JP6732591B2 - 車両用シートパッド及びその製造方法 - Google Patents
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請求項6に記載の発明の要旨は、エア導入口が設けられると共にダクト経路にエア噴出口が複数設けられた配風用ダクトを、発泡成形型にセットし、該発泡成形型の隆起部で該エア噴出口を塞いで型閉じをし、その後、前記隆起部で各窪みを形成すると共にその窪みへのはいり口である空気吹出口が前記エア噴出口よりも大きくなるパッド本体を、前記ダクトを埋設して一体発泡成形した車両用シートパッドの製造方法であって、前記ダクトを埋設して前記パッド本体を一体発泡成形し、脱型後、さらに、柱状体にして、除膜処理済みプラスチックフォーム製の通気性詰め体を、その側周面が前記窪みの側壁に当接するようにして各窪み内へ嵌入させ、前記空気吹出口の領域まで埋めたことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法にある。請求項7の発明たる車両用シートパッドの製造方法は、請求項6で、ダクトが、ダクト部から上向き分岐し、先端筒口を前記エア噴出口とする短筒部を備えて、ウレタンスラブの帯状片を、該短筒部の先端から突出させた状態にして該短筒部の外周面に巻き付けた後、該帯状片付きダクトを前記発泡成形型にセットし、該帯状片付きダクトを埋設して前記パッド本体を一体発泡成形したことを特徴とする。請求項8の発明たる車両用シートパッドの製造方法は、請求項6又は7で、隆起部が先端に向かう高さ方向で、大孔径部用隆起部から断面径が一回り小さくなる小孔径部用隆起部を形成し、該小孔径部用隆起部で前記エア噴出口を塞ぎ、脱型後、パッド本体の大孔径部から小孔径部へと変わる前記窪みの段差面に前記詰め体を載せたことを特徴とする。請求項9の発明たる車両用シートパッドの製造方法は、請求項8で、段差面に載る前記詰め体を、前記大孔径部の大きさを合わせて該段差面に載る筒部と、該筒部内に挿着され該筒部よりも目の粗い柱状部とを備えた筒部付き柱状体とし、該柱状部の下端面側を前記筒部よりも下方へ突出させる一方、前記ダクトが、ダクト部から上向き分岐し、先端筒口を前記エア噴出口とする短筒部を備えて、ウレタンスラブの帯状片を、該短筒部の先端から突出させた状態にして該短筒部の外周面に巻き付けた後、該帯状片付きダクトを前記発泡成形型にセットし、該帯状片付きダクトを埋設して前記パッド本体を一体発泡成形して脱型後、前記詰め体の前記窪み内への嵌入で、該柱状部の下端面を前記帯状片に当接させたことを特徴とする。
シートパッドの製造方法は、まずエア導入口61aとエア噴出口64が設けられた配風用ダクト6を、発泡成形型8にセットし、次に、型閉じして隆起部82でエア噴出口64を塞ぐ。その後、パッド本体表面1aに形成される窪み口(はいり口)が空気吹出口20となる窪み21を備えるパッド本体1をダクト6と一体発泡成形し、脱型後、詰め体4を各窪み21内へ嵌入させて空気吹出口20の領域まで埋めたシートパッドを造る製法である(図1〜図9)。ここでは、車両用座席シートの座部向けクッションパッドに適用する。発泡成形に先立ち、ダクト6,詰め体4,発泡成形型8が用意される。
ここでの基部6Kは平面視ほぼ方形に形成される。基部6Kに係る表面側と裏面側の略全域を平らな面の平坦部分63Kにして流路60が形成される扁平中空部とする。ダクト部6Dは、ダクト表面6a側やダクト裏面6b側の平坦部分63Dと、断面弧状のダクト側壁部分62Dとで、断面形状が図4ごとくの扁平オーバル状にする。図3は紙面上方が車両後方側になるが、車両後方側へ膨出するダクト6の前記頭相当部分で、裏面6b側に短筒状のエア導入部61が突出する。エア導入部61の筒口がエア導入口61aになる。ダクト部6D及び基部6Kのダクト表面6a側には、短管部からなるエア噴出口64用のノズル部6Nが複数立設する。各ノズル部6Nは離間配設される。
本実施形態は、除膜処理によってセル膜の大半が除去された除膜処理済みポリウレタンフォーム製の詰め体4とする。柔軟性,クッション性に富み、且つ優れた保形性を有し、シートパッドの窪み21を埋める詰め体4として打ってつけとなっている。セル数が8個/25mm〜13個/25mmであるシート状ポリウレタン成形体の加工品を採用しており、詰め体4の通気抵抗が極めて小さく、窪み21内に詰め体4を嵌入,保持させても、エア導入口61aからダクト6を介して空気吹出口20外へと向かう通風が良好に維持される。一方、窪み21内が詰め体4で埋め尽された状態になり、シートパッド完成後、表皮9を被せることによって窪み21にできていたハイライトHTは消失する。
詰め体4の外形は図2(ロ),図6のごとく窪み21に合わせた円柱状である。空気吹出口20の径に合わせた直径D1とし、各窪み21内に嵌入している。
下型8aのキャビティ面81には、メイン部2の上半部用キャビティ面を中央にして、その両脇にサイド部3の上半部用キャビティ面が形成される。そして、下型8aにはメイン部2用キャビティ面の各所を柱状に隆起させ、エア噴出口64の口を塞ぎ、且つパッド本体表面1aに空気吹出口20をつくる窪み21形成用の隆起部82が設けられる。各隆起部82が窪み21の形成を担い、さらにその上部がエア噴出口64を封止する役目を担う。各隆起部82の上端面から円柱形の穴82aが掘られている。下型8aへのダクト6のセット及び型閉じで、該穴82aに前記ノズル部6Nが収納され、隆起部82の上端筒状周縁が、ダクト表面6aで且つノズル部6Nの基端外周縁傍のダクト表面6aに当接して、エア噴出口64の口が塞がれる。
まず、発泡成形型8を図7の型開状態とする。型開状態の下型8aに、ダクト6をその裏面6b側が上向くようセットする。ダクト6はエア導入口61aをシールテープSTで塞ぐ前処理がなされている。各ノズル部6Nを下方側に向けて隆起部82の穴82a内に収容し、ダクト表面6a側で且つノズル部6Nの基端外周縁域66(図10参照)に、隆起部82の上端筒状周縁を当接させて、ダクト6を下型8aにセットする(図7)。ダクト6は、ほぼ同一平面上に形成された基部6K,ダクト部6Dが水平に配され、起立するノズル部6Nを穴82aに納めて、エア噴出口64が塞がれる。
ダクト6のセットと相前後して、上型8bに裏当て材Rと浸透阻止材Zとをセットする。裏当て材Rにタグピン等で浸透阻止材Zを予め取付けた浸透阻止材Z付き裏当て材Rが上型キャビティ面86にセットされる。型閉じで、浸透阻止材Zがダクト裏面6bに載るよう裏当て材Rに取付けられる。
パッド本体1の発泡成形を終え、脱型すれば、図10の表皮9がないダクト6入りパッド本体1が得られる。該ダクト6入りパッド本体1には浸透阻止材Z,裏当て材Rが一体化している。
尚、各窪み21の大きさ,形状を同じにしたが、大きさや形状を変えてもよい。符号2Dはパッド本体1の傾斜部、符号2Eはバックシートとの当たり面部を示す。符号81a,符号86aは型合せ面、符号861は型閉じ時にエア導入部61を収納する上型凹所、符号88は吊溝11を形成する凸部、符号88aは縦溝11a用を示す。
置きスラブ7は、密度がパッド本体1の密度よりも小さく、且つ硬度が該パッド本体1の硬度よりも低い連続気泡フォームのウレタンスラブの板状片で、パッド本体1に係るメイン部2の表面に接着される。置きスラブ7には、パッド本体1の各空気吹出口20の対応部位に、該空気吹出口20と略同径の穿設孔が形成される。ここでのパッド本体1はメイン部2が縦溝11a,横溝11bによって四分割されている。置きスラブ7の中央部分7A、両側方部分7B、後方部分に分割し、メイン部2の座部中央部2A、座部両側方部2B、座部後方部2Cに夫々対応する大きさにする。吊溝11が残るようにして、これらをパッド本体表面1aに接着する。置きスラブ7を設ける場合は、穿設孔の出口が文字通りの空気吹出口になるので、詰め体4を各窪み21内へ嵌入するにあたって、該穿設孔の出口領域まで詰め体4で埋めるようする(図12)。
帯状片5を、短筒部6Nの先端6N2から突出させた状態にして短筒部6Nの外周面6N1に巻き付けることにより、型閉じで、帯状片5が弾性収縮状態で隆起部82へ当接するので(図13)、エア噴出口64がより確実に塞がれる。また、詰め体4を各窪み21内へ嵌入させた際、詰め体4の下端面45bが図14のように弾性復元した帯状片5に当接し、剛性のノズル部6Nに直接当たらないので、詰め体4の部位も良好なクッション性が保たれる。
また、図18は図14に代わる第四別態様のシートパッドの製造方法で、窪み21がはいり口の空気吹出口20から底部分212へ向けて径が小さくなるように窪み側壁211がテーパ状に形成されたパッド本体1を発泡成形する。該パッド本体1の脱型後、テーパ状窪み21へ円柱状詰め体4を図示のごとく嵌入させ、底部分212側をはいり口20側よりも大きく圧縮させて、詰め体4の上面40が中央4Cに向けてなだらかに盛り上がらせるシートパッドの製法とする。
上記製造方法等で得られる車両用シートパッドは、配風用ダクト6と、このダクト6をインサート品にして一体発泡成形されているパッド本体1と、を具備するシートパッドである。ダクト6にはエア導入口61aが設けられると共にダクト経路にエア噴出口64が複数設けられる。パッド本体1には、はいり口を空気吹出口20とする窪み21が設けられる。しかるに、このままではパッド本体1に表皮9を被せてシートクッションにした時、空気吹出口20の周縁にハイライトHTができてしまう(図10)。そこで、詰め体4をさらに具備して、該ハイライトHTを消失させるシートパッドにする。図1〜図9の本実施形態のシートパッドは、さらにシート状浸透阻止材Zがその一方の面をダクト裏面6bに当接し、裏当て材Rが該浸透阻止材Zを覆ってパッド本体裏面1bに被着一体化しているシートパッドとする。
各窪み21内に嵌入された詰め体4は、図6のように窪み21内に埋められる。
本詰め体4によって、通気抵抗が極めて小さく、窪み21内に詰め体4を嵌入,保持させても、エア導入口61aからダクト6を介して空気吹出口20外へと向かう通風が良好に維持される。そして、窪み21内が詰め体4で埋め尽された状態になり、シートパッド完成後、表皮9を被せることによって窪み21にできていたハイライトHTは消失する所望のシートパッドに仕上がっている。
図14は(1)で第一別態様のシートパッドの製法として述べた帯状片5を備える第一別態様のシートパッドを示す。ダクト部6Dから分岐し、先端筒口がエア噴出口64になる短筒部6Nと、該短筒部6Nの先端6N2から突出させた状態にして、短筒部6Nの外周面6N1に巻き付けられたウレタンスラブの帯状片5をさらに具備するシートパッドになっている。詰め体4がパッド本体1の各窪み21内に嵌入,保持されることによって、図14のように詰め体4を形成する柱状部下面45bが帯状片5の上縁51に当接するシートパッドになっている。
また、図17は(1)で第三別態様のシートパッドの製法として述べた帯状片5を備える第三別態様のシートパッドを示す。段差面213に載る詰め体4を、大孔径部21Lの大きさに合わせて該段差面213に載る筒部41と、筒部41内に挿着され、該筒部41よりも目の粗い柱状部45と、を備えた筒部付き柱状体とする。柱状部45の下端面45b側を筒部41よりも下方へ突出させ、該柱状部45の下端面45bを帯状片5に当接させたシートパッドになっている。尚、詰め体4の筒部付き柱状体に係る筒部41は、前記セル数が8個/25mm〜13個/25mmの範囲とする制約を受けない。柱状部45を使って、通風量が十分確保できるからである。
また、図18は第四別態様のシートパッドの製法として述べたシートパッドで、詰め体4が、空気吹出口20の領域で、周縁4Gから中央4Cに向けてなだらかに盛り上がって、窪み21内に埋められている。詰め体上面40が中央4Cに向けて盛り上がる構成は、窪み側面211のテーパを大きくし、上面が平らな柱状詰め体4に係る除膜ウレタンの下側を大きく圧縮させて(図18の黒矢印)、窪み21に嵌め込むことで(図18の白抜矢印)、実現している。
他の構成は(1)車両用シートパッドの製造方法と同様で、その説明を省く。
このように構成した車両用シートパッド及びその製造方法は、詰め体4が各窪み21内に嵌入され、空気吹出口20の領域まで埋められるので、シートパッドに表皮9を被せてシートクッションにしたとき、窪み21の部位で、図10のような表皮9の凹み90ができない。そして、窪み21周りのパッド本体表面1aと略面一になる空気吹出口20の領域にまで埋まる詰め体4の上面が表皮9の裏面に当たるので、空気吹出口20の外周縁にできていたハイライトHTもなくなる(図5)。空気吹出口20での表皮9の凹み90やその外周縁で目立っていたハイライトHTの不具合を解消できる。ダクト6のエア噴出口64を隆起部82で塞ぐことから空気吹出口20,窪み21が必然的に大きくなり、表皮9を被せてもハイライトHTがでて見栄えが悪かったが、詰め体4によって、斯かる問題を解決する。
一方、本発明で、必須構成要件の中核部分たる詰め体4は、除膜処理済みプラスチックフォーム製の通気性柱状体であるので、通気抵抗が小さく、窪み21内に嵌入され空気吹出口20の領域まで埋められていても、空気吹出口20からの必要エア量を十分確保できる。表皮9を被せてシートクッションにした車両設置時に、各空気吹出口20から吹き出す必要エア量を確保しながら、従来、空気吹出口20に現れていた凹み90やハイライトHTを消すことができ、品質向上に大きく貢献できる。
そして、詰め体4が、空気吹出口20の領域で、その周縁4Gから中央4Cに向けてなだらかに盛り上がって、窪み21内に埋められていると(図18)、乗員の着座等で、空気吹出口20の部位が押し潰されても、詰め体4の中央4Cで盛り上がった部分で対応可能になる。多少の外力が加わっても、空気吹出口20の外周縁域に在る詰め体4の部分が沈んだり変形したりしないので、凹み90やハイライトHTを発生させない。
さらに、前記段差面213に載る前記詰め体4を、大孔径部21Lの大きさに合わせて該段差面213に載る筒部41と、該筒部内に挿着され筒部41よりも目の粗い柱状部45とを備えた筒部付き柱状体とすると、より効果的な役割分担をなし得る。筒部41よりも目の粗い柱状部45にすることで、エア導入口61aから空気吹出口20外へと向かう通風量を良好に保つことができる。一方、目の粗い柱状部45だけでは窪み21内での安定保持に欠ける不安定さを、目の細かい筒部41側が詰め体4の保形性を担保し、且つ段差面213との接合力を高めて、窪み21内での詰め体4の安定維持を図る。柱状部45の下端面45b側を筒部41よりも下方へ突出させ、該柱状部45の下端面45bを前記帯状片5に当接させると、詰め体4がより安定保持される。さらに、目が粗く傷つきやすい柱状部45は剛性のノズル部6Nに直接当たらないので、柱状部45の長期保形に効を奏する。詰め体4の部位での良好なクッション性も得られる。
このように、本車両用シートパッド及びその製造方法は、上述した種々の優れた効果を発揮し極めて有益である。
1a パッド本体表面(表面)
20 空気吹出口(はいり口)
21 窪み
21L 大孔径部
21S 小孔径部
212 底面(底部分)
213 段差面
4 詰め体
4C 中央
4G 周縁
40 上面(詰め体上面)
41 筒部
45 柱状部
5 帯状片
6 ダクト
6N 短筒部(ノズル部)
61a エア導入口
64 エア噴出口
8 発泡成形型
82 隆起部
Claims (9)
- エア導入口が設けられると共にダクト経路にエア噴出口が複数設けられた配風用ダクトと、
乗員当接側の表面に窪みが複数形成され、各窪みが前記エア噴出口に夫々連通し、該窪みへのはいり口を前記エア噴出口よりも大きな空気吹出口にして、且つ前記ダクトをインサート品にして発泡成形されているパッド本体と、を具備する車両用シートパッドであって、
柱状体にして、前記各窪み内に嵌入され且つ該窪みの側壁に側周面を当接させるようにして、前記空気吹出口の領域まで埋められている除膜処理済みプラスチックフォーム製の通気性詰め体を、さらに具備することを特徴とする車両用シートパッド。 - 前記ダクトにダクト部から分岐し、先端筒口が前記エア噴出口になる短筒部と、該短筒部の先端から突出させた状態にして、該短筒部の外周面に巻き付けられたウレタンスラブの帯状片と、をさらに具備する請求項1記載の車両用シートパッド。
- 前記空気吹出口から前記窪みの底面へと向かう途中に、大孔径部から小孔径部へと変わる段差面が形成され、且つ該段差面に前記詰め体が載る請求項1又は2に記載の車両用シートパッド。
- 前記ダクトにダクト部から分岐し、先端筒口が前記エア噴出口になる短筒部と、該短筒部の先端から突出させた状態にして、該短筒部の外周面に巻き付けられたウレタンスラブの帯状片と、を具備すると共に、前記段差面に載る前記詰め体を、前記大孔径部の大きさに合わせて該段差面に載る筒部と、該筒部内に挿着され該筒部よりも目の粗い柱状部とを備えた筒部付き柱状体とし、該柱状部の下端面側を前記筒部よりも下方へ突出させ、該柱状部の下端面を前記帯状片に当接させた請求項3記載の車両用シートパッド。
- 前記窪み内に嵌入され、該窪み内を詰めて前記空気吹出口の領域まで前記詰め体が埋められ、且つ該詰め体の上面が、該詰め体の周縁から中央に向けてなだらかに盛り上がっている請求項1又は2に記載の車両用シートパッド。
- エア導入口が設けられると共にダクト経路にエア噴出口が複数設けられた配風用ダクトを、発泡成形型にセットし、該発泡成形型の隆起部で該エア噴出口を塞いで型閉じをし、その後、前記隆起部で各窪みを形成すると共にその窪みへのはいり口である空気吹出口が前記エア噴出口よりも大きくなるパッド本体を、前記ダクトを埋設して一体発泡成形した車両用シートパッドの製造方法であって、
前記ダクトを埋設して前記パッド本体を一体発泡成形し、脱型後、さらに、柱状体にして、除膜処理済みプラスチックフォーム製の通気性詰め体を、その側周面が前記窪みの側壁に当接するようにして各窪み内へ嵌入させ、前記空気吹出口の領域まで埋めたことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。 - 前記ダクトが、ダクト部から上向き分岐し、先端筒口を前記エア噴出口とする短筒部を備えて、ウレタンスラブの帯状片を、該短筒部の先端から突出させた状態にして該短筒部の外周面に巻き付けた後、該帯状片付きダクトを前記発泡成形型にセットし、該帯状片付きダクトを埋設して前記パッド本体を一体発泡成形した請求項6記載の車両用シートパッドの製造方法。
- 前記隆起部が先端に向かう高さ方向で、大孔径部用隆起部から断面径が一回り小さくなる小孔径部用隆起部を形成し、該小孔径部用隆起部で前記エア噴出口を塞ぎ、脱型後、パッド本体の大孔径部から小孔径部へと変わる前記窪みの段差面に前記詰め体を載せた請求項6又は7記載の車両用シートパッドの製造方法。
- 前記段差面に載る前記詰め体を、前記大孔径部の大きさを合わせて該段差面に載る筒部と、該筒部内に挿着され該筒部よりも目の粗い柱状部とを備えた筒部付き柱状体とし、該柱状部の下端面側を前記筒部よりも下方へ突出させる一方、
前記ダクトが、ダクト部から上向き分岐し、先端筒口を前記エア噴出口とする短筒部を備えて、ウレタンスラブの帯状片を、該短筒部の先端から突出させた状態にして該短筒部の外周面に巻き付けた後、該帯状片付きダクトを前記発泡成形型にセットし、該帯状片付きダクトを埋設して前記パッド本体を一体発泡成形して脱型後、前記詰め体の前記窪み内への嵌入で、該柱状部の下端面を前記帯状片に当接させた請求項8記載の車両用シートパッドの製造方法。
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