JP2020092780A - 除湿機 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる除湿機を提供すること。【解決手段】除湿機は、送風装置の送風可能領域を構成する複数の単位領域それぞれの第一の表面温度を検知し、第一の表面温度と室内温度との差が第一の閾値よりも低い単位領域を乾燥対象エリアとし、乾燥対象エリアの各単位領域に対して、除湿空気の送風を開始し、送風を開始してから第一の時間経過後の乾燥対象エリアの各単位領域の第二の表面温度を検知し、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域に送風される積算送風時間が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域に送風される積算送風時間よりも長くなるように積算送風時間を設定するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、被乾燥物の有無を検知する除湿機に関するものである。
除湿機は、室内湿度を下げることが本来の目的であるが、近年では洗濯後に室内に干された衣類を乾かすことを目的として使用されることが増えている。このような用途に対しては、水分を除去した除湿空気を濡れた衣類などの被乾燥物に集中して送風することで、乾燥時間を短縮することができる。
従来、被乾燥物を検知する方法として、送風方向にある物体の表面温度を検知する手段を備える除湿機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。被乾燥物は、蒸発する水分に熱を奪われるため、乾く過程において表面温度が周囲の空気温度よりも低下する。特許文献1の除湿機は、この現象を利用して、周囲の空気温度よりも表面温度が低い領域を検知することで、その領域に被乾燥物が存在すると判定している。
特許文献1の除湿機は、被乾燥物を含む所定領域の表面温度を非接触で検知する表面温度検知部を備えており、表面温度検知部によって検知可能な領域を複数の単位領域に分割して、それぞれの単位領域の表面温度を検知し、表面温度マップを作る。また、この除湿機は、室内温度および室内湿度を検知し、この情報に基づいて表面温度の閾値を設定する。そして、単位領域において、閾値よりも表面温度が低い場合はその単位領域に被乾燥物が存在すると判定し、その被乾燥物が存在すると判定した単位領域に除湿空気を送風する。
特開2011−214825号公報
濡れている被乾燥物は、その厚さによらず一様に表面温度が周囲の空気温度よりも低くなるが、厚手の被乾燥物の方が薄手の被乾燥物よりも乾きにくい。しかしながら、特許文献1に記載されているような従来の除湿機では、被乾燥物が未乾燥の状態において厚手か薄手かを見分けることができず、被乾燥物に対して厚手か薄手かに関わらず同じ条件で除湿空気が送風されていた。そのため、場合によっては厚手の被乾燥物が乾ききらない状態となるという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる除湿機を提供することを目的としている。
本発明に係る除湿機は、通過する空気中の水分を除去する除湿装置と、室内空気を吸い込み、前記除湿装置を通過後の除湿空気を室内に供給する送風装置と、前記除湿空気の送風方向を変更する風向変更装置と、表面温度を非接触で検知する表面温度検知部と、を備え、前記送風装置の送風可能領域を構成する複数の単位領域それぞれの第一の表面温度を検知し、第一の表面温度と室内温度との差が第一の閾値よりも低い前記単位領域を乾燥対象エリアとし、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域に対して、前記除湿空気の送風を開始し、送風を開始してから第一の時間経過後の前記乾燥対象エリアの各前記単位領域の第二の表面温度を検知し、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に小さい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される積算送風時間が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される積算送風時間よりも長くなるように積算送風時間を設定するものである。
本発明に係る除湿機によれば、除湿空気の送風を開始する前の第一の表面温度と前記除湿空気の送風を開始した後の第二の表面温度との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域に送風される積算送風時間が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域に送風される積算送風時間よりも長くなるように積算送風時間を設定する。つまり、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも送風時間を長くするため、厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる。
本発明の実施の形態1に係る除湿機の横断面を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る除湿機の除湿装置が蒸発器である場合の横断面を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る除湿機の送風可能領域を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る除湿機によって厚さの異なる濡れた衣類に除湿空気を送風したときにおける各衣類の表面温度の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る除湿機による除湿運転の一例を示す第一のフローチャートである。 図5の第一のフローチャートにつながる第二のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る除湿機による除湿運転の一例を示す第一のフローチャートである。 図7の第一のフローチャートにつながる第二のフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る除湿機による除湿運転の一例を示す第一のフローチャートである。 図9の第一のフローチャートにつながる第二のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る除湿機100の横断面を示す模式図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る除湿機100の除湿装置30が蒸発器31である場合の横断面を示す模式図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る除湿機100の送風可能領域を説明する図である。
以下、本実施の形態1に係る除湿機100の構造について、図1〜図3を用いて説明する。
本実施の形態1に係る除湿機100は、室内空間に設置され、室内空間の除湿を行うものである。除湿機100は、外郭を構成する本体10を備えている。本体10の内部には風路52が形成されている。また、風路52の入口である本体10の側面には、吸気口51が設けられており、風路52の出口である本体10の上面には、吹出口53が設けられている。また、本体10の内部の風路52上には、送風装置20と、除湿装置30と、蓄水装置40と、風向変更装置70とが設けられている。
送風装置20は、例えばファンであり、室内空気を吸気口51から吸い込み、風路52を通った後、吹出口53から吹き出すものである。除湿装置30は、例えば除湿剤または冷凍サイクル回路35を構成する蒸発器31であり、通過する空気中の水分をそれぞれ吸着または結露させて、水分を除去するものである。
なお、除湿装置30として蒸発器31が用いられる場合には、除湿機100aは図2に示すような構成となる。つまり、風路52において蒸発器31の下流側に凝縮器32が設けられ、さらに、本体10の内部に圧縮機33および絞り装置34が設けられている。そして、除湿機100aは、圧縮機33、凝縮器32、絞り装置34、蒸発器31が配管で順次接続され、冷媒が循環する冷凍サイクル回路35を備えている。
蓄水装置40は、例えばドレンパンであり、空気中の水分が結露した際に発生する結露水を回収するものである。風向変更装置70は、例えばルーバーあり、吹き出す空気の方向を水平方向および垂直方向に変えるものである。
ここで、除湿装置30として蒸発器31が用いられる場合の、除湿機100a内の空気の流れについて説明する。
送風装置20が駆動すると、吸気口51より室内空気が吸い込まれ、除湿装置30へと送り込まれる。このとき、空気が蒸発器31を通過する過程で熱を奪われて、室内温度Tよりも低い温度になり、飽和蒸気圧の低下とともに、蒸発器31に水分が露着して、つまり結露して空気に含まれる水分が除去される。その後、蒸発器31の下流側に設けられた凝縮器32を通過する過程で空気が暖められるため、吹出口53から吹き出される空気Aは、室内温度Tと比べて温度が高くなる。
除湿装置30を通過した除湿空気は、吹出口53から室内へと吹き出される。このとき、吹出口53に設けられた風向変更装置70によって吹き出す空気の方向が変えられる。吹出口53から吹き出された除湿空気は、室内空気と混ざりながら進むため、所定の領域に届くときの温度Ta1は、吹出口53の温度Ta0と比べて低くなるが、室内温度Tよりは高い温度となる。
風向変更装置70には、送風方向と同一方向を向くよう、表面温度検知部61が設けられている。なお、表面温度検知部61は、風向変更装置70と一体ではなく、風向変更装置70と別体で設けられていてもよい。また、風路52上において、吸気口51と除湿装置30との間の位置には、温度検知部62および湿度検知部63が設けられている。また、風路52上において、風向変更装置70と送風装置20との間の位置には、吹出空気温度検知部64が設けられている。
表面温度検知部61は、例えば赤外線センサであり、送風先にある物体の表面温度を検知するものである。温度検知部62は、室内温度Tを検知するものである。湿度検知部63は、室内湿度RHを検知するものである。吹出空気温度検知部64は、吹出口53から室内へと吹き出される除湿空気温度Tdaを検知するものである。
また、本体10の内部には、記録装置81、演算処理装置82、および、計時装置83が設けられている。記録装置81は、例えばROMであり、各種情報を記憶するものである。
演算処理装置82は、例えば、専用のハードウェア、またはメモリーに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。この演算処理装置82は、図3に示すように、送風が可能な領域である送風可能領域(BPR)を仮想的に複数の単位領域(x、y)(UR)に分割する。そして、送風装置20および風向変更装置70を制御することで、各単位領域(x、y)に対して除湿空気を順番に送風し、除湿空気を送風している間、表面温度検知部61を用いて、対象単位領域(x、y)(TR)の表面温度を取得するものである。ここで、風向変更装置70は、ある単位領域(x、y)に対して除湿空気が送風された後、その単位領域(x、y)からx方向またはy方向で隣となる単位領域(x、y)に除湿空気が送風されるように移動する。なお、対象単位領域(x、y)とは、表面温度の取得が行われる単位領域(x、y)のことである。また、図3に示すように、単位領域(x、y)および対象単位領域(x、y)のx、yは、それらの送風可能領域上のx座標およびy座標の位置を表している。
計時装置83は、例えばタイマカウンタであり、時間を計測するものである。
ここで、記録装置81、演算処理装置82、および、計時装置83は、本体10の内部に設けられていなくてもよい。その場合、例えば除湿機100に通信装置を設け、さらに除湿機100と通信が可能な外部装置に記録装置81、演算処理装置82、および、計時装置83を設けることで、通信装置を介してそれらの機能を実現することが考えられる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る除湿機100によって厚さの異なる濡れた衣類に除湿空気を送風したときにおける各衣類の表面温度の変化を示す図である。
次に、本発明の実施の形態1に係る除湿機100によって厚手の濡れた衣類と薄手の濡れた衣類とに除湿空気を送風したときにおける各衣類の表面温度の変化について図4を用いて説明する。
濡れた衣類はその厚みに依らず蒸発する水分に熱を奪われて、その表面温度は室内温度よりも低くなる。除湿機100から送風される除湿空気は周囲の空気に比べて温度が高いため、除湿空気が濡れた衣類に送風されると、衣類の表面温度が上昇する。ここで、厚手の衣類では薄手の衣類よりも熱容量が大きいため、除湿機100から各衣類に対して除湿空気の送風が開始された後の温度の上昇速度を厚手の衣類と薄手の衣類とで比較すると、厚手の衣類の方が薄手の衣類に比べて温度上昇速度が緩やかになる。
また、各単位領域(x、y)に対して除湿空気の送風前の時間tx0での表面温度Tx0(x、y)と送風後の時間tx1での表面温度Tx1(x、y)との温度差ΔTx1−x0=Tx1(x、y)−Tx0(x、y)を計算する。そうすると、厚手の衣類の温度差ΔTthickに比べて、薄手の衣類の温度差ΔTthinの方が大きくなる。すなわち、ΔTx1−x0(x、y)の値を送風先の単位領域(x、y)毎に比較することで、各単位領域(x、y)に存在する被乾燥物が厚手の衣類か薄手の衣類かを判別することができる。
ここで、表面温度検知部61が複眼であり、一度に全ての単位領域(x、y)の表面温度を取得できる場合を除いて、除湿空気の送風を開始してからそれぞれの単位領域(x、y)の表面温度を検知するまでの時間は、単位領域(x、y)毎に異なる。そして、時間が経つと衣類の表面温度が上昇するため、ある単位領域(x、y)のある時刻tで検知された表面温度T(x、y)に比べ、それよりも後の時刻tで検知された表面温度T(x、y)は高くなる。そこで、検知する時刻に応じて表面温度T(x、y)を補正してもよい。
また、温度差ΔTの値が相対的に小さい単位領域に対しては、ΔTの値が相対的に大きい単位領域(x、y)よりも除湿空気を送風する積算時間を長くする。なお、各単位領域(x、y)に送風する積算時間は、例えば、式ΣΔT(x、y)/T(x、y)×t(tは定数)を使って求めてもよい。また、ΔTの範囲毎に積算時間が設定されたテーブルを使って求めてもよい。
そして、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)に対して積算送風時間ttl(x、y)の間、除湿空気を送風し、全ての単位領域(x、y)で積算送風時間ttl(x、y)を経過したら除湿空気の送風を終了し、除湿運転を終了する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る除湿機100による除湿運転の一例を示す第一のフローチャートである。図6は、図5の第一のフローチャートにつながる第二のフローチャートである。
次に、本実施の形態1に係る除湿機100による除湿運転の一例について、図5および図6を用いて説明する。
演算処理装置82は、除湿機100が電源ONの状態で、ユーザーにより除湿開始ボタン(図示せず)が押下されるなどの除湿運転を開始する操作が行われたら除湿運転を開始する。
(ステップS101)
演算処理装置82は、温度検知部62を用いて、室内温度Tを取得する。なお、取得した室内温度Tに関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS102)
演算処理装置82は、複数の単位領域(x、y)の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域(x、y)は、複数の単位領域(x、y)の中から順番に選ばれる。
(ステップS103)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第一の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS104)
演算処理装置82は、室内温度Tと対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)との温度差ΔTr−0(x、y)が、あらかじめ設定され第一の閾値Tth1よりも小さいかどうかを判定する。演算処理装置82が、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さいと判定した場合は(YES)、ステップS106の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さくないと判定した場合は(NO)、ステップS105の処理へ進む。
ここで、対象単位領域(x、y)に濡れた衣類などの被乾燥物が存在する場合、被乾燥物は蒸発する水分に熱を奪われて対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)が室内温度Tよりも低くなる。そのため、対象単位領域(x、y)に被乾燥物が存在する場合は、温度差ΔTr−0(x、y)が大きくなる。一方、対象単位領域(x、y)に被乾燥物が存在しない場合は、温度差ΔTr−0(x、y)が小さくなる。そこで、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さいかどうかを判定することで、被乾燥物の有無を判定している。
(ステップS105)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を乾燥対象エリアに設定する。なお、乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS106)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を非乾燥対象エリアに設定する。なお、非乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS107)
演算処理装置82は、全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS108の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、対象単位領域(x、y)に選ばれていない単位領域(x、y)があると判定した場合は(NO)、ステップS102の処理へ戻る。
(ステップS108)
演算処理装置82は、除湿装置30および送風装置20を起動して乾燥対象エリアに除湿空気の送風を開始するとともに、計時装置83を用いて時間の計測を開始する。
(ステップS109)
演算処理装置82は、除湿空気の送風を開始してからあらかじめ設定された第一の時間tが経過したかどうかを判定する。演算処理装置82が、第一の時間tが経過したと判定した場合は(YES)、ステップS110の処理へ進み、第一の時間tが経過していないと判定した場合は(NO)、再度ステップS109の処理を行う。
(ステップS110)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域(x、y)は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から順番に選ばれる。
(ステップS111)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第二の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS112)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)と第一の表面温度T(x、y)との温度差ΔT1−0(x、y)を算出する。そして、演算処理装置82は、算出した温度差ΔT1−0(x、y)に基づいて、積算送風時間ttl(x、y)を決定する。なお、積算送風時間ttl(x、y)は、温度差ΔT1−0(x、y)の値が小さいほど長くなり、温度差ΔT1−0(x、y)の値が大きいほど短くなる。これは、除湿機100から除湿空気の送風が開始された後の温度の上昇速度は、厚手の衣類の方が薄手の衣類に比べて緩やかになるため、温度差ΔT1−0(x、y)の値が小さい方が厚手の衣類であり、乾燥しにくいためである。
(ステップS113)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS121の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアにおいて対象単位領域(x、y)に選ばれていない単位領域(x、y)があると判定した場合は(NO)、ステップS110の処理へ戻る。
(ステップS121)
演算処理装置82は、計時装置83を用いて時間の計測を新たに開始する。このとき、先に送風される領域の方が乾きやすいため、積算送風時間ttl(x、y)が長い単位領域(x、y)、つまり厚手の衣類が存在する単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行う。そうすることで、効率的に被乾燥物を乾燥させることができ、乾燥時間の短縮となる。
(ステップS122)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアにおいて時間の計測を開始してから積算送風時間ttl(x、y)を経過した乾燥対象エリアの単位領域(x、y)があるかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアにおいて時間の計測を開始してから積算送風時間ttl(x、y)を経過した単位領域(x、y)があると判定した場合は(YES)、ステップS123の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアにおいて時間の計測を開始してから積算送風時間ttl(x、y)を経過した単位領域(x、y)がないと判定した場合は(NO)、ステップS124の処理へ進む。
なお、各単位領域(x、y)の送風時間の変更は、風向変更装置70の移動速度を変えてもよいし、風向変更装置70の停止時間を変えてもよい。具体的には、ある単位領域(x、y)における風向変更装置70の移動速度を速くすることで送風時間を短くすることができ、風向変更装置70の移動速度を遅くすることで送風時間を長くすることができる。また、ある単位領域(x、y)における風向変更装置70の停止時間を短くすることで送風時間を短くすることができ、風向変更装置70の停止時間を長くすることで送風時間を長くすることができる。
(ステップS123)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアにおいて時間の計測を開始してから積算送風時間ttl(x、y)を経過した単位領域(x、y)を乾燥対象エリアから除外する、つまり、その単位領域(x、y)を非乾燥対象エリアに設定する。なお、非乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS124)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)があるかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)があると判定した場合(YES)、ステップS122の処理へ戻る。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)がないと判定した場合(NO)、除湿運転処理を終了する。
以上、本実施の形態1に係る除湿機100は、通過する空気中の水分を除去する除湿装置30と、室内空気を吸い込み、除湿装置30を通過後の除湿空気を室内に供給する送風装置20と、を備えている。また、除湿空気の送風方向を変更する風向変更装置70と、表面温度を非接触で検知する表面温度検知部61と、を備えている。そして、送風装置20の送風可能領域を構成する複数の単位領域(x、y)それぞれの第一の表面温度T(x、y)を検知し、第一の表面温度T(x、y)と室内温度Tとの差が第一の閾値Tth1よりも低い単位領域(x、y)を乾燥対象エリアとする。そして、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)に対して、除湿空気の送風を開始する。そして、送風を開始してから第一の時間t経過後の乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)を検知する。そして、第一の表面温度T(x、y)と第二の表面温度T(x、y)との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される積算送風時間ttl(x、y)が、第一の表面温度T(x、y)と第二の表面温度T(x、y)との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される積算送風時間ttl(x、y)よりも長くなるように積算送風時間ttl(x、y)を設定するものである。
本実施の形態1に係る除湿機100によれば、除湿空気の送風を開始する前の第一の表面温度と除湿空気の送風を開始した後の第二の表面温度との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される積算送風時間ttl(x、y)が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域に送風される積算送風時間ttl(x、y)よりも長くなるように積算送風時間ttl(x、y)を設定する。つまり、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも積算送風時間ttl(x、y)を長くするため、厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる。
また、本実施の形態1に係る除湿機100は、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の積算送風時間ttl(x、y)が設定された後、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)のうち、積算送風時間ttl(x、y)が相対的に長い単位領域から順番に除湿空気の送風を行うものである。
本実施の形態1に係る除湿機100によれば、厚手の衣類が存在する単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行うため、効率的に被乾燥物を乾燥させることができ、乾燥時間の短縮となる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
実施の形態1では、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも積算送風時間ttl(x、y)を長くすることで、厚手の被乾燥物を確実に乾かすようにしていた。これに対して、本実施の形態2では、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも送風する風量を多くすることで、厚手の被乾燥物を確実に乾かすようにしている。また、本実施の形態2では、検知した被乾燥物の表面温度に基づいて乾いたかどうかを判定している。
図7は、本発明の実施の形態2に係る除湿機100による除湿運転の一例を示す第一のフローチャートである。図8は、図7の第一のフローチャートにつながる第二のフローチャートである。
次に、本実施の形態2に係る除湿機100による除湿運転の一例について、図7および図8を用いて説明する。
演算処理装置82は、除湿機100が電源ONの状態で、ユーザーにより除湿開始ボタン(図示せず)が押下されるなどの除湿運転を開始する操作が行われたら除湿運転を開始する。
(ステップS201)
演算処理装置82は、温度検知部62を用いて、室内温度Tを取得する。なお、取得した室内温度Tに関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS202)
演算処理装置82は、複数の単位領域(x、y)の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域は、複数の単位領域(x、y)の中から順番に選ばれる。
(ステップS203)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第一の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS204)
演算処理装置82は、室内温度Tと対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)との温度差ΔTr−0(x、y)が、あらかじめ設定された第一の閾値Tth1よりも小さいかどうかを判定する。演算処理装置82が、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さいと判定した場合は(YES)、ステップS206の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さくないと判定した場合は(NO)、ステップS205の処理へ進む。
ここで、対象単位領域(x、y)に濡れた衣類などの被乾燥物が存在する場合、被乾燥物は蒸発する水分に熱を奪われて対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)が室内温度Tよりも低くなる。そのため、対象単位領域(x、y)に被乾燥物が存在する場合は、温度差ΔTr−0(x、y)が大きくなる。そこで、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さいかどうかを判定することで、被乾燥物の有無を判定している。
(ステップS205)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を乾燥対象エリアに設定する。なお、乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS206)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を非乾燥対象エリアに設定する。なお、非乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS207)
演算処理装置82は、全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS208の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、対象単位領域(x、y)に選ばれていない単位領域(x、y)があると判定した場合は(NO)、ステップS202の処理へ戻る。
(ステップS208)
演算処理装置82は、除湿装置30および送風装置20を起動して乾燥対象エリアに除湿空気の送風を開始するとともに、計時装置83を用いて時間の計測を開始する。
(ステップS209)
演算処理装置82は、除湿空気の送風を開始してからあらかじめ設定された第一の時間tが経過したかどうかを判定する。演算処理装置82が、第一の時間tが経過したと判定した場合は(YES)、ステップS210の処理へ進み、第一の時間tが経過していないと判定した場合は(NO)、再度ステップS209の処理を行う。
(ステップS210)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの単位領域の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域(x、y)は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から順番に選ばれる。
(ステップS211)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第二の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS212)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)と第一の表面温度T(x、y)との温度差ΔT1−0(x、y)を算出する。そして、演算処理装置82は、算出した温度差ΔT1−0(x、y)に基づいて、送風装置20から乾燥対象エリアに送風される除湿空気の風量W(x、y)を決定する。なお、風量W(x、y)は、温度差ΔT1−0(x、y)の値が小さいほど大きくなり、温度差ΔT1−0(x、y)の値が大きいほど小さくなる。これは、除湿機100から除湿空気の送風が開始された後の温度の上昇速度は、厚手の衣類の方が薄手の衣類に比べて緩やかになるため、温度差ΔT1−0(x、y)の値が小さい方が厚手の衣類であり、乾燥しにくいためである。
(ステップS213)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS221の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれていないと判定した場合は(NO)、ステップS210の処理へ戻る。
(ステップS221)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)に対して、それぞれ決定された風量W(x、y)で除湿空気の送風を開始するとともに、計時装置83を用いて時間の計測を新たに開始する。このとき、先に送風される領域の方が乾きやすいため、風量W(x、y)が多い単位領域(x、y)、つまり厚手の衣類が存在する単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行う。そうすることで、効率的に被乾燥物を乾燥させることができ、乾燥時間の短縮となる。
(ステップS222)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアにおいて時間の計測を開始してからあらかじめ設定された第二の時間tが経過したかどうかを判定する。演算処理装置82が、第二の時間tが経過したと判定した場合は(YES)、ステップS223の処理へ進み、第二の時間tが経過していないと判定した場合は(NO)、再度ステップS222の処理を行う。
(ステップS223)
演算処理装置82は、吹出空気温度検知部64を用いて、除湿空気温度Tdaを取得する。なお、取得した除湿空気温度Tdaに関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS224)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域(x、y)は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から順番に選ばれる。
(ステップS225)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第三の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS226)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)と除湿空気温度Tdaとの温度差ΔT2−da(x、y)を算出する。
(ステップS227)
演算処理装置82は、温度差ΔT2−da(x、y)が、あらかじめ設定された第二の閾値Tth2よりも小さいかどうかを判定する。演算処理装置82が、温度差ΔT2−da(x、y)が第二の閾値Tth2よりも小さいと判定した場合は(YES)、ステップS228の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、温度差ΔT2−da(x、y)が第二の閾値Tth2よりも小さくないと判定した場合は(NO)、ステップS229の処理へ進む。
ここで、対象単位領域(x、y)の被乾燥物が乾燥するにつれて、蒸発する水分に奪われる熱量が少なくなるため、対象単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)と除湿空気温度Tdaとの温度差ΔT2−da(x、y)が小さくなる。そこで、温度差ΔT2−da(x、y)が第二の閾値Tth2よりも小さいかどうかを判定することで、被乾燥物の乾燥の有無を判定している。
(ステップS228)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を乾燥対象エリアから除外する、つまり、その単位領域(x、y)を非乾燥対象エリアに設定する。なお、非乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS229)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS230の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれていないと判定した場合は(NO)、ステップS224の処理へ戻る。
(ステップS230)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)があるかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)があると判定した場合(YES)、ステップS224の処理へ戻る。このとき、あらかじめ設定された時間経過後に、ステップS224の処理へ戻るようにしてもよい。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)がないと判定した場合(NO)、除湿運転処理を終了する。
以上、本実施の形態2に係る除湿機100は、通過する空気中の水分を除去する除湿装置30と、室内空気を吸い込み、除湿装置30を通過後の除湿空気を室内に供給する送風装置20と、を備えている。また、除湿空気の送風方向を変更する風向変更装置70と、表面温度を非接触で検知する表面温度検知部61と、を備えている。そして、送風装置20の送風可能領域を構成する複数の単位領域(x、y)それぞれの第一の表面温度T(x、y)を検知し、第一の表面温度T(x、y)と室内温度Tとの差が第一の閾値Tth1よりも低い単位領域(x、y)を乾燥対象エリアとする。そして、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)に対して、除湿空気の送風を開始する。そして、送風を開始してから第一の時間t経過後の乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)を検知する。そして、第一の表面温度T(x、y)と第二の表面温度T(x、y)との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される際の風量W(x、y)が、第一の表面温度T(x、y)と第二の表面温度T(x、y)との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される際の風量W(x、y)よりも多くなるように風量W(x、y)を設定するものである。
本実施の形態2に係る除湿機100によれば、除湿空気の送風を開始する前の第一の表面温度と除湿空気の送風を開始した後の第二の表面温度との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される際の風量W(x、y)が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域に送風される際の風量W(x、y)よりも多くなるように風量W(x、y)を設定する。つまり、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも送風する風量W(x、y)を多くするため、厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる。
また、本実施の形態2に係る除湿機100は、除湿空気温度Tdaを検知する吹出空気温度検知部64を備えている、そして、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の風量W(x、y)が設定された後、第二の時間t経過後の乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)を検知する。そして、除湿空気温度Tdaとの差が第二の閾値Tth2よりも小さい単位領域(x、y)を乾燥対象エリアから除外するものである。
本実施の形態2に係る除湿機100によれば、検知した被乾燥物の表面温度に基づいて乾いたかどうかを判定しているため、厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる。
また、本実施の形態2に係る除湿機100は、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の風量W(x、y)が設定された後、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)のうち、風量W(x、y)が相対的に多い単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行うものである。
本実施の形態2に係る除湿機100によれば、厚手の衣類が存在する単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行うため、効率的に被乾燥物を乾燥させることができ、乾燥時間の短縮となる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3について説明するが、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
本実施の形態3では、除湿機100は、図2に示すような、除湿装置30として蒸発器31が用いられた構成であり、蒸発器31に配管で接続されている圧縮機33は、可変容量型であり、回転数を可変に制御可能に構成されている。
実施の形態1では、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも積算送風時間ttl(x、y)を長くすることで、厚手の被乾燥物を確実に乾かすようにしていた。これに対して、本実施の形態3では、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも圧縮機33の回転数R(x、y)を大きくして送風される除湿空気の除湿量を多くすることで、厚手の被乾燥物を確実に乾かすようにしている。また、本実施の形態3では、検知した被乾燥物の表面温度に基づいて乾いたかどうかを判定している。
図9は、本発明の実施の形態3に係る除湿機100による除湿運転の一例を示す第一のフローチャートである。図10は、図9の第一のフローチャートにつながる第二のフローチャートである。
次に、本実施の形態3に係る除湿機100による除湿運転の一例について、図9および図10を用いて説明する。
演算処理装置82は、除湿機100が電源ONの状態で、ユーザーにより除湿開始ボタン(図示せず)が押下されるなどの除湿運転を開始する操作が行われたら除湿運転を開始する。
(ステップS301)
演算処理装置82は、温度検知部62を用いて、室内温度Tを取得する。なお、取得した室内温度Tに関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS302)
演算処理装置82は、複数の単位領域(x、y)の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域は、複数の単位領域の中から順番に選ばれる。
(ステップS303)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第一の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS304)
演算処理装置82は、室内温度Tと対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)との温度差ΔTr−0(x、y)が、あらかじめ設定された第一の閾値Tth1よりも小さいかどうかを判定する。演算処理装置82が、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さいと判定した場合は(YES)、ステップS306の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さくないと判定した場合は(NO)、ステップS305の処理へ進む。
ここで、対象単位領域(x、y)に濡れた衣類などの被乾燥物が存在する場合、被乾燥物は蒸発する水分に熱を奪われて対象単位領域(x、y)の第一の表面温度T(x、y)が室内温度Tよりも低くなる。そのため、対象単位領域(x、y)に被乾燥物が存在する場合は、温度差ΔTr−0(x、y)が大きくなる。そこで、温度差ΔTr−0(x、y)が第一の閾値Tth1よりも小さいかどうかを判定することで、被乾燥物の有無を判定している。
(ステップS305)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を乾燥対象エリアに設定する。なお、乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS306)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を非乾燥対象エリアに設定する。なお、非乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS307)
演算処理装置82は、全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS308の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、対象単位領域(x、y)に選ばれていない単位領域(x、y)があると判定した場合は(NO)、ステップS302の処理へ戻る。
(ステップS308)
演算処理装置82は、除湿装置30および送風装置20を起動して乾燥対象エリアに除湿空気の送風を開始するとともに、計時装置83を用いて時間の計測を開始する。
(ステップS309)
演算処理装置82は、除湿空気の送風を開始してからあらかじめ設定された第一の時間tが経過したかどうかを判定する。演算処理装置82が、第一の時間tが経過したと判定した場合は(YES)、ステップS310の処理へ進み、第一の時間tが経過していないと判定した場合は(NO)、再度ステップS309の処理を行う。
(ステップS310)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの単位領域の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域(x、y)は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から順番に選ばれる。
(ステップS311)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第二の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS312)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)と第一の表面温度T(x、y)との温度差ΔT1−0(x、y)を算出する。そして、演算処理装置82は、算出した温度差ΔT1−0(x、y)に基づいて、送風装置20から乾燥対象エリアに送風される除湿空気の除湿量を決定し、その除湿量が得られる圧縮機33の回転数R(x、y)を決定する。なお、圧縮機33の回転数R(x、y)は、温度差ΔT1−0(x、y)の値が小さいほど多くなり、温度差ΔT1−0(x、y)の値が大きいほど少なくなる。これは、除湿機100から除湿空気の送風が開始された後の温度の上昇速度は、厚手の衣類の方が薄手の衣類に比べて緩やかになるため、温度差ΔT1−0(x、y)の値が小さい方が厚手の衣類であり、乾燥しにくいためである。
(ステップS313)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS321の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれていないと判定した場合は(NO)、ステップS310の処理へ戻る。
(ステップS321)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)に対して、それぞれ決定された圧縮機33の回転数R(x、y)で除湿空気の送風を開始するとともに、計時装置83を用いて時間の計測を新たに開始する。このとき、先に送風される領域の方が乾きやすいため、圧縮機33の回転数R(x、y)が多い単位領域(x、y)、つまり厚手の衣類が存在する単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行う。そうすることで、効率的に被乾燥物を乾燥させることができ、乾燥時間の短縮となる。
(ステップS322)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアにおいて時間の計測を開始してからあらかじめ設定された第二の時間tが経過したかどうかを判定する。演算処理装置82が、第二の時間tが経過したと判定した場合は(YES)、ステップS323の処理へ進み、第二の時間tが経過していないと判定した場合は(NO)、再度ステップS322の処理を行う。
(ステップS323)
演算処理装置82は、吹出空気温度検知部64を用いて、除湿空気温度Tdaを取得する。なお、取得した除湿空気温度Tdaに関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS324)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から対象単位領域(x、y)を決定する。なお、対象単位領域(x、y)は、乾燥対象エリアの単位領域(x、y)の中から順番に選ばれる。
(ステップS325)
演算処理装置82は、表面温度検知部61を用いて、決定した対象単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)を取得する。なお、取得した第三の表面温度T(x、y)に関する情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS326)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)と除湿空気温度Tdaとの温度差ΔT2−da(x、y)を算出する。
(ステップS327)
演算処理装置82は、温度差ΔT2−da(x、y)が、あらかじめ設定された第二の閾値Tth2よりも小さいかどうかを判定する。演算処理装置82が、温度差ΔT2−da(x、y)が第二の閾値Tth2よりも小さいと判定した場合は(YES)、ステップS328の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、温度差ΔT2−da(x、y)が第二の閾値Tth2よりも小さくないと判定した場合は(NO)、ステップS329の処理へ進む。
ここで、対象単位領域(x、y)の被乾燥物が乾燥するにつれて、蒸発する水分に奪われる熱量が少なくなるため、対象単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)と除湿空気温度Tdaとの温度差ΔT2−da(x、y)が小さくなる。そこで、温度差ΔT2−da(x、y)が第二の閾値Tth2よりも小さいかどうかを判定することで、被乾燥物の乾燥の有無を判定している。
(ステップS328)
演算処理装置82は、対象単位領域(x、y)を乾燥対象エリアから除外する、つまり、その単位領域(x、y)を非乾燥対象エリアに設定する。なお、非乾燥対象エリアに設定された情報は、例えば演算処理装置82内蔵のメモリー(図示せず)などに保持される。
(ステップS329)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれたと判定した場合は(YES)、ステップS330の処理へ進む。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアの全ての単位領域(x、y)が対象単位領域(x、y)に選ばれていないと判定した場合は(NO)、ステップS324の処理へ戻る。
(ステップS330)
演算処理装置82は、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)があるかどうかを判定する。演算処理装置82が、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)があると判定した場合(YES)、ステップS324の処理へ戻る。このとき、あらかじめ設定された時間経過後に、ステップS324の処理へ戻るようにしてもよい。一方、演算処理装置82が、乾燥対象エリアに単位領域(x、y)がないと判定した場合(NO)、除湿運転処理を終了する。
以上、本実施の形態3に係る除湿機100は、通過する空気中の水分を除去する蒸発器31と、室内空気を吸い込み、蒸発器31を通過後の除湿空気を室内に供給する送風装置20と、を備えている。また、除湿空気の送風方向を変更する風向変更装置70と、表面温度を非接触で検知する表面温度検知部61と、蒸発器31と配管で接続された圧縮機33と、を備えている。そして、送風装置20の送風可能領域を構成する複数の単位領域(x、y)それぞれの第一の表面温度T(x、y)を検知し、第一の表面温度T(x、y)と室内温度Tとの差が第一の閾値Tth1よりも低い単位領域(x、y)を乾燥対象エリアとする。そして、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)に対して、除湿空気の送風を開始する。そして、送風を開始してから第一の時間t経過後の乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の第二の表面温度T(x、y)を検知する。そして、第一の表面温度T(x、y)と第二の表面温度T(x、y)との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される際の除湿空気の除湿量が、第一の表面温度T(x、y)と第二の表面温度T(x、y)との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される際の除湿空気の除湿量よりも多くなるように圧縮機33の回転数R(x、y)を設定するものである。
本実施の形態3に係る除湿機100によれば、除湿空気の送風を開始する前の第一の表面温度と除湿空気の送風を開始した後の第二の表面温度との差が相対的に小さい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される際の除湿空気の除湿量が、第一の表面温度T(x、y)と第二の表面温度T(x、y)との差が相対的に大きい乾燥対象エリアの単位領域(x、y)に送風される際の除湿空気の除湿量よりも多くなるように圧縮機33の回転数R(x、y)を設定する。つまり、厚手の被乾燥物に対して薄手の被乾燥物よりも送風する除湿空気の除湿量を多くするため、厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる。
また、本実施の形態3に係る除湿機100は、除湿空気温度Tdaを検知する吹出空気温度検知部64を備えている。そして、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の圧縮機33の回転数R(x、y)が設定された後、第二の時間t経過後の乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の第三の表面温度T(x、y)を検知する。そして、室内に供給される除湿空気温度Tdaとの差が第二の閾値Tth2よりも小さい単位領域(x、y)を乾燥対象エリアから除外するものである。
本実施の形態3に係る除湿機100によれば、検知した被乾燥物の表面温度に基づいて乾いたかどうかを判定しているため、厚手の被乾燥物を確実に乾かすことができる。
また、本実施の形態3に係る除湿機100は、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)の圧縮機33の回転数R(x、y)が設定された後、乾燥対象エリアの各単位領域(x、y)のうち、圧縮機33の回転数R(x、y)が相対的に多い単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行うものである。
本実施の形態3に係る除湿機100によれば、厚手の衣類が存在する単位領域(x、y)から順番に除湿空気の送風を行うため、効率的に被乾燥物を乾燥させることができ、乾燥時間の短縮となる。
10 本体、20 送風装置、30 除湿装置、31 蒸発器、32 凝縮器、33 圧縮機、34 絞り装置、35 冷凍サイクル回路、40 蓄水装置、51 吸気口、52 風路、53 吹出口、61 表面温度検知部、62 温度検知部、63 湿度検知部、64 吹出空気温度検知部、70 風向変更装置、81 記録装置、82 演算処理装置、83 計時装置、100 除湿機、100a 除湿機。

Claims (6)

  1. 通過する空気中の水分を除去する除湿装置と、
    室内空気を吸い込み、前記除湿装置を通過後の除湿空気を室内に供給する送風装置と、
    前記除湿空気の送風方向を変更する風向変更装置と、
    表面温度を非接触で検知する表面温度検知部と、を備え、
    前記送風装置の送風可能領域を構成する複数の単位領域それぞれの第一の表面温度を検知し、第一の表面温度と室内温度との差が第一の閾値よりも低い前記単位領域を乾燥対象エリアとし、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域に対して、前記除湿空気の送風を開始し、送風を開始してから第一の時間経過後の前記乾燥対象エリアの各前記単位領域の第二の表面温度を検知し、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に小さい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される積算送風時間が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される積算送風時間よりも長くなるように積算送風時間を設定する
    除湿機。
  2. 通過する空気中の水分を除去する除湿装置と、
    室内空気を吸い込み、前記除湿装置を通過後の除湿空気を室内に供給する送風装置と、
    前記除湿空気の送風方向を変更する風向変更装置と、
    表面温度を非接触で検知する表面温度検知部と、を備え、
    前記送風装置の送風可能領域を構成する複数の単位領域それぞれの第一の表面温度を検知し、第一の表面温度と室内温度との差が第一の閾値よりも低い前記単位領域を乾燥対象エリアとし、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域に対して、前記除湿空気の送風を開始し、送風を開始してから第一の時間経過後の前記乾燥対象エリアの各前記単位領域の第二の表面温度を検知し、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に小さい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される際の風量が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される際の風量よりも多くなるように風量を設定する
    除湿機。
  3. 通過する空気中の水分を除去する蒸発器と、
    室内空気を吸い込み、前記蒸発器を通過後の除湿空気を室内に供給する送風装置と、
    前記除湿空気の送風方向を変更する風向変更装置と、
    表面温度を非接触で検知する表面温度検知部と、
    前記蒸発器と配管で接続された圧縮機と、を備え、
    前記送風装置の送風可能領域を構成する複数の単位領域それぞれの第一の表面温度を検知し、第一の表面温度と室内温度との差が第一の閾値よりも低い前記単位領域を乾燥対象エリアとし、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域に対して、前記除湿空気の送風を開始し、送風を開始してから第一の時間経過後の前記乾燥対象エリアの各前記単位領域の第二の表面温度を検知し、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に小さい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される際の前記除湿空気の除湿量が、第一の表面温度と第二の表面温度との差が相対的に大きい前記乾燥対象エリアの前記単位領域に送風される際の前記除湿空気の除湿量よりも多くなるように圧縮機の回転数を設定する
    除湿機。
  4. 前記除湿空気の温度を検知する吹出空気温度検知部を備え、
    前記乾燥対象エリアの各前記単位領域の風量または圧縮機の回転数が設定された後、第二の時間経過後の前記乾燥対象エリアの各前記単位領域の第三の表面温度を検知し、前記除湿空気の温度との差が第二の閾値よりも小さい前記単位領域を前記乾燥対象エリアから除外する
    請求項2または3に記載の除湿機。
  5. 前記乾燥対象エリアの設定を行うとともに、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域に送風される積算送風時間、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域に送風される風量、または、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域に送風される際の圧縮機の回転数の設定を行う演算処理装置を備えた
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の除湿機。
  6. 前記乾燥対象エリアの各前記単位領域の積算送風時間、風量、または、圧縮機の回転数が設定された後、前記乾燥対象エリアの各前記単位領域のうち、積算送風時間が相対的に長い前記単位領域、風量が相対的に多い前記単位領域、または、圧縮機の回転数が相対的に多い前記単位領域から順番に前記除湿空気の送風を行う
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の除湿機。
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