JP6738562B2 - 苗移植機 - Google Patents
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Description
また、外側苗載台(4,4)と内側苗載台(3)は各々上下方向に複数段配置することにより、苗箱の積載数を増やすことができるので、苗箱の補充間隔が長くなり、作業中断時間が全体として短くなる。
さらに、燃料タンクを覆う車体カバー(H)に臨んで内側苗載台(3)を配置し、最下段に位置する苗載台(3a)のみを、その上方に位置する苗載台(3b)よりも機体前方及び後方に突出するように構成されているから、苗箱の投入や取り出しを行いやすくなり、作業能率が向上するとともに、苗箱の積載数も増加させることができる他、作業性の確保が可能となる。
また、車体カバー(H)に臨む内側苗載台(3)は、その孔部に燃料ホースを差し込んで支持することで車体カバー(H)内の燃料補給が可能となり、この時、補給燃料置き台として安定して保持できるので、補給中に燃料ホースが抜けて燃料が機体や圃場に漏れ出すことがなく、余分な燃料の消費や、燃料による汚染を防止して、燃料補給作業を能率よく行うことができる。
さらに、長穴(15)の上端部(15e)に支点(13a)の逃げ部分が設けられているから、センサローラ(11)が畝に当たった場合の余裕とすることができると同時に、
支点(13a)の逃げ部分がケーブル(12)の引き方向に対して略直角方向に延びているから、ケーブル(12)の引き操作時に、長穴(15)の上端部(15e)で前アーム(13)を回動させることが可能である。
また、外側苗載台(4,4)が前後位置がズレて上下方向に複数配置されることにより、各外側苗載台(4,4)に苗箱を出し入れする際に他の外側苗載台(4,4)が邪魔になりにくく、作業能率が向上する。
また、前側支持フレーム(2b)は、屈曲部の上側の傾斜部によって予備苗積載装置(2)と直接連結することができ、部品数の削減が図られる。
また、前側支持フレーム(2b)の屈曲部より上方の左右幅を、車体カバーの左右幅よりも広くすることにより、予備苗積載装置(2)を装着したまま車体カバーを着脱することができるので、メンテナンス作業時に余分な労力が不要になる。
また、最下段の内側苗載台(3)に苗箱クリップを設けることにより、作業者が最上段の内側苗載台(3)に手が届きにくくても、最下段の内側苗載台(3)には空になった苗箱を楽に載置できるので、作業者の労力が軽減される。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の発明の効果に加え、苗植付具(1b)に設けられた一組の土落とし体(32a、32b)が、立体交差する形状をなしているから、左右のホッパ部材(31a、31a)の開閉動作時に互いに接触することなく、左右のホッパ部材(31a、31a)に付着した土を落とすことができる。
本発明の苗移植機1は、その側面図と要部平面図を図1、図2に示すように、苗箱送り装置1aと苗植付具1bとを備えて苗箱の苗株を順次植え付けつつ走行部1c,1dによって圃場を走行可能に構成するとともに、補充苗箱を積載する予備苗積載装置2を備える。
予備苗積載装置2について詳細に説明すると、その側面図、平面図、正面図を順に図3〜5に示すように、苗枠前部に左右の苗枠支持フレーム2b,2bを側面視で「く」の字状に構成してレンズフードの横直近位置でガードを兼ね、また、フレーム下部の左右幅を小さくして最小トレッド内に構成し、また、上部分は、レンズフードより広くして苗枠を付けたままでフードの取外しを可能とする。
次に、天秤アームは、往復2条植えで左右のトレッドが異なる場合に、右油圧ロッド側を長くして左右の分担荷重に合わせた長さにすることによって天秤が釣り合うことから、左右差によるローリングシリンダの負荷を小さく抑えることができる。
この場合において、天秤の回動中心を機体中心に合わせることにより、ローリングが動いても、植付け支持高さが一定できれいに揃えることができる。
フロントセンサ11は、図6の側面図(斜視図付帯)に示すように、不図示の植付け油圧レバーと連結するケーブル12でリフト可能に構成することで、油圧を固定するとセンサローラ11をリフトできるので、邪魔にならずに操作できる。
次に、クローラ仕様の伝動部について説明すると、図7の伝動部の要部断面図に示すように、走行ミッション21とクローラ減速ミッション22の間に過負荷防止用クラッチ23を設ける。クラッチ爪は、形状を台形とすることで、正転・逆転の過負荷に対応することができる。
苗植付具1bには、図8の苗植付ホッパ部の側面図(a)と要部背面図(b)に示すように、左右のホッパ部材31a,31aの外側に付着した高粘度の土を落とす土落とし体32a,32bを設ける。
1a 苗箱送り装置
1b 苗植付具
1c 前輪
2 予備苗積載装置
2a 苗枠支持フレーム
2b 前側支持フレーム
3 内側苗載台
4 外側苗載台
H 車体カバー
T 苗枠
Claims (7)
- 苗箱送り装置(1a)と苗植付具(1b)とを備えて苗箱から苗株を順次植え付けつつ圃場を走行するとともに、補充用の苗を積載する苗枠(T)を備える苗移植機において、
前記苗枠を支持する左右の苗枠支持フレーム(2a,2a)を設け、
これら左右の苗枠支持フレーム(2a,2a)の間に前記苗枠(T)を支持した内側苗載台(3)と、
前記左右の苗枠支持フレーム(2a,2a)の各機体外側に前記苗枠(T)を支持した左右の外側苗載台(4,4)とからなる予備苗積載装置(2)を備え、
前記左右の外側苗載台(4,4)と前記内側苗載台(3)は各々上下に複数段に構成し、前記内側苗載台(3)において、最下段に位置する苗載台(3a)のみを、その上方に位置する苗載台(3b)よりも機体前方及び後方に突出するように構成し、
走行車体の中央部に車体カバー(H)を配置し、前記車体カバー(H)によってエンジン及び燃料タンクを覆うとともに、前記車体カバー(H)に臨んで内側苗載台(3)を配置し、この内側苗載台(3)に孔部を形成して前記燃料タンクの燃料補給用のホースを支持可能に構成することを特徴とする苗移植機。 - センサローラ(11)と、前後に略平行に配置され、前記センサローラ(11)を支持する前アーム(13)および後アーム(14)と、前記前アーム(13)の高さ位置を検出することによってセンサローラの高さを検出可能に構成された角度センサ(13s)とを備え、
植付け油圧レバーに連結されたケーブル(12)の終端部(12t)を、前記前アーム(13)の支点(13a)後方に形成された溝部(13b)に係合させ、
植付け油圧レバーを用いて前記ケーブル(12)が引き操作されると、前記前アーム(13)の前記支点(13a)が、機体に形成された長穴(15)の範囲内でスライドされることによって、センサローラ(11)を引き上げ可能に構成し、
前記長穴(15)の範囲は、前記ケーブル(12)のストロークよりも短く形成され、前記ケーブル(12)の引き操作によって前記支点(13a)が前記長穴(15)の上端部(15e)に達した状態でさらに前記引き操作がされることによって、前記前アーム(13)が後方に回動し、前記センサローラ(11)を機体下方に収納可能に構成され、
前記長穴(15)の前記上端部(15e)に、ケーブル(12)の引き方向に対して略直角方向に延びる前記支点(13a)の逃げ部分を設けたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。 - 前記苗枠支持フレーム(2a,2a)は、中段部で屈曲してその上下部を機体前後の一方側に傾斜し、この苗枠支持フレーム(2a,2a)の傾斜と対応して、前記外側苗載台(4,4)の中段部を基準に上下隣接段部を前記一方側にずらして配置することを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。
- 前記車体カバー(H)の前側を迂回するように屈曲して予備苗積載装置(2)の前部を支持する前側支持フレーム(2b)を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機。
- 走行車体の前輪(1c)をトレッド変更可能に構成し、前記前側支持フレーム(2b)の左右幅は、前側支持フレーム(2b)の屈曲部より上方が前記車体カバーの左右幅より広く、また、前記屈曲部より下方が上方より狭く、かつ、前記前輪(1c)の最小トレッドの左右内側距離内に構成することを特徴とする請求項4に記載の苗移植機。
- 最上段と最下段の内側苗載台(3)に、空になった苗箱を保持する苗箱クリップをそれぞれ設け、これら苗箱クリップは、下方に回動させると苗箱を抑え、上方に回動させると解除可能に構成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の苗移植機。
- 前記苗植付具(1b)は、左右のホッパ部材(31a、31a)と、前記左右のホッパ部材(31a、31a)に設けられ、前記左右のホッパ部材(31a、31a)に付着した土を落とす一組の土落とし体(32a、32b)を備え、
前記一組の土落とし体(32a、32b)は、左右一方のホッパ部材(31a)に基部を設け、他方のホッパ部材(31a)の土を落とすように、前記植付ホッパ部材(31a)の外側で互いに交差するとともに、交差部において、互いに接触しないように立体交差する形状をなしていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の苗移植機。
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