JP6745648B2 - 熱変色耐性を具えたコンロ用五徳 - Google Patents

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Description

本発明は、調理器具として代表的なガスコンロの付属部材である五徳に関するものであって、特にコンロ用五徳について調度品としての美観を維持できるようにした熱変色耐性を具えたコンロ用五徳に係るものである。
家庭におけるキッチン用具は、ユーザの嗜好によっては、いわゆる高級感、清潔感が強く要求される。このため例えばガスコンロを組み込んで成るガステーブルも調理による汚れを落とし易い材質で天面を形成し、またガスコンロに付設され、鍋やフライパン等を支持する五徳についても、ステンレス素材による金属光沢の発現による高級感を感じさせるデザイン処理がされている。
しかしながら、ガスコンロによるガス火炎を直接受ける五徳については、耐熱処理がされているとはいえ、高温雰囲気に晒されることから、経時的な熱変色は免れ得ない。このため、ガステーブル全体としては、各部に高級感を現出させる処理が可能となっていても、唯一五徳については熱変色は不可避なものとして受け入れられ、結果的に更なる改良の試みはされていないのが現状であった。
特開2015−200481号公報 特開2015−36588号公報
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、従来、熱変色は不可避との固定観念から必ずしも充分な解決手法の追求がなされていなかった五徳について、熱変色をほぼ回避できる新規な五徳構造を案出することを技術課題としたものである。
まず請求項1記載の、熱変色耐性を具えたコンロ用五徳は、
コンロ火口を囲む基部輪と、この基部輪に固定される複数の爪片とを具えた五徳であって、
前記五徳は少なくとも爪片がステンレス材で構成されるとともに、爪片の表面は蒸着法により形成されたセラミック膜を有し、且つ爪片は、コンロ火口側に熱分散誘導部を形成するとともに、外側部位には面積漸減部を設けるものであり、
前記熱分散誘導部は、平坦状の載置上縁と、下面の基部縁と、火口に対向する火口対向縁と、前記面積漸減部との境界とにより囲まれ板状に形成されたものであり、
一方、前記面積漸減部は、前記熱分散誘導部における載置上縁と連なる平坦状の載置上縁と、同じく前記基部縁と連なる基部縁と、後端縁と、前記熱分散誘導部との境界とに囲まれて形成されたものであり
且つ面積漸減部は後端縁から火口側に向かう切り込みにより火口側から後端縁に向けて側面の面積を漸減させるように形成されるとともに
面積漸減部と熱分散誘導部との境界は、火口側端縁である内側から外側に向けた爪片長手方向寸法の40%〜60%の位置であることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の、熱変色耐性を具えたコンロ用五徳は、前記請求項1記載の要件に加え、
前記爪片の火口対向縁は、コンロ火口の火炎の方向と交差するように、側面視で上方がコンロ火口側に張り出すような傾斜縁となっていることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、直接コンロ火口からの火炎の熱を受ける部位である五徳における爪片は、コンロ火口側に充分な面積を確保した板状の熱分散誘導部を有するとともに、コンロ火口外側に向けて側面面積を減少させているから、火口からの火炎を直接受ける部位では、伝搬した熱を分散して外側に誘導するように作用し、火炎の熱が集中しないように作用する。結果的に火炎を受ける部位での熱変色の発生が抑制される。
また、爪片の外側に位置する面積漸減部は、熱分散誘導部との境界が火口側端縁である内側から外側に向けた爪片長手方向寸法の40%〜60%の位置であり、熱負荷が集中する部位より外側においては熱の伝熱面積を減少させ、熱エネルギーを被加熱体たる調理器具へ有効に向かわせるようになり、熱効率を落とすことがない。
また請求項2記載の発明によれば、コンロの爪片の火口対向縁は、コンロ火口の火炎の方向と交差するように側面視で上方がコンロ火口側に張り出すような傾斜縁となっているから、火炎の熱が均等に熱分散誘導部に分散し、より効果的に熱変色を抑制することができる。
本発明の熱変色耐性を具えたコンロ用五徳の使用状態、並びに五徳並びに爪片の実施例を併せ示す説明図である。 同上使用状態を示す縦断側面図である。
本発明を実施するための形態は、以下に述べる実施例をその一つとするものであり、更にこの技術思想の中で改変される種々の形態を含むものである。
以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の五徳1を適用する周辺部材を総合的に示すものであって、符号Tはガステーブルであり、実質的にガスコンロを構成するコンロ火口Cを、一例としてサイズを異ならせて三基具えている。
まず、五徳1は基本部材として、コンロ火口Cの周辺を取り巻き、安定的に据え付けるための基部輪2を具えるものであり、この基部輪2に対し爪片3を溶接により固定取り付けする。なお基部輪2と爪片3は、好ましくは同一素材で構成することが望ましい。
具体的には素材はステンレス系の素材が用いられることが好ましく、この場合には、熱変色を防ぎ、且つ表面を美観上処理できるようなセラミック被膜を設けることが好ましい。セラミック被膜を構成する一例としては、ステンレス材の表面を適宜、脱脂処理し、電解研磨を施した上、ナノ膜処理によりSi/Ti/Al/Zr/Mo/Nb/W/V などの元素の酸化物、窒化物、窒化酸化物またはホウ化物からなる被膜を形成している。ナノ膜処理された膜層は、10nm〜50nm程度の厚みを有するものであり、ナノ膜処理されるセラミック膜は、蒸着法により形成される。
このようなガスバリア性を有する処理により金属母材であるステンレス材の変色や錆の進行を防ぐことができるが、実際、使用にあたっては、コンロ火口Cからの火炎Fによる熱負荷がかなり強い。しかもこの熱負荷は、五徳1が支持する調理器具5によってもその反射熱・放射熱の影響等で異なるものであり、強負荷の調理器具5、例えば土鍋等を用いるときには、単に従来形状の五徳に、このような表面処理を行っただけでは、熱変色耐性を持たせることはできない。
従って、以下述べるような具体的な構成を採る必要がある。まず、五徳1は、基部輪2に対し、複数の爪片3が形成されるものであり、特に爪片3の形状において熱変色耐性を付与する工夫が必要である。
まず爪片3は、調理器具5を支持するための、ほぼ平坦状の載置上縁31と、下面の基部縁32と、更に火口に対向する火口対向縁33と、火口の外側に位置する後端縁34とに囲まれた長片状の板状素材である。
そして、このような爪片3は、火口側に充分な面積を有する熱分散誘導部35が形成されるとともに、その外側部位は面積漸減部36として熱分散誘導部35の側面視での面積より少ない面積を具えた形状を採る。更に火口対向縁33についてみると、このものはコンロ火口Cからの火炎Fの放出方向に対し、交差するような形状を採るものであって、火口対向縁33は、上方がコンロ火口C側に張り出すような傾斜縁として構成されることが好ましい。もちろん火力の加減、使用する鍋底面積により交差角度が変わるが、一例として10号土鍋を適用した場合、MAX火力にすると、コンロ火口Cからの火炎Fの放出方向と火口対向縁33とが直交するように構成されることが好ましい。
一方、面積漸減部36は、図1(b)、(b−1)に示すように、切り込み状に構成して面積を熱分散誘導部35より減少させる。なお面積漸減部36の他の参考形態として、図1(a−1)に示すように、基部縁32を外側に向けて上方に傾斜するようにして、言わばテーパ状の側面形状としたり、更には図1(a−2)に示すように、適宜、肉抜き状に開口部を形成して面積漸減部36を構成することが可能である。
なお、この面積漸減部36の開始端は、爪片3の側面視における長手方向寸法において火口側端縁から40%〜60%程度の範囲から開始されている。言うなれば、それより火口側の部分が、熱分散誘導部35として構成されている。
本発明は以上述べたような構成を具えるものであり、このような五徳1を用いて熱負荷が最も厳しい調理器具である土鍋を置き、その熱変色耐性を発揮させたところ、700℃火炎温度で30分加熱する条件で10回繰り返し負荷を与えた状態では変色は見られなかった。
このような性能が得られたことについての考察を行うと、おそらくは火炎Fの当たるポイントが熱分散誘導部35により分散され、熱負荷が集中しないことと思われる。因みに、従来型の五徳は、おそらくは調理器具5への熱伝搬を有効にすべく、五徳1における爪片3への熱伝導がむしろ少ない方向を選択するために、載置上縁31の部材は極めて細杆状に構成されることが一般的であった。しかしながら、これでは火炎Fが当たるポイントが極めて限定され、変色が促されるものと考えられる。因みに、前記土鍋による繰り返し負荷試験では、土鍋における湯温の上昇等、実際の調理にあたっての伝熱状態は結果的には変わるところがなく、熱分散誘導部35の存在により、調理器具5に供給されるべきカロリーが減少する現象は見られなかった。
T ガステーブル
C コンロ火口
F 火炎
1 五徳
2 基部輪
3 爪片
31 載置上縁
32 基部縁
33 火口対向縁
34 後端縁
35 熱分散誘導部
36 面積漸減部
5 調理器具

Claims (2)

  1. コンロ火口を囲む基部輪と、この基部輪に固定される複数の爪片とを具えた五徳であって、
    前記五徳は少なくとも爪片がステンレス材で構成されるとともに、爪片の表面は蒸着法により形成されたセラミック膜を有し、且つ爪片は、コンロ火口側に熱分散誘導部を形成するとともに、外側部位には面積漸減部を設けるものであり、
    前記熱分散誘導部は、平坦状の載置上縁と、下面の基部縁と、火口に対向する火口対向縁と、前記面積漸減部との境界とにより囲まれ板状に形成されたものであり、
    一方、前記面積漸減部は、前記熱分散誘導部における載置上縁と連なる平坦状の載置上縁と、同じく前記基部縁と連なる基部縁と、後端縁と、前記熱分散誘導部との境界とに囲まれて形成されたものであり
    且つ面積漸減部は後端縁から火口側に向かう切り込みにより火口側から後端縁に向けて側面の面積を漸減させるように形成されるとともに
    面積漸減部と熱分散誘導部との境界は、火口側端縁である内側から外側に向けた爪片長手方向寸法の40%〜60%の位置であることを特徴とする、熱変色耐性を具えたコンロ用五徳。
  2. 前記爪片の火口対向縁は、コンロ火口の火炎の方向と交差するように、側面視で上方がコンロ火口側に張り出すような傾斜縁となっていることを特徴とする請求項1記載の、熱変色耐性を具えたコンロ用五徳。
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