JP6743316B1 - 炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法 - Google Patents

炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な情報を短時間で提供する炉壁の形状・損耗測定装置を提供する。【解決手段】発光点Oを含む第1の平面と炉壁の面との交線上にマークを生成する光源と、該マークの画像を取得する第1のカメラと、プロセッサと、を備え、該光源及び該第1のカメラは回転軸の周りに回転可能に構成され、該第1のカメラの視野中心軸上をw軸とし、該w軸上の該第1のカメラの主点Cを原点とし、該原点を含み該w軸に垂直な面内で互いに直交する二直線をu軸及びv軸として、該プロセッサが、第1のカメラによって取得された画像における該マーク上の測定点のu、v座標から該測定点の方位角及び仰俯角を求め、該方位角、該仰俯角及び該視野中心軸と該第1の平面との相対的な位置関係から炉壁の形状・損耗を定めることができるように構成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法に関する。本発明は特に製鋼用電気炉に適する。
製鋼用電気炉は鉄スクラップを高温で溶解し溶融状態の鋼を取り出すプロセスを繰り返す。高温にさらされる炉壁は耐火物によって形成されている。上記のプロセスの繰り返しによって耐火物からなる炉壁の表面は徐々に損耗する。この損耗を放置すると炉体破損などの大きな事故が発生する可能性が高まる。そこで、耐火物の損耗の状態を定める方法が開発されている。
従来の方法には耐火物の内部の温度測定に基づいて間接的に炉壁の損耗の状態を推定する方法がある(たとえば、特許文献1-3)。しかし、これらの方法では炉壁の損耗の状態を直接測定することはできなかった。また、レーザビームとリニアアレイセンサとを組み合わせて炉壁の形状を測定する方法が開発されている(たとえば、特許文献4)。しかし、この方法は測定手順が煩雑であり測定時間が長いので、たとえば、電気炉の出鋼から原料の投入の間に炉壁の形状を測定することはできない。このように、炉壁の補修機による補修のために炉壁の損耗状態の十分な情報を短時間で提供する炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法は従来開発されていなかった。
特開平3-223658号公報 特開平8−94264号公報 特開2017−227350号公報 特開昭58−196406号公報
したがって、炉壁の補修機による補修のために炉壁の損耗状態の十分な情報を短時間で提供する炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法に対するニーズがある。本発明の技術的課題は炉壁の補修機による補修のために炉壁の損耗状態の十分な情報を短時間で提供する炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法を提供することである。
本発明の第1の態様の炉壁の形状・損耗測定装置は、中心軸を有し、該中心軸に垂直な断面がほぼ、該中心軸上に中心を有する円形の形状を有する炉壁に使用され、該炉壁上に光線によるマークを生成する光源と、該マークの画像を取得する第1のカメラと、プロセッサと、を備える。該光源及び該第1のカメラは該中心軸の近傍に設置され、該中心軸の方向の回転軸の周りに回転可能に構成され、該光源の発光点Oは実質的に該回転軸上に位置し、該光源は該発光点Oを含む第1の平面と該炉壁の面との交線上に該マークを生成するように構成され、該光源及び該第1のカメラが相対的な位置関係を維持しながら該回転軸の周りに回転すると該第1の平面が該回転軸の周りに回転するように構成され、該第1のカメラの視野中心軸上をw軸とし、該w軸上の該第1のカメラの主点Cを原点とし、該原点を含み該w軸に垂直な面内で互いに直交する二直線をu軸及びv軸として、該プロセッサが、該回転軸の周りに回転する該第1のカメラによって取得された画像における該マーク上の測定点のu、v座標から該測定点の方位角及び仰俯角を求め、該方位角、該仰俯角及び該視野中心軸と該第1の平面との相対的な位置関係から、該主点Cと該測定点との間の距離及び該主点Cから該測定点へ向かう方向を求め、該主点Cと該測定点との間の距離及び該主点Cから該測定点へ向かう方向から炉壁の形状・損耗を定めることができるように構成されている。
本態様の炉壁の形状・損耗測定装置は、炉壁の補修機による補修のために炉壁の損耗状態の十分な情報を短時間で、たとえば、電気炉の出鋼から原料の投入の間に提供することができる。
本発明の第1の態様の第1の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置において、該第1の平面は該u軸及び該w軸が形成する平面に直交するように構成されている。
本実施形態によれば、該主点Cと該測定点との間の距離を求めるための演算が簡単になる。
本発明の第1の態様の第2の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置において、該発光点Oが該u軸上に位置するように構成されている。
本実施形態によれば、該主点Cと該測定点との間の距離を求めるための演算が簡単になる。
本発明の第1の態様の第3の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置において、点C及び点O間の距離をd、該w軸と該第1の面との交点をP、該w軸と点O及び点Pを結ぶ直線とのなす鋭角をγとして、dが500ミリメータから1500ミリメータの範囲であり、γが8度から23度の範囲である。
本実施形態によれば、上記の距離及び角度を適切に設定することにより高い精度で炉壁の内周に沿った形状・損耗を測定することができる。
本発明の第1の態様の第4の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置において、該光源が該第1の平面内にレーザ光線を射出するレーザライン生成器であり、該マークがレーザラインである。
本実施形態によれば、光線によるマークとしてレーザラインを使用することにより炉のプロセス間で炉が高温の状態で短時間に測定を実施することができるので、炉のプロセス間で炉が高温の状態で実施される炉壁の補修機による補修のために炉壁の損耗状態の十分な情報を提供することができる。
本発明の第1の態様の第5の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置において、該レーザライン生成器が射出するレーザ光線の方向を変えることができるように構成されている。
本実施形態によれば、炉壁の広い範囲の内周に沿った形状・損耗を測定することができる。
本発明の第1の態様の第6の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置は、該炉壁の画像を取得する第2のカメラと、表示器と、をさらに備え、該第2のカメラは、該炉壁の内周に沿って該炉壁の画像を取得することができるように、該中心軸の近傍に設置され、該回転軸の周りに回転可能に構成され、該プロセッサが、該炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を作成し、該表示器によって表示するように構成されている。
本実施形態によれば、オペレータに炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を提供することができるので、炉壁の補修機による補修が効率的に実施できる。
本発明の第1の態様の第7の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置において、該光源がプロジェクタであり、該マークが該プロジェクタによって生成されたマークである。
本実施形態によれば、マークの画像及び炉壁の画像を1台のカメラで取得することができる。
本発明の第1の態様の第8の実施形態の炉壁の形状・損耗測定装置において、該光源及び該第1のカメラが該中心軸の近傍に回転可能に設置された該炉壁の補修機に取り付けられている。
本実施形態によれば、炉壁の形状・損耗測定装置を補修機と連動させることが容易になる。
本発明の第2の態様の炉壁の形状・損耗測定方法は、中心軸を有し、該中心軸に垂直な断面がほぼ、該中心軸上に中心を有する円形の形状の炉壁を有する炉に使用される炉壁の形状・損耗測定方法であって、該炉壁上に光線によるマークを生成する光源と、該マークの画像を取得する第1のカメラと、プロセッサと、を使用し、該光源及び該第1のカメラは該中心軸の近傍に設置され、該中心軸の方向の回転軸の周りに回転可能に構成され、該光源の発光点Oは実質的に該回転軸上に位置し、該光源は該発光点Oを含む面と該炉壁の面との交線上に該マークが生成されるように構成され、該第1のカメラは視野中心軸が該回転軸を通過するように設置され、該方法は、該光源及び該第1のカメラが該回転軸の周りに回転しながら、所定の高さで該炉壁の内周に沿って該マークの画像を取得するステップと、該プロセッサが、該炉壁の内周に沿って取得した該マークの画像を使用して該炉壁の形状・損耗を定めるステップと、を含む。
本態様の炉壁の形状・損耗測定方法は、炉壁の補修機による補修のために炉壁の損耗状態の十分な情報を短時間で、たとえば、電気炉の出鋼から原料の投入の間に提供することができる。
本発明の第2の態様の第1の実施形態の炉壁の形状・損耗測定方法は、該炉壁の画像を取得する第2のカメラと、表示器と、をさらに使用し、該第2のカメラは該中心軸の近傍に設置され、該回転軸の周りに回転可能に構成され、該第2のカメラによって該炉壁の内周に沿って該炉壁の画像を取得するステップと、該プロセッサが、該炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を作成するステップと、該プロセッサが、該炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を該表示器によって表示するステップと、をさらに含む。
本実施形態によれば、オペレータに炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を提供することができるので炉のプロセス間で炉が高温の状態で実施される炉壁の補修機による補修が効率的に実施できる。
本発明の第2の態様の第2の実施形態の炉壁の形状・損耗測定方法は、該炉壁が基準状態のときに定めた該炉壁の形状と新たに定めた該炉壁の形状との差分から該炉壁の損耗量を定める。
本実施形態によれば、基準状態からの炉壁の損耗量を正確に測定することができる。
製鋼用のアーク式電気炉の断面を示す図である。 本発明の一実施形態による炉壁の形状・損耗測定装置の配置を示す透視図である。 炉壁の形状・損耗測定装置の配置を示す平面図である。 炉壁の形状・損耗測定装置の構成を示すブロック図である。 基準状態の炉壁の内周の形状を定める方法を示す流れ図である。 レーザライン生成器の発光点、第1のカメラの主点及び炉壁の位置関係を説明するための図である。 点O、点C、点P及び上記の点を含む面の間の位置的関係を説明するための図である。 レーザライン生成器の位置調整方法を説明するための図である。 第1のカメラの主点Cからレーザライン上の測定点Lまでの距離の定め方を説明するための図である。 第1のカメラの画像から測定点Lの方位角α及び測定点Lの仰俯角βを定める方法を説明するための図である。 図5のステップS1020に記載された、レーザラインの画像を使用して基準状態の炉壁の内周の形状を定める方法を示す流れ図である。 測定点Lの方位角α、仰俯角β及び第1のカメラの主点Cから測定点Lまでの距離lの間の関係を示す図である。 炉壁の形状・損耗測定装置によって測定された基準状態の炉壁の内周の形状を示す図である。 出鋼後の炉壁の内周の形状・損耗を定める方法を示す流れ図である。 炉壁の形状・損耗測定装置によって測定された出鋼後の炉壁の内周の形状を示す図である。 炉壁の内周の画像及びレーザラインの画像を別々に示す図である。 炉壁の内周の画像にレーザラインの画像を重ね合わせた合成画像を示す図である。
図1は、製鋼用のアーク式電気炉300の断面を示す図である。電気炉300の炉壁310は、中心軸320を有し、中心軸320に垂直な断面が中心軸320上に中心を有するほぼ円形の形状を有する。図1に示す断面は中心軸320を含む。電気炉300には原料である鉄スクラップ及び副原料である石灰石が投入され、アークによって高温に加熱される。鉄スクラップは溶解し、鉄スクラップ中の銅、スズ、ニッケル、クロムなどの不純物は石灰石に吸収されてスラグとなる。不純物を含むスラグは比重が小さいので不純物が除去された溶鋼上に浮上する。溶鋼及びスラグは炉壁310に設けられた出鋼口及び排滓口からそれぞれ取り出される。このように、電気炉300においては、原料及び副原料の投入、原料の溶解、出鋼及び排滓のプロセスが繰り返される。
高温にさらされる炉壁310は、耐火煉瓦及びキャスタブル耐火物によって形成されている。上記のプロセスの繰り返しによって炉壁の表面は徐々に損耗する。この損耗を放置すると炉体破損などの大きな事故が発生する可能性が高まる。そこで、炉300には、プロセス間、すなわち、出鋼から原料の投入の間などに炉壁の損耗の大きな個所にキャスタブル耐火物を吹き付けるための補修機200が設置されている。補修機200は、アーク式電気炉300の中心軸320とほぼ一致する中心軸320の方向の回転軸の周りに回転可能に構成されている。補修機200の先端にはキャスタブル耐火物を炉壁310に吹き付けるノズル210が設けられている。また、ノズル210はキャスタブル耐火物の炉壁上の吹き付け位置を変えるために角度を変化させることができるように構成されている。補修機200の回転位置とノズル210の角度を変えることにより炉壁の任意の位置にキャスタブル耐火物を吹き付けることができる。
溶鋼上のスラグの位置の炉壁310の損耗が最も大きい。この溶鋼上のスラグの鉛直方向の位置を示す水平な直線をスラグライン330と呼称する。図1においてスラグライン330を破線で示している。炉壁310の形状・損耗を監視する際には炉壁310のスラグライン330の高さの部分を優先的に監視する必要がある。
図2は本発明の一実施形態による炉壁の形状・損耗測定装置100の配置を示す透視図である。本実施形態において、炉壁の形状・損耗測定装置100の光源としてラインジェネレータの名称で市販されているレーザライン生成器を使用する。炉壁の形状・損耗測定装置100は、炉壁上に光線によるマークとしてレーザラインを生成するレーザライン生成器101と、レーザラインの画像を取得する第1のカメラ103と、炉壁の画像を取得する第2のカメラ105と、を含む。レーザライン生成器101、第1のカメラ103及び第2のカメラ105は、中心軸320の近傍に設置され、補修機200に固定された平板150上に設置してもよい。補修機200は中心軸320とほぼ一致する中心軸320の方向の回転軸の周りに回転可能に構成されている。レーザライン生成器101は回転軸の近傍にレーザ光線を平面内に射出するように設置される。レーザライン生成器101は上記の平面内に射出するレーザ光線の方向を変えることができるように構成してもよい。補修機200が回転軸の周りに回転すると、レーザライン生成器101も回転軸の周りに回転し、一例としてスラグライン330の高さで炉壁の内周に沿ってレーザラインを形成する。第1のカメラ103は、レーザライン生成器101とともに回転軸の周りに回転しながらスラグライン330の高さで炉壁の内周に沿ってレーザラインの画像を取得する。第2のカメラ105は、レーザライン生成器101及び第1のカメラ103とともに回転軸の周りに回転しながら内周に沿って炉壁の画像を取得する。炉壁の内周に沿ったレーザラインの画像及び内周に沿った炉壁の画像を取得するための回転軸の周りの1回転に要する時間は約10秒である。
レーザラインは炉壁310の中心軸320を含む断面内において一例としてスラグライン330の高さの近傍に形成される。レーザラインの長さは一例として炉壁310上で500ミリメートルである。一般的に、本発明の一実施形態による炉壁の形状・損耗測定装置100による測定対象は、スラグラインの高さの炉壁の領域に限定されず炉底部を含む炉壁の全域である。必要に応じて、平面内に射出するレーザ光線の方向を変えることができるようにレーザライン生成器101を構成したり、レーザラインの長さをスラグラインから炉底中心部まで達するように長くできるレーザライン生成器101を構成することによって、炉底部を含む炉壁の全域を測定することができる。
図3は炉壁の形状・損耗測定装置100の配置を示す平面図である。以下において、補修機200の回転軸が中心軸320と一致するものとして説明する。補修機200が中心軸320の周りに回転すると平板150も中心軸320の周りに回転する。回転中にレーザライン生成器101と第1のカメラ103との位置関係は変化しない。第2のカメラ105の視野角は一例として70度である。
図4は炉壁の形状・損耗測定装置100の構成を示すブロック図である。炉壁の形状・損耗測定装置100は、レーザライン生成器101と、第1のカメラ103と、第2のカメラ105と、プロセッサ110と、表示器120と、を含む。また、プロセッサ110は、中心軸320の周りの回転中の周方向位置、すなわち回転角度をエンコーダなどの検出器130から取り込むことができるように構成されている。プロセッサ110は回転中の周方向位置とその位置で第1のカメラ103及び第2のカメラ105によって取得した画像とを結びつける。プロセッサ110は、第1のカメラ103によって取得したレーザラインの画像から炉壁の形状・損耗を定める。また、プロセッサ110は、第2のカメラ105によって取得した炉壁の画像と炉壁の形状・損耗の情報を合成した画像を表示器120に表示する。プロセッサ110の上記の機能は後で詳細に説明する。レーザライン生成器101のレーザの波長は一例として405ナノメータであり、第1のカメラ103は、上記の波長を選択的に透過させるフィルタを備えている。
図5は基準状態の炉壁310の内周の形状を定める方法を示す流れ図である。基準状態とは定期補修直後の耐火物の損耗がない状態をいう。定期補修とは、炉が高温の状態で実施されるプロセス間の補修とは別に、定期的に炉の温度を低くして実施される補修である。
図5のステップS1010において、第1のカメラ103によって基準状態の炉壁310の内周のレーザラインの画像を取得する。
図5のステップS1020において、プロセッサ110は、レーザラインの画像を使用して基準状態の炉壁の内周の形状を定める。最初に、図5のステップS1020において使用される本発明の一実施形態による測定方法について説明する。
図6は、レーザライン生成器101の発光点、第1のカメラ103の主点及び炉壁310の面の位置関係を説明するための図である。図6においてレーザライン生成器101の発光点及び第1のカメラ103の主点をそれぞれ点O及び点Cで表す。また、炉壁面をFで表す。レーザライン生成器101は、点Oが実質的に回転軸上に位置するように設置される。ここで、「実質的に」とは、点Oの回転軸からの距離が、点Oの高さにおける回転軸に垂直なほぼ円形の炉の断面の半径の10%以下であることをいう。レーザライン生成器101は平面π(以下、面πと呼称する)内にレーザ光線を射出し、面πと炉壁面との交線上にレーザラインを生成する。図6の点Lは、炉壁310上に形成されるレーザライン上の測定点を表す。レーザライン生成器101が回転軸の周りに回転するとレーザラインは炉壁面Fに沿って移動し、レーザライン生成器101とともに移動する第1のカメラ103が炉壁面Fの周方向の各位置においてレーザラインの画像を取得する。図6において点Pは第1のカメラ103の主点Cを通る視野中心軸と面πとの交点を表す。回転中に点O、点C及び点Pの相対的な位置関係は以下に説明するように不変である。
図7は、点O、点C、点P及び上記の点を含む面の間の位置関係を説明するための図である。点Cを原点とし、視野中心軸をw軸とするuvw直交座標系を定める。u軸及びv軸はw軸に直交する平面内において互いに直交する二直線とする。図7においてu軸、v軸及びw軸は、それぞれeu、ev及びewで示される。本実施形態において、点Oがu軸上に位置するように構成する。点C及び点O間の距離をdで表す。u軸及びw軸を含む平面を面Ωとし、v軸及びw軸を含む平面を面Σとする。面Ω及び面Σは互いに直交する。点Oを含む面πは面Ωと直交するように定める。どのようにして面πが面Ωと直交するように面πの位置を定めるかにつては後で説明する。面π上の点O及び点Lを結ぶ直線と面Σとの交点を点P3であらわす。点P及び点P3の二点は面Σ及び面πの二平面に含まれるので、点P及び点P3を結ぶ直線は二平面の交線である。ここで点Lの座標を(u,v,w)とする。点Lから面Ωに下した垂線の足を点Luとする。点Luの座標は(u,0,w)で表せる。点Lから面Σに下した垂線の足を点Lvとする。点Lvの座標は(0,v,w)で表せる。点Lvから面Ωに下した垂線の足を点Lwとする。点Lwの座標は(0,0,w)で表せる。点O及び点Pを結ぶ直線と点C及び点Pを結ぶw軸とのなす角度(鋭角)をγで表す。点Oを通る回転軸をmで表す。図7において回転軸mは一点鎖線で示される。距離d及び角度γは固定値であり、面Σ、面π及びそれらの面内の点は相互の位置関係を維持しながら回転軸mの周りに回転する。
図7において点Cを原点とするxyz直交座標系を定める。x軸はu軸と一致させる。y軸は回転軸と平行に定める。y軸及びz軸は、v軸及びw軸をそれぞれu軸の周りに角度Φ回転させたものと一致する。
ここで、どのようにして面πが面Ωと直交するように面πの位置を定めるかにつて説明する。第1のカメラ103の画像の垂直軸が図2の平板150と垂直になるように第1のカメラ103を平板150に固定する。レーザライン生成器101のレーザ照射面πが平板150と垂直になるようにレーザライン生成器101を平板150に固定する。平板150を水平面に対して角度Φ傾斜させた状態で補修機200に固定する。平板150の面は面Ωと一致する。
図8はレーザライン生成器101の位置調整方法を説明するための図である。図8はu軸及びw軸が形成する面Ωを示す。図8においてRは反射板を示す。反射板Rはレーザ照射面πと交差する位置に鉛直方向に対して角度Φ傾斜させる。すなわち、反射板Rは面Ωと直交している。第1のカメラ103によって、反射板R上に形成されるレーザラインを観察し、レーザラインが画像の垂直軸方向となるようにレーザライン生成器101の位置及びレーザ照射面πの向きなどを調整する。点Oから反射板Rまでの距離がd1及びd2のときの、w軸及び点Cと、レーザラインとΩ面との交点とを結ぶ直線のなす角度(鋭角)をそれぞれα1及びα2で表すと、d2<d1であればα1<α2である。このように点Oから反射板Rまでの距離が大きくなると上記の角度は小さくなる。上記の角度は後で説明する方位角に対応する。
図9は点Cから点Lまでの距離lの求め方を説明するための図である。角度αは点Cと点Lwを結ぶ直線CLw(w軸)と点Cと点Luを結ぶ直線CLuとのなす角度(鋭角)であり測定点Lの方位角と呼称する。角度βは点Cと点Luを結ぶ直線CLuと点Cと点Lを結ぶ直線CLとのなす角度(鋭角)であり測定点Lの仰俯角と呼称する。図8において点P1及び点P2を結び、点Pを通る直線は、図7における面Σ及び面πの二平面の交線に対応する。
図9において、二点を結ぶ線分の長さを以下のように定める。

|CL| = l, |CLu | = lu, |CLw | = w, |LwLu | = u, |LwLv | = v, |CO | = d

ここで、たとえば|CL|は、点Cと点Lを結ぶ線分の長さを表す。また、2本の線分のなす角度を以下のように定める。

∠LwCLu = α, ∠LCLu = β, ∠CP0O =γ, ∠CLuO = η
∠LuCO = φ, ∠LuOC = ξ, ∠OC P0= π/2

ここで、たとえば∠LwCLuは点Cと点Lwを結ぶ線分と点Cと点Luを結ぶ線分とがなす角度を表す。
点C、点P0及び点Luを頂点とする三角形について以下の関係が成立する。
Figure 0006743316
点C、点P0及び点Oを頂点とする三角形について以下の関係が成立する。
Figure 0006743316
点C、点Lu及び点Oを頂点とする三角形について以下の関係が成立する。
Figure 0006743316
点C、点Lu及び点Lを頂点とする三角形について以下の関係が成立する。
Figure 0006743316
式(1)-(3)を使用して式(4)からluを消去して整理すると以下の式が得られる。
Figure 0006743316

ここで、距離d及び角度γは固定値であるので、測定点Lの方位角α及び測定点Lの仰俯角βを求めることによって式(1)-(5)を使用して点Cと測定点Lとの距離lを求めることができる。
製鋼用の電気炉を測定対象とする場合に距離dは500ミリメータから1500ミリメータであるのが好ましく、角度γは8度から23度であるのが好ましい。
図10は、第1のカメラ103の画像から測定点Lの方位角α及び測定点Lの仰俯角βを定める方法を説明するための図である。第1のカメラ103の視野中心軸をy軸とし、互いに直交するu方向及びv方向のグリッドを備えた平板πuvを、平板πuvがy軸と直交し、第1のカメラ103の主点Cからの距離がwであり、u方向が画像の水平方向となるように配置する。平板πuv上の任意の点Lの座標を(u,v)で表すと、点Lの方位角α及び仰俯角βは以下の式で表せる。
Figure 0006743316
Figure 0006743316
第1のカメラ103の画像上の全ての画素に対して座標(u,v)から方位角α及び仰俯角βを定める。一般的にカメラまたはレンズを変えるごとに上記の手順によって画像上の全ての画素に対して方位角α及び仰俯角βを定める必要がある。
図11は、図5のステップS1020に記載された、レーザラインの画像を使用して基準状態の炉壁の内周の形状を定める方法を示す流れ図である。
図11のステップS2010において、プロセッサ110によって、第1のカメラ103のレーザラインの画像におけるレーザライン上の測定点Lの方位角α及び仰俯角βを定める。
図11のステップS2020において、プロセッサ110によって、方位角α、仰俯角β及び式(2)-(5)を使用して第1のカメラ103の主点Cから測定点Lまでの距離lを求める。測定点Lは炉壁310上の点であるので距離l、方位角α及び仰俯角βから炉壁310の形状が定まる。
図12は、測定点Lの方位角α、仰俯角β及び第1のカメラ103の主点Cから測定点Lまでの距離lの間の関係を示す図である。図12の横軸は測定点Lの方位角αを表す。単位は度である。図10の縦軸は第1のカメラ103の主点Cから測定点Lまでの距離lを表す。単位は10ミリメータ(1センチメータ)である。図12は仰俯角βの6個の異なる値に対して方位角αと距離lとの間の関係を示している。方位角α、仰俯角β、角度γ及び距離dの数値は以下のとおりである。
α= -1.0〜+1.0 deg
β= 0〜30 deg
γ= 13 deg
d= 800 mm
図12によると方位角に対する距離の平均勾配は300(mm/deg)である。上述のように距離が大きくなると方位角は小さくなる。第1のカメラ103の水平視野角60度、水平画素数1200とすると距離分解能は
300/(1200/60) = 15 (mm/画素)
となる。
本実施形態では距離lを求めるための演算を簡単にするために、点Oがu軸上に位置し、面πが面Ωと直交するように構成している。一般的に、点Oがu軸上に位置せず面πが面Ωと直交しない場合でも、測定点の方位角α、測定点の仰俯角β及び第1のカメラ103の視野中心軸と面πとの位置関係から距離lを求めることができる。
図13は、炉壁の形状・損耗測定装置100によって測定された基準状態の炉壁の内周の形状を示す図である。図13の横軸は、スラグラインの高さにおける炉壁の内周に沿った位置を示す。この位置は回転軸の周りの回転角度に対応する。図13において、横軸に沿って出鋼口と排滓口の位置を示した。図13の縦軸は、第1のカメラ103の主点Cから炉壁上のスラグラインの高さの測定点Lまでの距離l、すなわちスラグラインの高さの炉壁の形状を示す。縦軸の上方向は炉壁の損耗の方向を示す。縦軸の下方向はキャスタブル耐火材の堆積の方向を示す。縦軸の目盛は20ミリメータである。
図13の横軸方向の太い線は基準状態、すなわち炉壁の損耗がない状態における出鋼口と排滓口との間の距離lの平均値である。
図14は出鋼後の炉壁310の内周の形状・損耗を定める方法を示す流れ図である。出鋼後とは原料などの投入、原料の溶解、出鋼及び排滓のプロセスが終了し、次のプロセスが始まるまでの期間をいう。本実施形態によれば光線によるマークとしてレーザラインを使用することにより出鋼後に炉が高温の状態で炉壁の形状・損耗を短時間で測定することができる。
図14のステップS3010において、第1のカメラ103及び第2のカメラ105によって出鋼後の炉壁の内周のレーザラインの画像及び出鋼後の炉壁の内周の画像をそれぞれ取得する。
図14のステップS3020において、プロセッサ110がレーザラインの画像を使用して出鋼後の炉壁の内周の形状を定める。出鋼後の炉壁の内周の形状を定める手順は、図5に示した手順と同じである。
図15は、炉壁の形状・損耗測定装置100によって測定された出鋼後の炉壁の内周の形状を示す図である。図15の横軸は、スラグラインの高さにおける炉壁の内周に沿った位置を示す。図15において、横軸に沿って出鋼口と排滓口の位置を示した。図15の縦軸は、第1のカメラ103の主点Cから炉壁上のスラグラインの高さの測定点Lまでの距離l、すなわちスラグラインの高さの炉壁の形状を示す。縦軸の上方向は炉壁の損耗の方向を示す。縦軸の下方向はキャスタブル耐火材の堆積の方向を示す。縦軸の目盛は20ミリメータである。
図15の横軸方向の太い線は図13と同様に基準状態、すなわち炉壁の損耗がない状態における出鋼口と排滓口との間の距離lの平均値を示す。
図15の測定は図12に示した基準状態から約2か月経過した後に実施された。この間に補修機によるプロセス間の補修は繰り返し実施されていた。図15によると、排滓口の付近の二個の丸で囲った箇所は損耗量が特に大きい。
炉壁の内周に沿った位置ごとに出鋼後の距離lと基準状態の距離lとの差から炉壁の損耗量を求めてもよい。
図14のステップS3030において、プロセッサ110が出鋼後の炉壁の内周の画像に出鋼後の炉壁の内周の形状・損耗を示す情報を加えた合成画像を生成する。
図14のステップS3040において、プロセッサ110が炉壁の内周の画像に出鋼後の炉壁の内周の形状・損耗を示す情報を加えた合成画像を表示器120に表示する。
図16は、炉壁の内周の画像及びレーザラインの画像を別々に示す図である。図16の右側のレーザラインの画像において、右方向が炉壁の損耗方向を示す。
図17は、炉壁の内周の画像にレーザラインの画像を重ね合わせた合成画像を示す図である。図17において、基準状態で測定されたレーザライン(図に「基準ライン」と記載)を実線で示し、プロセス間で測定されたレーザライン(図に「損耗ライン」と記載)を破線で示す。レーザラインの右方向の移動は損耗を示すので損耗ラインが基準ラインと比較して右方向に移動している箇所にキャスタブル耐火材を堆積することによって効率的に炉壁の補修を実施することができる。なお、損耗ラインが基準ラインと比較して左方向に移動している箇所はキャスタブル耐火物が基準状態よりも厚く堆積された箇所である。レーザラインの画像は、炉壁の位置変化をわかりやすくするように長さに対して水平方向の変化を拡大したものであってもよい。拡大率は3倍から10倍の範囲であってもよい。レーザラインの画像に対応する箇所の損耗量を示す数字を重ね合わせてもよい。このように炉壁の画像に炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を作成し表示することによって効率的な炉壁の補修が可能となる。
第1のカメラ103及び第2のカメラ105が回転中に同時に取得した画像に基づいて合成画像を生成してもよい。あるいは第1のカメラ103が回転中に取得した画像に基づいてあらかじめ周方向のそれぞれの位置の損耗量またはレーザライン画像を求めておき、補修機200によって補修を行う際に第2のカメラ105によって補修すべき箇所の炉壁の画像を取得し、その画像と対応する周方向の位置の損耗量またはレーザライン画像から合成画像を生成してもよい。オペレータは上記の画像を参照することにより補修機200による炉壁の補修を適切に実施することができる。
上記の説明は、光源としてレーザライン生成器を使用し、光線によるマークとしてレーザラインを使用する実施形態に関するものである。上述のように、光線によるマークとしてレーザラインを使用することにより炉のプロセス間で炉が高温の状態で短時間に測定を実施することができる。他の光源を使用する実施形態について以下に説明する。光源としてストライプやグリッドなどのパターンをLED光線によって炉壁に照射するプロジェクタを使用してもよい。このようなプロジェクタはたとえばOpto Engineering社から販売されている(商品名LTPRSMHP3W SERIES)。上記のプロジェクタによって発光点を含む面と炉壁の面との交線上に線または線上に配列された複数のドットを生成させることによってレーザラインを使用する場合と同様に炉壁の形状・損耗の測定を実施することができる。レーザラインを使用する場合にはレーザラインの画像を採取するカメラ及び炉壁の画像を採取するカメラの2台のカメラが必要であるが、本実施形態では1台のカメラによって光線によるマーク及び炉壁の画像を採取することができる。さらに、線または線上に配列されたドットなどの光線によるマークを生成することのできるどのような光源であっても本発明に使用することができる。

Claims (12)

  1. 中心軸を有し、該中心軸に垂直な断面がほぼ、該中心軸上に中心を有する円形の形状の炉壁を有する炉に使用される炉壁の形状・損耗測定装置であって、
    該炉壁上に光線によるマークを生成する光源と、該マークの画像を取得する第1のカメラと、プロセッサと、を備え、
    該光源及び該第1のカメラは該中心軸の近傍に設置され、該中心軸の方向の回転軸の周りに回転可能に構成され、
    該光源の発光点Oは実質的に該回転軸上に位置し、該光源は該発光点Oを含む第1の平面と該炉壁の面との交線上に該マークを生成するように構成され、
    該光源及び該第1のカメラが相対的な位置関係を維持しながら該回転軸の周りに回転すると該第1の平面が該回転軸の周りに回転するように構成され、
    該第1のカメラの視野中心軸上をw軸とし、該w軸上の該第1のカメラの主点Cを原点とし、該原点を含み該w軸に垂直な面内で互いに直交する二直線をu軸及びv軸として、
    該プロセッサが、該回転軸の周りに回転する該第1のカメラによって取得された画像における該マーク上の測定点のu、v座標から該測定点の方位角及び仰俯角を求め、該方位角、該仰俯角及び該視野中心軸と該第1の平面との相対的な位置関係から、該主点Cと該測定点との間の距離及び該主点Cから該測定点へ向かう方向を求め、該主点Cと該測定点との間の距離及び該主点Cから該測定点へ向かう方向から炉壁の形状・損耗を定めることができるように構成された炉壁の形状・損耗測定装置。
  2. 該第1の平面は該u軸及び該w軸が形成する平面に直交するように構成された請求項1に記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  3. 該発光点Oが該u軸上に位置するように構成された請求項1または2に記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  4. 点C及び点O間の距離をd、該w軸と該第1の平面との交点をP、該w軸と点O及び点Pを結ぶ直線とのなす鋭角をγとして、dが500ミリメータから1500ミリメータの範囲であり、γが8度から23度の範囲である請求項3に記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  5. 該光源が該第1の平面内にレーザ光線を射出するレーザライン生成器であり、該マークがレーザラインである請求項1から4のいずれかに記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  6. 該レーザライン生成器が射出するレーザ光線の方向を変えることができるように構成された請求項5に記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  7. 該炉壁の画像を取得する第2のカメラと、表示器と、をさらに備え、
    該第2のカメラは、該炉壁の内周に沿って該炉壁の画像を取得することができるように、該中心軸の近傍に設置され、該回転軸の周りに回転可能に構成され、
    該プロセッサが、該炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を作成し、該表示器によって表示するように構成された請求項5または6に記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  8. 該光源がプロジェクタであり、該マークが該プロジェクタによって生成されたマークである請求項1から4のいずれかに記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  9. 該光源及び該第1のカメラが該中心軸の近傍に回転可能に設置された該炉壁の補修機に取り付けられた請求項1から7のいずれかに記載の炉壁の形状・損耗測定装置。
  10. 中心軸を有し、該中心軸に垂直な断面がほぼ、該中心軸上に中心を有する円形の形状の炉壁を有する炉に使用される炉壁の形状・損耗測定方法であって、該炉壁上に光線によるマークを生成する光源と、該マークの画像を取得する第1のカメラと、プロセッサと、を使用し、該光源及び該第1のカメラは該中心軸の近傍に設置され、該中心軸の方向の回転軸の周りに回転可能に構成され、該光源の発光点Oは実質的に該回転軸上に位置し、該光源は該発光点Oを含む第1の平面と該炉壁の面との交線上に該マークを生成するように構成され、該光源及び該第1のカメラが相対的な位置関係を維持しながら該回転軸の周りに回転すると該マークを含む該第1の平面が該回転軸の周りに回転するように構成され、該第1のカメラの視野中心軸上をw軸とし、該w軸上の該第1のカメラの主点Cを原点とし、該原点を含み該w軸に垂直な面内で互いに直交する二直線をu軸及びv軸として、該方法は、
    該光源及び該第1のカメラを該回転軸の周りに回転させながら、該炉壁の内周に沿って該マークの画像を取得するステップと、
    該プロセッサによって、該画像における該マーク上の測定点のu、v座標から該測定点の方位角及び仰俯角を求めるステップと、
    該プロセッサによって、該方位角、該仰俯角及び該視野中心軸と該第1の平面との相対的な位置関係から、該主点Cと該測定点との間の距離及び該主点Cから該測定点へ向かう方向を求め、該主点Cと該測定点との間の距離及び該主点Cから該測定点へ向かう方向から炉壁の形状・損耗を定めるステップと、を含む炉壁の形状・損耗測定方法。
  11. 該炉壁の画像を取得する第2のカメラと、表示器と、をさらに使用し、該第2のカメラは該回転軸の方向の中心軸の近傍に設置され、該回転軸の周りに回転可能に構成され、
    該第2のカメラによって該炉壁の内周に沿って該炉壁の画像を取得するステップと、
    該プロセッサが、該炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を作成するステップと、
    該プロセッサが、該炉壁の画像に該炉壁の形状・損耗を示す情報を加えた画像を該表示器によって表示するステップと、をさらに含む請求項10に記載の炉壁の形状・損耗測定方法。
  12. 該炉壁が基準状態のときに定めた該測定点と該第1のカメラとの間の距離と新たに定めた該測定点と該第1のカメラとの間の距離との差分から該炉壁の損耗量を定める請求項10または11に記載の炉壁の形状・損耗測定方法。
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