JP6736507B2 - 環境試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試験室を有し、当該試験室内を目標とする温度や湿度に調整する環境試験装置に関するものである。
製品や素材等の性能や耐久性等を試験する装置として、環境試験装置がある。環境試験装置は、被試験物が載置される試験室を有し、この試験室内の温度や湿度を所望の試験環境に調整する機能を備えた装置である。試験室内は、被試験物の性能や耐久性等の評価を行うべく、低湿度環境に制御されたり、高湿度環境に制御される場合がある。
そのため環境試験装置は、湿度検知センサを有している。環境試験装置では、乾湿式の湿度検知センサが用いられる場合がある。
ここで乾湿式湿度検知センサは、所謂乾球温度と湿球温度を検知するものである。なお「乾球温度」、「湿球温度」は技術用語であり、検温部の形状を限定するものではない。
湿球温度を測定する部分は、水を含ませた布等(以下、ウィックという)で温度検知センサの検温部を覆い、その状態の温度を検知するものである。
特許文献1には乾湿式湿度検知センサを使用した環境試験装置が開示されている。
特許文献1に開示された環境試験装置で採用される湿度検知手段は、湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有している。特許文献1に開示された湿球温度検知手段は、棒状の検温部を有する温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部と、シート状のウィックによって構成されている。
特許文献1に開示された湿球温度検知手段は、温度検知センサの棒状の検温部が水平姿勢に配置され、その下に検知用水貯留部の水槽部分が配置されている。
またシート状のウィックの、折り曲げられた状態における折り返し部分(股の部分)を検温部に引っ掛けて係合し、ウィックの自由端側が検温部から垂れ下がった状態とされている。そしてウィックの垂れ下がり部分を検知用水貯留部の中の水に浸し、毛細管現象によって水を吸い上げ、温度検知センサの検温部を湿らせる。
特許文献1に開示された湿球温度検知手段では、ウィックは単に二つ折りにして棒状の検温部に引っ掛けられて係合されているだけであるから、ウィックを取り替え易い。
特許文献1に開示された湿度センサの検温部とウィックの姿勢は、あたかも国旗等の旗を旗手が水平に保持した様な形に例えることができる。
また特許文献1に開示された環境試験装置では、ウィック及び検知用水貯留部が、試験室の側面から中央にのびる姿勢で設置されている。
即ち試験室は、被試験物を出し入れするための扉部材があり、この扉部材に対向する奥壁がある。また扉側と奥壁を繋ぐ側壁がある。特許文献1に開示された環境試験装置では、ウィック及び検知用水貯留部が、試験室の側壁側に片持ち支持されており、ウィック及び検知用水貯留部は試験室の側面側から中央にのびる姿勢となっている。
特許文献1に開示された環境試験装置では、送風機としてシロッコファンが採用されている。ここでシロッコファン等の遠心ファンは、プロペラファン等の軸流ファンに比べて発生する静圧が高く、空調機器の流路抵抗に抗することができるので、環境試験装置に多様される傾向がある。
その一方で、遠心ファンは、プロペラファン等の軸流ファンに比べて送風量が少なく、これを採用する環境試験装置は試験室内の風速が低いものとなる傾向がある。
また特許文献1に開示された環境試験装置では、奥壁側に送風機の空気吹き出し口がある。温度検知センサは、奥壁側よりも扉部材側の位置に設けられている。
特開2014−20777号公報
従来技術の環境試験装置において、棒状の検温部及びこれに掛けられたウィックと、送風の方向との関係を見ると、送風はウィックの垂れ下がり部分の布表面に対して略垂直方向に当たる。前記した様に棒状の検温部とウィックの姿勢は、旗手が旗を水平に保持した状態に例えるならば、旗(ウィック)がたなびく方向に風があたる。
そのためウィックの自由端側(下端側)は、旗がたなびく如くに揺れ動く。しかしながら、特許文献1では、送風機としてシロッコファンが採用されているので、試験室内の風速は弱く、旗(ウィック)の姿勢変更量は小さい場合が多い。そのため従来技術の構成によると、ウィックが送風機の風を受けてたなびくごとくに姿勢変更しても、ウィックの下端が検知用水貯留部から離脱してしまうことは少ない。
また従来技術の環境試験装置では、ウィックに掛かる送風のベクトルは、棒状の検温部に対して垂直方向の成分が大半であり、検温部の軸方向に沿った方向のベクトル成分は小さい。
そのためウィックは送風によってはためく方向に姿勢変更するが、ウィックを棒状の検温部に沿って移動させる力は小さい。従って従来技術の環境試験装置では、ウィックが送風によって移動し、検温部から離脱して落下してしまう懸念は少ない。
ところで市場において、試験室内の環境を目標環境により早く到達させ、急速な温度変化を実現することができる環境試験装置が求められている。
そこで本出願人は、この問題を解決すための方策として、槽内の空気循環量を多くすることを考え、送風機としてプロペラファン等の軸流送風機を採用した。
また試作した環境試験装置は、試験室内に送風がまんべんなく行き渡る様に、奥壁に対して突出した吹き出し口形成部を設け、送風を正面側方向だけでなく、斜め方向にも吹き出すこととした。
このレイアウトによると、吹き出し口形成部と試験室の側壁との間に空間ができたので、湿球温度検知手段を吹き出し口形成部と試験室の側壁との間の空間に配置した。
本発明者らが試作した環境試験装置を駆動したところ、従来技術の環境試験装置では想定しない新たな問題に直面した。
即ち試作した環境試験装置を駆動したところ、湿球温度検知手段のウィックが、送風を受けて吹き飛んでしまった。
またウィックが吹き飛ばないまでも、ウィックが旗のごとくにはためいて大きく姿勢変更し、下端部が検知用水貯留部から離脱してしまうこともあった。
即ち試作した環境試験装置では、ウィックに対して斜め方向から強風が吹き付けられる。一方、ウィックは、湿度を検知する際には常時湿っていて水分を含み、移動や姿勢変更を起こしにくい。しかしながら乾燥時のウィックは、単なる薄い布に過ぎず、軽いので飛ばされたり姿勢変更が起きやすい。
ここで環境試験装置は、試験の内容によっては湿度検知を行わない場合がある。例えば単に高温環境に被試験物をさらす実験を行う場合には、検知用水貯留部には水はなく、ウィックは乾燥状態である。
さらにウィックは、取り替え易いように、検温部に引っかけられているだけであるから、検温部や検知用水貯留部から離脱しやすい。
そのため軽く飛びやすい状態のウィックが、斜め方向に風を受け、棒状の検温部に沿って移動して検温部から離脱してしまうことがあった。
あるいは強風によってウィックが大きくはためき、下端部が検知用水貯留部から離脱してしまうことがあった。
例えば湿度を無視して高温環境に被試験物をさらす実験を行い、その後で、湿度の要件を加味した実験を行う場合がある。ここで先に行った高温環境試験の際に、ウィックが棒状の検温部から離脱したり、ウィックの下部が検知用水貯留部から離脱し、それに気づかずに湿度の要件を加味した実験を行うと、試験室内の湿度を目標湿度に維持することができない。
また試験室内の湿度は、外部からも目視によっては判らないから、長時間に渡って湿度環境が狂った状態で実験を続けてしまう懸念がある。
本発明は、上記した問題点に注目し、ウィックが検温部や検知用水貯留部から離脱しにくい構造の湿球温度検知手段を備えた環境試験装置を提供することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための態様は、被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、前記湿度検知手段は、温度検知センサと、ウィックと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、ウィックの一部を検知用水貯留部内の水に浸し、ウィックの他の一部を温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、ウィックの温度検知センサからの離脱あるいはウィックの検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有することを特徴とする環境試験装置である。
より具体的な態様は、被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、前記温度検知センサは検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、前記ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部のうち少なくとも一方を有し、前記横揺れ防止ガード部は、前記検知用水貯留部に対して所定の中空の高さに保持されており、垂れ下がった状態の前記ウィックの側面側であって高さ方向には前記ウィックの垂れ下がり部分の中間高さに位置するように設けられたものであり、前記縦抜け防止ガード部は、前記検知用水貯留部に対して所定の中空の高さに保持されており、前記検温部の自由端側であって高さ方向には前記ウィックの垂れ下がり部分の中間高さに位置するように設けられたものであることを特徴とする環境試験装置である。
同様の課題を解決するためのもう一つの態様は、被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、前記検知用水貯留部が挿着される外郭部と、前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、前記温度検知センサは検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、前記ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部のうち少なくとも一方を有し、前記横揺れ防止ガード部は、垂れ下がった状態の前記ウィックの側面側であって、高さ方向には前記検温部の高さ未満であって前記外郭部の高さよりも上に位置するように設けられたものであり、前記縦抜け防止ガード部は、前記検温部の自由端側であって、高さ方向には前記検温部の高さ以下であって前記外郭部の高さよりも上の位置にあることを特徴とする環境試験装置である。
同様の課題を解決するためのもう一つの態様は、被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、前記温度検知センサは棒状であって片持ち保持された検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、送風機を有し、前記湿球温度検知手段は、前記送風機による通風雰囲気中に置かれるものであり、前記ウィックに掛かる送風のベクトルは、前記検温部の軸方向成分と前記検温部を横切る方向の成分を含み、前記ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部のうち少なくとも一方を有し、前記横揺れ防止ガード部及び前記縦抜け防止ガード部は、棒状の部材線材又は風が通過する部材で形成され、且ついずれも前記ウィックよりも通風方向下流側に位置するように設けられたものであることを特徴とする環境試験装置である。
同様の課題を解決するためのさらにもう一つの態様は、被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱を阻止するウィック離脱防止手段を有し、前記ウィック離脱防止手段は、棒状の部材線材又は風が通過する部材で形成されたものであることを特徴とする環境試験装置である。
同様の課題を解決するためのさらにもう一つの態様は、被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱を阻止するウィック離脱防止手段を有し、前記ウィック離脱防止手段は、棒状の部材線材又は風が通過する部材で形成され、且つ前記温度検知センサの自由端側であって前記ウィックを布厚さ方向に跨ぐ様位置に配置されていることを特徴とする環境試験装置である。
同様の課題を解決するためのさらにもう一つの態様は、被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、前記ウィック離脱防止手段は、折れ曲がった棒状であり、両端が前記試験室の内壁で支持されていることを特徴とする環境試験装置である。
本発明によると、ウィック離脱防止手段の作用によって、ウィックの温度検知センサからの離脱や、ウィックの検知用水貯留部からの離脱が阻止される。
前記ウィック離脱防止手段は、前記ウィックの近傍に配されていて常時又はウィックが移動及び/又は姿勢変更した際に前記ウィックと接触し、前記ウィックの移動及び/又は姿勢変更を阻止するガード部を有することが望ましい。
本態様によると、ガード部材がウィックと接してウィックの移動や姿勢変更が抑制され、ウィックの温度検知センサからの離脱や検知用水貯留部からの離脱が防がれる。
上記した各態様において、温度検知センサは棒状であって片持ち保持された検温部を有し、ウィックの一部が前記検温部と係合し、ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部を有し、横揺れ防止ガード部は、垂れ下がった状態のウィックの側面側であって高さ方向には前記検温部の高さ未満であって検知用水貯留部の水面の高さ以上の位置にあり、縦抜け防止ガード部は、前記検温部の自由端側にあって高さ方向には前記検温部の高さ以下であって検知用水貯留部の水面の高さ以上の位置にあることが望ましい。
ここで「係合」とは、ガーゼ状のウィックを二つ折りにして棒状の検温部に単に引っ掛けるような状態を含む。「係合」は、単に引っ掛けるだけの形態を含む概念であり、「引っ掛けられている」状態は、「係合」の一態様である。
またウィックに検温部差し込み部を設け、当該検温部差し込み部に温度検知センサの検温部が差し込まれ、検温部にウィックが装着されている状態も、「係合」の一態様である。
本態様では、横揺れ防止ガード部は、垂れ下がった状態のウィックの側面側にある。即ち横揺れ防止ガード部はウィックが揺れる方向にある。
また横揺れ防止ガード部は、高さ方向には前記検温部の高さ未満であって検知用水貯留部の水面の高さ以上の位置にある。そのため横揺れ防止ガード部は、ウィックが当たる高さにある。
従ってウィックが旗のごとくにたなびくと、横揺れ防止ガード部に当たり、ウィックの移動や姿勢変更が抑制される。
また縦抜け防止ガード部は、前記検温部の自由端側にある。即ち縦抜け防止ガード部は、ウィックが軸方向に移動する方向の位置にある。
また縦抜け防止ガード部は、高さ方向には前記検温部の高さ以下であって検知用水貯留部の水面の高さ以上の位置にある。そのため縦抜け防止ガード部は、ウィックが当たる高さにある。
従ってウィックが検温部に沿って移動すると縦抜け防止ガード部に当たり、ウィックの移動が抑制される。
上記した各態様において、温度検知センサは棒状であって片持ち保持された検温部を有し、ウィックの一部が前記検温部と係合し、ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、送風機を有し、前記湿球温度検知手段は、前記送風機による通風雰囲気中に置かれ、ウィックに掛かる送風のベクトルは、検温部の軸方向成分と検温部を横切る方向の成分を含み、ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部を有し、横揺れ防止ガード部及び縦抜け防止ガード部はいずれもウィックよりも通風方向下流側にあることが望ましい。
本態様は、試作した環境試験装置の構造を採用している。
本態様では、横揺れ防止ガード部及び縦抜け防止ガード部はいずれもウィックよりも通風方向下流側に設けられている。そのため送風が原因となるウィックの横揺れ方向の姿勢変更や軸方向への移動が阻止される。
上記した各態様において、送風機を有し、前記湿球温度検知手段は、前記送風機による通風雰囲気中に置かれ、前記湿球温度検知手段は、ウィックの一部が前記検温部と係合し、ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって検知用水貯留部内の水に浸されるものであり、ウィックは送風機の送風によって移動及び/又は姿勢変更することが予想されるものであり、ウィック離脱防止手段は予想されるウィックの移動側及び/又は姿勢変更側にあってウィックが移動及び/又は姿勢変更した際にウィックと接触し、ウィックの移動及び/又は姿勢変更を阻止するものであることが望ましい。
また前記湿球温度検知手段は、通風雰囲気中に置かれ、前記温度検知センサは検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水に浸されるものであり、前記ウィックは前記通風によって移動及び/又は姿勢変更することが予想されるものであり、前記ウィック離脱防止手段は予想される前記ウィックの移動側及び/又は姿勢変更側にあって前記ウィックが移動及び/又は姿勢変更した際に前記ウィックと接触し、前記ウィックの移動及び/又は姿勢変更を阻止するものであることが望ましい。
本態様についても試作した環境試験装置の構造を採用している。
本態様では、ウィック離脱防止手段が予想されるウィックの移動側や姿勢変更側に設けられているから、送風が原因となるウィックの横揺れ方向の姿勢変更や軸方向への移動が阻止される。
上記した各態様において、前記ウィック離脱防止手段は、折れ曲がった棒状であり、両端が前記試験室の内壁で支持されていることが望ましい。
本態様によると、ウィック離脱防止手段が通風の邪魔になりにくい。またウィック離脱防止手段の熱容量を小さくできるので、試験室内の環境に影響を与えにくい。
上記した各態様において、試験室を開閉する扉部材を有し、試験室には扉部材と対向する奥壁があり、送風機による送風は奥壁側から扉部材側に向くものであり、温度検知センサは棒状であって、奥壁側から試験室側に向かう姿勢で配されていることが望ましい。
上記した各態様において、前記試験室を開閉する扉部材を有し、前記試験室には前記扉部材と対向する奥壁があり、前記温度検知センサは棒状であって、前記奥壁側から前記試験室側に向かう姿勢で配されていることが望ましい。
本態様によると、試験室の空間を有効に利用することができる。
上記した各態様において、前記試験室を開閉する扉部材を有し、前記試験室には前記扉部材と対向する奥壁があり、前記奥壁側に前記試験室内に空気を吹き出す空気吹き出し部があり、前記空気吹き出し部には前記奥壁側から前記試験室側に向かって突出する吹き出し口形成部があり、前記湿球温度検知手段の一部又は全部は前記吹き出し口形成部の側面側に位置することが望ましい。
本態様についても試作した環境試験装置の構造を採用している。
本態様によると、試験室の空間を有効に利用することができる。
本発明の環境試験装置は、湿球温度検知手段のウィックが検温部や検知用水貯留部から離脱しにくい。そのため本発明の環境試験装置は、湿度の誤検知が発生しにくく、試験室内の湿度環境を所望の環境に維持することができる。
本発明の実施形態の環境試験装置の斜視図である。 図1の環境試験装置の試験室部分の断面図である。 (a)は図1の環境試験装置の試験室部分の棚部材を省略した状態における平面断面図であり、(b)は(a)の円内拡大図である。 図1の環境試験装置の試験室の断面斜視図である。 図1の環境試験装置に備えられた湿球温度検知手段の斜視図である。 図5の湿球温度検知手段の分解斜視図である。 図5の湿球温度検知手段の断面図である。 図1の環境試験装置で採用するウィック離脱防止手段の斜視図である。 図8のウィック離脱防止手段の平面図である。 無風環境におけるウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示し、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)は(a)のA−A断面図である。 ウィックに対して直交する方向に風が当たった場合のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示し、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)は(a)のA−A断面図である。 ウィックに対して温度検知センサに沿う方向に風が当たった場合のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示し、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)は(a)のA−A断面図である。 ウィックに対して斜め方向に風が当たった場合のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示し、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)は(a)のA−A断面図である。 本発明の他の実施形態のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態のウィック離脱防止手段の斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態のウィック離脱防止手段の斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態のウィック離脱防止手段と湿球温度検知手段の関係を示す斜視図である。 (a)、(b)、(c)は、ウィックの変形例を示すものであり、ウィックと検温部の斜視図である。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
最初に本実施形態の環境試験装置1の基本構造について説明する。環境試験装置1の基本構造は、前述した試作品の特徴を備えている。
本実施形態の環境試験装置1は、図1に示すように、上部側の試験室領域100と、下部側の機械領域101に分かれている。
試験室領域100には、図2に示すように断熱壁2によって覆われた断熱槽3が設置されている。そして当該断熱槽3の一部に試験室5が形成されている。試験室5は、被試験物を設置する空間である。断熱層3は試験室本体21と扉部材20によって構成されている。試験室5は試験室本体21と扉部材20によって6面が囲まれた断熱層3の一部に形成されている。
環境試験装置1は、さらに空調機器(空調手段)10と送風機11を備えている。空調機器10は、加湿装置6、冷却装置7及び加熱ヒータ8によって構成されている。
環境試験装置1には、試験室5と環状に連通する空調通風路15があり、当該空調通風路15に前記した空調機器10と送風機11が内蔵されている。
空調通風路15は、断熱槽3の一部に形成され、空気吹き出し部16と空気導入部18の2箇所で試験室5と連通している。
そのため送風機11を起動すると、試験室5内の空気が空気導入部18から空調通風路15内に導入される。そして空調通風路15が通風状態となり、空調機器10に空気が接触して熱交換や湿度調整がなされ、空気吹き出し部16から試験室5内に調整後の空気が吹き出される。
また空調通風路15の空気吹き出し部16の近傍に、温度センサ12と湿球温度検知手段13が設けられている。温度センサ12は、従来公知の熱電対やサーミスタ等の温度センサである。
湿球温度検知手段13は、湿球温度を検知するものである。温度センサ12が検知する乾球温度と、湿球温度検知手段13が検知する湿球温度が、図示しない制御装置に入力され、両者の差から湿度が算出される。
湿球温度検知手段13の構造及び取付け位置については後述する。
環境試験装置1を使用する際には、送風機11を運転して空調通風路15内を通風状態とし、温度センサ12の検出値が、設定環境の温度に近づく様に空調機器10を制御する。
また温度センサ12が検知する乾球温度と、湿球温度検知手段13が検知する湿球温度から湿度を演算し、演算された湿度が設定環境の湿度に近づく様に空調機器10を制御する。
湿球温度検知手段13の構造及び取付け位置については後述する。
環境試験装置1では、図3、図4の様に試験室5の奥側に、前記した空調通風路15の空気吹き出し部16があり、その中に送風機11が設置されている。
本実施形態では、送風機11は軸流送風機であり、プロペラファンである。
公知の様に、軸流送風機は、シロッコファン等の遠心送風機に比べて送風量が多い。
また本実施形態では、送風機11の前面側に風向部材71が設けられている。風向部材71の断面形状は台形であり、正面側送風面72と側面側送風面73a,73bを有している。本実施形態では、風向部材71が実質的に空調通風路15の空気吹き出し部16となっている。
風向部材71の正面側送風面72は、扉部材20と略平行に対峙する面であり、当該面に複数の開口が設けられたものである。正面側送風面72からは扉部材20に向かって送風される。
これに対して側面側送風面73a,73bは、送風機11と扉部材20を結ぶ仮想直線に対して傾斜姿勢となっている。側面側送風面73a,73bについても複数の開口が設けられている。側面側送風面73a,73bから噴射される送風は、斜め方向から側壁31,32に当たる。
軸流送風機は、プロペラファンの外周近傍によって起こされる風が強く、回転中心の近傍は風速が弱い。
しかしながら本実施形態の環境試験装置1では、送風機11の前面側に風向部材71が設けられており、風向部材71の側面側送風面73a,73bから噴射される空気は、側壁31,32側に向かう方向のベクトル成分をもっている。そのため側面側送風面73a,73bから噴射される空気は、側壁31,32側と衝突して反射し、中央側に戻る。そのため送風機11の回転中心の前方側にも送風が行き渡る。
本実施形態では、奥壁に空気吹き出し部16があり空気吹き出し部16は、中央部分が扉部材20側に突出した形状であるから、側面側送風面73a,73bと試験室5の側壁31,32の間には、空間80がある。
本実施形態では、図2に示すように試験室5内に棚55を設けられる様になっており、試験室本体21の左右の側壁31,32に、それぞれ2個ずつ棚受け部材61が設けられている。
棚受け部材61は、断面形状が凹型であって柱状の部材である。棚受け部材61には、棚55の端部を係合させる係合孔62(図4参照)が縦方向に複数並べて設けられている。
棚受け部材61は、左側壁31に2本、右側壁32に2本設けられている。
次に本実施形態で採用する湿球温度検知手段13について説明する。
湿球温度検知手段13は、前記した様に湿球温度を検出するものであり、湿度検知手段の一部を構成する。
湿球温度検知手段13は、図5、図6に示すように、湿球用温度検知センサ28と、湿球用温度検知センサ28の検知部を覆うウィック25と、検知用水貯留部23を有している。検知用水貯留部23は、ウィックパンと称される部材であり、水を溜め置く容器である。
湿球用温度検知センサ28は、前記した熱電対やサーミスタ等の温度センサであり、ある程度の長さを有する棒状の検温部26を有している。
湿球温度検知手段13は、ウィック25の一部を検知用水貯留部23内の水に浸し、ウィック25の他の一部を湿球用温度検知センサ28に接触させて湿球温度を検知するものである。
本実施形態では、湿球温度検知手段13の検知用水貯留部23の周囲に、検知用水貯留部から流出した水を集めて加湿装置6側に案内する外郭部27を有している。
ウィック25は、水分を保持できる布やガーゼでありシート状である。ウィック25は、雰囲気温度や雰囲気湿度等の環境に応じて、その保持された水分を気化し得るものであればその他のいかなるものでも構わない。
検知用水貯留部23は、図6に示すように、円筒状の管路の上部を開放した断面形状が半円状の開水路を有し、その開水路には水を溜めおく貯留空間37が設けられている。貯留空間37は、半円状の管路壁と堰部38とで囲まれ、上部が開放された空間である。
外郭部27は、検知用水貯留部23からオーバーフローした水を集水して下方に流すものである。
湿球温度検知手段13は、検知用水貯留部23が、貯留空間37の開放側を上に向けた状態で、外郭部27に挿着されている。
湿球用温度検知センサ28は、検知用水貯留部23の真上の位置にあり、検温部26は水平姿勢となっている。
そして当該検温部26に、ウィック25が引っ掛けられている(係合の一態様)。
ウィック25は、ガーゼ等が半分に折り曲げられ、折り曲げられた状態における折り返し部分(股の部分)が検温部26に引っ掛けられ、ウィック25の自由端側33が検温部26から垂れ下がった垂れ下がり部分35となっている。
即ちウィック25の折り返し部分(股の部分)等が検温部26と係合し、ウィック25の自由端側33が検温部26から垂れ下がった垂れ下がり部分35となっている。
そしてウィック25の垂れ下がり部分35の下部が検知用水貯留部23の中の水に浸され、毛細管現象によって水を吸い上げ、湿球用温度検知センサ28の検温部26を湿らせる。
この様に、湿球用温度検知センサ28は水平姿勢であって、その検温部26がウィック25に覆われるように配されている。
ウィック25の形状や係合状態は限定されるものではなく、例えば図22の様な構造のものであってもよい。図22(a)、(b)、(c)に示すウィック40,41,42は、いずれも縫製や接着剤等を使用して成形されたものである。
図22(a)に示すウィック40は、シート状の布を二つ折りに折り重ね、折り曲げられた曲部の近傍を糸47で縫合する等によって表裏の布45a,45bの一部を結合したものである。図22(a)に示すウィック40は、折り曲げられた曲部で表裏の布45a,45bが環状に繋がり、長孔状の検温部差し込み部46が形成されている。
図22(a)に示すウィック40は、当該検温部差し込み部46に湿球用温度検知センサ28の検温部26が差し込まれ、ウィック40の検温部差し込み部46が検温部26と係合している。
図22(b)に示すウィック41は、図22(a)のウィック40を進化させたものであり、表裏の布45a,45bの裾の部分を縫い合わせたものである。
図22(c)に示すウィック42は、一枚の布の端部に検温部差し込み部46を設けたものである。
次にウィック離脱防止手段50について説明する。ウィック離脱防止手段50は、図3に示すように、湿球温度検知手段13の近傍に配されるガードであり、ウィック25の湿球用温度検知センサ28からの離脱や、ウィック25の検知用水貯留部23からの離脱を防ぐものである。
本実施形態では、ウィック離脱防止手段50は、一本の金属細線を折り曲げて作られたものである。ウィック離脱防止手段50の素材は、相当の剛性を持ち、且つ、高温環境や低温環境、高湿度環境に耐えるものであることが望ましい。例えば、ステンレススチールや、黄銅等の金属棒を素材とすることが望ましい。本実施形態では、ウィック離脱防止手段50の素材として、直径が2乃至3mmのステンレス丸棒を採用している。
ウィック離脱防止手段50は、図8、図9、図10の様に複雑な形状をしている。
端部側から説明すると、側面係合片51、立ち上げ片52、張出片53、縦抜け防止ガード部56、横揺れ防止ガード部57、戻り片58及び奥側係合片60が連続的に形成されたものである。本実施形態では、縦抜け防止ガード部56、横揺れ防止ガード部57がウィックの離脱を防ぐ機能部となる。
ウィック離脱防止手段50の各部の内、張出片53、縦抜け防止ガード部56、横揺れ防止ガード部57、戻り片58及び奥側係合片60は、同一の共通平面内にある。
これに対して立ち上げ片52は、上記した共通平面に対して直行する方向に延びている。側面係合片51は立ち上げ片52の先端が折れ曲がった部位である。
順次説明すると、側面係合片51は、試験室5の右側壁32側と係合してウィック離脱防止手段50の一端を支持する部位であり、図8及び図10(a)の様な装着時の姿勢を基準として、水平方向に延びる短片である。
立ち上げ片52は、機能部(縦抜け防止ガード部56、横揺れ防止ガード部57)を所定の高さに保持するものであり、側面係合片51に対して垂直方向の角度をもってのびている。
立ち上げ片52は、図8及び図10(a)の様な装着時の姿勢を基準として、垂直方向に立ち上がる部分である。
張出片53は、縦抜け防止ガード部56がウィック25を跨ぐ様に縦抜け防止ガード部56の端部を試験室5の右側壁32から離れる様に張り出す部位である。
張出片53は、立ち上げ片52から垂直に折れ曲がり、水平方向には側面係合片51と同じ方向にのびている。
張出片53は、図8及び図10(a)の様な装着時の姿勢を基準として、水平方向にのびる部分である。
縦抜け防止ガード部56は、ウィック25の軸方向移動を阻止するものであり、張出片53に対して「V」字状に折り返された折り返し片である。
縦抜け防止ガード部56は、図8及び図10(a)の様な装着時の姿勢を基準として、水平方向姿勢であるが、張出片53に対しても横揺れ防止ガード部57に対しても所定の角度で傾斜している。
縦抜け防止ガード部56の有効長さLaは、少なくとも折り曲げられたウィック25を横に跨ぐことができる長さである。即ち縦抜け防止ガード部56は傾斜しているが、これの試験室5の幅方向の成分を有効長さLaとすると、Laは少なくとも折り曲げられたウィック25を布厚さ方向に跨ぐことができる長さである。
横揺れ防止ガード部57は、縦抜け防止ガード部56に対して所定の角度に折り曲げられたものである。横抜け防止ガード部57は、図8及び図10(a)の様な装着時の姿勢を基準として、水平方向にのびる部分であり、縦抜け防止ガード部56に対して所定の角度で傾斜している。
横抜け防止ガード部57は、ウィック25の大面積部分の幅(奥方向にのびる幅)に相当する長さを有している。
前記した様に横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56は傾斜関係にある。本実施形態では、図9に示すように横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56のなす角度Aは鈍角である。横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56のなす角度Aは限定するものではないが、90度以上であることが推奨される。
さらに両者の角度は、100度から160度である。最も推奨される角度は、130度から150度である。本実施形態では、両者の角度Aは、135度である。
戻り片58は、横揺れ防止ガード部57に対して垂直に折れ曲がった部分である。戻り片58は、図8及び図10(a)の様な装着時の姿勢を基準として、水平方向にのび、試験室5の右側壁32側に近づく部分である。
奥側係合片60は、戻り片58に対して垂直に折れ曲がった部分である。奥側係合片60は、図8及び図10(a)の様な装着時の姿勢を基準として、水平方向にのび、試験室5の奥壁30側に近づく部分である。
次に温度センサ12、湿球温度検知手段13及びウィック離脱防止手段50の試験室5に対する取り付け位置及び湿球温度検知手段13とウィック離脱防止手段50の相対位置について説明する。
温度センサ12、湿球温度検知手段13及びウィック離脱防止手段50は、図3、図4の様に吹き出し口形成部の側面側送風面73bと右側壁32の間の空間80に配されている。
即ち本実施形態では、奥壁に空気吹き出し部16があり、その一部が扉部材20側に突出しているから、側面側送風面73a,73bと試験室5の側壁31,32の間に空間80がある。
そして水平方向には図3の様に、側面側送風面73b側に温度センサ12があり、それの右側壁32側に湿球温度検知手段13側があり、さらにその右側壁32側にウィック離脱防止手段50がある。
温度センサ12及び湿球温度検知手段13は、いずれも奥壁30を基端部として片持ち状に張り出されている。温度センサ12及び湿球温度検知手段13の長手方向にのびる部位は、いずれも右側壁32に対して平行にのびている。
従って、温度センサ12及び湿球温度検知手段13の湿球用温度検知センサ28は、いずれも奥壁30側から片持ち状に張り出され、自由端は、扉部材20の方向に向いている。
またウィック離脱防止手段50は、右側壁32と奥壁30によって両端が支持されている。
具体的に説明すると、ウィック離脱防止手段50の立ち上げ片52が試験室5の右側壁32に設けられた棚受け部材61に保持され、ウィック離脱防止手段50の一端たる側面係合片51が、棚受け部材61に形成された取り付け孔(図示せず)に挿入されている。
またウィック離脱防止手段50の他端たる奥側係合片60が試験室5の奥壁30の取り付け孔(図示せず)に挿入されている。
その結果、ウィック離脱防止手段50は、両端が試験室5に支持され、図10の様に、張出片53、縦抜け防止ガード部56、横揺れ防止ガード部57、戻り片58及び奥側係合片60によって構成される共通平面が、ウィック25の近傍で水平姿勢となる。
ここでウィック離脱防止手段50とウィック25との位置関係について説明すると、ウィック離脱防止手段50は、ウィック25の近傍にあるが、無風状態にあっては、図10の様にウィック離脱防止手段50はウィック25とは接していない。
ウィック離脱防止手段50の横揺れ防止ガード部57は、ウィック25よりも試験室5の右側壁32側にある。横揺れ防止ガード部57は、ウィック25の挿入方向の幅に相当する長さを有しており、横揺れ防止ガード部57はウィック25の表面を幅方向(挿入方向)に覆う。
ウィック離脱防止手段50は、大部分が水平姿勢であって、横揺れ防止ガード部57の平面視した際の位置は、湿球用温度検知センサ28と平行にあり、ウィック25の垂れ下がり部分35の大面積側(表面側)に対して平行である。
横揺れ防止ガード部57の高さは、ウィック25の垂れ下がり部分35の中間高さの位置である。
横揺れ防止ガード部57は、垂れ下がった状態のウィック25の側面側であって高さ方向には前記検温部26の高さ未満であり、検知用水貯留部23の水面の高さ以上の位置にある。
ウィック離脱防止手段50の縦抜け防止ガード部56は、湿球用温度検知センサ28の自由端側であって、自由端からわずかに離れた位置にある。縦抜け防止ガード部56は水平姿勢であって、平面視した際の姿勢は、湿球用温度検知センサ28の検温部26の軸線に対して傾斜している。
縦抜け防止ガード部56はウィック25を布厚さ方向に跨ぐ様に配置されている。
次に、本実施形態のウィック離脱防止手段50の機能について説明する。
前記した様に、温度センサ12、湿球温度検知手段13及びウィック離脱防止手段50は、図3、図4の様に吹き出し口形成部の側面側送風面73bと右側壁32の間の空間80に配されている。そして側面側送風面73bから流れ出る送風は、斜め方向から右側壁32に当たる。
ここで本実施形態では、湿球温度検知手段13が側面側送風面73bと右側壁32の間にあるから、図10の矢印Vの様に湿球温度検知手段13は斜め方向から風を受ける。
風のベクトルをVとし、湿球用温度検知センサ28と直交する方向をX方向とし、湿球用温度検知センサ28に沿う方向をY方向とするならば、送風は、湿球用温度検知センサ28と直交する方向のベクトルVXと、湿球用温度検知センサ28に沿う方向のベクトルVYを持つ。
そのため図11の様に、湿球用温度検知センサ28と直交する方向の風向成分によって、ウィック25の垂れ下がり部分35は、風下側に揺れる。
ここで本実施形態では、ウィック離脱防止手段50の横揺れ防止ガード部57は、図11の様に湿球用温度検知センサ28と直交する方向の風向成分(X方向)に対し、ウィック25よりも風下の位置にある。
そのためウィック25の垂れ下がり部分35が揺れた際、ウィック25の大面積部分が、図11の様に横揺れ防止ガード部57と接触し、垂れ下がり部分35がそれ以上に振れることを防ぐ。
そのためウィック25が、湿球用温度検知センサ28と直交する方向の風向成分を有する風を受けても、垂れ下がり部分35の揺動量は少なく、ウィック25の下端部(自由端33)が検知用水貯留部23から離脱することが防止される。
ウィック25は送風機11の送風によって旗がはためく様に姿勢変更するが、横揺れ防止ガード部57は、予想されるウィック25の姿勢変更側にあってウィック25が姿勢変更した際にウィック25と接触し、ウィック25の姿勢変更を阻止する働きをする。
またウィック離脱防止手段50の縦抜け防止ガード部56は、図12の様に湿球用温度検知センサ28と湿球用温度検知センサ28に沿う方向の風向成分(Y方向)に関し、ウィック25よりも風下の位置にある。
そのためウィック25の垂れ下がり部分35が図12の様に軸方向に移動した際、ウィック25の端部が、図12の様に縦抜け防止ガード部56と接触し、ウィック25がそれ以上に軸方向に移動することを防ぐ。
そのためウィック25が、湿球用温度検知センサ28に沿う方向の風を受けても、ウィック25の移動量は少なく、ウィック25が湿球用温度検知センサ28から離脱することが防止される。
ウィック25は送風機11の送風によって湿球用温度検知センサ28の軸方向にずれ動くが、縦抜け防止ガード部56は、予想されるウィック25の移動側にあってウィック25が移動した際にウィック25と接触し、ウィック25の移動を阻止する働きをする。
実際には、ウィック25に対しては斜め方向から風が当たる。風のX方向成分とY方向成分が双方ともに大きい場合は、図13の様にウィック25の大面積部分が、横揺れ防止ガード部57に当たり、ウィック25の縦の端辺が縦抜け防止ガード部56に当たることとなる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。以下の説明においては、形状が異なる部材であっても先の実施形態と同様の機能を発揮するものについては、同一の番号を付している。また説明及び図面は、ウィックの離脱を防ぐ機能部に重点を置き、試験室5との取り付け関係については、図示や説明を省略する。
以上説明した実施形態では、横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56のなす角度Aを鈍角とした。横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56のなす角度Aを鈍角とすることにより、ウィック25の装着が容易となり、且つウィック25が飛ばされにくいものとなる。
しかしながら本発明はこの構成に限定されるものではなく、図14に示すウィック離脱防止手段82の様に、横揺れ防止ガード部57が縦抜け防止ガード部56に対して直交するものであってもよい。また、角度Aが鋭角であってもよい。
以上説明した実施形態では、横揺れ防止ガード部57は、風下側だけに配置されていたが、図15に示すウィック離脱防止手段83の様に、ウィック25を取り巻く形のものであってもよい。
以上説明した実施形態では、ウィック離脱防止手段50等は、いずれも線材を加工したものであったが、図16、図17に示すウィック離脱防止手段85,86の様に、ある程度の面積を有していてもよい。
ただし、ウィック離脱防止手段は、風が通過するものであることが望ましい。図16に示すウィック離脱防止手段85は、通風口88を有する板によって横揺れ防止ガード部57が形成され、上下2本の棒によって縦抜け防止ガード部56が構成されている。
また図17に示すウィック離脱防止手段86は、網によって横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56が構成されている。
以上説明した実施形態では、横揺れ防止ガード部57は、横棒状であって、水平方向の成分を有しているが、図18に示すウィック離脱防止手段87の様に縦棒状の横揺れ防止ガード部57を支持部90から垂下させてもよい。
以上説明した実施形態では、横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56は一体不可分であるが、図19に示すウィック離脱防止手段91のように横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56が分離していてもよい。また図20に示すウィック離脱防止手段92の様に検知用水貯留部23に設けられていてもよい。
また図21に示す様に、湿球用温度検知センサ28の先端を加工して縦抜け防止ガード部56としてもよい。
以上説明した実施形態では、無風状態においては、ウィック離脱防止手段50等がウィック25に触れないが、無風状態においてもウィック離脱防止手段50等がウィック25に触れるものであってもよい。
以上説明した実施形態では、ウィック離脱防止手段50等は、横揺れ防止ガード部57と縦抜け防止ガード部56の双方を有しているが、いずれか一方だけを有していてもよい。即ち横揺れ防止ガード部57を有しなくてもよく、縦抜け防止ガード部56を有しなくてもよい。
また以上説明したウィック離脱防止手段50では、横揺れ防止ガード部57はウィック25の側面側にあるので、ウィック25の湿球用温度検知センサ28の軸方向の移動を阻止することはできず、主にウィック25の横揺れを防止する機能だけを持つ。
一方、縦抜け防止ガード部56は、ウィック25の横揺れを防止する機能が弱く、主にウィック25の軸方向の移動を阻止する働きをする。
この様にウィック離脱防止手段50では、各部材の機能が明確であって、一方が横揺れ防止用の部材であり、他方が縦抜け防止用の部材であることは明確である。
しかしながら、本発明は、この様に各部の機能が明確な物に限定されるものではなく、横揺れ防止と縦抜け防止の機能の双方を備えた部位を有するものであってもよい。
1 環境試験装置
5 試験室
10 空調機器(空調手段)
11 送風機
13 湿球温度検知手段
16 空気吹き出し部
20 扉部材
21 試験室本体
23 検知用水貯留部
25 ウィック
26 検温部
28 湿球用温度検知センサ
50 ウィック離脱防止手段
56 縦抜け防止ガード部
57 横揺れ防止ガード部
71 風向部材
73a,73b 側面側送風面
82,83,85,86,87,91,92 ウィック離脱防止手段

Claims (10)

  1. 被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、
    前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、
    前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、
    前記温度検知センサは検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、
    前記ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部のうち少なくとも一方を有し、
    前記横揺れ防止ガード部は、前記検知用水貯留部に対して所定の中空の高さに保持されており、垂れ下がった状態の前記ウィックの側面側であって高さ方向には前記ウィックの垂れ下がり部分の中間高さに位置するように設けられたものであり、
    前記縦抜け防止ガード部は、前記検知用水貯留部に対して所定の中空の高さに保持されており、前記検温部の自由端側であって高さ方向には前記ウィックの垂れ下がり部分の中間高さに位置するように設けられたものであることを特徴とする環境試験装置。
  2. 被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、
    前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、
    前記検知用水貯留部が挿着される外郭部と、
    前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、
    前記温度検知センサは検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、
    前記ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部のうち少なくとも一方を有し、
    前記横揺れ防止ガード部は、垂れ下がった状態の前記ウィックの側面側であって、高さ方向には前記検温部の高さ未満であって前記外郭部の高さよりも上に位置するように設けられたものであり、
    前記縦抜け防止ガード部は、前記検温部の自由端側であって、高さ方向には前記検温部の高さ以下であって前記外郭部の高さよりも上の位置にあることを特徴とする環境試験装置。
  3. 被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、
    前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、
    前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、
    前記温度検知センサは棒状であって片持ち保持された検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水中に浸されるものであり、
    送風機を有し、前記湿球温度検知手段は、前記送風機による通風雰囲気中に置かれるものであり、前記ウィックに掛かる送風のベクトルは、前記検温部の軸方向成分と前記検温部を横切る方向の成分を含み、
    前記ウィック離脱防止手段は、横揺れ防止ガード部と、縦抜け防止ガード部のうち少なくとも一方を有し、
    前記横揺れ防止ガード部及び前記縦抜け防止ガード部は、棒状の部材線材又は風が通過する部材で形成され、且ついずれも前記ウィックよりも通風方向下流側に位置するよう設けられたものであることを特徴とする環境試験装置。
  4. 被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、
    前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、
    前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱を阻止するウィック離脱防止手段を有し、
    前記ウィック離脱防止手段は、棒状の部材線材又は風が通過する部材で形成されたものであることを特徴とする環境試験装置。
  5. 被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、
    前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、
    前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱を阻止するウィック離脱防止手段を有し、
    前記ウィック離脱防止手段は、棒状の部材線材又は風が通過する部材で形成され、且つ前記温度検知センサの自由端側であって前記ウィックを布厚さ方向に跨ぐ位置に配置されていることを特徴とする環境試験装置。
  6. 前記ウィック離脱防止手段は、前記ウィックの近傍に配されて常時又は前記ウィックが移動及び/又は姿勢変更した際に前記ウィックと接触し、前記ウィックの移動及び/又は姿勢変更を阻止するガード部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の環境試験装置。
  7. 前記湿球温度検知手段は、通風雰囲気中に置かれるものであり、
    前記温度検知センサは検温部を有し、前記ウィックの一部が前記検温部と係合し、前記ウィックの他の部位が前記検温部から垂れ下がって前記検知用水貯留部内の水に浸されるものであり、
    前記ウィックは前記通風によって移動及び/又は姿勢変更することが予想されるものであり、前記ウィック離脱防止手段は予想される前記ウィックの移動側及び/又は姿勢変更側にあって前記ウィックが移動及び/又は姿勢変更した際に前記ウィックと接触し、前記ウィックの移動及び/又は姿勢変更を阻止するものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の環境試験装置。
  8. 被試験物を配置する試験室と、少なくとも湿度を調節することが可能な空調手段と、湿度検知手段を有し、
    前記湿度検知手段は、ウィックを用いる湿度検知手段であり、温度検知センサと、水を溜置く検知用水貯留部を有し、前記ウィックの一部を前記検知用水貯留部内の水に浸し、前記ウィックの他の一部を前記温度検知センサに接触させて湿球温度を検知する湿球温度検知手段を有するものである環境試験装置において、
    前記ウィックの前記温度検知センサからの離脱あるいは前記ウィックの前記検知用水貯留部からの離脱の少なくともいずれかを阻止するウィック離脱防止手段を有し、
    前記ウィック離脱防止手段は、折れ曲がった棒状であり、両端が前記試験室の内壁で支持されていることを特徴とする環境試験装置。
  9. 前記試験室を開閉する扉部材を有し、前記試験室には前記扉部材と対向する奥壁があり、前記温度検知センサは棒状であって、前記奥壁側から前記試験室側に向かう姿勢で配されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の環境試験装置。
  10. 前記試験室を開閉する扉部材を有し、前記試験室には前記扉部材と対向する奥壁があり、前記奥壁側に前記試験室内に空気を吹き出す空気吹き出し部があり、前記空気吹き出し部には前記奥壁側から前記試験室側に向かって突出する吹き出し口形成部があり、前記湿球温度検知手段の一部又は全部は前記吹き出し口形成部の側面側に位置することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の環境試験装置。
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