JP6745375B1 - 柑橘風味の無糖炭酸飲料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デカナールを含有する柑橘風味の無糖炭酸飲料において、嗜好性を向上できる新規な技術を提供する。【解決手段】 デカナールを0.05ppm以上含み、炭酸ガスボリュームが3.5vol以上である柑橘風味の無糖炭酸飲料。【選択図】 なし

Description

本発明は、柑橘風味の炭酸飲料に関し、特に糖類を実質的に含有しない炭酸飲料(無糖炭酸飲料)に関する。
炭酸飲料は、飲料に二酸化炭素(炭酸ガス)を溶存させた飲料であり、飲用時には溶存している炭酸ガスが発泡し、刺激感や爽快感を感じさせる。この特徴から、炭酸飲料は、嗜好性の高い飲料として広く認知されている。
近年は、健康志向の高まりから、糖類を含まない無糖炭酸飲料が販売されている。一般的には、糖類を含まない無糖炭酸飲料は、炭酸水とも称されている。
炭酸水のような無糖炭酸飲料の中には、果実を想起させる味や香りの果実風味の無糖炭酸飲料があり、その中でも柑橘風味の無糖炭酸飲料(以下、「柑橘無糖炭酸飲料」)が好まれる傾向にある。柑橘無糖炭酸飲料は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2017−112917号公報
本発明は、デカナールを含有する柑橘風味の無糖炭酸飲料において、嗜好性(おいしさ)を向上できる新規な技術を提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]デカナールを0.05ppm以上含み、炭酸ガスボリュームが3.5vol以上である柑橘風味の無糖炭酸飲料。
[2]前記柑橘風味がレモン風味である[1]に記載の無糖炭酸飲料。
[3]シトラールを0.5ppm以上含む[1]又は[2]に記載の無糖炭酸飲料。
[4]柑橘風味の無糖炭酸飲料において、デカナールをその濃度が0.05ppm以上となるようにして含有させ、且つ、炭酸ガスボリュームを3.5vol以上に調整することを含む嗜好性向上方法。
本発明によれば、デカナールを含有する柑橘風味の無糖炭酸飲料において、嗜好性(おいしさ)を向上できる新規な技術を提供することができる。
試験1の評価結果を示すグラフである。 試験2の評価結果を示すグラフである。 試験3の評価結果を示すグラフである。 試験4の評価結果を示すグラフである。
まず、本発明を完成するに至った経緯を説明する。
無糖炭酸飲料において、柑橘風味を付与するには、香料を使用することが一般的である。しかしながら、香料により柑橘風味を付与した従来の無糖炭酸飲料では、柑橘果実の果皮に特有の風味が再現されにくく、飲用者がピール感を感じにくいという問題があった。なお、ピール感とは、飲料を飲んだときに柑橘果実の果皮に特有の風味を想起する感覚を指し、ピール感が高まると、柑橘果実の果皮に特有の風味をより強く感じることができる。
本発明者は、柑橘風味の無糖炭酸飲料(以下、「柑橘無糖炭酸飲料」ともいう)のピール感を高めるため、鋭意検討した。その結果、デカナールを無糖炭酸飲料に含有することで、柑橘風味を付与できるとともに、ピール感が高まることを見出した。しかしながら、無糖炭酸飲料にデカナールを含有すると、ピール感は高まる一方で、デカナールに由来する油っぽい香りや人工的な香りが際立ち、十分な嗜好性が得られなかった。なお、以下の説明では、油っぽい香りが感じられることを油っぽさといい、人工的な香りが感じられることを人工感ともいう。
そこで、本発明者は、柑橘無糖炭酸飲料に含有できる成分に着目し、これらの成分により、デカナールに由来する油っぽさや人工感を抑制することを考えた。柑橘無糖炭酸飲料に含有できる成分の一つである炭酸ガスは、飲用時に発泡するため、香りをさらに際立たせることのある成分である。しかしながら、本発明者は、このような特徴を有する炭酸ガスであっても、デカナールに由来する油っぽさや人工感については抑制できるのではないかと考えて検討を進めた。その結果、柑橘無糖炭酸飲料における炭酸ガスボリュームを所定量以上とすることで、ピール感を高められるとともに、デカナールに由来する油っぽさや人工感が抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態は、デカナールを0.05ppm以上含み、炭酸ガスボリュームが3.5vol以上である柑橘風味の無糖炭酸飲料に関する。
本明細書において、炭酸飲料とは、飲料水に二酸化炭素(炭酸ガス)が溶存している飲料を指す。二酸化炭素が溶存する飲料水(原料水)は、飲用に適した水であればよく、例えば、イオン交換水、ろ過水、水道水、井水等が挙げられる。
また、本明細書において、無糖炭酸飲料とは、実質的に糖類を非含有である炭酸飲料を指し、一般的には、炭酸水とも称されている。健康増進法に基づく栄養表示基準においては、飲料100mlあたり0.5g未満であれば無糖と表示することができる。本明細書においても当該規定と同様に、糖類の含有量が100mlあたり0.5g未満を無糖炭酸飲料という。好ましい無糖炭酸飲料は、飲料100mLあたり糖類の含有量が0.0gである。
なお、糖類とは、果糖ぶどう糖液糖や砂糖などの単糖類および二糖類を指す。特に限定されるものではないが、本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、糖類以外の甘味料、例えばアスパルテームなどの高甘味度甘味料についても含有しないことが好ましい。
また、本明細書において、柑橘風味の無糖炭酸飲料とは、柑橘果実を想起させる風味の無糖炭酸飲料を指す。特に限定されるものではないが、本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、柑橘風味とは異なる他の風味(以下、「他の風味」ともいう)を有していないことが好ましい。柑橘風味とは異なる他の風味としては、例えば、スパイス風味、乳風味、柑橘果実以外の果実の風味(以下、単に「果実風味」ともいう)等を挙げることができる。
上述したスパイス風味は、スパイスを想起させる風味であり、例えば、シナモンを想起させるシナモン風味や、ナツメグを想起させるナツメグ風味や、ジンジャーを想起させるジンジャー風味や、コリアンダーを想起させるコリアンダー風味や、ハーブを想起させるハーブ風味や、カッシャを想起させるカッシャ風味や、クローブを想起させるクローブ風味を挙げることができる。また、上述した乳風味は、乳を想起させる風味であり、例えば、生乳を想起させる生乳風味や、発酵乳を想起させる発酵乳風味を挙げることができる。また、上述した果実風味は、柑橘果実以外の果実を想起させる風味であり、例えば、パイナップルを想起させるパイナップル風味や、チェリーを想起させるチェリー風味を挙げることができる。柑橘風味に加えて他の風味を有する飲料は、例えば、コーラ風味、ヨーグルト風味、エナジードリンク風味等の風味を示すことがあるが、本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、このような風味を示さないことが好ましい。
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、デカナールを0.05ppm以上含む。デカナールは、分子式C1020Oで表される化合物であり、脂肪族アルデヒドの一種である。デカナールの濃度は、0.05ppm以上であればよく、特に限定されるものではないが、嗜好性がさらに向上する観点から、0.05ppm以上0.6ppm以下であることが好ましく、0.05ppm以上0.5ppm以下であることがより好ましく、0.05ppm以上0.4ppm以下であることが特に好ましい。
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料において、デカナールの濃度は、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)を用いた固相マイクロ抽出法(SPME)法により定量することができる。具体的には、例えば、装置としてアジレント・テクノロジー社製、7890B GC/5977A MSDを用いることができ、以下に示すような条件で行うことができる。
定量には絶対検量線法を用いることができる。例えば、測定サンプルについて3サンプルずつ準備し、その定量結果の平均値を測定結果とすることができる。準備した測定サンプルを含む20mLバイアル瓶を、70℃で10分間の加熱処理を施した後、当該バイアル瓶の気相部分にSUPELCO社製のSPMEファイバー(DVB/CAR/PDMS)を挿入し、5分間揮発成分を捕集する。このSPMEファイバーをGC/MSに設置し、300秒間焼成することにより、捕集した揮発成分を脱離することができる。
GC/MSの分析条件は以下の通りである。
カラム:アジレント・テクノロジー社製、DB−WAX UI 0.25mm×30m×0.25μm
オーブン温度:40℃で5分、その後5℃/分で240℃まで昇温。
キャリアガス:ヘリウム
注入口温度:240℃
注入方法:スプリットレス
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、炭酸ガスボリュームが3.5vol以上である。炭酸ガスボリュームの上限は、特に限定されるものではないが、飲料として適した炭酸ガスボリュームとする観点から、5.5vol以下であることが好ましい。
本明細書において、炭酸ガスボリューム[vol]とは、1気圧、0℃における、炭酸飲料の体積に対する、炭酸飲料中に溶解している炭酸ガスの体積の比を指す。炭酸ガスボリュームは、例えば、市販の測定器(京都電子工業製ガスボリューム測定装置GVA−500A)を用いて測定することができる。より具体的には、試料を20℃とした後、ガス内圧力計を取り付け、一度活栓を開いてガス抜き(スニフト)操作を行い、直ちに活栓を閉じてから激しく振とうし、圧力が一定になった時の値から算出することで得ることができる。
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、シトラールを0.5ppm以上含んでいることが好ましい。シトラールは、分子式C1016Oで表される化合物であり、一般には精油に含まれる芳香成分の一つとして知られている。シトラールは、ゲラニアールとネラール(立体異性体)という化合物として存在しており、これらの割合等は特に限定されない。
シトラールを0.5ppm以上含有する好ましい柑橘無糖炭酸飲料によれば、シトラールを含まない柑橘無糖炭酸飲料や、シトラールの濃度が0.5ppm未満である柑橘無糖炭酸飲料と比較して、嗜好性をさらに向上できる。同様の理由から、より好ましいシトラールの濃度は、0.5ppm以上20ppm以下であり、特に好ましいシトラールの濃度は、3ppm以上15ppm以下であり、最も好ましいシトラールの濃度は、5ppm以上10ppm以下である。
なお、柑橘無糖炭酸飲料中のシトラールの濃度は、柑橘無糖炭酸飲料中のデカナールの濃度と同様に、ガスクロマトグラフ質量分析計を用いた固相マイクロ抽出法により定量することができる。具体的な測定条件は、上述しているため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、二酸化炭素(炭酸ガス)及びデカナールに加えて、本発明の目的を達成することができる範囲内において、二酸化炭素(炭酸ガス)及びデカナールとは異なる他の成分(以下、単に「他の成分」ともいう)を含んでもよい。このような他の成分としては、消泡剤、酸味料、炭酸水素ナトリウムやクエン酸ナトリウムやリン酸ナトリウムや塩化ナトリウムなどのナトリウム塩、硫酸マグネシウムなどのマグネシウム塩、リン酸カリウムなどのカリウム塩、塩化カルシウムなどのカルシウム塩、香料、pH調整剤、保存料、抗酸化剤、甘味料、アミノ酸、機能性素材(難消化性デキストリン等の水溶性食物繊維、乳酸菌など)などを挙げることができる。
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料に含有し得る香料としては、例えば、該柑橘フレーバーを挙げることができる。柑橘フレーバーは、柑橘果実を想起させる風味を付与する香料である。本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料に、デカナールに加えて柑橘フレーバーが含有されることで、柑橘風味をより強く感じることができる。柑橘フレーバーとしては、例えば、ライムフレーバー、オレンジフレーバー、レモンフレーバー、グレープフルーツフレーバー、スウィーティーフレーバー、みかんフレーバー、ゆずフレーバー、かぼすフレーバー、すだちフレーバーが挙げられる。嗜好性がさらに向上しやすくなる観点から、本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、レモンフレーバーを含有するレモン風味の無糖炭酸飲料であることが好ましい。
また、本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料の外観は、特に限定されるものではないが、無色透明などの透明とすることができる。本明細書において、透明とは720nmの吸光度が0.01以下である飲料をいう。また、無色透明とは、透けて見え、特定の色もなく、水と同様の外観である状態をいう。720nmの吸光度は、炭酸ガスを常法によって脱気した上、例えば、分光光度計を用い、光路長1cmとして測定することができる。
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、容器に封入された容器詰飲料とすることができる。柑橘無糖炭酸飲料を容器に封入する方法は、特に限定されず、例えば常法に従って行うことができる。柑橘無糖炭酸飲料を封入する容器は、公知のものを適宜選択して用いることができ、素材や形状などについて限定されるものではない。容器の具体例としては、例えば、ビン、PETボトル等のプラスチック容器、スチール缶やアルミニウム缶等の金属缶などが挙げられる。これらの容器は、透明や半透明とすることができる。
本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料は、例えば、添加処理と溶存処理を含む製造方法により製造することができる。
添加処理は、柑橘無糖炭酸飲料に含有する各成分(炭酸ガスを除く)を添加(含有)する処理である。具体的には、添加処理では、柑橘無糖炭酸飲料中のデカナールの濃度が0.05ppm以上となる量のデカナールを、飲料水に添加する。なお、本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料に他の成分を含有する場合、デカナールとともに、他の成分を飲料水に添加することができる。
他の成分を添加する場合において、他の成分とデカナールを飲料水に添加する順序は、特に限定されるものではなく、他の成分を添加した後に、デカナールを添加してもよく、デカナールを添加した後に、他の成分を添加してもよい。また、これらの成分を同時に添加してもよい。他の成分とデカナールを同時添加する場合、他の成分とデカナールを予め混合しておき、その混合物を飲料水に添加してもよい。
溶存処理は、炭酸ガスボリュームが3.5vol以上となるように、溶存した炭酸ガスを含ませる処理である。具体的には、溶存処理では、添加処理が行われた飲料水(柑橘無糖炭酸飲料に含有する各成分を添加した飲料水)の炭酸ガスボリュームが3.5vol以上となるように、溶存した炭酸ガスを含ませる。
溶存処理の方法は、特に限定されるものではなく、例えば、二酸化炭素を予め溶存させておいた飲料水を、添加処理が行われた飲料水に混合して、混合された飲料水の炭酸ガスボリュームを3.5vol以上とする方法(ポストミックス法)や、添加処理が行われた飲料水に二酸化炭素を噴き込んで溶存させ、その飲料水の炭酸ガスボリュームを3.5vol以上とする方法(プレミックス法)が挙げられる。
以上説明した、本実施形態の柑橘無糖炭酸飲料によれば、デカナールに由来する油っぽさや人工感を抑制することができ、嗜好性を向上することができる。
また、本発明の一態様として、柑橘風味の無糖炭酸飲料において、デカナールをその濃度が0.05ppm以上となるようにして含有させ、且つ、炭酸ガスボリュームを3.5vol以上に調整することを含む嗜好性の向上方法を提供することができる。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
[試験1(炭酸ガスボリュームの影響)]
飲料水に、ポストミックス法により炭酸ガスを溶存させ、参考例1の無糖炭酸飲料を得た。また、デカナールを0.2ppmの濃度で含有する飲料水に、ポストミックス法により炭酸ガスを溶存させ、炭酸ガスボリュームの異なる4種類の無糖炭酸飲料(比較例1及び実施例1〜3の無糖炭酸飲料)を得た。これらの無糖炭酸飲料のデカナール濃度及び炭酸ガスボリュームを、後述する表1に示す。
参考例1、比較例1及び実施例1〜3の無糖炭酸飲料を、5人のパネリストが試飲し、「おいしさ」、「油っぽさ」、「人工感」、「後味の重さ」、「苦味・えぐ味」について評価した。評価は、デカナールを含有しない参考例1の無糖炭酸飲料と比較することで行われ、以下の評価基準に従って行った。以下に示す評価基準において、基準飲料は、参考例1の無糖炭酸飲料を指す。
<おいしさの評価基準>
「おいしさ」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、4点を基準飲料と同等のおいしさとした。また、4点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりもよりおいしくなるとし、4点から1点に近づくにつれて、基準飲料よりもよりおいしくなくなるとした。
<人工感の評価基準>
「人工感」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、1点を基準飲料と同等の人工感とした。また、1点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりも人工感な香りをより感じるとした。
<油っぽさの評価基準>
「油っぽさ」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、1点を基準飲料と同等の油っぽさとした。また、1点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりも油っぽい香りをより感じるとした。
<後味の重さの評価基準>
「後味の重さ」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価基準では、1点を基準飲料と同等の後味の重さとした。また、1点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりも後味が重くなるとした。
<苦味・えぐ味の評価基準>
「苦味・えぐ味」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価基準では、4点を基準飲料と同等の苦味・えぐ味とした。また、4点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりもより苦味・えぐ味をより感じるとし、4点から1点に近づくにつれて、基準飲料よりもより苦味・えぐ味をより感じないとした。
結果を、表1及び図1に示す。なお、表1〜表4において、評価結果の数値は、パネリストの採点結果を加算平均した値である。
表1及び図1に示すように、炭酸ガスボリュームが3.5volである実施例1の無糖炭酸飲料は、炭酸ガスボリュームが3.0volである比較例1の無糖炭酸飲料と比較して、油っぽさや人工感が抑制され、嗜好性を示すおいしさが向上した。また、実施例1〜3の無糖炭酸飲料の評価結果から理解できるように、炭酸ガスボリュームの上昇に伴って油っぽさや人工感が抑制され、嗜好性を示すおいしさが向上した。加えて、後味の重さについても、炭酸ガスボリュームの上昇に伴って改善されていくことが確認できた。なお、デカナールを含有する実施例1〜3の無糖炭酸飲料については、柑橘風味とともにピール感を感じることができた。
[試験2(デカナールの影響)]
飲料水に、ポストミックス法により、炭酸ガスリュームが4.0volとなるように炭酸ガスを溶存させ、参考例3の無糖炭酸飲料を得た。デカナールの濃度が異なる5種類の飲料水に、ポストミックス法により、炭酸ガスリュームが4.0volとなるように炭酸ガスを溶存させ、デカナール濃度の異なる5種類の無糖炭酸飲料(実施例4〜8)を得た。これらの無糖炭酸飲料のデカナール濃度及び炭酸ガスリュームを後述する表2に示す。
参考例3の比較対称として、参考例2の無糖炭酸飲料を得た。参考例2の無糖炭酸飲料は、炭酸ガスリュームが3.0volとしたこと以外は、参考例3の無糖炭酸飲料と同じ方法で製造した。また、実施例4〜8の無糖炭酸飲料の比較対称として、比較例2〜6の無糖炭酸飲料を得た。比較例2〜6の無糖炭酸飲料は、炭酸ガスリュームが3.0volとしたこと以外は、実施例4〜8の無糖炭酸飲料それぞれと同じ方法で製造した。これらの無糖炭酸飲料のデカナール濃度及び炭酸ガスリュームを後述する表2に示す。
参考例3及び実施例4〜8の無糖炭酸飲料を、5人のパネリストが試飲し、「おいしさ」、「油っぽさ」、「人工感」、「後味の重さ」、「苦味・えぐ味」について評価した。評価は、炭酸ガスリュームが3.0volであること以外は同じ構成の無糖炭酸飲料(参考例2,比較例2〜6)と比較することで行われ、以下の評価基準に従って行った。なお、以下に示す評価基準において、基準飲料は、炭酸ガスリュームが3.0volであること以外は同じ構成の無糖炭酸飲料であり、参考例2,比較例2〜6のいずれかの無糖炭酸飲料を指す。
<おいしさの評価基準>
「おいしさ」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、4点を基準飲料と同等のおいしさとした。また、4点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりもよりおいしくなるとし、4点から1点に近づくにつれて、基準飲料よりもよりおいしくなくなるとした。
<人工感の評価基準>
「人工感」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、4点を基準飲料と同等の人工感とした。また、4点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりも人工感な香りをより感じるとし、4点から1点に近づくにつれて、基準飲料よりも人工感な香りをより感じないとした。
<油っぽさの評価基準>
「油っぽさ」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、4点を基準飲料と同等の油っぽさとした。また、4点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりも油っぽい香りをより感じるとし、4点から1点に近づくにつれて、基準飲料よりも油っぽい香りをより感じないとした。
<後味の重さの評価基準>
「後味の重さ」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、4点を基準飲料と同等の後味の重さとした。また、4点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりも基準飲料よりも後味が重くなるとし、4点から1点に近づくにつれて、基準飲料よりも後味が軽くなるとした。
<苦味・えぐ味の評価基準>
「苦味・えぐ味」の評価では、1点から7点の7段階の評価基準を用いた。当該評価では、4点を基準飲料と同等の苦味・えぐ味とした。また、4点から7点に近づくにつれて、基準飲料よりも苦味・えぐ味をより感じるとし、4点から1点に近づくにつれて、基準飲料よりも苦味・えぐ味をより感じないとした。
結果を、表2及び図2に示す。
表2及び図2に示すように、デカナールの濃度が0.05ppm〜0.6ppmの全水準において、炭酸ガスボリュームが4.0volである実施例4〜8の無糖炭酸飲料は、炭酸ガスボリュームが3.0volである比較例2〜6の無糖炭酸飲料それぞれと比較して、油っぽさや人工感が抑制され、嗜好性を示すおいしさが向上した。なお、実施例4〜8の無糖炭酸飲料については、柑橘風味とともにピール感を感じることができた。
[試験3(シトラールの影響)]
飲料水に、0.4ppmとなる量のデカナールを含有するとともに、ポストミックス法により炭酸ガスリュームが4.0volとなるように炭酸ガスを溶存させ、実施例9の無糖炭酸飲料を得た。シトラール濃度の異なる7種の飲料水に、0.4ppmとなる量のデカナールを含有するとともに、ポストミックス法により、炭酸ガスリュームが4.0volとなるように炭酸ガスを溶存させ、シトラールの濃度が異なる7種類の無糖炭酸飲料(実施例10〜16)を得た。これらの炭酸飲料のデカナール濃度、シトラール濃度及び炭酸ガスリュームを後述する表3に示す。
実施例9〜16の無糖炭酸飲料を、5人のパネリストが試飲し、「おいしさ」、「油っぽさ」、「人工感」、「後味の重さ」、「苦味・えぐ味」について評価した。評価は、シトラールを含有しない実施例9の無糖炭酸飲料と比較することで行われ、試験2と同じ評価基準に従って行った。なお、本試験において、評価基準における基準飲料は、実施例9の無糖炭酸飲料を指す。
結果を、表3及び図3に示す。
表3及び図3に示すように、シトラールを加えることで、油っぽさや人工感がさらに抑制され、嗜好性を示すおいしさがさらに向上した。特に、油っぽさ、人工感については、シトラールの濃度が5ppm以上10ppm以下であるとき、最も感じにくいことが分かった。なお、実施例9〜16の無糖炭酸飲料については、柑橘風味とともにピール感を感じることができた。
[試験4(糖類の影響)]
デカナールを含有しない飲料水と、デカナールの濃度が0.2ppmである2種類の飲料水を用意した。これらの飲料水に、炭酸ガスリュームが4.0volとなるように、ポストミックス法により炭酸ガスを溶存させ、参考例4の無糖炭酸飲料と実施例17の無糖炭酸飲料を得た。
また、デカナールの濃度が0.4ppmである2つの飲料水を用意した。これらの飲料水のうち一方の飲料水に、糖類(具体的には、果糖ぶどう糖液糖(55%異性化糖))を含有させ、糖度(Brix値)を10とした。また、酸味料(具体的には無水クエン酸)を含有させ酸度を0.15(g/100ml)とした。なお、糖類を含有する飲料水と、糖類を含有しない飲料水の両方に、炭酸ガスリュームが4.0volとなるように、ポストミックス法により炭酸ガスを溶存させ、実施例18の無糖炭酸飲料と参考例5の有糖炭酸飲料を得た。
なお、上述した糖度は、20℃における糖用屈折計の示度を指し、上述した酸度は、100g中に含まれる有機酸量をクエン酸に換算した場合のグラム数(無水クエン酸g/100g)を指す。
取得した炭酸飲料のデカナール濃度、炭酸ガスリューム、糖度及び酸度を後述する表4に示す。
参考例4〜5及び実施例17〜18の炭酸飲料を、5人のパネリストが試飲し、「おいしさ」、「油っぽさ」、「人工感」、「後味の重さ」、「苦味・えぐ味」について評価した。評価は、デカナールを含有しない参考例4の無糖炭酸飲料と比較することで行われ、試験1と同じ評価基準に従って行った。なお、本試験において、評価基準における基準飲料は、参考例4の無糖炭酸飲料を指す。
結果を、表4及び図4に示す。
表4及び図4に示すように、糖類を含む参考例5の有糖炭酸飲料は、デカナールを含んでいたとしても、糖類を含まない実施例17〜18の無糖炭酸飲料に比べて油っぽさや人工感が感じられにくかった。特に、糖類を含む参考例5の有糖炭酸飲料は、おいしさの評価結果が、参考例4の無糖炭酸飲料と同等以上であり、炭酸水と同等程度以上の嗜好性を有していた。この結果から、糖類を含む参考例5の有糖炭酸飲料は、デカナールを含有することで生じる嗜好性に係る問題が生じないことが理解できた。なお、実施例17〜18の無糖炭酸飲料については、柑橘風味とともにピール感を感じることができた。

Claims (3)

  1. デカナールを0.05ppm以上含み、炭酸ガスボリュームが3.5vol以上であるレモン風味の無糖炭酸飲料(但し、コーラ風味の無糖炭酸飲料を除く)
  2. シトラールを0.5ppm以上含む請求項1に記載の無糖炭酸飲料。
  3. レモン風味の無糖炭酸飲料(但し、コーラ風味の無糖炭酸飲料を除く)において、デカナールをその濃度が0.05ppm以上となるようにして含有させ、且つ、炭酸ガスボリュームを3.5vol以上に調整することを含む嗜好性向上方法。

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