JP6744836B2 - 電力変換装置、電気車両、及び、電力変換方法 - Google Patents

電力変換装置、電気車両、及び、電力変換方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両等の電気車両において用いられる電力変換装置に関する。また、本発明は、そのような電力変換装置を搭載した電気車両、及び、そのような電力変換装置において用いられる電力変換方法に関する。
近年、電化区間において架線から電力が供給されて走行すると共に、非電化区間においても走行が可能な鉄道車両が開発されている。そのような鉄道車両の中には、非電化区間において、燃料電池又は蓄電池(バッテリー)から供給される電力を用いて走行するものがある。
一般に、燃料電池を用いる従来の鉄道車両においては、架線又は燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換して主電動機(モーター)を駆動するモーター駆動回路(又は、インバーター)の一端に燃料電池の負極端子が直接接続されていて、燃料電池とモーター駆動回路とが電気的に絶縁されていなかった。また、燃料電池の負極端子及びモーター駆動回路の一端は、車輪及びレールを介して接地されていた。
関連する技術として、特許文献1には、電力蓄積手段で直流電圧を制御することによって燃料電池の出力をコントロールし、燃料電池の出力調整手段を省略した燃料電池車両制御装置が開示されている。この燃料電池車両制御装置は、燃料電池を用いた発電手段と、電力を蓄積する蓄電手段と、蓄電手段を充放電する充放電装置と、燃料電池の直流電力と充放電装置の直流電力とを交流電力に変換してモーターを駆動するインバーターとを備えている。特許文献1の図1に示されているように、燃料電池1の負極端子がインバーター6の一端に直接接続されており、燃料電池1とインバーター6とは、電気的に絶縁されていない。
また、特許文献2には、非電化区間で燃料電池を利用する場合と、電化区間で架線からの電源を利用する場合とを切り換えることができるハイブリッド鉄道車両用の電圧変換装置が開示されている。特許文献2の図1又は図5に示されているように、燃料電池50の負極端子がインバーター100の一端に直接接続されており、燃料電池50とインバーター100とは、電気的に絶縁されていない。
さらに、特許文献3には、燃料電池と出力調整手段とを有する直流電力発生手段と、直流電力発生手段の発生する直流電力を交流電力に変換するインバーター手段と、直流電力を充電及び放電する機能を持つ電力蓄積手段とを備える鉄道車両の駆動装置が開示されている。同様に、特許文献4には、燃料電池と、燃料電池の出力電力を調整する出力調整手段とを備える鉄道車両の駆動装置が開示されている。
また、特許文献5には、電化区間及び非電化区間のそれぞれにおいて、複数の異なる電力源(架線、エンジンにより駆動される発電機、燃料電池)に対応する駆動システムが開示されている。しかしながら、特許文献3〜5には、各手段の具体的な構成や、燃料電池及びインバーター手段の接地又は非接地に関しては、特に開示されていない。
特開2008−141879号公報(段落0004−0005、図1) 特開2015−61392号公報(段落0006、図1、図5) 特開2004−282859号公報(請求項2、図8) 特開2010−11683号公報(請求項4) 特開2014−140294号公報(要約書)
上記のように、燃料電池を用いる従来の鉄道車両においては、燃料電池の負極端子及びモーター駆動回路の一端が接地されていたが、最近の移動体向けの大型燃料電池は、非接地とすることが求められている。燃料電池を非接地とすることにより、燃料電池又はその周辺回路において、電位の異なる2カ所で漏電が生じなければ、漏電による電流が流れない。従って、1カ所で漏電が生じた際に、漏電を検知することにより、漏電事故を未然に防止することができる。また、鉄道車両向けの大型燃料電池を製造するメーカーも、燃料電池に直接接続される回路が接地されていない状態における燃料電池の動作を保証する傾向にある。
一方、主電動機を駆動するモーター駆動回路は、従来と同様に、車輪及びレールを介して接地されることが望ましい。モーター駆動回路を接地することにより、モーター駆動回路の各部の電位が安定するので、漏電を検知し易くなると共に、作業の安全を確保することができる。また、燃料電池を用いて走行する自動車やバスのように、モーター駆動回路を含む回路全体を非接地とすると、従来の鉄道車両の回路が使用できなくなるので、新たな回路を開発するための労力やコストがかかるという問題がある。
そこで、上記の点に鑑み、本発明の第1の目的は、燃料電池に直接接続される回路を非接地としつつ、燃料電池又は架線から電力が供給されて主電動機を駆動するモーター駆動回路等を接地することが可能な電力変換装置を提供することである。また、本発明の第2の目的は、そのような電力変換装置を搭載して、非電化区間及び電化区間において走行可能な電気車両を提供することである。さらに、本発明の第3の目的は、そのような電力変換装置において用いられる電力変換方法を提供することである。
以上の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の観点に係る電力変換装置は、燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換するインバーターと、インバーターから交流電圧が供給される1次側巻線、及び、1次側巻線から電気的に絶縁された2次側巻線を有する変圧器と、変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電圧変換回路と、第1のモードにおいて、少なくとも電圧変換回路から供給される直流電圧を電源ラインに供給し、第2のモードにおいて、入力端子から供給される直流電圧を電源ラインに供給する切換回路と、電源ラインから供給される直流電圧に基づいて主電動機の駆動電圧を生成するモーター駆動回路とを備え、インバーターが、電圧変換回路及びモーター駆動回路から電気的に絶縁されている。
本発明の第1の観点によれば、インバーターが、燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換して変圧器の1次側巻線に供給し、電圧変換回路が、変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成してモーター駆動回路に供給する。このような構成によって、インバーターが電圧変換回路及びモーター駆動回路から電気的に絶縁されているので、燃料電池に直接接続される回路を非接地としつつ、燃料電池又は架線から電力が供給されて主電動機を駆動するモーター駆動回路等を接地することが可能となる。
本発明の第2の観点に係る電気車両は、本発明の第1の観点に係る電力変換装置と、電力変換装置が設置された車体に回転可能に取り付けられた複数の車輪とを備え、インバーターが、複数の車輪から電気的に絶縁されている。本発明の第2の観点によれば、接地されているレール上を電気車両が走行する際に、インバーターがレールから電気的に絶縁されるので、燃料電池に直接接続される回路を非接地としつつ、燃料電池又は架線から電力が供給されて主電動機を駆動するモーター駆動回路等を接地することが可能となる。
本発明の第3の観点に係る電力変換方法は、直流電圧を交流電圧に変換するインバーターと、インバーターから交流電圧が供給される1次側巻線、及び、1次側巻線から電気的に絶縁された2次側巻線を有する変圧器と、変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電圧変換回路と、電源ラインから供給される直流電圧に基づいて主電動機の駆動電圧を生成するモーター駆動回路とを含む電力変換装置において用いられる電力変換方法であって、第1のモードにおいて、電圧変換回路によって生成される直流電圧を電源ラインに供給するように切換回路を制御するステップ(a)と、第1のモードにおいて、接地されたレールから電気的に絶縁されたインバーターに制御信号を供給することにより、燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換して変圧器の1次側巻線に供給するステップ(b)と、第1のモードにおいて、電圧変換回路を用いて、変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成するステップ(c)と、第1のモードにおいて、接地されたレールに電気的に接続されたモーター駆動回路に制御信号を供給することにより、電源ラインから供給される直流電圧に基づいて主電動機の駆動電圧を生成するステップ(d)と、第2のモードにおいて、入力端子から供給される直流電圧を電源ラインに供給するように切換回路を制御するステップ(e)と、第2のモードにおいて、接地されたレールに電気的に接続されたモーター駆動回路に制御信号を供給することにより、電源ラインから供給される直流電圧に基づいて主電動機の駆動電圧を生成するステップ(f)とを備える。
本発明の第3の観点によれば、第1のモードにおいて、接地されたレールから電気的に絶縁されたインバーターを用いて、燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換して変圧器の1次側巻線に供給し、電圧変換回路を用いて、変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成して電源ラインに供給するので、燃料電池に直接接続される回路を非接地とすることができる。また、第1及び第2のモードにおいて、電源ラインから供給される直流電圧に基づいて主電動機の駆動電圧を生成するモーター駆動回路等を接地することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置を備える電気車両の構成例を示す回路図である。 図1に示すインバーターに供給される制御信号の波形の例を示す図である。 図1に示す電気車両の第2のモードにおける接続状態を示す図である。 図1及び図3に示すDC/DCコンバーターに降圧時において供給される制御信号の波形の例を示す図である。 図1及び図3に示すDC/DCコンバーターに昇圧時において供給される制御信号の波形の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置を備える電気車両の構成例を示す回路図である。 図6に示すPWMコンバーターに供給される制御信号の波形の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置を備える電気車両の構成例を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る電力変換方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置を備える電気車両の構成例を示す回路図である。この電気車両は、電化区間において架線から供給される電力を用いて走行すると共に、非電化区間(無架線下)においても走行が可能である。図1には、電気車両が燃料電池FC1から供給される電力を用いて走行する第1のモードにおける接続状態が示されている。
図1に示すように、電気車両は、パンタグラフ10と、複数の車輪12と、接地用スイッチ回路13と、高速度遮断器21〜25と、起動用スイッチ回路31〜35と、主電動機40と、補助回路用電源装置(補機)50とを含んでも良い。また、電気車両は、インバーター60等で構成される電力変換装置と、燃料電池FC1と、蓄電池BATと、抵抗R1〜R6と、キャパシターC1〜C5と、インダクターL4及びL5と、サイリスターTH1とを含んでも良い。
パンタグラフ10は、電気車両の屋根の上に取り付けられて、電化区間において架線から電力が供給される。複数の車輪12は、電力変換装置等が設置された車体に回転可能に取り付けられて、接地されたレールに接触して接地電位(0V)が供給される。それらの車輪12の内の所定の車輪は、主電動機40によって駆動される。
高速度遮断器21〜25は、短絡事故電流等が流れたときに回路を遮断することにより、電気車両の内部回路を保護する。接地用スイッチ回路13は、例えば、リレー回路又は電子スイッチ等で構成され、オン状態となったときに、複数の車輪12から接地ラインGLに接地電位を供給する。
起動用スイッチ回路31〜35は、例えば、リレー回路又は電子スイッチ等で構成され、電力変換装置の各部の起動時に使用される。例えば、燃料電池FC1が給電を開始する際には、起動用スイッチ回路31がオフ状態となって、燃料電池FC1から抵抗R1を介してインバーター60に電力が供給されることにより、急峻な突入電流が抑制される。その後は、起動用スイッチ回路31がオン状態となって、燃料電池FC1から起動用スイッチ回路31を介してインバーター60に電力が供給される。
主電動機40は、例えば、インダクションモーター(IM)で構成され、力行時に、三相交流電圧(U相、V相、W相)が供給されて車輪を駆動すると共に、回生時に、車輪にブレーキ力を与えて交流起電力を発生する。補助回路用電源装置50は、例えば、インバーターを含み、電源ラインPLから供給される直流電圧を交流電圧に変換することにより、走行用以外の空調装置等の車内設備に交流電圧を供給する。
燃料電池FC1は、例えば、正極剤として酸素と負極剤として水素とを化学反応させることにより、水の電気分解と逆の反応を利用して電気エネルギーを生成する。非電化区間においては、燃料電池FC1に加えて蓄電池BATを活用することにより、燃料電池FC1において消費される燃料を節約することができる。蓄電池BATとしては、例えば、充電が可能なリチウムイオン二次電池等が用いられる。蓄電池BATは、主に電化区間において充電され、非電化区間において電力変換装置に電力を供給する。
<電力変換装置>
第1の実施形態に係る電力変換装置は、インバーター60と、変圧器(絶縁トランス)70と、電圧変換回路80と、切換回路90と、入力端子91と、モーター駆動回路100と、DC/DCコンバーター110と、制御部120と、格納部130と、制御信号伝送部140とを含んでも良い。
インバーター60は、燃料電池FC1から供給される直流電圧を交流電圧に変換する。変圧器70は、インバーター60から交流電圧が供給される1次側巻線71と、1次側巻線71から電気的に絶縁された2次側巻線72とを有している。電圧変換回路80は、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する。
切換回路90は、例えば、複数のリレー回路又は電子スイッチ等を含み、制御部120から供給される制御信号に従って切換動作を行う。入力端子91には、直流電化区間において、架線からパンタグラフ10を介して直流電圧が供給される。切換回路90は、第1のモードにおいて、電圧変換回路80から供給される直流電圧を電源ラインPLに供給し、第2のモードにおいて、入力端子91から供給される直流電圧を電源ラインPLに供給する。
それにより、電気車両は、第1のモードにおいて、燃料電池FC1から供給される電力を用いて走行し、第2のモードにおいて、架線からパンタグラフ10を介して供給される電力を用いて走行する。また、蓄電池BATの充電が十分に行われている場合には、第3のモードにおいて、電気車両が蓄電池BATから供給される電力を用いて走行するように電力変換装置の動作を切り換えることも可能である。
モーター駆動回路100は、電源ラインPLから供給される直流電圧に基づいて、主電動機40の駆動電圧を生成する。DC/DCコンバーター110は、電源ラインPLの直流電圧を降圧して蓄電池BATを充電し、又は、蓄電池BATから出力される直流電圧を昇圧して電源ラインPLに供給する。
制御部120は、各種の遮断器やスイッチ回路、インバーター60、切換回路90、モーター駆動回路100、及び、DC/DCコンバーター110等を制御するための制御信号を生成する。また、制御部120は、入力端子91の直流電圧が所定の閾値以下である場合に、電力変換装置を第1のモードに設定し、入力端子91の直流電圧が所定の閾値よりも大きい場合に、電力変換装置を第2のモードに設定しても良い。そのために、入力端子91の電圧を測定する電圧計が電気車両に設けられている。あるいは、制御部120は、オペレーターの操作に従って、電力変換装置を第1のモード〜第3のモードの内のいずれかに設定しても良い。
制御部120は、アナログ回路で構成されても良いし、デジタル回路で構成されても良い。あるいは、制御部120は、中央演算装置(CPU)と、CPUに各種の手順を実行させるためのソフトウェア(電力変換プログラム)とで構成されても良い。ソフトウェアは、格納部130の記録媒体に格納される。記録媒体としては、内蔵のハードディスク、外付けハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、CD−ROM、DVD−ROM、又は、各種のメモリー等を用いることができる。
以上において、燃料電池FC1に直接接続されるインバーター60は、変圧器70によって電圧変換回路80及びモーター駆動回路100等から電気的に絶縁されている。それにより、インバーター60は、電気車両の複数の車輪12から電気的に絶縁されており、接地されていない。従って、燃料電池FC1を非接地の状態で使用することができる。
一方、接地用スイッチ回路13は、オン状態となったときに、電圧変換回路80及びモーター駆動回路100等を電気車両の複数の車輪12に電気的に接続する。即ち、接地用スイッチ回路13がオン状態となったときに、電圧変換回路80及びモーター駆動回路100等に接続された接地ラインGLが、電気車両の複数の車輪12及びレールを介して接地される。従って、電圧変換回路80及びモーター駆動回路100等の各部の電位を安定させることができる。
第1のモードにおいては、電気車両が、燃料電池FC1から供給される電力を用いて走行する。そのために、制御部120は、電圧変換回路80から供給される直流電圧を電源ラインPLに供給するように切換回路90を制御する。また、接地用スイッチ回路13、高速度遮断器21〜23、及び、起動用スイッチ回路31〜33は、オン状態となっている。
<インバーター>
高速度遮断器21及び起動用スイッチ回路31がオン状態であるときに、燃料電池FC1は、平滑用のキャパシターC1及びインバーター60に接続されて、インバーター60に直流電圧を供給する。インバーター60は、変圧器70の1次側巻線71の一端に接続された出力ノードN1と、キャパシターC2の一端に接続された出力ノードN2とを有している。変圧器70の1次側巻線71の他端は、キャパシターC2の他端に接続されている。
インバーター60は、燃料電池FC1から供給される直流電圧を交流電圧に変換して、出力ノードN1及びN2に供給する。例えば、インバーター60は、スイッチング素子Q11〜Q14と、スイッチング素子Q11〜Q14にそれぞれ並列接続されたダイオードD11〜D14とを含んでいる。図1に示す例において、スイッチング素子Q11〜Q14の各々は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスター)である。
スイッチング素子Q11及びQ12は、燃料電池FC1の正極端子に接続されるコレクターと、出力ノードN1及びN2にそれぞれ接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD11及びD12は、燃料電池FC1の正極端子に接続されるカソードと、出力ノードN1及びN2にそれぞれ接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q13及びQ14は、出力ノードN1及びN2にそれぞれ接続されたコレクターと、燃料電池FC1の負極端子に接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD13及びD14は、出力ノードN1及びN2にそれぞれ接続されたカソードと、燃料電池FC1の負極端子に接続されたアノードとを有している。
インバーター60は、接地ラインGLから電気的に絶縁されてフローティング状態であるので、接地ラインGLに電気的に接続された制御部120からインバーター60に制御信号を伝送するために、制御信号伝送部140が設けられている。制御信号伝送部140は、例えば、発光素子及び光電変換素子を含む光信号伝送回路、又は、小型の絶縁トランス等で構成される。
スイッチング素子Q11〜Q14は、制御部120から制御信号伝送部140を介してゲートに供給される制御信号に従ってスイッチング動作を行う。それにより、インバーター60は、例えば、燃料電池FC1から供給される直流電圧700Vを交流電圧に変換して、変圧器70の1次側巻線71に供給する。
図2は、図1に示すインバーターに供給される制御信号の波形の例を示す図である。制御部120は、スイッチング素子Q11及びQ14のゲートにそれぞれ供給される制御信号G11及びG14と、スイッチング素子Q12及びQ13のゲートにそれぞれ供給される制御信号G12及びG13とを、交互にハイレベルに活性化する。
ただし、スイッチング素子Q11〜Q14がオン状態からオフ状態に遷移して電圧阻止能力を回復するまでに時間が必要であるので、回路の短絡を避けるために、制御信号G11及びG14の活性化期間と制御信号G12及びG13の活性化期間との間に時間Δtの余裕を持たせている。また、PWM(パルス幅変調)制御によって時間Δtを変化させることにより、インバーター60から出力される交流電圧の大きさを調整しても良い。
制御信号G11及びG14がハイレベルに活性化される期間においては、スイッチング素子Q11及びQ14がオン状態となる。それにより、燃料電池FC1の正極端子から、スイッチング素子Q11、変圧器70の1次側巻線71、キャパシターC2、及び、スイッチング素子Q14を介して、燃料電池FC1の負極端子に電流が流れる。
一方、制御信号G12及びG13がハイレベルに活性化される期間においては、スイッチング素子Q12及びQ13がオン状態となる。それにより、燃料電池FC1の正極端子から、スイッチング素子Q12、キャパシターC2、変圧器70の1次側巻線71、及び、スイッチング素子Q13を介して、燃料電池FC1の負極端子に電流が流れる。
インバーター60が、商用電源の周波数(50Hz〜60Hz)程度の低い周波数を有する交流電圧を生成する場合には、低い周波数の交流電圧を伝送するために、変圧器70が大型になると共に、スイッチング素子Q11〜Q14も大型になってしまう。そこで、本実施形態においては、インバーター60が、例えば、商用電源の周波数の百倍以上である8kHz〜12kHzの範囲内の高い周波数を有する交流電圧を生成する。
<キャパシター>
再び図1を参照すると、キャパシターC2は、インバーター60の出力ノードN2と変圧器70の1次側巻線71との間に接続されて、変圧器70のインダクタンス成分と共に直列共振回路を構成する。この直列共振回路の共振周波数fは、変圧器70の1次側から見たインダクタンスLと、キャパシターC2のキャパシタンスCとを用いて、次式で表される。
f=1/{2π(LC)1/2
インダクタンスL及びキャパシタンスCは、共振周波数fが、インバーター60によって生成される交流電圧の周波数と略等しくなるように設定される。それにより、インバーター60の出力ノードN1と出力ノードN2との間の交流電圧値と比較して、変圧器70の1次側巻線71に供給される交流電圧値を大きくすることができる。例えば、インバーター60が直流電圧700Vを交流電圧700V0−Pに変換する場合に、変圧器70の1次側巻線71に1400V0−Pの交流電圧を供給することができる。
<変圧器と電圧変換回路>
変圧器70は、1次側巻線71の巻数nと2次側巻線72の巻数nとの巻数比(n/n)に応じて、1次側巻線71に供給される交流電圧を(n/n)倍して2次側巻線72から出力する。
電圧変換回路80は、変圧器70の2次側巻線72から出力される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する。キャパシターC3は、電圧変換回路80によって生成される直流電圧を平滑化する。変圧器70の巻数比(n/n)は、例えば、電圧変換回路80によって生成される直流電圧が1500Vとなるように定められる。
第1の実施形態において、電圧変換回路80は、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧を整流して直流電圧を生成するブリッジ接続された複数のダイオードD21〜D24を含む整流回路で構成されている。ダイオードD21及びD22は、電源ラインPLに接続されるカソードと、変圧器70の2次側巻線72の両端にそれぞれ接続されたアノードとを有している。ダイオードD23及びD24は、変圧器70の2次側巻線72の両端にそれぞれ接続されたカソードと、接地ラインGLに接続されたアノードとを有している。
第1の実施形態におけるように、インバーター60が8kHz〜12kHz程度の高い周波数の交流信号を生成する場合には、さらに高い周波数の制御信号でトランジスターをオン/オフ制御して整流動作を行うよりも、ダイオードを用いて整流動作を行う方が、安定性が高く、電力損失も小さくすることができる。
<モーター駆動回路>
第1のモードにおいて、切換回路90は、電圧変換回路80によって生成される直流電圧を電源ラインPLに供給する。電源ラインPLに供給される直流電圧は、インダクターL4を介して、平滑用のキャパシターC4及びモーター駆動回路100に供給される。インダクターL4及びキャパシターC4は、ローパスフィルターを構成しており、モーター駆動回路100に供給される直流電圧を平滑化する。
モーター駆動回路100は、制御部120の制御の下で、電源ラインPLから供給される直流電圧に基づいて主電動機40の駆動電圧を生成する。モーター駆動回路100は、例えば、VVVF(可変電圧可変周波数)インバーター等で構成され、電源ラインPLから供給される直流電圧を交流電圧に変換する。
モーター駆動回路100は、例えば、主電動機40に三相交流電圧を供給するために、スイッチング素子Q31〜Q36と、スイッチング素子Q31〜Q36にそれぞれ並列接続されたダイオードD31〜D36とを含んでいる。図1に示す例において、スイッチング素子Q31〜Q36の各々は、IGBTである。
スイッチング素子Q31〜Q33は、インダクターL4を介して電源ラインPLに接続されたコレクターと、主電動機40の3つの端子にそれぞれ接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD31〜D33は、インダクターL4を介して電源ラインPLに接続されたカソードと、主電動機40の3つの端子にそれぞれ接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q34〜Q36は、主電動機40の3つの端子にそれぞれ接続されたコレクターと、接地ラインGLに接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD34〜D36は、主電動機40の3つの端子にそれぞれ接続されたカソードと、接地ラインGLに接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q31〜Q36は、制御部120からゲートに供給される制御信号に従ってスイッチング動作を行う。それにより、モーター駆動回路100は、例えば、電源ラインPLから供給される直流電圧1500Vを三相交流電圧1500V0−Pに変換して、主電動機40の駆動電圧を生成する。主電動機40が、モーター駆動回路100から供給される駆動電圧に従って車輪を回転させることにより、電気車両が走行する。
モーター駆動回路100は、力行時に、電源ラインPLに供給される直流電圧を三相交流電圧に変換して主電動機40に供給し、回生時に、主電動機40において発生する交流起電力を直流電圧に変換して電源ラインPLに供給する。この直流電圧は、蓄電池BATの充電に用いられるか、又は、架線を介して他の電気車両に供給される。
図3は、図1に示す電気車両の第2のモードにおける接続状態を示す図である。直流電化区間においては、架線からパンタグラフ10を介して入力端子91に直流電圧が供給される。そこで、電気車両は、第2のモードにおいて、架線から供給される電力を用いて走行する。
そのために、制御部120は、入力端子91から供給される直流電圧を電源ラインPLに供給するように切換回路90を制御する。また、接地用スイッチ回路13、高速度遮断器23、及び、起動用スイッチ回路33はオン状態となり、高速度遮断器21及び22、及び、起動用スイッチ回路31及び32はオフ状態となっている。
<DC/DCコンバーター>
DC/DCコンバーター110は、電源ラインPLから蓄電池BATへの充電、又は、蓄電池BATから電源ラインPLへの放電の際に用いられる。蓄電池BATの充放電を行う際には、制御部120が、高速度遮断器24及び25、及び、起動用スイッチ回路34及び35をオン状態に制御する。
DC/DCコンバーター110は、例えば、スイッチング素子Q41及びQ42と、スイッチング素子Q41及びQ42にそれぞれ並列接続されたダイオードD41及びD42と、キャパシターC6と、インダクターL6とを含んでいる。図1及び図3に示す例において、スイッチング素子Q41及びQ42の各々は、IGBTである。
キャパシターC6は、スイッチング素子Q41及びQ42の直列回路の両端電圧を平滑化し、インダクターL5と共にローパスフィルターを構成する。また、電源ラインPLの電位を急速に低下させる場合には、制御部120が、サイリスターTH1をオン状態に制御することにより、電源ラインPLから、インダクターL5、抵抗R6、及び、サイリスターTH1を介して、接地ラインGLに電流が流れる。
スイッチング素子Q41は、インダクターL5を介して電源ラインPLに接続されたコレクターと、インダクターL6に接続されたエミッターと、制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD41は、インダクターL5を介して電源ラインPLに接続されたカソードと、インダクターL6に接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q42は、インダクターL6に接続されたコレクターと、接地ラインGLに接続されたエミッターと、制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD42は、インダクターL6に接続されたカソードと、接地ラインGLに接続されたアノードとを有している。
蓄電池BATの充電電圧は、例えば、600V〜1000Vであり、電源ラインPLから蓄電池BATに充電を行う際には、DC/DCコンバーター110が、電源ラインPLから供給される直流電圧(例えば、1500V)を降圧して降圧電圧(例えば、600V〜1000V)を生成する。
図4は、図1及び図3に示すDC/DCコンバーターに降圧時において供給される制御信号の波形の例を示す図である。制御部120は、スイッチング素子Q41のゲートに供給される制御信号G41を周期的にハイレベルに活性化し、スイッチング素子Q42のゲートに供給される制御信号G42をローレベルに維持する。従って、スイッチング素子Q41が周期的にオン状態となり、スイッチング素子Q42がオフ状態のままとなる。
制御信号G41がハイレベルに活性化される期間においては、スイッチング素子Q41がオン状態となる。それにより、電源ラインPLから、インダクターL5、スイッチング素子Q41、及び、インダクターL6を介して、蓄電池BATの正極端子に電流が流れる。その際に、インダクターL6において、電気エネルギーが磁気エネルギーに変換されて蓄積される。また、ダイオードD42は、オフ状態となる。
一方、制御信号G41がローレベルに非活性化される期間においては、スイッチング素子Q41がオフ状態となる。その際に、インダクターL6に蓄えられた磁気エネルギーが電気エネルギーとして放出されて、接地ラインGLから、ダイオードD42及びインダクターL6を介して、蓄電池BATの正極端子に電流が流れる。
それにより、DC/DCコンバーター110は、電源ラインPLから供給される直流電圧を降圧して降圧電圧を蓄電池BATに供給する降圧チョッパーとして動作する。降圧電圧の値は、スイッチング素子Q41のゲートに供給される制御信号のデューティー比等によって所望の値に制御することができる。
キャパシターC5は、インダクターL6と共にローパスフィルターを構成しており、蓄電池BATに供給される降圧電圧を平滑化する。降圧電圧が蓄電池BATに供給されることにより、蓄電池BATの充電が行われる。このようにして、主に電化区間において蓄電池BATを充電することができる。蓄電池BATが十分に充電されると、制御部120は、制御信号G41をローレベルに非活性化しても良いし、又は、高速度遮断器24又は25をオフ状態に制御しても良い。
非電化区間においては、DC/DCコンバーター110が、蓄電池BATから出力される直流電圧を昇圧して昇圧電圧を生成し、電源ラインPLに供給しても良い。それにより、電気車両は、蓄電池BATから供給される電力を用いて走行することができる(第3のモード)。第3のモードにおいては、制御部120が、切換回路90を非接続状態に制御しても良いし、又は、高速度遮断器22をオフ状態としても良い。
図5は、図1及び図3に示すDC/DCコンバーターに昇圧時において供給される制御信号の波形の例を示す図である。制御部120は、スイッチング素子Q41のゲートに供給される制御信号G41をローレベルに維持し、スイッチング素子Q42のゲートに供給される制御信号G42を周期的にハイレベルに活性化する。従って、スイッチング素子Q41がオフ状態のままとなり、スイッチング素子Q42が周期的にオン状態となる。
制御信号G42がハイレベルに活性化される期間においては、スイッチング素子Q42がオン状態となる。それにより、蓄電池BATの正極端子から、インダクターL6及びスイッチング素子Q42を介して、接地ラインGLに電流が流れる。その際に、インダクターL6において、電気エネルギーが磁気エネルギーに変換されて蓄積される。また、ダイオードD41は、オフ状態となる。
一方、制御信号G42がローレベルに非活性化される期間においては、スイッチング素子Q42がオフ状態となる。その際に、インダクターL6に蓄えられた磁気エネルギーが電気エネルギーとして放出されて、蓄電池BATの正極端子から、インダクターL6、ダイオードD41、及び、インダクターL5を介して、電源ラインPLに電流が流れる。
それにより、DC/DCコンバーター110は、蓄電池BATから供給される直流電圧を昇圧して昇圧電圧を電源ラインPLに供給する昇圧チョッパーとして動作する。昇圧電圧の値は、スイッチング素子Q42のゲートに供給される制御信号のデューティー比等によって所望の値に制御することができる。
本発明の第1の実施形態によれば、電力変換装置において、インバーター60が、燃料電池FC1から供給される直流電圧を交流電圧に変換して変圧器70の1次側巻線71に供給し、電圧変換回路80が、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成してモーター駆動回路100に供給する。このような構成によって、インバーター60が、電圧変換回路80及びモーター駆動回路100から電気的に絶縁されている。
また、電気車両は、上記の電力変換装置と、電力変換装置が設置された車体に回転可能に取り付けられた複数の車輪12とを備え、インバーター60が、複数の車輪12から電気的に絶縁されている。それにより、接地されているレール上を電気車両が走行する際に、インバーター60が、レールから電気的に絶縁される。従って、燃料電池FC1に直接接続される回路を非接地としつつ、燃料電池FC1又は架線から電力が供給されて主電動機40を駆動するモーター駆動回路100等を接地することが可能となる。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置を備える電気車両の構成例を示す回路図である。図6には、電気車両が燃料電池FC1から供給される電力を用いて走行する第1のモードにおける接続状態が示されている。
第2の実施形態においては、電圧変換回路として、図1及び図3に示す第1の実施形態における電圧変換回路80の替わりに、PWMコンバーター80aが用いられる。また、インバーター60が生成する交流電圧の周波数は、例えば、商用電源の周波数の3倍以上である200Hz〜1kHzの範囲内であり、共振を発生させるためのキャパシターC2は省略されている。その他の点に関しては、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様でも良い。
PWMコンバーター80aは、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧を直流電圧(直流リンク電圧)に変換する。その際に、インバーター60によって生成される交流電圧が、変圧器70の漏れインダクタンスを介してPWMコンバーター80aに供給されることになる。例えば、PWMコンバーター80aは、スイッチング素子Q51〜Q54と、スイッチング素子Q51〜Q54にそれぞれ並列接続されたダイオードD51〜D54とを含んでいる。図6に示す例において、スイッチング素子Q51〜Q54の各々は、IGBTである。
スイッチング素子Q51及びQ52は、電源ラインPLに接続されるコレクターと、変圧器70の2次側巻線72の両端にそれぞれ接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD51及びD52は、電源ラインPLに接続されるカソードと、変圧器70の2次側巻線72の両端にそれぞれ接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q53及びQ54は、変圧器70の2次側巻線72の両端にそれぞれ接続されたコレクターと、接地ラインGLに接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD53及びD54は、変圧器70の2次側巻線72の両端にそれぞれ接続されたカソードと、接地ラインGLに接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q51〜Q54は、制御部120からゲートに供給される制御信号に従ってスイッチング動作を行う。それにより、PWMコンバーター80aは、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧を直流リンク電圧(例えば、1500V)に変換して電源ラインPLに供給する。なお、直流リンク電圧とは、キャパシターC3の両端間に発生する脈動直流電圧のことをいう。キャパシターC3の容量を大きくすることにより、直流リンク電圧の脈動振幅を低下させることができる。
図7は、図6に示すPWMコンバーターに供給される制御信号の波形の例を示す図である。制御部120は、スイッチング素子Q51及びQ53のゲートにそれぞれ供給される制御信号G51及びG53を交互にハイレベルに活性化すると共に、スイッチング素子Q52及びQ54のゲートにそれぞれ供給される制御信号G52及びG54を交互にハイレベルに活性化する。従って、スイッチング素子Q51及びQ53が交互にオン状態となり、スイッチング素子Q52及びQ54が交互にオン状態となる。
ここで、制御信号G51〜G54の生成方法の一例について説明する。図7の上段には、互いに逆相の三角波キャリアVC1及びVC2の波形と、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧に同期する単位正弦波(変調波)VMの波形とが示されている。図7に示す例においては、三角波キャリアVC1及びVC2の振幅が「1」に正規化されている。
制御部120は、変調波VMが三角波キャリアVC1よりも大きい期間において、制御信号G51をハイレベルに活性化すると共に、制御信号G53をローレベルに非活性化する。また、制御部120は、変調波VMが三角波キャリアVC1よりも小さい期間において、制御信号G51をローレベルに非活性化すると共に、制御信号G53をハイレベルに活性化する。
さらに、制御部120は、変調波VMが三角波キャリアVC2よりも小さい期間において、制御信号G52をハイレベルに活性化すると共に、制御信号G54をローレベルに非活性化する。また、制御部120は、変調波VMが三角波キャリアVC2よりも大きい期間において、制御信号G52をローレベルに非活性化すると共に、制御信号G54をハイレベルに活性化する。
その結果、キャパシターC3の両端間に発生する直流リンク電圧をVdとしたときに、変圧器70の2次側巻線72の両端間の電圧である線間電圧(電圧指令値)Vcが、変調波VMの正の半周期において交互に「0」とVdとになり、変調波VMの負の半周期において交互に「0」と−Vdとになる。
それにより、PWMコンバーター80aは、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧を直流リンク電圧に変換して電源ラインPLに供給する。直流リンク電圧の値は、スイッチング素子Q51〜Q54のゲートに供給される制御信号の周期又はデューティー比等によって所望の値に制御することができる。従って、変圧器70の1次側巻線71と2次側巻線72との巻数比の自由度が増大する。
また、電源ラインPLに供給される直流リンク電圧の制御は、インバーター60から出力される交流電圧の大きさを調整することにより行っても良い。その場合には、PWMコンバーター80aにおいてスイッチング素子Q51〜Q54を省略して、図1及び図3に示す電圧変換回路80と同様の構成としても良い。
モーター駆動回路100は、制御部120の制御の下で、PWMコンバーター80aから電源ラインPLを介して供給される直流リンク電圧に基づいて、主電動機40の駆動電圧を生成する。それにより、電気車両が、燃料電池FC1から供給される電力を用いて走行する。
本発明の第2の実施形態によれば、インバーター60がPWMコンバーター80a及びモーター駆動回路100から電気的に絶縁されている。従って、燃料電池FC1に直接接続される回路を非接地としつつ、燃料電池FC1又は架線から電力が供給されて主電動機40を駆動するモーター駆動回路100等を接地することが可能となる。
<第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置を備える電気車両の構成例を示す回路図である。図8には、電気車両が2つの燃料電池FC1及びFC2から供給される電力を用いて走行する第1のモードにおける接続状態が示されている。
第3の実施形態においては、図6に示す第2の実施形態の構成に加えて、電気車両が、第2の燃料電池FC2と、高速度遮断器26と、起動用スイッチ回路36と、抵抗R7と、キャパシターC7とをさらに含んでいる。また、電力変換装置が、第2のインバーター60aと、第2の変圧器70aと、第2のPWMコンバーター80bとをさらに含んでいる。その他の点に関しては、第3の実施形態は、第2の実施形態と同様でも良い。
高速度遮断器26及び起動用スイッチ回路36がオン状態であるときに、第2の燃料電池FC2が、平滑用のキャパシターC7及び第2のインバーター60aに接続されて、第2のインバーター60aに直流電圧を供給する。第2のインバーター60aは、第2の変圧器70aの1次側巻線71aの両端にそれぞれ接続された出力ノードN3及びN4を有している。
第2のインバーター60aは、第2の燃料電池FC2から供給される直流電圧を交流電圧に変換して、出力ノードN3及びN4に供給する。例えば、第2のインバーター60aは、スイッチング素子Q61〜Q64と、スイッチング素子Q61〜Q64にそれぞれ並列接続されたダイオードD61〜D64とを含んでいる。図8に示す例において、スイッチング素子Q61〜Q64の各々は、IGBTである。
スイッチング素子Q61及びQ62は、第2の燃料電池FC2の正極端子に接続されたコレクターと、出力ノードN3及びN4にそれぞれ接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD61及びD62は、第2の燃料電池FC2の正極端子に接続されたカソードと、出力ノードN3及びN4にそれぞれ接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q63及びQ64は、出力ノードN3及びN4にそれぞれ接続されたコレクターと、第2の燃料電池FC2の負極端子に接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD63及びD64は、出力ノードN3及びN4にそれぞれ接続されたカソードと、第2の燃料電池FC2の負極端子に接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q61〜Q64は、制御部120から制御信号伝送部140を介してゲートに供給される制御信号に従ってスイッチング動作を行う。それらの制御信号の波形は、図2に示す制御信号の波形と同様でも良い。第2のインバーター60aは、例えば、第2の燃料電池FC2から供給される直流電圧700Vを交流電圧に変換して、第2の変圧器70aの1次側巻線71aに供給する。交流電圧の周波数は、例えば、商用電源の周波数の3倍以上である200Hz〜1kHzの範囲内である。
第2の変圧器70aは、第2のインバーター60aから交流電圧が供給される1次側巻線71aと、1次側巻線71aから電気的に絶縁された2次側巻線72aとを有している。それにより、第2のインバーター60aは、第2のPWMコンバーター80b及びモーター駆動回路100等が接続された接地ラインGLから電気的に絶縁される。
第2のPWMコンバーター80bは、第2の変圧器70aの2次側巻線72aから供給される交流電圧を直流リンク電圧(例えば、1500V)に変換して電源ラインPLに供給する。例えば、第2のPWMコンバーター80bは、スイッチング素子Q71〜Q74と、スイッチング素子Q71〜Q74にそれぞれ並列接続されたダイオードD71〜D74とを含んでいる。図8に示す例において、スイッチング素子Q71〜Q74の各々は、IGBTである。
スイッチング素子Q71及びQ72は、電源ラインPLに接続されるコレクターと、第2の変圧器70aの2次側巻線72aの両端にそれぞれ接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD71及びD72は、電源ラインPLに接続されるカソードと、第2の変圧器70aの2次側巻線72aの両端にそれぞれ接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q73及びQ74は、第2の変圧器70aの2次側巻線72aの両端にそれぞれ接続されたコレクターと、接地ラインGLに接続されたエミッターと、それぞれの制御信号が供給されるゲートとを有している。ダイオードD73及びD74は、第2の変圧器70aの2次側巻線72aの両端にそれぞれ接続されたカソードと、接地ラインGLに接続されたアノードとを有している。
スイッチング素子Q71〜Q74は、制御部120からゲートに供給される制御信号に従ってスイッチング動作を行う。それらの制御信号の波形は、図7に示す制御信号の波形と同様でも良い。第2のPWMコンバーター80bは、第2の変圧器70aの2次側巻線72aから供給される交流電圧を直流リンク電圧に変換して電源ラインPLに供給する。直流リンク電圧の値は、スイッチング素子Q71〜Q74のゲートに供給される制御信号の周期又はデューティー比等によって所望の値に制御することができる。
電源ラインPLにおいて、PWMコンバーター80aから供給される直流リンク電圧と第2のPWMコンバーター80bから供給される直流リンク電圧とが合成される。従って、制御部120は、PWMコンバーター80aから供給される直流リンク電圧と第2のPWMコンバーター80bから供給される直流リンク電圧とが不均衡にならないように、燃料電池FC1及びFC2の出力電圧に応じて、PWMコンバーター80a及び第2のPWMコンバーター80bに供給される制御信号の周期又はデューティー比等を設定する。そのために、燃料電池FC1の出力電圧を測定する電圧計と、燃料電池FC2の出力電圧を測定する電圧計とが、電気車両に設けられている。
本発明の第3の実施形態によれば、インバーター60がPWMコンバーター80a及びモーター駆動回路100から電気的に絶縁されていると共に、第2のインバーター60aが第2のPWMコンバーター80b及びモーター駆動回路100から電気的に絶縁されている。従って、燃料電池FC1及びFC2に直接接続される回路を非接地としつつ、燃料電池FC1及びFC2又は架線から電力が供給されて主電動機40を駆動するモーター駆動回路100等を接地することが可能となる。
<電力変換方法>
次に、本発明の一実施形態に係る電力変換方法について、図1、図3、及び、図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の一実施形態に係る電力変換方法を示すフローチャートである。
この電力変換方法は、図1及び図3に示すように、直流電圧を交流電圧に変換するインバーター60と、インバーター60から交流電圧が供給される1次側巻線71、及び、1次側巻線71から電気的に絶縁された2次側巻線72を有する変圧器70と、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電圧変換回路80と、電源ラインPLから供給される直流電圧に基づいて主電動機40の駆動電圧を生成するモーター駆動回路100とを含む電力変換装置において用いられる。
図9に示すステップS1において、制御部120が、電力変換装置を第1のモード〜第3のモードの内のいずれかに設定する。電気車両は、第1のモードにおいて、燃料電池FC1から供給される電力を用いて走行し、第2のモードにおいて、架線から供給される電力を用いて走行し、第3のモードにおいて、蓄電池BATから供給される電力を用いて走行する。
図9に示すステップS2〜S5は、第1のモードにおける電力変換装置(図1参照)の動作を表している。まず、ステップS2において、制御部120が、電圧変換回路80によって生成される直流電圧を電源ラインPLに供給するように切換回路90を制御する。
次に、ステップS3において、制御部120が、接地されたレールから電気的に絶縁されたインバーター60に制御信号を供給する。それにより、インバーター60が、燃料電池FC1から供給される直流電圧を交流電圧に変換して変圧器70の1次側巻線71に供給する。また、ステップS4において、電圧変換回路80を用いて、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧に基づいて直流電圧が生成される。
ここで、ステップS4において、電圧変換回路80を構成するブリッジ接続された複数のダイオードD21〜D24を用いて、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧を整流して直流電圧が生成されるようにしても良い。あるいは、図6に示すPWMコンバーター80aが用いられる場合には、制御部120が、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧を直流電圧に変換するように、電圧変換回路を構成するPWMコンバーター80aに制御信号を供給するようにしても良い。
次に、ステップS5において、制御部120が、接地されたレールに電気的に接続されたモーター駆動回路100に制御信号を供給する。それにより、モーター駆動回路100が、電源ラインPLから供給される直流電圧に基づいて、主電動機40の駆動電圧を生成する。その結果、電気車両が、燃料電池FC1から供給される電力を用いて走行する。
図9に示すステップS6〜S7は、第2のモード(図3参照)における電力変換装置の動作を表している。まず、ステップS6において、制御部120が、パンタグラフ10を介して架線に電気的に接続されている入力端子91から供給される直流電圧を電源ラインPLに供給するように切換回路90を制御する。
次に、ステップS7において、制御部120が、接地されたレールに電気的に接続されたモーター駆動回路100に制御信号を供給する。それにより、モーター駆動回路100が、電源ラインPLから供給される直流電圧に基づいて、主電動機40の駆動電圧を生成する。その結果、電気車両が、架線から供給される電力を用いて走行する。
図9に示すステップS8〜S10は、第3のモードにおける電力変換装置の動作を表している。まず、ステップS8において、制御部120が、切換回路90を非接続状態に制御する。あるいは、制御部120が、高速度遮断器22をオフ状態としても良い。
次に、ステップS9において、制御部120が、DC/DCコンバーター110に制御信号を供給する。それにより、DC/DCコンバーター110が、蓄電池BATから出力される直流電圧を昇圧して電源ラインPLに供給する。
次に、ステップS10において、制御部120が、接地されたレールに電気的に接続されたモーター駆動回路100に制御信号を供給する。それにより、モーター駆動回路100が、電源ラインPLから供給される直流電圧に基づいて、主電動機40の駆動電圧を生成する。その結果、電気車両が、蓄電池BATから供給される電力を用いて走行する。
本実施形態によれば、第1のモードにおいて、接地されたレールから電気的に絶縁されたインバーター60を用いて、燃料電池FC1から供給される直流電圧を交流電圧に変換して変圧器70の1次側巻線71に供給し、電圧変換回路80を用いて、変圧器70の2次側巻線72から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成して電源ラインPLに供給するので、燃料電池FC1に直接接続される回路を非接地とすることができる。また、第1〜第3のモードにおいて、電源ラインPLから供給される直流電圧に基づいて主電動機40の駆動電圧を生成するモーター駆動回路100等を接地することができる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。例えば、以上説明した実施形態の内から選択された複数の実施形態を組み合わせて実施することも可能である。
本発明は、鉄道車両等の電気車両において用いられる電力変換装置、又は、そのような電力変換装置を搭載した電気車両において利用することが可能である。
10…パンタグラフ、12…車輪、13…接地用スイッチ回路、21〜26…高速度遮断器、31〜36…起動用スイッチ回路、40…主電動機、50…補助回路用電源装置、60、60a…インバーター、70、70a…変圧器、71、71a…1次側巻線、72、72a…2次側巻線、80…電圧変換回路、80a、80b…PWMコンバーター、90…切換回路、91…入力端子、100…モーター駆動回路、110…DC/DCコンバーター、120…制御部、130…格納部、140…制御信号伝送部、FC1、FC2…燃料電池、BAT…蓄電池、R1〜R7…抵抗、C1〜C7…キャパシター、L4〜L6…インダクター、Q11〜Q74…スイッチング素子、D11〜D74…ダイオード

Claims (12)

  1. 燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換するインバーターと、
    前記インバーターから交流電圧が供給される1次側巻線、及び、1次側巻線から電気的に絶縁された2次側巻線を有する変圧器と、
    前記変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電圧変換回路と、
    第1のモードにおいて、少なくとも前記電圧変換回路から供給される直流電圧を電源ラインに供給し、第2のモードにおいて、入力端子から供給される直流電圧を前記電源ラインに供給する切換回路と、
    前記電源ラインから供給される直流電圧に基づいて主電動機の駆動電圧を生成するモーター駆動回路と、
    を備え、前記インバーターが、前記電圧変換回路及び前記モーター駆動回路から電気的に絶縁されている、電力変換装置。
  2. 前記電圧変換回路が、前記変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧を整流して直流電圧を生成するブリッジ接続された複数のダイオードを含む、請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記インバーターの出力ノードと前記変圧器の1次側巻線との間に接続されて、前記変圧器のインダクタンス成分と共に直列共振回路を構成するキャパシターをさらに備える、請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記電圧変換回路が、前記変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧を直流電圧に変換するPWMコンバーターを含む、請求項1記載の電力変換装置。
  5. 第2の燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換する第2のインバーターと、
    前記第2のインバーターから交流電圧が供給される1次側巻線、及び、1次側巻線から電気的に絶縁された2次側巻線を有する第2の変圧器と、
    前記第2の変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧を直流電圧に変換する第2のPWMコンバーターと、
    をさらに備え、前記第2のインバーターが、前記第2のPWMコンバーター及び前記モーター駆動回路から電気的に絶縁されており、前記PWMコンバーターから出力される直流電圧と前記第2のPWMコンバーターから出力される直流電圧とが合成される、請求項4記載の電力変換装置。
  6. 前記電源ラインの直流電圧を降圧して蓄電池を充電し、又は、前記蓄電池から出力される直流電圧を昇圧して前記電源ラインに供給するDC/DCコンバーターをさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項記載の電力変換装置。
  7. 前記入力端子の直流電圧が所定の閾値以下である場合に、前記電力変換装置を前記第1のモードに設定し、前記入力端子の直流電圧が所定の閾値よりも大きい場合に、前記電力変換装置を前記第2のモードに設定する制御部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項記載の電力変換装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の電力変換装置と、
    前記電力変換装置が設置された車体に回転可能に取り付けられた複数の車輪と、
    を備え、前記インバーターが、前記複数の車輪から電気的に絶縁されている、電気車両。
  9. オン状態となったときに、前記電圧変換回路及び前記モーター駆動回路を前記複数の車輪に電気的に接続するスイッチ回路をさらに備える、請求項8記載の電気車両。
  10. 直流電圧を交流電圧に変換するインバーターと、前記インバーターから交流電圧が供給される1次側巻線、及び、1次側巻線から電気的に絶縁された2次側巻線を有する変圧器と、前記変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電圧変換回路と、電源ラインから供給される直流電圧に基づいて主電動機の駆動電圧を生成するモーター駆動回路とを含む電力変換装置において用いられる電力変換方法であって、
    第1のモードにおいて、前記電圧変換回路によって生成される直流電圧を前記電源ラインに供給するように切換回路を制御するステップ(a)と、
    前記第1のモードにおいて、接地されたレールから電気的に絶縁された前記インバーターに制御信号を供給することにより、燃料電池から供給される直流電圧を交流電圧に変換して前記変圧器の1次側巻線に供給するステップ(b)と、
    前記第1のモードにおいて、前記電圧変換回路を用いて、前記変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧に基づいて直流電圧を生成するステップ(c)と、
    前記第1のモードにおいて、接地されたレールに電気的に接続された前記モーター駆動回路に制御信号を供給することにより、前記電源ラインから供給される直流電圧に基づいて前記主電動機の駆動電圧を生成するステップ(d)と、
    第2のモードにおいて、入力端子から供給される直流電圧を前記電源ラインに供給するように前記切換回路を制御するステップ(e)と、
    前記第2のモードにおいて、接地されたレールに電気的に接続された前記モーター駆動回路に制御信号を供給することにより、前記電源ラインから供給される直流電圧に基づいて前記主電動機の駆動電圧を生成するステップ(f)と、
    を備える電力変換方法。
  11. ステップ(c)が、前記電圧変換回路を構成するブリッジ接続された複数のダイオードを用いて、前記変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧を整流して直流電圧を生成することを含む、請求項10記載の電力変換方法。
  12. ステップ(c)が、前記変圧器の2次側巻線から供給される交流電圧を直流電圧に変換するように、前記電圧変換回路を構成するPWMコンバーターに制御信号を供給することを含む、請求項10記載の電力変換方法。
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