JP6740869B2 - 地絡検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地絡検出装置に関し、詳しくは、モータとインバータと蓄電装置と昇圧コンバータとを備える駆動装置におけるインバータよりもモータ側の交流エリアの地絡を検出する地絡検出装置に関する。
従来、モータと、モータを駆動するインバータと、インバータに電力ラインを介して接続されたバッテリと、電力ラインの負極側ラインに接続された漏電検出信号検出器と、を備える駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、漏電検出信号検出器は、接地された発振電源と、発振電源に接続された検出抵抗と、検出抵抗と簡易モデルとに接続されたカップリングコンデンサと、検出抵抗とカップリングコンデンサとの接続部の電圧を検出する電圧センサと、を備える。簡易モデルは、モータやインバータ,バッテリを含む回路のモデルであり、カップリングコンデンサと接地とに互いに並列に接続された絶縁抵抗およびコモンモードコンデンサを備える。電圧センサは、簡易モデルのインピーダンスが大きいとき(漏電なしのとき)には、発振電源とほぼ同じ振幅の電圧波形を出力し、簡易モデルのインピーダンスが小さいとき(漏電ありのとき)には、発振電源よりも小さい振幅の電圧波形を出力する。したがって、電圧センサからの出力(電圧波形)の振幅を用いて正常(漏電なし)か異常(漏電あり)かの漏電判定を行なう。そして、この漏電判定を用いて、インバータのゲート許可でもゲート遮断でも漏電判定が異常のときには、インバータよりもバッテリ側の直流エリアで漏電が生じていると切り分け、インバータのゲート遮断で漏電判定が正常でゲート許可としたときに漏電判定が異常に変化したときには、インバータよりもモータ側の交流エリアで漏電が生じていると切り分ける。
特開2011−172373号公報
上述の手法では、検出抵抗とカップリングコンデンサとの接続部の電圧を電圧センサにより検出して用いるために、電圧波形の振幅の信頼性の確保に要する時間が比較的長くなり、交流エリアで漏電が生じていると切り分けるのに要する時間が比較的長くなる、という課題があった。このため、上述の手法とは異なる手法(発振電源やカップリングコンデンサを用いない手法)により、交流エリアの漏電(地絡)を検出できるようにすることが要求されている。
本発明の地絡検出装置は、モータとインバータと昇圧コンバータとバッテリとを備える駆動装置におけるインバータよりもモータ側の交流エリアの地絡を検出する手法を提案することを主目的とする。
本発明の地絡検出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の地絡検出装置は、
モータと、複数のスイッチング素子のスイッチングにより前記モータを駆動するインバータと、蓄電装置と、前記蓄電装置が接続された低電圧側電力ラインの電力を昇圧して前記インバータが接続された高電圧側電力ラインに供給可能な昇圧コンバータと、を備える駆動装置における前記インバータよりも前記モータ側の交流エリアの地絡を検出する地絡検出装置であって、
前記低電圧側電力ラインの負極側ラインとグランドとの間の電圧を検出電圧として検出する電圧検出部と、
前記検出電圧から所定周波数よりも大きい周波数の成分を除去してフィルタ後電圧とするフィルタ部と、
前記フィルタ後電圧が比較電圧よりも大きいときにカウント値をカウントアップするカウント部と、
前記カウント値が第1閾値よりも大きくなったときには、前記高電圧側電力ラインの電圧が前記比較電圧以下となるように前記昇圧コンバータを制御する第1制御を実行する第1制御部と、
前記第1制御を所定時間に亘って実行したときの前記カウント値のカウントアップ量が所定値以下のときには、前記高電圧側電力ラインの電圧が前記比較電圧よりも高くなるように前記昇圧コンバータを制御する第2制御を実行する第2制御部と、
前記第2制御の実行中に前記カウント値が前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときには、前記地絡が生じていると判定する地絡判定部と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の地絡検出装置では、低電圧側電力ラインの負極側ラインとグランドとの間の電圧を検出電圧として検出し、検出電圧から所定周波数よりも大きい周波数の成分を除去してフィルタ後電圧とし、フィルタ後電圧が比較電圧よりも大きいときにカウント値をカウントアップする。そして、カウント値が第1閾値よりも大きくなったときには、高電圧側電力ラインの電圧が比較電圧以下となるように昇圧コンバータを制御する第1制御を実行し、第1制御を所定時間に亘って実行したときのカウント値のカウントアップ量が所定値以下のときには、高電圧側電力ラインの電圧が比較電圧よりも高くなるように昇圧コンバータを制御する第2制御を実行し、第2制御の実行中にカウント値が第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときには、インバータよりもモータ側の交流エリアの地絡が生じていると判定する。交流エリアの地絡が生じると、インバータの複数のスイッチング素子のスイッチングにより、負極側ラインとグランドとの間の電圧は、値0と高電圧側電力ラインの電圧との間で変動するようになる。したがって、交流エリアに地絡が生じていてカウント値が第1閾値よりも大きくなったときに第1制御を実行すると、カウント値のカウントアップが制限されるようになり、その後に第2制御を実行すると、カウント値がカウントアップされるようになる。このため、こうした手法により、発振電源やカップリングコンデンサを用いずに、交流エリアの地絡を検出することができる。
本発明の一実施例としての地絡検出装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット70により実行されるカウントルーチンである。 電子制御ユニット70により実行される地絡検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。 フィルタ後電圧VLGfおよびカウント値Cの様子の一例を示す説明図である。 地絡検出装置の動作の一例を示す説明図である。 変形例の電気自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置および地絡検出装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、昇圧コンバータ40と、地絡検出回路50と、電子制御ユニット70と、を備える。実施例では、駆動装置としては、モータ32とインバータ34とバッテリ36と昇圧コンバータ40と電子制御ユニット70とが相当し、地絡検出装置としては、地絡検出回路50と電子制御ユニット70とが相当する。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧側電力ライン42に接続されている。このインバータ34は、6つのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、高電圧側電力ライン42の正極母線と負極母線とに対して、ソース側とシンク側になるように、2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれ、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット70によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。高電圧側電力ライン42の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えば定格電圧が300V程度のリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44に接続されている。低電圧側電力ライン44の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
昇圧コンバータ40は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに接続されている。この昇圧コンバータ40は、2つのトランジスタT31,T32と、2つのダイオードD31,D32と、リアクトルLと、を有する。トランジスタT31は、高電圧側電力ライン42の正極母線に接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極母線と、に接続されている。2つのダイオードD31,D32は、それぞれ、トランジスタT31,T32に逆方向に並列接続されている。リアクトルLは、トランジスタT31,T32同士の接続点と、低電圧側電力ライン44の正極母線と、に接続されている。昇圧コンバータ40は、電子制御ユニット70によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を電圧の昇圧を伴って高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を電圧の降圧を伴って低電圧側電力ライン44に供給したりする。
地絡検出回路50は、電圧センサ51と、ローパスフィルタ52と、を備える。電圧センサ51は、低電圧側電力ライン44の負極側ラインとグランド(接地)との間の電圧を検出電圧VLGとして検出する。ローパスフィルタ52は、検出電圧VLGから所定周波数よりも大きい周波数の成分を除去してフィルタ後電圧VLGfとする。
電子制御ユニット70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,不揮発性のフラッシュメモリ,入出力ポートを備える。電子制御ユニット70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θmや、モータ32の各相に流れる電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサからの電圧Vbや、バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサからの電流Ibも挙げることができる。さらに、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからのコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VHや、コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからのコンデンサ48(低電圧側電力ライン44)の電圧VLも挙げることができる。加えて、ローパスフィルタ52からのフィルタ後電圧VLGfも挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。電子制御ユニット70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット70から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号や、昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号を挙げることができる。電子制御ユニット70は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。また、電子制御ユニット70は、電流センサからのバッテリ36の電流Ibの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。また、モータ32を目標動作点(トルク指令Tm*および回転数Nm)で駆動できるように高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定し、高電圧側電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32のスイッチング制御を行なう。以下、この昇圧コンバータ40の制御を「通常制御」という。
次に、こうして構成された電気自動車20が備える地絡検出装置の動作、具体的には、駆動装置におけるインバータ34よりもモータ32側の交流エリアの地絡を検出する動作について説明する。図2は、電子制御ユニット70により実行されるカウントルーチンであり、図3は、電子制御ユニット70により実行される地絡検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。図2のルーチンは、繰り返し実行され、図3のルーチンは、交流エリアの地絡が本判定されていないときに繰り返し実行される。以下、順に説明する。
図2のカウントルーチンについて説明する。このルーチンが実行されると、電子制御ユニット70は、まず、地絡検出回路50のローパスフィルタ52からフィルタ後電圧VLGfを入力し(ステップS100)、入力したフィルタ後電圧VLGfと比較電圧Vrefとを比較する(ステップS110)。そして、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vref以下のときには、カウント値Cをカウントアップせずに即ち保持して(ステップS120)、本ルーチンを終了し、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefよりも大きいときには、カウント値Cを値1だけカウントアップして(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
ここで、比較電圧Vrefは、交流エリアの地絡が生じている可能性があるか否かを判定するのに用いられる閾値であり、例えば、昇圧コンバータ40の制御が上述の通常制御である場合に高電圧側電力ライン42の電圧VHを許容上限電圧VHlim(例えば580Vや600V,620Vなど)以下の範囲内で調節するものにおいて、480Vや500V,520Vなどの値を用いることができる。交流エリアの地絡が生じていないときには、フィルタ後電圧VLGfは、定格電圧(例えば300V程度)の1/2付近で変動する。一方、交流エリアの地絡が生じているときには、フィルタ後電圧VLGfは、値0と高電圧側電力ライン42の電圧VHとの間で変動する。これは、以下の理由による。いま、交流エリアの三相のうち一相の地絡が生じたときを考える。このとき、トランジスタT11〜T13のうち地絡が生じた相に対応するトランジスタがオンしたときには、グランドが高電圧側電力ライン42の正極側ラインと等電位になるから、フィルタ後電圧VLGfは高電圧側電力ライン42の電圧VHに等しくなる。一方、トランジスタT14〜T16のうち地絡が生じた相に対応するトランジスタがオンしたときには、グランドが高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極側ラインと等電位になるから、フィルタ後電圧VLGfは値0となる。こうした理由により、交流エリアの地絡が生じているときには、フィルタ後電圧VLGfが値0と高電圧側電力ライン42の電圧VHとの間で変動すると考えらられる。
カウント値Cは、イグニッションスイッチ80がオンされたときに初期値としての値0が設定され、その後は、図3の地絡検出ルーチンからのリセット指示により値0にリセットされる。このカウント値Cは、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefよりも大きい積算時間を意味する。フィルタ後電圧VLGfおよびカウント値Cの様子の一例を図4に示す。
次に、図3の地絡検出ルーチンについて説明する。このルーチンが実行されると、図2のカウントルーチンにより設定されるカウント値Cを入力し(ステップS200)、入力したカウント値Cを閾値Cref1と比較する(ステップS210)。そして、カウント値Cが閾値Cref1以下のときには、本ルーチンを終了する。一方、カウント値Cが閾値Cref1よりも大きいときには、交流エリアの地絡を仮判定し(ステップS220)、そのときのカウント値Cを仮判定カウント値Csetに設定する(ステップS230)。ここで、閾値Cref1は、例えば、150msecや200msec,250msecなどに相当する値を用いることができる。
続いて、高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*に比較電圧Vref以下の値(比較電圧Vrefよりもある程度低い値とするのが好ましい)を設定すると共に高電圧側電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧コンバータ40を制御する第1制御の実行を開始して、即ち、昇圧コンバータ40の制御を上述の通常制御から第1制御に切り替える(ステップS240)。上述したように、交流エリアの地絡が生じているときにはフィルタ後電圧VLGfが値0と高電圧側電力ライン42の電圧VHとの間で変動するから、第1制御の実行中には、カウント値Cのカウントアップが制限されるようになる。なお、実施例では、図2のカウントルーチンで、検出電圧VLGではなくフィルタ後電圧VLGfを比較電圧Vrefと比較することにより、第1制御の実行中に、インバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチングに起因するサージ電圧などによってカウント値Cがカウントアップされるのをより制限することができる。
そして、第1制御の実行開始から所定時間T1が経過するのを待って、即ち、第1制御を所定時間T1に亘って実行すると(ステップS250)、図2のカウントルーチンにより設定されるカウント値Cを入力し(ステップS260)、入力したカウント値Cを仮判定カウント値Csetに所定値ΔCを加えた値(Cset+ΔC)と比較する(ステップS270)。ここで、所定時間T1は、例えば、350msecや400msec,450msecなどを用いることができる。また、所定値ΔCは、昇圧コンバータ40の制御を通常制御から第1制御に切り替えてから高電圧側電力ライン42の電圧VHが比較電圧Vref以下で安定するまでに若干の時間を要する場合があるなどの理由により用いられる。この所定値ΔCは、所定時間T1よりも十分に短い時間に相当する値として定められ、例えば、数msec〜数十msec程度などに相当する値を用いることができる。
ステップS270でカウント値Cが値(Cset+ΔC)よりも大きいとき、即ち、第1制御を所定時間T1に亘って実行したときのカウント値Cのカウントアップ量が所定値ΔCよりも大きいときには、交流エリアの地絡とは異なる異常が生じている可能性があると判断し、交流エリアの地絡の仮判定を解除し(ステップS330)、カウント値Cのリセットを指示して(ステップS340)、本ルーチンを終了する。
ステップS270でカウント値Cが値(Cset+ΔC)以下のとき、即ち、第1制御を所定時間T1に亘って実行したときのカウント値Cのカウントアップ量が所定値ΔC以下のときには、高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*に比較電圧Vrefよりも高い値(比較電圧Vrefよりもある程度高い値とするのが好ましい)を設定すると共に高電圧側電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧コンバータ40を制御する第2制御の実行を開始して、即ち、昇圧コンバータ40の制御を第1制御から第2制御に切り替える(ステップS280)。上述したように、交流エリアの地絡が生じているときにはフィルタ後電圧VLGfが値0と高電圧側電力ライン42の電圧VHとの間で変動するから、第2制御の実行中には、カウント値Cがカウントアップされるようになる。
そして、第2制御の実行開始から所定時間T2が経過したか否かを判定する(ステップS290)。ここで、所定時間T2は、例えば、350msecや400msec,450msecなどを用いることができる。
ステップS290で第2制御の実行開始から所定時間T2が経過していないと判定されたときには、図2のカウントルーチンにより設定されるカウント値Cを入力し(ステップS300)、入力したカウント値Cを閾値Cref1よりも大きい閾値Cref2と比較する(ステップS310)。ここで、閾値Cref2は、例えば、150msecや200msec,250msecなどに相当する値だけ閾値Cref1よりも大きい値を用いることができる。
ステップS310でカウント値Cが閾値Cref2以下のときには、ステップS290に戻る。そして、ステップS290〜S310の処理を繰り返し実行しているときに、ステップS290で第2制御の実行開始から所定時間T2が経過したと判定されたときには、交流エリアの地絡とは異なる異常が生じている可能性があると判断し、交流エリアの地絡の仮判定を解除し(ステップS330)、カウント値Cのリセットを指示して(ステップS340)、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS290〜S310の処理を繰り返し実行しているときに、ステップS310でカウント値Cが閾値Cref2よりも大きくなったときには、交流エリアの地絡を本判定して(ステップS320)、本ルーチンを終了する。こうした手法により、発振電源やカップリングコンデンサを用いる手法(特開2011−172373号公報などに記載された手法)とは異なる手法により、交流エリアの地絡を検出することができる。
図5は、地絡検出装置の動作の一例を示す説明図である。時刻t1に交流エリアの地絡が生じると、フィルタ後電圧VLGfの変動が大きくなって値0と高電圧側電力ライン42の電圧VHとの間で変動するようになり、フィルタ後電圧VLGfが閾値VLGfよりも大きくなるのに従ってカウント値Cが増加する。そして、時刻t2にカウント値Cが閾値Cref1よりも大きくなると、交流エリアの地絡を仮判定し、昇圧コンバータ40の制御を通常制御から第1制御に切り替える。すると、高電圧側電力ライン42の電圧VHが比較電圧Vrefよりも小さくなるから、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefを超えなくなり、カウント値Cのカウントアップが制限されるようになる。その状態で所定時間T1が経過すると、時刻t3に昇圧コンバータ40の制御を第1制御から第2制御に切り替える。すると、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefを再度超えるようになり、カウント値Cがカウントアップされるようになり、カウント値Cが閾値Cref2よりも大きくなると、交流エリアの地絡を本判定する。このようにして交流エリアの地絡を検出することができる。実施例では、上述したように、閾値Cref1は、例えば150msecや200msec,250msecなどに相当する値を用いることができる。所定時間T1は、例えば350msecや400msec,450msecなどを用いることができる。閾値Cref2は、例えば、150msecや200msec,250msecなどに相当する値だけ閾値Cref1よりも大きい値を用いることができる。したがって、交流エリアの地絡が生じてから、700msec〜900msec程度で、交流エリアの地絡を検出することができる。交流エリアの地絡が生じると、グランドの電位が変動して低電圧側電力ライン44の負極側ラインとグランドとの間の電圧が変動することから、各種センサに異常が生じたり、複数の電子制御ユニットを備える場合に各電子制御ユニット間の通信に異常が生じたりすることがある。これらの異常は、本発明者らの実験や解析により、交流エリアの地絡が生じてから数秒程度で生じる可能性があることが分かった。実施例の手法を用いれば、交流エリアの地絡に起因する二次異常が生じる前に、交流エリアの地絡を検出することができると考えられる。
以上説明した実施例の電気自動車20が備える地絡検出装置では、低電圧側電力ライン44の負極側ラインとグランドとの間の電圧を検出電圧VLGとして検出し、検出電圧VLGから所定周波数よりも大きい周波数の成分を除去してフィルタ後電圧VLGfとし、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefよりも大きいときにカウント値Cをカウントアップする。そして、カウント値Cが閾値Cref1よりも大きくなったときには、高電圧側電力ライン42の電圧VHが比較電圧VLG以下になるように昇圧コンバータ40を制御する第1制御を実行し、第1制御を所定時間T1に亘って実行したときのカウント値Cのカウントアップ量が所定値ΔC以下のときには、高電圧側電力ライン42の電圧VHが比較電圧Vrefよりも高くなるように昇圧コンバータ40を制御する第2制御を実行し、第2制御の実行中にカウント値Cが閾値Cref1よりも大きい閾値Cref2よりも大きくなったときには、交流エリアの地絡が生じていると判定する。こうした手法により、交流エリアの地絡を検出することができる。
実施例の電気自動車20が備える地絡検出装置では、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefよりも大きいときにカウント値Cをカウントアップするものとした。即ち、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefよりも大きい時間が継続しているときには、その間に亘ってカウント値Cをカウントアップするものとした。しかし、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefを跨いで増加するタイミング(立ち上がりのタイミング)でカウント値Cをカウントアップしたり、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefを跨いで減少するタイミング(立ち下がりのタイミング)でカウント値Cをカウントアップしたりするものとしてもよい。即ち、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefよりも大きい値で継続しているとき(フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefを跨いでいないとき)には、カウント値Cをカウントアップしないものとしてもよい。この場合、閾値Cref1や所定値ΔC,閾値Cref2も、実施例の値から適宜変更される。
実施例の電気自動車20が備える地絡検出装置では、地絡検出回路50は、電圧センサ51とローパスフィルタ52とを備えるものとした。しかし、ローパスフィルタ52を備えずに、電子制御ユニット70により、ローパスフィルタに相当する処理を実行するものとしてもよい。
実施例の電気自動車20が備える地絡検出装置では、地絡検出回路50は、電圧センサ51とローパスフィルタ52とを備え、電子制御ユニット70は、図2のカウントルーチンと図3の地絡検出ルーチンとを実行するものとした。しかし、図6の変形例の電気自動車20Bが備える地絡検出装置のように、地絡検出回路50Bは、電圧センサ51とローパスフィルタ52とに加えて、ローパスフィルタ52からのフィルタ後電圧VLGfと比較電圧Vrefとを比較する比較器53Bと、フィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vref以下のときにはカウント値Cをカウントアップしない(保持する)と共にフィルタ後電圧VLGfが比較電圧Vrefよりも大きいときにはカウント値Cを値1だけカウントアップするカウンタ55Bと、を備え、電子制御ユニット70は、カウンタBからのカウント値Cを用いて図3の地絡検出ルーチンを実行するものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、蓄電装置として、バッテリ36を備えるものとしたが、キャパシタを備えるものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、バッテリ36が「蓄電装置」に相当し、昇圧コンバータ40が「昇圧コンバータ」に相当し、電圧センサ51が「電圧検出部」に相当し、ローパスフィルタ52が「フィルタ部」に相当し、図2のカウントルーチンを実行する電子制御ユニット70が「カウント部」に相当し、図3の地絡検出ルーチンを実行する電子制御ユニット70が「第1制御部」,「第2制御部」,「地絡判定部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、地絡検出装置の製造産業などに利用可能である。
20,20B 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v 電流センサ、34 インバータ、36 バッテリ、40 昇圧コンバータ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46,48 コンデンサ、46a,48a,51 電圧センサ、50,50B 地絡検出回路、52 ローパスフィルタ、53B 比較器、55B カウンタ、70 電子制御ユニット、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、D11〜D16,D31,D32 ダイオード、L リアクトル、T11〜T16,T31,T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. モータと、複数のスイッチング素子のスイッチングにより前記モータを駆動するインバータと、蓄電装置と、前記蓄電装置が接続された低電圧側電力ラインの電力を昇圧して前記インバータが接続された高電圧側電力ラインに供給可能な昇圧コンバータと、を備える駆動装置における前記インバータよりも前記モータ側の交流エリアの地絡を検出する地絡検出装置であって、
    前記低電圧側電力ラインの負極側ラインとグランドとの間の電圧を検出電圧として検出する電圧検出部と、
    前記検出電圧から所定周波数よりも大きい周波数の成分を除去してフィルタ後電圧とするフィルタ部と、
    前記フィルタ後電圧が比較電圧よりも大きいときにカウント値をカウントアップするカウント部と、
    前記カウント値が第1閾値よりも大きくなったときには、前記高電圧側電力ラインの電圧が前記比較電圧以下となるように前記昇圧コンバータを制御する第1制御を実行する第1制御部と、
    前記第1制御を所定時間に亘って実行したときの前記カウント値のカウントアップ量が所定値以下のときには、前記高電圧側電力ラインの電圧が前記比較電圧よりも高くなるように前記昇圧コンバータを制御する第2制御を実行する第2制御部と、
    前記第2制御の実行中に前記カウント値が前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときには、前記地絡が生じていると判定する地絡判定部と、
    を備える地絡検出装置。
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