JP6743413B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
記録装置の一例であるインクジェットプリンターには、記録ヘッドを搭載したキャリッジが主走査方向に往復動しつつ該記録ヘッドから媒体に液体(その一例であるインク)を吐出して記録を実行するように構成された、所謂シリアル式のものがある。
また、記録対象である媒体には種々の厚みのものがあり、その厚みに対応する為に、媒体と記録ヘッドとの間のギャップを調整するギャップ調整手段が設けられる場合もある。このギャップ調整手段には、キャリッジをガイドするガイド軸の端部にカムを設け、カム(キャリッジガイド軸)を回転させることで前記ギャップを調整する様に構成されたものもある。
以上のようなプリンターの構成の一例が、特許文献1に示されている。
特開2006−862305号公報
近年、記録装置にはより一層の小型化が求められている。特許文献1記載のプリンターでは、ギャップを調整するカムがキャリッジの移動方向における一方側の端部に設けられている関係上、カムの占有領域が装置の横幅寸法を大きくしてしまう。
そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、ギャップ調整用のカムを備えた記録装置において、より一層の小型化を図ることにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるとともに第1の方向及びその反対方向である第2の方向に移動可能なキャリッジと、カムの回転によって媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップが変化する方向に前記キャリッジを変位させるギャップ調整手段と、を備え、前記キャリッジが移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジの少なくも一部と前記カムの少なくとも一部とが、前記キャリッジの移動方向においてオーバーラップしていることを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジの少なくも一部と前記カムの少なくとも一部とが、前記キャリッジの移動方向においてオーバーラップしているので、前記キャリッジの移動方向において前記キャリッジの占有領域の全てと前記カムの占有領域の全てとが重畳せず、前記キャリッジの移動方向における装置寸法を抑制できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムが前記第1の方向に突出しないことを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムが前記第1の方向に突出しないので、前記カムの占有領域が前記キャリッジの移動方向における装置寸法を大きくすることがなく、前記キャリッジの移動方向における装置寸法を抑制できる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記キャリッジを移動方向に案内するガイド軸を備え、前記カムは、回転中心から外周までの距離が円周方向に沿って変化する形状を有するとともに前記ガイド軸の端部に設けられ、前記ギャップ調整手段は、前記カムの外周面と当接するカムフォロア部を備え、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムフォロワ部が前記第1の方向に突出しないことを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムフォロワ部が前記第1の方向に突出しないので、前記カムフォロワ部の占有領域が前記キャリッジの移動方向における装置寸法を大きくすることがなく、前記キャリッジの移動方向における装置寸法を抑制できる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記ギャップ調整手段は、前記カムに動力源の回転トルクを伝達する歯車群を備え、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記歯車群が前記第1の方向に突出しないことを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記歯車群が前記第1の方向に突出しないので、前記歯車群の占有領域が前記キャリッジの移動方向における装置寸法を大きくすることがなく、前記キャリッジの移動方向における装置寸法を抑制できる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記カムは、前記ギャップが変化する方向において前記キャリッジの頂部から突出しないことを特徴とする。
本態様によれば、前記カムは、前記ギャップが変化する方向において前記キャリッジの頂部から突出しないので、前記カムが、前記ギャップが変化する方向における装置寸法を大きくすることがなく、前記ギャップが変化する方向における装置寸法を抑制できる。
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記カムは、前記キャリッジの移動範囲において更に前記第2の方向側の端部に配置され、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第2の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムが前記第2の方向に突出しないことを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第2の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムが前記第2の方向に突出しないので、前記キャリッジの移動範囲の両側に前記カムを備えた構成において、前記キャリッジの移動方向における装置寸法を抑制できる。
本発明の第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、媒体を搬送する搬送手段に対して駆動源の動力を伝達する動力伝達機構が、前記キャリッジの前記移動範囲において前記第2の方向の端部側に配置され、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第2の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記動力伝達機構が前記第2の方向に突出しないことを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第2の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記動力伝達機構が前記第2の方向に突出しないので、前記動力伝達機構の占有領域が前記キャリッジの移動方向における装置寸法を大きくすることがなく、前記キャリッジの移動方向における装置寸法を抑制できる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記キャリッジは、前記記録ヘッドから吐出する液体を収容するインクカートリッジを複数備え、複数の前記インクカートリッジは、前記キャリッジにおいて前記キャリッジの移動方向と交差する方向に沿って配列されていることを特徴とする。
本態様によれば、複数の前記インクカートリッジは、前記キャリッジにおいて前記キャリッジの移動方向と交差する方向に沿って配列されているので、前記キャリッジの移動方向における当該キャリッジの寸法を抑制でき、ひいては前記キャリッジの移動方向における装置寸法を抑制できる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの装置本体を示す斜視図。 キャリッジ及びキャリッジ駆動手段を示す斜視図。 ガイド軸の構成を示す斜視図。 キャリッジが装置本体における装置幅方向右側端部に位置する状態を示す斜視図。 キャリッジが装置本体における装置幅方向左側端部に位置する状態を示す斜視図。 キャリッジが装置本体における装置幅方向左側端部に位置する状態を示す側面図。 第1の実施例に係るギャップ調整手段の側面図。 本発明に係るキャリッジの平面図。 キャリッジが装置本体における装置幅方向右側端部に位置する状態を示す平面図。 キャリッジが装置本体における装置幅方向左側端部に位置する状態を示す平面図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第1の状態を背面側から見た斜視図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第1の状態を上方側から見た平面図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第2の状態を背面側から見た斜視図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第2の状態を上方側から見た平面図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第3の状態を背面側から見た斜視図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第3の状態を上方側から見た平面図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第4の状態を背面側から見た斜視図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第4の状態を上方側から見た平面図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第5の状態を背面側から見た斜視図。 第2の実施例に係るギャップ調整手段における第5の状態を上方側から見た平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す側断面図であり、図3は本発明に係るプリンターの装置本体を示す斜視図であり、図4はキャリッジ及びキャリッジ駆動手段を示す斜視図であり、図5はガイド軸の構成を示す斜視図であり、図6はキャリッジが装置本体における装置幅方向右側端部に位置する状態を示す斜視図である。
図7はキャリッジが装置本体における装置幅方向左側端部に位置する状態を示す斜視図であり、図8はキャリッジが装置本体における装置幅方向左側端部に位置する状態を示す側面図であり、図9は第1の実施例に係るギャップ調整手段の側面図であり、図10は本発明に係るキャリッジの平面図であり、図11はキャリッジが装置本体における装置幅方向右側端部に位置する状態を示す平面図であり、図12はキャリッジが装置本体における装置幅方向左側端部に位置する状態を示す平面図である。
図13は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第1の状態を背面側から見た斜視図であり、図14は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第1の状態を上方側から見た平面図であり、図15は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第2の状態を背面側から見た斜視図であり、図16は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第2の状態を上方側から見た平面図であり、図17は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第3の状態を背面側から見た斜視図であり、図18は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第3の状態を上方側から見た平面図である。
図19は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第4の状態を背面側から見た斜視図であり、図20は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第4の状態を上方側から見た平面図であり、図21は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第5の状態を背面側から見た斜視図であり、図22は第2の実施例に係るギャップ調整手段における第5の状態を上方側から見た平面図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向がキャリッジの主走査方向(移動方向)、すなわち記録装置の幅方向、Y方向が記録装置の奥行き方向、Z方向が装置高さ方向を示している。尚、各図において「第2の方向」としての+X方向側を装置左側とし、「第1の方向」としての−X方向側を装置右側とし、−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とし、+Z軸方向側を装置上方側とし、−Z軸方向側を装置下方側とする。
■■■第1の実施例■■■■
<<<プリンターの概要>>>
図1を参照するに、プリンター10は、装置本体12と、装置本体12の上部に設けられたスキャナ部14とを備えている。装置本体12の装置前面側には操作部16が装置本体12に対して回動可能に設けられている。操作部16には表示パネル等の表示手段18が設けられている。
装置本体12の装置前面側において操作部16の下方にはカバー20が装置本体12に対して回動可能に取り付けられている。また、装置本体12には排紙トレイ22が設けられている。排紙トレイ22は、装置本体12内に収容された状態と装置本体12の装置前面側に展開した状態(図1における二点鎖線部参照)とを切換え可能に構成されている。
また、装置本体12の背面側の上部にはカバー24が回動可能に取り付けられている。カバー24は、図1に示す装置本体12に対して閉じた状態と、装置本体12に対して開いた状態(不図示)とを切換え可能に構成されている。カバー24を装置本体12に対して開いた状態とすると、後述する媒体案内経路26の給送口28(図2参照)が露呈する。そして、給送口28に対して媒体を図1に示す矢印Aの向きに差し入れることが可能となる。
また、図2に示すように装置本体12の上部にはスキャナ部14が設けられている。スキャナ部14には、原稿台30が設けられている。原稿台30は、一例として透明なガラス板で形成され、その上面に原稿を載置可能に構成されている。
また、スキャナ部14には、スキャナ部14の上部を開閉するカバー32が設けられている。カバー32は、閉じた状態(図1及び図2参照)では、原稿台30を覆っており、開いた状態(不図示)では原稿台30を露出させる。すなわち、原稿台30に対してカバー32を回動させて開いた状態とし、原稿台30を露出させ、その上面に原稿をセットし、カバー32を閉じることで、原稿台30において原稿の読み取りが可能となる。尚、原稿台30の下方には原稿台30にセットされた原稿を読み取り可能な読み取り部(不図示)が設けられている。
<<<媒体搬送経路の概要>>>
次いで、図2を参照してプリンター10における媒体の搬送経路について説明する。装置本体12の下部には媒体を収容する媒体収容部34が設けられている。本実施例において、媒体収容部34は装置本体12に対してカバー20を開くことにより、装置前面側から装置本体12に着脱可能に構成されている。
そして、装置本体12内の背面側において媒体収容部34の上方には、ピックアップローラー36が設けられている。ピックアップローラー36は回動軸38を支点に回動可能に構成されている。ピックアップローラー36は、媒体収容部34に収容された媒体と接することにより、媒体収容部34に収容された媒体の最上位の媒体を媒体搬送経路40に沿って搬送方向下流側に搬送する。尚、図2における太線は、媒体搬送経路40に沿って搬送される媒体の経路を示している。
媒体搬送経路40においてピックアップローラー36の下流側には、反転ローラー42が設けられている。反転ローラー42の周囲には従動ローラー44a、44b、44cがそれぞれ反転ローラー42に対して従動回転可能に設けられている。
そして、ピックアップローラー36により送られた媒体は、反転ローラー42及び従動ローラー44a、44bを介して搬送方向下流側に設けられた「搬送手段」としての搬送ローラー対46に送られる。図3に示すように、本実施例において搬送ローラー対46は、図示しない駆動源から駆動力を受けて回転駆動する搬送駆動ローラー46aと、搬送駆動ローラー46aに対して従動回転する搬送従動ローラー46bとを備えている。
また、搬送ローラー対46の搬送方向下流側には記録部48が設けられている。本実施例において記録部48は、キャリッジ50と、記録ヘッド52と、媒体案内部材54とを備えている。本実施例においてキャリッジ50は、装置幅方向に往復動可能に構成されている。そして、キャリッジ50の下部には、記録ヘッド52が設けられている。本実施例において記録ヘッド52は装置高さ方向下方側に向けて「液体」としてのインクを吐出するように構成されている。
また、記録ヘッド52の下方において、記録ヘッド52と対向する領域に媒体案内部材54が設けられている。媒体案内部材54は、記録ヘッド52と対向し、記録ヘッド52と間隔をおいて配置されている。すなわち、装置高さ方向において記録ヘッド52と媒体案内部材54との間にはギャップPG(図9参照)が規定されている。本実施例においてギャップPGは、記録部48に搬送されてくる媒体の厚さに応じて装置高さ方向に調整可能である。
媒体案内部材54は、搬送ローラー対46により記録ヘッド52と対向する領域に搬送されてきた媒体の下面(記録面と反対側の面)を支持する。そして、記録ヘッド52は、媒体案内部材54により支持された媒体に対してインクを吐出し、媒体の記録面に記録を実行する。
そして、記録が実行された媒体は、記録部48の搬送方向下流側に設けられた「搬送手段」としての排出ローラー対56にニップされて、装置前面側に突出している排紙トレイ22(図1参照)に向けて排紙される。
また、装置本体12の背面側に設けられたカバー24を開いた姿勢にすると、媒体案内経路26の給送口28が露出する。媒体案内経路26はガイド部58と、給送ローラー60とを備えている。本実施例において媒体案内経路26は、装置奥行き方向において反転ローラー42と搬送ローラー対46との間に設けられている。
そして、媒体案内経路26は、給送口28から差し込まれた媒体を、給送ローラー60により媒体搬送経路40における反転ローラー42と搬送ローラー対46との間に給送するように構成されている。
そして、媒体搬送経路40における反転ローラー42と搬送ローラー対46との間に案内された媒体は、搬送ローラー対46により記録部48に搬送され、記録部48において記録が実行され、排出ローラー対56により排紙トレイ22に向けて排出される。
また、記録部48において媒体の第1面(記録面)に記録が実行された後、第1面と反対の側の第2面(下面)に記録を行う場合、搬送駆動ローラー46a(図3参照)を逆転させて、媒体を搬送方向上流側に搬送する。搬送方向上流側に搬送される媒体は、ガイド部58の下方を通って、反転ローラー42と従動ローラー44cとにニップされる。そして、媒体は反転ローラー42により、第1面と第2面とを反転させられて、再度記録部48に搬送され、記録部48において第2面の記録が実行された後、排紙トレイ22に向けて排出される。
<<<キャリッジ及びキャリッジ駆動手段の概要>>>
図3、図4、図11及び図12を参照するに、キャリッジ50は、箱状の筐体50aと、把持部50bと、軸受部50cとを備えている。本実施例において筐体32aは上方に開口しており、筐体32aに複数のインクカートリッジ61が着脱可能に取り付けられている。本実施例においてインクカートリッジ61は、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向と交差する方向である装置奥行き方向に沿って配列されている。筐体50aの背面側には、把持部50b及び軸受部50cが設けられている。
装置本体12においてキャリッジ50の背面側には、キャリッジ駆動手段62が設けられている。本実施例において、キャリッジ駆動手段62は、一例としてキャリッジ駆動モーター64と、駆動プーリー66と、従動プーリー(不図示)と、駆動ベルト68とを備えている。本実施例において、キャリッジ駆動モーター64は装置幅方向において装置左側に設けられている。そして、キャリッジ駆動モーター64には駆動プーリー66が取り付けられている。また、装置右側には、駆動プーリー66に対して装置幅方向に間隔をおいて従動プーリー(不図示)が配置されている。
そして、駆動ベルト68は、駆動プーリー66と従動プーリー(不図示)とに掛け回されている。また、キャリッジ50の背面側に設けられた把持部50b(図12参照)は、駆動ベルト68の少なくとも一部を把持している。キャリッジ駆動モーター64により駆動プーリー66を回転駆動させると、駆動ベルト68も同じ回転方向に駆動させられる。その結果、キャリッジ50は、キャリッジ駆動手段62により装置幅方向に移動させられる。本実施例において、キャリッジ50は装置幅方向において図3に示す移動範囲B内を往復動可能である。尚、本実施例において移動範囲Bは、装置幅方向における右側端部と左側端部との間の領域に設定されている。
また、図3、図6及び図11に示すように、本実施例では、キャリッジ50の装置幅方向における移動範囲Bのホームポジションを装置本体12の装置右側の端部に設定している。すなわち、キャリッジ50が装置本体12の装置右側の端部に位置している状態が、キャリッジ50のホームポジションである。尚、キャリッジ50がホームポジションに位置する際、記録ヘッド52の下方側において記録ヘッド52と対向する位置には、キャップ手段(不図示)が設けられている。
キャップ手段(不図示)は、キャリッジ50がホームポジションに位置する際、記録ヘッド52と対向し、記録ヘッド52のノズル形成面(不図示)に押し付けられ、当該ノズル形成面を封止してインクの乾燥を防止できるようになっている。
<<<ガイド軸及びギャップ調整カムについて>>>
また、記録部48には装置幅方向に延びるガイド軸70が設けられている。本実施例において、ガイド軸70は、キャリッジ50の背面側に設けられた軸受部50cに挿入されている。そして、キャリッジ50が装置幅方向に移動する際、ガイド軸70は、キャリッジ50を案内する。
また、図5に示すように、ガイド軸70の両端部には、それぞれ、「カム」としてのギャップ調整カム72、74が設けられている。本実施例においてギャップ調整カム72、74は、その外周部にカム面72a、74aをそれぞれ備えている。カム面72a、74aはギャップ調整カム72、74の回転中心からカム面までの距離が円周方向に沿って変化する形状に形成されている。すなわち、ギャップ調整カム72、74は偏芯カムとして構成されている。そして、本実施例において、ギャップ調整カム72、74はそれぞれのカム面72a、74aが同期するようにガイド軸70に取り付けられている。また、ギャップ調整カム72には歯車72bが設けられている。
ここで、図3、図6及び図7に示すように装置幅方向において装置本体12の両端部にはフレーム部材76A、76Bが設けられている。本実施例においてフレーム部材76A、76Bには、装置高さ方向に延びる長穴が形成されており、この長穴にガイド軸70が挿通されている。そして、ギャップ調整カム72、74は装置幅方向においてフレーム部材76A、76Bの外側に配置されている。
また、フレーム部材76A、76Bには、カムフォロワ部78が取り付けられている。カムフォロワ部78は、図6ないし図8に示すように、ギャップ調整カム72、74のカム面72a、74aと接触してギャップ調整カム72、74を支持している。すなわち、ガイド軸70が回転するとギャップ調整カム72、74も回転し、装置高さ方向においてカムフォロワ部78に対するガイド軸70の中心軸の位置が上下動する。
また、図8を参照するに、ギャップ調整カム74及びカムフォロワ部78は、装置高さ方向においてキャリッジ50の頂部50dよりも下方に位置している。尚、図8はギャップPGが最小の場合を図示している。そして、ギャップPGが大きくなる場合、キャリッジ50は図8に示す状態から装置高さ方向上方側に変位する。つまり、ギャップPGが大きくなってもギャップ調整カム74及びカムフォロワ部78は、装置高さ方向においてキャリッジ50の頂部50dよりも下方に位置している。
また、本実施例では、装置高さ方向においてギャップ調整カム74及びカムフォロワ部78はキャリッジ50の占有領域内(図8に示すCの範囲内、記録ヘッド52からキャリッジ50の頂部50dまでの範囲)に位置するように配置されているので、ギャップ調整カム74及びカムフォロワ部78が装置高さ方向においてキャリッジ50の頂部50dより突出せず、装置高さ方向における装置寸法を抑制できる。
<<<ギャップ調整手段について>>>
また、図3及び図4に示すように装置本体12において装置幅方向右側端部にはギャップ調整手段80が設けられている。図9を参照するに、本実施例においてギャップ調整手段80は歯車82A、82B、82C、82D、82Eと、ギャップ調整手段駆動モーター84とを備えている。本実施例において、ギャップ調整手段駆動モーター84の回転駆動力は、互いに噛み合う歯車82A、82B、82C、82Dの順に伝達される。そして、歯車82Cと歯車82Dとの間には、不図示の遊星歯車が設けられており、当該遊星歯車は、歯車82Dと噛合する状態と、歯車82Dから離間した状態とを切換え可能に構成されている。
そして、遊星歯車が歯車82Dと噛合した際、歯車82Dの回転が歯車82Eに伝達される。ここで、歯車82Eは、ギャップ調整カム72に設けられた歯車72bと噛合している。したがって、歯車82Eの回転が歯車72bに伝達され、ギャップ調整カム72、ひいてはガイド軸70が回転する。これにより、装置高さ方向においてカムフォロワ部78に対するガイド軸70の中心軸の位置が上下動する、すなわち、キャリッジ50が媒体案内部材54に対して上下動し、ギャップPGが変化する。
<<<装置幅方向におけるキャリッジとギャップ調整手段との関係について>>>
図10を参照するに、装置幅方向におけるキャリッジ50の軸受部50cの寸法L1は、筐体50aの寸法L2よりも小さく設定されている。そして、軸受部50cは装置幅方向において筐体50aの中央部に配置されている。言い換えると、装置幅方向において、軸受部50cの両側には、領域T1、T2が設けられている。本実施例において筐体50aの背面側において、軸受部50cの装置幅方向右方に領域T1が形成され、軸受部50cの装置幅方向左方に領域T2が形成されている。
図11に示すようにキャリッジ50を装置幅方向におけるキャリッジ50の移動範囲B(図3参照)の右端まで移動させると、キャリッジ50は装置本体12の装置幅方向右方における端部に位置することとなる。そして、キャリッジ50の背面側の領域T1にギャップ調整カム72、カムフォロワ部78が入り込んだ状態となる。すなわち、装置幅方向においてキャリッジ50の少なくとも一部とギャップ調整カム72の少なくとも一部とがオーバーラップ、つまり重なっている。
また、図10及び図11において、キャリッジ50の筐体50aにおける装置幅方向右側の側面を側面50eとすると、装置幅方向においてギャップ調整カム72及びカムフォロワ部78が側面50eよりも装置幅方向右方に突出しないように構成されている。
また、ギャップ調整手段80を構成する歯車群、すなわち歯車82A、82B、82C、82D、82Eも、装置幅方向においてキャリッジ50の背面側の領域T1内に入り込んでいる。そして、これら歯車82A、82B、82C、82D、82Eも、装置幅方向において側面50eよりも装置幅方向右方に突出しないように構成されている。
つまり、装置幅方向において、キャリッジ50と、ギャップ調整カム72、カムフォロワ部78及びギャップ調整手段80とが重なる構成としたので、装置幅方向における装置サイズの大型化を抑制でき、あるいは、装置サイズの小型化を図ることができる。
ここで、図7及び図8を参照するに、装置本体12の装置幅方向左側端部には動力伝達機構86が設けられている。動力伝達機構86は、装置本体12に設けられた不図示の駆動源からの駆動力を、例えば、搬送駆動ローラー46a及び排出ローラー対56に伝達するように構成されている。
一例として、歯車88Aは、搬送駆動ローラー46aの回転軸に取り付けられており、歯車88Aと搬送駆動ローラー46aとはともに同じ方向に回転するように構成されている。そして、動力伝達機構86は、不図示の駆動源からの駆動力が歯車88Aに伝達されるように構成されている。また、歯車88Bは、排出ローラー対56における駆動ローラー(不図示)を回転駆動するように構成されている。そして、歯車88Aと歯車88Bとは、複数の歯車を介して駆動力が伝達されるように構成されている。
次いで、図10及び図12において、キャリッジ50の筐体50aにおける装置幅方向左側の側面を側面50fとする。そして、図12に示すようにキャリッジ50を装置幅方向におけるキャリッジ50の移動範囲B(図3参照)の左端まで移動させると、キャリッジ50は装置本体12の装置幅方向左方における端部に位置することとなる。
そして、キャリッジ50の背面側の領域T2にギャップ調整カム74、カムフォロワ部78が入り込んだ状態となる。すなわち、装置幅方向においてキャリッジ50の少なくとも一部とギャップ調整カム74の少なくとも一部とがオーバーラップ、つまり重なっている。本実施例では、装置幅方向においてギャップ調整カム74及びカムフォロワ部78が側面50fよりも装置幅方向左方に突出しないように構成されている。
また、キャリッジ50が装置本体12の装置幅方向左方における端部に位置した状態において、動力伝達機構86は図7及び図8に示すようにキャリッジ50の下方に位置するように配置されている。すなわち、図12にしめすように、動力伝達機構86は、装置幅方向においてキャリッジ50の側面50fよりも装置幅方向左方に突出しないように配置されている。
本実施例では、装置幅方向において、キャリッジ50と、ギャップ調整カム74、カムフォロワ部78及び動力伝達機構86とが重なる構成としたので、装置幅方向における装置サイズの大型化を抑制でき、あるいは、装置サイズの小型化を図ることができる。
<<<第1の実施例の変更例>>>
(1)本実施例では、スキャナ部14を設ける構成としたが、この構成に代えて、スキャナ部14を設けずに装置本体12の上部にカバー32を回動可能に取り付けても良い。
(2)本実施例において、ギャップ調整手段80を装置本体12の装置幅方向右側端部に設け、動力伝達機構86を装置幅方向左側端部に設ける構成としたが、この構成に代えて、ギャップ調整手段80を装置本体12の装置幅方向左側端部に設け、動力伝達機構86を装置幅方向右側端部に設ける構成としてもよい。
■■■第2の実施例■■■■
次いで図13ないし図22を参照して、ギャップ調整手段の第2の実施例について説明する。図13及び図14を参照するに、ギャップ調整手段90は、第1歯車92、第2歯車94、遊星歯車96、第1部材98、第2部材100、切換レバー部材102、第1付勢部材104、及び第2付勢部材106とから構成されている。
尚、本実施例において第1付勢部材104及び第2付勢部材106は引っ張りばねとして構成されている。尚、図14、図16、図18、図20及び図22において装置本体12のフレーム及びギャップ調整カム72の図示を省略しており、図15ないし図22においてキャリッジ50を一部のみ図示し、ガイド軸70の図示を省略している。
本実施例において第1歯車92には、ギャップ調整手段駆動モーター84からの駆動力が伝達される。また、第1歯車92の回転軸には第1部材98が第1歯車92に対して相対的に回転可能に取り付けられている。そして、第1部材98には遊星歯車96が取り付けられている。遊星歯車96は第1歯車92と嵌合しており、第1歯車92の周りを回動可能に構成されている。また、第1部材98には、装置幅方向に突出する係合部98aが設けられている。係合部98aには、第1付勢部材104の一端が取り付けられている。第1付勢部材104の他端は、図示しないが装置本体12側に取り付けられている。そして、第1付勢部材104は第1部材98をフレーム部材76A側に付勢している。
また、第2歯車94は、フレーム部材76Aに回転可能に取り付けられている。そして、ギャップ調整カム72の歯車72bと噛合するように配置されている。本実施例では、遊星歯車96は、図13に示すように第2歯車94と離間した状態と、図19に示すように第2歯車94と噛合し、ギャップ調整手段駆動モーター84からの駆動力をギャップ調整カム72の歯車72bに伝達する状態とを切換え可能に構成されている。
第2部材100と切換レバー部材102とは、フレーム部材76Aにおいて装置幅方向左方に延びる突出部位に設けられた軸108に対して回動可能にそれぞれ取り付けられている。第2部材100には、度当て部100aと、被係合部100bが設けられている。そして、第2付勢部材106の一端が第2部材100に取り付けられ、他端がフレーム部材76Aに取り付けられている。そして、第2付勢部材106は第2部材100をフレーム部材76A側に付勢している。
図13及び図14の状態において、第2部材100の被係合部100bは、第1部材98の係合部98aと当接した状態にある。そして、第2部材100は、この状態において第1付勢部材104の付勢力に抗して、遊星歯車96と第2歯車94とを離間させている。
切換レバー部材102は、レバー102aを備えている。そして、切換レバー部材102と第2部材100との間には、不図示のねじりばねが設けられている。前記ねじりばねは、切換レバー部材102と第2部材100の度当て部100aとが当接する方向に切換レバー部材102を付勢している。
図15及び図16を参照するに、キャリッジ50が装置幅方向において右方向に移動すると、キャリッジ50の軸受部50cに設けられた当接部50gが切換レバー部材102のレバー102aと装置幅方向左側から接触する。そして、当接部50gはレバー102aをキャリッジ50の移動方向である装置幅方向右方に押圧する。
これにより、切換レバー部材102は、前記ねじりばね(不図示)の付勢力に抗して、装置幅方向右方側に回動する。これにより、切換レバー部材102は、度当て部100aから離間する。尚、この状態では、第2部材100は回動しないことから、係合部98aと被係合部100bとの当接状態が維持される。
図17及び図18を参照するに、キャリッジ50が装置幅方向右側端部まで移動すると、キャリッジ50の当接部50gとレバー102aとの当接状態が解除される。そして、切換レバー部材102は、前記ねじりばね(不図示)の付勢力により、装置幅方向左方に回動し、第2部材100の度当て部100aと当接する状態に戻る。この状態においても、第2部材100は回動しないことから、係合部98aと被係合部100bとの当接状態が維持される。
次に図19及び図20を参照するに、キャリッジ50を装置幅方向右側端部に位置する状態から装置幅方向左方に向けて移動させる。その結果、キャリッジ50の当接部50gが切換レバー部材102のレバー102aと装置幅方向右側から接触する。そして、当接部50gはレバー102aをキャリッジ50の移動方向である装置幅方向左方に押圧する。
その結果、切換レバー部材102は図20における時計回り方向に回動させられる。この際、切換レバー部材102は第2部材100の度当て部100aを押圧する。これにより、第2部材100は、第2付勢部材106の付勢力に抗して切換レバー部材102とともに図20における時計回り方向に回動する。この動作により、第2付勢部材106の被係合部100bが第1部材98の係合部98aと離間する。
その結果、第1部材98は第1付勢部材104によりフレーム部材76A側に付勢される。そして、第1部材98は、第1歯車92の回りを第2歯車94に接近する方向に回動する。その結果、遊星歯車96が第2歯車94と噛合する状態となる。これにより、ギャップ調整手段90は、ギャップ調整手段駆動モーター84からの駆動力をギャップ調整カム72の歯車72bに伝達する状態となる。すなわち、ギャップPGの切換が可能となる。
図21及び図22を参照するに、さらにキャリッジ50を装置幅方向左方に移動させると、図22に示すようにキャリッジ50の当接部50gが切換レバー部材102のレバー102aを乗り越える位置となる。この状態までは、第2付勢部材106の被係合部100bが第1部材98の係合部98aと離間しているので、遊星歯車96と第2歯車94とが噛合した状態、つまりギャップ調整手段駆動モーター84からの駆動力をギャップ調整カム72の歯車72bに伝達する状態を維持している。
そして、図22に示す状態からキャリッジ50がさらに装置幅方向左方に移動すると、キャリッジ50の当接部50gが切換レバー部材102のレバー102aを乗り越える。その結果、キャリッジ50の当接部50gと切換レバー部材102のレバー102aとの当接状態が解消され、第2部材100は、切換レバー部材102とともに第2付勢部材106の付勢力により図22における反時計回り方向に回動する。そして、第2付勢部材106の被係合部100bが第1部材98の係合部98aと接触し、係合部98aを第2歯車94から離間する方向に押圧する。
その結果、遊星歯車96が第2歯車94から離間する。これにより、ギャップ調整カム72の歯車72bに対するギャップ調整手段駆動モーター84からの駆動力の伝達が切られる。つまり、図13及び図14に示す状態に戻る。
本実施例では、ギャップPGの切換を行うレバー動作の位置を、キャリッジ50の移動範囲B(図3参照)内に配置したことから、キャリッジ50の移動範囲Bの外側にギャップPGの切換を行うレバー動作の領域を設けずにすみ、装置幅方向における装置寸法の抑制できる。
上記説明をまとめると、プリンター10は、媒体に記録を行う記録ヘッド52を備えるとともに第1の方向である装置幅方向右方及びその反対方向である第2の方向である装置幅方向左方に移動可能なキャリッジ50と、ギャップ調整カム72の回転によって媒体と記録ヘッド52との間のギャップPGが変化する方向である装置高さ方向にキャリッジ50を変位させるギャップ調整手段80、90と、を備え、キャリッジ50が移動範囲Bにおいて装置幅方向右側の端部に位置した状態で、キャリッジ50の少なくも一部とギャップ調整カム72の少なくとも一部とが、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向においてオーバーラップしている。
上記構成によれば、キャリッジ50の少なくも一部とギャップ調整カム72の少なくとも一部とが、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向においてオーバーラップしているので、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向においてキャリッジ50の占有領域の全てとギャップ調整カム72の占有領域の全てとが重畳せず、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を抑制できる。
キャリッジ50が移動範囲Bにおいて装置幅方向右側の端部に位置した状態で、キャリッジ50に対しギャップ調整カム72が装置幅方向右側の方向に突出しない。この構成によれば、ギャップ調整カム72の占有領域がキャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を大きくすることがなく、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を抑制できる。
プリンター10は、キャリッジ50を移動方向に案内するガイド軸70を備え、ギャップ調整カム72は、回転中心から外周までの距離が円周方向に沿って変化する形状、すなわちカム面72aを有するとともにガイド軸70の端部に設けられ、ギャップ調整手段80、90は、ギャップ調整カム72の外周面であるカム面72aと当接するカムフォロワ部78を備え、キャリッジ50が移動範囲Bにおいて装置幅方向右側の端部に位置した状態で、キャリッジ50に対しカムフォロワ部78が装置幅方向右方に突出しない。この構成によれば、カムフォロワ部78の占有領域がキャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を大きくすることがなく、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を抑制できる。
ギャップ調整手段80は、ギャップ調整カム72にギャップ調整手段駆動モーター84の回転トルクを伝達する歯車群82A、82B、82C、82D及び82Eを備え、キャリッジ50が移動範囲Bにおいて装置幅方向右側の端部に位置した状態で、キャリッジ50に対し歯車群82A、82B、82C、82D及び82Eが装置幅方向右方に突出しない。この構成によれば、歯車群82A、82B、82C、82D及び82Eの占有領域がキャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を大きくすることがなく、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を抑制できる。
ギャップ調整カム72は、ギャップPGが変化する方向である装置高さ方向においてキャリッジ50の頂部50dから突出しない。この構成によれば、ギャップ調整カム72が、ギャップPGが変化する方向である装置高さ方向における装置寸法を大きくすることがなく、ギャップPGが変化する方向である装置高さ方向における装置寸法を抑制できる。
ギャップ調整カム74は、キャリッジ50の移動範囲Bにおいて更に第2の方向である装置幅方向左側の端部に配置され、キャリッジ50が移動範囲Bにおいて装置幅方向左側の端部に位置した状態で、キャリッジ50に対しギャップ調整カム74が装置幅方向左方に突出しない。この構成によれば、キャリッジ50の移動範囲Bの両側にギャップ調整カム72、74を備えた構成において、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を抑制できる。
媒体を搬送する搬送駆動ローラー46a及び排出ローラー対56に対して駆動源の動力を伝達する動力伝達機構86が、キャリッジ50の移動範囲Bにおいて第2の方向である装置幅方向左側の端部側に配置され、キャリッジ50が移動範囲Bにおいて装置幅方向左側の端部に位置した状態で、キャリッジ50に対し動力伝達機構86が装置幅方向左方に突出しない。この構成によれば、動力伝達機構86の占有領域がキャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を大きくすることがなく、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を抑制できる。
キャリッジ50は、記録ヘッド52から吐出するインクを収容するインクカートリッジ61を複数備え、複数のインクカートリッジ61は、キャリッジ50においてキャリッジ50の移動方向である装置幅方向と交差する方向である装置奥行き方向に沿って配列されている。この構成によれば、キャリッジ50の移動方向である装置幅方向における当該キャリッジ50の寸法を抑制でき、ひいてはキャリッジ50の移動方向である装置幅方向における装置寸法を抑制できる。
また、本実施形態では本発明に係るキャリッジ50を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10…プリンター、12…装置本体、14…スキャナ部、16…操作部、18…表示手段、20、24、32…カバー、22…排紙トレイ、26…媒体案内経路、28…給送口、30…原稿台、32a、50a…筐体、34…媒体収容部、36…ピックアップローラー、38…回動軸、40…媒体搬送経路、42……反転ローラー、44a、44b、44c…従動ローラー、46…搬送ローラー対、46a…搬送駆動ローラー、46b…搬送従動ローラー、48…記録部、50…キャリッジ、50b…把持部、50c…軸受部、50d…頂部、50e、50f…側面、50g…当接部、52…記録ヘッド、54…媒体案内部材、56…排出ローラー対、58…ガイド部、60…給送ローラー、61…インクカートリッジ、62…キャリッジ駆動手段、64…キャリッジ駆動モーター、66…駆動プーリー、68…駆動ベルト、70…ガイド軸、72、74…ギャップ調整カム、72a、74a…カム面、72b、82A、82B、82C、82D、82E、88A、88B…歯車、76A、76B…フレーム部材、78…カムフォロワ部、80、90…ギャップ調整手段、84…ギャップ調整手段駆動モーター、86…動力伝達機構、92…第1歯車、94…第2歯車、96…遊星歯車、98…第1部材、98a…係合部、100…第2部材、100a…度当て部、100b…被係合部、102…切換レバー部材、102a…レバー、104…第1付勢部材、106…第2付勢部材、108…軸、A…矢印、B…移動範囲、L1、L2…寸法、PG…ギャップ、T1、T2…領域

Claims (11)

  1. 媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるとともに第1の方向及びその反対方向である第2の方向に移動可能なキャリッジと、
    カムの回転によって媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップが変化する方向に前記キャリッジを変位させるギャップ調整手段と、
    前記キャリッジを移動方向に案内するガイド軸と、を備え、
    前記カムは、回転中心から外周までの距離が円周方向に沿って変化する形状を有するとともに前記ガイド軸の端部に設けられ、
    前記キャリッジが移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジの少なくも一部と前記カムの少なくとも一部とが、前記キャリッジの移動方向においてオーバーラップしており、
    前記ギャップ調整手段は、前記カムの外周面と当接するカムフォロワ部を備え、
    前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムフォロワ部が前記第1の方向に突出しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムが前記第1の方向に突出しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記キャリッジは、前記キャリッジの背面側に設けられ、前記ガイド軸と接続する軸受部を備え、
    前記軸受部の前記第1方向の寸法は、前記キャリッジの前記第1の方向の寸法よりも小さく、
    前記カムは、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で上面視した場合に、前記キャリッジの前記第1の方向側の側面を含む第1面と、前記軸受部の前記第1の方向側の端部を含み前記第1面と平行である第2面との間に位置する
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記ギャップ調整手段は、前記カムに動力源の回転トルクを伝達する歯車群を備え、
    前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記歯車群が前記第1の方向に突出しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カムは、前記ギャップが変化する方向において前記キャリッジの頂部から突出しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カムは、前記キャリッジの前記移動範囲において更に前記第2の方向側の端部に配置され、
    前記キャリッジが前記移動範囲において前記第2の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記カムが前記第2の方向に突出しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるとともに第1の方向及びその反対方向である第2の方向に移動可能なキャリッジと、
    カムの回転によって媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップが変化する方向に前記キャリッジを変位させるギャップ調整手段と、
    前記キャリッジを移動方向に案内するガイド軸と、を備え、
    前記カムは、前記ガイド軸の端部に設けられ、
    前記キャリッジは、前記キャリッジの背面側に設けられ、前記ガイド軸と接続する軸受部を備え、
    前記軸受部の前記第1方向の寸法は、前記キャリッジの前記第1の方向の寸法よりも小さく、
    前記カムは、前記キャリッジが移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で上面視した場合に、前記キャリッジの前記第1の方向側の側面を含む第1面と、前記軸受部の前記第1の方向側の端部を含み前記第1面と平行である第2面との間に位置する
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、
    前記ギャップ調整手段は、前記カムの外周面と当接するカムフォロワ部を備え、
    前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で、前記第1面に対し前記カムフォロワ部が前記第1の方向に突出しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の記録装置において、
    前記ギャップ調整手段は、前記カムに動力源の回転トルクを伝達する歯車群を備え、
    前記歯車群は、前記キャリッジが前記移動範囲において前記第1の方向の端部に位置した状態で上面視した場合に、前記第1面と前記第2面との間に位置する
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、媒体を搬送する搬送手段に対して駆動源の動力を伝達する動力伝達機構が、前記キャリッジの前記移動範囲において前記第2の方向の端部側に配置され、
    前記キャリッジが前記移動範囲において前記第2の方向の端部に位置した状態で、前記キャリッジに対し前記動力伝達機構が前記第2の方向に突出しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の記録装置において、前記キャリッジは、前記記録ヘッドから吐出する液体を収容するインクカートリッジを複数備え、
    複数の前記インクカートリッジは、前記キャリッジにおいて前記キャリッジの移動方向と交差する方向に沿って配列されている、
    ことを特徴とする記録装置。
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