JP2006097919A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の空気調和機による衣類乾燥運転では、室内温度や湿度、外気温度によって除湿モードと暖房モードの切り替えやその運転継続時間を判断しているが、乾燥させたい洗濯物の状態を間接的に判断しているに過ぎず、洗濯物の干される位置や量、その材質、乾燥度などを検知することができないことから、常に乾燥に最適な運転とは限らないという課題を有していた。
【解決手段】空気調和機の室内機48前面に、室内機吹出口方向に置かれた洗濯物51の表面温度を直接計測できるように輻射温度センサー49を取り付けたものであり、これによって乾燥させようとする洗濯物51の乾燥度合いを直接把握することができ、最適な運転モードの選択や吹出風向制御、運転終了の判定が可能となる。
【選択図】図1

Description

この発明は、空気調和機に関し、特に輻射センサーによる衣類乾燥運転制御に関する。
従来、空気調和機における衣類乾燥機能の使用シーンとして想定される時期は梅雨期で雨が続き外に干せない菜種梅雨のとき、秋の長雨の時期で雨が続き外に干せないとき、特に雪の多い地方で冬の間にほとんど外に干せないとき、集合住宅で美観上ベランダに洗濯物を干せないときなどがあり、年間を通して多岐に渡る条件で使用される。しかしこのように多岐にわたる運転条件のため、除湿モード(ここでいう除湿モードとは弱冷房モードにより除湿を行う方式と再熱器と冷却器を有する再熱除湿方式の両方を含み、除湿モードとする。以後同様の内容で除湿モードと表す。)だけでは十分な乾燥能力を有することができないため、必要に応じて暖房運転を組み合わせることで衣類乾燥能力を確保している。
この場合、いかなる条件の時除湿モードとし、いかなる条件の時暖房モードとするかは様々な従来例がある。
たとえば、衣類乾燥運転を有し、衣類乾燥運転が選択されたときに、最初の一定時間暖房モードを行い、その後除湿モードを実行する運転パターンと、除湿モードのみを行う運転パターンを運転開始の室内温度により判断する空気調和機がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された本従来例は暖房モードの後、除湿モードすることにより冬でも素早く洗濯物を乾燥させ、かつ暖房モードを行うかの判断を室温で用いて行うことにより必要な季節のみに暖房モードを絡ませ、年間を通じて常に素早く洗濯物を乾燥させることをねらいとしている。
また一般に市場で販売されている空気調和機の中には、空気調和機に衣類乾燥を目的とした機能を有して、室内及び室外の環境にかかわらず除湿モードにより衣類乾燥を行うか、若しくは暖房モードと除湿モードを組み合わせ交互に運転することにより室内温度をある程度高く保ち、冬など寒い季節でも常に素早く洗濯物を乾燥させるために、ある設定温度に対し、室内温度が設定温度になるように、暖房モードと除湿モードを交互に行うことで衣類乾燥を行うものも知られている。
また外気温度、室内温度、室内湿度、運転時間情報により暖房モードと除湿モードをその使用条件にあった組み合わせで運転する衣類乾燥機能を有するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−161791号公報 特開2003−65586号公報
しかしながら、前記従来の構成では、室温を判断のパラメーターとして暖房モードと除湿モードを切り替え乾燥させるというものである。特に春、秋、冬期など外気温度が低いときは除湿モードではすぐに室温が低くなってしまい、乾燥しにくい。暖房モードでは洗濯物から放湿させる湿気で室内湿度が高くなり、乾燥しにくいことに対し、衣類乾燥を目的とした機能がある空気調和機の場合、設定温度に対し、室内温度が設定温度になるように、暖房モードと除湿モードを交互に行う。この場合、冬場における熱負荷から考えると除湿モードではすぐに室温が下がり、暖房モードに切り換え、暖房モードでは除湿できな
いまま室温が上がり、また除湿モードに切り換えるというように空気調和機の運転モードの断続運転が頻繁に起こり、室内温度と室内湿度の変動が大きい。つまり、断続運転が頻繁なので、除湿モードの運転率が低く、また湿気戻りもあり、湿度が下がらない。室温はある程度高く保たれるが、湿度が高いため洗濯物はなかなか乾燥しない。本従来例のねらいである室温をある程度高く保ち、冬でも常に素早く洗濯物を乾燥させるということは出来ない。
また他の従来例では空気調和機では使用している時期に係わらず、そのときの室温が予め定められた閾値より低い場合は最初、一定時間暖房モードを行い、その後一定時間除湿モードを行い、停止する。また上記暖房モード中は設定温度により室温が高くなれば一時停止し、低くなれば再開し、除湿モード中は設定温度より室温が低くなれば一時停止し、高くなれば再開するとなっている。しかしながら室温だけでは、衣類乾燥運転を開始する前の室内の条件、例えば夏場に冷房運転をしていた場合や冬場にストーブ等を併用していた場合などを考慮すると季節の判断は出来ないため、暖房モードを絡ませる必要の有無は判断できない。つまり室内温度が判断基準では本従来例のねらいである、必要な季節のみに暖房モードを絡ませ、年間を通じて常に素早く洗濯物を乾燥させるということはできない。さらに暖房モードと除湿モードそれぞれの運転時間が室内の環境にかかわらず予め定められていた場合、室外気温が低く熱負荷が大きいにもかかわらず除湿モードに切り替ってしまう場合や、室内湿度が高いのにもかかわらず、暖房モードの長時間継続するといった、洗濯物を乾燥させるのに効率的でない運転になるケースがあった。
また他の従来例によれば室内温度や湿度、外気温度によって除湿モードと暖房モードの判定を行ったり、その運転継続時間を判断したりしているが、前記判断データはあくまで乾燥させたい洗濯物の状態を間接的に判断しているに過ぎず、実験的に判定データを決定したとしても実際に運転する環境が千差万別であることや、洗濯物の干される位置や量、その材質、乾燥度などが毎回異なることから必ずしも最適な運転にはならず、結局一般家庭において使用者が調整しなくてはならない場合が残るという課題を有していた。
本発明は、最適な運転モードの選択や運転終了の判定を可能とし、快適な衣類乾燥の提供と運転電力の削減を可能とする空気調和機を提供とすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥運転モードを備えた空気調和機では、室内機の前面に、室内機吹出口の前面に置かれた洗濯物の表面温度を直接計測できるように輻射温度センサーを取り付けたものである。
これによって乾燥させようとする対象である洗濯物の乾燥度合いを直接計測することができ、最適な運転モードの選択や運転終了の判定が可能となる。
本発明の衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機は、室内機の前面に取り付けた輻射温度センサーによって最適な運転モードの選択や運転終了の判定が可能となり、快適な衣類乾燥の提供と運転電力の削減を可能とする。
第1の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転が指示されたとき、室外温度及び室内の輻射温度を検出し、この値に基づいて、衣類乾燥運転の初期運転を最適な条件で行うことができる。
第2の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転が指示されたとき、室内温度及び室内の輻射温度を検出し、この値に基づいて、衣類乾燥運転の初期運転を最適な条件で行うことができる。
第3の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転が指示されたとき、室内湿度及び室内の輻射温度を検出し、この値に基づいて、衣類乾燥運転の初期運転を最適な条件で行うことができる。
第4の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転中の場合、室内干しの洗濯物の輻射温度を検出し、この値を予め定められた所定の値と比較することにより、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と継続運転を最適な条件で行うことができる。
第5の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転中の場合、室内干しの洗濯物の輻射温度を検出し、この値が予め定められた所定の値を所定時間継続した場合に洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と継続運転を最適な条件で行うことができる。
第6の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転中の場合、室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差を検出し、この値を予め定められた所定の値と比較することにより洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と継続運転を最適な条件で行うことができる。
第7の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転中の場合、室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差を検出し、この値が予め定められた所定の値を所定時間継続した場合に洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と継続運転を最適な条件で行うことができる。
第8の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転中の場合、室内干しの洗濯物の輻射温度を所定時間毎にサンプリングした値の相対変化量が、予め定められた所定の値未満を所定回数継続した場合に洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と継続運転を最適な条件で行うことができる。
第9の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転開始時の室内干し洗濯物の輻射温度と室内温度の差を記憶部に記憶し、運転中の室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差を予め定められた所定の値とこの記憶された値とを比較することにより洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と継続運転を最適な条件で行うことができる。
第10の発明は、暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転開始時の室内干し洗濯物の輻射温度と室内温度の差を記憶部に記憶し、この記憶された値と運転中の室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差が予め定められた所定の値を所定時間継続した場合に洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と継続運転を最適な条件で行うことができる。
第11の発明は、衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運
転が指示されたとき、室内の輻射温度を検出し、この値に基づいて、室内機の風向変更羽根を用い輻射温度が低く乾いていない洗濯物の方向に風を送ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における制御機構を示すブロック図を示すものである。
まず室内に干された洗濯物を早く乾かすためには、洗濯物の表面を覆う空気の飽和露点温度(濡れた洗濯物表面は湿度100%になっている)を高く保つ、つまり室温を高く保つ、又は室内空気全体の露点温度を低く保つことによって、両者の露点温度差を大きくつけることが必要である。図2は洗濯物表面の相対湿度(本来露点温度であるが乾球温度は一定と考え相対湿度で示す)の表面からの分布を示す。室内空気の相対湿度が60%である部屋に干され、空気の流れがない場合の湿度分布の例を示すこの図の実線において分かるように、洗濯物表面から蒸発した水分は、その表面近傍で水分が飽和し(相対湿度100%)距離が離れるにつれて湿度が減少する分布を示す。洗濯物から水分を取除くには、この湿度分布の傾斜を大きく取ることが必要である。具体的な手法としては、除湿モード室内空気全体の湿度を低下させる(図2中点線で示される)、室内ファンの送風によって洗濯物に気流をあて表面の湿度を低下させる(図2中破線で示される)、あるいは暖房モードとし洗濯物の温度を上昇させ飽和露点温度を引き上げる(図2中点線とほぼ等しい)といった方法がこれまで用いられてきた。
本発明の第一の実施の形態においてはまず、操作者が室内機に対して操作リモコンによって衣類乾燥運転モードを送信し、室内機の受信回路部がこれを受信し、本体CPUで認識される。本体CPUは外気温度検出部で外気温度を検出し、室内輻射温度検出部で室内の輻射温度を検出し、この検出値に対応した運転内容を本体記憶部より読み出し、この運転内容に基づいて、室内ファンモーター、室外ファンモーター、圧縮機、四方弁コイルを制御する。ここでいう運転内容とは運転モード、夫々の運転モードの運転時間、操作リモコンより受信した風速設定に対応した室内ファン回転数、風向設定に対応した風向板角度を指す。
上記制御動作を示すフローチャートにて説明したものが図3である。図3において、衣類乾燥運転信号を受信したら(ステップ20)室内温度検出部で室内温度を検出し(ステップ21)、室内湿度検出部で室内の湿度を検出し(ステップ22)、両者の値から室内空気の飽和温度twをあらかじめ定められた算出方法によって求める(ステップ23)。次に室内輻射温度検出部で室内に干された洗濯物の輻射温度を検出し(ステップ24)、その値に基づき洗濯物表面の飽和露点温度tsをあらかじめ定められた算出方法によって求め、前記室内空気の飽和温度twと洗濯物表面の飽和露点温度tsの差(ts−tw)があらかじめ定められた閾値よりも低いと判定されたとき(ステップ25)、例えば2Kより低い場合、除湿モード運転による乾燥では、湿度低下による乾燥よりも洗濯物の温度上昇による飽和露点温度上昇の方が最適と判断し、暖房モードを選択する(ステップ26)。次に外気温度検出部で外気温度を検出し(ステップ27)、設定温度を決定後(ステップ29)暖房モードで運転する(ステップ31)。
また前記室内空気の飽和温度twと洗濯物表面の飽和露点温度tsの差(ts−tw)があらかじめ定められた閾値以上と判定されたとき(ステップ26)は洗濯物の温度上昇による飽和露点温度上昇の方よりも湿度低下による乾燥の方が最適と判断し、まず除湿モードを選択する。しかし外気温度が低い場合にはすぐに室温が低下してしまうため、あら
かじめ設定された閾値以下、例えば16℃よりも低い場合も、除湿モードではなく暖房モードを実行する(ステップ28、29、31)。逆に外気温度が高い場合は、設定温度を決定後(ステップ29)除湿モードで運転する(ステップ30)。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態における制御フローチャート図を示すものである。洗濯物の乾燥度を判定する方法として、洗濯物表面の輻射温度を測定し、その時間変化から評価する方法がある。図4において、衣類乾燥運転信号を受信したら(ステップ32)まず判定条件が成立した場合の積算時間を計算、記録するためのデータをリセットする(ステップ33)。次に一定時間毎に温度を計測し判定するため、判定間隔時間(例えば約1分)が経過しているかどうかを判断する(ステップ34)。条件を満足していると判定した場合には室内輻射温度検出部で室内に干された洗濯物表面の輻射温度を読込み(ステップ24)、前記洗濯物表面の輻射温度があらかじめ定められた閾値よりも高いと判定されたとき(ステップ35)、例えば24℃より高い場合、判定成立とし、積算時間に前記判定間隔時間を追加する(ステップ36)。もし、この判定が不成立の場合、積算時間をリセットし(ステップ33)、再度積算時間判定(ステップ34)より行う。
判定成立の場合は積算時間があらかじめ定められた所定の時間、例えば10分が経過しているかどうかを判定し(ステップ37)、洗濯物が乾燥したと判断し、運転モードの切り換えまたは衣類乾燥運転の停止を行う。所定の時間が経過していない場合は再び洗濯物の乾燥判定を行う(ステップ34)。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における制御フローチャート図を示すものである。
室内に干された洗濯物の乾燥度合いを判定する方法として、洗濯物表面の輻射温度と室内空気温度の差を測定し、洗濯物の表面温度が室内空気温度と同じになった場合が乾燥した場合であるという特性を利用し、輻射温度と室内空気温度の差の時間変化から評価する方法がある。図5において、衣類乾燥運転信号を受信したら(ステップ32)まず判定条件が成立した場合の積算時間を計算、記録するためのデータをリセットする(ステップ33)。次に一定時間毎に温度を計測し判定するため、判定間隔時間(例えば約1分)が経過しているかどうかを判断する(ステップ34)。条件を満足していると判定した場合には室内輻射温度検出部で室内に干された洗濯物表面の輻射温度tiを読込み(ステップ24)、次に室内温度検出部で室内空気温度Tiを読込み(ステップ21)、両者の差(Ti
−ti)があらかじめ定められた閾値よりも低いと判定されたとき(ステップ39)、例えば1Kより低い場合、判定成立とし、積算時間に前記判定間隔時間を追加する(ステップ36)。もし、この判定が不成立の場合、積算時間をリセットし(ステップ33)、再度積算時間判定(ステップ34)より行う。
判定成立の場合は積算時間があらかじめ定められた所定の時間、例えば10分が経過しているかどうかを判定し(ステップ37)、洗濯物が乾燥したと判断し、運転モードの切り換えまたは衣類乾燥運転の停止を行う。所定の時間が経過していない場合は再び洗濯物の乾燥判定を行う(ステップ34)。
図6は、本発明の第3の実施の形態における初期データを判定条件として採用した制御フローチャート図を示すものである。
室内に干された洗濯物の乾燥度合いを判定する条件として前記図5では、洗濯物表面の輻射温度と室内空気温度の差があらかじめ定められた閾値と比較することで判定していたが、この場合、設置された運転条件、例えば室内の間取り、人の有無、洗濯物の材質や量
、エアコンの状態などによって判定精度が低下する場合がある。そこで衣類乾燥運転を開始した時点での状態を記憶し、この初期状態との相対比較によって乾燥度合いを判定したものが図6である。
図6において、衣類乾燥運転信号を受信したら(ステップ32)室内の初期空気温度T0及び洗濯物表面の初期輻射温度t0を読込み(ステップ40)、ΔT=(T0−t0)として記憶(ステップ41)。次に判定条件が成立した場合の積算時間を計算、記録するためのデータをリセットする(ステップ33)。一定時間毎に温度を計測し判定するため、判定間隔時間(例えば約1分)が経過しているかどうかを判断する(ステップ34)。条件を満足していると判定した場合には室内輻射温度検出部で室内に干された洗濯物表面の輻射温度tiを読込み(ステップ24)、次に室内温度検出部で室内空気温度Tiを読込み(ステップ21)、両者の差(Ti−ti)が前記記憶した初期値ΔT=(T0−t0)よりも一定比率以下と判定されたとき(ステップ39)、例えば95%より低い場合、判定成立とし、積算時間に前記判定間隔時間を追加する(ステップ36)。もし、この判定が不成立の場合、積算時間をリセットし(ステップ33)、再度積算時間判定(ステップ34)より行う。
判定成立の場合は積算時間があらかじめ定められた所定の時間、例えば10分が経過しているかどうかを判定し(ステップ37)、洗濯物が乾燥したと判断し、運転モードの切り換えまたは衣類乾燥運転の停止を行う。所定の時間が経過していない場合は再び洗濯物の乾燥判定を行う(ステップ34)。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における制御フローチャート図を示すものである。
室内に干された洗濯物の乾燥度合いを判定する方法として、洗濯物表面の輻射温度の時間的な変化量が十分に小さくなったばあいが乾燥した場合であるという特性を利用し、輻射温度の時間変化から評価する方法がある。図7において、衣類乾燥運転信号を受信したら(ステップ32)まず室内輻射温度検出部で室内に干された洗濯物表面の輻射温度tiを読込み(ステップ42)、記憶部8に記憶する(ステップ43)。次に判定条件が成立した場合の積算時間を計算、記録するためのデータをリセットする(ステップ33)。次に一定時間毎に温度を計測し判定するため、判定間隔時間(例えば約1分)が経過しているかどうかを判断する(ステップ34)。条件を満足していると判定した場合には、前記記憶した温度との時間変化後の値を得るため、室内輻射温度検出部で室内に干された洗濯物表面の輻射温度ti+1を読込み(ステップ44)、記憶部8に記憶する(ステップ45)。
次に両者の差(ti+1−ti)があらかじめ定められた閾値よりも高いと判定されたとき(ステップ46)、例えば−1.5Kより高い場合、判定成立とし、積算時間に前記判定間隔時間を追加する(ステップ36)。もし、この判定が不成立の場合、積算時間をリセットし(ステップ33)、データti+1を改めてtiとして入れ替え(ステップ47)、再度積算時間判定(ステップ34)より行う。
判定成立の場合は積算時間があらかじめ定められた所定の時間、例えば10分が経過しているかどうかを判定し(ステップ37)、洗濯物が乾燥したと判断し、運転モードの切り換えまたは衣類乾燥運転の停止を行う。所定の時間が経過していない場合は、データti+1を改めてtiとして入れ替え(ステップ47)、再び洗濯物の乾燥判定を行う(ステップ34)。
(実施の形態5)
図8(a、b、c)は、本発明の第5の実施の形態における概略図を示すものである。
まず図8(a)において、室内の壁に床面より約2m程度の高さに設置されたエアコン室内機48が有る。エアコン室内機48には上下風向制御羽根50と左右風向制御羽根53が取り付けられ、吹出し方向の制御を行うことができる。また室内の輻射温度を検知するための輻射センサー49が前面部吹出口の上側に取り付けられている。ここで前記輻射センサー49はエアコン室内機48の前面にある床面、テーブル、壁、家具等の配置状態をより正確に認識するため、左右中央に3分割49a、b、cされている。エアコン室内機に向かって右から49a、b、cであり、それぞれエアコンの右側、中央、左側に洗濯物51が置かれた場合にそれぞれの輻射温度を検知することができる配置になっている。また前面全体に洗濯物51が置かれた場合は、乾き具合を輻射温度によって検出することができる。このようなエアコン室内機48の前に、物干し台52に干された洗濯物51が置かれる。リモコンにて衣類乾燥運転を指示すると、エアコン室内機48は衣類乾燥運転を開始し、上下風向制御羽根50と左右風向制御羽根53があらかじめ定められた方向にセットされ、風を吹出し口より吹出す。あるいは操作者が最適と思われる方向に設定することもできる。
衣類乾燥運転には、除湿モードと暖房モードの2種類があるが、前記実施の形態1〜4に記されたように、室内温度や室外気温等を基に最適な運転が可能となるようにモード判定を行っている。除湿モードにせよ暖房モードにせよ衣類乾燥運転をすることで、洗濯物51の乾燥が進む。しかしながら洗濯物51の干し方やその量、部屋の状態などによって乾燥の進み方が異なる。従来の方式では一定の運転方法によるか、室内の温度や湿度によって運転方法を変更するかであったが、肝心の洗濯物51の状態をモニターしていなかったため、必ずしも最適な運転方法にはならなかった。
本発明の実施の形態5では図8(c)に示されるように、エアコン室内機48の前に洗濯物が干された場合に、その位置がエアコン室内機側から見て左側にある場合(図8(b)及び図8(c)の上図参照)には、3分割された輻射センサー49のうち49aが他の二つのセンサー49b、cに対して低い検知温度値を示すことから洗濯物51がエアコンから見て左側にあると判定し、その方向に対し左右風向制御羽根53を図8(c)のように左向きに傾け風を洗濯物51に送り乾燥をより促進する。同様にして洗濯物51が中央にある場合は、図8(c)に示されるように、3分割された輻射センサー49のうち49bが他の二つのセンサー49a、cに対して低い検知温度値を示し、洗濯物51が右にある場合は3分割された輻射センサー49のうち49cが他の二つのセンサー49a、bに対して低い検知温度値を示すことから洗濯物51の位置を判定し風を送り乾燥を促進することができる。
また、洗濯物51がエアコンの前、全面に干された場合には3分割された輻射センサー49全てで検知し、本実施の形態では左右風向制御羽根53を一定間隔、例えば10秒間隔でスイングさせ洗濯物51全体へ均等に風を送る。しかし干された洗濯物51は必ずしも均等に干されているわけではない。例えばTシャツやYシャツは乾燥しやすい素材を用いているが、ジーンズや厚手のセーターは乾燥時間が長いため洗濯ものの中で一部分が乾燥しきれず濡れたまま残ってしまう場合がある。この場合、本実施の形態では輻射センサー49が3分割され、エアコン室内機48の全面をそれぞれカバーしているため洗濯物51のどの部分が乾き、どの部分に未乾燥の部分があるのかを、センサーの検出値の差によって判別することができる。例えば中央部分に未乾燥の衣類がある場合は中央のセンサー49b検出値が低く、それ以外の2つ49a、cは高い値が得られる。同様に左右に未乾燥部分がある場合はそれぞれの方向のセンサー検出値が低い値となる。このとき左右風向制御羽根53によって、乾燥した部分には少なく、未乾燥部分へは重点的に風を送ることで、効率的に乾燥を促進することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、最適な運転モードの選択や運転終了の判定が可能となり、快適な衣類乾燥の提供と運転電力の削減を可能とするので、種々の乾燥運転の用途にも使用できる。
本発明の実施の形態1における制御機構を示すブロック図 洗濯物表面の相対湿度の分布図 本発明の実施の形態1における制御動作を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態における制御フローチャート 本発明の第3の実施の形態における制御フローチャート 本発明の第3の実施の形態における初期データを判定条件として採用した制御フローチャート 本発明の第4の実施の形態における制御フローチャート 本発明の第5の実施の形態における使用状態を示す模式図
符号の説明
1 操作リモコン
2 エアコン本体受信回路部
3 エアコン本体CPU
4 室内温度検出部
5 室内湿度検出部
6 室内輻射温度検出部
7 室外温度検出部
8 エアコン本体記憶部
9 室内ファン
10 二方弁
11 室内風向制御装置
12 室外ファン
13 圧縮機
14 膨張弁
15 四方弁
16 洗濯物表面
17 室内の湿度が60%の場合の湿度分布
18 室内の湿度が40%の場合の湿度分布
19 室内の湿度が40%で洗濯物に風があたっている場合の湿度分布
48 エアコン室内機
49 輻射センサー
50 上下風向制御羽根
51 室内に干された洗濯物
52 洗濯物の室内用物干し
53 左右風向制御羽根

Claims (11)

  1. 暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転が指示されたとき、室外温度及び室内の輻射温度を検出し、この値に基づいて、衣類乾燥運転の初期運転を暖房モードとするか除湿モードとするかの判断を行う機能を備えた空気調和機。
  2. 室内温度及び室内の輻射温度を検出し、この値に基づいて、衣類乾燥運転の初期運転を暖房モードとするか除湿モードとするかの判断を行う機能を備えた請求項1に記載の空気調和機。
  3. 室内湿度及び室内の輻射温度を検出し、この値に基づいて、衣類乾燥運転の初期運転を暖房モードとするか除湿モードとするかの判断を行う機能を備えた請求項1に記載の空気調和機。
  4. 暖房モード、除湿モードを組み合わせて衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転中の場合、室内干しの洗濯物の輻射温度を検出し、この値を予め定められた所定の値と比較することにより、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と暖房モードとするか除湿モードとするかを判定する機能を備えた空気調和機。
  5. 請求項4に記載の空気調和機において、室内干しの洗濯物の輻射温度を検出し、この値が予め定められた所定の値を所定時間継続した場合に、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と暖房モードとするか除湿モードとするかを判定する機能を備えた空気調和機。
  6. 請求項4に記載の空気調和機において、室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差を検出し、この値を予め定められた所定の値と比較することにより、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と暖房モードとするか除湿モードとするかを判定する機能を備えた空気調和機。
  7. 請求項4に記載の空気調和機において、室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差を検出し、この値が予め定められた所定の値を所定時間継続した場合に、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と暖房モードとするか除湿モードとするかを判定する機能を備えた空気調和機。
  8. 請求項4に記載の空気調和機において、室内干しの洗濯物の輻射温度を所定時間毎にサンプリングした値の相対変化量が、予め定められた所定の値未満を所定回数継続した場合に、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と暖房モードとするか除湿モードとするかを判定する機能を備えた空気調和機。
  9. 請求項4に記載の空気調和機において、衣類乾燥運転開始時の室内干し洗濯物の輻射温度と室内温度の差を記憶部に記憶し、運転中の室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差とこの記憶された値とを比較することにより、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と暖房モードとするか除湿モードとするかを判定する機能を備えた空気調和機。
  10. 請求項4に記載の空気調和機において、衣類乾燥運転開始時の室内干し洗濯物の輻射温度と室内温度の差を記憶部に記憶し、この記憶された値と運転中の室内干しの洗濯物の輻射温度と室内温度の差が予め定められた所定の値を所定時間継続した場合に、洗濯物の乾燥度合いを判定し、衣類乾燥運転継続の可否と暖房モードとするか除湿モードとするかを判
    定する機能を備えた空気調和機。
  11. 衣類乾燥運転を行うモードを備えた空気調和機において、衣類乾燥運転が指示されたとき、室内の輻射温度の差を検出し、この値に基づいて、室内機の風向変更羽根を用い輻射温度の低い方向に風を送る機能を備えた空気調和機。
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