JP6733489B2 - システム、処理装置、画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載のシステムは、機密情報を含む電子情報を所定の方法で紙面に表示して原本ハードコピーを作成するとともに、同一紙面に特殊トナーを用いて原本ハードコピーの作成命令者の氏名等を潜像的に印字する。
本発明は、不正な複製を簡便に抑制することができるシステム、処理装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項2に記載の発明は、前記形成部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達していない場合には当該別媒体に当該原本の画像を形成して新たな原本を作製する請求項1に記載のシステムである。
請求項3に記載の発明は、前記記憶部は、前記形成部が新たな原本を作製した場合に当該新たな原本の媒体識別情報を記憶する請求項2に記載のシステムである。
請求項4に記載の発明は、前記複製物である旨を示す画像は、複製を意味する文字情報である請求項1から3のいずれか1項に記載のシステムである。
請求項5に記載の発明は、前記形成部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに取得した当該原本の媒体識別情報を基に、当該原本の部数と前記上限値とを把握する請求項1から4のいずれか1項に記載のシステムである。
請求項6に記載の発明は、媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する媒体に文書データの画像が形成された原本の部数の上限値を当該文書データと関連付けて記憶する記憶部と、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達している場合には当該原本の複製物である旨を示す画像を当該別媒体に付与すべき指示をする指示部と、を備える処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記指示部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達していない場合には当該別媒体に当該原本の画像を形成して新たな原本を作製することを許可する請求項6に記載の処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記記憶部は、前記指示部が新たな原本の作製を許可した場合に当該新たな原本の媒体識別情報を記憶する請求項7に記載の処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記複製物である旨を示す画像は、複製を意味する文字情報である請求項6から8のいずれか1項に記載の処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記指示部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに取得した当該原本の媒体識別情報を基に、当該原本の部数と前記上限値とを把握する請求項6から9のいずれか1項に記載の処理装置である。
請求項11に記載の発明は、媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する媒体に文書データの画像が形成された原本の複製を許可する旨の通知を取得する取得部と、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が上限値に達している場合には当該原本の複製物である旨を示す画像を当該別媒体に形成する形成部と、を備える画像形成装置である。
請求項12に記載の発明は、媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する媒体に文書データの画像が形成された原本の部数の上限値を当該文書データと関連付けて記憶する記憶部と、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達していない場合には当該文書データの画像とともに地紋画像を当該別媒体に形成する形成部と、を備えるシステムである。
請求項2の発明によれば、原本の部数をより精度高く制限することができる。
請求項3の発明によれば、原本の印刷や新たな原本の作製をより精度高く制限することができる。
請求項4の発明によれば、複製物であることを明確に示すことができる。
請求項5の発明によれば、原本の部数をより精度高く制限することができる。
請求項6の発明によれば、不正な複製を簡便に抑制することができる。
請求項7の発明によれば、原本の部数をより精度高く制限することができる。
請求項8の発明によれば、原本の印刷や新たな原本の作製をより精度高く制限することができる。
請求項9の発明によれば、複製物であることを明確に示すことができる。
請求項10の発明によれば、原本の部数をより精度高く制限することができる。
請求項11の発明によれば、不正な複製を簡便に抑制することができる。
請求項12の発明によれば、不正な複製を簡便に抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシステム1の概略構成を例示した図である。
システム1は、文書の複写機能、読み取った文書の画像データを生成する機能、画像データが示す画像を記録媒体に形成する機能を有する画像形成装置10を備えている。
また、システム1は、ユーザが入力した情報を受け付けたりユーザに対して情報を出力したりする処理装置20を備えている。
また、システム1は、画像形成装置10や処理装置20からの要求を受けてサービスを提供するサーバ装置30を備えている。
画像形成装置10、処理装置20及びサーバ装置30は装置間を通信可能に接続する通信回線40に接続されており、通信回線40を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
画像形成装置10は、バス101に接続された、CPU(Central Processing Unit)102と、ROM(Read Only Memory)103と、RAM(Random Access Memory)104と、記憶部105とを有している。また、画像形成装置10は、バス101に接続された、操作部106と、表示部107と、画像読取部108と、画像形成部109と、通信部110とを有している。
記憶部105は、記憶装置を具備しており、例えば通信部110で受信したデータや画像形成装置10で生成されたデータを記憶する。
表示部107は、例えば液晶ディスプレイを有する表示装置であり、CPU102の制御の下、例えば画像形成装置10を操作するためのメニュー画面や画像形成装置10に関するデータを表示する。
そして、画像読取部108は、原稿搬送部によって搬送される原稿の画像、及びプラテンガラスに載せられた原稿の画像を読み取る。
また、画像形成部109は、感光体ドラムに対してレーザ光を照射する光学系ユニット(不図示)と、感光体ドラムに形成された各色のトナー像を中間転写ベルト(不図示)上に多重転写させる中間転写ユニット(不図示)とを備えている。また、画像形成部109は、中間転写ユニット上に重畳されて形成されたトナー像を記録媒体に転写する二次転写ユニット(不図示)と、記録媒体上に形成されたトナー像を加熱及び加圧して定着する定着装置(不図示)とを備えている。
通信部110は、通信回線40に接続されており、通信回線40に接続されている他の装置と通信を行う通信インターフェース(通信I/F)として機能する。
また、本実施の形態において、「原本」は、記録媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する記録媒体に、文書データの画像が形成(印刷)された物であることを例示することができる。媒体識別情報としては、紙の記録媒体の表面に存在する微視的紋様である紙指紋であることを例示することができる。「微視的」とは人間の感覚で識別できないほど現象が微細であるさまをいい、微視的紋様は、例えば、紙の記録媒体の表面に描かれる一般的な文字、図形のような表示とは異なり、基本的には肉眼で認識することができない微細な紋様である。個体の種類によっては生来その表面に自然に形成された微視的紋様を有するものがある。例えば、紙の記録媒体は、木材パルプを原料とした細かい繊維が絡み合って作られており、この天然繊維のランダムな絡み合いが微視的紋様である紙指紋を生じる。
他の媒体識別情報としては、記録媒体に付された、バーコード、二次元コード、QRコード(登録商標)といった、画像形成装置10の画像読取部108が読み取り可能なコード化情報であってもよい。
図3に示すように、処理装置20は、CPU201と、メインメモリ202及びHDD(Hard Disk Drive)203とを備える。CPU201は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリ202は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域である。HDD203は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
また、処理装置20は、外部との通信を行うための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)204と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構205と、キーボードやマウス等の入力デバイス206とを備える。
画像形成装置10は、図4に示すように、媒体識別情報等をサーバ装置30に送信する送信部11と、サーバ装置30から印刷ジョブ等を受信する受信部12とを備える。
なお、印刷ジョブとは、文書データの印刷を指示する印刷指示情報に基づいて画像形成装置10で実行される処理の単位であるが、本明細書では、印刷指示情報のことを印刷ジョブということもある。
(i)文書データを特定するID(例えばファイル名など)
(ii)画像形成装置10から取得した、文書データの画像形成を行った記録媒体の媒体識別情報(原本が複数部数ある場合には複数の媒体識別情報)
(iii)今までに文書データの画像形成を行った記録媒体の部数(原本の部数)
(iv)文書データの画像形成を行うことが可能な記録媒体の部数の上限値(原本部数上限値)
これに対して、画像形成装置10は、サーバ装置30から送られてきた印刷ジョブの中に媒体識別情報の読み取りフラグが付与されている場合に、登録された文書データの画像形成を行う記録媒体の媒体識別情報を読み取るとともに、読み取った媒体識別情報をサーバ装置30に送信する。また、画像形成装置10は、原本を複製して新たな原本を作製する際にも読み取った媒体識別情報をサーバ装置30へ送信する。
次に、ユーザ(例えば、上述したサーバ装置30への登録を担当する者と異なる者。同じ者でも良い。)により処理装置20を介して原本の印刷が要求された場合の処理について説明する。原本の印刷とは、サーバ装置30からの印刷指示(印刷ジョブ)を受けて、画像形成装置10がサーバ装置30に登録されている文書データの画像を記録媒体に形成することである。
また、サーバ装置30は、新たな原本の媒体識別情報を取得し、文書データに関連付けて登録(記憶)する。また、サーバ装置30は、今回新たに作製した原本の部数を加算(インクリメント)する。
ユーザが原本の印刷を要求した場合(S501)、サーバ装置30は、原本印刷を許可するか否かを判断する(S502)。そして、サーバ装置30は、原本印刷を許可する場合、原本印刷許可通知とともに文書データを画像形成装置10に対して送信する(S503)。
画像形成装置10は、原本の印刷を実行する(記録媒体に文書データの画像を形成する)(S504)。また、画像形成装置10は、印刷される原本の記録媒体の媒体識別情報を読み取る(S505)。原本の記録媒体は、例えばユーザにより画像読取部108にセットされ、画像読取部108により媒体識別情報が読み取られることを例示することができる。媒体識別情報が読み取られた原本の記録媒体は、例えばユーザにより、画像形成部109に供給される媒体を収容する収容部(給紙部)の最上部(次回の画像形成に供給される部位)にセットされるとよい。あるいは、記録媒体を収容する収容部(給紙部)から画像形成部109へ至る搬送部に設けられたCCDイメージセンサ等を有する読取器(不図示)にて、今回文書データの画像が形成される記録媒体の媒体識別情報を読み取っても良い。
サーバ装置30では、受信した媒体識別情報を、文書データに関連付けて登録する(記憶部33に記憶する)(S507)。また、サーバ装置30は、今回新たに作製(印刷)した原本の部数を加算(インクリメント)する(S508)。
次に、ユーザにより原本の複製(コピー)が要求された場合の処理について説明する。
ここで、原本の複製(コピー)とは、既に文書データの画像が形成されている記録媒体(原本)とは異なる他の記録媒体(別媒体)に当該文書データの画像を形成することである。
原本を所持するユーザが原本を複製するべく原本を画像読取部108にセットし、原本複製を要求する(S601)。ユーザによる原本複製の要求は、操作部106を介して行うことを例示することができる。例えば、ユーザが、操作部106としてのタッチパネルに表示された「コピー」のアイコンを押すことにより、原本複製を要求することを例示することができる。
サーバ装置30では、取得した媒体識別情報を記憶部33の中から検索する(S604)。具体的には、指示部35が、取得した媒体識別情報が、記憶部33に記憶されているかを検索する。そして、サーバ装置30は、取得した媒体識別情報が記憶部33に記憶されている場合、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達しているか否かを確認する(S605)。具体的には、指示部35が、取得した媒体識別情報と関連付けて記憶部33に記憶されている情報に基づいて、今までに作製された原本の部数が原本部数上限値に達しているか否かを確認する。
そして、サーバ装置30は、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達していない場合には、新たな原本の作製を許可すると判断し、複製(コピー)許可を画像形成装置10に送信する(S606)。
すると、画像形成装置10では、複製を実行する(S607)。つまり、画像形成装置10は、記録媒体を収容する収容部(給紙部)から供給された記録媒体に画像読取部108にセットされた原本の画像を形成する。
その後、画像形成装置10では、読み取った別媒体識別情報をサーバ装置30に送信する(S609)。
サーバ装置30では、受信した別媒体識別情報を、文書データに関連付けて登録する(記憶部33に記憶する)(S610)。
一方、サーバ装置30は、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達している場合には、新たな原本の作製を許可するべきではないと判断し、複製する際に複製物であることを示す画像を付与すべき旨を画像形成装置10に指示する(S611)。
すると、画像形成装置10は、記録媒体を収容する収容部(給紙部)から供給された記録媒体に画像読取部108にセットされた原本の画像とともに複製物であることを示す画像を形成する(S612)。
例えば、原本部数上限値が1である場合には、原本複製が要求された時点で既に1つの原本が存在しているので、サーバ装置30は、新たな原本の作製を許可するべきではないと判断し、複製する際に複製物であることを示す画像を付与すべき旨を画像形成装置10に指示する。そして、画像形成装置10は、画像読取部108にセットされた原本の画像とともに複製物であることを示す画像を記録媒体に形成する。
図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置30が行う複製判断処理を示すフローチャートである。
サーバ装置30は、複製判断処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
サーバ装置30は、画像形成装置10から媒体識別情報を取得したか否かを判断する(S701)。そして、媒体識別情報を取得した場合(S701でYes)、媒体識別情報と一致する原本が存在するか否かを判断する(S702)。つまり、媒体識別情報に関連付けられた文書データが記憶部33に記憶されているか否かを判断する。そして、媒体識別情報と一致する原本が存在する場合(S702でYes)、原本の部数が原本部数上限値未満であるか否かを判断する(S703)。
媒体識別情報を取得していない場合(S701でNo)、本処理の実行を終了する。
図8は、第1の実施形態に係る画像形成装置10が行う画像形成処理を示すフローチャートである。
画像形成装置10は、画像形成処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
画像形成装置10は、原本複製が要求されたか否かを判断する(S801)。これは、ユーザにより、例えば操作部106としてのタッチパネルに表示された「コピー」のアイコンが押されたか否かを判断する処理である。原本複製が要求された場合(S801でYes)、画像読取部108がセットされた原本の媒体識別情報を読み取る(S802)。その後、送信部11が読み取った媒体識別情報をサーバ装置30に送信する(S803)。
原本複製が要求されていない場合(S801でNo)、本処理の実行を終了する。
第2の実施形態に係るシステム1は、原本を作製する際に画像形成装置10が文書データの画像を形成するとともに地紋画像を記録媒体に形成する(埋め込む)点が第1の実施形態に係るシステム1と異なる。
以下、第1の実施形態に係るシステム1と異なる点について説明する。
次に、ユーザ(例えば、上述したサーバ装置30への登録を担当する者と異なる者。同じ者でも良い。)により原本の印刷が要求された場合の処理について説明する。原本の印刷とは、サーバ装置30からの印刷指示(印刷ジョブ)を受けて、画像形成装置10がサーバ装置30に登録されている文書データの画像を記録媒体に形成することである。
サーバ装置30は、ユーザにより原本の印刷が要求された場合、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達しておらず、今回ユーザにより印刷要求された部数を加えても原本部数上限値に達していない場合には、新たな原本の作製を許可すると判断し、印刷を許可する(画像形成装置10が記録媒体に文書データの画像を形成することを許可する)。他方、サーバ装置30は、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達している場合には、新たな原本の作製を不許可とする。
また、サーバ装置30は、新たな原本の媒体識別情報を取得し、文書データに関連付けて登録(記憶)する。また、サーバ装置30は、今回新たに作製した原本の部数を加算(インクリメント)する。
ユーザが原本の印刷を要求した場合(S901)、サーバ装置30は、原本印刷を許可するか否かを判断する(S902)。そして、サーバ装置30は、原本印刷を許可する場合、原本印刷許可通知とともに文書データを画像形成装置10に対して送信する(S903)。
画像形成装置10は、記録媒体に、文書データの画像とともに地紋画像を形成する(S904)。言い換えれば、画像形成装置10は、文書データの画像を印刷する際に地紋画像を重畳印刷(文書データの画像に地紋画像を重畳印刷)する。また、画像形成装置10は、印刷される原本の記録媒体の媒体識別情報を読み取る(S905)。
サーバ装置30では、受信した媒体識別情報を、文書データに関連付けて登録する(記憶部33に記憶する)(S907)。また、サーバ装置30は、今回新たに作製(印刷)した原本の部数を加算(インクリメント)する(S908)。
次に、ユーザにより原本の複製(コピー)が要求された場合の処理について説明する。
サーバ装置30は、ユーザにより原本の複製(新たな原本の作製)が要求された場合、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達していない場合には、新たな原本の作製を許可すると判断し、文書データの画像を記録媒体に形成する印刷ジョブを画像形成装置10に送信する。
他方、サーバ装置30は、既に存在する原本の部数が原本部数上限値に達している場合には、新たな原本の作製を不許可すると判断し、複製を行うように画像形成装置10に指示する。画像形成装置10により複製が行われると、ユーザにより複製が要求された原本には地紋画像が重畳印刷されているので、出力された記録媒体に地紋画像が現れる。
原本(地紋画像が重畳印刷されている)を所持するユーザが原本を複製するべく原本を画像読取部108にセットし、原本複製を要求する(S1001)。
すると、画像形成装置10では、画像読取部108がセットされた原本の媒体識別情報を読み取り(S1002)、送信部11が読み取った媒体識別情報をサーバ装置30に送信する(S1003)。
そして、サーバ装置30は、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達していない場合には、複製を許可する(新たな原本の作製を許可する)と判定し、送信部31が文書データの画像を記録媒体に形成する印刷ジョブを画像形成装置10に送信する(S1006)。
すると、画像形成装置10では、サーバ装置30から送られてきた印刷ジョブを実行する(S1007)。つまり、画像形成装置10は、文書データの画像を記録媒体に形成する。また、画像形成装置10は、地紋画像を、文書データの画像に重畳して記録媒体に形成する(文書データの画像とともに地紋画像を重畳印刷する)(S1008)。
その後、画像形成装置10は、読み取った別媒体識別情報をサーバ装置30に送信する(S1010)。
サーバ装置30では、受信した別媒体識別情報を、文書データに関連付けて登録する(記憶部33に記憶する)(S1011)。
一方、サーバ装置30は、既に存在する原本の部数が予め設定された原本部数上限値に達している場合には、新たな原本の作製を許可するべきではないと判定し、複製を行うべき旨の指示を画像形成装置10に送信する(S1012)。
すると、画像形成装置10は、複製を実行する(S1013)。つまり、画像形成装置10は、画像読取部108が読み取った原本の画像を、画像形成部109が収容部(給紙部)から供給された記録媒体に形成する。画像形成装置10により複製が行われると、ユーザにより複製が要求された原本には地紋画像が重畳印刷されているので、出力された記録媒体(複製物)に地紋画像が現れる。
図11は、第2の実施形態に係るサーバ装置30が行う複製判断処理を示すフローチャートである。
サーバ装置30は、複製判断処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
サーバ装置30は、画像形成装置10から媒体識別情報を取得したか否かを判断する(S1101)。そして、媒体識別情報を取得した場合(S1101でYes)、媒体識別情報と一致する原本が存在するか否かを判断する(S1102)。つまり、媒体識別情報に関連付けられた文書データが記憶部33に記憶されているか否かを判断する。そして、媒体識別情報と一致する原本が存在する場合(S1102でYes)、原本の部数が原本部数上限値未満であるか否かを判断する(S1103)。
媒体識別情報と一致する原本が存在しない場合(S1102でNo)、サーバ装置30は、原本が存在しない旨を画像形成装置10に対して送信する(S1108)。
媒体識別情報を取得していない場合(S1101でNo)、本処理の実行を終了する。
図12は、第2の実施形態に係る画像形成装置10が行う画像形成処理を示すフローチャートである。
画像形成装置10は、画像形成処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
画像形成装置10は、原本複製が要求されたか否かを判断する(S1201)。原本複製が要求された場合(S1201でYes)、画像読取部108がセットされた原本の媒体識別情報を読み取る(S1202)。その後、送信部11が読み取った媒体識別情報をサーバ装置30に送信する(S1203)。
原本複製が要求されていない場合(S1201でNo)、本処理の実行を終了する。
Claims (12)
- 媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する媒体に文書データの画像が形成された原本の部数の上限値を当該文書データと関連付けて記憶する記憶部と、
前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達している場合には当該原本の複製物である旨を示す画像を当該別媒体に形成する形成部と、
を備えるシステム。 - 前記形成部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達していない場合には当該別媒体に当該原本の画像を形成して新たな原本を作製する請求項1に記載のシステム。
- 前記記憶部は、前記形成部が新たな原本を作製した場合に当該新たな原本の媒体識別情報を記憶する請求項2に記載のシステム。
- 前記複製物である旨を示す画像は、複製を意味する文字情報である請求項1から3のいずれか1項に記載のシステム。
- 前記形成部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに取得した当該原本の媒体識別情報を基に、当該原本の部数と前記上限値とを把握する請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム。
- 媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する媒体に文書データの画像が形成された原本の部数の上限値を当該文書データと関連付けて記憶する記憶部と、
前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達している場合には当該原本の複製物である旨を示す画像を当該別媒体に付与すべき指示をする指示部と、
を備える処理装置。 - 前記指示部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達していない場合には当該別媒体に当該原本の画像を形成して新たな原本を作製することを許可する請求項6に記載の処理装置。
- 前記記憶部は、前記指示部が新たな原本の作製を許可した場合に当該新たな原本の媒体識別情報を記憶する請求項7に記載の処理装置。
- 前記複製物である旨を示す画像は、複製を意味する文字情報である請求項6から8のいずれか1項に記載の処理装置。
- 前記指示部は、前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに取得した当該原本の媒体識別情報を基に、当該原本の部数と前記上限値とを把握する請求項6から9のいずれか1項に記載の処理装置。
- 媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する媒体に文書データの画像が形成された原本の複製を許可する旨の通知を取得する取得部と、
前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が上限値に達している場合には当該原本の複製物である旨を示す画像を当該別媒体に形成する形成部と、
を備える画像形成装置。 - 媒体を一意に特定する媒体識別情報を有する媒体に文書データの画像が形成された原本の部数の上限値を当該文書データと関連付けて記憶する記憶部と、
前記原本とは異なる別媒体に前記原本の画像を形成するべき旨の要求を受けたときに、当該原本の部数が前記上限値に達していない場合には当該文書データの画像とともに地紋画像を当該別媒体に形成する形成部と、
を備えるシステム。
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