JP6739730B2 - 皮膚および骨の活性化を促進するための医薬組成物およびその製造方法 - Google Patents

皮膚および骨の活性化を促進するための医薬組成物およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、皮膚および骨の活性化を促進するための医薬組成物およびその製造方法に関するものであり、より詳細には、植物に含まれる物質を主成分とするコラーゲン生成活性化剤およびその製造方法に関するものである。
従来の技術として、例えば、孟宗竹から抽出した酢酸を主成分とする水溶性の抗菌物質に所定量の酢酸を添加して得た植物抽出エキス混合液を、放射線橋かけによって作製したハイドロゲル中に包含させた抗菌ハイドロゲル組成物である。ハイドロゲルとしては、特に10%以上の濃度を持つCMCハイドロゲルが好適である植物抽出エキスを用いた抗菌ハイドロゲル組成物がある。(特許文献1参照)
また、別の従来技術として、一次工程として、洗浄した皮付きの筍を所定の槽に投入し、当該筍が隠れる程度にひたひたに水を入れると共に、醗酵促進剤として適宜の糖質を添加した後3年から5年自然醗酵させる。二次工程として、醗酵させた筍を圧搾してエキスを抽出し、残された溶液に当該エキスを加えてこれを濾過し、筍エキスを抽出すべくなしたる筍エキスの抽出方法がある。(特許文献2参照)
竹はイネ目イネ科タケ亜科のうち、木本(木)のように茎が木質化する種の総称で、麻竹Dendrocalamus属などの竹幹の上皮を薄くはぎ去り、皮下の帯緑白色部を薄く削って帯綿状にしたものは「竹茹温胆湯」と呼ばれ漢方の古典といわれる中国の医書「万病回春」に収載されている薬方薬として解熱、鎮吐などの作用があるとされている。また,竹茹に含まれるトリテルペノイドの一つであるウルソール酸による炎症物質シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)の発現亢進が阻害されることが報告されている(1)
特開2010−260804号公報 特開2010−22350号公報
(1)HT−29 colorectal cancer cells undergoing apoptosis overexpress COX−2 to delay ursolic acid−induced cell death.(アポトーシスを起こしている大腸がん培養細胞株HT−29はCOX−2を過剰発現してウルソール酸誘導性細胞死を抑制している)Biochemie 2011 Jan 18.[Epub ahead of print]
上記前者の特許は、孟宗竹から抽出した酢酸により空間環境に対して抗菌(カビ菌やインフルエンザ)効果を示すもので、本発明とは異なる作用・効果のものである。
また、上記後者の特許の抽出方法は3年から5年の自然醗酵であり、これもまた、本発明の製造方法とは異なるものである。
本発明は、このような従来の構成が有しているものとは別のもので、竹抽出液の口腔歯肉上皮細胞に対する細胞増殖効果や歯肉コラーゲンの産生能の向上など、特に口腔歯肉上皮細胞に対する有効濃度や投与量を設定するための根拠となるデータは希少である。本実験は歯周病による歯肉の損傷からの回復、あるいは予防効果を期待して使用する場合の指標とするために、竹抽出液のヒト由来上皮細胞に対する発育抑制作用及び増殖作用について明らかにすることを目的として至適有効濃度の基礎的検討を行った。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、皮膚および骨の活性化を促進するための組成物およびその製造方法である。
本発明の医薬組成物は、上記課題を解決するために、竹から抽出された抽出物を含有する、皮膚および骨の活性化を促進するための組成物およびその製造方法である。
本発明の医薬組成物では、前記抽出物は、前記竹の若葉、成熟葉、茎の少なくとも1つから抽出されたものであることが好ましい。
本発明の医薬組成物では、前記抽出液体が水溶性であることが好ましい。
本発明の医薬組成物は、経口投与および塗布形態であることが好ましい。
抽出を効果的に行うために、抽出炉内をマイナスイオン化すると共に、低圧低温状態にするのが望ましい。
本発明の医薬の製造方法では、前記抽出物は、前記竹の若葉、成熟葉、茎の少なくとも1つから抽出されたものであることが好ましい。
1、竹抽出液非添加培地と22%の竹抽出液添加培地で、形態学的にほとんど変化がみられず、竹抽出液が正常線維芽細胞に異形成等の悪影響を及ぼさないことが示された。
2、18%竹抽出液添加で約40%の細胞増殖能の増強が見られる。
3、竹抽出液12%添加群ではRT−PCR法によるとI型コラーゲンの発現は竹抽出液を添加した場合は2倍以上のI型コラーゲンの発現が認められた。
4、副作用を生じさせることなく皮膚および骨の活性化を促進することができる。
5、口腔内においては、歯槽骨および歯肉の増殖を引き起こすことができ、歯槽膿漏(歯周組織の改善)の治療薬としても提供することができると共に、I型コラーゲンが含まれる歯槽骨、歯周靭帯および歯肉の増殖を促し、歯周の予防、改善に役に立つと考えられる。
竹の抽出液によるヒト線維芽細胞の形態学的観察である。 竹の抽出液によるヒト線維芽細胞に対する細胞生存率を示すグラフである。 竹の抽出液によるヒト繊維芽細胞に対するコラーゲン産生を示す図である。
(1.医薬組成物、およびその製造方法) 本実施の形態の医薬組成物は、竹から抽出された抽出物を含有するものであって、皮膚および骨の活性化を促進するものである。以下に、本実施の形態の医薬組成物およびその製造方法について説明する。
本発明において使用される竹としては特に限定されず、適宜公知の竹を用いることが可能である。
また、抽出物を抽出するための竹の部位としては特に限定されない。例えば、上記竹の部位としては、竹の若葉、成熟葉、茎の少なくとも1つを用いることが好ましい。
例えば、水、アルコール水溶液(例えば、メタノール、エタノール、プロパノールなど)、またはこれらの混合溶液を用いる一般的な方法でもよいが、最も良い抽出方法は、エキス抽出構造体(装置)で抽出炉内をマイナスイオン雰囲気として低圧で抽出するのが望ましい。よって、抽出液は100%植物から抽出したものである。目的とする物質を効果的に抽出するとともに、医薬組成物を変質なく抽出するという観点からは、上記方法が良い。
なお、竹から抽出物を抽出するときの具体的な操作も特に限定されず、適宜公知の方法に基づいて行うことでも良い。例えば、超音波照射機、攪拌機、加温器、加圧器、真空器などを用いて抽出することが可能である。例えば、上記溶媒として水を用いる場合には、竹を沸騰水によって煮沸することによって、目的とする物質を抽出すればよい。また、煮沸する時間としては特に限定されないが、例えば、10分間〜30分間であることが好ましく、15分間〜25分間であることが更に好ましく、20分間であることが最も好ましい。上記構成によれば、目的とする物質に無駄な熱をかけることなく、当該物質を効果的に抽出することができる。さらに、当該抽出操作の間、抽出液に対して超音波処理を行ったり、当該抽出液を攪拌することも可能である。
本実施の形態の医薬組成物は、皮膚および骨の活性化を促進するために用いられ得る。
本実施の形態の医薬組成物は、竹抽出物以外に薬学的に受容可能な担体を含んでもよい。医薬組成物中に使用される薬学的に受容可能な担体は、医薬組成物の投与形態および剤型に応じて選択され得る。
本明細書中で使用される場合、薬学的に受容可能な担体としては、製剤素材として使用可能な各種有機または無機の担体物質が用いられ、当該担体物質は、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、または崩壊剤、あるいは、液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁剤、等張化剤、緩衝剤、または無痛化剤などとして医薬組成物中に配合され得る。
上記賦形剤としては特に限定しないが、例えば、乳糖、白糖、D‐マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、デンプン、結晶セルロースなどを用い得る。
上記滑沢剤としては特に限定しないが、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどを用い得る。
上記結合剤としては特に限定しないが、例えば、α化デンプン、メチルセルロース、結晶セルロース、白糖、D‐マンニトール、トレハロース、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどを用い得る。
上記崩壊剤としては特に限定しないが、例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどを用い得る。
上記溶剤としては特に限定しないが、例えば、注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、トリカプリリンなどを用い得る。
上記溶解補助剤としては特に限定しないが、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D‐マンニトール、トレハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどを用い得る。
上記懸濁剤としては特に限定しないが、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤、あるいは、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子を用い得る。
等張化剤としては特に限定しないが、例えば、塩化ナトリウム、グリセリン、D‐マンニトールなどを用い得る。
緩衝剤としては特に限定しないが、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などを用い得る。
無痛化剤としては特に限定しないが、例えば、ベンジルアルコールなどを用い得る。
防腐剤としては特に限定しないが、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などを用い得る。
抗酸化剤としては特に限定しないが、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸などを用い得る。
本実施の形態の医薬組成物は、製薬分野における公知の方法によって製造され得る。
本実施の形態の医薬組成物における竹抽出物の含有量は、投与形態、投与方法などを考慮して設定され得る。例えば、当該医薬組成物を用いたときに後述の投与量範囲で竹抽出物を投与し得るような量であれば特に限定されない。
本実施の形態の医薬組成物の形態は、血中にて高濃度をもたらし得る形態、すなわち、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下、または関節内の注射に適切な形態(換言すれば、注入可能な形態)であることが好ましいがこれらに限定されない。
例えば、錠剤、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含むが、徐放性であることが好ましい)、散剤、顆粒剤、シロップ剤などの経口剤、あるいは、注射剤、坐剤、ペレット、点滴剤などの非経口剤であり得る。本実施の形態の医薬組成物は、毒性が低いので経口的または非経口的に投与され得る。本明細書中において「非経口」とは、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下、および関節内の注射および注入を含む投与の様式をいう。
本実施の形態の医薬組成物が経口剤の形態をとる場合には、例えば、デンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩などが医薬用担体として利用され得る。また経口剤を調製する際に、更に結合剤、崩壊剤、界面活性剤、潤滑剤、流動性促進剤、矯味剤、着色剤、香料などを配合してもよい。
本実施の形態の医薬組成物が非経口剤の形態をとる場合には、当該分野において公知の方法に従って、希釈剤としての注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどに、本発明の有効成分を溶解ないし懸濁させ、所望により殺菌剤、安定剤、等張化剤、無痛化剤などを加えることにより、本実施の形態の医薬組成物を調製することができる。
本実施の形態の医薬組成物は、製剤形態に応じた適切な投与経路で投与され得る。投与方法も特に限定されず、内用、外用によって投与することができる。
本実施の形態の医薬組成物の投与量は、その形態、投与方法、使用目的および当該医薬の投与対象である患者の年齢、体重、症状によって適宜設定され得る。一般的には、製剤中に含有される有効成分の投与量としては、好ましくは成人1日当り0.1〜2000mg/kgである。もちろん投与量は、種々の条件によって変動可能であって、上記投与量よりも少ない量で十分な場合もあるし、あるいは上記投与量よりも多い量が必要な場合もある。
投与は、所望の投与量範囲内において、1日内において単回で行ってもよいし、または数回に分けて行ってもよい。また、本実施の形態の医薬組成物は、そのまま経口投与するほか、任意の飲食品に添加して日常的に摂取させることも可能である。
本実施の形態の医薬組成物に使用され得る薬学的に受容可能な賦形剤は、一般に、組成物の重量の5%〜99.9%、好ましくは25%〜80%を構成し、そして、他の補助剤の不存在においては、組成物の残余部分を構成し得る。好ましくは、賦形剤の重量の少なくとも80重量%が水である。
(2.食用組成物) 本発明は、竹抽出物を含有、添加および/または希釈してなる食用組成物(すなわち、食品、飲料または飼料)を提供する。本発明の食用組成物は、竹抽出物の有する生理作用に起因して極めて有用である。
本発明において、「含有」とは、食用組成物(すなわち、食品、飲料、または飼料)中に竹抽出物が含まれるという態様を、「添加」とは、食用組成物の原料に、竹抽出物を添加するという態様を、「希釈」とは竹抽出物を、食用組成物の原料で希釈するという態様をいう。
本実施の形態の食用組成物の製造方法は特に限定されるものではなく、調理、加工および一般に用いられている食品または飲料の製造法による製造を挙げることができ、製造された食品または飲料に竹抽出物が含有、添加および/または希釈されていればよい。
本実施の形態の食用組成物としては特に限定はないが、菓子類(例えば、チューインガム、キャンディー、ゼリー、ビスケット、チョコレート、米菓)、乳製品(例えば、ヨーグルト)、健康食品(例えば、カプセル、タブレット、粉末)、飲料(例えば、清涼飲料、乳飲料、野菜・果汁飲料、茶)、ドリンク剤などが挙げられるがこれらに限定されない。菓子類は、携行利便性の観点から好ましく、乳製品は、菓子類と比較すると1回当たりの摂取量が多く、毎日摂取しやすいという観点からより好ましい。
本実施の形態の食用組成物(食品、飲料または飼料)としては、竹抽出物が含有、添加および/または希釈されており、その生理作用を発現させるための有効量が含有されていれば特にその形状に限定はなく、タブレット状、顆粒状、カプセル状などの経口的に摂取可能な形状物も包含する。
本発明は、以下の実施例によってさらに詳細に説明されるが、これに限定されない。
〔実施例1:竹抽出液のヒト線維芽細胞に対する増殖試験〕
竹の葉を、抽出炉内をマイナスイオン雰囲気とし、低圧で液体成分を抽出した。このようにして得た抽出液を滅菌したフィルター(Miracloth)に通し、滅菌された抽出液を得た。
次いで、上記竹抽出液の細胞増殖効果を検討する対象である細胞について説明する。
細胞は、日本人歯肉由来細胞株を用いた。
次いで、歯肉由来細胞株は、RPMI1640+10%FBSにて37℃、CO濃度(%)5%3日間培養した後、0.25%trypsinにより継代したものを実験に供した。
細胞増殖試験は、96wellプレートに細胞を血球計算盤で計数し5×10/wellに調整した細胞をRPMI1640+10%FBS培地100μlと共に幡種し、37℃培養で1日後に十分に発育したことを確認した後、竹抽出液を用時希釈して0%(control)、2%、6%、10%、14%、18%、22%、26%、になるよう調整した培地と置き換えた。ブランクおよび陰性対照のウェルには新鮮培地を加えた。37℃の炭酸ガスインキュベーター内で48時間培養した。プレートを取り出し、形態学的に観察した。
さらに、同仁化学研究所のCell Counting Kit溶液を各ウェルに10μlずつ添加した後、炭酸ガスインキュベーター内に戻し、1時間、呈色反応を行なった。マイクロプレートリーダーで450nmの吸光度を測定し下記の式により細胞生存率を算出した。
細胞生存率(%)=[(As−Ab)/(Ac−Ab)]×100
As:検体の吸光度(細胞、試薬、竹抽出液)
Ac:陰性対照の吸光度(細胞、試薬、竹抽出液無し)
Ab:ブランク吸光度(培地、試薬、細胞無し)
実験は3回行い、統計学的処理を行った。
その結果、形態学的に観察したものが図1である。図1は、竹抽出液非添加培地と22%の竹抽出液添加培地で、形態学的にほとんど変化がみられず、竹抽出液が正常線維芽細胞に異形成等の悪影響を及ぼさないことが示された。
図2に示すのは、歯肉由来細胞の細胞増殖率のグラフである。グラフは非照射,竹抽出液無添加状態の細胞増殖数値に対する比で表した。18%竹抽出液添加で約40%の細胞増殖能の増強が見られる。18%以上の濃度では細胞増殖能は上昇せずに頭打ちとなった。竹抽出液の濃度を上げることで培地濃度が低下して低栄養状態になったものと推論する。18%以上の竹抽出液を添加しても細胞増殖能が増強されないが30%添加までは細胞数はコントロールよりは多い。過剰な投与は細胞増殖能を向上させることが出来無いことが予想されるが,本実験で確認された様に至適濃度の竹抽出液の添加によって細胞増殖効果が期待できるであろう。
〔実施例2:竹抽出液のI型コラーゲン発現試験〕
I型コラーゲン発現試験では6cmデッシュ12枚に細胞を血球計算盤で計数し100×10/dishに調整した細胞をMEMa+10%FBS培地4mlと共に幡種し,37℃培養で1日後に十分に発育したことを確認した後。竹抽出液を用時希釈してデッシュ3枚ずつ0%(control),12%になるよう調整した培地と置き換えた。 37℃の炭酸ガスインキュベーター内で24時間培養した。この後,PBS溶液にて洗浄,市販のRNA抽出試薬によってRNAを抽出,RT‐PCR法によって細胞のI型コラーゲンのmRNA発現状態を計測した。
その結果、図3に示す。
細胞を竹抽出液添加群と無添加群に分けてRT‐PCR法によってI型コラーゲンmRNAの発現状態を調べた。上皮細胞,あるいは線維芽細胞のI型コラーゲンの産生能力は加齢によって生成量が減少し皮膚の老化を引き起こすとされる。細胞増殖試験の結果より,今回は供与された竹抽出液によって培地濃度18%前後がおよその至適濃度と推論した。
グラフに示すように竹抽出液12%添加群ではRT‐PCR法によるとI型コラーゲンの発現は竹抽出液を添加した場合は2倍以上のI型コラーゲンの発現が認められた。
歯肉細胞の造成は細胞の活性の指標となるが,歯肉細胞においては歯槽膿漏など病的増殖の場合もあるため細胞活性の指標としてはI型コラーゲンの産生能を優先すべきであろう。以上から至適濃度の竹抽出液の添加,本実験においては12%程度の添加は口腔環境の改善などの効果が期待できるであろう。(図3)
なお本発明は、以上説示した各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態や実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態や実施例についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明を用いれば、皮膚(肌や歯肉等)および骨(I型コラーゲンの作用)の活性化を促進することができ、かつ副作用が小さい医薬を提供することができるので、医薬分野の発展に大いに寄与することができる。また、本発明を用いれば、副作用を生じさせることなく皮膚および骨の活性化を促進するために、医学の発展に大いに寄与する。

Claims (1)

  1. 竹を、エキス抽出装置で、抽出炉内をマイナスイオン雰囲気とし、低圧低温で液体成分を抽出した液体であって、該竹の抽出液のみを有効成分とするヒトの歯肉のコラーゲンの増殖によりヒトの歯肉の組織の活性化を処置するための医薬組成物。
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