JP7205348B2 - 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および、二酸化炭素回収方法 - Google Patents

二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および、二酸化炭素回収方法 Download PDF

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Description

本発明は、二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および、二酸化炭素回収方法に関する。
従来から、吸着材を用いて、複数のガスが混合されている混合ガスから特定のガスを回収するガス回収装置が知られている(例えば、特許文献1)。また、二酸化炭素が吸着している吸着材を収容している回収器の内部に、パージガスを噴射することで、二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収装置が知られている。
特開2015-163556号公報
二酸化炭素回収装置では、吸着材を用いて、排ガスに含まれる二酸化炭素を吸着し、排ガスから分離する。しかしながら、排ガスには、二酸化炭素以外に、窒素や水分などの不純物が含まれているため、吸着材を収容している回収器内に、これらの不純部が残存する場合がある。このため、回収器にパージガスを噴射することで、二酸化炭素を吸着材から脱離させて回収器からパージガスとともに排出させるとき、回収器から排出される混合ガスには、不純物が多く含まれる課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、二酸化炭素回収装置において、不純物が少ない二酸化炭素とパージガスとの混合ガスを回収器から取り出す技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、二酸化炭素回収装置が提供される。この二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素を吸着可能な吸着材を内部に収容する回収器と、二酸化炭素を含む排ガスを前記回収器に供給する排ガス供給部と、前記回収器の内部においてパージガスを噴射するパージガス噴射部と、前記回収器の内部を減圧する減圧ポンプと、前記回収器への前記排ガスの供給と、前記パージガスの噴射と、前記回収器内部の減圧とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記回収器に前記排ガスを供給して前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、前記パージガスを噴射して前記吸着材に吸着した二酸化炭素を前記回収器内部から取り出す脱離工程と、を実行可能であり、前記吸着工程では、前記吸着工程の途中から前記吸着工程の終了時まで、前記排ガスを供給しつつ、前記回収器の内部を減圧させる。
この構成によれば、吸着工程の途中から吸着工程の終了時まで、回収器に排ガスを供給しつつ、回収器の内部を減圧するため、吸着材に吸着されずに回収器の内部に残っている排ガスが回収器から排出される。吸着材に吸着されずに回収器の内部に残っているガスには、回収される二酸化炭素に対して不純物となる窒素や水分などが含まれている。脱離工程の前に、これらの不純物を回収器の内部から取り除くことによって、脱離工程において回収器から二酸化炭素を回収するとき、回収器から取り出されるガスに不純物が混入しにくくなる。これにより、不純物が少ない二酸化炭素とパージガスとの混合ガスを回収器から取り出すことができる。
(2)上記形態の二酸化炭素回収装置において、前記制御部は、前記吸着工程において、前記回収器の内部を減圧するとき、前記回収器に供給される前記排ガスの供給量を相対的に減少させてもよい。この構成によれば、回収器に供給される排ガスの供給量が減少するため、回収器の内部に残る不純物の量が相対的に少なくなる。これにより、脱離工程において回収器から二酸化炭素を回収するとき、回収器から取り出されるガスに不純物がさらに混入しにくくなる。これにより、不純物が少ない二酸化炭素とパージガスとの混合ガスを回収器から取り出すことができる。
(3)上記形態の二酸化炭素回収装置において、前記回収器を複数備えており、前記二酸化炭素回収装置は、さらに、複数の前記回収器のうちの一の回収器の内部と、他の回収器の内部とを接続する接続流路と、前記吸着材の温度を調整可能な温度調整部と、を備え、前記制御部は、前記脱離工程の後において、前記吸着材の温度を制御することで、前記吸着材を冷却する冷却工程を実行可能であり、前記一の回収器において前記吸着工程を実行し、前記他の回収器において前記冷却工程を実行するとき、前記接続流路を用いて前記一の回収器で吸着されなかった未吸着ガスを前記他の回収器に供給しつつ、前記他の回収器の内部を減圧させてもよい。この構成によれば、一の回収器の吸着材で吸着されなかった未吸着ガスに含まれる微量の二酸化炭素を、冷却によって内部の圧力が低下している他の回収器によって回収することができる。これにより、二酸化炭素の回収効率を向上することができる。
(4)上記形態の二酸化炭素回収装置は、さらに、前記接続流路を流れる前記未吸着ガスの二酸化炭素濃度を検出する濃度検出部と、前記接続流路に設けられ、前記一の回収器と前記他の回収器との間の前記未吸着ガスの流れを遮断可能な遮断弁と、を備え、前記制御部は、検出された二酸化炭素濃度を用いて、前記接続流路による前記未吸着ガスの供給を制御し、前記他の回収器の内部を減圧させるとき、検出された二酸化炭素濃度が所定値になると、前記一の回収器と前記他の回収器との間の前記未吸着ガスの流れを遮断させてもよい。この構成によれば、他の回収器に供給される未吸着ガスに二酸化炭素が含まれないとき、一の回収器から他の回収器に流れる未吸着ガスの流れを遮断し、一の回収器の内部のみを減圧させる。これにより、冷却工程が実行されている他の回収器のために減圧ポンプを駆動する必要がなくなるため、減圧ポンプを駆動するエネルギーを節約することができる。したがって、二酸化炭素の回収で消費されるエネルギーの量を低減することができる。
(5)本発明の別の形態によれば、炭化水素製造装置が提供される。この炭化水素製造装置は、上記形態の二酸化炭素回収装置と、前記二酸化炭素回収装置が回収した二酸化炭素と、前記パージガスとして用いられた水素との混合ガスを用いて、炭化水素化合物を生成する炭化水素生成部と、を備える。この構成によれば、炭化水素生成部は、純度が高い二酸化炭素と水素との混合ガスを用いて炭化水素化合物を生成することができる。これにより、純度の高い炭化水素化合物を生成することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、二酸化炭素回収方法、炭化水素製造方法、二酸化炭素回収装置の制御方法、炭化水素製造装置の制御方法、これらの制御方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、二酸化炭素回収装置の製造方法、炭化水素製造装置の製造方法、二酸化炭素循環システム、炭化水素化合物を燃料とする燃料製造装置などの形態で実現することができる。
第1実施形態のメタン製造装置の概略構成を示す説明図である。 二酸化炭素回収処理のフローチャートである。 吸着工程における回収器内部の圧力の時間変化を示す説明図である。 メタン製造装置での回収器の切替タイミングの説明図である。 混合ガスに含まれる窒素濃度の時間変化を示す説明図である。 第2実施形態のメタン製造装置の概略構成を示す説明図である。 第3実施形態のメタン製造装置の概略構成を示す説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のメタン製造装置5の概略構成を示す説明図である。本実施形態のメタン製造装置5は、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)との混合ガスを用いて、メタン(CH4)を製造する装置であり、二酸化炭素回収装置1とメタン生成部8を備える。なお、本実施形態は、CH4以外の炭化水素化合物を製造する炭化水素製造装置にも適用可能であり、例えば、エタンやプロパンなどの炭素と水素とから構成される化合物やメタノールなどの主に炭素と水素とから構成される化合物を「炭化水素化合物」として製造する「炭化水素製造装置」にも適用可能である。
二酸化炭素回収装置1は、燃焼炉や内燃機関などから排出される排ガスに含まれるCO2を回収する。二酸化炭素回収装置1は、複数の回収器11、12、13、14と、排ガス流路20と、オフガス流路25と、パージガス流路30と、混合ガス流路35と、サージタンク40と、制御部45とを備える。
複数の回収器11、12、13、14は、筒状に形成され、それぞれの内部に吸着材11a、12a、13a、14aが収容されている。吸着材11a、12a、13a、14aは、CO2吸蔵性能を有する材料、例えば、ゼオライト、活性炭、シリカゲルなどである。回収器11、12、13、14のそれぞれには、排ガス流路20と、オフガス流路25と、パージガス流路30と、混合ガス流路35が接続されている。複数の回収器11、12、13、14のそれぞれには、図示しない熱媒体流路が形成されている。それぞれの熱媒体流路には、吸着材11a、12a、13a、14aの温度を調整可能な熱媒体(図1の点線矢印F1、F2)が流れる。
排ガス流路20は、燃焼炉や内燃機関などの、CO2を含む排ガスを排出する外部の排ガス供給装置に接続しており、排ガス供給装置が排出する排ガスが流れる。排ガス流路20を流れる排ガスは、排ガス分流路21、22、23、24を介して、回収器11、12、13、14に供給される。排ガス分流路21、22、23、24には、排ガス入口弁21a、22a、23a、24aが設けられている。排ガス入口弁21a、22a、23a、24aのそれぞれは、後述する制御部45の指令に応じて、回収器11、12、13、14の内部への排ガスの供給を制御する。
オフガス流路25は、図1に示すように、回収器11、12、13、14のそれぞれに接続されている。オフガス流路25には、排ガス流路20によって回収器11、12、13、14に供給された排ガスのうち吸着材11a、12a、13a、14aに吸着されなかったオフガスが流れる。オフガス流路25は、回収器11、12、13、14を挟んで、排ガス分流路21、22、23、24とは反対側において、回収器11、12、13、14のそれぞれに接続するオフガス分流路26、27、28、29を有している。オフガス分流路26、27、28、29には、オフガス出口弁26a、27a、28a、29aが設けられている。オフガス出口弁26a、27a、28a、29aのそれぞれは、制御部45の指令に応じて、回収器11、12、13、14からのオフガスの流れを制御する。
オフガス流路25には、回収器11、12、13、14のそれぞれから排出されるオフガスをオフガス流路25から分岐する分岐流路25aが設けられている。分岐流路25aには、オフガス分流路26、27、28、29を介して回収器11、12、13、14の内部を減圧可能な減圧ポンプ25bと、切換弁25cが設けられている。減圧ポンプ25bは、制御部45の指令に応じて、回収器11、12、13、14の内部を減圧する。切換弁25cは、オフガス流路25の、分岐流路25aと分岐した後のオフガス流路25dに設けられている切換弁25eと連動して、回収器11、12、13、14の内部を、オフガス流路25dまたは分岐流路25aに連通する。
パージガス流路30は、回収器11、12、13、14の内部に、パージガスを供給する外部のパージガス供給部に接続している。パージガス流路30は、パージガス供給部が供給するパージガスを、回収器11、12、13、14の内部において噴射する。本実施形態では、パージガスとしては、二酸化炭素回収装置1の後段に設けられるメタン生成部8でのメタンの生成反応に用いられるH2を用いる。パージガス流路30には、制御部45の指令に応じて、パージガス流路30を流れるH2の流量を調整する流量制御器30aが設けられている。パージガス流路30を流れるH2は、パージガス分流路31、32、33、34を介して、回収器11、12、13、14に供給される。パージガス分流路31、32、33、34には、パージガス入口弁31a、32a、33a、34aが設けられている。パージガス入口弁31a、32a、33a、34aのそれぞれは、制御部45の指令に応じて、回収器11、12、13、14の内部へのH2の流れを制御する。
混合ガス流路35は、図1に示すように、回収器11、12、13、14のそれぞれに接続されている。混合ガス流路35には、パージガス流路30によって回収器11、12、13、14に供給されたH2と、吸着材11a、12a、13a、14aから脱離したCO2とが混合された混合ガスが流れる。混合ガス流路35は、回収器11、12、13、14を挟んで、パージガス分流路31、32、33、34とは反対側において、回収器11、12、13、14のそれぞれに接続する混合ガス分流路36、37、38、39を有している。混合ガス分流路36、37、38、39には、混合ガス出口弁36a、37a、38a、39aが設けられている。混合ガス出口弁36a、37a、38a、39aのそれぞれは、制御部45の指令に応じて、回収器11、12、13、14からの混合ガスの流れを制御する。
サージタンク40は、混合ガス流路35に設けられている。サージタンク40は、混合ガス流路35を流れる混合ガスを一時的に貯蔵する。サージタンク40に貯蔵された混合ガスは、メタン生成部8に送られる。
制御部45は、ROM、RAM、および、CPUを含んで構成されるコンピュータであり、後述するCO2回収処理における回収器11、12,13,14の切り替えや、弁の開閉制御など、二酸化炭素回収装置1の全体の制御をおこなう。制御部45の制御内容の詳細は、後述する。
メタン生成部8は、混合ガス流路35の回収器11、12、13、14に接続する側とは反対側の端部に設けられている。メタン生成部8は、サージタンク40が供給するCO2とH2との混合ガスを用いて、CH4を生成する。生成されたCH4は、メタン製造装置5の外部の装置に供給される。
次に、二酸化炭素回収装置1における二酸化炭素回収処理について説明する。二酸化炭素回収装置1では、4つの回収器11、12、13、14のそれぞれに、順番に排ガスを供給することで、排ガスからCO2を回収する。
図2は、二酸化炭素回収装置1における二酸化炭素回収処理のフローチャートである。二酸化炭素回収装置1では、4つの回収器11、12、13、14のそれぞれが、図2に示す二酸化炭素回収処理を繰り返し行う。ここでは、最初に、1つの回収器、例えば、回収器11に着目して、図2に示す二酸化炭素処理のフローを説明する。
吸着工程(ステップS1)は、2つの小工程に分けられる。1つ目の小工程である主吸着工程(ステップS11)では、排ガス流路20を用いて、回収器11に排ガスを供給する。具体的には、制御部45は、排ガス入口弁21aとオフガス出口弁26aを開くとともに、パージガス入口弁31aと混合ガス出口弁36aを閉じるように、それぞれの弁を制御する。これにより、排ガス流路20を流れる排ガスは、排ガス分流路21を介して、回収器11に供給される。回収器11では、排ガスに含まれるCO2が吸着材11aによってトラップされ、吸着材11aにトラップされなかった窒素や水分などの大部分のガスは、オフガスとして、オフガス分流路26を介してオフガス流路25を流れる。このとき、切換弁25cは閉じられており、切換弁25eは開かれているため、オフガスは、オフガス流路25dを通って、二酸化炭素回収装置1の外部、例えば、大気に放出される。
吸着工程の終盤において、主吸着工程の後に実行される2つ目の小工程である洗浄工程(ステップS12)では、制御部45は、切換弁25cを開き、切換弁25eを閉じる。このとき、制御部45は、減圧ポンプ25bを駆動し、回収器11の内部を減圧する。回収器11の内部が減圧されると、回収器11の内部に滞留するオフガスは、オフガス流路25から分岐流路25aを流れ、大気に放出される。これにより、回収器11の内部から未吸着の排ガスが取り除かれるため、回収器11の内部が洗浄されることとなる。洗浄工程を実行する時間は、吸着器の構造や特性にもよるが、本実施形態では、吸着工程全体の時間の約50分の1程度とする。
また、本実施形態では、洗浄工程において、制御部45は、排ガス入口弁21aを操作して、回収器11の内部に供給される排ガスの量を、主吸着工程のときに比べ少なくし、減圧によって回収器11の内部に流入する排ガスの流量が増加することを抑制する。
図3は、吸着工程における回収器11の内部の圧力の時間変化を示す説明図である。本実施形態の二酸化炭素回収処理では、上述したように、主吸着工程では、回収器11の内部に供給される排ガスの流れによってオフガスが回収器11の外部に押し出されており、回収器11の内部の圧力は一定となっている。一方、洗浄工程では、回収器11の内部を減圧ポンプ25bによって減圧しつつ、かつ、回収器11の内部に流入する排ガスの量を少なくしているため、回収器11の内部の圧力は、時間の経過とともに低下する。
次の予熱工程(ステップS2)では、回収器11に、高温の熱媒体を供給し、吸着材11aを昇温する。これにより、吸着材11aにトラップされているCO2が吸着材11aから脱離しやすくする。
次の脱離工程(ステップS3)では、回収器11にH2を供給することで、吸着材11aにトラップされているCO2を脱離させる。具体的には、制御部45は、排ガス入口弁21aとオフガス出口弁26aを閉じるとともに、パージガス入口弁31aと混合ガス出口弁36aを開くように、それぞれの弁を制御する。これにより、パージガス流路30を流れるH2は、パージガス分流路31を介して、回収器11に供給される。回収器11においてH2が噴射されると、回収器11の内部のCO2の分圧が低下するため、吸着材11aに吸着されているCO2が吸着材11aから脱離する。吸着材11aから脱離したCO2は、回収器11の内部においてH2と混合される。回収器11の内部のCO2とH2との混合ガスは、回収器11の内部から排出され、混合ガス分流路36を介して混合ガス流路35を流れる。混合ガス流路35を流れる混合ガスは、サージタンク40に貯蔵される。
次の冷却工程(ステップS4)では、比較的温度が低い熱媒体を回収器11の熱媒体流路に供給し、吸着材11aを冷却する。これにより、吸着材11aは、CO2を吸着可能な状態となる。
図4は、本実施形態のメタン製造装置5での回収器の切替タイミングの説明図である。本実施形態の二酸化炭素回収処理では、図4に示すように、上述した二酸化炭素回収処理の4つの工程(吸着工程、予熱工程、脱離工程、および、冷却工程)が、4つの回収器11、12、13、14のいずれかにおいて実行される。例えば、回収器11において吸着工程が実行されているとき、回収器12において予熱工程が実行され、回収器13において脱離工程が実行され、回収器14において冷却工程が実行される。本実施形態の二酸化炭素回収装置1では、このようにして、いずれかの回収器において排ガスのCO2を吸着すると同時に、他のいずれかの回収器において吸着したCO2を脱離する。これにより、定常的に、混合ガスを供給することが可能である。
図5は、混合ガスに含まれる窒素濃度の時間変化を示す説明図である。図5は、二酸化炭素回収処理において脱離工程で回収器から排出される混合ガスの窒素濃度の時間変化を示している。図5には、比較例の二酸化炭素回収処理における脱離工程での窒素濃度の時間変化を点線L1で示し、本実施形態での二酸化炭素回収処理における脱離工程での窒素濃度の時間変化を点線L2で示す。ここで、比較例の二酸化炭素回収処理とは、脱離工程の全期間において、パージガスであるH2を一定量流し続けることでCO2を脱離させる脱離工程を備えた二酸化炭素回収処理を指す。
図5に示すように、比較例の二酸化炭素回収処理では、脱離工程開始直後から窒素濃度が比較的高く、時間の経過とともに低くなることがわかる。このことから、比較例の二酸化炭素回収処理では、混合ガスに比較的多量の窒素が含まれることとなり、この混合ガスからメタンを製造すると、窒素が混入した純度が低いメタンが製造されることになる。一方、本実施形態の二酸化炭素処理では、脱離工程開始直後から窒素濃度が低いため、この混合ガスを用いてメタンを製造すると、純度が高いメタンを製造することができる。
以上説明した、第1実施形態の二酸化炭素回収装置1によれば、吸着工程のうちの終盤の洗浄工程において、回収器11、12、13、14に排ガスを供給しつつ、回収器11、12、13、14の内部を減圧する。これにより、回収器11、12、13、14の内部で吸着されていない排ガスが回収器11、12、13、14から排出される。吸着材11a、12a、13a、14aに吸着されずに回収器11、12、13、14の内部に残っているガスには、回収されるCO2に対して不純物となる窒素や水分などが含まれている。脱離工程の前に、これらの不純物を回収器11、12、13、14の内部から取り除くことによって、脱離工程において回収器11、12、13、14からCO2を回収するとき、回収器11、12、13、14から取り出される混合ガスに不純物が混入しにくくなる。これにより、不純物が少ないCO2とH2との混合ガスを回収器11、12、13、14から取り出すことができる。
また、第1実施形態の二酸化炭素回収装置1によれば、洗浄工程において、制御部45は、排ガス入口弁21aを操作して、回収器11内に供給される排ガスの量を、主吸着工程のときに比べ少なくする。これにより、回収器11、12、13、14に供給される排ガスの供給量が減少するため、回収器11、12、13、14の内部に残る不純物の量が相対的に少なくなる。これにより、脱工程において回収器11、12、13、14からCO2を回収するとき、回収器11、12、13、14から取り出されるガスに不純物がさらに混入しにくくなる。これにより、さらに不純物が少ないCO2とH2との混合ガスを回収器11、12、13、14から取り出すことができる。
また、第1実施形態のメタン製造装置5によれば、二酸化炭素回収装置1で回収された純度が高いCO2と、パージガスとして用いられたH2との混合ガスを用いて、CH4を生成する。これにより、純度の高い炭化水素化合物を生成することができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態の二酸化炭素回収装置2の概略構成を示した説明図である。本実施形態の二酸化炭素回収装置2は、一の回収器の出口と他の回収器の入口とを接続する接続流路を備える点が第1実施形態(図1)と異なる。
本実施形態の二酸化炭素回収装置2は、複数の回収器11、12、13、14と、排ガス流路20と、オフガス流路25と、パージガス流路30と、混合ガス流路35と、サージタンク40と、制御部45と、接続流路51、52、53、54を備える。
接続流路51、52、53、54のそれぞれは、回収器11、12、13、14のうち、一の回収器のオフガス分流路と他の回収器の排ガス分流路とを接続している。接続流路51は、図6に示すように、回収器11のオフガス分流路26と、回収器14の排ガス分流路24とを接続している。同様に、接続流路52は、回収器14のオフガス分流路29と、回収器13の排ガス分流路23とを接続している。接続流路53は、回収器13のオフガス分流路28と、回収器12の排ガス分流路22とを接続している。接続流路54は、回収器12のオフガス分流路27と、回収器11の排ガス分流路21とを接続している。
接続流路51、52、53、54のそれぞれには、開閉弁51a、52a、53a、54aが設けられている。開閉弁51a、52a、53a、54aは、制御部45の指令に応じて開閉し、接続流路51、52、53、54を介したオフガスの流れを制御する。
次に、二酸化炭素回収装置2における二酸化炭素回収処理について説明する。本実施形態の二酸化炭素回収処理では、第1実施形態と同様に、4つの回収器11、12、13、14が、位相をずらして、それぞれの回収器において、吸着工程と、予熱工程と、脱離工程と、冷却工程とが実行されている(図4参照)。
最初に、吸着工程について説明する。ここでは、回収器11で吸着工程を実行され、回収器14で冷却工程が実行されているとして説明する。回収器11での主吸着工程では、第1実施形態と同様に、排ガス流路20を用いて、回収器11に排ガスを供給する。回収器11で吸着材11aにトラップされなかったオフガスは、オフガス流路25dを通って、大気に放出される。
次に、回収器11で洗浄工程が実行されるとき、制御部45は、切換弁25eとオフガス出口弁26aを閉じるとともに、開閉弁51aを開く。これにより、接続流路51によって、回収器11のオフガス分流路26と、回収器14の排ガス分流路24とが連通する。このとき、冷却工程の終盤になっている回収器14は、内部の圧力が大気圧以下となっているため、回収器11のオフガスは、接続流路51を通って回収器14の内部に流入する。
さらに、制御部45は、オフガス出口弁29aと切換弁25cを開くとともに、減圧ポンプ25bの駆動を開始する。これにより、減圧ポンプ25bは、減圧ポンプ25bに対して直列に接続されている回収器11の内部と回収器14の内部を減圧する。回収器11から排出されたオフガスは、回収器14と、オフガス流路25と、分岐流路25aを介して、大気に排出される。なお、このような、冷却工程が実行されている回収器との関係で実行される吸着工程は、4つの回収器11、12、13、14のそれぞれにおいて実行される。例えば、回収器13で吸着工程を実行され、回収器12で冷却工程が実行されているとき、回収器13のオフガスは、回収器12と、オフガス流路25と、分岐流路25aを介して、大気に排出される。二酸化炭素回収装置2における二酸化炭素回収処理では、吸着工程の後、第1実施形態と同様に、予熱工程と、脱離工程と、冷却工程を実行する。
以上説明した、第2実施形態の二酸化炭素回収装置2によれば、一の回収器において吸着工程を実行し、他の回収器において冷却工程を実行するとき、接続流路51、52、53、54を用いて一の回収器で吸着されなかったオフガスを他の回収器に供給可能な状態で、一の回収器の内部と他の回収器の内部を減圧させる。冷却工程を実行している他の回収器は、冷却工程の終盤、すなわち、次の吸着工程の直前であるため、一の回収器をすり抜けた少量のCO2であっても吸着することが可能である。これにより、一の回収器の吸着材で吸着されなかったオフガスに含まれるCO2を、冷却によって内部の圧力が低下している他の回収器によって回収することができる。したがって、CO2の回収効率を向上することができる。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置3の概略構成を示した説明図である。本実施形態の二酸化炭素回収装置3は、接続流路にCO2濃度計が設けられている点が第2実施形態(図6)と異なる。
本実施形態の二酸化炭素回収装置3は、複数の回収器11、12、13、14と、排ガス流路20と、オフガス流路25と、パージガス流路30と、混合ガス流路35と、サージタンク40と、制御部45と、接続流路51、52、53、54と、CO2濃度計55を備える。
CO2濃度計55は、接続流路51、52、53、54のそれぞれに設けられている。CO2濃度計55は、接続流路51、52、53、54を流れるオフガスのCO2濃度を検出する。CO2濃度計55は、検出したCO2濃度を制御部45に出力する。なお、図7では、接続流路51を流れるオフガスのCO2濃度を検出するCO2濃度計55のみ示しており、接続流路52、53、54に設けられるCO2濃度計55は、省略してある。
次に、二酸化炭素回収装置3における二酸化炭素回収処理について説明する。本実施形態の二酸化炭素回収処理では、第1実施形態と同様に、4つの回収器11、12、13、14が、位相をずらして、それぞれの回収器において、吸着工程と、予熱工程と、脱離工程と、冷却工程とが実行されている(図4参照)。
最初に、吸着工程について説明する。ここでは、回収器11で吸着工程が実行され、回収器14で冷却工程が実行されているとして説明する。回収器11での主吸着工程では、第1実施形態と同様に、排ガス流路20を用いて、回収器11に排ガスを供給する。回収器11で吸着材11aにトラップされなかったオフガスは、オフガス流路25dを通って、大気に放出される。
次に、回収器11で洗浄工程が実行されるとき、制御部45は、切換弁25eとオフガス出口弁26aを閉じるとともに、開閉弁51aとオフガス出口弁29aと切換弁25cとを開き、減圧ポンプ25bの駆動を開始する。これにより、回収器11から排出されたオフガスは、回収器14と、オフガス流路25と、分岐流路25aを介して、大気に排出される。
回収器11で洗浄工程が実行されるとき、制御部45は、CO2濃度計55が検出する接続流路51を流れるオフガスのCO2濃度を用いて、開閉弁51aの開閉を制御する。具体的には、制御部45は、CO2濃度計55がCO2濃度は0より大きい値であると検出しているときには、開閉弁51aを開いたままとし、CO2濃度が0であると検出したときには、開閉弁51aを閉じる。開閉弁51aが閉じられると、回収器11と回収器14とが切り離される。このとき、制御部45は、オフガス出口弁26aを開く。これにより、減圧ポンプ25bは、回収器11の内部のみを減圧することとなる。
以上説明した、第3実施形態の二酸化炭素回収装置3によれば、制御部45は、洗浄工程において、CO2濃度計55が検出する接続流路51を流れるオフガスのCO2濃度を用いて、一の回収器と他の回収器との接続を切り替え、一の回収器のみを減圧させる。これにより、冷却工程が実行されている他の回収器のために減圧ポンプ25bを駆動する必要がなくなるため、減圧ポンプ25bを駆動するエネルギーを節約することができる。したがって、CO2の回収で消費されるエネルギーの量を低減することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上述の実施形態では、「炭化水素製造装置」としてのメタン製造装置は、「炭化水素化合物」としてのCH4を製造するとした。しかしながら、炭化水素製造装置が製造する炭化水素化合物は、CH4だけでなく、例えば、エタンやプロパンなどの炭素と水素とから構成される化合物や、メタノールなどの主に炭素と水素とから構成される化合物を含んでもよい。
[変形例2]
上述の実施形態では、混合ガス流路にサージタンクを設けるとした。しかしながら、サージタンクはなくてもよい。サージタンクがある場合、上述したように、混合ガスのH2/CO2を安定させることができるほか、H2の流量を逐次調整しなくてもH2/CO2を目標の範囲内とすることができる。
[変形例3]
上述の実施形態では、脱離工程では、回収器11、12、13、14にH2を供給することで、吸着材11a、12a、13a、14aにトラップされているCO2を脱離させるとした。しかしながら、吸着材からCO2を脱離させる方法は、これに限定されない。パージガスと減圧ポンプ25bとを併用して脱離させてもよい。
[変形例4]
第1実施形態では、洗浄工程において、制御部45は、排ガス入口弁21aを操作して、回収器11の内部に供給される排ガスの量を、主吸着工程のときに比べ少なくし、減圧によって回収器11の内部に流入する排ガスの流量が増加することを抑制するとした。しかしながら、洗浄工程において回収器11の内部に供給される排ガスの量は、これに限定されない。主吸着工程と同じ量であってもよい。
[変形例5]
第1実施形態では、洗浄工程の時間は、吸着工程全体の時間の約50分の1程度であるとした。しかしながら、洗浄工程の時間は、これに限定されない。
[変形例6]
第3実施形態では、洗浄工程において、制御部45は、CO2濃度が0になると、開閉弁51aを閉じ、一の回収器と他の回収器とを切り離すとした。しかしながら、開閉弁を閉じるときのCO2濃度はこれに限定されない。0より大きくてもよい。開閉弁を閉じるときのCO2濃度を0にすると、CO2の回収効率が最大となる一方、開閉弁を閉じるときのCO2濃度を0より大きくすると、回収器間での工程の切り替えが比較的短時間となるため、単位時間当たりに回収されるCO2の量は多くなる。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1、2,3…二酸化炭素回収装置
5…メタン製造装置
8…メタン生成部
11、12、13,14…回収器
11a、12a、13a、14a…吸着材
20…排ガス流路
21、22、23、24…排ガス分流路
21a、22a、23a、24a…排ガス入口弁
25、25d…オフガス流路
25a…分岐流路
25b…減圧ポンプ
25c、25e…切換弁
26、27、28、29…オフガス分流路
26a、27a、28a、29a…オフガス出口弁
30…パージガス流路
30a…流量制御器
31、32、33、34…パージガス分流路
31a、32a、33a、34a…パージガス入口弁
35…混合ガス流路
36、37、38、39…混合ガス分流路
36a、37a、38a、39a…混合ガス出口弁
40…サージタンク
45…制御部
51、52、53、54…接続流路
51a、52a、53a、54a…開閉弁
55…CO2濃度計

Claims (6)

  1. 二酸化炭素回収装置であって、
    二酸化炭素を吸着可能な吸着材を内部に収容する回収器と、
    二酸化炭素を含む排ガスを前記回収器に供給する排ガス供給部と、
    前記回収器の内部においてパージガスを噴射するパージガス噴射部と、
    前記回収器の内部を減圧する減圧ポンプと、
    前記回収器への前記排ガスの供給と、前記パージガスの噴射と、前記回収器内部の減圧とを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記回収器に前記排ガスを供給して前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、前記パージガスを噴射して前記吸着材に吸着した二酸化炭素を前記回収器内部から取り出す脱離工程と、を実行可能であり、
    前記吸着工程では、前記吸着工程の途中から前記吸着工程の終了時まで、前記排ガスを供給しつつ、前記回収器の内部を減圧させる、
    二酸化炭素回収装置。
  2. 請求項1に記載の二酸化炭素回収装置であって、
    前記制御部は、前記吸着工程において、前記回収器の内部を減圧するとき、前記回収器に供給される前記排ガスの供給量を相対的に減少させる、
    二酸化炭素回収装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素回収装置であって、
    前記回収器を複数備えており、
    前記二酸化炭素回収装置は、さらに、
    複数の前記回収器のうちの一の回収器の内部と、他の回収器の内部とを接続する接続流路と、
    前記吸着材の温度を調整可能な温度調整部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記脱離工程の後において、前記吸着材の温度を制御することで、前記吸着材を冷却する冷却工程を実行可能であり、
    前記一の回収器において前記吸着工程を実行し、前記他の回収器において前記冷却工程を実行するとき、前記接続流路を用いて前記一の回収器で吸着されなかった未吸着ガスを前記他の回収器に供給しつつ、前記他の回収器の内部を減圧させる、
    二酸化炭素回収装置。
  4. 請求項3に記載の二酸化炭素回収装置は、さらに、
    前記接続流路を流れる前記未吸着ガスの二酸化炭素濃度を検出する濃度検出部と、
    前記接続流路に設けられ、前記一の回収器と前記他の回収器との間の前記未吸着ガスの流れを遮断可能な遮断弁と、を備え、
    前記制御部は、
    検出された二酸化炭素濃度を用いて、前記接続流路による前記未吸着ガスの供給を制御し、
    前記他の回収器の内部を減圧させるとき、検出された二酸化炭素濃度が所定値になると、前記一の回収器と前記他の回収器との間の前記未吸着ガスの流れを遮断させる、
    二酸化炭素回収装置。
  5. 炭化水素製造装置であって、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収装置と、
    前記二酸化炭素回収装置が回収した二酸化炭素と、前記パージガスとして用いられた水素との混合ガスを用いて、炭化水素化合物を生成する炭化水素生成部と、を備える、
    炭化水素製造装置。
  6. 吸着材を用いて二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収方法であって、
    二酸化炭素を吸着可能な前記吸着材を内部に収容する回収器に、二酸化炭素を含む排ガスを供給して、前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、
    前記回収器の内部におけるパージガスの噴射、および、前記回収器内部の減圧の少なくとも一方によって、前記吸着材に吸着した二酸化炭素を前記回収器内部から取り出す脱離工程と、を備え、
    前記吸着工程では、前記吸着工程の途中から前記吸着工程の終了時まで、前記排ガスを供給しつつ、前記回収器の内部を減圧させる、
    二酸化炭素回収方法。
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