JP6744759B2 - 光学ユニット及び光学ユニットの製造方法 - Google Patents
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Description
[バックライトユニット]
図1の液晶表示装置用バックライトユニットは、エッジライト型バックライトユニットであって、光源3から出射される光線を表側に導く液晶表示装置のバックライトユニットである。当該バックライトユニットは、一の端面から入射した光線を表側に導くライトガイドフィルム2と、ライトガイドフィルム2の一の端面に沿うように配設される光源3と、ライトガイドフィルム2の表側に配設される当該光学ユニット1とを備える。また、図1の液晶表示装置用バックライトユニットは、ライトガイドフィルム2の裏側に配設され、ライトガイドフィルム2の裏面から出射される光線を表側に反射させ、再度ライトガイドフィルム2に入射させる反射シート4をさらに備える。
当該光学ユニット1は、基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合されている。当該光学ユニット1は、図2に示すように、上記光学シートとして、ライトガイドフィルム2の表側に配設される光拡散シート(下用光拡散シート5)と、下用光拡散シート5の表側に重畳される第1プリズムシート6と、第1プリズムシート6の表側に重畳される第2プリズムシート7と、第2プリズムシート7の表側に重畳される光拡散シート(上用光拡散シート8)とを備える。下用光拡散シート5は、裏面から入射された光線を拡散させつつ法線方向側へ集光させる(集光拡散させる)。第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7は、裏面から入射された光線を法線方向側に屈折させる。具体的には、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7は、プリズム列の稜線方向が平面視で直交しており、下用光拡散シート5から出射された光線を第1プリズムシート6が稜線方向に対して垂直方向かつ法線方向側に屈折させ、さらに第1プリズムシート6から出射された光線を第2プリズムシート7が液晶層の裏面に対して略垂直に進行するように屈折させる。上用光拡散シート8は、裏面から入射された光線を若干程度拡散させて第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7のプリズム列の形状等に起因する輝度ムラを抑制する。
下用光拡散シート5は、ライトガイドフィルム2の表面に直接(他のシート等を介さず)配設されている。下用光拡散シート5は、基材層11と、基材層11の表面に積層され、樹脂ビーズ及びそのバインダーを有する光拡散層12からなる光学層と、基材層11の裏面に積層されるスティッキング防止層13とを有する。下用光拡散シート5は、基材層11、基材層11の表面に直接積層される光拡散層12及び基材層11の裏面に直接積層されるスティッキング防止層13の3層から構成されている(基材層11、光拡散層12及びスティッキング防止層13以外の他の層を有していない)。下用光拡散シート5は、平面視方形状に形成されている。
基材層11は、下用光拡散シート5の最裏面を構成する。基材層11は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層11の主成分としては、特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等が挙げられる。中でも、透明性に優れ、強度が高いポリエチレンテレフタレートが好ましく、撓み性能が改善されたポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。なお、「主成分」とは、最も含有量の多い成分をいい、例えば含有量が50質量%以上の成分をいう。
光拡散層12は、下用光拡散シート5の最表面を構成する。光拡散層12は、複数の樹脂ビーズを略等密度で分散含有している。複数の樹脂ビーズはバインダーに囲まれている。光拡散層12は、複数の樹脂ビーズを分散含有することによって、裏側から表側に透過する光を略均一に拡散させる。また、光拡散層12は、複数の樹脂ビーズによって表面に複数の凸部が略均一に形成されている。光拡散層12は、複数の凸部の頂点が後述する複数の接着剤部21と接着されている。また、光拡散層12は、複数の凸部のレンズ的作用によって、優れた光拡散機能を発揮し、この光拡散機能に起因して透過光線を法線方向側へ屈折させる屈折機能及び透過光線を法線方向に巨視的に集光させる集光機能を有している。
スティッキング防止層13は、樹脂マトリックス中に樹脂ビーズが分散されて形成されている。この樹脂ビーズは、基材層11の裏側に散点的に配設されている。スティッキング防止層13は、この樹脂ビーズが散点的に配設されることによって、樹脂ビーズに起因して形成される複数の微細凸部と、樹脂ビーズが存在しない平坦部とを有している。スティッキング防止層13は、裏側に配設されるライトガイドフィルム2と上記複数の微細凸部で散点的に当接し、裏面全面で当接しないことによってスティッキングを防止し、液晶表示装置の輝度ムラを抑制する。
下用光拡散シート5は、例えば基材層11を構成する基材フィルムの表面に光拡散層12の形成材料を塗工し、乾燥、硬化させる工程と、基材フィルムの裏面にスティッキング防止層13の形成材料を塗工し、乾燥、硬化させる工程とにより製造することができる。
第1プリズムシート6は、下用光拡散シート5の表面に直接(他のシート等を介さず)重畳されている。第1プリズムシート6は、基材層14と、基材層14の表面に積層され、プリズム列15からなる光学層とを有する。第1プリズムシート6は、基材層14及び基材層14の表面に直接積層されるプリズム列15の2層から構成されている(基材層14及びプリズム列15以外の他の層を有していない)。第1プリズムシート6は、平面視方形状に形成されている。
基材層14は、第1プリズムシート6の最裏面を構成する。基材層14は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層14の主成分としては、上述の下用光拡散シート5の基材層の主成分と同様とすることができる。
プリズム列15は、平行に配設される複数の突条プリズム部15aによって構成されている。各突条プリズム部15aは三角柱状体であり、各々略同形状に形成されている。各突条プリズム列15aの断面形状としては、特に限定されないが、基材層14との積層面を底辺とする二等辺三角形が好ましい。
第1プリズムシート6の製造方法としては、基材層14を形成した後にプリズム列15を形成する方法と、基材層14及びプリズム列15を一体成形する方法とが挙げられ、具体的には、
(a)第1プリズムシート6表面の反転形状を有するシート型に合成樹脂を積層し、そのシート型を剥がすことで第1プリズムシート6を形成する方法、
(b)第1プリズムシート6表面の反転形状を有する金型に溶融樹脂を注入する射出成型法、
(c)シート化された樹脂を再加熱して上記同様の金型と金属板との間に挟んでプレスして形状を転写する方法、
(d)第1プリズムシート6表面の反転形状を周面に有するロール型と他のロールとのニップに溶融状態の樹脂を通し、上記形状を転写する押出シート成形法、
(e)基材層14に紫外線硬化型樹脂を塗工し、上記同様の反転形状を有するシート型、金型又はロール型に押さえつけて未硬化の紫外線硬化型樹脂に形状を転写し、紫外線を当てて紫外線硬化型樹脂を硬化させる方法、
(f)上記同様の反転形状を有する金型又はロール型に未硬化の紫外線硬化型樹脂を充填塗布し、基材層14で押さえつけて均し、紫外線を当てて紫外線硬化型樹脂を硬化させる方法、
(g)紫外線硬化型樹脂の代わりに電子線硬化型樹脂を使用する方法
等が挙げられる。
上述のように、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6は、第1プリズムシート6の裏面(つまり、基材層14の裏面)に散点的に突設される複数の半球状接着剤部21によって貼合されている。第1プリズムシート6の基材層14の裏面は平坦面として構成されており、複数の接着剤部21はこの平坦面に底面が接着された状態で配されている。複数の接着剤部21は、基材層14の裏面にランダムで(つまり、規則性を有さず)配されている。また、図3及び図4に示すように、下用光拡散シート5は、光拡散層12の表面に形成される複数の凸部の頂点が複数の接着剤部21の球面を押しつぶした状態で、複数の接着剤部21に接着されている。下用光拡散シート5は、上記複数の凸部によって第1プリズムシート6の基材層14の裏面と散点的に当接しており、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6間におけるこの当接部分及び複数の接着剤部21による貼着部分以外には空隙(空気層)が形成されている。なお、複数の接着剤部21は、上記複数の凸部との接着部分にのみ配されていることが好ましいが、上記複数の凸部との接着部分以外にも配されていてもよい。
第2プリズムシート7は、第1プリズムシート6の表面に直接(他のシート等を介さず)重畳されている。第2プリズムシート7は、基材層16と、基材層16の表面に積層され、プリズム列17からなる光学層とを有する。第2プリズムシート7のプリズム列17の稜線方向と、第1プリズムシート6のプリズム列15の稜線方向とは平面視で直交している。第2プリズムシート7は、基材層16及び基材層16の表面に直接積層されるプリズム列17の2層から構成されている(基材層16及びプリズム列17以外の他の層を有していない)。第2プリズムシート7は、平面視矩形状に形成されている。
基材層16は、第2プリズムシートの最裏面を構成する。基材層16は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層16の主成分としては、上述の第1プリズムシート6の基材層14の主成分と同様とすることができる。また、基材層16の平均厚さとしては、上述の第1プリズムシート6の基材層14の平均厚さと同様とすることができる。
プリズム列17は、平行に配設される複数の突条プリズム部17aによって構成されている。各突条プリズム部17aは三角柱状体であり、各々略同形状に形成されている。各突条プリズム列17aの断面形状としては、特に限定されないが、基材層16との積層面を底辺とする二等辺三角形が好ましい。プリズム列17の平均稜線間隔(平均ピッチ)、各突条プリズム部17aの高さ及び頂角としては、上述の第1プリズムシート6と同様とすることができる。
第2プリズムシート7は、上述の第1プリズムシート6と同様の製造方法によって製造することができる。
上述のように、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7は、第2プリズムシート7の裏面(つまり、基材層16の裏面)に散点的に突設される複数の半球状接着剤部22によって貼合されている。第2プリズムシート7の裏面は平坦面として構成されており、複数の接着剤部22はこの平坦面に底面が接着された状態で配されている。複数の接着剤部22は、基材層16の裏面にランダムで(つまり、規則性を有さず)配されている。また、図6及び図7に示すように、第1プリズムシート6は、プリズム列15の頂点(複数の突条プリズム部15aの頂点)が複数の接着剤部22の球面を押しつぶした状態で、複数の接着剤部22に接着されている。第1プリズムシート6は、プリズム列15の頂点によって第2プリズムシート7の基材層16の裏面と散点的に当接しており、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7間におけるこの当接部分及び複数の接着剤部22による貼着部分以外には空隙(空気層)が形成されている。なお、複数の接着剤部22は、プリズム列15との接着部分にのみ配されていることが好ましいが、プリズム列15との接着部分以外にも配されていてもよい。
上用光拡散シート8は、第2プリズムシート7の表面に直接(他のシート等を介さず)配設されている。上用光拡散シート8は、基材層18と、基材層18の表面に積層され、樹脂ビーズ及びそのバインダーを有する光拡散層19からなる光学層とを有する。上用光拡散シート8は、基材層18及び基材層18の表面に直接積層される光拡散層19の2層から構成されている(基材層18及び光拡散層19以外の他の層を有していない)。上用光拡散シート8は、平面視矩形状に形成されている。
基材層18は、上用光拡散シート8の最裏面を構成する。基材層18は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層18の主成分としては、上述の下用光拡散シート5の基材層11の主成分と同様とすることができる。また、基材層18の平均厚さとしては、上述の下用光拡散シート5の基材層11の平均厚さと同様とすることができる。
光拡散層19は、上用光拡散シート8の最表面を構成する。光拡散層19は、複数の樹脂ビーズを略等密度で分散含有している。複数の樹脂ビーズはバインダーに囲まれている。光拡散層19は、裏面から入射された光線を若干程度拡散させてモアレの発生を防止する。光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの主成分は、上述の下用光拡散シート5の光拡散層12に含まれる複数の樹脂ビーズの主成分と同様とすることができる。また、光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの形状及び平均粒子径は、上述の下用光拡散シート5の光拡散層12に含まれる複数の樹脂ビーズと同様とすることができる。上用光拡散シート8は、上述のようにモアレを防止するために配設されるものであるため、下用光拡散シート5と同様の高い光拡散性を必要としない。そのため、光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの配合量は、上述の下用光拡散シート5の光拡散層12に含まれる樹脂ビーズの配合量よりも少ないことが好ましい。光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの配合量(バインダーの形成材料であるポリマー組成物中のポリマー分100質量部に対する固形分換算の配合量)の下限としては、5質量部が好ましく、10質量部がより好ましい。一方、光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの配合量の上限としては、40質量部が好ましく、30質量部がより好ましい。
上用光拡散シート8は、例えば基材層18を構成する基材フィルムの表面に光拡散層19の形成材料を塗工し、乾燥、硬化させることで製造することができる。
上述のように、第2プリズムシート7及び上用光拡散シート8は、上用光拡散シート8の裏面(つまり、基材層18の裏面)に散点的に突設される複数の半球状接着部23によって貼合されている。上用光拡散シート8の裏面は平坦面として構成されており、複数の接着剤部23はこの平坦面に底面が接着された状態で配されている。複数の接着剤部23は、基材層18の裏面にランダムで(つまり、規則性を有さず)配されている。複数の接着剤部23は、底面が楕円状に形成されており、この底面の長軸が、裏側光学シートである第2プリズムシート7のプリズム列17の稜線方向と平行に配設されていることが好ましい。複数の接着剤部23の具体的構成は、第2プリズムシート7の裏面に突設される上述の複数の接着剤部22と同様である。接着剤部23を構成する接着剤は、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を貼合せる上述の複数の接着剤部21を構成する接着剤と同様、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む。また、接着剤部23には、上述の接着剤部21と同様の添加剤が添加されていてもよい。
ライトガイドフィルム2は、端面から入射される光線を表面から略均一に出射する。ライトガイドフィルム2は、平面視略方形状に形成されており、厚みが略均一の板状(非楔形状)に形成されている。ライトガイドフィルム2は、裏面に表側に陥没する複数の凹部24を有している。また、ライトガイドフィルム2は、裏面にスティッキング防止部を有している。具体的には、ライトガイドフィルム2は、上記スティッキング防止部として、複数の凹部24の周囲に存在し、裏面側に突出する複数の隆起部25を有している。隆起部25は、凹部24に隣接して設けられ、隆起部25の内側面は凹部24の形成面と連続している。
光源3は、ライトガイドフィルム2の端面に沿って配設されている。光源3は、光出射面がライトガイドフィルム2の端面に対向(又は当接)するよう配設されている。光源3としては、種々のものを用いることが可能であり、例えば発光ダイオード(LED)を用いることができる。具体的には、この光源3として、複数の発光ダイオードがライトガイドフィルム2の端面に沿って配設されたものを用いることができる。
反射シート4は、ライトガイドフィルム2の裏面に形成される複数の隆起部25と当接するようにライトガイドフィルム2の裏側に配設される。反射シート4は、ライトガイドフィルム2の裏面から出射された光線を表側に反射させる。反射シート4としては、ポリエステル等の基材樹脂にフィラーを分散含有させた白色シートや、ポリエステルから形成されるフィルムの表面に、アルミニウム、銀等の金属を蒸着させることで正反射性が高められた鏡面シート等が挙げられる。
当該光学ユニット1は、複数の光学シートが重畳状態で貼合されているので、例えば液晶表示装置のバックライトユニット用として用いられる場合に、液晶表示装置に組み込む際等の取扱性に優れる(当該光学ユニット1を用いることで、複数の光学シートを1つずつ組み込まなくてもよい)。また、当該光学ユニット1は、隣接する光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設される複数の接着剤部21,22,23によって貼合されているので(つまり、隣接する光学シートは全面的に貼合されていないので)、この隣接する光学シート間に空気層を形成することができ、これにより光学特性の低下を抑制することができる。さらに、当該光学ユニット1は、隣接する光学シートを貼合せる接着剤部21,22,23が活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み半球状に形成されているので、隣接する光学シートの接着部分に傷付きが生じるおそれが低い。つまり、当該光学ユニット1は、接着剤部21,22,23が活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み半球状に形成されているので、接着剤部が感圧型接着剤によって形成されている場合のように圧力をかけて隣接する光学シートを接着しなくてもよいので、接着時に接着部分に傷付きが生じるおそれが低い。そのため、当該光学ユニット1は、接着部分の傷に起因する光学特性の低下を抑制することができる。
次に、当該光学ユニット1の製造方法について説明する。当該光学ユニットの製造方法は、隣接する一対の光学シートのうちの表側光学シートの裏面に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を散点的に塗工する工程(塗工工程)と、上記塗工工程後の表側光学シートの裏面に一対の光学シートのうちの裏側光学シートを重畳する工程(重畳工程)と、上記重畳工程後に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を硬化させる工程(硬化工程)とを備える。当該光学ユニット1は、上記塗工工程、重畳工程及び硬化工程を繰り返し行い、複数の光学シートを重畳していくことで製造される。以下では、上記塗工工程、重畳工程及び硬化工程について、図10〜図12を参照して、表側光学シートが上述の第2プリズムシート7であり、裏側光学シートが第1プリズムシート6である場合を例に説明する。なお、当該光学ユニットの製造方法は、上記塗工工程前に、表側光学シートの裏面にフッ素プラズマ処理を行う工程をさらに備えていてもよい。当該光学ユニットの製造方法は、上記プラズマ処理工程を備えることで、複数の接着剤部21,22,23を構成する接着剤の表側光学シートの裏面に対する濡れ性を調整することができる。
上記塗工工程では、図10に示すように、第2プリズムシート7の裏面(基材層16の裏面)に接着剤層22を形成する上述の活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を散点的に塗工することが好ましい。上記塗工工程では、上記接着剤の塗工によって第2プリズムシート7の裏面に散点的に配される複数の接着剤塗液22aの長軸が、後述の重畳工程で重畳される第1プリズムシート6のプリズム列15の稜線方向と平行になるように上記接着剤を塗工する。また、上記塗工工程では、複数の接着剤塗液22aが第2プリズムシート7の裏面との接触面を底面とする半球状となるように上記接着剤を塗工する。なお、上記塗工工程では、複数の接着剤塗液22aがランダムに(つまり、規則性を有しないように)配されるように塗工することが好ましい。また、上記塗工工程では、予め第2プリズムシート7の裏面と第1プリズムシート6のプリズム列15の頂点との当接箇所を求めておき、この当接箇所に上記接着剤を散点的に塗工することが好ましい。上記接着剤の塗工方法としては、特に限定されるものではなく、例えばスクリーン印刷等の公知の印刷法が挙げられる。
上記重畳工程では、図11に示すように、上記塗工工程で塗工した複数の接着剤塗液22aに第1プリズムシート6のプリズム列15の頂点を重ね合せるように第1プリズムシート6を第2プリズムシート7の裏面に重畳する。上記重畳工程では、上記塗工工程で塗工された全ての接着剤塗液22aにプリズム列15の頂点が重ね合されるように第1プリズムシートを重畳することが好ましい。
上記硬化工程では、図12に示すように、上記重畳工程によって第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7が重畳された状態で、上記接着剤を硬化させる。具体的には、上記硬化工程では、上記接着剤として活性エネルギー線硬化型接着剤が用いられている場合には、紫外線等の活性エネルギー線を複数の接着剤塗液22aに照射することによって複数の接着剤塗液22aを硬化させ、上記接着剤として熱硬化型接着剤が用いられている場合には、複数の接着剤塗液22aを加熱することによって複数の接着剤塗液22aを硬化させる。この硬化工程によって、複数の接着剤塗液22aが複数の接着剤部22として形成される。
当該光学ユニットの製造方法は、上記塗工工程、重畳工程及び硬化工程を備えることによって、隣接する一対の光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設され、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む複数の半球状接着剤部により貼合された当該光学ユニット1を容易かつ確実に製造することができる。
なお、本発明に係る光学ユニット及び光学ユニットの製造方法は、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば当該光学ユニットは、下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シートの4枚の光学シートを有する必要はない。当該光学ユニットは、隣接する一対の光学シートが表側光学シートの裏面に散点的に突設され、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む接着剤により構成される複数の半球状接着剤部によって貼合されている限り、例えば(1)下用光拡散シート及び第1プリズムシート、(2)第1プリズムシート及び第2プリズムシート、(3)第2プリズムシート及び上用光拡散シート、というように2枚の光学シートのみから構成されてもよい。また、当該光学ユニットは、上記下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シート以外の光学シートを有していてもよく、上記下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シートのうちのいずれか1枚以上の光学シートを除いて構成されてもよい。さらに、当該光学ユニットは、上記下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シートのいずれかを2枚以上有していてもよい。
2 ライトガイドフィルム
3 光源
4 反射シート
5 下用光拡散シート
6 第1プリズムシート
7 第2プリズムシート
8 上用光拡散シート
11,14,16,18 基材層
12,19 光拡散層
13 スティッキング防止層
15,17 プリズム列
15a,17a 突条プリズム部
21,22,23 接着剤部
22a 接着剤塗液
24 凹部
25 隆起部
101 エッジライト型バックライトユニット
102 光源
103 導光シート
104 光学シート
105 反射シート
106 光拡散シート
107 第1プリズムシート
108 第2プリズムシート
Claims (4)
- 基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合される光学ユニットであって、
隣接する一対の上記光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設される複数の半球状接着剤部により貼合されており、
上記接着剤部を構成する接着剤が、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み、
上記一対の光学シートのうち、裏側に配設される裏側光学シートの上記光学層がプリズム列であり、
上記プリズム列の頂点が上記接着剤部を押しつぶした状態で、上記表側光学シートの上記基材層の裏面に当接しており、
上記複数の接着剤部の底面が楕円状であり、上記複数の接着剤部の底面の長軸が上記プリズム列の稜線方向と平行に配置されており、
上記複数の接着剤部の平均径が30μm以上200μm以下、平均間隔が40μm以440μm以下であることを特徴とする光学ユニット。 - 上記接着剤部の表側光学シートの裏面との接触角が鋭角である請求項1に記載の光学ユニット。
- 上記複数の接着剤部の平均径が上記プリズム列の平均稜線間隔の2倍以上4倍以下である請求項1又は請求項2に記載の光学ユニット。
- 基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合される光学ユニットの製造方法であって、
隣接する一対の上記光学シートのうちの表側光学シートの裏面に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を散点的に塗工する工程と、
上記塗工工程後の表側光学シートの裏面に上記一対の光学シートのうちの裏側光学シートを重畳する工程と、
上記重畳工程後に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を硬化させる工程と
を備え、
上記裏側光学シートの上記光学層がプリズム列であり、
上記プリズム列の頂点が、上記硬化工程によって形成される接着剤部を押しつぶした状態で、上記表側光学シートの上記基材層の裏面に当接しており、
複数の上記接着剤部の底面が楕円状であり、上記複数の接着剤部の底面の長軸が上記プリズム列の稜線方向と平行に配置されており、
上記複数の接着剤部の平均径が30μm以上200μm以下、平均間隔が40μm以440μm以下であることを特徴とする光学ユニットの製造方法。
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