JP4551485B2 - レンズシート複合体 - Google Patents

レンズシート複合体 Download PDF

Info

Publication number
JP4551485B2
JP4551485B2 JP2009542855A JP2009542855A JP4551485B2 JP 4551485 B2 JP4551485 B2 JP 4551485B2 JP 2009542855 A JP2009542855 A JP 2009542855A JP 2009542855 A JP2009542855 A JP 2009542855A JP 4551485 B2 JP4551485 B2 JP 4551485B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens sheet
lens
haze
adhesive
diffusion plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009542855A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009069304A1 (ja
Inventor
美則 山口
順伸 山崎
俊一 梅本
泰三 安本
佳邦 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goyo Paper Working Co Ltd
Original Assignee
Goyo Paper Working Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goyo Paper Working Co Ltd filed Critical Goyo Paper Working Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP4551485B2 publication Critical patent/JP4551485B2/ja
Publication of JPWO2009069304A1 publication Critical patent/JPWO2009069304A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0273Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use
    • G02B5/0278Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use used in transmission
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0205Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties
    • G02B5/021Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place at the element's surface, e.g. by means of surface roughening or microprismatic structures
    • G02B5/0231Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place at the element's surface, e.g. by means of surface roughening or microprismatic structures the surface having microprismatic or micropyramidal shape
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0205Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties
    • G02B5/0236Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place within the volume of the element
    • G02B5/0242Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place within the volume of the element by means of dispersed particles
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/1336Illuminating devices
    • G02F1/133602Direct backlight
    • G02F1/133606Direct backlight including a specially adapted diffusing, scattering or light controlling members
    • G02F1/133607Direct backlight including a specially adapted diffusing, scattering or light controlling members the light controlling member including light directing or refracting elements, e.g. prisms or lenses

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

本発明は、液晶表示装置等のバックライトの表面側に配置するレンズシートと、拡散板からなるレンズシート複合体に係り、特に、取り扱い性及び組み立て作業性が良く、レンズシートのレンズ構造が壊されることがなく、且つ拡散板とレンズシートとの熱膨張率が異なっていても均一な光学性能が得られ、更に、線状光源とそれらの隙間の明暗差が視認しにくいレンズシート複合体に関する。
近年、液晶表示装置が多方面に用いられるようになって、それぞれの用途に応じて多様な性能が求められている。OA機器、パーソナルコンピューター、ワードプロセッサー等では、軽量化、薄型化、高精彩化、省電力化の要求が強く、更に、液晶表示装置にあっては、広視野化、広画面化、高輝度化の要求が強くなっている。
これらの要求に応ずるために、光の指向性を変更、即ち不要な方向の光を方向変換して観察者の正面に集光するために、集光機能を有するフイルムやシート(以下、単にレンズシートという)を使用するのが一般化している。
このレンズシートを拡散板に接着剤を用いて貼り付けると、拡散板と接着剤層の間、又は接着剤層とレンズシートの間の屈折率の差が小さいことにより拡散板などからレンズシートに出射される光が有効に集光されないために、正面輝度は殆ど上昇しない場合があり、また、レンズシートと拡散板の熱膨張率が異なる場合には撓みや歪みが生じて均一な光学性能が得られないといった問題があるので、接着剤等を用いずに、単に重ね合わせただけで組み立てを完了していた。
しかしながら、この場合、組み立て時においてレンズシートと拡散板、更にその他の部材をばらけないように注意して一度に取り扱わねばならず、即ち取り扱い性及び組み立て作業性が悪く、装置を組み立てる際のコストアップの原因となっていた。
また、単に重ね合わせただけでは、組み立て時又は組み立て後の完成品を運搬する際にレンズシートが揺動することがあり、この場合、このときにレンズ面が他の光学シート等と擦り合わされ、レンズ構造が壊れて所定の光学性能が発揮できなくなったり、壊されたレンズ構造が粉状になって他の光学シートに付着してその性能を妨げたりすることがある。このような事態を避けるため、比較的強度の高いPETが素材として使用されることが多いが、その分だけレンズシートの設計の自由度が損なわれてしまい、高性能のレンズシートを設計する上で障害となっていた。
更に、近年、LED等の点状光源も用いられているが、線状からなる陰極線管が多用されており、線状光源からの光を均質にするために、光拡散機能のある拡散板を通して面状光源とされる。この拡散板を光源の存在個所が視認できない程度に光を拡散均質化すると光の透過量が損なわれ光の利用効率が悪くなる。
そこで、光の利用効率を高く且つ光源の存在個所が視認できないようにするために、光拡散度を調節した拡散シートをレンズシートの上部又は下部又は上下両方に配置して使用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この場合は部品点数が増加し、取り扱い性や組み立て作業性が低下することになる。
特開2007−3908号公報(図10、図13)
この発明は上記従来の問題を解消し、取り扱い性及び組立作業性が良く、レンズ構造が壊されることなく、しかも、光学シート間で熱膨張率が異なる場合でも均一な光学性能が得られ、光源の存在個所が視認しにくいレンズシート複合体を得ることを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、拡散板とレンズシートを全面に分布された微小な接着部で貼り合せてなるレンズシート複合体であって、
前記レンズシートは拡散粒子を含み、ヘイズ(B)が18.0〜78.0%であり、
前記拡散板は、ヘイズ(A)が11.0〜95.1%であり、
前記レンズシートのヘイズ(B)と前記拡散板のヘイズ(A)との比(B)/(A)が0. 19〜2.22であり、ヘイズ(A)×ヘイズ(B)の値が850〜7000であることを特徴とするレンズシート複合体を内容とする。
但し、拡散板のヘイズ(A)は、JIS K7136に測定した値であり、レンズシートのヘイズ(B)は、該レンズシートからレンズ構造を除いた厚さであって両面が平坦なシートについてJIS K7136により測定した値である。
本発明の請求項に係わる発明は、接着剤の形状が凸レンズ状又は球状であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシート複合体を内容とする。
本発明の請求項に係わる発明は、拡散板とレンズシートの線膨張率の差が5.9×10-5/℃以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズシート複合体を内容とする。
本発明の請求項に係わる発明は、拡散板とレンズシートの材質が同一であることを特徴とする請求項に記載のレンズシート複合体を内容とする。
本発明のレンズシート複合体は、拡散板と拡散粒子を含むレンズシート(以下、単にレンズシートと記す場合がある)を全面に分布された微小な接着部で貼り合せているので、拡散板とレンズシートを一体的に取り扱うことができるため取り扱い性及び組み立て作業性が優れていると共に、レンズシートが拡散板に固定されて揺動しないため、例え硬度が低い材料を使ってレンズシートを形成したとしても、他の光学シート等との摩擦によりレンズ構造が壊れることがなく、従って、少々強度が弱くても光学性能の高いレンズシートを使用することができる。また、その貼り合せは微細な接着部で部分的に行われている上に、このレンズシート内に拡散粒子が含まれているため、接着部分が拡散粒子により隠されて殆ど目立たなくなり、また、拡散板とレンズシートとの熱膨張率が異なっていても線膨張率の差は部分的な接着部により吸収され、撓みや歪みの発生は防止されるので、接着剤を使わずに重ね合わせた場合と比較して劣らない光学性能を発揮できる。
更に、線状光源とその隙間の明暗差、即ち、線状光源の存在個所が視認しにくく、且つ正面輝度の高い高品位のバックライトを提供することができる。
また、レンズシートのヘイズ(B)を18. 0〜78. 0%とし、拡散板のヘイズを11.0〜95.1%とし、レンズシートのヘイズ(B)と拡散板のヘイズ(A)との比1対0. 19〜2.22であり、ヘイズ(A)×ヘイズ(B)の値を850〜7000とすることにより、レンズシートの光拡散効果と相俟って、バックライトの明暗差を十分解消して光源の位置を視認しにくくするとともに、必要以上の光を遮断せず、画面全体の明るさを保つことができる。
なお、レンズシートはその法線と平行に入射した光を所定の角度に曲げてしまうため、JIS K7136に規定される方法で直接レンズシートのヘイズを測定することができないので、該レンズシートと同一の材料からなり、該レンズシートからレンズ構造を除いた厚さであって両面が平坦なシートについてヘイズを測定している。
拡散板とレンズシートの線膨張率の差を5.9×10-5/℃以下とすると、温度変化により拡散板とレンズシートが伸縮したとしても、線膨張率の差は接着部に吸収されるため殆ど撓みや歪みは生じない。特に、拡散板とレンズシートの材質が同一であると線膨張率が同一であるので、温度変化による撓みや歪みは発生しない。
図1は本発明のレンズシート複合体の例を示す概念図である。 図2は本発明のレンズシート複合体の別の例を示す概念図である。 図3は本発明のレンズシート複合体のさらに別の例を示す概念図である。 図4は実施例1で使用するレンズシートの接着面の概念図である。 図5は実施例3で使用するレンズシートの接着面の概念図である。 図6は実施例4で使用するレンズシートの接着面の概念図である。 図7は実施例7で使用するレンズシートの接着面の概念図である。 図8は本発明における突起の例を示す断面概念図である。 図9は本発明における突起の別の例を示す断面概念図である。 図10は本発明における突起のさらに別の例を示す断面概念図である。
1 レンズシート複合体
2 レンズシート
3 拡散板
4 接着剤
4a 接着部
5 拡散粒子
6 突起
本発明のレンズシート複合体1は、図1に基本的な構成を示したように、拡散板3とレンズシート2を全面に分布された接着剤4の微小な接着部4aで貼り合せてなるレンズシート複合体1であって、前記レンズシート2は拡散粒子5を含み、ヘイズ(B)が18.0〜78.0%であり、前記拡散板は、ヘイズ(A)が11.0〜95.1%であり、前記レンズシートのヘイズ(B)と前記拡散板のヘイズ(A)との比(B)/(A)が0. 19〜2.22であり、ヘイズ(A)×ヘイズ(B)の値が850〜7000であることを特徴とする。
但し、拡散板のヘイズ(A)は、JIS K7136に測定した値であり、レンズシートのヘイズ(B)は、該レンズシートからレンズ構造を除いた厚さであって両面が平坦なシートについてJIS K7136により測定した値である。
本発明で用いるレンズシート2は、その一面に集光機能を有する立体模様(以下、レンズ模様という)が設けられたレンズ面を有し、他面に接着面を有する。
レンズ面に設けられるレンズ模様としては集光機能を有する他は特に限定されず、例えば使用可能なレンズ模様としては、断面が3角形で底辺を隣接した多数の3角柱を頂稜が略平行になるように配列したプリズム;断面が半円状又は半楕円状で底辺を隣接した多数の半円柱又は半楕円柱を略平行になるように配列した凸状のレンチキュラーレンズ;ピラミッド型4角錐状物、キュービックコーナー様3角錐状物、半球状物から選択される立体形状を平面に突設した模様等が挙げられる。
なお、大型の液晶表示装置では、大人数で1つの画面を見る場合など、画面の左右からも画面が見えることが必要である一方、画面を上側及び下側から観察することは少ない。従って、この種のレンズシート複合体1においては、画面から出射される光は左右方向には拡散し、上下方向には集光する方が好ましいため、本発明に利用するレンズシート2でも、一方向のみに集光するプリズムレンズシートまたはレンチキュラーレンズシートを使用し、かかるレンズシート2を使用したレンズシート複合体1を画面に設置する際には、プリズム又はレンチキュラーレンズの長さ方向を画面に対し横向きに合わせるのが好ましい。
接着面の形状もレンズ面の集光機能を過度に妨げない他は特に限定されないが、凹凸のない平面、多数の円柱状突起が凸設された凹凸面、断面が矩形の線状突起が多数設けられた凹凸面が例示でき、またレンズ面の集光機能を打ち消さない限り、上記レンズ模様と同様の立体模様を設けることもできる。
レンズシート2の厚さも特には限定されず、通常のレンズシートと同様の厚さとすることができ、具体的には、通常50〜500μm程度とされる。
本発明において、レンズシート2は拡散粒子5を含む。使用可能な拡散粒子5としては、従来から拡散板、拡散シートなどに使用されている拡散粒子5が全て使用できるが、全光線透過率が高くヘイズの大きい種類を選ぶことが好ましい。
具体的には、無機粒子としてはケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、等が挙げられる。有機粒子としては架橋ポリアクリレート、シリコン樹脂等が挙げられる。
拡散粒子5の平均粒径は、0.5μm〜25μmが好ましい。なお、平均粒径が0.5μm未満でも25μmを超えても拡散機能が低下する傾向がある。
拡散粒子5は、レンズシート2のヘイズが、18. 0〜78. 0%、好ましくは20. 0〜60. 0%、更に好ましくは30. 0〜40. 0%になる程度の量が透明樹脂に配合される。ヘイズが18. 0%未満であると接着部4aで発生する僅かな暗部が見えてしまうことがあり、78. 0%を超えると正面輝度が低下して画面が暗くなってしまうことがある。
具体的な拡散粒子5の量は、この拡散粒子5の透明度、粒径、屈折率、レンズシート2を構成する透明樹脂の屈折率、レンズシート2の厚さ等により変化するため一概には言えないが、例えば平均粒径0. 5μmのシリカ粒子を拡散粒子5とし、レンズシート2を構成する透明樹脂をポリカーボネートとし、レンズシート2の厚さを120μmとする場合は透明樹脂100gに対し0. 5〜1. 5g程度を配合する。
通常ヘイズはJIS K7136で規定される方法により測定されるが、レンズシート2はその法線と平行に入射される光を所定の角度に曲げてしまうため、この方法で直接ヘイズを測定することができない。そこで、本発明においては、該レンズシート2と同一の材料を用いて、該レンズシート2からレンズ構造を除いた厚さであって両面が平坦なシートを作成し、このシートのヘイズをJIS K7136で規定される方法により測定し、その値をこのレンズシート2のヘイズとした。これにより、レンズシート2の最も薄い部分(レンズ模様の底部に相当する部分)に接着部4aが配置されたとしても、接着部4aで発生する暗部を十分に隠すことができる。
上記のレンズシート2は通常の方法により作成することができる。即ち、透明樹脂に拡散粒子5を配合してなる通常の拡散シートを作成する場合と同様の方法で透明樹脂中に拡散粒子5を分散し、この樹脂を用いて通常のレンズシートを作成するのと同様の方法、例えばレンズ模様が刻設された金属ロールとゴムロールの間に樹脂を押し出し、前記金属ロールとゴムロールで挟圧して樹脂にレンズ模様を転写する方法により本発明で使用するレンズシートを作成することができる。
本発明で使用する拡散板3は、バックライトからの光が照射される入光面と、上記レンズシート2が接着される接着面を有する。
本発明における拡散板3としては、反り返ったり自重で撓んだりしない透光性のある半透明の板状部材であればよく、拡散粒子5を分散配合したアクリル製又はポリカーボネート製等の板が例示できるが、本発明においては分散作用の一部を上記のレンズシート2に担わせるため、拡散粒子5の量は通常使用される拡散板より少なくて済み、その分だけ全体の光量が増え、正面輝度も上昇する。
なお、拡散板3のヘイズを極端に低くし、バックライトが透けて見えることによる明暗差を解消する拡散作用を上記レンズシート2だけに担わせると、レンズシート2の透光性が著しく減少し、却ってレンズシート複合体1全体の透光率が低下してしまい、正面輝度も低下する傾向があるため、拡散板3のヘイズが11. 0〜95. 1%、好ましくは30. 0〜90. 0%、特に好ましくは50. 0〜85. 0%となるように拡散粒子5を配合し、その分レンズシート2のヘイズを下げ、上記した範囲内とする。拡散板3のヘイズが95. 1%を超えた場合、単独でバックライトの明暗差を解消する程度の拡散板のヘイズと、単独で接着部4aに発生する暗部を解消する程度のレンズシート2のヘイズが重なってしまうため、レンズシート複合体1全体の透光率が低下し、正面輝度も低下する傾向がある。
拡散板3のヘイズ(A)に対するレンズシート2のヘイズ(B)の比(B)/(A)が0. 19〜2.22、好ましくは0.20〜0.81、更に好ましくは0.40〜0.50になるように調整し、ヘイズ(A)×ヘイズ(B)の値が850以上となるように調整すれば、レンズシート複合体1全体でバックライトの明暗差を効果的に解消することができるとともに、レンズシート2で接着部4aに発生する暗部を隠すことができ、さらに透光率はそれほど低下せず、正面輝度を高めることができる。ヘイズ(A)×ヘイズ(B)の値の上限は、明暗差を視認しにくくするとともに光透過度を確保するという観点からは7000程度が好ましい。
本発明において、上記のレンズシート2と拡散板3は微小な接着部4aにおいて貼り合せられる。具体的な接着方法はそれぞれの接着部4aの面積が微小になるような方法であれば特に限定されず、例えば、図1に示すように、スプレーで微細な球状の接着成分を噴霧するいわゆるスプレー糊を使用する方法、ホットメルト接着剤を細い糸状に噴射するいわゆるカーテンスプレーを使用する方法、図2に示すように、ドット印刷によりレンズ状の接着剤を付着させる方法、図3に示すように、レンズシート2の接着面に微細な突起6を設けて拡散板3の全面に接着剤を塗布して貼り合わせる方法、これとは逆に拡散板3の接着面に微細な突起6を設けてレンズシート2の全面に接着剤を塗布する方法が例示できる。
なお、レンズシート2又は拡散板3の接着面に突起6を設ける場合、その形状はレンズシート2と拡散板3の間に適当な間隔を設け、接着部4aを微小にできる限り特に限定されず、例えば、円柱状、角柱状、又は図8に示したような半球状などが例示でき、また断面視が図9に示したようなプリズム状(三角形状)、又は図10に示したような台形状でレンズシート2又は拡散板3の上で直線状に伸びたリブ状の突起6でも採用できる。
この場合、突起6の周面が接着面に対して垂直に近い深い角度であると、ここに入射した光はレンズシート2の前方には出射されにくく、即ち、正面輝度は上昇しにくくなる。従って、突起6の周面は接着面に対して水平に近い浅い角度にするほうが好ましい。好ましい例としては頂点の角度が大きな、好ましくは120°以上の、プリズム状やコマ状の突起が挙げられる。
本発明において、それぞれの接着部4aの具体的な大きさは特に限定されない。なお、拡散板3に含まれる拡散粒子5により隠される程度であることが好ましいので、拡散粒子5と同等の大きさである0.5μm〜25μm程度が理論上は好ましいと考えられるが、接着剤の分散技術や樹脂の成形技術の限界等もあり、実用的には10μm〜100μmであっても十分使用可能であり、また太さが100μm以下の線状に接着する場合、長さに制限がないことが実験的に確認されている。
本発明において、レンズシート複合体1の全面積に対する接着部4aの合計面積の割合は特に限定されないが、好ましくは3〜50%、更に好ましくは5〜40%、特に好ましくは10〜30%である。合計面積が3%未満であると、接着剤の種類にもよるが、レンズシート2と拡散板3の間の接着力が十分でなく、取り扱い性や組み立て作業性が悪くなったり、熱膨張率の差がある場合には撓みや歪みが生じて光学性能が不均一になる傾向がある。また、50%を超えると正面輝度が低くなる傾向がある。
上記のような微小な接着部4aは拡散粒子としても働き、僅かながらバックライトによる明暗差を解消する助けにもなっている。さらに、接着面に塗布する接着剤(粘着剤を含む。以下同じ)の形状を凸レンズ状又は球状に成形すると、拡散板3から出射される光がこの接着剤により集光されるため、レンズシート複合体1の正面輝度が上昇する。
接着剤の形状を凸レンズ状又は球状にする方法は特に限定されないが、例えば接着剤としてブチルゴムやSBSゴム等を用い、これをスプレー糊により噴霧して図1に示すような球状にする方法、接着剤としてポリプロピレン−ポリエチレン系接着剤を用い、カーテンスプレーにより噴射して断面形状が略半円形のレンチキュラーレンズ状にする方法、印刷機のヘッドの形状を調節してドット印刷により付着される接着剤の形状を図2に示すような凸レンズ状にする方法が挙げられる。
また、使用する接着剤の種類にもよるが、塗布時における接着剤の形状が凸レンズ状又は球状であっても、レンズシート2と拡散板3の密着性を高めるためにこれらを押圧すると、接着剤の形状が壊れてしまい、最終製品においては凸レンズ状又は球状ではなくなることがあるので、押圧により形が壊れないような硬い又は弾性のある接着剤を使用するか、あるいは押圧せずに拡散板3の上にレンズシート2を静置するほうが好ましい。
レンズシート2及び拡散板3の材質は、透明な高分子材料である限り特に限定されず、通常の光学用の透明樹脂から選ぶことができる。その具体例としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート、ポリイミド等を挙げることができる。更に熱可塑性樹脂以外に紫外線硬化性の樹脂を用いることもできる。
拡散板3とレンズシート2の線膨張率の差は、好ましくは5.9×10-5/℃以下、更に好ましくは1.0×10-5/℃以下とする。この範囲内であれば、例えば液晶表示装置の電源のオン、オフの際の温度変化があったとしても、線膨張の差は接着剤により吸収されるため、これらを貼り合わせたレンズシート複合体1は殆ど撓まない。特に、拡散板3とレンズシート2の材質を同一にして、これらの線膨張率の差を無くすと、温度変化による撓みや歪みは発生しない。
以下、本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
ポリカーボネートに平均粒径0. 5μm〜2μmのシリカ粒子をポリカーボネート100g当たり0.12g配合し、これをプリズムレンズ模様が表面に刻設された冷却ロールとゴムロールの間に押し出して挟圧し、レンズシートを作成した。このレンズシートのレンズ構造を除いた部分の厚さが120μm、レンズ構造(プリズム)はその断面視が頂角90°、底辺50μmの2等辺三角形であった。なお、同じ材料で作成した厚さ120μmの平坦なシートのヘイズは18%であった。
上記のレンズシートの接着面(レンズ模様が付されていない面)を上にして、接着剤としてスプレー糊(東急ハンズ、商品名:ハンズセレクト スプレーのり、ブチルゴム系接着剤)を噴霧した。これをポリカーボネート(PC)からなる拡散板(帝人化成株式会社製、商品名:パンライトシートPC9391、ヘイズ:89.9%)の上に重ねて実施例1のレンズシート複合体とした。なお、噴霧された接着剤は直径10〜30μm(平均約20μm)の球状であり、接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の約10%であった。
スプレー糊が噴霧されたレンズシートの接着面の概念図を図4に示す。
実施例2
接着剤として別のスプレー糊(ダイアボンド社製、商品名:デービーボンド、SBSゴム系接着剤)を使用した他は実施例1と同様にして実施例2のレンズシート複合体とした。なお噴霧された接着剤は直径5〜50μm(平均約20μm)の球状であり、接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の約3%であった。
実施例3
接着剤としてカーテンスプレー(松村石油株式会社製、商品名:モレスコメルトTN−621、PP−PE系接着剤)を使用した他は実施例1と同様にして実施例3のレンズシート複合体とした。なお噴射された接着剤は幅50〜100μm(平均高さ約40μm)の糸状であり、接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の約35%であった。
カーテンスプレーが噴射されたレンズシートの接着面の概念図を図5に示す。
実施例4
接着剤としてUV硬化型接着剤(十条ケミカル株式会社製、商品名:レイキュア−GA)を使用し、ドット印刷により凸レンズ状に塗布した他は実施例1と同様にして実施例4のレンズシート複合体とした。なお塗布された接着剤は直径80μmのドット状(高さ約3μm)であり、接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の約10%であった。
UV硬化型接着剤が塗布されたレンズシートの接着面の概念図を図6に示す。
実施例5
印刷するドットの数を増やし、接着部の合計面積をレンズシート複合体全体の約25%とした他は実施例4と同様にして実施例5のレンズシート複合体とした。
実施例6
樹脂をプリズムレンズ模様が表面に刻設された冷却ロールと半球状の突起の雌型が刻設された冷却ロールの間に押し出して挟圧した他は実施例1の場合と同様にレンズシートを作成した。このレンズシートはレンズ面のレンズ構造及び接着面の半球状の突起を除いた部分の厚さが120μmである。半球状の突起は底面(間口)が直径50μmの円形、高さ25μmである。突起の配列は実施例4のドットの配列(図6参照)とほぼ同様であり、縦横それぞれ200μm毎に設けられている。
接着剤として両面接着糊(積水化学工業株式会社製、商品名:ダブルタックテープ、接着剤層の厚さ:5μm)を使用し、これを拡散板の上面側の全面に貼着した。その上に上記のレンズシートを載置し、レンズシートの上から軽く押さえて拡散板とレンズシートを密着させて実施例6のレンズシート複合体とした。
実施例7
樹脂をプリズムレンズ模様が表面に刻設された冷却ロールと直線状の突起の雌型が刻設された冷却ロールの間に押し出して挟圧した他は実施例6の場合と同様にして、実施例7のレンズシート複合体を作成した。本実施例で使用したレンズシートの接着面には断面視が底辺(間口)50μm、頂角120°のプリズム状(三角形状)である直線状の突起が200μm毎にそれぞれ平行に設けられているが、その他は実施例6のレンズシートと同様である。
三角形状である直線状の突起が設けられたレンズシートの接着面の概念図を図7として示す。
実施例8〜10
直線状の突起として、断面視が底辺(間口)50μm、頂角150°のプリズム状(実施例8)、断面視が底辺(間口)40μm、頂辺20μm、高さ10μmの台形状(実施例9)、断面視が底辺(間口)20μm、頂辺10μm、高さ6μmの台形状(実施例10)とした他は実施例7と同様にしてレンズシート複合体を作成した。
実施例11〜1
ポリカーボネートに配合するシリカ粒子の量を変えてヘイズが表1に示した値になるようにした他は、実施例1と同様にしてレンズシートを作成した。
一方、ポリカーボネートに平均粒径0.5μm〜2μmのシリカ粒子を配合して、この樹脂で厚さ1mmの板を作成し、これを拡散板とした。なおシリカ粒子の量はヘイズが表1に示した値になるように調節した。
上記のように作成したレンズシート及び拡散板を実施例1と同様の方法で貼り合せて実施例11〜1のレンズシート複合体とした。
実施例18
ポリカーボネートに平均粒径2μm〜10μmの架橋アクリル粒子をポリカーボネート100g当たり1.0g配合し、これをプリズムレンズ模様が表面に刻設された冷却ロールと、凸部の雌型がランダムに刻設された冷却ロールの間に押し出して挟圧し、レンズシートを作成した。このレンズシートのレンズ構造及び裏面の凸部を除いた部分の厚さが100μm、レンズ構造(プリズム)はその断面視が頂角90°、底辺50μmの2等辺三角形であり、裏面に形成されたランダムの凸部の形状は底面の直径が90μmで高さが20μmの円凸レンズ状であり、その底面の総面積がシート面積の約3%程度であった。なお、同じ材料で作成した厚さ100μmの平坦なシートのヘイズは43%であった。
接着剤として接着剤層の厚さが5μmの両面接着糊(上記、ダブルタックテープ)を使用し、これを実施例1と同じ拡散板の上面側の全面に接着した。その上に上記のレンズシートを載置し、レンズシートの上から軽く押さえて拡散板とレンズシートを部分的に密着させて実施例18のレンズシート複合体とした。接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の約2.5%であった。
実施例1921
レンズ構造及び裏面の凸部を除いたレンズシートの厚みを175μm(実施例19)、200μm(実施例20)、280μm(実施例21)とした他は実施例18と同様にして実施例1921のレンズシート複合体とした。なお、同じ材料で作成した厚さ175μm、200μm、280μmの平坦なシートのヘイズはそれぞれ60%、64.5%、75%であった。
実施例2224
裏面の凸部の高さを21μm(実施例22)、18μm(実施例23)、15μm(実施例24)とした他は実施例19と同様にして実施例2224のレンズシート複合体とした。
実施例25
レンズシートの材質における架橋アクリル粒子の配合量を、ポリカーボネート100g当たり0.5gとし、レンズシートのレンズ部及び裏面の凸部を除く厚さを110μmとした他は実施例18と同様にして実施例25のレンズシート複合体とした。なお、同じ材料で作成した厚さ110μmの平坦なシートのヘイズは32%であった。
実施例2628
レンズ構造及び裏面の凸部を除いたレンズシートの厚みを175μm(実施例26)、200μm(実施例27)、280μm(実施例28)とした他は実施例25と同様にして実施例2628のレンズシート複合体とした。なお、同じ材料で作成した厚さ175μm、200μm、280μmの平坦なシートのヘイズはそれぞれ41%、44%、53%であった。
実施例29
接着剤として接着剤層の厚さが10μmの両面接着糊(積水化学工業株式会社製、商品名:ダブルタックテープ)を使用した他は実施例18と同様にして実施例29のレンズシート複合体とした。接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の約2.8%であった。
実施例3032
裏面に設けられた凸部の形が底面100μmの方形であり、高さがそれぞれ20μm(実施例30)、18μm(実施例31)、15μm(実施例32)の角凸レンズ形状である他は実施例18と同様にして実施例3032のレンズシート複合体とした。なお、凸部の底面の総面積はシート面積の3.9%であり、接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の3%であった。
実施例3335
接着剤として接着剤層の厚さが10μmの両面接着糊(上記、ダブルタックテープ)を用いた他は実施例3032と同様にして実施例3335のレンズシート複合体とした。接着部の合計面積はレンズシート複合体全体の3.5%であった。
比較例1
実施例1で用いた拡散板を単独で用いて比較例1とした。
比較例2
実施例1で用いた拡散板の上に拡散粒子を含まないレンズシート(五洋紙工株式会社製、商品名:GTL−6000)を接着剤を用いずに重ね合わせただけのレンズシート積層体を得て比較例2とした。
比較例3
レンズシートとして実施例1で使用したものと同じレンズシートを使用した他は比較例2と同様にして重ね合わせただけのレンズシート積層体を得て比較例3とした。
比較例4
拡散粒子を含まないレンズシート(五洋紙工株式会社製、商品名:GTL−6000)の裏側全面に両面接着糊(積水化学工業株式会社製、商品名:ダブルタックテープ、接着剤層の厚さ:5μm)を貼着し、これを実施例1で使用した拡散板の上に載せて上側から軽く押圧して密着させて比較例4とした。
比較例5
レンズシートとして実施例1で使用したものと同じレンズシートを使用した他は比較例4と同様にして比較例5とした。
比較例6
拡散粒子を含まないレンズシート(五洋紙工株式会社製、商品名:GTL−6000)を用い、拡散板のヘイズが表3に示した値になるようにシリカ粒子の量を調節した他は、実施例11〜17と同様にしてレンズシート複合体を作成した。
比較例7
レンズシートのヘイズが表3に示した値になるようにシリカ粒子の量を調節し、拡散粒子を含まない拡散板を用いた他は実施例11〜17と同様にしてレンズシート複合体を作成した。
比較例8、9
拡散板のヘイズが表3に示した値になるようにシリカ粒子の量を調節した他は、比較例7と同様にしてレンズシート複合体を作成した。
実施例1〜35のレンズシート複合体及び比較例1〜の、拡散板(比較例1)、レンズシート積層体(比較例2、3)、レンズシート複合体(比較例4〜)について以下の方法で光学特性(正面輝度、明暗差の有無、ギラツキの有無)及び取り扱い性を測定した。結果は表1乃至表3に示す。
なお、光学特性の測定に用いたバックライトの構成は以下の通りである。
横長線状の陰極線管16本を縦方向に等間隔に列設した縦400mm×横705mmの32インチテレビ用のバックライトを点灯した。このバックライトキャビティ内の線状光源の下側に反射板を配置するとともに、上側に実施例のレンズシート複合体又は比較例の拡散板、レンズシート積層体、レンズシート複合体を設置した。これら実施例のレンズシート複合体及び比較例のレンズシート積層体、レンズシート複合体は、レンズ面を出射面側とし、レンズ面のプリズムの長軸方向を陰極線管の長軸方向と一致させて設置した。
Figure 0004551485
Figure 0004551485
Figure 0004551485
正面輝度の測定
レンズシート複合体、レンズシート積層体、拡散板(比較例1)を設置した面の上方500mmの距離に、輝度計ミノルタCA−1500(コニカ・ミノルタ株式会社製)測定面積4.8cm2 として、これらの中心点の輝度を測定した。
ギラツキ:
光源から反射、屈折等により直接各方向からの観賞者の目に入るギラツキ感を下記の基準により目視判定した。
○:ギラツキが見えず、穏やかな出射状況である。
×:ギラツキが見え、液晶パネルを透過した後も見える場合がある。
明暗差:
線状光源とその隙間の明暗差を下記の基準により目視判定した。
◎:明暗差が全く認められない。
○:明暗差が殆ど認められない。
△:明暗差が僅かに認められる。
×:明暗差がはっきり認められる。
取り扱い性:
レンズシート複合体又はレンズシート積層体を手でもって10回揺動させ、レンズシートと拡散板が分離するか否かを下記の基準により目視判定した。
○:揺動後も分離が確認できなかった。
×:揺動中又は揺動後に分離が確認された。
実施例3641
拡散板を構成する樹脂として、ポリエチレン(PE)(実施例36)、ポリプロピレン(PP)(実施例37)、ポリメチルメタクリル酸(PMMA)(実施例38)、ナイロン6(実施例39)、ポリエチレンテレフタレート(PET)(実施例40)、ポリエチレンナフタレート(PEN)(実施例41)を使用した他は実施例1と同様にしてレンズシート複合体を作成した。
実施例1及び実施例3641について、貼り合せ後の信頼性試験を行った。レンズシートの材質及び線膨張係数、試験結果を表4に示す。表4の結果から、拡散板とレンズシートの線膨張率差が5.9×10-5/℃以下では、温度変化による分離が生じにくく、即ち、撓みや歪みが発生しにくいことがわかる。
信頼性試験:
信頼性試験は−40℃から+80℃まで昇温してこれを−40℃まで冷却する操作を100回繰り返し、これによりレンズシートと拡散板が分離するか否かを下記の基準により目視判定することにより行った。判定は、10回繰り返し後と100回繰り返し後の2回行った。
○:試験後も分離が確認できなかった。
×:試験中又は試験後に分離が確認された。
Figure 0004551485
叙上のとおり、本発明のレンズシート複合体は、拡散板とレンズシートを全面に分布された微小な接着部で貼り合せてなるレンズシート複合体であって、前記レンズシートは拡散粒子を含み、更に、拡散板のヘイズ(A)、レンズシートのヘイズ(B)を特定の範囲とするとともに、両者の比(B)/(A)と両者の積(A)×(B)を特定の範囲とすることにより、光学性能は拡散板とレンズシートを接着剤を使わずに重ね合わせた場合と比較して劣らない上に、取り扱い性や組み立ての作業性を大きく向上させることができ、また、レンズ構造が壊れることもないので光学性能が低下せず、更に、正面輝度を損なうことなく線状光源とその隙間の明暗差が視認しにくいので、液晶表示装置用のレンズシート複合体として頗る有用である。

Claims (4)

  1. 拡散板とレンズシートを全面に分布された微小な接着部で貼り合せてなるレンズシート複合体であって、
    前記レンズシートは拡散粒子を含み、ヘイズ(B)が18.0〜78.0%であり、
    前記拡散板は、ヘイズ(A)が11.0〜95.1%であり、
    前記レンズシートのヘイズ(B)と前記拡散板のヘイズ(A)との比(B)/(A)が0. 19〜2.22であり、ヘイズ(A)×ヘイズ(B)の値が850〜7000であることを特徴とするレンズシート複合体。
    但し、拡散板のヘイズ(A)は、JIS K7136に測定した値であり、レンズシートのヘイズ(B)は、該レンズシートからレンズ構造を除いた厚さであって両面が平坦なシートについてJIS K7136により測定した値である。
  2. 接着剤の形状が凸レンズ状又は球状であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシート複合体。
  3. 拡散板とレンズシートの線膨張率の差が5.9×10-5/℃以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズシート複合体。
  4. 拡散板とレンズシートの材質が同一であることを特徴とする請求項に記載のレンズシート複合体。
JP2009542855A 2007-11-28 2008-11-27 レンズシート複合体 Active JP4551485B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007306740 2007-11-28
JP2007306740 2007-11-28
PCT/JP2008/003499 WO2009069304A1 (ja) 2007-11-28 2008-11-27 レンズシート複合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4551485B2 true JP4551485B2 (ja) 2010-09-29
JPWO2009069304A1 JPWO2009069304A1 (ja) 2011-04-07

Family

ID=40678216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009542855A Active JP4551485B2 (ja) 2007-11-28 2008-11-27 レンズシート複合体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4551485B2 (ja)
WO (1) WO2009069304A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9435508B2 (en) 2011-07-11 2016-09-06 Lg Innotek Co., Ltd. Lighting device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6744759B2 (ja) * 2016-05-20 2020-08-19 恵和株式会社 光学ユニット及び光学ユニットの製造方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146207A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Sekisui Chem Co Ltd 光拡散シート
JPH08184704A (ja) * 1995-01-06 1996-07-16 Sekisui Chem Co Ltd 光制御シート
JPH1048430A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Goyo Paper Working Co Ltd 集光性拡散板及びそれを用いたバックライト用照明パネル
JPH10246805A (ja) * 1997-03-06 1998-09-14 Dainippon Printing Co Ltd 拡散光制御用光学シート、バックライト装置及び液晶表示装置
JP2006337753A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光拡散偏向シート及びその製造方法
JP2007178792A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光拡散フィルム及びそれを用いた複合光学素子
JP2007206569A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Daicel Chem Ind Ltd 光学シート
JP2007225686A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Fujifilm Corp 光学シート、並びに光源装置及び表示装置
JP2007304553A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Lg Electronics Inc プリズムシート、それを備えたバックライトユニット及び液晶表示装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146207A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Sekisui Chem Co Ltd 光拡散シート
JPH08184704A (ja) * 1995-01-06 1996-07-16 Sekisui Chem Co Ltd 光制御シート
JPH1048430A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Goyo Paper Working Co Ltd 集光性拡散板及びそれを用いたバックライト用照明パネル
JPH10246805A (ja) * 1997-03-06 1998-09-14 Dainippon Printing Co Ltd 拡散光制御用光学シート、バックライト装置及び液晶表示装置
JP2006337753A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光拡散偏向シート及びその製造方法
JP2007178792A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光拡散フィルム及びそれを用いた複合光学素子
JP2007206569A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Daicel Chem Ind Ltd 光学シート
JP2007225686A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Fujifilm Corp 光学シート、並びに光源装置及び表示装置
JP2007304553A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Lg Electronics Inc プリズムシート、それを備えたバックライトユニット及び液晶表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9435508B2 (en) 2011-07-11 2016-09-06 Lg Innotek Co., Ltd. Lighting device

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009069304A1 (ja) 2011-04-07
WO2009069304A1 (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101822706B1 (ko) 광학시트 및 이를 포함하는 광학표시장치
KR101392347B1 (ko) 복합 광학 시트 및 이를 포함하는 광원 어셈블리
TWI497105B (zh) 多功能複合型光學膜
KR101900932B1 (ko) 광학 필름 및 그 제조방법, 액정 표시장치
JP5270170B2 (ja) 光学フィルムおよびそれを用いたバックライト装置
JP2009075366A (ja) 光学シート、バックライトユニット及び表示装置
JP2009128904A (ja) 光学フィルム及び液晶表示装置
JP2009150981A (ja) 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置
JPWO2008114820A1 (ja) バックライト装置および部材
JP2011175102A (ja) 光学シート積層体、照明装置および表示装置
US8118469B2 (en) Surface illuminating device and image display apparatus
TW200811534A (en) Backlight module and liquid crystal display device
KR101407440B1 (ko) 복합 광학 시트 및 이를 포함하는 광원 어셈블리
JP2022183047A (ja) 光拡散シート、バックライトユニット、液晶表示装置及び情報機器
KR20100012666A (ko) 광학 시트 및 이를 구비한 액정표시장치
KR101087026B1 (ko) 광학용 복합 필름
JP2017116930A (ja) バックライトユニット用光学シート及びバックライトユニット
JP4551485B2 (ja) レンズシート複合体
US8598772B2 (en) Flat display and method of fabricating the same
JP5287009B2 (ja) レンズシート、ディスプレイ用光学シート、照明装置、電子看板、及びそれを用いたバックライトユニット、ディスプレイ装置
JP2010032739A (ja) レンズフィルムおよびこれを備えた光学表示用バックライトユニット
WO2017104677A1 (ja) バックライトユニット用光学シート及びバックライトユニット
JP5058000B2 (ja) 光拡散性レンズシート、該シートを用いた直下型バックライト、及び該バックライトを組み込んだ液晶テレビ
JP5304081B2 (ja) 光学板とそれを用いたバックライト・ユニットおよびディスプレイ装置
KR101606710B1 (ko) 복합 광학 시트, 및 이를 포함하는 백라이트 어셈블리

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4551485

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250