JP6742965B2 - タンニンを含む組成物の使用 - Google Patents

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Description

本発明は、タンニン、特に縮合型タンニンを含むクリーニング用及び/又は処理用組成物の使用、並びにその作製方法及び悪臭を阻止するためにそれを使用する方法に関する。
本発明はまた、タンニン、好ましくは縮合型タンニンを含むクリーニング用及び/又は処理用組成物の使用、並びにその作製方法及び布地に残留する悪臭化学種を捕捉するためにそれを使用する方法にも関する。
無香料の又は香料の香りがする製品の製造業者は、悪臭を低減するために、悪臭低減成分又は他の技術(たとえば、フィルター)に頼っている。
悪臭化学種は、任意の数の機構によって、たとえば、家庭の汚れに存在する脂肪酸の酵素による酸化によって形成され得る。本発明者は、タンニン、特に縮合型タンニンが、悪臭、特に脂肪酸に由来する悪臭を低減することを見いだした。理論によって拘泥されることを望むものではないが、上記のことを実現する機構は、悪臭の形成の低減及び/若しくはその存在の低減(たとえば、捕捉による)による、並びに/又は鼻による悪臭の検知を低減することによるものと考えられる。本出願人らは、タンニン、特に縮合型タンニンが、洗濯過程の間に、布地に付着すると、臭気が、たとえば、リポキシゲナーゼなどの酵素の酸化活性の阻止により阻止され、このリポキシゲナーゼは、家庭の汚れに存在しているポリ不飽和脂肪酸であって、cis,cis−1,4−ペンタジエン部分(たとえば、リノール酸又はリノレン酸)から悪臭化学種を発生させる、ポリ不飽和脂肪酸に作用することができると考えている。したがって、タンニンは、家庭の汚れに存在しているポリ不飽和脂肪酸であって、cis,cis−1,4−ペンタジエン部分(たとえば、リノール酸又はリノレン酸)を有する、ポリ不飽和脂肪酸の酸化により形成される悪臭化学種を低減することにより悪臭を阻止することができる。
理論によって拘束されることを望むものではないが、本出願人らはまた、タンニン、特に縮合型タンニンが、洗濯過程の間に、布地に付着すると、タンニンは、π−スタッキングのために、布地に残留する悪臭化学種を捕捉すると考えている。
タンニンは、低レベルで使用されて、スルーザウォッシュ(through-the-wash)及びゆすぎへの施用を含む用途により、悪臭を制御することができる。
タンニンは、赤ワインなどの製品中に見られるポリフェノール化合物である。タンニンのような物質は、タンニンが布地に染みをつけるおそれがあるので、スルーザウォッシュ、スプレーオン及びドライヤーを追加する洗濯用途では、一般に避けられる。
大部分の有利剤により、活性物質のレベルが増加するにつれて、該活性物質の有利性も高まる。ここで、本出願人らは、低レベルのタンニンがクリーニング用及び/又は処理用組成物に使用されて、クリーニング用及び/又は処理用組成物に顕著な色をもたらすことなく、すなわち染みをつけることなく、悪臭を軽減/中和することができる。したがって、より高いレベルではなく、低レベルのタンニンが有効であり、好ましい。
本発明は、クリーニング用及び/又は処理用補助剤、並びに悪臭を阻止又は低減するタンニンを含む、クリーニング用及び/又は処理用組成物の使用に関する。好ましくは、タンニンは縮合型タンニンを含む。
好ましくは、タンニンは、0、100〜10000ダルトンの重量平均分子量を有する。好ましくは、タンニンは、芳香族ヒドロキシルと脂肪族ヒドロキシルとの比が、1.8を超える。
臭気の低減又は阻止は、悪臭化学種の形成の低減による、たとえば、脂肪性汚れに由来する悪臭化学種の形成の及び/若しくは放出の低減による;悪臭化学種の存在の低減による、たとえば、捕捉による;又は悪臭化学種の検出の低下による、たとえばマスキングによるものとすることができる。したがって、本発明はまた、布地に残留する悪臭化学種を捕捉するためのタンニンを含む、クリーニング用及び/又は処理用組成物の使用にも関する。好ましくは、タンニンは、低いレベルで、たとえば、クリーニング用及び/又は処理用組成物中に、該クリーニング用及び/又は処理用組成物の重量に対して0.0001〜3重量%の量で使用される。このようなクリーニング用及び/又は処理用組成物は、このようなクリーニング用及び/又は処理用組成物により処理される物品に顕著な色をもたらすことなく、すなわち、物品に染みをつけることなく、たとえば、脂肪性汚れに起因する悪臭を低減することにより、及び/又は表面、特に布地に残留する悪臭化学種を捕捉することにより、悪臭を低減又は阻止することができる。さらに、このような組成物の外観は、該組成物が含有するタンニンによって悪影響を受けない。
定義
本明細書で使用する場合、用語「クリーニング用及び/又は処理用組成物」は、特に示さないかぎり、布地ケア製品及びホームケア製品を含む。このような製品は、好ましくは、芳香剤及び芳香送達系を含めた空気ケア、カーケア、食器洗い、布地コンディショニング(柔軟化及び/又はフレッシュニングを含む)、洗濯用洗浄、洗濯用及びすすぎ用添加物及び/又はケア、床及び便器用クリーナーを含めた硬質表面クリーニング及び/若しくは処理、顆粒形態若しくは粉末形態の多目的又は「重質」洗浄剤、とりわけクリーニング用洗剤;液体、ゲル又はペースト形態の多目的洗浄剤、とりわけ、いわゆる、重質液体タイプ;液体高級布地用洗剤;手洗い用食器洗剤又は軽質食器洗浄剤、とりわけ高発泡タイプのもの;家庭用及び業務用の、さまざまな、タブレット状、顆粒状、液状及びすすぎ補助タイプを含む食器洗浄器用洗剤;漂白添加物及び「ステインスティック」又は前処理タイプなどのクリーニング補助剤、ドライヤー添加シート、乾燥及び湿潤ワイプ並びにパッド、不織布基材並びにスポンジなどの基材付き製品;並びに、消費者用又は/及び業務用のすべてのスプレー及びミストを含めた、布地ケア及びホームケアの領域における、布地、硬質表面及び任意の他の表面を処理するための製品である。本発明は、特に、布地表面向けの、クリーニング及び/又は処理用組成物に関する使用を対象としている。
本明細書で使用する場合、用語「布地クリーニング用及び/又は処理用組成物」は、特に示さないかぎり、顆粒又は粉末形態、液体、ゲル又はペースト形態の多目的洗浄剤、とりわけ、いわゆる重質タイプを含めた、微粒子を含むクリーニング用及び/又は処理用組成物の部分集合;液体高級布地用洗剤;液体、固体及び/又はドライヤーシート形態にあってもよい、柔軟化及び/又はフレッシュニングを含めた、布地コンディショニング製品;並びに、漂白添加物及び「ステインスティック」又は前処理タイプなどのクリーニング補助剤、ドライヤー添加シート、乾燥及び湿潤ワイプ並びにパッド、不織布基材、並びにスポンジなどの基材付き製品;並びにスプレー及びミストである。
本明細書で使用するとき、請求項において使用される「a」及び「an」などの冠詞は、特許請求されている又は記載されているものが1つ又は複数であることを意味すると理解される。
本明細書で使用するとき、用語「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含んでいる(including)」は、非限定的であることを意味する。
本明細書において使用するとき、用語「固体」は、顆粒、粉末、バー及びタブレットの製品形態を含む。
本明細書で使用するとき、用語「流体」は、液体、ゲル、ペースト及び気体の製品形態、好ましくは液体を含む。
特に明記されないかぎり、構成成分又は組成物のレベルはすべて、該構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、たとえば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
すべての百分率及び比は、特に指定しないかぎり、重量で計算される。特に指示のないかぎり、百分率及び比はすべて、クリーニング用及び/又は処理用組成物全体に基づいて計算される。
本明細書の全体を通して与えられているすべての最大数限定値は、より小さい数値限定を、このようなより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのごとく包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して与えられているすべての最小数限定値は、より大きなすべての数値限定を、このようなより大きな数値限定が本明細書に明確に記載されているかのごとく包含する。本明細書全体を通して与えられているすべての数値範囲は、このようなより広い数値範囲内に収まるより狭いすべての数値範囲を、このようなより狭い数値範囲がすべて本明細書に明確に記載されているかのごとく包含する。
組成物
本明細書において使用するためのクリーニング用及び/若しくは処理用組成物、又は製品は、タンニン、好ましくは縮合型タンニンを含む。好ましくは、クリーニング用及び/又は処理用製品の総重量に対して、タンニンは、該組成物の約0.0001%〜約3%、好ましくは約0.001%〜約1.5%、より好ましくは0.01%〜0.5重量%の量で存在する。好ましくは、タンニンは、好ましくは、100〜10,000ダルトン、好ましくは200〜8,000ダルトン、さらにより好ましくは、300〜7,000ダルトンの重量平均分子量Mwを有する、縮合型タンニンを含む。好ましくは、タンニンは、>1.8の、脂肪族ヒドロキシルに対する芳香族ヒドロキシルの比を有する。
縮合型タンニンは、プロアントシアニジン、ポリフラボノイドタンニン、カテコールタイプタンニン、ピロカテコールタイプのタンニン、非加水分解性タンニン、又はフラボラン、すなわちフラバンの縮合により形成されるポリマーを含む。好ましいタンニンは、カテキンの1つのC−4と、隣のカテキンモノマーのC−8又はC−6との連結により形成される、プロアントシアニジンオリゴマー及びポリマーを含む、縮合型タンニンである。縮合型タンニンは、直鎖状、分岐状、又はそれらの混じりとすることができる。
縮合型タンニンは、カテキンモノマーを含むことができる。カテキンモノマーは、式1:
Figure 0006742965
(式中、Rは、−H又は−OHから選択される)
による構造を独立して有することができる。
カテキンモノマーは、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン及びそれらの誘導体から独立して選択され得る。カテキン、エピカテキン、エピガロカテキン及びその誘導体(エピカテキン−3−ガレート及びエピガロカテキン−3−ガレートを含む)は、それぞれ、以下の構造を有することができる。
Figure 0006742965
縮合型タンニンは、式II:
Figure 0006742965
(式中、Rはそれぞれ、−H及び−OHから独立して選択され、nは、約2〜約200である)
による構造を有することができる。
本開示のタンニンは、任意の好適な源から誘導又は抽出することができる。表1は、一般的な高等植物に見いだすことができる、縮合型タンニンを示している。
Figure 0006742965
好ましい縮合型タンニンは、マツ樹皮、ケブラコ、ミモザ樹皮、トウヒ樹皮、グレープシードから抽出されるタンニンからなる群から選択され、より好ましくは、前記縮合型タンニンは、マツ樹皮及びケブラコから抽出されるタンニンからなる群から選択される。
好ましくは、前記クリーニング用及び/又は処理用製品は、クリーニング用及び/又は処理用製品の総重量に対して、約1%〜約97%、好ましくは約5%〜約90%、より好ましくは約8%〜約80%の水を含む。
本クリーニング用及び/又は処理用組成物は、界面活性剤、柔軟活性物質、キレート剤、ビルダー、脂肪酸、香料、香料送達系、シリコーン及びそれらの混合物からなる群から選択される、1種又は複数の補助剤を好ましくは含む、クリーニング用及び/又は処理用補助剤をさらに含む。好ましくは、前記補助剤は、界面活性剤及び布地柔軟活性物質及びそれらの混合物からなる群から選択される補助剤を含む。好ましくは、前記補助剤は、香料及び香料送達系からなる群から選択される補助剤を含む。
好ましくは、本組成物は、組成物の総重量に対して、0.05重量%〜50重量%、有利には1〜40重量%、3〜30重量%又は5重量%〜20重量%の、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性、双性及び/又は両性界面活性剤からなる群から選択される界面活性剤を含む。好ましい組成物は、陰イオン性界面活性剤を含み、特に、クリーニング用及び/又は処理用組成物は、洗浄工程の最中に、表面と接触するためのものであり、タンニンは、クリーニング用組成物から表面に接触する。最も好ましくは、直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸陰イオン性界面活性剤を含む。布地ケア製品が洗濯用洗剤である場合、陰イオン性及び非イオン性界面活性剤が、通常、使用される。一方、布地ケア製品が布地柔軟剤である場合、陽イオン性界面活性剤が、通常、使用される。
陰イオン性界面活性剤に加えて、本発明の布地ケア組成物は、非イオン性界面活性剤をさらに含有してもよい。
好ましくは、本組成物は、組成物の総重量に対して、非イオン性界面活性剤を含み、一態様では、前記組成物は、組成物の総重量に対して、0.01又は0.1〜30又は25重量%、1〜20重量%、又は3〜15又は10重量%の非イオン性界面活性剤を含有する。一実施形態では、非イオン性界面活性剤は、エトキシ化非イオン性界面活性剤を含んでもよい。本明細書において使用するのに適したものは、式R(OC)nOH(式中、Rは、約8〜約20個の炭素原子を含有する脂肪族炭化水素ラジカル、及びアルキル基が約8〜約12個の炭素原子を含有するアルキルフェニルラジカルからなる群から選択され、nの平均値は約5〜約15である)であるエトキシ化アルコール及びエトキシ化アルキルフェノールである。
好適な非イオン性界面活性剤は、式R1(OC)nOHであるものであり、式中、R1は、C10〜C16アルキル基又はC8〜C12アルキルフェニル基であり、nは、3〜約80である。一態様では、特に有用な物質は、C〜C15アルコールと、アルコール1モルあたり約5〜約20モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。
本発明において使用するための布地クリーニング用及び/又は処理用組成物は、洗浄過程のすすぎ工程又は乾燥工程において、表面と接触するための、布地処理用又は柔軟用組成物、特に、後洗浄組成物とすることができる。好ましくは、このような組成物は、布地柔軟活性物質を含み、最も好ましくは、このような組成物は、四級アンモニウムエステル柔軟活性物質を含む。
本発明において使用するための布地柔軟剤組成物は、3.0%〜25.0%の四級アンモニウムエステル柔軟活性物質(布地柔軟性活性物質「FSA」)を好ましくは含む。好ましい布地柔軟剤組成物では、四級アンモニウムエステル柔軟活性物質は、該組成物の、4.0重量%〜20重量%、より好ましくは5.0重量%〜15重量%、さらにより好ましくは7.0重量%〜12重量%のレベルで存在している。四級アンモニウムエステル柔軟活性物質のレベルは、本組成物(希釈又は濃縮組成物)中の全柔軟性活性物質の所望の濃度、及び他の柔軟性活性物質の存在又は非存在に依存し得る。
好ましくは、四級アンモニウム布地柔軟性活性物質が形成される、親脂肪酸のヨウ素価(方法を参照されたい)は、0〜100、好ましくは10〜60、より好ましくは15〜45である。
好適な四級アンモニウムエステル柔軟活性物質としては、以下に限定されないが、モノエステルクォート、ジエステルクォート、トリエステルクォート及びそれらの混合物からなる群から選択される物質が挙げられる。好ましくは、モノエステルクォートのレベルは、全四級アンモニウムエステル柔軟活性物質の2.0重量%〜40.0重量%であり、ジエステルクォートノレベルは、40.0重量%〜98.0重量%であり、トリエステルクォートのレベルは、0.0重量%〜25.0重量%である。
前記四級アンモニウムエステル柔軟活性物質は、以下の式の化合物:
{R (4−m)−N+−[X−Y−R}A−
(式中、
mは、1、2又は3であるが、ただし、mの値のそれぞれは同一であり;
はそれぞれ、独立して、ヒドロカルビル又は分岐状ヒドロカルビル基であり、好ましくは、Rは直鎖状であり、より好ましくはRは、部分不飽和な直鎖アルキル鎖であり;
はそれぞれ、独立して、C〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくは、Rは、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、ポリ(C−アルコキシ)、ポリエトキシ、ベンジルから選択され、
Xはそれぞれ、独立して、(CH)n、CH−CH(CH)−又はCH−(CH)−CH−であり;
nはそれぞれ、独立して、1、2、3又は4であり、好ましくはnはそれぞれ2であり;
Yはそれぞれ、独立して、−O−(O)C−又は−C(O)−O−であり;
A−は、塩化物イオン、メチル硫酸イオン及びエチル硫酸イオンからなる群から独立して選択され、好ましくは、A−は、塩化物イオン及びメチル硫酸イオンからなる群から選択されるが;
ただし、Yが−O−(O)C−である場合、Rのそれぞれにおける炭素の合計は、13〜21、好ましくは13〜19である条件とする)
を含むことができる。
好適な四級アンモニウムエステル柔軟活性物質の例は、KAO ChemicalsからTetranyl AT−1及びTetranyl AT−7590という商標名で、EvonikからRewoquat WE16 DPG、Rewoquat WE18、Rewoquat WE20、Rewoquat WE28及びRewoquat 38 DPGという商標名で、StepanからStepantex GA90、Stepantex VR90、Stepantex VK90、Stepantex VA90、Stepantex DC90、Stepantex VL90Aという商標名で市販されている。
これらのタイプの作用剤及びそれらを作製する一般的な方法は、米国特許第4,137,180号に開示されている。通常、このような布地柔軟剤組成物は、陰イオン性界面活性剤を実質的に含まない。
四級アンモニウムエステルの布地柔軟性活性物質のヨウ素価を測定する方法:
四級アンモニウムエステルの布地柔軟性活性物質のヨウ素価(「IV」)は、布地柔軟性活性物質が形成される親脂肪酸のヨウ素価のことであり、布地柔軟性活性物質が形成される親脂肪酸100グラムと反応する、ヨウ素のグラム数として定義される。
第1に、四級アンモニウムエステルの布地柔軟性活性物質は、以下のプロトコルによって加水分解される:布地柔軟剤組成物25gを、水50mL及び水酸化ナトリウム(50%活性)0.3mLと混合する。この混合物が乾固するのを回避しながら、この混合物をホットプレート上で少なくとも1時間、沸騰させる。1時間後、この混合物を冷却し、25%硫酸により、pH試験紙又は較正済みpH電極を使用して、中性(6と8との間のpH)に調節する。
次に、この混合物から、ヘキサン又は石油エーテルを用いて酸性液−液抽出により脂肪酸を抽出する:抽出用シリンダー中で、このサンプル混合物を水/エタノール(1:1)により160mLに希釈し、塩化ナトリウム5グラム、硫酸(25%活性)0.3mL及びヘキサン50mLを加える。このシリンダーに栓をして、少なくとも1分間、震とうする。次に、2層が形成するまで、このシリンダーを静置する。ヘキサン中に脂肪酸を含有する上部の層は、別のレシピエントに移送する。次に、ポットプレートを使用して、ヘキサンを蒸発させて、抽出した脂肪酸を残留させる。
次に、柔軟性活性物質が形成される、親脂肪酸のヨウ素価は、ISO3961:2013に準拠して決定する。親脂肪酸のヨウ素価を計算する方法は、指定量(0.1〜3g)をクロロホルム15mLに溶解するステップを含む。次に、溶解した親脂肪酸を、酢酸溶液中の一塩化ヨウ素(0.1M)25mLと反応させる。ここに、10%ヨウ化カリウム溶液20mL及び脱イオン水150mLを加える。ハロゲンの添加を行った後、ブルースターチ指示薬粉末の存在下で、チオ硫酸ナトリウム溶液(0.1M)を用いて滴定することにより決定する。同時に、同じ量の試薬を用い、同一条件下で、ブランクを決定する。ブランク中で使用したチオ硫酸ナトリウムの量と親脂肪酸との反応において使用した量との間の差異により、ヨウ素化を算出することが可能になる。好ましい組成物は、液状形態にある。
上記に開示されている柔軟剤活性物質の組合せが、本明細書で使用するのに好適であることが理解されよう。
本組成物は、組成物の総重量に対して、0.1〜80重量%、1〜60重量%又は5〜50重量%のビルダーを含有するのが好ましいことがある。好ましくは、ビルダーは、たとえば、重曹、すなわち炭酸塩又は炭酸水素塩、シリケート、クエン酸塩及び/又はポリカルボン酸塩を含めた、可溶性ビルダー系を含む。
本発明に使用するための好ましい組成物は、キレート剤である。キレート剤は、存在する場合、好ましくは、EDDS、EDTA及びDTPAなどの窒素含有のPを含まないアミノカルボキシレートなどのキレート剤;ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸及びエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸などのアミノホスホネート;窒素不含ホスホネート、たとえばHEDP;及び漂白触媒系において使用するために公知のものなどの、ある種のマクロ環式N配位子の一般クラスの化合物などの窒素又は酸素含有のP不含、カルボキシレート不含のキレート剤を0.001〜10%未満、又は7若しくは5%、又は0.01%〜3%の量で存在する。
好ましくは、本組成物は、香料及び香料送達系を含む。この香料送達系は、マイクロカプセル、ポリマー補助送達系;分子補助送達系;繊維補助送達系;シクロデキストリン送達系;デンプン封入アコード;及び/又は無機担体送達系からなる群から選択される物質を含む。
好ましくは、香料マイクロカプセルは、メラミン−ホルムアルデヒドポリマー、メラミン−ウレアポリマー、ポリウレア、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート及びポリアクリレートエステルからなる群から選択される物質を含む。マイクロカプセルは、好ましくは、芳香族物質を含有する。
本発明において使用するための組成物は、混合ステップを含む方法により、たとえば、タンニンを組成物に撹拌することにより、又はタンニンを組成物に連続的に添加して、静的混合エレメントによりこれらの成分を混合することにより作製することができる。
タンニンは、粉末形態(100%活性)のクリーニング用及び/又は処理用組成物に、又は水−溶媒溶液、たとえば、水:エタノール:エチレングリコール=1:1:1溶液として、配合することができる。
好ましくは、組成物中の残りの構成成分を任意の都合よい順序で混合する前に、タンニンを界面活性剤と混合する。好ましい組成物は、液体である。固体クリーニング用及び/又は処理用組成物を製造するとき、タンニンは、顆粒又は他の支持形態であってもよく、タンニンを、組成物の残りの構成成分と一緒に、任意の都合のよい順序で混合することができ、この方法は、乾燥した顆粒又は支持形態の前記タンニンを固体組成物に混合する工程を含むことができる。タンニンは、洗剤又はクリーニング剤マトリックス内で安定である。洗剤又はクリーニング剤の使用中、たとえば、洗濯物を洗浄するとき、タンニンは、クリーニングすべき品目上に付着して、悪臭を低減する。
さらなる任意選択の補助物質
開示される組成物は、布地色調剤、漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染阻止剤、分散剤、酵素及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー系分散剤、粘度及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、並びに/又は顔料などの、追加の補助成分を含んでよい。出願者らの組成物の別の実施形態は、以下の補助材料、すなわち、布地色調剤、漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染阻止剤、分散剤、酵素及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー系分散剤、粘度及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、並びに/又は顔料のうちの1つ又は複数を含有しない。これらの追加の構成成分の正確な性質及びそれを組み込ませるレベルは、組成物の物理形態及び使用される作業の性質に依存する。しかし、1種又は複数の補助剤が存在する場合、このような1種又は複数の補助剤は、以下に詳述されるとおり、存在することができる。以下は好適な追加の補助剤の非限定的な列挙である。
布地色調剤−本組成物は布地色調剤(シェーディング剤、青味剤又は増白剤と呼ばれることもある)を含んでもよい。典型的には、色調剤は布地に青又は紫の色合いをもたらす。色調剤は、単独又は組合せのいずれかで使用し、特定の色調の色合いを作り出し、かつ/又は異なるタイプの布地に色合いをつけることができる。これは、たとえば赤と緑−青の染料とを混合して青又は紫の色合いを生じさせることにより提供され得る。色調剤は、任意の既知の化学クラスの染料から選択されてもよく、これらは、アクリジン、アントラキノン(多環式キノンを含む)、アジン、予め金属化(premetallized)されているアゾを含むアゾ(たとえば、モノアゾ、ジアゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ、ポリアゾ)、ベンゾジフラン及びベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ヘミシアニン、インジゴイド、メタン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ及びニトロソ、オキサジン、フタロシアニン、ピラゾール、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン、トリフェニルメタン、キサンテン、並びにこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
好適な布地色調剤は、染料、染料−粘土複合体(dye-clay conjugate)、及び有機及び無機顔料を含む。好適な染料としては、低分子染料及びポリマー染料が挙げられる。好適な低分子染料としては、たとえば、青、紫、赤、緑又は黒として分類され、単独で又は組み合わせて所望の色合いをもたらす、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料若しくは加水分解した反応性染料、溶媒染料又は分散染料の色指数(C.I.:Colour Index)分類に分類される染料からなる群から選択され低分子染料が挙げられる。別の態様では、好適な低分子染料としては、カラーインデックス(英国染料染色学会(Society of Dyers and Colourists)Bradford、英国)番号が、ダイレクトバイオレット染料(9、35、48、51、66及び99など)、ダイレクトブルー染料(1、71、80及び279など)、アシッドレッド染料(17、73、52、88及び150など)、アシッドバイオレット染料(15、17、24、43、49及び50など)、アシッドブルー染料(15、17、25、29、40、45、75、80、83、90及び113など)、アシッドブラック染料(1など)、ベーシックバイオレット染料(1、3、4、10及び35など)、ベーシックブルー染料(3、16、22、47、66、75及び159など)、US 8,268,016 B2に開示されている分散染料又は溶媒染料、或いはUS 7,208,459 B2に開示されている染料、並びにそれらの混合物からなる群から選択される低分子染料が挙げられる。別の態様では、好適な低分子染料としては、C.I.番号アシッドバイオレット17、アシッドブルー80、アシッドバイオレット50、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトブルー1、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー29、アシッドブルー113、又はそれらの混合物からなる群から選択される低分子染料が挙げられる。
好適なポリマー染料には、共有結合している色原体(色素ポリマー複合体)を含有するポリマー、たとえば、ポリマーの主鎖に共重合した色原体を有するポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。ポリマー染料は、US 7,686,892 B2に記載されるものを含む。
別の態様では、好適なポリマー染料としては、Liquitint(登録商標)(Milliken、Spartanburg,South Carolina、米国)の名称で販売されている布地直接着色剤、少なくとも1つの反応染料と、ヒドロキシル部分、一級アミン部分、二級アミン部分、チオール部分及びそれらの混合物からなる群から選択される部分を含むポリマーからなる群から選択されるポリマーとから形成される染料−ポリマー複合体からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。さらに別の態様では、好適なポリマー染料は、Liquitint(登録商標)バイオレットCT、Megazyme、Wicklow、アイルランドから商標名AZO−CM−CELLULOSE、商品コードS−ACMCで販売されているC.I.リアクティブブルー19と複合されているCMCなどのリアクティブブルー、リアクティブバイオレット又はリアクティブレッドの染料に共有結合しているカルボキシメチルセルロース(CMC)、アルコキシル化トリフェニール−メタンポリマー着色料、アルコキシル化チオフェンポリマー着色料、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料を含む。
好適な染料−粘土複合体には、少なくとも1つの陽イオン性/塩基性染料及びスメクタイト粘土、並びにそれらの混合物を含む群から選択される染料粘土複合体を含む。別の態様では、好適な染料−粘土複合体は、C.I.ベーシックイエロー1〜108、C.I.ベーシックオレンジ1〜69、C.I.ベーシックレッド1〜118、C.I.ベーシックバイオレット1〜51、C.I.ベーシックブルー1〜164、C.I.ベーシックグリーン1〜14、C.I.ベーシックブラウン1〜23、CIベーシックブラック1〜11からなる群から選択される1つの陽イオン性/塩基性染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土及びそれらの混合物からなる群から選択される粘土とからなる群から選択される、染料粘土複合体を含む。さらに別の態様では、適切な染料−粘土複合体としては、モンモリロナイトベーシックブルーB7 C.I.42595複合体、モンモリロナイトベーシックブルーB9 C.I.52015複合体、モンモリロナイトベーシックバイオレットV3 C.I.42555複合体、モンモリロナイトベーシックグリーンG1 C.I.42040複合体、モンモリロナイトベーシックレッドR1 C.I.45160複合体、モンモリロナイトC.I.ベーシックブラック2複合体、ヘクトライトベーシックブルーB7 C.I.42595複合体、ヘクトライトトベーシックブルーB9 C.I.52015複合体、ヘクトライトベーシックバイオレットV3 C.I.42555複合体、ヘクトライトベーシックグリーンG1 C.I.42040複合体、ヘクトライトベーシックレッドR1 C.I.45160複合体、ヘクトライトC.I.ベーシックブラック2複合体、サポナイトベーシックブルーB7 C.I.42595複合体、サポナイトベーシックブルーB9 C.I.52015複合体、サポナイトベーシックバイオレットV3 C.I.42555複合体、サポナイトベーシックグリーンG1 C.I.42040複合体、サポナイトベーシックレッドR1 C.I.45160複合体、サポナイトC.I.ベーシックブラック2複合体及びこれらの混合物からなる群から選択される、染料粘土複合体が挙げられる。
色調剤は、任意選択の精製工程を用いる染料分子の有機合成の結果である、反応混合物の一部として、洗剤組成物に組み込んでもよい。このような反応混合物は、一般的に、染料分子自体を含み、さらに、未反応の出発物質及び/又は有機合成経路の副生成物を含むことができる。
好適なポリマー色調剤は、アルコキシル化されていてもよい。このようなアルコキシル化化合物のすべてと同様に、有機合成は、異なる程度のアルコキシル化を有する分子の混合物を生成することができる。このような混合物は、色調剤を提供するために直接、使用されてもよく、又は標的分子の割合を増加させるために精製工程を受けてもよい。好適な顔料としては、フラバントロン、インダントロン、1〜4個の塩素原子を含む塩素化インダントロン、ピラントロン、ジクロロピラントロン、モノブロモジクロロピラントロン、ジブロモジクロロピラントロン、テトラブロモピラントロン、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド(イミド基は、無置換であってもよく、又はC1〜C3−アルキルラジカル若しくはフェニルラジカル若しくは複素環式ラジカルによって置換されていてもよく、このフェニルラジカル及び複素環式ラジカルは、水溶性を付与しない置換基をさらに有してもよい)、アントラピリミジンカルボン酸アミド、ビオラントロン、イソビオラントロン、ジオキサジン顔料、1分子あたり最大2個の塩素原子を含有してもよい銅フタロシアニン、1分子あたり最大14個の臭素原子を含有するポリクロロ−銅フタロシアニン又はポリブロモクロロ−銅フタロシアニン、並びにこれらの混合物からなる群から選択される顔料が挙げられる。別の態様では、好適な顔料としては、ウルトラマリンブルー(C.I.顔料ブルー29)、ウルトラマリンバイオレット(C.I.ピグメントバイオレット15)、モナスタールブルー(Monastral Blue)、及びこれらの混合物が挙げられる。
上記の布地色調剤は、組み合わせて用いることができる(布地色調剤のいずれの混合物も用いることができる)。
付着助剤−一態様では、布地処理用組成物は、約0.01%〜約10%、約0.05〜約5%、又は約0.15〜約3%の付着助剤を含んでもよい。一態様では、付着助剤は、陽イオン性又は両性ポリマーであってよい。別の態様では、付着助剤は、陽イオン性ポリマーであってもよい。一般に、陽イオン性ポリマー及びその製造方法は、文献において公知である。一態様では、陽イオン性ポリマーは、組成物のpHにおいて、約0.005〜約23meq/g、約0.01〜約12meq/g、又は約0.1〜約7meq/gの陽イオン性電荷密度を有することができる。電荷密度が組成物のpHに依存するアミン含有ポリマーの場合、電荷密度は製品の目的の用途のpHで測定される。このようなpHは、一般的に、約2〜約11、より一般的には約2.5〜約9.5の範囲である。電荷密度は、繰り返し単位あたりの正味電荷数を、繰り返し単位の分子量で除算することにより計算される。正電荷は、ポリマーの主鎖上及び/又はポリマーの側鎖上に位置してもよい。
別の態様では、付着助剤は、陽イオン性アクリルをベースとするポリマーを含んでもよい。さらなる態様では、付着助剤は、陽イオン性ポリアクリルアミドを含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム陽イオンを含むポリマーを含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、ポリ(アクリルアミド−N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体を含んでもよい。
別の態様では、付着助剤は、陽イオン性又は両性多糖類からなる群から選択することができる。一態様では、付着助剤は、陽イオン性及び両性セルロースエーテル、陽イオン性又は両性ガラクトマンナン、陽イオン性グアーガム、陽イオン性又は両性デンプン、並びにこれらの組合せからなる群から選択され得る。
好適な陽イオン性ポリマーの別の群としては、アミン及びオリゴアミンとエピクロロヒドリンとの反応生成物であるアルキルアミン−エピクロロヒドリンポリマーを挙げることができる。好適な合成陽イオン性ポリマーの別の群としては、ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸とのポリアミドアミン−エピクロロヒドリン(PAE)樹脂を挙げることができる。最も一般的なPAE樹脂は、ジエチレントリアミンとアジピン酸との縮合と、次いで、その後のエピクロロヒドリンとの反応による生成物である。
ポリマーの重量平均分子量は、RI検出を用いたポリエチレンオキシド標準品に対して、サイズ排除クロマトグラフィーによって決定すると、約500ダルトン〜約5,000,000ダルトン、又は約1,000ダルトン〜約2,000,000ダルトン、又は約2,500ダルトン〜約1,500,000ダルトンであってよい。一態様では、陽イオン性ポリマーの分子量は、約500ダルトン〜約37,500ダルトンであってもよい。
ビルダー−本組成物はまた、約0.1重量%〜80重量%のビルダーを含んでもよい。液体形態の組成物は、一般に、約1重量%〜10重量%のビルダー成分を含有する。顆粒形態の組成物は、一般に、約1重量%〜50重量%のビルダー成分を含有する。洗剤ビルダーは、当分野において周知であり、たとえば、リン酸塩、並びにさまざまな有機及び無機の非リンビルダーを含むことができる。本明細書において有用な水溶性の非リン有機ビルダーには、さまざまなアルカリ金属、アンモニウム、並びに置換アンモニウムのポリ酢酸塩、カルボン酸塩、ポリカルボン酸塩、及びポリヒドロキシスルホン酸塩が挙げられる。ポリアセテートビルダー及びポリカルボキシレートビルダーの例には、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、オキシジコハク酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン酸及びクエン酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩がある。別のポリカルボキシレートビルダーは、オキシジスクシネート、酒石酸一コハク酸塩(tartrate monosuccinate)、二コハク酸酒石酸塩(tartrate disuccinate)との組合せを含むエーテルカルボキシレートビルダー組成物である。液体洗剤において使用されるビルダーは、クエン酸を含む。好適な非リンの無機ビルダーとしては、シリケート、アルミノシリケート、ボレート及びカーボネート(炭酸、重炭酸、セスキ炭酸、四ホウ酸十水和物のナトリウム及びカリウム塩)が挙げられ、シリケートは、SiO2とアルカリ金属酸化物との重量比が、約0.5〜約4.0又は約1.0〜約2.4を有する。ゼオライトなどのアルミノシリケートもまた有用である。
分散剤−本組成物は、ホモポリマー酸若しくはコポリマー酸、又はそれらの塩である、約0.1重量%〜約10重量%の分散剤として好適な水溶性有機物質を含有してもよく、ここで、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離されている少なくとも2つのカルボキシルラジカルを含有することができる。分散剤は、ポリアミンのアルコキシ化誘導体及び/又は四級化誘導体であってもよい。
酵素−本組成物は、クリーニング性能、及び/又は布地ケア利益をもたらす、1種又は複数の洗剤酵素を含有してもよい。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられる。典型的な組合せは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混合液であってもよい。酵素は、その技術分野で教示されるレベル、たとえば、Novozymes及びGenencorなどの供給業者によって推奨されるレベルで使用することができる。本組成物中の典型的なレベルは、約0.0001%〜約5%である。酵素が存在する場合、それらは非常に低いレベル、たとえば、約0.001%又はそれより低いレベルで使用することができる。又は、酵素は、より重質の洗濯用洗剤配合物中では、より高いレベル、たとえば、約0.1%及びそれより高いレベルで使用することができる。一部の消費者の「非生物的な」洗剤に対する好みにより、本組成物は、酵素含有及び酵素不含のいずれか或いはその両方であってもよい。
移染阻止剤−本組成物はまた、該組成物の約0.0001重量%、約0.01重量%、約0.05重量%〜約10重量%、約2重量%、又はさらには約1重量%の、1種又は複数の移染阻止剤(ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物など)を含むことができる。
増白剤−本組成物はまた、増白剤(「蛍光増白剤」とも呼ばれる)を含んでもよく、蛍光を呈する任意の化合物(UV光を吸収し「青色」の可視光として再放出する化合物を含む)を含むことができる。有用な増白剤の非限定例としては、スチルベンの誘導体又は4,4’−ジアミノスチルベン、ビフェニル、5員の複素環(トリアゾール、ピラゾリン、オキサゾール、イミジアゾールなど)、又は6員の複素環(クマリン、ナフタルアミド、s−トリアジンなど)が挙げられる。陽イオン性、陰イオン性、非イオン性、両性、及び双極イオン性増白剤を使用することができる。好適な増白剤としては、商標名Tinopal−UNPA−GX(登録商標)でCiba Specialty Chemicals Corporation(High Point、NC)により市販されているものが挙げられる。
漂白系−本明細書において使用するのに好適な漂白系は、1種又は複数の漂白剤を含有する。好適な漂白剤の非限定例には、金属錯体触媒;活性化過酸源;漂白活性化剤;漂白ブースター;光漂白剤;漂白性酵素;遊離ラジカル開始剤;H;次亜ハロゲン酸漂白剤;過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩を含めた過酸素源、並びにそれらの組合せが挙げられる。好適な漂白活性化剤には、テトラアセチルエチレンジアミン、オクタノイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、ノナノイルオキシベンゼン−スルホネート、ベンゾイルバレロラクタム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネートなどの、過加水分解性エステル及び過加水分解性イミドが挙げられる。他の漂白剤としては、定義された安定度定数の遷移金属と配位子との金属錯体が挙げられる。
構造化剤/増粘剤
1 ジ−ベンジリデンポリオールアセタール誘導体
流体洗剤組成物は、約0.01重量%〜約1重量%、又は約0.05重量%〜約0.8重量%、又は約0.1重量%〜約0.6重量%、又はさらに約0.3重量%〜約0.5重量%のジベンジリデンポリオールアセタール誘導体(DBPA)を含むことができる。好適なDBPA分子の非限定例は、US 61/167604に開示されている。一態様では、DBPA誘導体は、ジベンジリデンソルビトールアセタール誘導体(DBS)を含んでもよい。該DBS誘導体は、以下からなる群から選択され得る:1,3:2,4−ジベンジリデンソルビトール;1,3:2,4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビトール;1,3:2,4−ジ(p−クロロベンジリデン)ソルビトール;1,3:2,4−ジ(2,4−ジメチルジベンジリデン)ソルビトール;1,3:2,4−ジ(p−エチルベンジリデン)ソルビトール;及び1,3:2,4−ジ(3,4−ジメチルジベンジリデン)ソルビトール又はこれらの混合物。これら及び他の好適なDBS誘導体は、US 6,102,999のカラム2の43行目からカラム3の65行目に開示されている。
2 バクテリアセルロース
流体洗剤組成物はまた、約0.005重量%〜約1重量%のバクテリアセルロース網状構造物を含むことができる。用語「バクテリアセルロース」は、CPKelco U.S.によるCELLULON(登録商標)などのアセトバクター(Acetobacter)属の細菌の発酵によって生成された任意のタイプのセルロースを包含し、かつミクロフィブリル化セルロース、網状バクテリアセルロースなどと一般に称される物質を含む。適切なバクテリアセルロースの一部の例は、US 6,967,027;US 5,207,826;US 4,487,634;US 4,373,702;US 4,863,565及びUS 2007/0027108に見いだすことができる。一態様では、前記繊維の断面寸法は、1.6nm〜3.2nm×5.8nm〜133nmを有する。さらに、バクテリアセルロース繊維の平均ミクロ繊維長は、少なくとも約100nm、又は約100〜約1,500nmを有する。一態様では、バクテリアセルロースミクロ繊維は、平均ミクロ繊維の長さをミクロ繊維の最大断面幅で除算したものを意味するアスペクト比が、約100:1〜約400:1、又はさらには約200:1〜約300:1を有する。
3 コーティングされているバクテリアセルロース
一態様では、バクテリアセルロースは、ポリマー増粘剤により少なくとも部分的にコーティングされている。少なくとも部分的にコーティングされているバクテリアセルロースは、US 2007/0027108の段落8〜19に開示されている方法にしたがって調製することができる。一態様では、少なくとも部分的にコーティングされているバクテリアセルロースは、約0.1重量%〜約5重量%、又はさらには約0.5重量%〜約3重量%のバクテリアセルロース;及び約10重量%〜約90重量%のポリマー増粘剤を含む。好適なバクテリアセルロースは、上述のバクテリアセルロースを含むことができ、好適なポリマー増粘剤は、カルボキシメチルセルロース、陽イオン性ヒドロキシメチルセルロース、及びこれらの混合物を含む。
4 非バクテリアセルロース由来のセルロース繊維
一態様では、本組成物は、該組成物の約0.01重量%〜約5重量%のセルロース繊維をさらに含むことができる。前記セルロース繊維は、野菜、果物又は木材から抽出することができる。市販の例は、FMC製のAvicel(登録商標)、Fiberstar製のCitri−Fi、又はCosun製のBetafibである。
5 非ポリマー結晶性ヒドロキシル官能性物質
一態様では、本組成物は、該組成物の約0.01重量%〜約1重量%の非ポリマー結晶性ヒドロキシル官能性構造化剤をさらに含むことができる。該非ポリマー結晶性ヒドロキシル官能性構造化剤は、一般的に、最終流体洗剤組成物への分散を補助するために、予め乳化が可能な結晶性グリセリドを含むことができる。一態様では、結晶性グリセリドは、液体洗剤組成物において結晶化させることが可能なかぎり、水素化ヒマシ油又は「HCO」又はその誘導体を挙げることができる。
6 ポリマー構造化剤
本発明の流体洗剤組成物は、約0.01重量%〜約5重量%の天然由来及び/又は合成のポリマー構造化剤を含むことができる。本発明において使用される天然由来のポリマー構造化剤の例としては、ヒドロキシエチルセルロース、疎水修飾ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース多糖誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。適切な多糖類誘導体は、以下:ペクチン、アルギネート、アラビノガラクタン(アラビアガム)、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム、グアーガム、及びこれらの混合物を含む。本発明において使用する合成ポリマー構造化剤の例としては、ポリカルボキシレート、ポリアクリレート、疎水修飾エトキシ化ウレタン、疎水修飾非イオン性ポリオール、及びこれらの混合物が挙げられる。一態様では、前記ポリカルボキシレートポリマーは、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、又はこれらの混合物である。別の態様では、ポリアクリレートは、不飽和モノ又はジ炭酸と、(メタ)アクリル酸のC〜C30アルキルエステルとのコポリマーである。前記コポリマーは、Carbopol Aqua 30という商標名でNoveon incから入手可能である。

シリコーン−好適なシリコーンは、Si−O部分を含み、(a)非官能化シロキサンポリマー、(b)官能化シロキサンポリマー、及びこれらの組合せから選択することができる。オルガノシリコーンの分子量は、通常、物質の粘度を参照することにより示される。一態様では、オルガノシリコーンは、25℃において、約10〜約2,000,000mm2/s(約10〜約2,000,000センチストーク)の粘度を含むことができる。別の態様では、好適なオルガノシリコーンは、25℃において、約10〜約800,000mm2/s(約10〜約800,000センチストーク)の粘度を有することができる。
好適なオルガノシリコーンは、直鎖状であっても、分枝状であっても、又は架橋されていてもよい。
一態様では、オルガノシリコーンは、環式シリコーンを含んでもよい。環式シリコーンは、式[(CHSiO](式中、nは、約3〜約7、又は約5〜約6の範囲とすることができる整数である)のシクロメチコンを含むことができる。
一態様では、オルガノシリコーンは、官能基化シロキサンポリマーを含んでもよい。官能化シロキサンポリマーは、アミノ、アミド、アルコキシ、ヒドロキシ、ポリエーテル、カルボキシ、ヒドリド、メルカプト、スルフェートホスフェート、及び/又は四級アンモニウム部分からなる群から選択される、1つ又は複数の官能性部分を含んでもよい。これらの部分は、二価アルキレンラジカルを介してシロキサン主鎖に直接結合していてもよく(すなわち、「ペンダント」)、又は主鎖の一部であってもよい。好適な官能化シロキサンポリマーとしては、アミノシリコーン、アミドシリコーン、シリコーンポリエーテル、シリコーン−ウレタンポリマー、四級ABnシリコーン、アミノABnシリコーン、及びこれらの組合せからなる群から選択される物質が挙げられる。
一態様では、官能化シロキサンポリマーは、「ジメチコンコポリオール」とも称される、シリコーンポリエーテルを含むことができる。一般に、シリコーンポリエーテルは、1つ又は複数のポリオキシアルキレン鎖を有するポリジメチルシロキサン主鎖を含む。ポリオキシアルキレン部分は、ペンダント鎖として、又は末端ブロックとしてポリマーに組み込まれ得る。別の態様では、官能化シロキサンポリマーは、アミノシリコーンを含んでもよい。
一態様では、オルガノシリコーンは、アミンABnシリコーン及び四級ABnシリコーンを含んでもよい。このようなオルガノシリコーンは、一般に、ジアミンをエポキシドと反応させることによって生成される。
別の態様では、官能化シロキサンポリマーはシリコーン−ウレタンを含んでよい。これらは、SLM−21200(登録商標)という商標名でWacker Siliconesから市販されている。
香料:任意の香料構成成分は、
(1)香料担体及びカプセル化香料組成物を含む、香料マイクロカプセル又は水分活性化香料マイクロカプセルであって、前記香料担体が、シクロデキストリン、デンプンマイクロカプセル、多孔質担体マイクロカプセル及びこれらの混合物からなる群から選択され得、前記カプセル化香料組成物が、低揮発性香料成分、高揮発性香料成分及びそれらの混合物を含み得る、香料マイクロカプセル又は水分活性化香料マイクロカプセル;
(2)プロ香料;
(3)低嗅覚閾値香料成分であって、前記低嗅覚閾値香料成分が、正味の総香料組成物の約25重量%未満を占めてもよい、低嗅覚閾値香料成分;及び
(4)それらの混合物
からなる群から選択される構成成分を含んでもよい。
多孔質担体マイクロカプセル−多回使用の布地コンディショニング組成物中の遊離香料の量を低減させるために、香料組成物の一部がゼオライト又は粘土などの多孔質担体上及び/又はその中に吸収させて、香料の多孔質担体マイクロカプセルを形成することもできる。
プロ香料−香料組成物は、プロ香料をさらに含んでもよい。プロ香料は、たとえば、簡単な加水分解の結果としての香料物質を放出又は香料物質に変換する不揮発性物質を含んでもよく、或いはpH変化誘発性のプロ香料(たとえば、pH低下により誘発される)であってもよく、又は酵素により放出可能なプロ香料、若しくは光誘発性のプロ香料であってもよい。プロ香料は、選択されたプロ香料に応じて、さまざまな放出速度を示すことができる。
タンニン濃度の試験方法
UV分光法を使用して、液体試験組成物中、又は固体若しくは単位用量の試験組成物中、又は試験組成物の洗浄水液中の、タンニン濃度を決定する。好適なUV分光機器の1つは、株式会社島津製作所(京都、日本)により製造されているモデルUV1800である。試験組成物物質のサンプルは、分光学的に測定される溶液である、液体試験サンプルを生成するために調製される。UV分光分析は、0.4cmの光学経路長を有する、透過率モードで行われ、吸光度は、280nmの波長で測定される。既知のタンニンの2つの標準基準物質は、タンニン濃度を決定するために、2つの内部スパイク検量線を作製するために、希釈シリーズで調製される。これらの2つの標準基準物質のタンニンは、タンニン酸及び(−)−エピガロカテキンガレート(それぞれ、Sigma Aldrich Co.LLC(St.Louis、MO、米国)からの、カタログ番号16201及び93894として入手可能)である。
固体又は単位用量試験組成物のサンプルは、25℃において固体組成物を完全に溶解するのに十分な、既知の質量の脱イオン水にまず溶解する。固体又は単位用量試験組成物のサンプルを、最初に、50%(重量/重量)溶液を作製するよう、同じ質量の脱イオン水に溶解する。30分以内の溶解を達成するために、撹拌及び25℃の温度までの加熱が必要となることがある。この固体組成物を完全に溶解するために、追加の水が必要となる場合、1回又は複数回の追加の質量の脱イオン水が添加され、それぞれの逐次的な添加は、最初に添加した水と同じ質量を有する。水添加の最少回数を使用して、組成物の完全な溶出を達成する。得られた溶液は、試験される固体組成物又は単位用量組成物を分析するための液体試験サンプルである。
液体試験組成物のサンプルは、同じ量の脱イオン水により希釈して、50%(v/v)溶液を作製する。得られた溶液は、試験される流体組成物を分析するための液体試験サンプルである。
洗浄水液のサンプルは、以下の手順に従って生成される。
タンニン溶媒の調製
タンニン溶媒は、1:1:1溶液水:エタノール:エチレングリコールを作製することにより調製される。ガラス製広口瓶を天秤上で風袋にし、この広口瓶に水25mgを加える。次に、この天秤を再度、ゼロにして、水を含有するこの広口瓶にエタノール25gを加える。この天秤を再度、ゼロにして、水:エタノール混合物にエチレングリコール25gを加える。次に、この広口瓶に蓋で密封し、震とうして混合する。
タンニンの作業溶液の調製
タンニンの作業溶液は、タンニン溶媒中にタンニン物質の2%混合物を作製することにより調製する。ガラス製広口瓶を天秤上で風袋にし、この広口瓶にタンニン抽出物0.4gを加える。次に、測定した重量が20gに達するまで、この広口瓶にタンニン溶媒を加える。この広口瓶に蓋をして密封し、超音波照射器にいれ、ここで、この混合物を30分間、音波照射する。
液体洗濯用洗剤+タンニンの調製
0.2%のタンニン作業溶液を含有する液体洗濯用洗剤の混合物は、天秤にガラス製広口瓶を風袋にして、この広口瓶にタンニン作業溶液0.2gを加えることにより調製する。次に、測定した重量が100gに達するまで、この広口瓶に液体洗濯用洗剤を加える。
洗浄液の調製
タンニンを含む0.095%液体洗濯用洗剤を含有している水の混合物を調製する。バケツを天秤上で風袋にし、このバケツに液体洗濯用洗剤+タンニンを7.2g加える。次に、この天秤を再度、ゼロにし、このバケツに32℃の7.57kgの水(0.1g/L(7gpg))を加える。次に、撹拌するためのピッチ付きインペラ(pitched impeller)を備えたオーバーヘッド式ミキサを使用することによりブレンドして混合する。
得られた溶液は、試験される組成物の洗浄水液中のタンニン濃度を決定するために分析される液体試験サンプルである。
2つの個別のタンニンをスパイクしたサンプル溶液、すなわち2つの標準参照タンニンのそれぞれから1つずつ生成することにより、2つの検量線を作製する。タンニンをスパイクしたサンプル溶液はそれぞれ、本明細書において示されている指示書に従って調製した液体試験サンプルの一定分量で、1%標準参照タンニン(重量/体積)の最終濃度を含む。次に、続いて、得られた2つのタンニンをスパイクしたサンプル溶液のそれぞれを使用して、希釈シリーズを生成する。
希釈シリーズは、調製した液体試験サンプルのそれぞれ、又はタンニンをスパイクしたサンプル溶液から作製する。希釈シリーズはそれぞれ、一連の5つの希釈溶液が得られるよう、緩衝液及び脱イオン水を用いて調製し、それぞれが異なる最終濃度を有する。希釈シリーズにおける上記の5つの溶液のそれぞれ中の液体試験溶液又はタンニンをスパイクしたサンプル溶液(適宜)の最終濃度は、以下のとおり:100ppm;50ppm;25ppm;10ppm;及び0ppmである。希釈シリーズ中の溶液はそれぞれ、1mLの最終体積を有し、pH7.1において、20mM MOPS(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)緩衝液990uLを含む。脱イオン水の残りの量、及び液体試験サンプル又はタンニン保存溶液のどちらか一方が、5つの指定濃度を達成するよう、必要に応じて調節される。
試験される物質はそれぞれ、合計で15の流体をもたらし、3つのシリーズ(すなわち、液体試験サンプル;第1のタンニンをスパイクした参照サンプル;及び第2のタンニンをスパイクした参照サンプル)で、5つの希釈液となる。この15の流体はそれぞれ、UV分光光度計で測定し、280nmの吸光度値を3回、測定する。3つの測定値の平均は、その流体に関して記録した吸光度値である。
3つのシリーズから測定された吸光度値をグラフにプロットし、3つのデータシリーズのそれぞれに直線を当てはめる。次に、2つのタンニンをスパイクした参照サンプルからの線の傾きを液体試験サンプルからの線の傾きと比較する。液体試験サンプルの傾きと最も類似している傾きを有するタンニンをスパイクした参照サンプルを特定し、さらに分析するために選択する。最も類似していない傾きは棄てる。最も類似したタンニンをスパイクした参照線のうち、吸光度の値の範囲が、液体試験サンプルの吸光度値の範囲と重らない場合、追加の較正用希釈シリーズを調製して測定する。この新しい希釈シリーズは、新しい線形の検量線が、液体試験サンプルシリーズからの吸光度値に当てはまる直線とかさなるよう、修正済み濃度で調製される。2本の線の交点が、液体試験サンプル中のタンニンの濃度を示し、元々の試験物質中に存在しているタンニンの濃度を逆算するために使用される。
Figure 0006742965
を測定する方法:数平均分子量
Figure 0006742965
及び重量平均分子量
Figure 0006742965
は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を使用して決定することができる。分析前に、代表的なタンニンサンプルが、アーカイブ文献において記録されているとおり、アセトブロモ化し(J.Asikkala、T.Tamminen、D.S.Argyropoulos、J.Agric.Food Chem.2012年、60巻、8968〜8973頁)、テトラヒドロフラン(THF)中に完全に溶解するのを確実とする。氷酢酸/臭化アセチル(9:1 v/v)1mL中にタンニン5mgを2時間懸濁させる。次に、この溶媒を減圧下で除去し、20μLのサンプルループに注入する前に、この残留物をHPLCグレードのTHFに溶解して0.45μmシリンジフィルターでろ過する。典型的な分析設定は、以下の具体例に似ている:GPC分析は、コントローラーユニット(CBM−20A)、ポンプユニット(LC20AT)、デガッサーユニット(DGU−20A3)、カラムオーブン(CTO−20AC)、ダイオードアレー検出器(SPD−M20A)及び屈折率検出器(RID−10A)からなる島津製作所の機器を使用して行う。機器の設定は、Shimadzu LabSolutionソフトウェアパッケージ(Version 5.42 SP3)を使用して制御する。3つの分析用GPCカラム(それぞれ7.5×30mm)を、分析用に直列で接続する:Agilent PLgel 5μm 10000Å、次に、Agilent PLgel 5μm 1000Å、及びAgilent PLgel 5μm 500Å。HPLCグレードのTHF(Chromasolv(登録商標)、Sigma Aldrich)を溶離液(40℃において、0.75mL、1分間の定組成)として使用する。標準較正品は、ポリスチレン標準品(Sigma Aldrich、MW範囲162〜5×106gmol−1)を用いて行い、合成した二量体及び三量体のリグニンモデルを使用することにより、較正の下限値を確認/調節する。それぞれのサンプルの最終分析は、オーダーメードのMS Excelをベースとする表計算を使用する、λ=280nmでのUVシグナルの強度を使用して行い、この場合、数平均分子量
Figure 0006742965
及び重量平均分子量
Figure 0006742965
は、ベースインのドリフト及びTHFに由来するアーチファクトを修正後に、所与の時間(分)における測定吸光度(a.u.)に基づいて算出する。
Figure 0006742965
は、式
Figure 0006742965
(式中、
Figure 0006742965
は、数平均分子量であり、
は、
Figure 0006742965
により得られ、Mは、分子量であり、
hiは、所与のlogMの測定点のシグナル強度であり、
Vは、所与のlogMの区間d(logM)に対する曲線の体積であり、
は、所与の分子量である)
に従って算出する。
分析は、三連で実施し、最終値は、標準平均値として得られる。
Figure 0006742965
は、以下の式
Figure 0006742965
(式中、
Figure 0006742965
は、数平均分子量であり、
は、
Figure 0006742965
により得られ、Mは、分子量であり、
hiは、所与のlogMの測定点のシグナル強度であり、
Vは、所与のlogMの区間d(logM)に対する曲線の体積であり、
は、所与の分子量である)
に従い、算出される。
分析は、三連で実施し、最終値は、標準平均値として得られる。
結局、所望の適用に関する、
Figure 0006742965
の必要な調節は、ボールミルを使用するポリマーリグニンの機械的破砕により、オリゴマーリグニンを化学的又は酵素的に重合することにより達成される。
芳香族ヒドロキシル及び脂肪族ヒドロキシ含有量を測定する方法:通常、元々公開されているものの1つに類似した手順を使用することができる(A.Granata、D.S.Argyropoulos、J.Agric.Food Chem.1995年、43巻、1538〜1544頁)。ピリジン及び(CDCl3)(1.6:1 v/v)からなる溶媒混合物は、無水条件下で調製する。NMR溶媒混合物は、アルゴン雰囲気下、モレキュラーシーブ(4Å)で保管する。コレステロールは、上述のNMR溶媒混合物中、0.1mol/Lの濃度で内部標準として使用する。Cr(III)アセチルアセトネート50mgを、緩和剤としてこの標準溶液に加える。
リグニン約30mgをメスフラスコ中で正確に秤量し、上で調製した溶媒溶液400μL中で懸濁させる。内部標準溶液100マイクロリットル、次いで、2−クロロ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサホスホラン(Cl−TMDP)100μLを加える。このフラスコをしっかりと閉め、この混合物を周囲温度で120分間、撹拌する。以下の実施例と類似又は同一の好適な機器を使用して、31P NMRスペクトルを記録する。Bruker 300MHz NMR分光計では、プローブ温度を20℃に設定する。NOE効果を排除するため、逆のゲートデカップリング技法を使用する。定量的検討用の典型的なスペクトルのパラメータは、以下のとおりである:90°パルス幅及び6600Hzの掃引幅。スペクトルは、連続パルス間に15sの遅延により累積する。4Hzの線広がりを適用し、ドリフト補正は、フーリエ変換前に行う。ケミカルシフトは、外部参照として85% H3PO4からの百万分率で表す。報告されているケミカルシフトはすべて、Cl−TMDPを含む水の反応生成物に対するものであり、これは、ピリジン/CDCl3中、132.2ppmにおいて鋭いシグナルを与えるよう観察される。スペクトルの良好な分解能を得るために、合計で256スキャンを得る。報告されているデータの最大標準偏差は、0.02mmol/gである一方、最大標準誤差は、0.01mmol/gである(A.Granata、D.S.Argyropoulos、J.Agric.Food Chem.1995年、43巻、1538〜1544頁)。特徴的なシフト領域(ppm、A.Granata、D.S.Argyropoulos、J.Agric.Food Chem.1995年、43巻、1538〜1544頁に報告されているとおり)におけるシグナル領域に基づく定量は、オーダーメードの表計算を使用して行い、0.1mの濃度の分析用サンプル中に存在している、描写可能なさまざまなホスフィチル化ヒドロキシル基の存在量(mmol/gで与えられる)は、内部標準のシグナルに対して得られた積分値に基づいて決定され、144.5ppm〜145.3ppmの範囲の区間でシグナルを生成する。内部標準に関連するピークに隠れる領域は、粗製NMRデータの標準的処理内のピーク積分間を1.0の値に設定し、これにより、この分析に使用するサンプルの正確な重量を考慮して、比例算術計算の単純規則を使用して存在比を決定することが可能となる。分析は、三連で実施し、最終値は、標準平均値として得られる。
使用方法
表面のクリーニング及び/又は処理過程の洗浄、ゆすぎ及び/又は乾燥工程における、表面、好ましくは布地表面を、本明細書に記載されている組成物又は生成物に接触させるステップを含む、悪臭を低減する方法。この表面が洗浄工程において組成物と接触する場合、好ましくは、タンニンを含む組成物は、クリーニング用組成物となる。この表面がゆすぎ工程において組成物と接触する場合、タンニンを含む組成物は、布地処理用組成物、好ましくは布地柔軟用組成物となる。この表面が乾燥工程において組成物と接触する場合、好ましくは、タンニンを含む組成物は、ドライヤーシートなどの、ドライヤー添加物の形態をとる。乾燥工程は、受動的及び/又は能動的乾燥を含んでもよい。
好ましくは、前記表面、好ましくは布地表面は十分に処理されて、表面の総重量に対して、約0.001ppm〜約100ppmのタンニンが前記表面に提供される。
処理液
処理液の総重量に対して、約0.001ppm〜約500ppm、約0.01ppm〜約100ppm、より好ましくは約0.1ppm〜約50ppmのタンニンを含む、処理液が開示される。
I.合成実施例:
マツ樹皮を空気乾燥する。ウイリーミル粉砕の後、1:5の液中の2% Na2CO3中で抽出に供した。この混合物を2時間、還流した。この固体残留物をろ別し、HClにより注意深く中和した後、回転蒸発により溶媒を除去した。
使用実施例
手洗い用又は洗濯機、通常、トップローディング式洗濯機用の粒状洗濯用洗剤組成物
Figure 0006742965
II.2 通常のフロントローディング式自動洗濯機用の粒状洗濯用洗剤組成物。通常のpHは、約10である。
Figure 0006742965
II.3 重質液体洗濯用洗剤組成物
Figure 0006742965
クリーニング用及び/又は処理用組成物の総重量に対するもの、合計で12%以下の水
実施例II.4 単位用量組成物
Figure 0006742965
(1)
組成物実施例の原料及び注記
LASは、Stepan(Northfield、Illinois、米国)又はHuntsman Corpにより供給されている、平均脂肪族炭素鎖長がC〜C15を有する直鎖アルキルベンゼンスルン酸塩である(HLASは酸型である。)
塩化C12〜14ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムは、Clariant GmbH、ドイツにより供給される。
AE3Sは、Stepan(Northfield、Illinois、米国)により供給されているC12〜15アルキルエトキシ(3)硫酸塩である。
AE7は、Huntsman(Salt Lake City、Utah、米国)より供給される、平均(Javerage)エトキシ化度が7を有するC12〜15アルコールエトキシレートである。
AESは、Shell Chemicalsにより供給されているC10〜18アルキルエトキシ硫酸塩である。
AE9は、Huntsman(Salt Lake City、Utah、米国)より供給される、平均エトキシ化度が9を有するC12〜13アルコールエトキシレートである。
HSAS又はHC1617HSASは、平均炭素鎖長が約16〜17である、中鎖分枝状一級アルキル硫酸塩である。
トリポリリン酸ナトリウムは、Rhodia(Paris、フランス)により供給されている。
ゼオライトAは、IndustrialZeolite(英国)Ltd、Grays、Essex、英国により供給される。
16RSilicateは、Koma、Nestemica、チェコにより供給される。
炭酸ナトリウムは、Solvay(HoustonTexas、米国)により供給されるものである。
ポリアクリレートMW 4500は、BASF(Ludwigshafen、ドイツ)により供給されている。
カルボキシメチルセルロースは、CP Kelco、Arnhem、オランダにより供給されるFinnfix(登録商標)Vである。
好適なキレート剤は、たとえば、DowChemical(Midland、Michigan、米国)より供給される、ジエチレンテトラアミン五酢酸(DTPA)又はSolutia(St Louis、Missouri、米国、Bagsvaerd、デンマーク)により供給される、ヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)である。
Savinase(登録商標)、Natalase(登録商標)、Stainzyme(登録商標)、Lipex(登録商標)、Celluclean(商標)、Mannaway(登録商標)及びWhitezyme(登録商標)はすべて、Novozymes(Bagsvaerd、デンマーク)の製品である。
プロテアーゼは、Genencor International(Palo Alto、California、米国)(たとえばPurafect Prime(登録商標))、又はNovozymes(Bagsvaerd、デンマーク)(たとえばLiquanase(登録商標)、Coronase(登録商標))により供給されるものであってもよい。
蛍光増白剤1は、Tinopal(登録商標)AMSであり、蛍光増白剤2は、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン化フタロシアニン亜鉛であり、ダイレクトバイオレット9は、Pergasol(登録商標)バイオレットBN−Zであり、これらはすべてCiba Specialty Chemicals(Basel、スイス)により供給される。
過炭酸ナトリウムは、Solvay(Houston Texas、米国)により供給されるものである。
タンニンは、マツ樹皮又はグレープシードに由来する。
過ホウ酸ナトリウムは、Degussa(Hanau、ドイツ)により供給されている。
NOBSは、Future Fuels(Batesville、米国)により供給されている、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
TAEDは、ClariantGmbh(Sulzbach、ドイツ)により商標名Peractive(登録商標)下で供給されている、テトラアセチルエチレンジアミンである。
S−ACMCは、Megazyme(Wicklow、アイルランド)によりAZO−CM−CELLULOSEという製品名(製品コードS−ACMC)で販売されている、C.I.リアクティブブルー19とコンジュゲートされているカルボキシメチルセルロースである。
汚れ遊離剤は、Rhodia(Paris、フランス)により供給されているRepel−o−tex(登録商標)PFである。
アクリル酸/マレイン酸コポリマーは、分子量70,000であり、アクリレート:マレートの比は、70:30であり、BASF(Ludwigshafen、ドイツ)により供給されている。
エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸、(S,S)異性体(EDDS)のNa塩は、Octel(Ellesmere Port、英国)により供給されている。
ヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)は、Dow Chemical(Midland、Michigan、米国)により供給される。
泡抑制剤疑集体は、Dow Corning(Midland、Michigan、米国)により供給されている。
HSASは、US 6,020,303及びUS 6,060,443に開示されている中鎖分岐アルキルスルフェートである。
12〜14ジメチルアミンオキシドは、Procter & Gamble Chemicals(Cincinnati、米国)により供給される。
ランダムグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖及び多数のポリビニルアセテート側鎖を有する、ポリ酢酸ビニルグラフトポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は、約6000であり、ポリエチレンオキシドとポリ酢酸ビニルとの重量比は、約40:60であり、グラフト点は50個のエチレンオキシド単位につき1個以下である。
エトキシ化ポリエチレンイミンは、1個の−NH当たり20個のエトキシレーあたり有するポリエチレンイミン(MW=600)である。
陽イオン性セルロース系ポリマーは、Amerchol Corporation(Edgewater NJ)製のLK400、LR400及び/又はJR30Mである。
注:いずれの酵素レベルも、酵素原料の%として表される。
性能データ
本出願人らは、市販の液体洗剤と、縮合型タンニンをやはり含む同一の液体洗剤を比較する、小スケールでの洗浄試験を行った。12分間の32℃(90°F)での洗浄サイクルを行い、次いで、2分間の、15.5℃(60°F)でのすすぎサイクルを行った。洗浄及びすすぎのための水の硬度は、0.1g/L(7gpg)であった。洗浄バラストは、250gのコットンテリー布からなった。悪臭カクテルにより処理された3つの布きれが、この洗浄実験に含まれた。洗浄後、悪臭により処理されたバラスト及び布きれを、50分間、強/コットンの設定の電気式布乾燥器で乾燥した。
経験のある評価者のパネルは、最初に悪臭により処理され、次に洗浄された乾燥した布きれの悪臭強度を評価する。悪臭強度は、0〜100の尺度で評価し、この場合、0は、悪臭がないことを意味し、100は、認識可能な悪臭強度が非常に高いことを意味する。5ポイントの違いは、消費者が認識可能である。縮合型タンニンを含有する液体洗剤により処理された布きれは、洗浄及び乾燥後、液体洗剤でしか処理されなかった布きれより悪臭強度は低い。
Figure 0006742965
本明細書において開示されている寸法及び値は、記載されている正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、別段の指定がないかぎり、このような寸法はそれぞれ、記載されている値及びその値の周辺の機能的に等価な範囲の両方を意味することが意図されている。たとえば「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味するものとする。

Claims (6)

  1. クリーニング用及び/又は処理用補助剤、並びに悪臭を阻止するタンニンを含み、 前記タンニンが、100ダルトン〜10,000ダルトンの重量平均分子量を有し、かつ1.8を超える、脂肪族ヒドロキシルに対する芳香族ヒドロキシルの比を有し、 前記タンニンが前記クリーニング用及び/又は処理用組成物中に、0.001〜1.5重量%の量で存在し、
    前記タンニンが、マツ樹皮、ケブラコ、ミモザ樹皮、トウヒ樹皮、グレープシード及びそれらの混合物から抽出されるタンニンからなる群から選択される、
    布地クリーニング用及び/又は布地処理用組成物の使用であって、
    前記タンニンが縮合型タンニンを含み、
    前記クリーニング用及び/又は処理用補助剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩界面活性剤を含む、
    使用
  2. 前記タンニンが、前記クリーニング用及び/又は処理用組成物中に、0.01〜0.5重量%の量で存在している、請求項1に記載の使用。
  3. 前記クリーニング用及び/又は処理用補助剤が、布地柔軟活性物質を含む、請求項1または2に記載の使用。
  4. 前記クリーニング用及び/又は処理用補助剤が、四級アンモニウムエステル柔軟活性物質を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 前記クリーニング用及び/又は処理用補助剤が、香料、香料送達系及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 前記クリーニング用及び/又は処理用補助剤がキレート剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
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