230,231…排ガス入口弁
250…制御部
S1,S2…流量センサ

Claims (7)

  1. 二酸化炭素貯蔵装置であって、
    二酸化炭素の吸着および脱離を行う吸着材が充填された主貯蔵タンクと、
    前記吸着材が充填され、前記主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクと、
    前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの前記吸着材の二酸化炭素の吸着および脱離を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記主貯蔵タンクの上流側に前記小型タンクを直列に接続した状態で、前記小型タンクに二酸化炭素を含む混合ガスを供給すると共に、前記小型タンクから排出されたガスを前記主貯蔵タンクに供給する吸着工程を行い、
    前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離した状態で、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させる主脱離工程を開始し、
    前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離した状態で、前記主脱離工程の開始から時間差を設けて、前記小型タンクの前記吸着材からガスを脱離させる副脱離工程を開始する、二酸化炭素貯蔵装置。
  2. 請求項1に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、
    前記制御部は、前記副脱離工程を前記主脱離工程よりも先に開始し、前記主脱離工程の開始以前に終了する、二酸化炭素貯蔵装置。
  3. 請求項2に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、さらに、
    二酸化炭素を貯蔵するサージタンクを備え、
    前記制御部は、
    前記副脱離工程として、前記小型タンクの前記吸着材から脱離したガスを前記サージタンクへと供給し、
    前記副脱離工程中に、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させて、脱離したガスを廃棄する洗浄工程を行い、
    前記洗浄工程後に行う前記主脱離工程として、前記主貯蔵タンクの前記吸着材から脱離したガスを前記サージタンクへと供給する、二酸化炭素貯蔵装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、
    前記制御部は、前記副脱離工程の終了と同時に、前記洗浄工程を終了して前記主脱離工程を開始する、二酸化炭素貯蔵装置。
  5. 請求項4に記載の二酸化炭素貯蔵装置であって、
    前記主貯蔵タンクは、第1主貯蔵タンクと、第2主貯蔵タンクとを含み、
    前記制御部は、
    前記小型タンクの接続先である接続先主貯蔵タンクを、前記第1主貯蔵タンクと、前記第2主貯蔵タンクとの間で切り替え可能であり、
    前記小型タンクの前記副脱離工程を行っている間に、前記接続先主貯蔵タンクの前記吸着工程として、前記小型タンクを介さずに直接的に前記混合ガスを前記接続先主貯蔵タンクに供給し、前記小型タンクに接続されない他方の前記主貯蔵タンクの前記洗浄工程を行う第1サイクルと、
    前記小型タンクの前記副脱離工程後であって前記小型タンクの前記吸着工程を行っている間に、前記小型タンクを前記接続先主貯蔵タンクに接続すると共に、前記接続先主貯蔵タンクの吸着工程として、前記小型タンクから排出されたガスを前記接続先主貯蔵タンクに供給し、前記小型タンクに接続されない他方の前記主貯蔵タンクの前記主脱離工程を行う第2サイクルと、を実行し、
    前記接続先主貯蔵タンクを切り替えたのち、前記第1サイクルと前記第2サイクルとを繰り返し実行する、
    二酸化炭素貯蔵装置。
  6. 二酸化炭素回収システムであって、
    二酸化炭素を含む燃焼後の排ガスを排出する燃焼炉と、
    前記排ガスのうち全部または一部が供給され、供給された前記排ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収器と、
    前記排ガスのうち、前記二酸化炭素回収器に供給されなかった前記排ガスの残余が供給される請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の二酸化炭素貯蔵装置と、
    前記二酸化炭素回収器で回収された二酸化炭素、または、前記二酸化炭素回収器および前記二酸化炭素貯蔵装置で回収された二酸化炭素が供給されてメタンを生成するメタン化反応器と、
    前記メタン化反応器により生成されたメタンを貯蔵するメタンタンクと、
    を備える、二酸化炭素回収システム。
  7. 二酸化炭素貯蔵装置の制御方法であって、コンピュータが、
    二酸化炭素の吸着および脱離を行う吸着材が充填された主貯蔵タンクの上流側に、前記吸着材が充填されて前記主貯蔵タンクよりも容積が小さい小型タンクを直列に接続し、前記小型タンクに二酸化炭素を含む混合ガスを供給すると共に、前記小型タンクから排出されたガスを主貯蔵タンクに供給する吸着工程と、
    前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離し、前記主貯蔵タンクの前記吸着材からガスを脱離させる主脱離工程と、
    前記吸着工程後に、前記主貯蔵タンクと前記小型タンクとの接続を切り離し、前記主脱離工程と時間差を設けて、前記小型タンクの前記吸着材からガスを脱離させる副脱離工程と、
    を実行する、制御方法。
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