JP6744759B2 - 光学ユニット及び光学ユニットの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は光学ユニット及び光学ユニットの製造方法に関する。
液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力等の特徴を活かしてフラットパネルディスプレイとして多用され、その用途はテレビ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯電話端末、タブレット端末等の携帯型情報端末など年々拡大している。このような液晶表示装置は、液晶パネルを裏側から照射するエッジライト型(サイドライト型)、直下型等のバックライトユニットを備えている。
このような液晶表示装置に備えられるエッジライト型バックライトユニットとしては、図13に示すように、光源102と、この光源102に端部が沿うように配置される方形板状の導光シート103と、この導光シート103の表側に重ねて配設される複数の光学シート104と、導光シート103の裏側に配設される反射シート105とを備えるものが公知である。また、光学シート104としては、導光シート103の表側に重畳される光拡散シート106、互いのプリズム列が直交するように光拡散シート106の表側に重畳される第1プリズムシート107及び第2プリズムシート108等が用いられている。このエッジライト型バックライトユニット101にあっては、導光シート103の表面から出射した光線は、光拡散シート106によって拡散され、第1プリズムシート107及び第2プリズムシート108によって法線方向側に屈折されたうえ、さらに表側に配設される液晶層(図示せず)の全面を照射する。
上記複数の光学シート104は、通常液晶表示装置に組み込まれる際に導光シート103の表側に順次重畳される。しかしながら、このように複数の光学シート104を重畳する作業は手間であるため、今日ではこれら複数の光学シート104を予め接着しておき一体物として取り扱いたいという要求がある。
この点に関し、1つの光学シートの裏面全面に接着剤層を積層し、この接着剤層に他の光学シートの表面全面を接着することが考えられる。しかしながら、このような接着方法によると光学シート間に空気層が形成されないので各光学シートの光学特性が低下する。
これに対し、光学シートの基材層の裏面に感圧型接着剤からなる凸部を離散的に形成し、この凸部を他の光学シートの表面に接着することが発案されている(特開2007−178792号公報参照)。
しかしながら、感圧型接着剤によって2つの光学シートを接着する場合、この2つの光学シートを接着する際の圧力によって光学シートの接着面に傷付きが生じ、この傷付きに起因して光学特性が低下するおそれがある。特に、1つの光学シートの凸部と他の光学シートの光学層とを接着する場合には、他の光学シートの光学層表面の凹凸に起因して接着面に傷付きが生じるおそれが高くなる。
特開2007−178792号公報
本発明はこのような不都合に鑑みてなされたものであり、取扱性に優れると共に、光学特性の低下を抑えることができる光学ユニット及びこの光学ユニットの製造方法の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る光学ユニットは、基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合される光学ユニットであって、隣接する一対の上記光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設される複数の半球状接着剤部により貼合されており、上記接着剤部を構成する接着剤が、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含むことを特徴とする。
当該光学ユニットは、複数の光学シートが重畳状態で貼合されているので、例えば液晶表示装置のバックライトユニット用として用いられる場合に、液晶表示装置に組み込む際等の取扱性に優れる(当該光学ユニットを用いることで、複数の光学シートを1つずつ組み込まなくてもよい)。また、当該光学ユニットは、隣接する一対の光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設される複数の接着剤部によって貼合されているので(つまり、一対の光学シートは全面的に貼合されていないので)、この一対の光学シート間に空気層を形成することができ、これにより光学特性の低下を抑制することができる。さらに、当該光学ユニットは、隣接する一対の光学シートを貼合せる接着剤部が活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み半球状に形成されているので、これら一対の光学シートの接着部分に傷付きが生じるおそれが低い。つまり、当該光学ユニットは、接着剤部が活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み半球状に形成されているので、接着剤部が感圧型接着剤によって形成されている場合のように圧力をかけて一対の光学シートを接着しなくてもよいので、接着時に接着部分に傷付きが生じるおそれが低い。そのため、当該光学ユニットは、接着部分の傷に起因する光学特性の低下を抑制することができる。
上記複数の接着剤部の平均径としては30μm以上200μm以下が好ましく、平均間隔としては40μm以上440μm以下が好ましい。このように、上記複数の接着剤部の平均径及び平均間隔が上記範囲内であることによって、一対の光学シートを十分な接着強度で貼合せることができる。また、上記複数の接着剤部の平均径及び平均間隔が上記範囲内であることによって、接着剤部に入射する光量を少なくすると共に、この接着剤部の界面における光の屈折及び反射を低減し、バックライトユニットにおける光線の出射方向を制御すると共に、光のロスを容易かつ確実に抑制し易い。
上記接着剤部の表側光学シートの裏面との接触角が鋭角であるとよい。このように、上記接着剤部の表側光学シートの裏面との接触角が鋭角であることによって、接着剤部を比較的小さく形成しつつ、一対の光学シートを十分な接着強度で貼合せることができる。
上記複数の光学シートの少なくとも1つとして光学層がプリズム列であるプリズムシートを備えているとよく、上記複数の接着剤部の平均径としては、上記プリズム列の平均稜線間隔の2倍以上4倍以下が好ましい。上記複数の光学シートの少なくとも1つとして光学層がプリズム列であるプリズムシートを備えていることによって、プリズム列の頂点を上記複数の接着剤部により散点的に接着することで、プリズムシートをこのプリズムシートの表面に重畳される他の光学シートと十分な接着強度で貼合せることができる。また、上記複数の接着剤部の平均径が上記範囲内であることによって、1つの接着剤部に複数の頂点を接着することができ、接着強度を格段に向上することができる。
上記複数の光学シートの少なくとも1つとして光学層が樹脂ビーズ及びそのバインダーを有する光拡散シートを備えており、上記樹脂ビーズの平均粒子径に対する上記複数の接着剤部の平均径の比としては、5以上30以下が好ましい。上記複数の光学シートの少なくとも1つとして光学層が樹脂ビーズ及びそのバインダーを有する光拡散シートを備えていることによって、上記樹脂ビーズに起因する凸部の頂点を上記複数の接着剤部により散点的に接着することで、光拡散シートをこの光拡散シートの表面に重畳される他の光学シートと十分な接着強度で貼合せることができる。また、上記樹脂ビーズの平均粒子径に対する上記複数の接着剤部の平均径の比を上記範囲内とすることによって、1つの接着剤部に複数の凸部の頂点を接着することができ、接着強度を格段に向上することができる。
また、上記課題を解決するためになされた本発明に係る光学ユニットの製造方法は、基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合される光学ユニットの製造方法であって、隣接する一対の上記光学シートのうちの表側光学シートの裏面に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を散点的に塗工する工程と、上記塗工工程後の表側光学シートの裏面に上記一対の光学シートのうちの裏側光学シートを重畳する工程と、上記重畳工程後に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を硬化させる工程とを備えることを特徴とする。
当該光学ユニットの製造方法は、上記塗工工程、重畳工程及び硬化工程を備えることによって、隣接する一対の光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設され、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む複数の半球状接着剤部により貼合された当該光学ユニットを製造することができる。当該光学ユニットの製造方法によって製造される光学ユニットは、複数の光学シートが重畳状態で貼合されているので、例えば液晶表示装置のバックライトユニット用として用いられる場合に、液晶表示装置に組み込む際等の取扱性に優れる。また、当該光学ユニットの製造方法は、隣接する一対の光学シート間に空気層を形成することで、この隣接する一対の光学シートの光学特性の低下を抑制することができる。さらに、当該光学ユニットの製造方法は、隣接する一対の光学シートの接着部分に傷付きが生じることを抑制して、接着部分の傷に起因する光学特性の低下を抑制することができる。
なお、本発明において「表側」とは液晶表示装置における視認者側を意味し、「裏側」とはその逆を意味する。「半球状」とは、球形を一つの平面で切った立体形状を意味する「球欠」を含む概念であり、具体的には表側光学シートの裏面と接着される円形又は楕円形の底面及びこの底面の周縁から裏側に連続する球面を有する形状をいう。また、上記球面は、厳密な球面である必要はなく、裏側光学シートの当接に起因する凹み等を有する形状も含む。「複数の接着剤部の平均径」とは、10個の接着剤部を任意に抽出し、各接着剤部の底面における平均径を平均した値をいう。また、各接着剤部の平均径とは、底面における最大径と最小径との中間値を意味する。「複数の接着剤部の平均間隔」とは、10個の接着剤部を任意に抽出し、抽出した各接着剤部と、各接着剤部に最も隣接する他の接着剤部との間隔の平均値をいう。「樹脂ビーズの平均粒子径」とは、レーザー回折法で測定した樹脂ビーズの累積分布から算出される体積基準粒度分布による平均粒子径D50をいう。
以上説明したように、本発明の光学ユニットは、取扱性に優れると共に、光学特性の低下を抑えることができる。また、本発明の光学ユニットの製造方法は、取扱性に優れると共に、光学特性の低下を抑えることができる光学ユニットを製造することができる。
本発明の一実施形態に係るエッジライト型バックライトユニットを示す模式的断面図である。 図1のバックライトユニットの光学ユニットを示す模式的断面図である。 図2の光学ユニットの下用光拡散シート及び第1プリズムシートの貼合構造を示す模式的部分拡大図である。 図2の光学ユニットの下用光拡散シート及び第1プリズムシートを貼合する接着剤部を示す模式的端面図である。 図4の接着剤部の模式的底面図である。 図2の光学ユニットの第1プリズムシート及び第2プリズムシートの貼合構造を示す模式的部分拡大図である。 図2の光学ユニットの第1プリズムシート及び第2プリズムシートを貼合する接着剤部を示す模式的端面図である。 図7の接着剤部の模式的底面図である。 図2の光学ユニットのA−A線から見た部分拡大斜視図である。 図2の光学ユニットの製造方法の塗工工程を説明するための模式的斜視図である。 図2の光学ユニットの製造方法の重畳工程を説明するための模式的斜視図である。 図2の光学ユニットの製造方法の硬化工程を説明するための模式的斜視図である。 従来のエッジライト型バックライトユニットを示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
[バックライトユニット]
図1の液晶表示装置用バックライトユニットは、エッジライト型バックライトユニットであって、光源3から出射される光線を表側に導く液晶表示装置のバックライトユニットである。当該バックライトユニットは、一の端面から入射した光線を表側に導くライトガイドフィルム2と、ライトガイドフィルム2の一の端面に沿うように配設される光源3と、ライトガイドフィルム2の表側に配設される当該光学ユニット1とを備える。また、図1の液晶表示装置用バックライトユニットは、ライトガイドフィルム2の裏側に配設され、ライトガイドフィルム2の裏面から出射される光線を表側に反射させ、再度ライトガイドフィルム2に入射させる反射シート4をさらに備える。
<光学ユニット>
当該光学ユニット1は、基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合されている。当該光学ユニット1は、図2に示すように、上記光学シートとして、ライトガイドフィルム2の表側に配設される光拡散シート(下用光拡散シート5)と、下用光拡散シート5の表側に重畳される第1プリズムシート6と、第1プリズムシート6の表側に重畳される第2プリズムシート7と、第2プリズムシート7の表側に重畳される光拡散シート(上用光拡散シート8)とを備える。下用光拡散シート5は、裏面から入射された光線を拡散させつつ法線方向側へ集光させる(集光拡散させる)。第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7は、裏面から入射された光線を法線方向側に屈折させる。具体的には、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7は、プリズム列の稜線方向が平面視で直交しており、下用光拡散シート5から出射された光線を第1プリズムシート6が稜線方向に対して垂直方向かつ法線方向側に屈折させ、さらに第1プリズムシート6から出射された光線を第2プリズムシート7が液晶層の裏面に対して略垂直に進行するように屈折させる。上用光拡散シート8は、裏面から入射された光線を若干程度拡散させて第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7のプリズム列の形状等に起因する輝度ムラを抑制する。
当該光学ユニット1は、隣接する一対の光学シートが表側光学シートの裏面に散点的に突設される複数の半球状接着剤部により貼合されている。具体的には、当該光学シートは、図2に示すように、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6が第1プリズムシート6の裏面に散点的に突設される複数の半球状接着剤部21によって貼合され、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7が第2プリズムシート7の裏面に散点的に突設される複数の半球状接着剤部22によって貼合され、第2プリズムシート7及び上用光拡散シート8が上用光拡散シート8の裏面に散点的に突設される複数の半球状接着剤部23によって貼合されている(つまり、下用光拡散シート5は第1プリズムシート6に対する裏側光学シートを構成し、第1プリズムシート6は下用光拡散シート5に対する表側光学シートを構成すると共に第2プリズムシート7に対する裏側光拡散シートを構成し、第2プリズムシート7は第1プリズムシート6に対する表側光学シートを構成すると共に上用光拡散シート8に対する裏側光学シートを構成し、上用光拡散シート8は第2プリズムシート7に対する表側光学シートを構成している)。隣接する光学シート同士の具体的貼合構造については後述する。
(下用光拡散シート)
下用光拡散シート5は、ライトガイドフィルム2の表面に直接(他のシート等を介さず)配設されている。下用光拡散シート5は、基材層11と、基材層11の表面に積層され、樹脂ビーズ及びそのバインダーを有する光拡散層12からなる光学層と、基材層11の裏面に積層されるスティッキング防止層13とを有する。下用光拡散シート5は、基材層11、基材層11の表面に直接積層される光拡散層12及び基材層11の裏面に直接積層されるスティッキング防止層13の3層から構成されている(基材層11、光拡散層12及びスティッキング防止層13以外の他の層を有していない)。下用光拡散シート5は、平面視方形状に形成されている。
(基材層)
基材層11は、下用光拡散シート5の最裏面を構成する。基材層11は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層11の主成分としては、特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等が挙げられる。中でも、透明性に優れ、強度が高いポリエチレンテレフタレートが好ましく、撓み性能が改善されたポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。なお、「主成分」とは、最も含有量の多い成分をいい、例えば含有量が50質量%以上の成分をいう。
基材層11の平均厚さの下限としては、10μmが好ましく、35μmがより好ましく、50μmがさらに好ましい。一方、基材層11の平均厚さの上限としては、500μmが好ましく、250μmがより好ましく、188μmがさらに好ましい。基材層11の平均厚さが上記下限に満たないと、光拡散層12を塗工によって形成した場合にカールを発生するおそれがある。また、基材層11の平均厚さが上記下限に満たないと、撓みが生じ易くなるおそれがある。逆に、基材層11の平均厚さが上記上限を超えると、バックライトユニットの輝度が低下するおそれがあると共に、当該光学ユニット1の薄型化の要請に沿えないおそれがある。なお、「平均厚さ」とは、任意の10点の厚さの平均値をいう。
(光拡散層)
光拡散層12は、下用光拡散シート5の最表面を構成する。光拡散層12は、複数の樹脂ビーズを略等密度で分散含有している。複数の樹脂ビーズはバインダーに囲まれている。光拡散層12は、複数の樹脂ビーズを分散含有することによって、裏側から表側に透過する光を略均一に拡散させる。また、光拡散層12は、複数の樹脂ビーズによって表面に複数の凸部が略均一に形成されている。光拡散層12は、複数の凸部の頂点が後述する複数の接着剤部21と接着されている。また、光拡散層12は、複数の凸部のレンズ的作用によって、優れた光拡散機能を発揮し、この光拡散機能に起因して透過光線を法線方向側へ屈折させる屈折機能及び透過光線を法線方向に巨視的に集光させる集光機能を有している。
上記樹脂ビーズは、光線を拡散させる性質を有する樹脂粒子である。上記樹脂ビーズの主成分としては、例えばアクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル等が挙げられる。中でも、透明性が高いアクリル樹脂が好ましく、ポリメチルメタクリレート(PMMA)が特に好ましい。
上記樹脂ビーズの形状は、特に限定されるものではなく、例えば球状、立方状、針状、棒状、紡錘形状、板状、鱗片状、繊維状などが挙げられ、中でも光拡散性に優れると共に、光拡散層12の表面の凸部の形状を略均一に形成することで複数の接着剤部21との接着強度を高め易い球状が好ましい。
上記樹脂ビーズの平均粒子径の下限としては、1μmが好ましく、2μmがより好ましく、3μmがさらに好ましい。一方、上記樹脂ビーズの平均粒子径の上限としては、15μmが好ましく、10μmがより好ましく、8μmがさらに好ましい。上記樹脂ビーズの平均粒子径が上記下限に満たないと、光拡散層12の表面の凸部が小さくなり過ぎて、光拡散シートとして必要な光拡散性を満たさないおそれがある。逆に、上記樹脂ビーズの平均粒子径が上記上限を超えると、光拡散層12の表面の1つの凸部の曲率半径が大きくなり過ぎて、1つの接着剤部21によって複数の凸部の頂点部分を接着できないおそれがある。また、当該光学ユニット1は、スマートフォン等の小型モバイル端末用に特に適しているが、上記樹脂ビーズの平均粒子径が上記上限を超えると、当該光学ユニット1を小型モバイル端末に用い難くなるおそれがある。
上記樹脂ビーズの配合量(バインダーの形成材料であるポリマー組成物中のポリマー分100質量部に対する固形分換算の配合量)の下限としては、10質量部が好ましく、20質量部がより好ましく、50質量部がさらに好ましい。一方、上記樹脂ビーズの配合量の上限としては、500質量部が好ましく、300質量部がより好ましく、200質量部がさらに好ましい。上記樹脂ビーズの配合量が上記下限に満たないと、光拡散性が不十分となるおそれがある。逆に、上記樹脂ビーズの配合量が上記上限を超えると、上記樹脂ビーズがバインダーによって的確に固定されないおそれがある。
上記バインダーは、基材ポリマーを含むポリマー組成物を硬化(架橋等)させることで形成される。上記バインダーは、上記樹脂ビーズを基材層11の表面全面に略等密度で配置固定する。なお、上記バインダーを形成するためのポリマー組成物は、その他に例えば微小無機充填剤、硬化剤、可塑剤、分散剤、各種レベリング剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、粘性改質剤、潤滑剤、光安定化剤等が適宜配合されていてもよい。
(スティッキング防止層)
スティッキング防止層13は、樹脂マトリックス中に樹脂ビーズが分散されて形成されている。この樹脂ビーズは、基材層11の裏側に散点的に配設されている。スティッキング防止層13は、この樹脂ビーズが散点的に配設されることによって、樹脂ビーズに起因して形成される複数の微細凸部と、樹脂ビーズが存在しない平坦部とを有している。スティッキング防止層13は、裏側に配設されるライトガイドフィルム2と上記複数の微細凸部で散点的に当接し、裏面全面で当接しないことによってスティッキングを防止し、液晶表示装置の輝度ムラを抑制する。
(下用光拡散シートの製造方法)
下用光拡散シート5は、例えば基材層11を構成する基材フィルムの表面に光拡散層12の形成材料を塗工し、乾燥、硬化させる工程と、基材フィルムの裏面にスティッキング防止層13の形成材料を塗工し、乾燥、硬化させる工程とにより製造することができる。
(第1プリズムシート)
第1プリズムシート6は、下用光拡散シート5の表面に直接(他のシート等を介さず)重畳されている。第1プリズムシート6は、基材層14と、基材層14の表面に積層され、プリズム列15からなる光学層とを有する。第1プリズムシート6は、基材層14及び基材層14の表面に直接積層されるプリズム列15の2層から構成されている(基材層14及びプリズム列15以外の他の層を有していない)。第1プリズムシート6は、平面視方形状に形成されている。
(基材層)
基材層14は、第1プリズムシート6の最裏面を構成する。基材層14は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層14の主成分としては、上述の下用光拡散シート5の基材層の主成分と同様とすることができる。
基材層14の平均厚さの下限としては、10μmが好ましく、35μmがより好ましく、50μmがさらに好ましい。一方、基材層14の平均厚さの上限としては、250μmが好ましく、188μmがより好ましい。基材層14の平均厚さが上記下限に満たないと、撓みが生じ易くなるおそれがある。逆に、基材層14の平均厚さが上記上限を超えると、バックライトユニットの輝度が低下するおそれがあると共に、当該光学ユニット1の薄型化の要請に沿えないおそれがある。
(プリズム列)
プリズム列15は、平行に配設される複数の突条プリズム部15aによって構成されている。各突条プリズム部15aは三角柱状体であり、各々略同形状に形成されている。各突条プリズム列15aの断面形状としては、特に限定されないが、基材層14との積層面を底辺とする二等辺三角形が好ましい。
プリズム列15の平均稜線間隔(平均ピッチ)の下限としては、20μmが好ましく、30μmがより好ましい。一方、プリズム列15の平均稜線間隔の上限としては、100μmが好ましく、60μmがより好ましく、50μmがさらに好ましい。
各突条プリズム部15aの高さの下限としては、10μmが好ましく、15μmがより好ましい。一方、各突条プリズム部15aの高さの上限としては、50μmが好ましく、30μmがより好ましい。
各突条プリズム部15aの頂角としては、85°以上95°以下が好ましい。また、突条プリズム部15aの底角としては、42°以上48°以下が好ましい。
プリズム列15は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。プリズム列15は、基材層14と同様の形成材料を用いて基材層14と一体成形されてもよく、また基材層14と別個に形成されてもよい。
プリズム列15の主成分としては、特に限定されるものではなく、例えば基材層14の主成分と同様の合成樹脂や、活性エネルギー線硬化型樹脂が挙げられる。上記活性エネルギー線硬化型樹脂としては、紫外線を照射することによって架橋、硬化する紫外線硬化型樹脂や、電子線を照射することによって架橋、硬化する電子線硬化型樹脂等が挙げられ、重合性モノマー及び重合性オリゴマーの中から適宜選択して用いることが可能である。中でも、上記活性エネルギー線硬化型樹脂としては、基材層14との密着性を向上し易いアクリル系、ウレタン系又はアクリルウレタン系紫外線硬化型樹脂が好ましい。
(第1プリズムシートの製造方法)
第1プリズムシート6の製造方法としては、基材層14を形成した後にプリズム列15を形成する方法と、基材層14及びプリズム列15を一体成形する方法とが挙げられ、具体的には、
(a)第1プリズムシート6表面の反転形状を有するシート型に合成樹脂を積層し、そのシート型を剥がすことで第1プリズムシート6を形成する方法、
(b)第1プリズムシート6表面の反転形状を有する金型に溶融樹脂を注入する射出成型法、
(c)シート化された樹脂を再加熱して上記同様の金型と金属板との間に挟んでプレスして形状を転写する方法、
(d)第1プリズムシート6表面の反転形状を周面に有するロール型と他のロールとのニップに溶融状態の樹脂を通し、上記形状を転写する押出シート成形法、
(e)基材層14に紫外線硬化型樹脂を塗工し、上記同様の反転形状を有するシート型、金型又はロール型に押さえつけて未硬化の紫外線硬化型樹脂に形状を転写し、紫外線を当てて紫外線硬化型樹脂を硬化させる方法、
(f)上記同様の反転形状を有する金型又はロール型に未硬化の紫外線硬化型樹脂を充填塗布し、基材層14で押さえつけて均し、紫外線を当てて紫外線硬化型樹脂を硬化させる方法、
(g)紫外線硬化型樹脂の代わりに電子線硬化型樹脂を使用する方法
等が挙げられる。
(下用光拡散シート及び第1プリズムシートの貼合構造)
上述のように、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6は、第1プリズムシート6の裏面(つまり、基材層14の裏面)に散点的に突設される複数の半球状接着剤部21によって貼合されている。第1プリズムシート6の基材層14の裏面は平坦面として構成されており、複数の接着剤部21はこの平坦面に底面が接着された状態で配されている。複数の接着剤部21は、基材層14の裏面にランダムで(つまり、規則性を有さず)配されている。また、図3及び図4に示すように、下用光拡散シート5は、光拡散層12の表面に形成される複数の凸部の頂点が複数の接着剤部21の球面を押しつぶした状態で、複数の接着剤部21に接着されている。下用光拡散シート5は、上記複数の凸部によって第1プリズムシート6の基材層14の裏面と散点的に当接しており、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6間におけるこの当接部分及び複数の接着剤部21による貼着部分以外には空隙(空気層)が形成されている。なお、複数の接着剤部21は、上記複数の凸部との接着部分にのみ配されていることが好ましいが、上記複数の凸部との接着部分以外にも配されていてもよい。
当該光学ユニット1は、下用光拡散シート5の上記複数の凸部の頂点と第1プリズムシート6の基材層14の裏面とを複数の接着剤部21によって散点的に貼合せることによって、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を十分な接着強度で貼合せることができる。
接着剤部21は、図5に示すように、底面が真円状に形成されている。このように、接着剤部21の底面が真円状に形成されていることによって、接着剤部21によって上記複数の凸部の頂点と第1プリズムシート6の基材層14の裏面とを強固に接着し易い。なお、「真円状」とは、厳密な真円に限らず、真円に近似した構成も含む。
接着剤部21は、光拡散剤を分散含有していてもよい。上記光拡散剤は、光線を拡散させる性質を有する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーに大別される。上記無機フィラーとしては、例えばシリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれらの混合物が挙げられる。上記有機フィラーとしては、樹脂ビーズが挙げられる。上記有機フィラーの具体的な材料としては、例えばアクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル等が挙げられる。中でも、透明性が高いアクリル樹脂が好ましく、ポリメチルメタクリレート(PMMA)が特に好ましい。当該光学ユニット1は、接着剤部21が光拡散剤を分散含有することによって、接着剤部21によって下用光拡散シート5の光拡散性を補強することで、光拡散性の低下を的確に抑制しつつ下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を貼合せることができる。
上記光拡散剤の平均粒子径の下限としては、1μmが好ましく、2μmがより好ましい。一方、上記光拡散剤の平均粒子径の上限としては、10μmが好ましく、8μmがより好ましく、6μmがさらに好ましい。上記光拡散剤の平均粒子径が上記下限に満たないと、光拡散性が不十分となるおそれがある。逆に、上記光拡散剤の平均粒子径が上記上限を超えると、上記光拡散剤が接着剤部21から脱落するおそれがある。
上記光拡散剤の配合量(接着剤部21を構成する接着剤100質量部に対する固形分換算の配合量)の下限としては、10質量部が好ましく、20質量部がより好ましい。一方、上記光拡散剤の配合量の上限としては、60質量部が好ましく、50質量部がより好ましい。上記光拡散剤の配合量が上記下限に満たないと、上記光拡散剤による光拡散性の補強効果が十分に得られないおそれがある。逆に、上記光拡散剤の配合量が上記上限を超えると、接着剤部21の接着強度が不十分となるおそれがある。
上記光拡散剤の屈折率と接着剤部21を構成する接着剤の屈折率との屈折率差の下限としては、0.03が好ましく、0.05がより好ましく、0.07がさらに好ましい。上記屈折率差が上記下限に満たないと、十分な内部拡散が得られず光拡散性が不十分となり、ひいてはバックライトユニットの輝度の低下につながるおそれがある。一方、上記屈折率差の上限としては、例えば0.2とすることができる。上記屈折率差が上記上限を超えると接着性が低下するおそれがある。
複数の接着剤部21の平均径Lの下限としては、30μmが好ましく、50μmがより好ましい。一方、複数の接着剤部21の平均径Lの上限としては、200μmが好ましく、150μmがより好ましい。複数の接着剤部21の平均径Lが上記下限に満たないと、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6の接着強度が不十分となるおそれがある。逆に、複数の接着剤部21の平均径Lが上記上限を超えると、複数の接着剤部21に入射される光量が多くなり、バックライトユニットにおける光線の出射方向を制御し難くなると共に、バックライトユニットの輝度が低下するおそれがある。また、複数の接着剤部21の平均径Lが上記上限を超えると、隣接する接着剤部21同士が接触し易くなるおそれがある。
複数の接着剤部21の平均ピッチの下限としては、100μmが好ましく、120μmがより好ましく、150μmがさらに好ましい。一方、複数の接着剤部21の平均ピッチの上限としては、500μmが好ましく、400μmがより好ましく、300μmがさらに好ましい。複数の接着剤部21の平均ピッチが上記下限に満たないと、複数の接着剤部21に入射される光量が多くなり、バックライトユニットにおける光線の出射方向を制御し難くなると共に、バックライトユニットの輝度が低下するおそれがある。また、複数の接着剤部21の平均ピッチが上記下限に満たないと、隣接する接着剤部21同士が接触し巨大な接着剤部21が形成されるおそれがあり、この巨大な接着剤部21に起因して光線の出光特性が低下するおそれがある。逆に、複数の接着剤部21の平均ピッチが上記上限を超えると、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6の接着強度が不十分となるおそれがある。なお、「複数の接着剤部の平均ピッチ」とは、10個の接着剤部を任意に抽出し、抽出した各接着剤部と、各接着剤部に最も隣接する他の接着剤部とのピッチの平均値をいう。
複数の接着剤部21の平均間隔の下限としては、40μmが好ましく、70μmがより好ましく、100μmがさらに好ましい。一方、複数の接着剤部21の平均間隔の上限としては、440μmが好ましく、400μmがより好ましく、300μmがさらに好ましい。複数の接着剤部21の平均間隔が上記下限に満たないと、複数の接着剤部21に入射される光量が多くなり、バックライトユニットにおける光線の出射方向を制御し難くなると共に、バックライトユニットの輝度が低下するおそれがある。また、複数の接着剤部21の平均間隔が上記下限に満たないと、隣接する接着剤部21同士が接触し巨大な接着剤部21が形成されるおそれがあり、この巨大な接着剤部21に起因して光線の出光特性が低下するおそれがある。逆に、複数の接着剤部21の平均間隔が上記上限を超えると、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6の接着強度が不十分となるおそれがある。
また、複数の接着剤部21の平均径L及び平均間隔は、いずれも上記範囲内に含まれることが好ましい。当該光学ユニット1は、複数の接着剤部21の平均径L及び平均間隔が上記範囲内であることによって、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を十分な接着強度で貼合せることができる。また、複数の接着剤部21の平均径L及び平均間隔が上記範囲内であることによって、接着剤部21に入射する光量を少なくすると共に、この接着剤部21の界面における光の屈折及び反射を低減し、バックライトユニットにおける光線の出射方向を制御すると共に、光のロスを容易かつ確実に抑制し易い。
複数の接着剤部21の第1プリズムシート6の裏面の単位面積当たりの存在個数の下限としては、4個/mmが好ましく、9個/mmがより好ましく、15個/mmがさらに好ましい。一方、複数の接着剤部21の第1プリズムシート6の裏面の単位面積当たりの存在個数の上限としては、100個/mmが好ましく、70個/mmがより好ましく、50個/mmがさらに好ましい。複数の接着剤部21の第1プリズムシート6の裏面の単位面積当たりの存在個数が上記下限に満たないと、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6の接着強度が不十分となるおそれがある。逆に、複数の接着剤部21の第1プリズムシート6の裏面の単位面積当たりの存在個数が上記上限を超えると、接着剤部21に入射する光量が多くなり、バックライトユニットにおける光線の出射方向を制御し難くなると共に、バックライトユニットの輝度が低下するおそれがある。
接着剤部21の高さ(底面と垂直方向における底面から球面(下用光拡散シート5の凸部によって押しつぶされていない状態の仮想球面)までの最大距離)は、底面の半径よりも小さいことが好ましい。このように、接着剤部21の高さが底面の半径よりも小さいことによって、接着剤部21を第1プリズムシート6の裏面に十分に接着しつつ、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6の間に空気層を十分に形成すると共に上記複数の凸部が複数の接着剤部12に埋もれ過ぎることを防止して光学特性の低下を抑制することができる。
複数の接着剤部21の平均高さの下限としては、0.5μmが好ましく、1μmがより好ましく、2μmがさらに好ましい。一方、複数の接着剤部21の平均高さの上限としては、30μmが好ましく、15μmがより好ましく、5μmがさらに好ましい。複数の接着剤部21の平均高さが上記下限に満たないと、複数の接着剤部21の球面を十分に押しつぶした状態で上記複数の凸部を接着することができず、その結果下用光拡散シート5との接着強度が不十分となるおそれがある。逆に、複数の接着剤部21の平均高さが上記上限を超えると、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6の間に空気層を十分に形成することができないおそれがあると共に、上記複数の凸部が複数の接着剤部12に埋もれ過ぎて複数の凸部による光線の拡散機能が十分に発揮されないおそれがある。
複数の接着剤部21の平均径Lに対する平均高さの比(高さ比)の下限としては、0.01が好ましく、0.02がより好ましい。一方、上記高さ比の上限としては、0.3が好ましく、0.2がより好ましく、0.1がさらに好ましい。上記高さ比が上記下限に満たないと、複数の接着剤部21の球面を十分に押しつぶした状態で上記複数の凸部を接着することができず、その結果下用光拡散シート5との接着強度が不十分となるおそれがある。逆に、上記高さ比が上記上限を超えると、複数の接着剤部21が表裏方向に長くなり過ぎて、複数の接着剤部21に入射する光量が不要に多くなるおそれがある。なお、上記高さ比は、例えば複数の接着剤部21を構成する接着剤の第1プリズムシート6の裏面に対する濡れ性を調整することで調整することができる。また、複数の接着剤部21を構成する接着剤の第1プリズムシート6の裏面に対する濡れ性を調整するためには、第1プリズムシート6の裏面にフッ素プラズマ処理を行うことが好ましい。
接着剤部21の第1プリズムシート6の裏面(接着剤部21の底面が接着される表側光学シートの裏面)との接触角は、鈍角であってもよいが、鋭角であることが好ましい。当該光学ユニット1は、接着剤部21の第1プリズムシート6の裏面との接触角が鋭角であることによって、接着剤部21を比較的小さく形成しつつ、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を十分な接着強度で貼合せることができる。
裏側光学シートである下用光拡散シート5の光拡散層12に含まれる上述の樹脂ビーズの平均粒子径に対する複数の接着剤部21の平均径Lの比の下限としては、5が好ましく、10がより好ましい。一方、上記比の上限としては、30が好ましく、25がより好ましく、20がさらに好ましい。上記比が上記下限に満たないと、複数の接着剤部21によって上記樹脂ビーズに起因する凸部の頂点を的確に接着できないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、接着剤部21に上記樹脂ビーズが埋もれるおそれがあり、その結果下用光拡散シート5の光学的機能が低下するおそれがある。これに対し、上記比が上記範囲内であることによって、1つの接着剤部21に複数の凸部の頂点を接着することができ、接着強度を格段に向上することができる。
接着剤部21を構成する接着剤は、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む。具体的には、接着剤部21を構成する接着剤としては、活性エネルギー線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤又は活性エネルギー線硬化型接着剤及び熱硬化型接着剤を併用した2段階硬化型接着剤が用いられる。
上記熱硬化型接着剤としては、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、アミド官能性共重合体、ウレタン樹脂や、これらの樹脂の共重合体等が挙げられる。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤としては、紫外線を照射することによって架橋、硬化する紫外線硬化型樹脂や、電子線を照射することによって架橋、硬化する電子線硬化型樹脂等が挙げられ、重合性モノマー及び重合性オリゴマーの中から適宜選択して用いることが可能である。中でも、上記活性エネルギー線硬化型接着剤としては、接着性に優れるアクリル系、ウレタン系又はアクリルウレタン系紫外線硬化型樹脂が好ましい。
上記重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート系モノマーが好適に用いられ、中でも多官能性(メタ)アクリレートが好ましい。多官能性(メタ)アクリレートとしては、分子内にエチレン性不飽和結合を2個以上有する(メタ)アクリレートである限り特に限定されない。具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの多官能性(メタ)アクリレートは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。中でも、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートが好ましい。
また、上記多官能性(メタ)アクリレートに加え、粘度の低下等を目的として、単官能性(メタ)アクリレートをさらに含んでもよい。この単官能性(メタ)アクリレートとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの単官能性(メタ)アクリレートは1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
上記重合性オリゴマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つオリゴマーが挙げられ、例えばエポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマー、ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレート系オリゴマー等が挙げられる。
上記エポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えば比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸を反応しエステル化することにより得ることができる。また、このエポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーを部分的に二塩基性カルボン酸無水物によって変性したカルボキシル変性型のエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーを用いることも可能である。上記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えばポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。上記ポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えば多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することによって得ることができる。また、上記ポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマーは、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付与して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることも可能である。上記ポリエーテル(メタ)アクリレート系オリゴマーは、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することによって得ることができる。
また、上記活性エネルギー線硬化型接着剤としては、紫外線硬化型エポキシ樹脂も好適に用いられる。上記紫外線硬化型エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂等の硬化物が挙げられる。当該光学ユニット1は、接着剤部21を構成する接着剤が紫外線硬化型エポキシ樹脂であることによって、硬化時の体積収縮を抑えて、接着剤部21に起因する光学的機能の低下を防止し易い。さらに、上記活性エネルギー線硬化型樹脂として紫外線硬化型エポキシ樹脂を用いる場合、上記(メタ)アクリレート系モノマー、(メタ)アクリレート系オリゴマー等の他の重合性モノマー及び重合性オリゴマーを含まないことが好ましい。これにより、当該光学ユニット1の光学的機能の低下をより的確に防止することができる。
上記活性エネルギー線硬化型接着剤として紫外線硬化型樹脂を用いる場合、光重合用開始剤を樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下程度添加することが望ましい。光重合用開始剤としては、特に限定されるものではなく、分子中にラジカル重合性不飽和基を有する重合性モノマーや重合性オリゴマーに対しては、例えばベンゾフェノン、ベンジル、ミヒラーズケトン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−1、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(ピロール−1−イル)フェニル]チタン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。また、分子中にカチオン重合性官能基を有する重合性オリゴマー等に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が挙げられる。なお、これらの化合物は、各単体で用いてもよく、複数混合して用いてもよい。
なお、複数の接着剤部21は、硬化剤、増粘剤、レベリング剤、溶剤等の添加剤を添加してもよい。
(第2プリズムシート)
第2プリズムシート7は、第1プリズムシート6の表面に直接(他のシート等を介さず)重畳されている。第2プリズムシート7は、基材層16と、基材層16の表面に積層され、プリズム列17からなる光学層とを有する。第2プリズムシート7のプリズム列17の稜線方向と、第1プリズムシート6のプリズム列15の稜線方向とは平面視で直交している。第2プリズムシート7は、基材層16及び基材層16の表面に直接積層されるプリズム列17の2層から構成されている(基材層16及びプリズム列17以外の他の層を有していない)。第2プリズムシート7は、平面視矩形状に形成されている。
(基材層)
基材層16は、第2プリズムシートの最裏面を構成する。基材層16は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層16の主成分としては、上述の第1プリズムシート6の基材層14の主成分と同様とすることができる。また、基材層16の平均厚さとしては、上述の第1プリズムシート6の基材層14の平均厚さと同様とすることができる。
(プリズム列)
プリズム列17は、平行に配設される複数の突条プリズム部17aによって構成されている。各突条プリズム部17aは三角柱状体であり、各々略同形状に形成されている。各突条プリズム列17aの断面形状としては、特に限定されないが、基材層16との積層面を底辺とする二等辺三角形が好ましい。プリズム列17の平均稜線間隔(平均ピッチ)、各突条プリズム部17aの高さ及び頂角としては、上述の第1プリズムシート6と同様とすることができる。
プリズム列17は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。プリズム列17は、基材層16と同様の形成材料を用いて基材層16と一体成形されてもよく、また基材層16と別個に形成されてもよい。プリズム列17の主成分としては、上述の第1プリズムシート6のプリズム列15の主成分と同様とすることができる。
(第2プリズムシートの製造方法)
第2プリズムシート7は、上述の第1プリズムシート6と同様の製造方法によって製造することができる。
(第1プリズムシート及び第2プリズムシートの貼合構造)
上述のように、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7は、第2プリズムシート7の裏面(つまり、基材層16の裏面)に散点的に突設される複数の半球状接着剤部22によって貼合されている。第2プリズムシート7の裏面は平坦面として構成されており、複数の接着剤部22はこの平坦面に底面が接着された状態で配されている。複数の接着剤部22は、基材層16の裏面にランダムで(つまり、規則性を有さず)配されている。また、図6及び図7に示すように、第1プリズムシート6は、プリズム列15の頂点(複数の突条プリズム部15aの頂点)が複数の接着剤部22の球面を押しつぶした状態で、複数の接着剤部22に接着されている。第1プリズムシート6は、プリズム列15の頂点によって第2プリズムシート7の基材層16の裏面と散点的に当接しており、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7間におけるこの当接部分及び複数の接着剤部22による貼着部分以外には空隙(空気層)が形成されている。なお、複数の接着剤部22は、プリズム列15との接着部分にのみ配されていることが好ましいが、プリズム列15との接着部分以外にも配されていてもよい。
第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7は、第1プリズムシート6の複数の突条プリズム部15aの頂点と第2プリズムシート7の裏面とが複数の接着剤部22によって散点的に貼合されている。当該光学ユニット1は、このように第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7を散点的に貼合することによって、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7を十分な接着強度で貼合せることができる。
接着剤部22は、底面が真円状に形成されていてもよいが、図8に示すように、底面が楕円状に形成されていてもよい。また、接着剤部22の底面が楕円状に形成される場合、図9に示すように、接着剤部22の底面の長軸は、裏側光学シートである第1プリズムシート6のプリズム列15の稜線方向と平行に配設されていることが好ましい。このように、接着剤部22の底面が楕円状に形成され、この底面の長軸がプリズム列15の稜線方向と平行に配設されていることによって、接着剤部22とプリズム列15との接着面積を増大させ、第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7の接着強度を高め易い。第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7を貼着する全ての接着剤部22における底面の長軸がプリズム列15の稜線方向と平行に配設される接着剤部22の割合の下限としては50%が好ましく、70%がより好ましく、90%がさらに好ましい。なお、「楕円状」とは、厳密な楕円に限らず、楕円に近似した構成も含む。また、「接着剤部の底面の長軸とプリズム列の稜線方向とが平行」とは、接着剤部の底面の長軸とプリズム列の稜線方向との平面視におけるなす角が10°以下であることをいい、好ましくは5°以下、より好ましくは3°以下であることをいう。
接着剤部22は、光拡散剤を分散含有していてもよい。この光拡散剤としては、上述の接着剤部21に分散含有可能な光拡散剤と同様の有機フィラー又は無機フィラーが挙げられる。また、この光拡散剤の平均粒子径及び配合量としては、上述の接着剤部21に分散含有可能な光拡散剤の平均粒子径及び配合量と同様とすることができる。当該光学ユニット1は、接着剤部22が光拡散剤を分散含有することによって、第1プリズムシート6のプリズム形状及び第2プリズムシート7のプリズム形状に起因するモアレを抑制することができる。
複数の接着剤部22の平均径は、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を貼合せる上述の複数の接着剤部21の平均径と同様とすることができる。複数の接着剤部22の長径Lに対する短径Lの比(L/L)の下限としては、0.5が好ましく、0.6がより好ましい。一方、上記比(L/L)の上限としては、0.8が好ましく、0.7がより好ましい。上記比(L/L)が上記下限に満たないと、短径が短くなり過ぎて、例えば1つの接着剤部22によってプリズム列15の複数の頂点を接着し難くなるおそれがある。逆に、上記比(L/L)が上記上限を超えると、接着剤部22の底面面積が不要に大きくなり、接着剤部22に入射する光量が多くなり、バックライトユニットにおける光線の出射方向を制御し難くなると共に、バックライトユニットの輝度が低下するおそれがある。
複数の接着剤部22の平均径は、裏側光学シートである第1プリズムシート6のプリズム列15の平均稜線間隔の2倍以上であることが好ましく、2.5倍以上であることがより好ましい。一方、複数の接着剤部22の平均径は、裏側光学シートである第1プリズムシート6のプリズム列15の平均稜線間隔の4倍以下であることが好ましく、3.5倍以下であることがより好ましい。当該光学ユニット1は、第1プリズムシート6のプリズム列15の平均稜線間隔に対する複数の接着剤部22の平均径が上記範囲内であることによって、複数の接着剤部22に入射する光量を少なくして、第1プリズムシート6による所望の光学的機能を奏することができる。また、当該光学ユニット1は、第1プリズムシート6のプリズム列15の平均稜線間隔に対する複数の接着剤部22の平均径が上記範囲内であることによって、1つの接着剤部22にプリズム列15の頂点を確実に接着することができ、さらに1つの接着剤部22に複数の頂点を接着することも比較的容易に行うことができる。そのため、1つの接着剤部22にプリズム列15の複数の頂点を接着することで、接着強度を格段に向上し易い。
複数の接着剤部22の平均ピッチ、平均高さ、平均間隔、平均径に対する平均高さの比としては、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を貼合せる上述の複数の接着剤部21と同様とすることができる。また、複数の接着剤部22の第2プリズムシート7の裏面の単位面積当たりの存在個数としては、上述の複数の接着剤部21の第1プリズムシート6の裏面の単位面積当たりの存在個数と同様とすることができる。さらに、接着剤部22の第2プリズムシート7の裏面(接着剤部22の底面が接着される表側光学シートの裏面)との接触角は、上述の接着剤部21と第1プリズムシート6の裏面との接触角同様、鋭角であることが好ましい。
接着剤部22を構成する接着剤は、上述の接着剤部21を構成する接着剤と同様、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む。また、接着剤部22には、上述の接着剤部21と同様の添加剤が添加されていてもよい。
(上用光拡散シート)
上用光拡散シート8は、第2プリズムシート7の表面に直接(他のシート等を介さず)配設されている。上用光拡散シート8は、基材層18と、基材層18の表面に積層され、樹脂ビーズ及びそのバインダーを有する光拡散層19からなる光学層とを有する。上用光拡散シート8は、基材層18及び基材層18の表面に直接積層される光拡散層19の2層から構成されている(基材層18及び光拡散層19以外の他の層を有していない)。上用光拡散シート8は、平面視矩形状に形成されている。
(基材層)
基材層18は、上用光拡散シート8の最裏面を構成する。基材層18は、光線を透過させる必要があるので透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として形成されている。基材層18の主成分としては、上述の下用光拡散シート5の基材層11の主成分と同様とすることができる。また、基材層18の平均厚さとしては、上述の下用光拡散シート5の基材層11の平均厚さと同様とすることができる。
(光拡散層)
光拡散層19は、上用光拡散シート8の最表面を構成する。光拡散層19は、複数の樹脂ビーズを略等密度で分散含有している。複数の樹脂ビーズはバインダーに囲まれている。光拡散層19は、裏面から入射された光線を若干程度拡散させてモアレの発生を防止する。光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの主成分は、上述の下用光拡散シート5の光拡散層12に含まれる複数の樹脂ビーズの主成分と同様とすることができる。また、光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの形状及び平均粒子径は、上述の下用光拡散シート5の光拡散層12に含まれる複数の樹脂ビーズと同様とすることができる。上用光拡散シート8は、上述のようにモアレを防止するために配設されるものであるため、下用光拡散シート5と同様の高い光拡散性を必要としない。そのため、光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの配合量は、上述の下用光拡散シート5の光拡散層12に含まれる樹脂ビーズの配合量よりも少ないことが好ましい。光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの配合量(バインダーの形成材料であるポリマー組成物中のポリマー分100質量部に対する固形分換算の配合量)の下限としては、5質量部が好ましく、10質量部がより好ましい。一方、光拡散層19に含まれる複数の樹脂ビーズの配合量の上限としては、40質量部が好ましく、30質量部がより好ましい。
(上用光拡散シートの製造方法)
上用光拡散シート8は、例えば基材層18を構成する基材フィルムの表面に光拡散層19の形成材料を塗工し、乾燥、硬化させることで製造することができる。
(第2プリズムシート及び上用光拡散シートの貼合構造)
上述のように、第2プリズムシート7及び上用光拡散シート8は、上用光拡散シート8の裏面(つまり、基材層18の裏面)に散点的に突設される複数の半球状接着部23によって貼合されている。上用光拡散シート8の裏面は平坦面として構成されており、複数の接着剤部23はこの平坦面に底面が接着された状態で配されている。複数の接着剤部23は、基材層18の裏面にランダムで(つまり、規則性を有さず)配されている。複数の接着剤部23は、底面が楕円状に形成されており、この底面の長軸が、裏側光学シートである第2プリズムシート7のプリズム列17の稜線方向と平行に配設されていることが好ましい。複数の接着剤部23の具体的構成は、第2プリズムシート7の裏面に突設される上述の複数の接着剤部22と同様である。接着剤部23を構成する接着剤は、下用光拡散シート5及び第1プリズムシート6を貼合せる上述の複数の接着剤部21を構成する接着剤と同様、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む。また、接着剤部23には、上述の接着剤部21と同様の添加剤が添加されていてもよい。
(ライトガイドフィルム)
ライトガイドフィルム2は、端面から入射される光線を表面から略均一に出射する。ライトガイドフィルム2は、平面視略方形状に形成されており、厚みが略均一の板状(非楔形状)に形成されている。ライトガイドフィルム2は、裏面に表側に陥没する複数の凹部24を有している。また、ライトガイドフィルム2は、裏面にスティッキング防止部を有している。具体的には、ライトガイドフィルム2は、上記スティッキング防止部として、複数の凹部24の周囲に存在し、裏面側に突出する複数の隆起部25を有している。隆起部25は、凹部24に隣接して設けられ、隆起部25の内側面は凹部24の形成面と連続している。
ライトガイドフィルム2の平均厚さの下限としては、100μmが好ましく、150μmがより好ましく、200μmがさらに好ましい。一方、ライトガイドフィルム2の平均厚さの上限としては、600μmが好ましく、580μmがより好ましく、550μmがさらに好ましい。ライトガイドフィルム2の平均厚さが上記下限に満たないと、ライトガイドフィルム2の強度が不十分となるおそれがあり、また光源3の光線をライトガイドフィルム2に十分に入射させることができないおそれがある。逆に、ライトガイドフィルム2の平均厚さが上記上限を超えると、バックライトユニットの薄型化の要望に沿えないおそれがある。
複数の凹部24は、入射光を表側に散乱させる光散乱部として機能する。各凹部24は、平面視略円形状に形成されている。また、各凹部24は、表側に向けて徐々に縮径するように形成されている。凹部24の形状としては、特に限定されるものではなく、半球状、半楕円体状、円錐状、円錐台形状等とすることが可能である。中でも、凹部24の形状としては、半球状又は半楕円体状が好ましい。凹部24が半球状又は半楕円体状であることによって、凹部24の成形性を向上することができると共に、凹部24に入射した光線を好適に散乱させることができる。
隆起部25は、ライトガイドフィルム2の裏面におけるライトガイドフィルム2の厚さ方向と垂直な面から連続して形成されている。詳細には、隆起部25は、ライトガイドフィルム2の裏面の平坦面から連続して形成されている。隆起部25は、凹部24を囲むように平面視略円環状に形成されている。ライトガイドフィルム2は、隆起部25が凹部24を囲むように平面視略円環状に形成されることによって、凹部24及び凹部24近辺がライトガイドフィルム2の裏側に配設される反射シート4と密着するのを容易かつ確実に防止することができる。
ライトガイドフィルム2は、可撓性を有する。ライトガイドフィルム2は、可撓性を有することによって、裏側に配設される反射シート4の傷付きを抑制することができる。ライトガイドフィルム2は、光線を透過させる必要があるため、透明、特に無色透明の合成樹脂を主成分として構成されている。
ライトガイドフィルム2の主成分としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体、ポリオレフィン、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル、活性エネルギー線硬化型樹脂等が挙げられる。中でも、ライトガイドフィルム2の主成分としては、ポリカーボネート又はアクリル樹脂が好ましい。ポリカーボネートは透明性に優れると共に屈折率が高いため、ライトガイドフィルム2が主成分としてポリカーボネートを含むことによって、ライトガイドフィルム2の表裏面において全反射が起こりやすく、光線を効率的に伝搬させることができる。また、ポリカーボネートは耐熱性を有するため、光源3の発熱による劣化等が生じ難い。さらに、ポリカーボネートはアクリル樹脂等に比べて吸水性が少ないため、寸法安定性が高い。従って、ライトガイドフィルム2は、ポリカーボネートを主成分として含むことによって経年劣化を抑止することができる。一方、アクリル樹脂は透明度が高いのでライトガイドフィルム2における光の損耗を少なくすることができる。
(光源)
光源3は、ライトガイドフィルム2の端面に沿って配設されている。光源3は、光出射面がライトガイドフィルム2の端面に対向(又は当接)するよう配設されている。光源3としては、種々のものを用いることが可能であり、例えば発光ダイオード(LED)を用いることができる。具体的には、この光源3として、複数の発光ダイオードがライトガイドフィルム2の端面に沿って配設されたものを用いることができる。
(反射シート)
反射シート4は、ライトガイドフィルム2の裏面に形成される複数の隆起部25と当接するようにライトガイドフィルム2の裏側に配設される。反射シート4は、ライトガイドフィルム2の裏面から出射された光線を表側に反射させる。反射シート4としては、ポリエステル等の基材樹脂にフィラーを分散含有させた白色シートや、ポリエステルから形成されるフィルムの表面に、アルミニウム、銀等の金属を蒸着させることで正反射性が高められた鏡面シート等が挙げられる。
<利点>
当該光学ユニット1は、複数の光学シートが重畳状態で貼合されているので、例えば液晶表示装置のバックライトユニット用として用いられる場合に、液晶表示装置に組み込む際等の取扱性に優れる(当該光学ユニット1を用いることで、複数の光学シートを1つずつ組み込まなくてもよい)。また、当該光学ユニット1は、隣接する光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設される複数の接着剤部21,22,23によって貼合されているので(つまり、隣接する光学シートは全面的に貼合されていないので)、この隣接する光学シート間に空気層を形成することができ、これにより光学特性の低下を抑制することができる。さらに、当該光学ユニット1は、隣接する光学シートを貼合せる接着剤部21,22,23が活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み半球状に形成されているので、隣接する光学シートの接着部分に傷付きが生じるおそれが低い。つまり、当該光学ユニット1は、接着剤部21,22,23が活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み半球状に形成されているので、接着剤部が感圧型接着剤によって形成されている場合のように圧力をかけて隣接する光学シートを接着しなくてもよいので、接着時に接着部分に傷付きが生じるおそれが低い。そのため、当該光学ユニット1は、接着部分の傷に起因する光学特性の低下を抑制することができる。
<光学ユニットの製造方法>
次に、当該光学ユニット1の製造方法について説明する。当該光学ユニットの製造方法は、隣接する一対の光学シートのうちの表側光学シートの裏面に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を散点的に塗工する工程(塗工工程)と、上記塗工工程後の表側光学シートの裏面に一対の光学シートのうちの裏側光学シートを重畳する工程(重畳工程)と、上記重畳工程後に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を硬化させる工程(硬化工程)とを備える。当該光学ユニット1は、上記塗工工程、重畳工程及び硬化工程を繰り返し行い、複数の光学シートを重畳していくことで製造される。以下では、上記塗工工程、重畳工程及び硬化工程について、図10〜図12を参照して、表側光学シートが上述の第2プリズムシート7であり、裏側光学シートが第1プリズムシート6である場合を例に説明する。なお、当該光学ユニットの製造方法は、上記塗工工程前に、表側光学シートの裏面にフッ素プラズマ処理を行う工程をさらに備えていてもよい。当該光学ユニットの製造方法は、上記プラズマ処理工程を備えることで、複数の接着剤部21,22,23を構成する接着剤の表側光学シートの裏面に対する濡れ性を調整することができる。
(塗工工程)
上記塗工工程では、図10に示すように、第2プリズムシート7の裏面(基材層16の裏面)に接着剤層22を形成する上述の活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を散点的に塗工することが好ましい。上記塗工工程では、上記接着剤の塗工によって第2プリズムシート7の裏面に散点的に配される複数の接着剤塗液22aの長軸が、後述の重畳工程で重畳される第1プリズムシート6のプリズム列15の稜線方向と平行になるように上記接着剤を塗工する。また、上記塗工工程では、複数の接着剤塗液22aが第2プリズムシート7の裏面との接触面を底面とする半球状となるように上記接着剤を塗工する。なお、上記塗工工程では、複数の接着剤塗液22aがランダムに(つまり、規則性を有しないように)配されるように塗工することが好ましい。また、上記塗工工程では、予め第2プリズムシート7の裏面と第1プリズムシート6のプリズム列15の頂点との当接箇所を求めておき、この当接箇所に上記接着剤を散点的に塗工することが好ましい。上記接着剤の塗工方法としては、特に限定されるものではなく、例えばスクリーン印刷等の公知の印刷法が挙げられる。
(重畳工程)
上記重畳工程では、図11に示すように、上記塗工工程で塗工した複数の接着剤塗液22aに第1プリズムシート6のプリズム列15の頂点を重ね合せるように第1プリズムシート6を第2プリズムシート7の裏面に重畳する。上記重畳工程では、上記塗工工程で塗工された全ての接着剤塗液22aにプリズム列15の頂点が重ね合されるように第1プリズムシートを重畳することが好ましい。
(硬化工程)
上記硬化工程では、図12に示すように、上記重畳工程によって第1プリズムシート6及び第2プリズムシート7が重畳された状態で、上記接着剤を硬化させる。具体的には、上記硬化工程では、上記接着剤として活性エネルギー線硬化型接着剤が用いられている場合には、紫外線等の活性エネルギー線を複数の接着剤塗液22aに照射することによって複数の接着剤塗液22aを硬化させ、上記接着剤として熱硬化型接着剤が用いられている場合には、複数の接着剤塗液22aを加熱することによって複数の接着剤塗液22aを硬化させる。この硬化工程によって、複数の接着剤塗液22aが複数の接着剤部22として形成される。
<利点>
当該光学ユニットの製造方法は、上記塗工工程、重畳工程及び硬化工程を備えることによって、隣接する一対の光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設され、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む複数の半球状接着剤部により貼合された当該光学ユニット1を容易かつ確実に製造することができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明に係る光学ユニット及び光学ユニットの製造方法は、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば当該光学ユニットは、下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シートの4枚の光学シートを有する必要はない。当該光学ユニットは、隣接する一対の光学シートが表側光学シートの裏面に散点的に突設され、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む接着剤により構成される複数の半球状接着剤部によって貼合されている限り、例えば(1)下用光拡散シート及び第1プリズムシート、(2)第1プリズムシート及び第2プリズムシート、(3)第2プリズムシート及び上用光拡散シート、というように2枚の光学シートのみから構成されてもよい。また、当該光学ユニットは、上記下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シート以外の光学シートを有していてもよく、上記下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シートのうちのいずれか1枚以上の光学シートを除いて構成されてもよい。さらに、当該光学ユニットは、上記下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シートのいずれかを2枚以上有していてもよい。
当該光学ユニットが3枚以上の光学シートを有する場合、隣接する一対の光学シートが上記複数の接着剤部によって貼合されている限り、その他の光学シート同士の貼合構造は必ずしも限定されるものではない。また、当該光学ユニットが、下用光拡散シート、第1プリズムシート、第2プリズムシート及び上用光拡散シートのいずれか1つ以上の光学シートを有する場合であっても、この光学シートの具体的構成は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
当該光学ユニットは、複数の光学シートに加えて、ライトガイドフィルムが貼合されていてもよい。またこの場合、光学シート及びライトガイドフィルムは、光学フィルムの裏面又はライトガイドフィルムの表面に散点的に突設され、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含む接着剤により構成される複数の半球状接着剤部によって貼合されていることが好ましい。
当該光学ユニットは、複数の光学シートとして、光学層のみからなる光学シート(基材層を有しない光学シート)を有していてもよい。このような光学層のみからなる光学シートとしては、例えばプリズム列のみからなるプリズムシートが挙げられる。
当該光学ユニットは、エッジライト型バックライトユニットに用いられる必要はなく、直下型バックライトユニットに用いられてもよい。また、当該光学ユニットがエッジライト型バックライトユニットに用いられる場合でも、ライトガイドフィルムの一の端面に沿ってのみ光源が配設された片側エッジライト型バックライトユニットに用いられる必要はなく、ライトガイドフィルムの対向する一対の端面に沿って光源が配設された両側エッジライト型バックライトユニットや、ライトガイドフィルムの各端面に沿って光源が配設された全周囲エッジライト型バックライトユニットに用いられてもよい。
当該光学ユニットは、パーソナルコンピュータや液晶テレビ等、比較的大型の表示装置や、スマートフォン等の小型モバイル端末や、タブレット端末等の携帯型情報端末のバックライトユニット用として用いることができ、特に複数の接着剤部によって一対の光学シートを容易かつ確実に貼合せ易い小型モバイル端末のバックライトユニット用として適している。
以上のように、本発明の光学ユニットは、取扱性に優れると共に、光学特性の低下を抑えることができるので、高品質な透過型液晶表示装置等、種々の液晶表示装置に好適に用いられる。
1 光学ユニット
2 ライトガイドフィルム
3 光源
4 反射シート
5 下用光拡散シート
6 第1プリズムシート
7 第2プリズムシート
8 上用光拡散シート
11,14,16,18 基材層
12,19 光拡散層
13 スティッキング防止層
15,17 プリズム列
15a,17a 突条プリズム部
21,22,23 接着剤部
22a 接着剤塗液
24 凹部
25 隆起部
101 エッジライト型バックライトユニット
102 光源
103 導光シート
104 光学シート
105 反射シート
106 光拡散シート
107 第1プリズムシート
108 第2プリズムシート

Claims (4)

  1. 基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合される光学ユニットであって、
    隣接する一対の上記光学シートが、表側光学シートの裏面に散点的に突設される複数の半球状接着剤部により貼合されており、
    上記接着剤部を構成する接着剤が、活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を含み、
    上記一対の光学シートのうち、裏側に配設される裏側光学シートの上記光学層がプリズム列であり、
    記プリズム列の頂点が上記接着剤部を押しつぶした状態で、上記表側光学シートの上記基材層の裏面に当接しており、
    上記複数の接着剤部の底面が楕円状であり、上記複数の接着剤部の底面の長軸が上記プリズム列の稜線方向と平行に配置されており、
    上記複数の接着剤部の平均径が30μm以上200μm以下、平均間隔が40μm以440μm以下であることを特徴とする光学ユニット。
  2. 上記接着剤部の表側光学シートの裏面との接触角が鋭角である請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 記複数の接着剤部の平均径が上記プリズム列の平均稜線間隔の2倍以上4倍以下である請求項1又は請求項2に記載の光学ユニット。
  4. 基材層及びこの基材層表面に積層される光学層を有する複数の光学シートが重畳状態で貼合される光学ユニットの製造方法であって、
    隣接する一対の上記光学シートのうちの表側光学シートの裏面に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を散点的に塗工する工程と、
    上記塗工工程後の表側光学シートの裏面に上記一対の光学シートのうちの裏側光学シートを重畳する工程と、
    上記重畳工程後に活性エネルギー線硬化型接着剤又は熱硬化型接着剤を硬化させる工程と
    を備え、
    上記裏側光学シートの上記光学層がプリズム列であり、
    記プリズム列の頂点が、上記硬化工程によって形成される接着剤部を押しつぶした状態で、上記表側光学シートの上記基材層の裏面に当接しており、
    複数の上記接着剤部の底面が楕円状であり、上記複数の接着剤部の底面の長軸が上記プリズム列の稜線方向と平行に配置されており、
    上記複数の接着剤部の平均径が30μm以上200μm以下、平均間隔が40μm以440μm以下であることを特徴とする光学ユニットの製造方法。
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