JP6743466B2 - 薄膜導電体層の形成方法及び薄膜導電体層の焼結装置 - Google Patents
薄膜導電体層の形成方法及び薄膜導電体層の焼結装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6743466B2 JP6743466B2 JP2016082960A JP2016082960A JP6743466B2 JP 6743466 B2 JP6743466 B2 JP 6743466B2 JP 2016082960 A JP2016082960 A JP 2016082960A JP 2016082960 A JP2016082960 A JP 2016082960A JP 6743466 B2 JP6743466 B2 JP 6743466B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal fine
- metal
- thin film
- charged particle
- conductor layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
表面被覆分子層を備えた金属ナノ粒子を含む分散液を利用すると、微細な配線パターンの描画は、高い描画精度と、再現性で行うことが可能である。
従来、耐熱性の問題から、メッキ法等を利用して、導電性薄膜層の作製を行っていた種々の分野に対しても、焼結体型導電体層利用への道が開かれる。
特許文献4のように、収束レーザビームや収束荷電粒子線のエネルギーを用いて金属微粒子を焼結するものでは、数百nm〜十数μmの小さな四角領域を縦横に連結して広い四角領域の焼結を行う必要がある。有機溶剤を含む液相分散媒中に分散してなる金属微粒子分散液の金属の割合は、金属微粒子の種類によるが、概略20〜70重量%程度でありパターンを塗布して溶媒乾燥後に焼結するとパターン体積が小さくなる。そのため、図13に示すように、先に焼結が行われた領域Aと次に焼結される領域Bとの隣接部には、2回照射されて大きな体積収縮が起こり、そのため図14に拡大して示すように亀裂が生じてしまいパターンが断線してしまうという問題がある。
一般的に、平均粒子径、数nm〜数十nm程度の金属微粒子は、金属ナノ粒子と呼ばれ、その金属材料の融点よりも格段に低い温度(例えば、銀であれば、清浄な表面を有するナノ粒子では200℃以下においても)で焼結することが知られている。これは、金属の微粒子においては、十分にその粒子径を小さくすると、粒子表面に存在するエネルギー状態の高い原子の全体に占める割合が大きくなり、金属原子の表面拡散が無視し得ないほど大きくなる。この結果、この表面拡散に起因して、粒子相互の界面の延伸がなされ焼結が行われるためである。導電体層を良好な通電特性(低抵抗特性)を得るには、焼結工程前に、ナノ粒子表面をいかに清浄なものにするかによって決まる。例えば、銅粒子の場合、表面の酸化膜は、導電体層の抵抗特性を著しく増加させてしまう。
しかしながら、その熱処理中にも銅の表面は酸化されてしまう。ナノ金属粒子では表面部分の原子の割合が大きいので、表面酸化銅形成により配線抵抗が大きくなるという問題がある。
特許文献2では、基板上にナノ銅金属粒子を用いたパターニング配線を直描方式により形成し、この配線に対して、原子状水素により金属表面酸化膜の還元、又は、有機物の除去の処理をする方法が示されている。これは、原子状水素による還元がパターニング表面に対して行われるので、パターニング配線の厚みが1μm程度であれば、有効である。しかし、例えば、数十μmの厚みのパターンでは、原子状水素が内部まで届かないので良好に還元できず、配線抵抗が大きくなる。
特許文献3では、塗布層中に含まれる、表面被覆分子層を備えた金属微粒子から、表面の被覆分子を除去した後、金属微粒子を低温加熱焼結する際、塗布層表面からエネルギー線を照射した後、150℃以下の低温で加熱処理を施す。この加熱処理により、表面の被覆分子の除去を促進し、金属微粒子の焼結自体もかかる低温加熱で速やかに進行させて、良好な導電性を示す金属微粒子焼結体を形成する方法が示されている。
以下、実施形態1について詳細に説明する。
[構成]
本発明は、例えば、インクジェット法による場合は、分散質としてナノ銅金属粒子を有機溶媒中に含有させてメディア上に所望のパターンを描く。有機溶剤を蒸発させる熱処理は、パターニング配線をしたこの段階で行うこともでき、或いは、メディアを乾燥炉で熱処理を行うことによって、有機溶媒は除去される。乾燥処理済みのパターニング配線(金属微粒子塗布層)の表面として銅粒子の場合を、図3に示す。
図4は、走査電子顕微鏡写真である。写真の倍率は10万倍であり、走査電子顕微鏡はSEMとも言う。
面押圧冶具は、置き台101の四隅に4本の平行なガイド棒102a〜102dを配置し、ガイド棒102a〜102dが貫通するとともに置き台101に離隔自在に置き台101の上方に対向して設けたプレート103からなり、メディア14に平面的に押圧荷重を与える治具である。
ここで、メディア14に押圧荷重を当てる理由について述べる。
1.塗布した層内の空間、すなわちスキマをなくすため。
2.表面の高さを略均等にするため。例えば、電子線等の荷電粒子ビームは、物に当たるとその運動エネルギーを熱に変えながら物の後方と前方に散乱する。スキマがあると後方への散乱が不均一になる。また、表面に大きな凹凸があると、凸部になっている部分が先に溶融するため、その部分が抜け落ちてしまう。これを防止するために面押圧冶具等で均すのである。
図1(a)は、配線パターン100の一例であり、図1(b)は、図1(a)に示した配線パターン100の四角領域101の拡大図を示し、図1(c)は、図1(b)の拡大図を示す。図2は、荷電粒子ビームの走査の一例を示す図である。
図6は、荷電粒子ビームとして例えば、電子ビームを利用した薄膜導電体層の焼結装置のハードウエアブロック図の一例であり、図7は、図6に示した焼結装置の機能ブロック図の一例である。
図6に示す焼結装置1000は、主にホスト制御装置60、ブランキング制御装置32、第一偏向制御装置30、第二偏向制御装置28、位置コントローラ26、回転コントローラ25、焼成信号生成装置31、回転信号処理装置24、電子光学鏡筒1、及び試料室10を有する。
ターンテーブル13は、メディア14を回転可能に載置する載置台である。ステージ12は、駆動モータ11の出力軸に固定された送りネジでX方向に移動可能である。
図7に示す操作表示手段71は、図6に示すホスト制御装置60によって実現される。図7に示す回転手段72は、図6に示すターンテーブル13、回転駆動モータ16、回転角度検出装置17、回転信号処理装置24、回転コントローラ25、及びエアスピンドル61によって実現される。図7に示す塗布手段73は、図6に示すインクジェットヘッド80、インクタンク81、及びホスト制御装置60によって実現される。図7に示す移動手段75は、図6に示す駆動モータ11、ステージ12、位置検出装置15、位置コントローラ26、及び位置信号処理装置34によって実現される。
図8は、制御装置の駆動構成図の一例である。
制御装置は、オペアンプからなる駆動アンプ90、出力インピーダンス91、負荷インピーダンス92、ブランカー4、第一の半径方向偏向器7、第一の円周方向偏向器8を有する。出力インピーダンス91及び負荷インピーダンス92は、いずれも50Ωのむ誘導抵抗である。
次に、電子線をオンオフするブランキング制御装置32、第一偏向制御装置30、第二偏向制御装置28へ供給する駆動信号について、図1、2、9にて説明する。
図9は、図6に示した焼結装置のブランキング信号、第二偏向円周方向信号、第二偏向半径方向信号、及び第一偏向円周信号の一例である。
上記のスキャン手順で銅粒子を焼成したものを図10の走査電子顕微鏡写真に示す。全てが円形とはならないが、鎖状の連結構造を形成していることが確認できる。
この場合、局部的ではあるが、金属粒子を完全に溶融して連結していくので、金属粒子のバルク材並みの低抵抗特性をもつ配線パターンが得られる。
まず、基板としてのメディア14に金属微粒子分散塗布膜層を形成する(S1)。
有機溶剤を蒸散させて、乾燥処理済金属微粒子塗布層とする(S2)。
乾燥処理済金属微粒子塗布層に、図5に示した面押圧冶具を用いて押圧荷重を与える(S3)。
乾燥処理済金属微粒子塗布層に図6に示した焼結装置を用いて荷電粒子ビームを照射して、鎖状連結構造を形成する。これにより、金属微粒子塗布層中に含まれる金属微粒子相互の焼結がなされ、金属微粒子焼結体型の薄膜導電体層の形成がなされる(S4)。
本実施形態によれば、有機溶剤を含む液相分散媒中に分散してなる金属微粒子分散液を用いて、金属微粒子分散液を基板上の所定位置に所定膜厚で塗布し、金属微粒子分散液塗布膜層を形成する。金属微粒子分散液塗布膜層中に含まれる、有機溶剤を蒸散させ、乾燥処理済み金属微粒子塗布層とする。乾燥処理済み金属微粒子塗布層に対して、その塗布層表面から所定の押圧荷重を与える。押圧荷重処理済みの金属微粒子塗布層に対して、所定の収束した荷電粒子ビームを数百nmの小な四角領域に順次照射し、照射領域である四角領域内の金属微粒子を局部溶融させて200nm〜1μm粒径の鎖状連結構造の四角領域を形成する。
以下、実施形態2について詳細に説明する。
[相違点]
実施形態2の実施形態1との相違点は、鎖状連結構造の四角領域同士が隣接する外縁位置に対し、荷電粒子ビームの収束位置を溶融面から離れる方向にずらして溶融して連結することで、金属微粒子塗布層中に含まれる金属微粒子相互の焼結がなされ、金属微粒子焼結体型の薄膜導電体層の形成がなされる点である。
荷電粒子線として例えば、電子線を利用した焼成工程の一例を、図12を用いて説明する。
図12に示す電子光学鏡筒1内の電子銃2から放出された電子ビーム3は、例えば平行平板電極にて構成したブランカー4を通り、電子レンズ5で収束され、アパーチャー6を介して、電子ビーム3を半径方向に偏向される。
電子ビーム3は、例えば平行平板電極にて構成される第一の半径方向偏向器7、及び円周方向に偏向する第一の円周方向偏向器8で構成される第一の偏向手段にて偏向される。
電子ビーム3は、電子ビーム3を半径方向に偏向する例えば平行平板電極にて構成される第二の半径方向偏向器27及び円周方向に偏向する第二の円周方向偏向器29で構成される第二の偏向手段にて偏向される。
電子ビーム3は、電磁レンズ9で収束され、図15に示すような、例えば中央電極100a、外部電極100bからなる静電レンズ100によって、荷電粒子線の収束位置を可変とするフォーカス制御手段101により最適な収束径にされる。最適な収束径にされた電子ビーム3は、乾燥処理済みのパターニング配線が設けられた、メディア14に照射される。
102iは、レーザ灯光器であり、受光器102jはメディア14の反射光を検出する機能を有する。
A相信号46、B相信号45、及びZ相信号41は、ホスト制御装置60からのパターンの入力情報(位置情報)37とともに焼成信号生成手段31に入力される。
次に、電子線をオン/オフするブランキング制御手段32、第一偏向制御手段30、第二偏向制御手段28へ供給する駆動信号について、図1、2、9にて説明する。
ここで、ブランキング信号はオフで電子線が出射されるようになっている。ブランキング信号がオフとなって電子線出射とともに第二の円周方向偏向手段29には、図2に示すスキャンを行う三角波が供給される。同時に、第二の半径方向偏向手段27には、階段波(幅は、距離Prに相当する電圧VPr)が印加される。
ここで、LPr=n×Prの繰り返し回数nのときに、ビームは最初のA点へ戻す。
図16は、図15に示した制御装置の信号図の一例である。
尚、図2ではB−J線を一例として説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、A−B線、A−I線、I−J線、K−L線上箇所が隣接する金属粒子列との境界線を形成する場合にも同様の処理を行うのが好ましい。
金属粒子を完全に溶融して連結して、焼結範囲を広げていくので、金属粒子のバルク材並みの低抵抗特性をもつ亀裂のない配線パターンが得られる。
2 電子銃
3 電子ビーム
4 ブランカー
5 電子レンズ
6 アパーチャー
7、27 第一の半径方向偏向器
8、29 第一の円周方向偏向器
9 電磁レンズ
10 試料室
11 駆動モータ
12 ステージ
13 ターンテーブル
14 メディア
15 位置検出装置
16 回転駆動モータ
17 回転角度検出装置
18 除振台
20 バルブ
24 回転信号処理装置
25 回転コントローラ
26 位置コントローラ
28 第二偏向制御装置
30 第一偏向制御装置
31 焼成信号生成装置
32 ブランキング制御装置
60 ホスト制御装置
80 インクジェットヘッド
100 配線パターン
102i レーザ投光器
102j 受光器
1000 焼結装置
Claims (7)
- 基板上に金属微粒子焼結体の薄膜導電体層を形成する薄膜導電体層の形成方法であって、
有機溶剤が含まれる液相分散媒中に分散してなる金属微粒子分散液を基板へ塗布して、金属微粒子分散液塗布膜層を形成する第1工程と、
前記有機溶剤を蒸散させて、金属微粒子塗布層とする第2工程と、
金属微粒子塗布層に対して所定の押圧荷重を与える第3工程と、
前記押圧荷重処理済みの金属微粒子塗布層に、荷電粒子ビームを照射し、鎖状連結構造を形成する第4工程と、を有し、
前記第4工程は、
前記荷電粒子ビームをビーム可動域である四角領域の、一の頂部から対向する他の頂部へ、前記荷電粒子ビームを所定のピッチにて順次走査を行い、鎖状連結構造を形成し、
前記鎖状連結構造の四角領域同士が隣接する外縁位置に対し、前記荷電粒子ビームの収束位置を溶融面から離れる方向にずらして溶融させる
ことを特徴とする、薄膜導電体層の形成方法。 - 前記第4工程は、
2次電子検出器によって直交2軸方向に四角領域を移動可能な第二の偏向手段のビームスキャン時の二次元画像を取得し、そのコントラストの強弱から局部溶融状態を検知することを特徴とする上記請求項1に記載の薄膜導電体層の形成方法。 - 基板上に金属微粒子焼結体の薄膜導電体層を形成する方法であって、
前記薄膜導電体層の作製に利用される金属微粒子は少なくとも200℃を超える融点を示す金属材料で構成され、平均粒子径が1〜100nmの範囲の金属微粒子であり、前記金属微粒子の表面に金属微粒子相互の凝集を防止する分散剤の被覆分子層を設ける工程と、有機溶剤を含む液相分散媒中に分散してなる金属微粒子分散液を用いて、前記金属微粒子分散液を基板へ塗布する工程と、前記金属微粒子分散液を前記基板に塗布する塗布手段に対向して前記基板を載置して面内自在に移動可能な移動手段にて前記基板上の所定位置に前記金属微粒子分散液を所定膜厚で塗布して、金属微粒子分散液塗布膜層を形成する工程と、金属微粒子分散液塗布膜層中に含まれる、有機溶剤を蒸散させて、金属微粒子塗布層とする工程と、を有する金属微粒子焼結体の薄膜導電体層を形成する方法において、
前記金属微粒子塗布層に対して、その塗布層表面から所定の押圧荷重を与える第1工程と、
前記押圧荷重処理済みの金属微粒子塗布層に対して、荷電粒子ビームの収束位置を可変とするフォーカス制御手段により所定の収束した荷電粒子ビームを数百nmの微小な部分領域に照射し、照射領域内の金属微粒子を局部溶融させて200nm〜1μm粒径の鎖状連結構造を形成する第2工程と、
前記第2工程は、前記鎖状連結構造の四角領域を縦横に形成し、
複数の四角領域同士が隣接する外縁位置に対し、前記荷電粒子ビームの収束位置を溶融面から離れる方向にずらして溶融させる
ことを特徴とする、薄膜導電体層の形成方法。 - 前記第2工程は、前記荷電粒子ビームを照射する電子鏡筒に、前記荷電粒子ビームを収束する磁界レンズと、前記磁界レンズの上下いずれかに静電レンズを設けた焦点制御手段と、収束した荷電粒子ビームを、金属微粒子塗布層の面内に、直交2軸方向に1〜5μmの四角領域を移動可能な第一の偏向手段と、荷電粒子ビームを金属微粒子塗布層の面内に、直交2軸方向に100〜500nmの四角領域を移動可能な第二の偏向手段と、前記荷電粒子ビームを、第二の偏向手段のビーム可動域である四角領域の、左上頂部から右上頂部へ走査する動作を四角領域の右下へ向けて、荷電粒子ビームのビーム径に相当するピッチにて順次走査を所定回数行うとともに次の焼結領域に隣接する照射部のみ静電レンズを設けた焦点制御手段にて収束位置を溶融面から離れる方向にステップ状にデフォーカスし、荷電粒子ビームが、第二の偏向手段の四角領域の、左上頂部に位置する時に同期して、第一の偏向手段を、第二の偏向手段の四角領域サイズに相当するピッチにてステップ状に荷電粒子ビームを逐次移動して鎖状連結構造を形成して小領域を焼結し、その小領域の隣接外縁部を連結して広範囲に焼結することを特徴とする請求項3記載の薄膜導電体層の形成方法。
- 前記第2工程は、前記荷電粒子ビームを照射したときの金属微粒子塗布層面から放出される二次電子を検出するため、2次電子検出器によって直交2軸方向に100〜500nmの四角領域を移動可能な第二の偏向手段のビームスキャン時の二次元画像を取得し、そのコントラストの強弱から局部溶融状態を検知することを特徴とする上記請求項3に記載の薄膜導電体層の形成方法。
- 基板上に金属微粒子焼結体の薄膜導電体層を形成する薄膜導電体層の焼結装置であって、
有機溶剤が含まれる液相分散媒中に分散してなる金属微粒子分散液を基板へ塗布して金属微粒子分散液塗布膜層を形成する塗布手段と、
前記有機溶剤を蒸散させて、金属微粒子塗布層を形成する照射手段と、
金属微粒子塗布層に対して、所定の押圧荷重を与える押圧荷重手段と、
前記押圧荷重処理済みの金属微粒子塗布層に、荷電粒子ビームを照射し、鎖状連結構造を形成する形成手段と、を備え、
前記形成手段は、前記荷電粒子ビームをビーム可動域である四角領域の、一の頂部から対向する他の頂部へ、荷電粒子ビームを所定のピッチにて順次走査を行い、鎖状連結構造を形成し、
前記鎖状連結構造の四角領域同士が隣接する外縁位置に対し、前記荷電粒子ビームの収束位置を溶融面から離れる方向にずらして溶融させる
ことを特徴とする、薄膜導電体層の焼結装置。 - 前記薄膜導電体層の作製に利用される、金属微粒子は、少なくとも200℃を超える融点を示す金属材料で構成され、平均粒子径が1〜100nmの範囲の金属微粒子であり、 有機溶剤を含む液相分散媒中に分散してなる金属微粒子分散液を用いて、金属微粒子分散液を基板へ塗布する塗布手段と、
前記塗布手段に対向し、基板を載置して面内自在に移動可能な移動手段と、
前記移動手段にて前記基板上の所定位置に移動させて金属微粒子分散液を所定膜厚で塗布して金属微粒子分散液塗布膜層を形成する手段と、
前記金属微粒子分散液塗布膜層中に含まれる有機溶剤を蒸散させて、金属微粒子塗布層とする手段と、を有する金属微粒子焼結体の薄膜導電体層を形成する薄膜導電体層の焼結装置であって、
金属微粒子塗布層に対して、所定の押圧荷重を与える手段と、
前記押圧荷重処理済みの金属微粒子塗布層に対して、荷電粒子ビームの収束位置を可変とするフォーカス制御手段により所定の収束した荷電粒子ビームを数百nmの微小な部分領域に照射し、照射領域内の金属微粒子を局部溶融させて200nm〜1μm粒径の鎖状連結構造を形成する手段と、
ビーム可動域である四角領域に前記荷電粒子ビームを順次照射して四角形状の前記鎖状連結構造を縦横に広範囲に形成する際に前記荷電粒子ビームの収束位置を溶融面から離れる方向にずらして溶融させる手段と、を備えることを特徴とする、請求項6記載の薄膜導電体層の焼結装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015117476 | 2015-06-10 | ||
JP2015117476 | 2015-06-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017001014A JP2017001014A (ja) | 2017-01-05 |
JP6743466B2 true JP6743466B2 (ja) | 2020-08-19 |
Family
ID=57753112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016082960A Active JP6743466B2 (ja) | 2015-06-10 | 2016-04-18 | 薄膜導電体層の形成方法及び薄膜導電体層の焼結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6743466B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7007152B2 (ja) * | 2017-10-19 | 2022-01-24 | 株式会社アドバンテスト | 三次元積層造形装置および積層造形方法 |
JP7007151B2 (ja) * | 2017-10-19 | 2022-01-24 | 株式会社アドバンテスト | 三次元積層造形装置および積層造形方法 |
CN113438995A (zh) * | 2019-01-29 | 2021-09-24 | 弗里曼特有限公司 | 具有束流收集器的增材制造方法和设备 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003140330A (ja) * | 2001-11-05 | 2003-05-14 | Nippon Paint Co Ltd | 導電性パターニング組成物及びこれを用いた導電性パターン膜の製造方法 |
JP4253553B2 (ja) * | 2003-09-29 | 2009-04-15 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 荷電粒子線を用いた成膜方法と選択エッチング方法および荷電粒子線装置 |
JP2005311274A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-11-04 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 電子デバイスの製造方法 |
DE602006013100D1 (de) * | 2005-01-10 | 2010-05-06 | Yissum Res Dev Co | Wasserbasierte dispersionen von metall-nanopartikeln |
JP5256459B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2013-08-07 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | 透明導電膜及びその製造方法 |
JP2008130483A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Elionix Kk | 電子線溶融装置 |
-
2016
- 2016-04-18 JP JP2016082960A patent/JP6743466B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017001014A (ja) | 2017-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6743466B2 (ja) | 薄膜導電体層の形成方法及び薄膜導電体層の焼結装置 | |
JP4932117B2 (ja) | 基板の断面の画像化装置 | |
JP2017528902A (ja) | レーザ誘起前方転写法による3d構造印刷 | |
US5199054A (en) | Method and apparatus for high resolution inspection of electronic items | |
US20090074987A1 (en) | Laser decal transfer of electronic materials | |
US5492861A (en) | Process for applying structured layers using laser transfer | |
TWI265553B (en) | Charged beam equipment | |
JP5635645B2 (ja) | ビームシステムのビームカラムを傾動する装置並びにビームシステム | |
JP5600371B2 (ja) | 荷電粒子ビーム処理のための保護層のスパッタリング・コーティング | |
JPH02297932A (ja) | 重合体誘電層におけるバイア・ホールの製造方法 | |
JP2013511809A (ja) | 調整可能なビーム制限開口部によって可能にされた高感度及び高処理能力の電子ビーム検査柱 | |
JP6635313B2 (ja) | パルスモードのレーザ直接描画によるメタライゼーション | |
CN113445007A (zh) | 脉冲激光沉积装置及方法 | |
JP5105357B2 (ja) | 欠陥認識方法、欠陥観察方法、及び荷電粒子ビーム装置 | |
FR2524198A1 (fr) | Appareil d'exposition par faisceau de particules chargees utilisant un balayage par une ligne variable | |
KR100350308B1 (ko) | 전자빔 노출 장치를 위한 정전 편향기 | |
Toth et al. | Electrospray deposition tool: Creating compositionally gradient libraries of nanomaterials | |
CN109788656B (zh) | 一种在柔性基材上制备2.5d铜电路的方法及其装置 | |
JP2007287401A (ja) | 導電性針およびその製造方法 | |
KR20120041055A (ko) | 레이저를 이용한 미세 구리배선 제작방법 및 레이저를 이용한 미세 구리배선 제조장치 및 그 제작방법으로 제조된 미세 구리배선 | |
US20110240853A1 (en) | Ion sources, systems and methods | |
WO2019138404A1 (en) | Direct printing of embedded resistors | |
JP2020060467A (ja) | 金属粉体の評価方法、および評価装置 | |
US8202440B1 (en) | Methods and apparatus for electron beam assisted etching at low temperatures | |
CN111276296B (zh) | 一种导电银浆复合烧结方法及装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190308 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20190313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200713 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6743466 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |