JP6743415B2 - 炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物、炭素繊維部材及び炭素繊維強化複合材料 - Google Patents
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Description
マトリックス樹脂(炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物)としては主に、エポキシ樹脂に代表される熱硬化性樹脂が使用されている。しかし、熱硬化性樹脂は、硬化後の物性に優れるものの、硬化に長時間を要するため生産性が低いという課題がある。また、生産性を高めるためにポリプロピレン樹脂に代表される熱可塑性樹脂が使用されているが、熱硬化性樹脂と比較すると物性が劣る。現在、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂いずれも実現が難しい低コストで高強度の炭素繊維強化複合材料を実現するマトリックス樹脂が求められている。
一般的には、熱硬化性樹脂により炭素繊維束を含浸させる。熱硬化性樹脂は、熱硬化前は比較的粘度が低いため炭素繊維束が均一に含浸されやすい。炭素繊維束が均一に含浸された状態で加熱し樹脂を硬化させるため、炭素繊維強化複合材料に応力が加わった際、応力が全体的に分散し緩和するため高い強度が発現する。しかし、硬化温度が120度程度、硬化時間が合計で24時間以上必要とされるため、生産性が著しく低い。(特許文献1)
熱可塑性樹脂を含浸させる場合、含浸後の硬化(凝固)速度には優れ生産性がよい。しかし、熱可塑性樹脂は、再加熱により再び溶融し、また、炭素繊維との密着性も低いため強度が低く用途が限定されるため、特に、高圧容器のような信頼性を求められる用途には不向きである。さらに、含浸性が低いため圧力をかけて含浸させる必要があり、加熱炉とは別に加圧設備が必要となり生産性が低い。(特許文献2)
特許文献3ではエポキシ樹脂を主体とする樹脂成分と、光カチオン発生剤((トリルクミル) イオドニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル) ボレエート)からなる放射線硬化用エポキシ樹脂組成物が開示されている。光カチオン発生剤として(トリルクミル) イオドニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル) ボレエートを用いることで硬化性が良化するが、エポキシの種類により硬化度が大きく異なりさらに効果的な光カチオン発生剤の種類も少ないため、報告された発明の効果を充分に発揮する樹脂組成物は限定的であり用途が限られる。
特許文献4では光重合開始剤、光・熱重合開始剤の二元系からなる開始剤が開示され、炭素繊維強化複合材料において光硬化性に優れた樹脂組成物が報告されている。開始剤が二元系であることで、光による硬化反応とその際の熱エネルギーによる硬化反応が起こり遮蔽性の高い炭素繊維が存在していても効果的に硬化が進む。この系では様々はエポキシ樹脂及び開始剤が使用できるため、一見汎用性が高いように見えるが、第一の開始剤で生じる光硬化反応で生成される熱エネルギーは、その開始剤及びエポキシ硬化剤により異なり、第二の開始剤での反応を生じさせるエネルギー量が得られる保証はない。さらに、全体の硬化反応制御は、最初の光照射量にのみ行われるため、反応が進行される環境(室温、湿度、照度など)常に厳密に一定に保つ必要があり、このような複雑なエネルギー連鎖反応で信頼性のある炭素繊維強化複合材料を得ようとすることは現実的ではない。
特許文献5では光酸発生剤、熱酸発生剤、エポキシ硬化剤からなる1種の硬化剤と、橋かけ環式脂環式ジエポキシ化合物を含有する繊維強化用材料用樹脂組成物が開示されている。橋かけ環式脂環式ジエポキシ化合物は低粘度及び低硬化収縮性であるため硬化速度及び耐熱性が向上する。いずれの硬化剤であっても耐熱性、じん性に優れた硬化物、ならびに引張強度、耐ヒートサイクル性に優れた繊維強化複合材料が得られるが、熱硬化系では、100〜150℃の温度で合計3時間の温度・時間を要し生産性に劣る。また、熱硬化・光硬化系ともに、汎用性が低く特殊な構造を有する橋かけ環式脂環式ジエポキシ化合物が必須であるためにコスト高になる、さらに、橋かけ環状構造は分子内の歪が非常に大きいために応力が橋かけ環状部位に集中する、このことから添加により硬化速度は向上するが硬化後の応力緩和が充分に起こらず強度が劣ることが考えられる。実際、文献中では、強度を示すじん性において、単純な汎用性脂環式ジエポキシ化合物を添加した硬化物であっても橋かけ環式脂環式ジエポキシ化合物の硬化物と同等レベルのじん性を持つもの、また、繊維強化複合材料において単純な汎用性脂環式ジエポキシ化合物を用いた引張強度より環式脂環式ジエポキシ化合物を用いた引張強度の方が低い例が開示されている。
(エポキシ化合物(A))
本発明における「エポキシ化合物」とは分子内に複数のエポキシ基を有する化合物である。エポキシ化合物(A)を構成するエポキシ化合物100重量部中、芳香環含有エポキシ化合物(A1)を50〜100重量部、グリシジルエーテル系エポキシ化合物(A2)または脂環系エポキシ化合物(A3)のうち少なくとも1種類以上選択されるエポキシ化合物を0〜50重量部含有することが好ましい。炭素繊維表面はπ電子系が連続的に拡がった芳香族環平曲面で構成されているため、エポキシ化合物(A)中に芳香族環含有エポキシ化合物(A1)が含有されることで樹脂組成物と炭素繊維との間でπ―π相互作用が働き密着性が向上する。樹脂組成物と炭素繊維との密着性が向上することで炭素繊維強化複合材料とした際に強度が向上する。同様の原理で、表面がサイジング処理された炭素繊維に対してもサイジング処理部位が芳香環を有する化合物を含む場合、同様の効果が得られ、また、サイジング処理部位が酸又は塩基などのイオンをもつ化合物を含む場合、イオンーπ相互作用により同様の効果が得られる。芳香族環含有エポキシ化合物(A1)は、エポキシ化合物(A)100重量部中、50〜100重量部含有されていることが好ましく、60〜100重量部であることがより好ましい。
カチオン性重合開始剤(B)としては、例えば、ジアゾニウム化合物、スルホニウム化合物、ヨードニウム化合物、金属錯体化合物など様々な化合物が知られており、「機能材料」1 9 8 5 年1 0 月号5 項、「U V ・E B 硬化技術の応用と市場」シーエムシー社1 9 8 9 年発行7 8 頁などに詳細な記述がある。具体例としては、トリフェニルスルホニウム6 フッ化アンチモネート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルユードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニル− 4 − チオフェノキシフェニルヘキサフルオロアンチモネート、4 , 4 ’ − ビス( ビス( p− 2 − ヒドロキシエトキシフェニル) スルホニオ) フェニルスルフィドビスヘキサフルオロアンチモネート等が挙げられ、 製品名としては、例えば、日本曹達株式会社製のCI−2855、 和光純薬株式会社製のWPI−113、WPI−116、WPI−169、WPI−170、WPI−124、サンアプロ株式会社製のCPI−100P、CPI−101A、CPI−200K、CPI−210S、CPI−300PG、CPI−310B、CPI−400PG、BASF社製のIRGACURE250、IRGACURE270、IRGACURE290等が挙げられ、一種類又は二種類以上組み合わせて使用することができる。
炭素繊維は一般に、ポリアクリロニトリル(PAN)系、ピッチ系に大別されるが、本発明における炭素繊維はいずれの炭素繊維も使用することが可能であり、その用途に応じて適宜選択し使用することができる。また、炭素繊維に加え、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ビニロン繊維等の繊維材料を併用しても良い。また、繊維材料の形状は、ロービング、編み物、クロス、マット状などのものが使用される。
本発明の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物の光硬化物は、炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物に光を照射することにより得ることができる。炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物に照射する光としては、紫外線〜近赤外線領域の光を使用する。紫外線とは280〜400nm、可視光とは400〜800nm 、近赤外線とは800〜1200nmの波長領域の光線を指す。中でも、光の照射時間が比較的短くて済み、空気の影響が比較的少ない、紫外線が好ましい。
本発明において使用される光源としては、LEDランプ、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、蛍光灯、自然光、太陽光、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、近赤外ランプ、赤外ランプなどが挙げられる。この中でも、LEDランプを使用することで、光源由来の発熱を抑えることができるため、作業性の点から好ましい。
本発明における炭素繊維材料は、第一の炭素繊維と第二の炭素繊維、又は、金属、プラスチック、ガラスとが、炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物を介して接着される炭素繊維含有部材であり、前記炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物が第一の炭素繊維と第二の炭素繊維、又は、金属、プラスチック、ガラスとの間に介在する光硬化型接着剤として用いられる。第一、第二の炭素繊維同士を炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物で接着させることで、炭素繊維強化複合材料を生産する際、炭素繊維原反同士をつなぎ炭素繊維の連続性を保たせることが可能であり生産性が向上する。また、本発明の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物は、炭素繊維と金属、プラスチック、ガラスとを接着させることも可能であるため、金属、プラスチック、ガラスへ炭素繊維を巻きつけや積層させる際にプライマーとして用いることができ炭素繊維強化複合材料の強度を向上させることができる。金属としては、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄などが挙げられ、プラスチックとしてはポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられ、ガラスとしては、ソーダ石灰ガラス、硼珪酸ガラス、石英ガラスなどが挙げられるが、それぞれ特に限定されず、公知のものを用いることができる。
本発明における炭素繊維強化複合材料は、前記炭素繊維が前記炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物に含浸された後、前記光照射条件にて光硬化された複合材料である。炭素繊維強化複合材料に用いられる上記繊維材料の使用量は、炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物100重量部に対して5〜600重量部、好ましくは50〜500重量部であることが好ましい。使用量が5重部未満であると炭素繊維強化複合材料として強度が低くなり、また、600重量部より大きいと繊維材料が剥離する。
また、前記炭素繊維材料に、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および光硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1種類の樹脂を含浸して得ることもできる。前記炭素繊維材料を用いることで、含浸後の接合部の強度を向上させることができる。本発明で使用できる熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂に特に制限はなく公知のものが使用できるが、例えば、熱可塑性樹脂であれば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレンー酢酸ビニル樹脂などが挙げられ、熱硬化性樹脂であれば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂などが挙げられ、光硬化性樹脂であれば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、オキセタン樹脂、ビニル樹脂などが挙げられる。
<硬化性樹脂組成物の調整>
JER828(三菱化学社製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂)99.9部、CPI(サンアプロ社製、p−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムPF6塩)0.01部を攪拌し硬化性樹脂組成物A―1を得た。
硬化性樹脂組成物A−1を、PET基材に膜厚100μmになるよう塗工した後、塗工面からLED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を、硬化性樹脂組成物の流動性がなくなるまで照射した。このときの照射時間を硬化時間として、以下の基準で評価した。評価結果は表1に示す。
○:硬化時間 15秒未満
△:硬化時間 15秒以上、1分未満
×:硬化時間 1分以上
硬化性樹脂組成物A−1未硬化状態の比重を測定した後、硬化性樹脂組成物A−1をPET基材に膜厚100μmになるよう塗工し塗工面からLED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を10秒間照射して硬化させて硬化物を得た。硬化物の比重を測定し、以下の計算式から硬化収縮率を測定した。なお、比重測定は23℃で行った。
硬化収縮率(%)=100×(硬化物比重―未硬化物比重)/硬化物比重
得られた硬化収縮率を用いて、以下の基準で寸法安定性を評価した。評価結果は表1に示す。
○:硬化収縮率 1%未満
△:硬化収縮率 1%以上、3%未満
×:硬化収縮率 3%以上
硬化性樹脂組成物A−1を剥離処理PET基材に膜厚100μmになるよう塗工した後、塗工面からLED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を10秒照射した。得られた硬化物をPET基材から剥離し、10mm×20mmの大きさに切り出し、チャック間距離10mmになるように、引張試験機にセットし、25℃で1mm/minの速度で引張試験を行った。硬化物が破断した時の応力をT(25)とした。続いて、同様の試験を100℃にて行い、同様に硬化物が破断したときの応力をT(100)として、以下の計算式から強度比を計算した。
強度比=T(100)/T(25)
得られた強度比を用いて、以下の基準で耐熱性を評価した。評価結果は表1に示す。
○:強度比 0.95以上
△:強度比 0.85以上、0.95未満
×:強度比 0.85未満
硬化性樹脂組成物A―1を、PET基材に膜厚100μmになるよう塗工した後、塗工面からLED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を10秒間照射した。照射後の樹脂組成物をPET基材から剥離し、約1gをメチルエチルケトン(MEK)に浸漬40℃、24時間放置した。放置後、100℃のオーブンに1分間入れてMEKを揮発させた後、樹脂組成物の質量を測定し浸漬前後での樹脂組成物重量減少分を計算し、以下の基準で硬化性を評価した。評価結果を表1に示す。
5:樹脂組成物重量減少分0%以上5%未満
4:樹脂組成物重量減少分5%以上10%未満
3:樹脂組成物重量減少分10%以上20%未満
2:樹脂組成物重量減少分20%以上50%未満
1:樹脂組成物重量減少分50%以上
密着性の評価は、マイクロドロップレット法にて行った。炭素単繊維に硬化性樹脂組成物A−1をドロップし、LED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を10秒間照射し、硬化樹脂付着炭素単繊維を得た。その後、硬化樹脂付着炭素単繊維から硬化樹脂付着物を引き抜くようにブレードで挟み、0.06mm/minで硬化樹脂付着炭素単繊維を引っ張った。このときの最大荷重Fを測定し、以下の式で界面せん断強度τを得た。
界面せん断強度τ= F/(πdL)
ただし、
F:試験時の最大荷重
d: 炭素単繊維径
L:硬化樹脂引き抜き方向の直径
得られた界面せん断強度から、以下の基準で密着性の評価をした。評価結果は表1に示す。
5:界面せん断強度 50MPa以上
4:界面せん断強度 40MPa以上50MPa未満
3:界面せん断強度 30MPa以上40MPa未満
2:界面せん断強度 20MPa以上30MPa未満
1:界面せん断強度 20MPa未満
炭素繊維を10mm×50mmに切り、末端10mmに硬化性樹脂組成物A−1を0.05g塗布した。その上に、炭素繊維を積層させ、LED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を上面下面各10秒間照射し、炭素繊維材料を得た。得られた炭素繊維材料の引張せん断接着力を25℃、10mm/minの条件で測定し、破断した際の最大荷重(N)を接着面積(1cm2)で割り、接着力を計算し、以下の基準で評価した。評価結果は表1に示す。
5:接着力 50N/cm2以上
4:接着力 40N/cm2以上、50N/cm2未満
3:接着力 30N/cm2以上、40N/cm2未満
2:接着力 20N/cm2以上、30N/cm2未満
1:接着力 20N/cm2未満
硬化性樹脂組成物A―1を炭素繊維に含浸させ、アルミライナー(外径:100mm、長さ:400mm、肉厚:5mm)に、LED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を照射しながら第一層目にフープ層を1.0mm、第二層目にヘリカル層を2.0mm巻きつけ圧力容器T−1を得た。
圧力容器T−1を加圧破壊試験機に設置し、圧力容器が破裂するまで容器内に負荷を与え、破裂した時点の圧力を破壊圧力とし、以下の基準で耐圧性を評価した。結果は表1に示す。
5:破壊圧力 45MPa以上
4:破壊圧力 41MPa以上45MPa未満
3:破壊圧力 38MPa以上41MPa未満
2:破壊圧力 35MPa以上38MPa未満
1:破壊圧力 35MPa未満
硬化性樹脂組成物A―1を炭素繊維織物に含浸させ、LED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を前記硬化性樹脂組成物含浸炭素繊維の両面から各10秒照射し、炭素繊維強化複合材料C−1を得た。
<耐久性評価>
耐久性評価は、JIS K7074に準拠した3点曲げ試験にて行った。炭素繊維強化複合材料C−1を100×15×2mmに切り出し、支点間距離を80mm、R=2mmの支持支点台上に置き、R=5mmの圧子にて、試験速度5mm/minで荷重を与え、最大荷重を測定し、以下の基準で耐久性を評価した。結果は表1に示す。
5:曲げ強度 500MPa以上
4:曲げ強度 450MPa以上500MPa未満
3:曲げ強度 400MPa以上450MPa未満
2:曲げ強度 300MPa以上400MPa未満
1:曲げ強度 300MPa未満
実施例1と同様に、表1に示す組成の硬化性樹脂組成物を調整し、つづいて圧力容器、炭素繊維材料、炭素繊維強化複合材料を作成し、実施例1と同様の評価を行った。結果は表1に示す。
炭素繊維を15mm×100mmに切り、末端10mmに硬化性樹脂組成物A−1を0.07g塗布した。その上に、炭素繊維を積層させ、LED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を上面下面各10秒間照射し、炭素繊維材料を得た。得られた炭素繊維材料を硬化性樹脂組成物A−1に含浸させLED光源UVライト(波長:365nm、照射強度:1000mW/cm2)を前記硬化性樹脂組成物含浸炭素繊維の両面から各10秒照射し、炭素繊維強化複合材料D−1を得た。得られた炭素繊維強化複合材料を用いて耐久性評価と同様に、JIS K7074に準拠した3点曲げ試験にて行った。得られた炭素繊維強化複合材料を100×15×2mmに切り出し、支点間距離を80mm、R=2mmの支持支点台上に置き、R=5mmの圧子にて、試験速度5mm/minで荷重を与え、最大荷重を測定した。このとき、圧子部分の下に炭素繊維の接着部分が来るよう配置した。得られた最大荷重から、以下の基準で耐久性を評価した。結果は表3に示す。
○:曲げ強度 400MPa以上
×:曲げ強度 400MPa未満
実施例21と同様に炭素繊維材料を得て、得られた炭素繊維材料を表2のB−1に示される樹脂組成物に含浸させた後、120℃で24時間放置し硬化させ炭素繊維強化複合材料を得た。得られた炭素繊維強化複合材料を用いて、実施例21と同様の方法で耐久性評価を行った。結果は表3に示す。
実施例21と同様に炭素繊維材料を得て、得られた炭素繊維材料を表2のB−2に示される樹脂組成物に200℃、10MPaにて含浸させた後、室温まで冷却して炭素繊維強化複合材料を得た。得られた炭素繊維強化複合材料を用いて、実施例21と同様の方法で耐久性評価を行った。結果は表3に示す。
<硬化速度の評価>
表2に示す樹脂組成物B−1をPET基材に膜厚100μmになるよう塗工した後、120度のオーブンに入れ、樹脂組成物の流動性がなくなるまで加熱した。このときの加熱時間を硬化時間として、以下の基準で評価した。評価結果は表2に示す。
○:硬化時間 15秒未満
△:硬化時間 15秒以上、1分未満
×:硬化時間 1分以上
樹脂組成物B−1未硬化状態の比重を測定した後、樹脂組成物B−1をPET基材に膜厚100μmになるよう塗工し120度で24時間加熱して硬化させて硬化物を得た。硬化物の比重を測定し、以下の計算式から硬化収縮率を測定した。なお、比重測定は23℃で行った。
硬化収縮率(%)=100×(硬化物比重―未硬化物比重)/硬化物比重
得られた硬化収縮率を用いて、以下の基準で寸法安定性を評価した。評価結果は表2に示す。
○:硬化収縮率 1%未満
△:硬化収縮率 1%以上、3%未満
×:硬化収縮率 3%以上
樹脂組成物B−1を剥離処理PET基材に膜厚100μmになるよう塗工した後、120度で24時間加熱し硬化物を得た。得られた硬化物をPET基材から剥離し、10mm×20mmの大きさに切り出し、チャック間距離10mmになるように、引張試験機にセットし、25℃で1mm/minの速度で引張試験を行った。硬化物が破断した時の応力をT(25)とした。続いて、同様の試験を100℃にて行い、同様に硬化物が破断したときの応力をT(100)として、以下の計算式から強度比を計算した。
強度比=T(100)/T(25)
得られた強度比を用いて、以下の基準で耐熱性を評価した。評価結果は表2に示す。
○:強度比 0.95以上
△:強度比 0.85以上、0.95未満
×:強度比 0.85未満
<耐熱性の評価>
樹脂組成物B−2を10mm×20mm×100μmの大きさに切り出し、チャック間距離10mmになるように、引張試験機にセットし、25℃で1mm/minの速度で引張試験を行った。硬化物が破断した時の応力をT(25)とした。続いて、同様の試験を100℃にて行い、同様に硬化物が破断したときの応力をT(100)として、以下の計算式から強度比を計算した。
強度比=T(100)/T(25)
得られた強度比を用いて、以下の基準で耐熱性を評価した。評価結果は表2に示す。
○:強度比 0.95以上
△:強度比 0.85以上、0.95未満
×:強度比 0.85未満
実施例1と同様の方法で、表2に示す組成の硬化性樹脂組成物を調整し、つづいて圧力容器、炭素繊維材料、炭素繊維強化複合材料を作成し、実施例1と同様の評価を行った。結果は表2に示す。なお、硬化性、密着性、接着性、耐圧性、耐久性の評価は、硬化速度、寸法安定性及び耐熱性試験の全ての評価結果が「○」または「△」の場合のみ実施した。評価結果は表2に示す。
炭素繊維を切った後、硬化性樹脂組成物を塗布せずに積層したこと以外は、実施例21と同様の方法で耐久性評価を行った。結果は表3に示す。
炭素繊維を切った後、硬化性樹脂組成物を塗布せずに積層したこと以外は、実施例22と同様の方法で耐久性評価を行った。結果は表3に示す。
炭素繊維を切った後、硬化性樹脂組成物を塗布せずに積層したこと以外は、実施例23と同様の方法で耐久性評価を行った。結果は表3に示す。
なお、表1中に示す化合物は以下の通りである。
JER 828:三菱化学社製、ビスフェノールA型エポキシ化合物
JER 806:三菱化学社製、ビスフェノールF型エポキシ化合物
JER 152:三菱化学社製、フェノールノボラック型エポキシ化合物
N−660:DIC株式会社製、クレゾールノボラック型エポキシ化合物
EX−721:ナガセケムテックス株式会社製、フタル酸型エポキシ化合物
YX4000:三菱化学社製、ビフェニル型エポキシ化合物
HP−4770:DIC株式会社製、ナフタレン型エポキシ化合物
EX−211:ナガセケムテックス株式会社製、グリシジルエーテル型エポキシ化合物
EX−411:ナガセケムテックス株式会社製、グリシジルエーテル型エポキシ化合物
セロキサイド 2021P:ダイセル社製、2官能脂環式エポキシ化合物
CPI:サンアプロ社製、p‐フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムPF6塩
IRGACURE 250:BASF社製、ヨードニウム、(4−メチルフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]PF6塩
DETX−S:日本化薬社製、チオキサントン系光増感剤
UVS−1331:川崎化成工業社製、アントラセン系光増感剤
OXT−121:東亞合成社製、オキセタン基含有化合物
BDVE:日本カーバイド工業社製、1,4-ブタンジオールジビニルエーテル
なお、表2中に示す化合物は以下の通りである。
JER 828:三菱化学社製、ビスフェノールA型エポキシ化合物
EX−211:ナガセケムテックス株式会社製、グリシジルエーテル型エポキシ化合物
セロキサイド 2021P:ダイセル社製、2官能脂環式エポキシ化合物
TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート
J106G:プライムポリマー社製、ポリプロピレン化合物
CPI:サンアプロ社製、p―フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムPF6塩
ST11:三菱化学社製、アミン系熱硬化剤
TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド
一方、表2の比較例1、4では光カチオン性光重合開始剤を含有していないため、硬化速度が悪く生産性に優れない。また、比較例2では硬化性樹脂が含まれないため耐熱性が悪い。比較例3では、アクリル系化合物の光ラジカル硬化であるため、硬化速度と耐熱性に優れるものの、硬化収縮の影響により寸法安定性が悪い。また、比較例5、6では芳香環含有エポキシ化合物(A1)が含まれないため、炭素繊維との密着性が悪い、耐圧性や耐久性も悪い。また、表3の比較例7〜9では、炭素繊維強化複合材料の炭素繊維接続部に接着剤を使用していないため、耐久性が悪い。
Claims (9)
- エポキシ化合物(A)、およびカチオン性光重合開始剤(B)を含む炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物であって、前記エポキシ化合物(A)がフェノールノボラック型エポキシ化合物またはクレゾールノボラック型エポキシ化合物を含有し、
さらに、オキセタン基含有化合物を含み、オキセタン基含有化合物の含有量が炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物100重量%中、0.1〜30重量%であることを特徴とする炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物。 - エポキシ化合物(A)が、さらにグリシジルエーテル系エポキシ化合物(A2)および脂環系エポキシ化合物(A3)から選ばれる少なくとも1種類を含有することを特徴とする請求項1記載の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物。
- さらに、分子内に水酸基を少なくとも1つ含有する化合物(C)(ただし、エポキシ化合物(A)を除く)を含み、前記分子内に水酸基を少なくとも1つ含有する化合物(C)の含有量が炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物100重量%中、0.1〜30重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物。
- カチオン性光重合開始剤(B)の含有量が、炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物100重量%中、0.1〜20重量%であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物。
- さらに、光増感剤を含み、光増感剤の含有量が炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物100重量%中、0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物。
- さらに、ビニル基含有化合物を含み、ビニル基含有化合物の含有量が炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物100重量%中、0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物。
- 請求項1〜6いずれか1項に記載の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物の光硬化物と炭素繊維とを含有することを特徴とする炭素繊維材料。
- 請求項7に記載の炭素繊維材料に、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および光硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1種類の樹脂を含浸してなることを特徴とする炭素繊維強化複合
材料。 - 請求項1〜6いずれか1項に記載の炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物をマトリックス樹脂として炭素繊維に含浸し、光照射により前記炭素繊維強化複合材料用樹脂組成物を硬化してなることを特徴とする炭素繊維強化複合材料の製造方法。
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