JP6741413B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ等の半導体発光素子を光源とした発光装置に関する。
従来から半導体発光素子を用いた照明装置が知られている。
半導体発光素子は、高出力にすると、高光出力と同時に大きな熱を発する。そのため、半導体発光素子においてその素子温度をいかに低く抑えるかが、素子の寿命や性能を維持、向上する上で重要である。
そのため、従来の照明装置では、半導体発光素子の放熱のために、半導体発光素子の背面側に放熱器を備えた照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−73654号公報
しかし、このような照明装置を車両に搭載して前照灯として使用した場合、車両の走行によって得られる風の大半は照明装置の前面に当たり、背面側に設置した放熱器に十分風が当たらず、放熱が不十分となる。そのため、照明装置が本来持っている高光出力が出し切れない、すなわち高光出力で駆動できないといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、放熱部の配置位置や形状等を工夫することで放熱効果に優れた発光装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の発光装置は、半導体発光素子を収容した本体部に放熱部が設けられた発光装置であって、前記放熱部は、前記半導体発光素子の直上部に配置された複数の放熱フィンを備えており、前記それぞれの放熱フィンは、長手方向が前記半導体発光素子の光出射方向に沿って隣接配置され、段差部を備えており、隣接する前記放熱フィンの対向側面は、前記段差部より前記光出射方向の前方側が前方側から後方側に向かって隙間が漸次狭くなる傾斜面に形成されていることを特徴としている。
また、本発明の発光装置によれば、前記放熱フィンは、光出射方向の前方側の端面が、後方側に向かって湾曲している構成としてもよい。
また、本発明の発光装置によれ、前記放熱部は、前記半導体発光素子の側方に配置された複数の放熱フィンを備えている構成としてもよい。
また、本発明の発光装置によれば、前記半導体発光素子の直上部に配置された前記隣接する放熱フィンの対向側面には、前記半導体発光素子の直上部を含む前記光出射方向の前方側に段差部が設けられた構成としてもよい。
また、本発明の発光装置によれば、前記半導体発光素子の直上部に配置された前記隣接する放熱フィンの対向側面には、前記半導体発光素子の直上部より前記光出射方向の前方側において、前記光出射方向の前方側から後方側に向かって隙間が漸次狭くなる傾斜面が設けられた構成としてもよい。
また、本発明の発光装置によれば、前記放熱部は、前記半導体発光素子の面側に配置された複数の放熱フィンを備えており、前記半導体発光素子の背面側に配置された前記複数の放熱フィンは、前記本体部の背面から前記光出射方向と反対の後方側に向かって延設された構成としてもよい。
また、本発明の発光装置によれば、前記複数の放熱フィン間を橋渡しする支持部材が更に配置された構成としてもよい。
また、本発明の発光装置によれば、延設された前記複数の放熱フィンの後端部に、支持具に支持された冷却ファンが固定され、前記支持具は、前記本体部筐体の背面側に向かって前記放熱フィンの間に挿入される複数の固定片を備え、前記固定片と対向する前記放熱フィンとが締結部材によって締め付け固定された構成としてもよい。
また、本発明の発光装置によれば、延設された前記複数の放熱フィンの端部に固定具を介して冷却ファンが固定され、前記固定具は、隣接する前記放熱フィンの間に挿入された状態で、前記放熱フィンに対向する側面に、前記放熱フィンに対してねじ固定するための第1ねじ穴部が設けられ、前記冷却ファンの支持板に設けられたねじ穴に対向する側面に、前記支持板を固定するための第2ねじ穴部が前記第1ねじ穴部に直交して設けられた構成としてもよい。
本発明の発光装置によれば、主な発熱源である半導体発光素子の直上部に放熱部を設けることで、放熱効果を向上させることができる。また、本発明の発光装置を車両用前照灯として用いた場合には、放熱フィンを車両の進行方向に沿って配置することで、走行中の風を放熱フィンに効率よく供給することができ、放熱効果を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る発光装置の外観斜視図である。 本発明の実施形態1に係る発光装置の平面図である。 本発明の実施形態1に係る発光装置の正面図である。 本発明の実施形態1に係る発光装置の背面図である。 本発明の実施形態1に係る発光装置のA−A線概略断面図である。 発光装置の本体部の上面に配置された隣接する一対の放熱フィンの部分を拡大して示す概略平面図であり、(a)〜(f)は、各放熱フィンの形状、及びその形状によって形成される隣接する放熱フィン間の空気流路の各種パターンを例示している。 本発明の実施形態2に係る発光装置の外観斜視図である。 本発明の実施形態2に係る発光装置の正面図である。 本発明の実施形態3に係る発光装置を斜め上から見た外観斜視図である。 本発明の実施形態3に係る発光装置を斜め下から見た外観斜視図である。 本発明の実施形態3に係る発光装置の正面図である。 本発明の実施形態4に係る発光装置を斜め上から見た外観斜視図である。 本発明の実施形態4に係る発光装置を斜め下から見た外観斜視図である。 本発明の実施形態4に係る発光装置の正面図である。 本発明の実施形態5に係る発光装置を下から見た底面図である。 本発明の実施形態5に係る発光装置の側面図である。 本発明の実施形態6に係る発光装置おいて、放熱フィンの後部端面に冷却ファンを取り付けるための支持具の斜視図である。 本発明の実施形態6に係る発光装置おいて、支持具によって放熱フィンの後部端面に冷却ファンを取り付けた状態を一部拡大して示す概略平面図である。 支持具と放熱フィンとの取り付け構造部分を拡大して示す概略横断面図である。 本発明の実施形態7に係る発光装置において、放熱フィンの下部端面に冷却ファンを取り付けた状態を示す側面図である。 本発明の実施形態7に係る発光装置において、放熱フィンの下部端面に冷却ファンを取り付けた状態を示す底面図である。 本発明の実施形態7に係る発光装置において、放熱フィンの下部端面に冷却ファンを取り付け固定するための固定具を示す斜視図である。 本発明の発光装置を、車両の前照灯として用いた例を示す車両の概略側面図である。 本発明の発光装置を、車両の前照灯として用いた例を示す車両の概略正面図である。 本発明の発光装置を、車両の前照灯として用いた例を示す車両の概略側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態1に係る発光装置1の外観斜視図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4は同背面図、図5は図2のA−A線概略断面図である。
実施形態1の発光装置1は、半導体レーザ(LD)等の半導体発光素子21を収容した四角筒状の本体部2に、放熱部3が設けられた反射型LD発光装置である。
本体部2は、その底部22に配置された複数個(この例では4個)の半導体発光素子21と、半導体発光素子21から出射した励起光(レーザ光)をそれぞれ反射する複数個(この例では4個)の反射ミラー23と、反射ミラー23で反射された励起光を受けて発光する蛍光体24と、本体部2の光出射方向R1の前方側開口部に装着された投光レンズ25と、を備えている。
なお、投光レンズ25については、図1及び図5においてのみ図示し、その他の図面(以後の実施形態も含む)では図示を省略している。また、発光装置1の正面図である図3(以後の実施形態である図7B、図8C、図9C等も同じ)においては、半導体発光素子21と重なる位置となる反射ミラー23は破線により図示している。
このような構成の発光装置1は、図14A,図14B及び図15に示すように、車両100のフロントバンパーに設けられているヘッドライト101やフォグランプ102、あるいはオプションとして車両のルーフ等に取り付けられる投光機103などの前照灯として用いられる。
このように車両用前照灯として用いられる上記構成の本体部2において、実施形態1では、放熱部3は、半導体発光素子21の直上部である本体部2の上面26に配置された放熱部31と、半導体発光素子21の背面側である本体部2の底部の背面27に配置された放熱部32とを備えている。
具体的に説明すると、各放熱部31,32は、複数の放熱フィン31a,32aを備えており、それぞれの放熱フィン31a,32aは、その長手方向が半導体発光素子21の光出射方向R1に沿って平行に隣接配置されている。実施形態1では、各放熱フィン31a,32aは長方形の板状体に形成されている。
また、本体部2の上面26に配置された各放熱フィン31aは、本体部2の背面27よりさらに光出射方向R1の反対側(以下、後ろ方向という。)R2に向かって延設されており、その延設された部分では、本体部2の背面27から後ろ方向R2に延設された背面側の各放熱フィン32aとそれぞれ上下に連なって一体となっている。
このように、放熱部31,32を本体部2の背面27だけでなく半導体発光素子21の直上部である上面26にも配置することで、放熱効果を向上させることができる。すなわち、本体部2の上面26に放熱フィン31aを配置することで、車両用前照灯として用いられた場合には、車両の走行によって発生する風を前面から効率良く受けることができる。
また、各放熱フィン31a,32aを光出射方向R1に沿って配置することで、車両用前照灯として用いた場合には、各放熱フィン31a,32aの配置方向と車両の走行によって発生する風の方向(空気の流れ方向)Wとが一致するため、風が放熱フィン31aの隅々まで回り込み、効率よく放熱を行うことができる。
さらに、放熱部31,32をフィン形状にすることで、放熱部31,32の表面積を増大させ、同じ占有空間で効率よく風を受けることができるため、放熱効果をさらに向上させることができる。
さらにまた、放熱部31,32をフィン形状とすることで重量の軽量化、材料コストの低減も図ることができる。
また、実施形態1の発光装置1では、半導体発光素子21の直上部である本体部2の上面26に配置された各放熱フィン31aには、隣接する放熱フィン31a,31aの対向側面に、高さ方向に沿って延びた段差部33(主に、図2参照)が設けられている。この段差部33は、半導体発光素子21の直上部を含む光出射方向R1の前方側(図2及び図5では右側)寄りに設けられている。ただし、図5では、半導体発光素子21のほぼ直上部に段差部33を設けた構成として図示している。
この構成によれば、放熱フィン31aの間に流れ込んだ層流の空気は、段差部33のところで乱流となり、空気がかき乱されることによって、半導体発光素子21の直上部において空気と放熱フィン31aとの熱交換が効率良く行われることになる。
図6は、半導体発光素子21の直上部である本体部2の上面26に配置された放熱フィン31aのうち、隣接する一対の放熱フィン31a,31aの部分を拡大して示す概略平面図であり、(a)〜(f)は、各放熱フィン31aの形状、及びその形状によって形成される隣接する放熱フィン31a間の空気流路の各種パターンを例示している。なお、(a)〜(f)には、空気が流れる様子も破線の矢印によって模式的に図示している。
図6(a)に示す放熱フィン31aは、対向側面に形成される段差部33が平面視でL字状となっており、かつ、隣接する放熱フィン31a,31aの対向側面は、この段差部33より光出射方向R1の前方側(図6(a)中、右側)が幅広の平行面、段差部33より後ろ方向R2側(図6(a)中、左側)が幅狭の平行面となっている。
また、図6(b)に示す放熱フィン31aは、対向側面に形成される段差部33が平面視でL字状となっており、かつ、隣接する放熱フィン31a,31aの対向側面は、この段差部33より光出射方向R1の前方側(図6(b)、中右側)が、前方側から後方側に向かって隙間が漸次狭くなる傾斜面に形成され、段差部33より後ろ方向R2側(図6(b)、中左側)が幅狭の平行面となっている。
また、図6(c)に示す放熱フィン31aは、対向側面の段差部に相当する部分33aがなめらかに連続する連続面となっており、かつ、隣接する放熱フィン31a,31aの対向側面は、この部分33aより光出射方向R1の前方側(図6(c)中、右側)が、前方側から後方側に向かって一方の放熱フィン31aの側面が他方の放熱フィン31aの側面に徐々に接近するような傾斜面に形成され、この部分33aより後ろ方向R2側(図6(c)中、左側)の対向側面が幅狭の平行面となっている。
また、図6(d)に示す放熱フィン31aは、対向側面の段差部に相当する部分33aがなめらかに連続する連続面となっており、かつ、隣接する放熱フィン31a,31aの対向側面は、この部分33aより光出射方向R1の前方側(図6(d)、中右側)が、前方側から後方側に向かって隙間が漸次狭くなる傾斜面に形成され、この部分33aより後ろ方向R2側(図6(d)、中左側)が幅狭の平行面となっている。
また、図6(e)に示す放熱フィン31aは、対向側面の段差部に相当する部分33aがなめらかに連続する連続面となっており、かつ、隣接する放熱フィン31a,31aの対向側面は、この部分33aより光出射方向R1の前方側(図6(e)、中右側)が、前方側から後方側に向かって隙間が漸次狭くなる傾斜面に形成され、この部分33aより後ろ方向R2側(図6(d)、中左側)が、この部分33aから後方側に向かって隙間が漸次広くなる傾斜面に形成されている。
また、図6(e)に示す放熱フィン31aは、図6(a)に示す放熱フィン31aの変形例でもあり、段差部33を複数段の階段状(この例では3段)に形成したものである。このように複数段に形成することで、層流として流れ込んできた空気が、各段差部でそれぞれかき乱されることになり、空気と放熱フィン31aとの熱交換がさらに効率よく行われることになる。
<実施形態2>
図7Aは、本発明の実施形態2に係る発光装置1の外観斜視図、図7Bは同正面図である。
実施形態2の発光装置1は、本体部2の形状、及び本体部2の上面に配置された放熱フィン31aの形状以外の部分については、上記実施形態1で説明した発光装置1と同様であるので、ここでは相違する部分のみ説明する。
実施形態2の発光装置1では、本体部2は上部が半円筒形状とされている。従って、本体部2の上面は、実施形態2では半円弧形状の湾曲面26aであり、この湾曲面26a上に放熱フィン31aが配置されている。また、本体部2の上面が湾曲面26aであることから、湾曲面26a上に配置された複数の放熱フィン31aは、光出射方向R1に直交する横方向の中央部から両外側にいくに従って、その長さ(高さ方向の長さ)が順次長くなっている。また、放熱フィン31aの形状は、実施形態1では完全な長方形状であったが、実施形態2では、光出射方向R1の前方側の端面が、後方側に向かって緩やかに湾曲する湾曲面35となっている。
このように放熱フィン31aの前方側の端面を湾曲面35とすることにより、層流として前方側から流れてくる空気が、放熱フィン31aの端面で乱されることなく、放熱フィン31a間に流れ込み、放熱フィン31a間の段差部33でかき乱されることになるため、空気と放熱フィン31aとの熱交換がさらに効率よく行われることになる。また、前方側端部が湾曲していることから本発光装置を取り付ける等作業する際その端部で手を切る等がなく安全に作業をすることができる。
<実施形態3>
図8Aは、本発明の実施形態3に係る発光装置1を斜め上から見た外観斜視図、図8Bは同発光装置1を斜め下から見た外観斜視図、図8Cは同正面図である。
実施形態3の発光装置1は、本体部2に配置された放熱フィンの部分以外の部分については、上記実施形態1で説明した発光装置1と同様であるので、ここでは相違する放熱フィンの部分のみ説明する。
実施形態3の発光装置1では、放熱フィンを、本体部2の上面26及び背面27に加え、左右の側面28にも配置した構成としている。すなわち、本体部2の上面26、背面27及び左右の側面28の四方を放熱フィンで囲んだ構造としている。
実施形態3では、本体部2の上面26に配置する放熱フィン31aについては、実施形態1で説明した放熱フィン31aとほぼ同じであり、違うところは、各放熱フィン31aの上端辺を結ぶ線(仮想線)が正面側からみて湾曲状に形成(主に図8C参照)されている点、及び各放熱フィン31aの光出射方向R1の前方側の端面が、上記実施形態2と同様、後方側に向かって緩やかに湾曲する湾曲面35(主に図8A参照)となっている点である。また、本体部2の背面27に配置する放熱フィン32a(主に図8B参照)は、上記実施形態1で説明した放熱フィン32aと同じ長方形状の板状体である。
一方、本体部2の側面28、この側面28に連なる本体部2の上面26に配置された一番外側(正面からみて左右方向の外側)の放熱フィン31a1の側面、及び、本体部2の側面28に連なる本体部2の背面27に配置された一番外側(正面からみて左右方向の外側)の放熱フィン32a1の側面、の全体(全側面)にわたって、複数の水平放熱フィン34aが配置されている。
各水平放熱フィン34aは、半導体発光素子21の光出射方向R1に沿って平行となるように上下方向に隣接配置されている。すなわち、各水平放熱フィン34aは、本体部2の上面26に垂直に配置された放熱フィン(以下、実施形態3において垂直放熱フィンともいう。)31aに対して、正面から見て直交するように、水平に配置されている。
また、全ての水平放熱フィン34aのうち、外側の垂直放熱フィン31a1の側面に配置された複数の水平放熱フィン34aは、その上端辺を結ぶ線(仮想線)が正面側からみて湾曲状に形成(主に図8C参照)されている。すなわち、各垂直放熱フィン31aの上端辺を結ぶ湾曲状の仮想線と、水平放熱フィン34aの上端辺を結ぶ湾曲状の仮想線とが一連に繋がるような形状に形成されている。
さらに、各水平放熱フィン34aの光出射方向R1の前方側の端面も、後方側に向かって緩やかに湾曲する湾曲面35(主に図8A参照)となっている。
なお、水平放熱フィン34aの形状としては、図6で説明した各種形状パターンを適用することが可能である。
このように、放熱フィンを本体部2の上面26及び背面27だけでなく本体部2の左右の側面28にも配置することで、放熱効果をさらに向上させることができる。すなわち、本体部2の上面26及び側面28に放熱フィン31a,34aを配置することで、車両用前照灯として用いられた場合には、車両の走行によって発生する風を前面から効率良く受けることができるからである。
また、各放熱フィン31a,34aを光出射方向R1に沿って配置することで、車両用前照灯として用いられた場合には、各放熱フィン31a,34aの配置方向と車両の走行によって発生する風の方向(空気の流れ方向)Wとが一致するため、風が垂直放熱フィン31a及び水平放熱フィン34aの隅々まで回り込み、効率よく放熱を行うことができる。
さらに、フィン形状にすることで、放熱部の表面積を増大させ、同じ占有空間で効率よく風を受けることができるため、放熱効果をさらに向上させることができる。さらにまた、フィン形状とすることで重量の軽量化、材料コストの低減も図ることができる。
このように、実施形態3に係る発光装置1は、車両の走行中に空気が抜けるように上部と側面に、空気が抜ける方向に沿って放熱フィンを設置している。従って、車両の走行中、側面からも空気が抜けるようになるため効率よく放熱できる。従って、実施形態3に係る発光装置1を、走行中のみ点灯するような照明装置、または、停車中はレーザ(半導体発光素子21)のパワーを落とし、走行中は速度に応じてレーザの出力を変えるような照明装置、さらには、高速走行中のみレーザの出力をハイパワーに設定する照明装置等に用いることで、高い放熱効果を得ることができる。
<実施形態4>
図9Aは、本発明の実施形態4に係る発光装置1を斜め上から見た外観斜視図、図9Bは同発光装置1を斜め下から見た外観斜視図、図9Cは同正面図である。
実施形態4の発光装置1は、上記実施形態3の発光装置1の変形例であり、水平放熱フィン34aの配置方向が実施形態3とは異なっている。すなわち、実施形態4では、水平放熱フィン34aの代わりに垂直放熱フィン36aを配置している。
具体的に説明すると、実施形態4では、本体部2の側面28、この側面28に連なる本体部2の上面26に配置された一番外側(正面からみて左右方向の外側)の放熱フィン31a1の側面、及び、本体部2の側面28に連なる本体部2の背面27に配置された一番外側(正面からみて左右方向の外側)の放熱フィン32a1の側面、の全体(全側面)にわたって、複数の垂直放熱フィン36aが配置されている。
各垂直放熱フィン36aは、半導体発光素子21の光出射方向R1に対面するように垂直に配置されており、かつ、本体部2の正面側から背面27に配置された放熱フィン32aの後端部に向かって、所定の隙間間隔で前後方向に隣接配置されている。すなわち、各垂直放熱フィン36aは、本体部2の上面26に垂直に配置された放熱フィン(以下、実施形態4において垂直放熱フィンともいう。)31aに対して、上方向から見て(平面視で)直交するように配置されている。
また、全ての垂直放熱フィン36aの上部側の端面は、下部側に向かって緩やかに湾曲する湾曲面35(主に図9C参照)となっている。すなわち、垂直放熱フィン31aの上端辺を結ぶ湾曲状の仮想線と、垂直放熱フィン36aの湾曲面35とが、正面から見たとき一連に繋がるような略円弧状に形成されている(主に図9C参照)。
さらに、全ての垂直放熱フィン36aのうち、光出射方向R1の前方側に配置された複数の垂直放熱フィン36a1は、その横幅が、前方側から後方側に向かうに従って徐々に幅広となるように形成されている。すなわち、これら垂直放熱フィン36a1の側端辺を結ぶ仮想線が湾曲形状となるように形成(主に図9A,図9B参照)されている。
このように、放熱フィンを本体部2の上面26及び背面27だけでなく本体部2の左右の側面28にも配置することで、放熱効果をさらに向上させることができる。また、本体部2の左右の側面28に配置する放熱フィンを垂直に設けることで、放熱フィンで熱交換された空気は隙間を上昇して上方に抜けるので、放熱効果をさらに向上させることができる。さらに、車両静止時には前方からの風はないが、自然対流する上下の空気の動きを効果的に捉え放熱効果を向上させることができる。
すなわち、実施形態3の水平放熱フィン34aのように設置面に対して放熱フィンを水平に設置するよりも、実施形態4の垂直放熱フィン36aのように設置面に対して放熱フィンを垂直に設置するほうが、車両静止時(停車中)の放熱効果に優れている。走行中に点灯しているときよりも、点灯したままで停車しているときのほうが、放熱条件が厳しくなるからである。つまり、走行中は上部の放熱フィン31aが大きく放熱効果を発揮し、停車中は上部と側面の両方の放熱フィンで放熱効果を果たすことができる。特に、長時間の停車は自然空冷に頼るところが大きいため、レーザ(半導体発光素子21)の熱も大きくなる。従って、実施形態4の発光装置1によれば、走行中でも停車中でもどちらもバランス良く放熱を行うことができる。
<実施形態5>
図10Aは、本発明の実施形態5に係る発光装置1を下から見た底面図、図10Bは同側面図である。
実施形態5の発光装置1は、本体部2の背面27に配置した放熱フィン32aを後方側に長くなるように延ばしたものであり、これに伴って本体部2の上面26に配置した放熱フィン31aも後方側に長くなるように延ばしている。
この場合、放熱フィン31a,32aは、表面積を増大させるために(すなわち、フィン数を増やすために)薄くなっており、強度が十分ではない。
そのため、実施形態5の発光装置1では、本体部2の背面27から後方側に延設された複数の放熱フィン32a間を橋渡しする形で、放熱も兼ねる支持部材37を設けている。この支持部材37は、本実施形態5では、前後方向の中央部と後端部近傍の2箇所に設けているが、設ける箇所は2箇所に限らす、必要に応じて増やせばよい。また、支持部材37の大きさや形状は適宜調整してもよい。
支持部材37を設けることで、放熱フィンの強度を高めることができる。また、支持部材37を設けることで、幅方向の中央部の放熱フィン32acの熱を両外側の放熱フィン32aに逃がすことができ、フィン全体の温度が均等になりやすくなって、放熱性を向上させることができる。
なお、実施形態5に係る発光装置1では、図10Aに示すように、両外側の放熱フィン32a1は、内部の放熱フィン32aを守るために厚くなっている。また、中央部の放熱フィン32acも両外側の放熱フィン32a1ほどではないが厚くなっている。中央部の放熱フィン32acは、個々のレーザ(この例では4個の半導体発光素子21)の発熱源の中心に位置する放熱フィンであり、この部分の温度が一番冷えにくいため、中心部に位置する放熱フィン32acを厚くすることによって、熱をフィンの先端まで伝わり易くしている。さらに、橋渡し構造であるため、その橋渡しから隣接する放熱フィン32aへの放熱も期待できる。
レーザ照明ではスポット径が小さいため、本体部2自体を小さくすると、その分放熱性を良くするために大きな放熱フィンが必要となる。この場合、正面からみて本体部2の上下や左右に大きな放熱フィンを配置すると、レーザ照明自体の小型化が阻害されることになる。また、車両用前照灯では、横方向に大きいより前後方向に長い方がスペースを有効に活用できるため、半導体発光素子の後ろ側に長い放熱フィンを設ける方が好ましい。
しかし、長い放熱フィンを用いて放熱性を良くする場合、どうしても細くて長いフィンを使用しなければならず、放熱性を良くしようとすると、表面積を増やすために放熱フィンは薄くせざるを得ない。一方、薄い放熱フィンの問題は、長くなるほど強度が弱くなり、曲がったり折れるなどの変形の可能性があるという点である。そこで、実施形態5のように、後方側に延設された複数の放熱フィン32a間を支持部材37で橋渡しすることで、放熱フィン32aの強度を保つことができる。
なお、支持部材37の材料は、放熱フィン32aの材料と同じであっても異なる材料であってもよい。異なる材料を用いる場合には、ヒートパイプなど熱伝導率の良い材料を用いることで、熱伝導し易くなり、熱をより逃がす効果が増大する。一方、放熱フィン32aと同じ材料を用いる場合には、ヒートパイプ等より安価に作製することができる。
<実施形態6>
本発明の実施形態6に係る発光装置1は、放熱フィンの放熱効果を高めるために、上記実施形態1〜5の発光装置1において、放熱フィン31a,32aの後部端面に、本体部2の背面27と対向するように冷却ファン41を取り付けたものである。
図11Aは、放熱フィン31a,32aの後部端面に冷却ファン41を取り付けるための支持具51の斜視図、図11Bは、支持具51によって放熱フィン31a,32aの後部端面に冷却ファン41を取り付けた状態を一部拡大して示す概略平面図、図12は、支持具51と放熱フィン32aとの取り付け構造部分を拡大して示す概略横断面図である。
この支持具51は、略円環状に形成された偏平な板状体の支持本体部52を備えている。支持本体部52の中央部には、冷却ファン41のファン本体部42を嵌め込んで支持するための円弧状の取付穴53が開設されており、支持本体部52の上部側は、この取付穴53に沿って円弧状に形成されている。
また、支持本体部52の取付穴53を介して左右両側の側面には、該側面から垂直に立ち上がった一対の固定片54,54が形成されている。この固定片54,54は、取付穴53にファン本体部42を嵌め込んで取り付けた状態において、ファン本体部42とは反対方向に延設されている。
固定片54,54の厚みD1は、発光装置1の本体部2の背面27に配置された放熱フィン32aのうち、左右両外側の放熱フィン32a1と、これに隣接するその内側の放熱フィン32a2との間の隙間Pの間隔D11とほぼ同じかそれよりも若干幅狭となるように形成されている。図11Bでは、固定片54が挿入し易いように若干幅狭に形成されている。
また、固定片54,54の外側面同士の間隔D2は、発光装置1の本体部2の背面27に配置された放熱フィン32aのうち、左右両外側の放熱フィン32a1,32a1の内側面の間隔D12に対応するように(すなわち、それぞれの隙間Pにそれぞれの固定片54がスムーズに挿入できるような位置関係となるように)設定されている。
また、固定片54には、厚み方向に貫通する雌ねじ穴54aが設けられている。
また、支持本体部52の側面には、固定片54の下部近傍にクリップ片55が取り付けられている。このクリップ片55は、弾性変形可能な薄板状の部材(例えば、板バネや弾性を有する樹脂部材等)によって略L字状に屈曲形成されており、短片55a側が支持本体部52の側面への取付片、長片55b側が放熱フィン32aへの係止片となっている。係止片(長片)55bの先端部55b1は、放熱フィン32aの先端部に当接した係止片55bが、放熱フィン32aの内側面に押し込まれてスムーズに挿入できるように、円筒状に丸められている。また、クリップ片55の取付片(短片)55aは、ビス等71によって支持本体部52の側面に取り付けられている。
一方、発光装置1の本体部2の背面27に配置された放熱フィン32aのうち、左右両外側の放熱フィン32a1の側面には、固定片54に形成された雌ねじ穴54aに対向する位置にねじ挿通穴38が設けられている。
このような構成において、本実施形態6では、冷却ファン41を次のようにして放熱フィン32aに取り付ける。
まず、支持本体部52の取付穴53に冷却ファン41のファン本体部42を嵌め込んで一体に取り付けた状態で、支持具51のそれぞれの固定片54,54を、発光装置1の本体部2の背面27に配置された左右両外側の放熱フィン32a1,32a1と、これらに隣接するその内側の放熱フィン32a2,32a2との間の隙間P,Pにそれぞれ挿入する。このとき、クリップ片55の係止片(長片)55bも、左右両外側の放熱フィン32a1,32a1の内側面に沿って押し込まれるように挿入される。図11Bには、押し込まれる前の係止片(長片)55bの位置を二点鎖線で示している。挿入された係止片(長片)55bには、外側へ広がろうとする付勢力が働き、その付勢力によって、冷却ファン41(正確には支持具51)が放熱フィン32aの後端面に当接して保持(仮保持)される。そして、この仮保持状態において、固定片54に設けられた雌ねじ穴54aと発光装置1の本体部2の背面27に配置された左右両外側の放熱フィン32a1に設けられたねじ挿通穴38とを位置合わせし、放熱フィン32a1の外側から、ねじ挿通穴38を通して雌ねじ穴54aに締結部材である雄ねじ部材(ビス等)70をねじ込むことで、支持具51を放熱フィン32aの後端面に強固に固定(締結固定)することができる。
放熱フィンの効果を高めるために、放熱フィンに冷却ファンを取り付ける場合、車載のデッドスペースを生かすために細長い放熱フィンを使用すると(上記実施形態5の場合)、細長い放熱フィンの後端面に冷却ファンを取り付けることになる。この場合、放熱フィンの後端面にねじ穴を設けて冷却ファンを直接ねじ止め固定する従来の手法は、放熱フィンが薄いため困難である。
そこで、本実施形態6のように放熱フィン32a1の側面にねじ挿通穴38を設け、冷却ファン41を支持する支持具51側に支持本体部52の側面から雄ねじ穴54aを有する固定片54を延設して、放熱フィン32a1の側面から支持具51を固定する構造とすることで、上記従来の問題を解決することができる。
<実施形態7>
本発明の実施形態7に係る発光装置1は、上記実施形態6の変形例であり、冷却ファン41を放熱フィン32aの下部端面に取り付けたものである。
図13Aは、放熱フィン32aの下部端面に冷却ファン41を取り付けた状態の側面図、図13Bは、放熱フィン32aの下部端面に冷却ファン41を取り付けた状態の底面図、図13Cは、放熱フィン32aの下部端面に冷却ファン41を取り付け固定するための固定具61を示す斜視図である。
実施形態7では、冷却ファン41は、発光装置1の本体部2の近傍において、細長に形成された放熱フィン32aの下部端面に取り付けられている。すなわち、冷却ファン41は、発熱源である半導体発光素子21や蛍光体24の近傍に配置されており、発熱源から放熱フィン32aに伝わった熱をより早く冷却する配置構成となっている。
実施形態7では、冷却ファン41を配置する放熱フィン32aの下部端面を切り欠いて、冷却ファン41を収容するための凹部39が設けられている。冷却ファン41は、この凹部39に嵌め込まれて取り付けられることにより、発光装置1を正面(図13Aでは右側)から見たとき、冷却ファン41が本体部2の外周部からはみ出さないように配置されている。ただし、放熱フィン32aの下部側に配置スペースがある場合には、このような凹部39は必ずしも必要ではない。すなわち、冷却ファン41が放熱フィン32aの下部からはみ出していてもかまわない。
冷却ファン41を放熱フィン32aに取り付け固定する固定具61は、図13Cに示すように、略直方体形状に形成されており、一側面62aから対向する他側面62bにかけて第1ねじ穴部63が設けられ、一側面62aに直交する下面64aから対向する上面64bにかけて第2ねじ穴部65が、第1ねじ穴部63に直交して設けられている。なお、固定具61の下面64aには一段凹んだ段差部64a1が設けられており、後述する冷却ファン41の略四角形状の支持枠板(支持板)45の四隅部にそれぞれ嵌め合わせて、取り付け時の位置合わせが容易に行えるようになっている。
一方、外側の放熱フィン32a1,32a1の側面には、固定具61をねじ固定するためのねじ挿通穴38が設けられている。このねじ挿通穴38は、一方の放熱フィン32a1に対して水平方向(光出射方向R1と平行な方向)の2箇所に設けられており、両外側の放熱フィン32a1,32a1全体では4箇所に設けられている。
また、冷却ファン41の略四角形状の支持枠板45の四隅部には、冷却ファン41を固定具61の第2ねじ穴部65にねじ固定するためのねじ挿通穴46がそれぞれ設けられている。
このような構成において、本実施形態7では、冷却ファン41を次のようにして放熱フィン32aに取り付ける。
まず、冷却ファン41の支持枠板45の四隅部にそれぞれ固定具61の下面64a側の段差部64a1を嵌め合わせて位置決めし、この状態で、支持枠板45側から、支持枠板45のねじ挿通穴46を通して固定具61の第2ねじ穴部65に締結部材である雄ねじ部材(ビス等)70をねじ込むことで、固定具61を冷却ファン41の支持枠板45に固定(締結固定)する。
次に、固定具61が固定された冷却ファン41を、放熱フィン32aの下部端面に設けられた凹部39に嵌め込んで収容する。このとき、各固定具61は、発光装置1の本体部2の背面27に配置された左右両外側の放熱フィン32a1,32a1と、これらに隣接するその内側の放熱フィン32a2,32a2との間の隙間P,Pにそれぞれ挿入される。これにより、固定具61の第1ねじ穴部63と外側の放熱フィン32a1に設けられたねじ挿通穴38とが一致するので、この状態において、放熱フィン32a1の外側から、ねじ挿通穴38を通して固定具61の第1ねじ穴部63に締結部材である雄ねじ部材(ビス等)70をねじ込む。これにより、固定具61を介して冷却ファン41が放熱フィン32aの下部端面に強固に固定(締結固定)される。
なお、取り付け手順としては、まず固定具61を放熱フィン32aに取り付け、その後、この固定具61に冷却ファン41を取り付けるようにしてもよい。
本実施形態7によれば、発熱源である半導体発光素子21や蛍光体24の近傍に配置された放熱フィン32aに対して上昇気流を起こすことができるため、放熱効率を向上させることができる。
また、市販の冷却ファンを実施形態7のように取り付けようとした場合、市販の冷却ファンのねじ挿通穴は、薄い放熱フィン32aに沿って平行に(すなわち、放熱フィン32aの端面に対して垂直に)配置されていることがほとんどである。そのため、実施形態7では、垂直ねじ固定コネクタとして図13Cに示す固定具61を用いることで、市販の冷却ファンの固定を可能としたものである。
なお、発光装置1の電源は、放熱フィン32aの下部端面の凹部39に嵌め込んで収容された冷却ファン41の下に配置することが可能であるが、放熱性を考慮すれば別ユニットとして離して配置した方が好ましい。
加えて冷却ファンを設置した場合、冷却ファンを常時動作させると、消費電力が上昇してしまう。また冷却ファンのベアリングが早期に寿命を迎えてしまう。そこで、半導体発光素子の温度を検知し、温度が上昇したときのみ冷却ファンが動作するようにする、あるいは温度に応じて冷却ファンの回転数を制御することが好ましい。このようにすることで効率的に放熱することができ、消費電力を低減でき、冷却ファンの寿命も延命できる。
なお、冷却ファンを半導体発光素子の温度に応じて制御した場合、車速が十分上昇した場合には十分な風が当たるため、冷却ファンに電力を供給する必要はなく、無駄に冷却ファンを回転させるばかりである。そこで、このような場合には、ファン駆動部を電動機としてではなく発電機として動作させ、バッテリ等の蓄電手段に発電した電気エネルギーを蓄蔵することが好ましい。これにより、車速が十分な時に棄てていたエネルギーを回収し、総合的な電力効率の向上を図ることができる。さらに、回収した電力を停車時のファン駆動に用いればより効率的な運用ができる。
この際、蓄電手段は電気二重層キャパシッタを用いることが好ましい。本発明の発光装置1のファン駆動はON・OFFを頻繁に行うこととなり、それに伴い充放電を頻繁に繰り返すことになる。このような用途では、電解コンデンサでファンモータを駆動するには容量不足であり、繰り返し充電回数に制限のあるNi−He電池ではすぐ寿命を迎えてしまう。従って、蓄電手段としては電気二重層キャパシッタを用いるのが良い。電気二重層キャパシッタは、繰り返し充電回数にほぼ制限がなく寿命が長いからである。
本発明の発光装置1は、半導体発光素子21として半導体レーザを用いている。半導体レーザを用いた場合、光源として理想に近い点光源となるため高い輝度が得られ、特にヘッドライトに用いた場合、収束した光を遠方まで照射することができるので、ヘッドライトとして好適である。
なお、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明は、熱源として半導体発光素子を備えた発光装置及びこれを車両のヘッドランプ等の照明装置として用いた車両用前照灯に適用しているが、車両用に限定されるものではなく、単純に放熱を必要とする装置全般に寄与するところは大きい。
1 発光装置
2 本体部
3 放熱部
21 半導体発光素子
22 底部
23 反射ミラー
24 蛍光体
25 投光レンズ
26 上面
26a 湾曲面
27 背面
28 側面
31,32 放熱部
31a 放熱フィン(垂直放熱フィン)
32a 放熱フィン
32a1 外側の放熱フィン
32a2 内側の放熱フィン
33 段差部
34a 水平放熱フィン
35 湾曲面
36a 垂直放熱フィン
37 支持部材
38 ねじ挿通穴
39 凹部
41 冷却ファン
42 ファン本体部
45 支持枠板(支持板)
46 ねじ挿通穴
51 支持具
52 支持本体部
53 取付穴
54 固定片
54a 雄ねじ穴
55 クリップ片
55a 短片(取付片)
55b 長片(係止片)
61 固定具
62a 一側面
62b 他側面
63 第1ねじ穴部
64a 下面
64a1 段差部
64b 上面
65 第2ねじ穴部
70 雄ねじ部材(締結部材)
100 車両
101 ヘッドライト
102 フォグランプ
103 投光機
R1 光出射方向

Claims (5)

  1. 半導体発光素子を収容した本体部に放熱部が設けられた発光装置であって、
    前記放熱部は、前記半導体発光素子の直上部に配置された複数の放熱フィンを備えており、
    前記それぞれの放熱フィンは、長手方向が前記半導体発光素子の光出射方向に沿って隣接配置され、段差部を備えており、
    隣接する前記放熱フィンの対向側面は、前記段差部より前記光出射方向の前方側が前方側から後方側に向かって隙間が漸次狭くなる傾斜面に形成されていることを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置であって、
    前記放熱フィンは、光出射方向の前方側の端面が、後方側に向かって湾曲していることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発光装置であって、
    前記放熱部は、前記半導体発光素子の側方に配置された複数の放熱フィンを備えていることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1つに記載の発光装置であって、
    前記放熱部は、前記半導体発光素子の背面側に配置された複数の放熱フィンを備えており、
    前記半導体発光素子の背面側に配置された前記複数の放熱フィンは、前記本体部の背面から前記光出射方向と反対の後方側に向かって延設されていることを特徴とする発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置であって、
    前記複数の放熱フィン間を橋渡しする支持部材が更に配置されていることを特徴とする発光装置。
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