JP5700357B2 - 苗移植機 - Google Patents
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前記予備苗枠(38)の作業状態が収納位置か展開位置かを検知する苗枠状態検知部材(39s)と、機体が走行状態であるか否かを検知する走行検知部材(2s)と、該走行検知部材(2s)による走行検知の際に苗枠状態検知部材(39s)による展開過程の検知を条件として報知する報知部材(75)とを設け、
さらに前記走行車体(2)の走行停止を踏込操作によって維持する停止ペダル(33)と、該停止ペダル(33)の踏込操作を検知するペダル操作検知部材(33s)を設け、該ペダル操作検知部材(33s)が停止ペダル(33)の踏み込みを検知すると、切替装置(300)を切替動作させる切替アクチュエータ(300m)を駆動操作可能にする構成としたことを特徴とする。
また前記機体の走行を停止させる停止ペダルが操作されないと、予備苗枠の切替装置の操作を受け付けない構成としたことにより、走行中に切替装置を操作して、予備苗枠の作業状態が切り替わって機体の前後バランスが変化してしまうことを防止できる。
前記予備苗枠(38)の作業状態が収納位置か展開位置かを検知する苗枠状態検知部材(39s)と、機体が走行状態であるか否かを検知する走行検知部材(2s)と、該走行検知部材(2s)による走行検知の際に苗枠状態検知部材(39s)による展開過程の検知を条件として報知する報知部材(75)とを設け、
そして前記ハンドル(34)には、一対の操作認証スイッチ(81,81)を互いに離間させて配置するとともに、該操作認証スイッチ(81,81)を同時に操作すると、切替装置(300)を切替動作させる切替アクチュエータ(300m)を駆動操作可能に構成したことを特徴とする。
このように請求項2の発明では、前記苗枠状態検知部材で検知した予備苗枠の展開検知に合わせて機体走行時に苗載台の展開を報知する構成としたことにより、予備苗枠の苗載台の収納忘れや、不測の操作で予備苗枠が展開移行してしまうことを防止できる。
加えて前記ハンドルに一対の操作認証スイッチを設け、一対の操作認証スイッチが両方操作されていないと操作認証スイッチを操作しても予備苗枠のアクチュエータを作動させない構成としたことにより、作業者は予備苗枠から離れた位置で予備苗枠を操作することができる。
前記予備苗枠(38)の作業状態が収納位置か展開位置かを検知する苗枠状態検知部材(39s)と、機体が走行状態であるか否かを検知する走行検知部材(2s)と、該走行検知部材(2s)による走行検知の際に苗枠状態検知部材(39s)による展開過程の検知を条件として報知する報知部材(75)とを設け、
前記予備苗枠(38)が収納位置から展開位置に切り替わり始めたことを苗枠状態検知部材(39s)が検知すると、切替装置(300)を切替動作させる切替アクチュエータ(300m)の駆動に連動してエンジン(20)の回転数を増加させるとともに、電源部(22)に充電制御することを特徴とする。
このように請求項3の発明では、前記苗枠状態検知部材で検知した予備苗枠の展開検知に合わせて機体走行時に苗載台の展開を報知する構成としたことにより、予備苗枠の苗載台の収納忘れや、不測の操作で予備苗枠が展開移行してしまうことを防止できる。
加えて予備苗枠が収納状態から展開状態に切り替わり始めるとエンジンの回転数が増加して発電量が増え、この電気をバッテリーに貯めておくことにより、切替アクチュエータが電力不足で作動しなくなることを防止できる。
このため請求項4の発明によれば、前記切替装置の操作に対応して切替アクチュエータが回動部材を回動させて予備苗枠の苗載台を「展開」と「収納」の位置に切り替えることにより、作業者が手作業で切り替えを行う必要がなく、作業能率が向上する。
また、操作認証スイッチの操作により切替アクチュエータの作動を任意の位置で停止させることができる。
また、積載した苗が予備苗枠上から落下することを防止できるので、落下した苗を作業者が拾う必要がなく、作業者の労力が軽減される。
さらに前記機体の走行を停止させる停止ペダルが操作されないと、予備苗枠の切替装置の操作を受け付けない構成としたことにより、走行中に切替装置を操作して、予備苗枠の作業状態が切り替わって機体の前後バランスが変化してしまうことを防止できるので、機体の直進性が確保され、苗の植付精度が向上する。
また、圃場端近くで予備苗枠が「展開状態」に切り替えられ、予備苗枠の先端が圃場端の土手や壁に接触して破損することを防止できるので、予備苗枠の耐久性が向上する。
加えて前記ハンドルに一対の操作認証スイッチを設け、一対の操作認証スイッチが両方操作されていないと操作認証スイッチを操作しても予備苗枠のアクチュエータを作動させない構成としたことにより、作業者は予備苗枠から離れた位置たとえばハンドル操作位置で操作する必要があるので、作業者が苗載台に接触することが防止され、安全性が向上する。
また、操作認証スイッチのどちらか一方の操作をやめれば切替アクチュエータを停止させることができるので、予備苗枠やその駆動部に問題が生じた場合、すぐに停止させることができる。
また予備苗枠が「収納状態」から「展開状態」に切り替わるまでの間エンジン回転数を増加させる制御を行ない、このエンジンの駆動力を受けて充電されるバッテリーによる電源部に苗枠状態検知部材が展開または収納の切替え動作の範囲で充電するようにエンジンの回転数を増加させる構成としたことにより、切替アクチュエータが電気を消費してもバッテリーに逐次電気が溜められるので、バッテリーの蓄電量低下による他の電気機器(前照灯、施肥ブロアなど)の動作異常が防止される。
操作認証スイッチの操作に応じて切替アクチュエータが回動部材を回動させて予備苗枠の苗載台を「展開」と「収納」の位置に切り替えることにより、作業者が手作業で切り替えを行う必要がなく、作業能率が向上する。
また、操作認証スイッチの操作により切替アクチュエータの作動を任意の位置で停止させることができるので、苗載台を「展開」と「収納」の途中位置で停止させ、苗載台の端部が圃場端にぶつからない程度に展開させることにより、予備苗枠の破損を防止しつつ苗の積み込みを容易にすることができる。
そして、苗枠状態検知部材をリンク機構に設けたことにより、リンク機構の回動位置から予備苗枠の展開程度を判断することができるので、苗載台の展開行程に沿って位置検知スイッチ等を設ける必要が無くなり、部品点数が削減される。
まず、本発明の適用対象となる苗移植機およびその予備苗枠について説明する。
図1及び図2は苗移植機の側面図と平面図である。この苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して移植部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。搭乗オペレーターが苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
上で述べたように、予備苗枠38において、そのリンク機構を電動モータで作動させることも可能である。このときの予備苗枠38の構成例を図8,図9に示す。ここでは、予備の苗を積載する複数の予備苗載部材である第1苗載台38a,第2苗載台38b,第3苗載台38cを上下三段に並べた「収納状態」と、第1苗載台38a,第2苗載台38b,第3苗載台38cを前後一列・同一平面に並べた「展開状態」とを重ねて図示している。
次に、予備苗枠38の苗載台38a,38b,38cの展開収納の電動制御について説明する。
予備苗枠38の苗載台38a,38b,38cは、図17の電動制御システムブロック図に示すように、上下多段収納状態の収納位置を外れたことを検知する苗枠状態検知センサ39sと、機体走行を検出する走行検知センサ2sと、この走行検知センサ2sによる走行検知の際に苗枠状態検知センサ39sによる検出を条件として報知するブザー75aやランプ75b等の報知部材75を設けて予備苗枠38の展開中の機体走行を報知するように構成る。
また、積載した苗が予備苗枠38上から落下することが防止されるので、落下した苗を作業者が拾いに行く作業が不要となるため、作業者の労力が軽減されると共に、作業能率が向上する。
この場合において、前記苗枠状態検知センサ39sは、予備苗枠38の移動リンク部材39a,39b,39cの回動位置を検出可能に配置し、この移動リンク部材39a,39b,39cに電動式の切替モータ300mによって回動駆動される回動部材300gを取付け、該切替モータ300mの駆動を調節操作する操作認証スイッチを備えることにより、切替装置300の操作に合わせて切替モータ300mが回動ギア300gを回動させて予備苗枠38の苗載台を「展開」と「収納」の位置に電動で切替可能に構成することにより、作業者が予備苗枠38の側方まで移動して手作業で切り替えを行う必要がなく、作業能率を向上することができると共に、作業者の労力が軽減される。
前記走行検知について、前記走行検知センサ2sを後輪11の回転を検出する後輪回転検知センサ11sとし、前記苗枠状態検知センサ39sが予備苗枠38の作業状態を「展開状態」と検知した状態で、且つ後輪回転検知センサ11sが後輪11の回転を検出すると、報知装置75が作動する構成としたことにより、積載した苗が前後に動きやすい「展開状態」のままで機体を走行させても作業者にすぐに気付かせることができるので、予備苗枠38から苗が落下することが防止され、苗を拾う作業が省略されて作業者の労力が軽減される。
また、圃場端で苗を補充搬入したままの「展開状態」で旋回動作を行なうことを防止できるので、圃場端の土手や壁に予備苗枠がぶつかって破損することが防止され、予備苗枠の耐久性が向上する。
踏込み操作することによって走行車体の停止状態を維持させる停止ペダル33と、該停止ペダル33の踏込操作を検出するペダル操作検知センサ33sを設け、前記停止ペダル33の踏込操作を条件として切替モータ300mを駆動する制御処理を構成する。
前記停止ペダル33の踏込み操作は、走行停止を維持しうる程度の所定の踏込量を基準とする。
また、圃場端近くで予備苗枠38が「展開状態」に切り替えられ、予備苗枠38の先端が圃場端の土手や壁に接触して破損することを防止できるので、予備苗枠38の耐久性が向上する。
予備苗枠38の切替装置300の動作の可否を切り替える、操作認証スイッチの具体的な構成については、図10の操作部材の構成例を表す見取図に示すように、ハンドル34の左右に一対の操作認証スイッチ81,81を互いに離間して両手操作に適する位置に配置するとともに、両方の操作に限り切替モータ300mの駆動を調節操作可能に構成する。
また、前記操作認証スイッチ81,81のどちらか一方の操作をやめれば、切替モータ300mをその場で停止させることができるので、予備苗枠38やその開閉駆動部に問題が生じた場合、すぐに停止させることができるので、予備苗枠38が破損しにくくなり、耐久性が向上する。
(エンジン制御)
つぎに、予備苗枠38の電動制御とエンジン制御との関係については、切替モータ300mが動作すると連動してエンジン20の回転数を増速制御し、エンジン20の回転数増加によって発生した電気を、電気機器用のバッテリー22に充電する構成とする。
特に、エンジン20をアイドリング状態としておく傾向のある圃場端では、アイドリング状態で予備苗枠38を収納状態から展開状態に切替操作することが多く、切替モータ300mの作動により、バッテリー22に蓄電された電気が不足して、機体の機能、例えば施肥装置のブロア38や前照灯が使用不能となることがあるので、苗枠状態検知センサ39sが収納状態から展開状態に切り替える操作が行なわれたことを検知すると、エンジン20の回転数を増加させる制御構成としてもよい。
前記の通り、予備苗枠38の作業状態を切り替え、展開状態から収納状態、または収納状態から展開状態に移行している間、エンジン回転数を増加する制御を行ない、このエンジン20の駆動力により発生する電気をバッテリー22に蓄電する構成としたことにより、切替モータ300mが作動して電気を消費してもバッテリー22に逐次電気が貯められるので、苗が複数載置されて予備苗枠38の重量が重くなっていても、切替モータ300mが安定して動作することにより確実に作動させることができるので、作業能率が向上する。
特に影響を受けやすいガソリンエンジンについて、バッテリー22の蓄電量低下による他の電気機器、例えば、前照灯、施肥ブロア38などの動作異常が防止される。
次に、予備苗枠の補助苗載台について説明する。
3段構成の予備苗枠38の苗載台38a,38b,38cについて、図11、図12の機体前部からの正面図および側面図に示すように、最上部に4段目として補助苗載台91を支軸92によって回転式にフレーム93に支持し、回転した内側位置(A)で更に高い上端位置(B)に上昇保持可能に構成する。
次に、マーカ連動制御について説明する。
図13のシステム構成のブロック図に示すように、左右のマーカ184,184の作動を検出するマーカリミットスイッチ101の信号に基づいて制御部Cにより予備苗枠38の展開収納を動作制御可能に構成する。制御部Cによる具体的な制御は、図14のフローチャートに示すように、マーカリミットスイッチ101の信号に基づいてその非作動状態を両マーカ184,184の収納として判定処理する第1のステップ(以下において、「S1」の如く略記する。)により、該当すれば予備苗枠38の苗載台38a,38b,38cを収納位置に戻し(S2)、両マーカ184,184の収納に該当する範囲で継続(S3)する。
次に、空箱入れの構成について説明する。
図15の苗載台の斜視図に示すように、各苗載台38a,38b,38cの外側方にスライド動作可能にマット苗を載置可能な拡張台111を設ける。この拡張台111は、各苗載台38a,38b,38cの下面に取付けたカラー状のガイド部材112によってスライド可能に支持する。
次に、大容量予備苗枠について説明する。
大容量の予備苗枠を構成する場合に、展開移動可能な3段の苗載台38a,38b,38cによる可動部の更に上位に4段目として複数段の苗載台を設ける例があり、この4段目の苗載台を機体に固定配置した例にあっては、可動部との干渉を避けるために高い位置に構成する必要があるので、苗移植機上の作業において大きな労力を要するという問題があった。
2 走行車体
2s 走行検知部材
4 移植部
10 前輪
11 後輪
11s 後輪回転検知部材
20 エンジン
22 電源部
31 座席
33 停止ペダル
33s ペダル操作検知部材
34 ハンドル
38 予備苗枠
38a 苗載台
38b 苗載台
38c 苗載台
39a 移動リンク部材(リンク機構)
39b 移動リンク部材(リンク機構)
39c 移動リンク部材(リンク機構)
39s 苗枠状態検知部材
75 報知部材
81 操作認証スイッチ
300 切替装置
300m アクチュエータ(切替モータ)
300g 回動部材(回動ギア)
Claims (4)
- エンジン(20)とハンドル(34)を備え、前輪及び後輪(10,11)によって圃場走行可能に支持する走行車体(2)と、該走行車体(2)の後部で圃場に苗を植え付ける移植部(4)と、前記走行車体(2)の前部に苗を収納する多段構成の苗載台(38a,38b,38c)をリンク機構(39a,39b,39c)に取り付けて構成した予備苗枠(38)を設け、該予備苗枠(38)を多段の収納位置から前後に直列する展開位置までの範囲で開閉させる切替装置(300)を設けた苗移植機において、
前記予備苗枠(38)の作業状態が収納位置か展開位置かを検知する苗枠状態検知部材(39s)と、機体が走行状態であるか否かを検知する走行検知部材(2s)と、該走行検知部材(2s)による走行検知の際に苗枠状態検知部材(39s)による展開過程の検知を条件として報知する報知部材(75)とを設け、
さらに前記走行車体(2)の走行停止を踏込操作によって維持する停止ペダル(33)と、該停止ペダル(33)の踏込操作を検知するペダル操作検知部材(33s)を設け、該ペダル操作検知部材(33s)が停止ペダル(33)の踏み込みを検知すると、切替装置(300)を切替動作させる切替アクチュエータ(300m)を駆動操作可能にする構成としたことを特徴とする苗移植機。 - エンジン(20)とハンドル(34)を備え、前輪及び後輪(10,11)によって圃場走行可能に支持する走行車体(2)と、該走行車体(2)の後部で圃場に苗を植え付ける移植部(4)と、前記走行車体(2)の前部に苗を収納する多段構成の苗載台(38a,38b,38c)をリンク機構(39a,39b,39c)に取り付けて構成した予備苗枠(38)を設け、該予備苗枠(38)を多段の収納位置から前後に直列する展開位置までの範囲で開閉させる切替装置(300)を設けた苗移植機において、
前記予備苗枠(38)の作業状態が収納位置か展開位置かを検知する苗枠状態検知部材(39s)と、機体が走行状態であるか否かを検知する走行検知部材(2s)と、該走行検知部材(2s)による走行検知の際に苗枠状態検知部材(39s)による展開過程の検知を条件として報知する報知部材(75)とを設け、
そして前記ハンドル(34)には、一対の操作認証スイッチ(81,81)を互いに離間させて配置するとともに、該操作認証スイッチ(81,81)を同時に操作すると、切替装置(300)を切替動作させる切替アクチュエータ(300m)を駆動操作可能に構成したことを特徴とする苗移植機。 - エンジン(20)とハンドル(34)を備え、前輪及び後輪(10,11)によって圃場走行可能に支持する走行車体(2)と、該走行車体(2)の後部で圃場に苗を植え付ける移植部(4)と、前記走行車体(2)の前部に苗を収納する多段構成の苗載台(38a,38b,38c)をリンク機構(39a,39b,39c)に取り付けて構成した予備苗枠(38)を設け、該予備苗枠(38)を多段の収納位置から前後に直列する展開位置までの範囲で開閉させる切替装置(300)を設けた苗移植機において、
前記予備苗枠(38)の作業状態が収納位置か展開位置かを検知する苗枠状態検知部材(39s)と、機体が走行状態であるか否かを検知する走行検知部材(2s)と、該走行検知部材(2s)による走行検知の際に苗枠状態検知部材(39s)による展開過程の検知を条件として報知する報知部材(75)とを設け、
前記予備苗枠(38)が収納位置から展開位置に切り替わり始めたことを苗枠状態検知部材(39s)が検知すると、切替装置(300)を切替動作させる切替アクチュエータ(300m)の駆動に連動してエンジン(20)の回転数を増加させるとともに、電源部(22)に充電制御することを特徴とする苗移植機。 - 前記切替装置(300)は、前記リンク機構(39a,39b,39c)の回動位置を検知する苗枠状態検知部材(39s)と、切替アクチュエータ(300m)によって回転されて前記リンク機構(39a,39b,39c)を回動させる回動部材(300g)で構成し、該切替装置(300)を予備苗枠(38)に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の苗移植機。
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