JP7246942B2 - 環境形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品配置室の内部に所望の環境を形成する環境形成装置に関するものである。
環境形成装置の一例として、環境試験装置が知られている。環境試験装置は、試験室(物品配置室)を有しており、温度環境(例えば、高温や低温)や湿度環境(例えば、高湿度や低湿度)等の所定の環境を試験室内に人工的に作り出すことができるものである。
環境試験装置に代表される環境形成装置には、空調部と物品配置室を有しているものがある。ここで空調部はヒータや冷却器等の空調機器が内蔵された部分であり、物品配置室は、供試体等の処理対象物品が配置される空間である。
環境形成装置は送風機を備え、当該送風機で前記した空調部と物品配置室の間で空気を循環させて、物品配置室の環境を所望の環境に整える。
ここで送風機として、シロッコファンやターボファンといった遠心式の送風機と、プロペラファンの様な軸流式の送風機が知られている。
シロッコファン等の遠心式の送風機は、発生する静圧が高く、圧力損失が大きい送風経路であっても必要量の風量を確保することができる。
その反面、遠心式の送風機は、ケーシングの構造が複雑である。
一方、プロペラファン等の軸流式の送風機は、消費電力の割に発生風量が多く、大風量の送風を行うことができる。またケーシング等の構造が簡単である。さらに軸流式の送風機は、遠心式の送風機に比べて安価である。
その反面、軸流式の送風機は発生する静圧が低く、圧力損失が大きい送風経路にあっては必要量の風量を確保することが困難である場合がある。
特開2014-66593号公報
例えば環境試験を行う場合、供試体に直接的に空気を吹きつけ、短時間の内に供試体の温度等を試験温度に至らせたい場合もある。
この様な場合には、空調部から物品配置室に向かう送風は、供試体に近い場所に吹き出されることが望ましい。
ここでシロッコファン等の遠心式の送風機は、吸気方向と排気方向が交差している。さらにモータは、ケーシングの吸気口に対向する位置に取り付けられている。遠心式の送風機は、ケーシングが歪な形をしているので、供試体に直接的に風を当てることができる位置に配置するにはレイアウトを工夫する必要があり、事実上困難な場合が多い。
これに対して軸流送風機は、吸気口と排気口が直線上に並んでいるので、供試体に直接的に風を当てることができる位置に配置することも容易である。
しかしながら、前記した様に軸流式の送風機は発生する静圧が低い。ここで環境試験装置の空調部は内部に空気流路があり、当該空気流路に冷却器やヒータが内蔵されている。また空気流路が狭い場合がある。この様な場合には空調部の圧力損失が大きく、軸流送風機では、十分な通風量が確保できない場合もある。
本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、環境形成室内の物品に送風が当たり易いレイアウトに設計することが容易であって、且つ十分な循環風量を確保することができる環境形成装置を開発する事を課題とするものである。
上記した課題を解決するための態様は、物品を配置する物品配置室と、空調機器が収容された空調部と、送風機を有し、前記送風機によって前記空調部と前記物品配置室との間で空気を循環させる環境形成装置において、前記送風機は、複数のプロペラ状羽根が同一の回転軸に同軸上に並べて配置された軸流送風機であり、前記送風機が前記空調部側から前記物品配置室側に向かって送風する方向に取り付けられていることを特徴とする環境形成装置である。
上記した課題を解決するための具体的態様は、物品を配置する物品配置室と、空調機器が収容された空調部と、送風機を有し、前記送風機によって前記空調部と前記物品配置室との間で空気を循環させる環境形成装置において、前記送風機は、複数のプロペラ状羽根が同一の回転軸に同軸上に並べて配置された軸流送風機であり、前記送風機が前記空調部側から前記物品配置室側に向かって送風する方向に取り付けられており、前記プロペラ状羽根の周囲に複数の前記プロペラ状羽根の全体を内包すると共にその先端が前記プロペラ状羽根よりも先に突出する筒状の周囲部材を有し、前記周囲部材によって前記物品配置室に配置される物品に向かって直接的に送風する送風開口が形成され、空気は前記物品配置室、前記空調部、前記送風機の順に流れる構成であることを特徴とする環境形成装置である。
本態様の環境形成装置で採用する送風機は、複数のプロペラ状羽根が同一の回転軸に同軸上に並べて配置された軸流送風機である。当該送風機は、軸流送風機でありながら、高い静圧を発生することができる。そのため前記した軸流送風機は、圧力損失に抗して相当の循環風量を確保することができる。
上記した態様において、前記物品配置室と前記空調の間を仕切る仕切りがあり、前記周囲部材が複数の前記プロペラ状羽根を内包するように、前記周囲部材の先端が前記仕切りから前記物品配置室側に突出することが望ましい。
上記した態様において、前記物品配置室と前記空調部の間を仕切る仕切りがあり、前記仕切りに送風開口が設けられており、当該送風開口から前記物品配置室側に送風されることが望ましい。
本態様によると、ダクト等を介さずに物品配置室に直接送風することができ、圧力損失が少ない。
上記した態様において、前記仕切りの上下の辺部近傍及び/又は左右の辺部近傍に吸気開口があり、前記物品配置室内の空気が前記仕切りの辺部近傍から前記空調部に導入されて前記空調機器を通過し、その空気が前記送風機によって前記物品配置室に向かって送風されることが望ましい。
本態様によると、送風を物品に衝突させ、その空気を空調部に回収し易いレイアウトを実現することができる。また本態様によると、空気の滞留が生じにくい。
上記した各態様において、前記空調部には、前記空調機器の一つとして少なくともヒータがあり、当該ヒータは前記送風機の周囲を取り巻く位置に配置されていることが望ましい。
本態様によると、空調部を流れる空気とヒータとの接触機会が確保され易い。
上記した各態様において、前記空調部には、前記空調機器の一つとして少なくとも2台の冷却器があり、当該冷却器は前記送風機を挟んで上下又は左右の位置に配置されていることが望ましい。
本態様によると、空調部を流れる空気と冷却器との接触機会が確保され易い。
上記した各態様において、前記プロペラ状羽根の周囲に周囲部材を有し、前記周囲部材によって前記物品配置室に向かって送風する送風開口が形成されていることが望ましい。
本態様によると、空気の無駄な拡散が防止される。
上記した各態様において、前記プロペラ状羽根の送風方向前方に整流手段が設けられていることが望ましい。
本態様によると、整流された空気を物品に当てることができる。
上記した各態様において、前記プロペラ状羽根の送風方向前方に風向手段が設けられていることが望ましい。
本態様によると、風向手段を物品側に向けて、物品に直接送風を当てたり、風向手段を物品以外の方向に向けて、物品に直接送風が当たることを防ぐことができる。
前記物品配置室には、前記物品を中空に保持する物品保持手段があり、前記送風機の送風が前記物品に直接的に吹きつけられることが望ましい。
本態様によると、短時間の内に物品の温度等を目標温度等に至らせることができる。
本発明の環境形成装置は、環境形成室内の物品に送風が当たり易いレイアウトに設計し易く、且つ十分な循環風量を確保することができる。
本発明の実施形態の環境形成装置の断面図である。 図1のA-A断面図である。 図1の環境形成装置で採用する送風機の羽根の説明図である。 図1の環境形成装置の送風機の近傍の斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の他の実施形態の環境形成装置の断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の環境形成装置を備えた複合型試験装置の斜視図である。 図6の複合型試験装置で採用する環境形成装置の断面図である。
以下、環境試験装置1を例にあげて、本発明の環境形成装置を説明する。
図1に示すように、本実施形態の環境試験装置1は、断熱壁2で形成された筐体3を有している。筐体3の前面には開口5があり、開口5には扉6が設けられている。筐体3の内部には試験室(物品配置室)8として機能する空間がある。
本実施形態では、筐体3及び扉6によって断熱槽10が形成されている。断熱槽10の内部には仕切り壁(仕切り)11があり、仕切り壁11によって断熱槽10内が、大きく、試験室8と空調部15に分かれている。
仕切り壁11には、上下の端部、即ち仕切り壁11の上下の辺部の近傍に吸気開口16、17が設けられている。
また仕切り壁11の中心部には、送風開口20がある。
空調部15内には空調機器22及び送風機30が内蔵されている。
空調機器22は、加湿装置23、冷却器25a、25b及び加熱ヒータ26によって構成されている。
冷却器25a、25bは、公知の冷却装置の蒸発器である。本実施形態の冷却装置は、凝縮器(図示せず)の下流側が分岐され、2基の冷却器25a、25bが並列に接続されてそれぞれに冷媒が供給される構成となっている。
加熱ヒータ26は、電気ヒータであり、図2、図4の様に、略環状に形成されている。加湿装置23は、水を溜める加湿皿27と、加湿ヒータ28によって構成されている。
送風機30は、軸流送風機であり、羽根部32、駆動モータ33及び回転軸35を有している。
駆動モータ33は、公知の誘導モータ又は直流モータであり、出力軸36が回転する。
回転軸35は、前記した出力軸36にカップリング38を介して接続されたものであり、出力軸36から動力を受けて回転する。
なお駆動モータ33として長尺の出力軸を有するものを採用し、駆動モータ33の出力軸を回転軸35としてもよい。
駆動モータ33は、図1の様に、筐体3の外にあり、筐体3に設けられた貫通孔42に回転軸35が挿通され、筐体3内の羽根部32に回転力を伝動する。
羽根部32の周囲には周囲部材31が設けられている。周囲部材31には、筒状部材やベルマウスが含まれる。
また、送風機30の吹き出し側に気流調整部材37が設けられている。
本実施形態では、羽根部32は、二つのプロペラ状羽根40a、40bを有している。そして当該二つのプロペラ状羽根40a、40bが、同一の回転軸35に同軸上に並べられて配置されている。
本実施形態では、二つのプロペラ状羽根40a、40bは、同一形状の羽根である。即ち二つのプロペラ状羽根40a、40bは、各プロペラ状羽根40a、40bを構成する羽根の枚数、直径、ひねりが同じである。
二つのプロペラ状羽根40a、40bは、いずれも図示しないキー等によって、回転軸35と一体的に回転する様に取り付けられている。
また二つのプロペラ状羽根40a、40bの間には、カラー41が装着され、プロペラ状羽根40a、40bの間隔が一定に保持されている。
羽根部32は、図1の様に、周囲部材31内に挿入されている。
気流調整部材37は、複数の板46が一定の間隔を空けて平行に並べられたものである。気流調整部材37は、角度を変えることができるものであっても、角度を変えることができないものであってもよい。
気流調整部材37は、周囲部材31の先端に取り付けられており、風を整流する整流手段としての機能と、風の向きを変える風向手段としての機能を備えている。
次に、各部材の位置関係について説明する。
本実施形態では、送風機30の羽根部32が前記した仕切り壁11の中心部に位置するように、断熱槽10に取り付けられ、周囲部材31の開口が仕切り壁(仕切り)11に形成された送風開口20となっている。
具体的には、仕切り壁(仕切り)11の中央に周囲部材31がはめ込まれている。即ち本実施形態では、仕切り壁(仕切り)11の端部側ではなく、中程の位置(以下中央)の位置にはめ込まれている。本実施形態では、仕切り壁(仕切り)11の中心に周囲部材31が設置されているが、周囲部材31の位置は、中心から幾分ずれても大きな影響はない。
図1、図2の様に、周囲部材31の先端は、仕切り壁11から試験室8側に突出している。また周囲部材31の後端は、空調部15側に突出している。
周囲部材31は、試験室8側と空調部15側のいずれか一方にだけ突出するものでもよく、いずれにも突出しない様な短いものであってもよい。
周囲部材31の後端側開口は、送風機30の吸気部45として機能するから、送風機30の吸気部45は、仕切り壁11の高さ方向(図2H方向)にも幅方向(図2W方向)にも中心の位置にある。
2基の冷却器25a、25bは、図1、図2、図4の様に、送風機30の吸気部45の上下の位置にある。
言い換えると、上側の冷却器25aは、上部側の吸気開口16と吸気部45の間に配置されている。
また下側の冷却器25bは、下部側の吸気開口17と吸気部45の間に配置されている。
加熱ヒータ26は、吸気部45を取り巻く位置に設けられている。
加湿装置23は、空調部15の下部に設置されている。
また試験室8内であって、送風開口20の近傍に、温度センサー50と湿度センサー51が設けられている。温度センサー50と湿度センサー51の位置は任意であり、送風開口20の近傍に限定されるものではない。
次に、本実施形態の環境試験装置1の機能について説明する。
本実施形態の環境試験装置1では、送風機30を起動すると、空調部15と試験室8との間で空気が循環し、試験室8内の温度や湿度が所望の環境に調節される。
送風機30を起動すると、空調部15内が負圧傾向となり、試験室8内の空気が上下の吸気開口16、17から空調部15内に導入される。そして空調部15が通風状態となり、空調機器22に空気が接触して熱交換や湿度調整がなされ、送風機30の吸気部45に吸引される。
そして送風機30の先端から、試験室8内に温度や湿度を調整後の空気が吹き出される。仕切り壁11の中央の送風開口20から試験室8に向かって空気が吹き出されることとなる。
環境試験装置1を使用する際には、送風機30を運転し、温度センサー50及び湿度センサー51の検出値が、設定環境の温度及び湿度に近づく様に空調機器22を制御する。
本実施形態で採用する送風機30は、二つのプロペラ状羽根40a、40bを有し、当該二つのプロペラ状羽根40a、40bが駆動モータ33によって同期的に回転する。
また本実施形態では、二つのプロペラ状羽根40a、40bは、いずれも周囲部材31内にあって、同一軸線上に直列に並んでいる。
説明の便宜上、空調部15に近い側のプロペラ状羽根40aを第一プロペラ状羽根40aと称し、試験室8に近い側のプロペラ状羽根40bを第二プロペラ状羽根40bと称する。
本実施形態では、二つのプロペラ状羽根40a、40bが発生する負圧によって、空調部15内の空気が吸引されて加圧され、試験室8に吐出される。
ここで、本実施形態では、周囲部材31に入った空気は第一プロペラ状羽根40aで付勢、加圧されて、第二プロペラ状羽根40bに送られる。そして空気は第二プロペラ状羽根40bによってさらに付勢、加圧されて、送風開口20から試験室8に吐出される。
この様に、本実施形態では、二つのプロペラ状羽根40a、40bによって空気が二段階に加圧されるから、一つのプロペラ状羽根で構成される通常の送風機に比べて高い静圧を発生させることができる。
言い換えると、送風機30が発生し得る負圧が高く、冷却器25a、25bや加熱ヒータ26に起因する圧力損失に抗して必要量の空気を空調部15に引き入れることができる。
そのため、本実施形態の環境試験装置1では、空調部15と試験室8との間の循環空気を十分に確保することができる。
また本実施形態の環境試験装置1では、仕切り壁11の中心部から試験室8の中央に向かって送風されるので、通常試験8内の中央に設置される供試体53に、直接的に風を当てることもできる。さらに気流調整部材37の向きを調整することにより、試験8の中央以外の位置に設置される供試体53に風を当てることもできる。
上記した実施形態では、仕切り壁11の上下の辺部の近傍に吸気開口16、17を設け、二つの冷却器25a、25bを、吸気開口16、17と吸気部45の間に設置した。
本態様によると、吸気開口16、17と送風機30の吸気部45の間の通風路を、冷却器25a、25bが横切る状態となり、送風と、冷却器25a、25bとの接触機会が多く、熱交換効率が高い。
加熱ヒータ26についても同様であり、加熱ヒータ26が吸気部45を取り巻く位置に設けられているので、送風と、加熱ヒータ26との接触機会が多く、熱交換効率が高い。
また空調部15内に2系統の通風経路が形成され、且つ二つの通風経路は、いずれも短いので、圧力損失が比較的小さい。
さらに、試験室8の上下から空気が吸い込まれるので、試験室8に空気の淀む部分が出来にくい。
上記した実施形態では、前記した様に、仕切り壁11の上下の辺部の近傍に吸気開口16、17を設け、二つの冷却器25a、25bを、吸気開口16、17と吸気部45の間に配置したが、図5(a)の様に、仕切り壁11の左右の辺部の近傍に吸気開口60、61を設け、二つの冷却器25a、25bを、吸気開口60、61と、吸気部45の間に配置してもよい。
さらに、図5(b)の様に、仕切り壁11の上下の辺部の近傍と、左右の辺部の近傍に吸気開口16、17、60、61を設け、吸気部45の周囲に冷却器25a、25b、25c、25dを環状に配置してもよい。
上記した実施形態では、仕切り壁11の外側に吸気開口を設けたが、仕切り壁11自体に吸気用の穴を空けて吸気開口を構成してもよい。
吸気開口の形状は任意であり、多数の小孔によって構成されていてもよい。またフィルター等が装着されていてもよい。
上記した実施形態では、加熱ヒータ26を、吸気部45を取り巻く位置に設置したが、冷却器25と同様に、複数に分割して、吸気開口16、17、60、61と吸気部45の間に設けてもよい。
以上説明した実施形態では、羽根部32を構成するプロペラ状羽根40a、40bは、同一形状であり、各プロペラ状羽根40a、40bを構成する羽根の枚数、直、ひねりが同じである。
本発明は、この構成に限定されるものではなく、プロペラ状羽根40a、40bの形状を異ならせてもよい。
例えば、一方のプロペラ状羽根は、大風量を確保するために、ひねりを強くし、他方のプロペラ状羽根は、加圧性能を向上させるために、ひねりを弱くし、羽根の枚数を多くしてもよい。
以上説明した実施形態では、送風機30は2つのプロペラ状羽根40a、40bを有しているが、3つ以上のプロペラ状羽根40を有していてもよい。
以上説明した実施形態では、駆動モータ33の出力軸36を延長してプロペラ状羽根40a、40bを取り付けたが、駆動モータ33の出力軸(回転軸)36に直接、プロペラ状羽根40a、40bを取り付けてもよい。
また駆動モータ33の出力軸36と、プロペラ状羽根40a、40bが取り付けられた回転軸35を平行に並べ、ベルト等の動力伝動手段を用いて、プロペラ状羽根40が取り付けられた回転軸35を回転してもよい。
上記した実施形態では、送風機30の先端に気流調整部材37を設けた。本構成によると、気流調整部材37によって風向きを変えて、供試体53に直接的に風を当てることができる。また供試体53に風が直接当たらない様にすることもできる。
しかしながら、気流調整部材37は必須ではなく、省略することもできる。
本発明の環境試験装置は、複合型試験装置の一部として使用する環境試験装置に適用することもできる。
ここで複合型試験装置とは、引っ張り試験装置、圧縮試験機、剪断試験機、硬さ試験機、衝撃試験機等の試験装置と、環境試験装置とを組み合わせ、所望の環境下において、材料に負荷を与える等の試験を行うものである。
以下、複合型試験装置に本発明を応用した場合の態様について説明する。
図6に示す試験装置70は、複合型試験装置であり、より詳細には複合型の引っ張り試験装置である。本実施形態の試験装置70は、環境試験装置71と、外力付与装置72によって構成されている。
外力付与装置72は、引っ張り試験機である。外力付与装置72は、図6に示すように基台部80と、門型フレーム73を有している。
門型フレーム73には、図示しないガイドレールがあり、門型フレーム73のガイドレールに昇降桟75が係合している。
そして昇降桟75の下部に上ロッド76が設けられており、当該上ロッド76の先端に上側掴み具(物品保持手段)77(図7参照)が設けられている。即ち駆動部たる昇降桟75に、上ロッド76を介して保持部たる上側掴み具77が取り付けられている。
また基台部80には、下ロッド78が設けられており、当該下ロッド78の先端に下側掴み具(物品保持手段)82(図7参照)が設けられている。
外力付与装置72には、公知の引っ張り試験機と同様に、上側掴み具77を上方に移動させる移動装置と、掴み具の移動量を検知する伸び量計と、引っ張り荷重を検知する荷重計を有している(いずれも図示せず)。
環境試験装置71は、前記した実施形態の環境試験装置1の扉6を改造し、当該扉6に補助部品93を直接取り付けたものである。
図7に示すように、補助部品93には、上下に貫通孔86、87が設けられている。貫通孔86、87は、外力付与装置72のロッド76、78や、試験片の一部を挿通させるために設けられている。
環境試験装置71は、補助部品93を取り付けることにより、断熱槽10を広げ、試験室8を、補助部品93内の補助試験室(物品配置室)85にまで拡大したものである。環境試験装置71についても、仕切り壁11によって空調部15が他と区切らており、送風機30によって、空調部15と補助部品93内の空間との間で空気が循環し、補助試験室85内の温度や湿度が所望の環境に調節される。
本実施形態の試験装置70では、環境試験装置71の内部に上側掴み具77と、下側掴み具82を設置し、両者で供試体95の両端を掴んで、供試体95を中空に保持し、送風開口20の前に供試体95を置く。
そして送風開口20から送風される風を直接的に補助試験室85内の供試体95に当て、環境試験装置71内に作られた環境下で引っ張り試験を行う。
本実施形態の試験装置70によると、供試体95に直接的に風が当たり、短時間で供試体95の表面温度等を所望の温度に変化させることができる。そのため、短時間の内に、引っ張り試験を行うことができる。
試験装置70で採用する環境試験装置71では、図1に示す環境試験装置1に補助部品93を設け、当該補助部品93にロッド76、78等を挿通する貫通孔86、87を設けたが、環境試験装置1そのものに貫通孔86、87を設けてもよい。
図1乃至図5に示した実施形態では、送風機30は、仕切り壁11の中心であり、且つ試験室8の中心線上に設置されている。
このレイアウトは推奨されるものであるが、本発明はこのレイアウトに限定されるものではない。
環境試験装置等の環境形成装置には仕切り壁11の中心軸線と試験室8の中心軸線が一致しないものもあり、仕切り壁11の中心点が試験室8の上方、下方、左側、右側などにずれているものもある。この様な構成の環境試験装置にも本発明を適用することができる。
送風機30の位置は、試験室8の中心に向かって送風できる位置にあることが推奨されるが、送風機30の位置は限定されず、他の位置であってもよい。
特に気流調整部材37を採用する場合には、仮に、送風機30が空調部15の上方等の試験室8の中心ではない位置にあっても、気流調整部材37で風の向きを変えるようにすれば、試験室8の中央辺りに置かれた試料に送風することができる。
1 環境試験装置(環境形成装置)
8 試験室(物品配置室)
11 仕切り壁(仕切り)
15 空調部
16、17、60、61 吸気開口
20 送風開口
22 空調機器
25a、25b 冷却器
26 加熱ヒータ
30 送風機
31 周囲部材
32 羽根部
33 駆動モータ
35 回転軸
37 気流調整部材(整流手段)(風向手段)
40a、40b プロペラ状羽根
45 吸気部
52 物品保持手段
53 供試体
70 試験装置
71 環境試験装置
72 外力付与装置
77 上側掴み具(物品保持手段)
82 下側掴み具(物品保持手段)
85 補助試験室(物品配置室)

Claims (9)

  1. 物品を配置する物品配置室と、空調機器が収容された空調部と、送風機を有し、前記送風機によって前記空調部と前記物品配置室との間で空気を循環させる環境形成装置において、
    前記送風機は、複数のプロペラ状羽根が同一の回転軸に同軸上に並べて配置された軸流送風機であり、
    前記送風機が前記空調部側から前記物品配置室側に向かって送風する方向に取り付けられており、
    前記プロペラ状羽根の周囲に複数の前記プロペラ状羽根の全体を内包すると共にその先端が前記プロペラ状羽根よりも先に突出する筒状の周囲部材を有し、前記周囲部材によって前記物品配置室に配置される物品に向かって直接的に送風する送風開口が形成され、
    空気は前記物品配置室、前記空調部、前記送風機の順に流れる構成であることを特徴とする環境形成装置。
  2. 物品を配置する物品配置室と、空調機器が収容された空調部と、送風機を有し、前記送風機によって前記空調部と前記物品配置室との間で空気を循環させる環境形成装置において、
    前記送風機は、複数のプロペラ状羽根が同一の回転軸に同軸上に並べて配置された軸流送風機であり、
    前記送風機が前記空調部側から前記物品配置室側に向かって送風する方向に取り付けられており、
    前記プロペラ状羽根の周囲に複数の前記プロペラ状羽根の全体を内包する周囲部材を有し、前記周囲部材によって前記物品配置室に向かって送風する送風開口が形成され、
    空気は前記物品配置室、前記空調部、前記送風機の順に流れる構成であり、
    前記物品配置室と前記空調の間を仕切る仕切りがあり、前記周囲部材が複数の前記プロペラ状羽根を内包するように、前記周囲部材の先端が前記仕切りから前記物品配置室側に突出することを特徴とする環境形成装置。
  3. 前記仕切りに前記送風開口が設けられており、当該送風開口から前記物品配置室側に送風されることを特徴とする請求項2に記載の環境形成装置。
  4. 前記仕切りの上下の辺部近傍及び/又は左右の辺部近傍に吸気開口があり、前記物品配置室内の空気が前記仕切りの辺部近傍から前記空調部に導入されて前記空調機器を通過し、その空気が前記送風機によって前記物品配置室に向かって送風されることを特徴とする請求項2又は3に記載の環境形成装置。
  5. 前記空調部には、前記空調機器の一つとして少なくともヒータがあり、当該ヒータは前記送風機の周囲を取り巻く位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境形成装置。
  6. 前記空調部には、前記空調機器の一つとして少なくとも2台の冷却器があり、当該冷却器は前記送風機を挟んで上下又は左右の位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の環境形成装置。
  7. 前記プロペラ状羽根の送風方向前方に整流手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の環境形成装置。
  8. 前記プロペラ状羽根の送風方向前方に風向手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の環境形成装置。
  9. 前記物品配置室には、前記物品を中空に保持する物品保持手段があり、前記送風機の送風が前記物品に直接的に吹きつけられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の環境形成装置。
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