JP6743544B2 - 割引情報表示装置、サーバ装置及び料金割引システム - Google Patents
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Description
[概要]
以下の実施形態では、ユーザが電車などを利用した際に交通機関用ICカードに記録された乗降履歴を用いて、タクシー料金の割引を行う。タクシー会社は、予め駅ごとに割引額を決めておき、ユーザが駅で電車を降車してから所定時間以内にタクシーに乗車した場合に、その運賃の割引を行う。具体的には、ユーザのICカードに記録された乗降履歴に含まれる降車データに基づいて、割引の有無及び割引額を決定し、割引がある場合にはタクシー料金の支払い時に割引を行う。これにより、タクシーの利用促進を図る。
(第1実施例)
図1は、第1実施形態の第1実施例に係るタクシー料金割引システムの概略構成を示す。タクシー料金割引システムは、タクシーに設置された割引情報表示装置20と管理サーバ10とがネットワーク2を介して通信するように構成される。ネットワーク2の代表例はインターネットである。割引情報表示装置20は、タクシーに乗車したユーザのICカード5から降車データを読み取る。なお、ICカード5としては、電車などの乗降履歴を記憶している交通機関用ICカードが使用される。一方、管理サーバ10は、割引情報データベース(以下、「DB」と記す。)13に接続されている。
上記の第1実施例では、ユーザの降車時刻と現在時刻との時間差が所定時間内であるか否かの判定を割引情報表示装置側で行っている。これに対し、第2実施例では、時間差の判定を管理サーバ側で行う。この場合、割引情報表示装置は、ICカード5から読み取った降車データを管理サーバへ送信し、管理サーバ側で判定を行う。
以上のように、第1実施形態では、電車などの交通機関の利用後、所定時間内であれば、タクシー運賃について駅ごとに予め設定した割引を受けられるので、特許文献1のように買い物をしなくても割引を受けることができる。また、交通機関用ICカード5はタクシー料金の決済も可能であるので、1枚のICカード5で割引と決済の両方を行うことができ、ユーザの利便性が向上する。また、タクシー会社は、各駅の割引額を任意に設定できるので、駅の利用者数や混雑の状況などを考慮して割引額を適切に設定することにより、タクシーの利用促進を図ることができる。なお、こうしてユーザにタクシーと交通機関の両方の利用を推奨することにより、自家用車の利用を抑制し、駅前の渋滞緩和などに寄与することも期待できる。さらに、割引情報表示装置をタクシーに設置するだけであるので、システムが小規模であり、少額の投資でシステムを構築することが可能である。
(第1実施例)
第1実施形態のタクシー料金割引システムは、管理サーバとタクシーに設置する割引情報表示装置により構成されている。これに対して、第2実施形態では、割引情報表示装置に全ての機能を含め、管理サーバを不要とする。
図8は、第2実施形態の第1実施例に係る割引情報表示装置20xの処理フローを示す。まず、割引情報表示装置20xは、ユーザのICカード5から降車データを読み取り(ステップS41)、降車時刻と現在時刻との時間差が所定時間以内であるか否かを判定する(ステップS42)。時間差が所定時間以内でない場合(ステップS42:No)、割引情報表示装置20xは、表示部24に「割引なし」と「割引額¥0」の少なくともいずれかを表示し、処理を終了する(ステップS45)。一方、時間差が所定時間内である場合(ステップS42:Yes)、割引情報表示装置20xは、割引情報DB26を参照して、降車データに含まれる降車駅に対応する割引額を検索し、割引の有無及び割引額を含む割引情報を取得する(ステップS43)。
上記の実施形態では、図3(A)に例示するように、駅ごとに割引額が設定されている。その代わりに、以下に述べる第2実施形態の第2実施例では、全ての駅で同一の割引額を設定する。即ち、ユーザの降車時刻と現在時刻との時間差が所定時間内であれば、降車駅がどこであっても一定の割引を適用する。第2実施形態の第2実施例では、割引情報表示装置20xは、基本的に第2実施形態の第1実施例と同様に構成される。但し、割引情報取得部25は、割引情報DB26から同一の割引額を取得することになる。
第2実施形態においても、基本的に第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2実施形態では、割引情報表示装置を自立型で構成し、管理サーバを不要としたので、システム構築のための投資コストを抑制することができる。また、割引情報表示装置と管理サーバとの間での通信量も発生しないので、運営コストも低減することができる。
上記の例では、割引情報表示装置20、20a、20xは、割引の有無及び割引額を表示部24に表示し、タクシー料金の精算時にはタクシー運転手が割引後の料金を計算することになる。その代わりに又はそれに加えて、割引情報表示装置20、20a、20xが、タクシーに設置されている料金メータに割引額を送信し、料金メータが割引後の料金を自動計算して表示するようにしてもよい。この場合、タクシーの料金メータは、割引前の料金、割引額、割引後の料金を表示するのが好ましい。
10 管理サーバ
13 割引情報データベース
20、20a、20x 割引情報表示装置
22 時間差判定部
24 表示部
Claims (9)
- タクシーに設置され、サーバ装置と通信する割引情報表示装置であって、
カード型記憶媒体から、ユーザが利用した交通機関の降車駅名及び降車時刻を含む降車データを取得する降車データ取得手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内であるか否かを判定する判定手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内である場合に、前記降車駅名を前記サーバ装置へ送信する降車駅名送信手段と、
前記サーバ装置から前記降車駅名に対応する割引情報を受信する割引情報受信手段と、
受信した割引情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする割引情報表示装置。 - タクシーに設置され、サーバ装置と通信する割引情報表示装置であって、
カード型記憶媒体から、ユーザが利用した交通機関の降車駅名及び降車時刻を含む降車データを取得する降車データ取得手段と、
前記降車データを前記サーバ装置へ送信する降車データ送信手段と、
前記サーバ装置から、前記降車データに含まれる降車駅名及び降車時刻に対応する割引情報を受信する割引情報受信手段と、
受信した割引情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする割引情報表示装置。 - タクシーに設置される割引情報表示装置であって、
カード型記憶媒体から、ユーザが利用した交通機関の駅での降車時刻を含む降車データを取得する降車データ取得手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内であるか否かを判定する判定手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内である場合に割引情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする割引情報表示装置。 - タクシーに設置される割引情報表示装置であって、
降車駅ごとの割引額を記憶する割引情報記憶部と、
カード型記憶媒体から、ユーザが利用した交通機関の降車駅名及び降車時刻を含む降車データを取得する降車データ取得手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内であるか否かを判定する判定手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内である場合に、前記割引情報記憶部を参照し、前記降車駅名に対応する割引情報を取得する割引情報取得手段と、
取得した割引情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする割引情報表示装置。 - 前記表示手段は、割引がある場合には割引額を表示し、割引がない場合には割引がない旨又は割引額ゼロを表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の割引情報表示装置。
- 前記割引情報を、タクシーに設置された料金メータに送信する割引情報送信手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の割引情報表示装置。
- タクシーに設置される割引情報表示装置と通信するサーバ装置であって、
降車駅ごとの割引額を記憶する割引情報記憶部と、
前記割引情報表示装置から降車駅名を受信する降車駅名受信手段と、
前記割引情報記憶部を参照して、前記降車駅名に対応する割引情報を取得する割引情報取得手段と、
前記割引情報を前記割引情報表示装置へ送信する割引情報送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - タクシーに設置される割引情報表示装置と通信するサーバ装置であって、
降車駅ごとの割引額を記憶する割引情報記憶部と、
前記割引情報表示装置から、降車駅名及び降車時刻を含む降車データを受信する降車データ受信手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内であるか否かを判定する判定手段と、
前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内である場合に、前記割引情報記憶部を参照して前記降車駅名に対応する割引情報を取得し、前記降車時刻が現在時刻から所定時間以内でない場合に割引額をゼロと決定する割引情報取得手段と、
前記割引情報を前記割引情報表示装置へ送信する割引情報送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - サーバ装置と、タクシーに設置される割引情報表示装置とを備える料金割引システムであって、
前記サーバ装置は、
降車駅ごとの割引額を記憶する割引情報記憶部と、
前記割引情報表示装置から降車駅名を受信する降車駅名受信手段と、
前記割引情報記憶部を参照して、前記降車駅名に対応する割引情報を取得する割引情報取得手段と、
前記割引情報を前記割引情報表示装置へ送信する割引情報送信手段と、を備え、
前記割引情報表示装置は、
カード型記憶媒体から、ユーザが利用した交通機関の降車駅名を含む降車データを取得する降車データ取得手段と、
前記降車データに含まれる降車駅名を前記サーバ装置へ送信する降車駅名送信手段と、
前記サーバ装置から、前記降車駅名に対応する割引情報を受信する割引情報受信手段と、
受信した割引情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする料金割引システム。
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