JP6639926B2 - 車両用シートパッド及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用座席シートを構成する車両用シートパッド及びその製造方法に関する。
自動車等に搭載される座席シートの座部や背もたれを構成するダクト入りシートパッドがある。軟質ポリウレタンフォーム等のパッド本体を主構成要素とするが、近年、内部に温度調整された空調エアの配風通路を形成し、着座する乗員に該空調エアを送って快適性を高めた発明がいくつか提案されている(例えば特許文献1)。
特開2012−81161号公報
特許文献1の発明は、配風通路を剛性のある樹脂製配風用ダクトが形成されている。そのため、体重の重い乗員が座っても、配風通路が押し潰されるようなことはない。しかし、図7,図8のように、シートパッドの発泡成形時に、発泡型の隆起部82でダクト6のエア噴出口64を塞ぐ状態にして、ダクト6と一体発泡成形するので、パッド本体表面には隆起部82がつくる大きな窪みができてしまう。剛性ダクト6でつくるエア噴出口64は、パッド本体表面から奥まった箇所に配置する必要があり、シールテープで塞ぐことができず、前記隆起部82に頼らざるを得ない。発泡成形を終えたダクト6入りパッド本体1には、空気吹出口20エア噴出口64よりも一回り大きな窪み21ができ、その状態のまま、表皮9を被せてシートクッションやシートバックすると、凹み90ができて支障をきたす虞がある(図10)。表皮9を被せたシートクッションの表面を見ると、空気吹出口20の形状が浮き出てしまう。空気吹出口20の外周縁にできるハイライトHTが時に目立ち、品質上の問題になる。
さらに、ダクト6にエア噴出口64が複数設けられ、パッド本体1には各エア噴出口64に夫々通じる複数の空気吹出口20が設けられるが、各空気吹出口20から吹き出すエア量がアンバランスになる場合もあり、その分、快適性を損なう虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するもので、表皮を被せた段階で、空気吹出口がつくる大きな窪みやハイライトを目立たなくして品質向上を図り、さらに各空気吹出口からのエア量をバランス良く吹き出させて、快適性を高めることもできる車両用シートパッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、エア導入口が設けられると共にダクト経路エア噴出口が表面側に複数設けられた樹脂製のブロー成形管状部材の配風用ダクトと、乗員当接側の表面に窪みが複数形成され、各窪みが前記エア噴出口に夫々連通し、該窪みへのはいり口を前記エア噴出口よりも大きな空気吹出口にして、且つ前記ダクトをインサート品にして発泡成形されているパッド本体と、板状体にして、その板面が前記パッド本体に埋設された前記ダクトの前記エア噴出口と連通の空気吹出口を有する該パッド本体の表面に複数の前記空気吹出口を覆って接合されており、且つ前記空気吹出口の対応部位に、その開口大きさよりも小さな穿設孔が複数形成された置きスラブを、具備し、さらに、前記各空気吹出口の対応部位に設ける前記穿設孔の個数が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加傾向にあり、且つその個数分を集合させた孔面積が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加傾向にあることを特徴とする車両用シートパッドにある。請求項2の発明たる車両用シートパッドは、請求項1で、置きスラブが、その密度を前記パッド本体の密度よりも小さくし、且つその硬度を該パッド本体の硬度よりも低くした連続気泡フォームのスラブを用いて作成され、前記穿設孔は3mmφ〜10mmφの範囲にあることを特徴とする。請求項3の発明たる車両用シートパッドは、請求項1又は2で、独立気泡性発泡プラスチックのシート材を有して、一方の面を前記ダクトの裏面に当接させるシート状クッション性部材の浸透阻止材と、不織布で構成され、前記パッド本体の裏面の略全域を覆う大きさを有する裏当て材と、をさらに具備し、前記ダクトの裏面に載せた前記浸透阻止材を介在させて、前記裏当て材が前記パッド本体の裏面に被着一体化していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明の要旨は、表面に空気吹出口となる窪みが複数在るパッド本体を、エア噴出口を有する樹脂製のブロー成形管状部材の配風用ダクトと一体発泡成形し、板状体の置きスラブを前記パッド本体の表面に接着させた車両用シートパッドの製造方法にして、前記ダクトにエア導入口が設けられると共にダクト経路でエア噴出口用ノズル部が表面側に複数設けられた該ノズル部の基端外周縁域に、発泡型の下型に設けた柱状隆起部の上端筒状周縁を当接させて、該ダクトを発泡型にセットし、次いで、型閉じにより、該隆起部で該エア噴出口を塞ぎ、その後、柱状の前記隆起部で各窪みを形成すると共にそのはいり口の空気吹出口が前記エア噴出口よりも大きくなるパッド本体を、前記ダクトを埋設して一体発泡成形し、脱型後、板状体からなり、前記空気吹出口の開口大きさよりも小さな穿設孔が、前記空気吹出口の対応部位に複数配されると共に、前記穿設孔の個数が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加傾向に設定し、その個数分を集合させた孔面積が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加した前記置きスラブを前記パッド本体の表面に複数の前記空気吹出口を覆って接着させたことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法にある。請求項5の発明たる車両用シートパッドの製造方法は、請求項4で、独立気泡性発泡プラスチックのシート材を有して、一方の面を前記ダクトの裏面に当接させるシート状クッション性部材の浸透阻止材と、不織布で構成され、前記浸透阻止材を介在させて、前記パッド本体の裏面の略全域を覆う大きさを有する裏当て材と、をさらに具備し、前記ダクトのセットと相前後して、前記発泡型の上型に該裏当て材と該浸透阻止材とをセットし、型閉じで、該浸透阻止材が前記ダクトの裏面に載るようにし、且つその型閉じで、該浸透阻止材が前記ダクトの裏面に圧縮状態で当接することを特徴とする。
本発明の車両用シートパッド及びその製造方法は、表皮を被せてシートクッションやシートバックにした車両設置時に、空気吹出口がつくる凹みやハイライトが消えて品質向上を果たし、さらに各空気吹出口から吹き出すエア量を均等化して、乗員がより快適性を感じることができるなど優れた効果を発揮する。
本発明に係る車両用シートパッドの一形態で、その概略平面図である。 図1の分解平面図である。 図2に係るダクトの平面図である。 図3のIV-IV線矢視図である。 図1のV-V線矢視図である。 図5の部分拡大図である。 型開状態で発泡型に発泡原料を注入している説明断面図である。 図7の後、型閉じし、発泡成形に向かう発泡型の説明断面図である。 図8の後、脱型したダクト入りパッド本体の対応部位に置きスラブを対向させた説明断面図である。 図9の部分拡大図である。 参考例の車両用シートパッドの概略分解斜視図である。 図11のダクト入りパッド本体に置きスラブを接着させた後のXII-XII線矢視図である。 図11に代わる参考例の車両用シートパッドの概略分解斜視図である。 図13ダクト入りパッド本体に置きスラブを接着させた後のXIV-XIV線矢視図である。
以下、本発明に係る車両用シートパッド及びその製造方法について詳述する。図1〜図10は本発明の車両用シートパッド(以下、単に「シートパッド」ともいう。)及びその製造方法の一形態で、図1はシートパッドの概略斜視図、図2は図1の分解平面図、図3は図2に係るダクトの平面図、図4は図3のIV-IV線矢視図、図5は図1のV-V線矢視図、図6は図5の部分拡大図、図7は型開状態で発泡型に発泡原料を注入している説明断面図、図8は図7の後、型閉じし、発泡成形に向かう発泡型の説明断面図、図9は図8の後、脱型したダクト入りパッド本体の対応部位に置きスラブを配した説明断面図、図10は図9の部分断面図である。尚、図面を判り易くするため、パッド本体1やダクト6を簡略図示し、図5,図8では裏当て材4の図示を省く。
(1)車両用シートパッドの製造方法
シートパッドの製造方法は、エア導入口61aとエア噴出口64が設けられた配風用ダクト6を、発泡型8にセットし、次に、型閉じして、隆起部82でエア噴出口64を塞ぎ、その後、はいり口が空気吹出口20となる窪み21を備えるパッド本体1をダクト6と一体発泡成形し、脱型後、パッド本体表面1aに置きスラブ7を接着させたシートパッドを造る(図1〜図10)。ここでは、車両用座席シートの座部向けクッションパッドに適用する。発泡成形に先立ち、ダクト6,置きスラブ7,発泡型8,浸透阻止材5,裏当て材4が用意される。
ダクト6はポリプロピレン樹脂等からなる樹脂製管状部材である。エア導入口61aが設けられると共にダクト経路にエア噴出口64が複数設けられた配風用ダクトである。本実施形態は図3,図4のような基部6Kから外方にダクト部6Dが延びるブロー成形ダクト6とする。平面視中央に配される基部6Kの胴体相当部分から人の形に見えるその頭相当部分と手足相当部分のダクト部6Dが水平方向に延び、表面6a側にエア噴出口64が形成される一方、裏面6b側にエア導入口61aが形成された配風用ダクト6になっている。本発明の「表面側」とは乗員が座部に腰掛ける時に当接する面の側をいい、「水平方向」とはその表面の面方向をいう。
ここでの基部6Kは平面視ほぼ方形に形成される。基部6Kに係る表面側と裏面側の略全域を平らな面の平坦部分63Kにして、両平坦部分63Kの両側を側壁部分でつないで、流路60が形成される扁平化した中空状部とする。ダクト部6Dも断面形状が円形でなく、図4ごとくの扁平オーバル状とする。ダクト部6Dに係るダクト表面部分や、流路60を介して該ダクト表面部分と対向するダクト裏面部分を、平坦部分63Dに形成して、両者をダクト側壁部分62Dで結合する。図3は紙面上方が車両後方側になるが、車両後方側へ膨出するダクト6の前記頭相当部分で、その裏面6b側に短筒状のエア導入部61が突出する。エア導入部61の筒口がエア導入口61aになる。ダクト部6D及び基部6Kのダクト表面6a側には、短管部からなるエア噴出口64用のノズル部6Nが複数立設する。本実施形態はエア導入口61aに近い基部6Kの略四隅にノズル部6Nが各一個ずつ設けられる。ダクト部6Dには二本の手相当部分にノズル部6Nが三個ずつ設けられ、二本の足相当部分にノズル部6Nが二個ずつ設けられている。各ノズル部6Nは離間配設される。
置きスラブ7は、板状体にして、その板面がパッド本体1(詳しくはメイン部2)の表面1aに接着されるプラスチックフォームである。密度がパッド本体1の密度よりも小さく、且つ硬度が該パッド本体1の硬度よりも低い連続気泡フォームのスラブ(本実施形態はウレタンスラブ)を用いて、置きスラブ7を作成する。ここでは、図2のごとくパッド本体1のメイン部2が縦溝11aや横溝11bの吊溝11によって四分割されている。置きスラブ7の中央部分7A、両側方部分7B、後方部分7Cを四分割し、メイン部2の座部中央部2A、座部両側方部2B、座部後方部2Cに夫々対応する大きさにする。吊溝11が残るようにして、これらをパッド本体表面1aに接着する。尚、図2は要部を大きく図示するため、後方部分7Cの図示を省いている。
そして、置きスラブ7の中央部分7A及び両側方部分7Bに、打ち抜き型で、空気吹出口20の開口大きさよりも小さな穿設孔70を形成する。本製法では、エア噴出口64に連通する空気吹出口20のあるダクト6入りパッド本体1を発泡成形後、空気吹出口20の対応部位に、3mmφ〜10mmφの範囲にある穿設孔70が複数配されるようにして、置きスラブ7をパッド本体表面1aに接着する。
ここで、各空気吹出口20に配される穿設孔70の個数及びその個数分を集合させた孔面積が、エア導入口61aから遠く離れているエア噴出口64と連通する空気吹出口20ほど増加傾向になるように設定すると、各空気吹出口20を通る各送風量を簡便に均等化できる。本実施形態の置きスラブ中央部分7Aについては、エア導入部61に近い基部6Kの四つある空気吹出口20の対応部位に配する穿設孔70を四個とする一方、エア導入部61から遠のくダクト部6D域にある空気吹出口20の対応部位に配する穿設孔70は五個とする。そして、置きスラブ側方部分7Bも空気吹出口20の対応部位に配する穿設孔70を五個として、各空気吹出口20を通る各送風量の均等化を図っている。
発泡型8は、図7ごとくの分割型で、下型8aと上型8bとを備える。下型8aと上型8bは図示しないヒンジにより開閉可能に接続されている。ヒンジを支点にして図8のごとく型閉じすると、下型型面81と上型型面86とで、シートパッドのキャビティCをつくる。本製法では、下型型面81でパッド本体表面1a側が成形され、上型型面86でパッド本体裏面1b側が成形される。
下型8aの型面81には、メイン部2の上半部用型面を中央にして、その両脇にサイド部3の上半部用型面が形成される(図6,図7)。そして、下型8aにはメイン部用型面の各所を柱状に盛り上げて、エア噴出口64の口を塞ぎ、且つパッド本体表面1aに空気吹出口20をつくる窪み21形成用の隆起部82が設けられる。各隆起部82が窪み21の形成を担い、さらにその上部がエア噴出口64を封止する役目を担う。各隆起部82の上端面から円柱形の穴82aが掘られている。下型8aへのダクト6のセット及び型閉じで、該穴82aに前記ノズル部6Nが収納され、隆起部82の上端筒状周縁が、ダクト表面6aで且つノズル部6N基端の外周縁域66に当接して、エア噴出口64の口が塞がれる。
浸透阻止材5は、独立気泡性発泡プラスチックのシート材を有して、一方の面をダクト裏面6bに当接させるシート状のクッション性部材である(図5,図6)。詳しくは、シート材がオレフィン系の独立気泡性発泡プラスチックであり、且つ該シート材の片面又は両面に、難燃性不織布が貼着された状態又は難燃性接着剤が塗布された状態の複合シート材である。
裏当て材4は、不織布で構成され、パッド本体裏面1bの略全域を覆う大きさを有している。
前記発泡型8,ダクト6,置きスラブ7,浸透阻止材5,裏当て材4を用いて、シートパッドが例えば次のように製造される。
まず、発泡型8を図7の型開状態とする。この型開状態の下型8aに、ダクト6をその裏面6b側が上向くようセットする。ダクト6はエア導入口61aをシールテープSTで塞ぐ前処理がなされている。各ノズル部6Nを下方側に向けて隆起部82の穴82a内に収容し、ダクト表面6a側で且つノズル部6Nの基端外周縁域66(図10参照)に、隆起部82の上端筒状周縁を当接させて、ダクト6を下型8aにセットする(図7)。ダクト6は、ほぼ同一平面上に形成された基部6K,ダクト部6Dが水平に配され、起立するノズル部6Nを穴82aに納めて、エア噴出口64が塞がれる。
ダクト6のセットと相前後して、上型8bに裏当て材4と浸透阻止材5とをセットする(図7)。裏当て材4にタグピン等で浸透阻止材5を予め取付けた浸透阻止材5付き裏当て材4が上型型面86にセットされる。型閉じで、浸透阻止材5がダクト裏面6bに載るよう裏当て材4に取付けられる。
次に、型開状態のまま、下型8aのキャビティCを形成する下型型面81上に、注入ホースNL等を使用してパッド本体1成形用ウレタン発泡原液等の発泡原料gを所定量注入する(図7)。続いて、上型8bを作動させ型閉じする(図8)。上型8bと下型8aとの型閉じで、ダクト6,浸透阻止材5付き裏当て材4がインサートセットされたパッド本体1用キャビティCができる。型閉じに伴い、浸透阻止材5がダクト裏面6bに載る。
型閉じで、浸透阻止材5がダクト裏面6b、具体的にはその平坦部分63に圧縮状態で当接する。この圧縮状態によって隆起部82がエア噴出口64をより確実に塞ぐ。また浸透阻止材5は、その主要部たるシート材が独立気泡性発泡プラスチックからなるため、発泡原料gの注入時にダクト裏面6bへ誤って載った発泡原料gの裏当て材4側への浸透を阻止する。
前記型閉じの後、パッド本体1の発泡成形に移る。図8の型閉じ状態を所定時間維持し、図1,図6ごとくのダクト6,浸透阻止材5,裏当て材4が一体化されるダクト6入りパッド本体1を発泡成形する。隆起部82で各窪み21を形成しそのはいり口が空気吹出口20になるパッド本体1を、ダクト6を埋設して一体発泡成形する。パッド本体1の発泡成形で、裏当て材4がダクト6上の浸透阻止材5を覆ってパッド本体裏面1bに被着一体化する。パッド本体1が成形されると、隆起部82が乗員当接側のパッド本体表面1aに窪み21を形成し、該窪み21のパッド本体表面1a側にエア噴出口64と連通する空気吹出口20ができる。空気吹出口20は、図7のごとく隆起部82の上端筒状周縁がノズル部6Nの基端外周縁付近のダクト表面6aに当接してエア噴出口64を塞ぐことから、エア噴出口64よりも大きくなっている。
パッド本体1の発泡成形を終え、脱型すれば、図10の表皮9がないダクト6入りパッド本体1が得られる。該ダクト6入りパッド本体1には浸透阻止材5,裏当て材4が一体化している。
本発明は、脱型後に、さらに、前記ダクト6入りパッド本体1に係るエア噴出口64側のパッド本体表面1aに前記置きスラブ7を接着させる。複数ある空気吹出口20の対応部位に、穿設孔70がそれぞれ複数配されるようにして、パッド本体表面1aに置きスラブ7を接着させる。各空気吹出口20に各穿設孔70が対向するようにして、パッド本体1に係るメイン部2の座部中央部2A、座部側方部2B、座部後方部2Cに、置きスラブ7の中央部分7A、側方部分7B、後方部分7Cを夫々接着固定して、所望のシートパッドを完成させる(図1)。該シートパッドに表皮9を被せると、車両座席シート向け座部用シートクッションが出来上がる(図5,図6)。
尚、各穿設孔70の大きさ,形状を同じにしたが、大きさや形状を変えてもよい。符号2Dはパッド本体1の傾斜部、符号2Eはバックシートとの当たり面部を示す。符号81a,符号86aは型合せ面、符号861は型閉じ時にエア導入部61を収納する上型凹所、符号88は吊溝11を形成する凸部で、符号88aは縦溝11a用を示す。
図11,図12は参考例のシートパッドで、図11が図2に対応する分解斜視図で、図12が図11のダクト6入りパッド本体1の表面に置きスラブ7を接着させた後のXII-XII線矢視図を示す。図11,図12で用いるダクト6は、図3のダクト6に在る14個のノズル部6Nを五個にまで減らしている。基部6Kは胴体相当部分に二個と、ダクト部6Dは両手相当部分の肘部位に各一個と、両足相当部分の股付け根近くで一個に集約する。ダクト6は、図3のダクト形状から、両手相当部分のダクト部6Dが肘より先の手先までの部分をなしにし、また両足相当部分のダクト部6Dは殆どなしにした格好である。これらをなしにした領域では、図示のごとくパッド本体1側に横長溝がある窪み21を形成して対処している。窪み21には、その幅を該窪みが連通するエア噴出口64の孔径よりも大きくして、且つその幅よりも水平方向が長い横長溝が形成される。すなわち、発泡型8にエア噴出口64を塞ぐ隆起部82を設けるが、両手相当部分の肘部位にあるノズル部6N用の隆起部82は、その側壁から車両前方へ直線的に向かう堤状体を延設させたものとする。また、両足相当部分の股付け根近くにあるノズル部6N用の隆起部82は、その車幅方向両側の側壁から両外方へ向かった後、車両前方に向けて平面視U字形の堤状体を延設させたものとする。
この発泡型8を用いて、上記ダクト6を発泡型8にセットし、型閉じにより、隆起部82でエア噴出口64を塞いだ後、図11に示す横長溝を備えた窪み21,空気吹出口20があるパッド本体1を、ダクト6と一体発泡成形する。脱型後、空気吹出口20の開口大きさよりも小さな穿設孔70が複数形成された前記置きスラブ7を、空気吹出口20の対応部位71に該穿設孔70が複数配されるようにして、パッド本体表面1aに接着させる。
エア導入部61に最も近い基部6Kのエア噴出口64に合わせた空気吹出口20の対応部位71は、二箇所とも穿設孔70の個数を一つとし、次に近い両足相当部分の股付け根近くにあるエア噴出口64に合わせた空気吹出口20の対応部位71の一箇所は、穿設孔70を五つとする。これらの穿設孔70が置きスラブ中央部分7Aに穿設される。そして、エア導入部61から最も遠い両手相当部分の肘部位にあるエア噴出口64に合わせた空気吹出口20の対応部位71は二箇所とも穿設孔70を六つとする。六つの穿設孔70は置きスラブ側方部分7Bに穿設される。加えて、窪み21に配した複数の穿設孔70は、図12のごとくエア導入部61から遠のくにしたがって、穿設孔70間の距離(L1、L2,…)を狭めるよう設定している。各穿設孔70は同形の円孔とする。他の構成は図1〜図11の製法と同じで、その説明を省く。
図13,図14も参考例のシートパッドで、図13が図2に対応する分解斜視図で、図14が図13のダクト6入りパッド本体1の表面に置きスラブ7を接着させた後のXIV-XIV線矢視図を示す。置きスラブ7に設ける穿設孔70の個数を、エア導入部61に最も近いエア噴出口64に合わせた空気吹出口20の対応部位71では、図11,図12と違って、二箇所とも二つとする。各空気吹出口20の対応部位71に穿設孔70が複数形成された置きスラブ7とすると、空気吹出口20から送風させる必要量が確保し易くなり、その分、穿設孔70の孔径を小さくでき、窪み21箇所での表皮9の凹み90やハイライトHTをなくすことができる。さらに、空気吹出口20からのエア量をよりバランス良く吹き出させることができ、より好ましくなる。他の構成は図12,図13の製法と同じで、その説明を省く。
(2)車両用シートパッド
上記製造方法等で得られる車両用シートパッドは、ダクト6がインサート品にして発泡成形されているパッド本体1と、該パッド本体1の表面1aに接合されている置きスラブ7と、を具備するシートパッドである。ダクト6をインサート品にして発泡したパッド本体1であり、いいかえれば、ダクト6をインサートした状態で発泡成形されているパッド本体1を備え、且つ置きスラブ7を備えたシートパッドになっている。エア導入口61aとエア噴出口64とが複数設けられた配風用ダクト6と、乗員当接側の表面1aに窪み21が複数形成され、各窪み21がエア噴出口64に夫々連通し、該窪み21へのはいり口をエア噴出口64よりも大きな空気吹出口20にして、且つダクト6をインサート品にして発泡成形されているパッド本体1と、を具備する車両用シートパッドにおいて、パッド本体表面1aに板状置きスラブ7が結合している。板状体にして、その板面がパッド本体1の表面1aに接合されており、且つ空気吹出口20の対応部位に、その開口大きさよりも小さな穿設孔70が複数形成された置きスラブ7を、さらに具備するシートパッドになっている。
図1〜図10の本実施形態のシートパッドは、加えて、シート状浸透阻止材5がその一方の面をダクト裏面6bに当接し、裏当て材4が該浸透阻止材5を覆ってパッド本体裏面1bに被着一体化しているシートパッドとする。
インサート品たるダクト6は、ダクト裏面6b側にエア導入口61aを形成する一方、ダクト経路でその表面側にエア噴出口64を複数形成した合成樹脂製品である(図1〜図3)。空調エアがエア導入口61aからダクト6内に送り込まれ、エア噴出口64からパッド本体1に設けられる窪み21,空気吹出口20を通過し、置きスラブ7の穿設孔70を専ら通ってシートパッド表面側へ配風される。
パッド本体1は、図2のような座部の形状で、ダクト6をインサート品にして発泡成形されているクッション体である。パッド本体1の表面1aに窪み21の空気吹出口20が複数形成され、各空気吹出口20は窪み21を通ってダクト6の各エア噴出口64と連通する。
置きスラブ7は、板状プラスチックフォームからなり、図2のように所定大きさにカットされ、前記空気吹出口20の対応部位に、該空気吹出口20よりも小さな穿設孔70が複数形成されたた板片である。置きスラブ7の板面がパッド本体表面1aに接着固定されて、図1のごとく置きスラブ7がパッド本体1に接合して、本シートパッドになる。ここでの置きスラブ7は、その密度を前記パッド本体1の密度よりも小さくし、且つその硬度を該パッド本体1の硬度よりも低くした連続気泡フォームのスラブを用いて作成される。
置きスラブ7は、各空気吹出口20の対応部位に設ける穿設孔70の個数及びその個数分を集合させた孔面積が、エア導入口61aから遠く離れているエア噴出口64と連通する空気吹出口20の対応部位ほど増加傾向にあるものがより好ましい。エア導入口61aから遠く離れるエア噴出口64ほど通気抵抗が増えていくが、図1〜図10や図11,図12のシートパッドのように、穿設孔70の個数及びその個数分を集合させた孔面積を増加傾向にすることによって、各空気吹出口20からの空調エア量を均等化できるからである。
置きスラブ7には、図11,図12のように空気吹出口20の対応部位71に穿設孔70が一個形成された箇所があってもよいが、図1〜図10や図13,図14のごとく、各空気吹出口20の対応部位71に前記穿設孔70が複数形成されたものがより好ましい。各空気吹出口20の対応部位71に穿設孔70を複数形成することによって、孔径を小さくしながら、各空気吹出口20を通って送風される必要風量を簡便に確保し、且つ前記ハイライトHTを効果的になくすことができる。
また、参考例として示す図11,図12図13,図14のシートパッドでは、パッド本体1に形成する前記窪み21に関して、各窪み21のうちで、エア噴出口64から遠い方の箇所にある窪み21が、その幅を該窪みが連通するエア噴出口64の孔径よりも大きくして且つその幅よりも水平方向が長い横長溝に形成されている。斯かる構成によって、窪み21が横長溝を含んだ大きさになっている。該横長溝が在ると、これを利用し、各空気吹出口20の対応部位71での穿設孔70の個数及びその個数分を集合させた孔面積を、簡単に増やすことができる。エア導入口61aから遠く離れているエア噴出口64と連通する空気吹出口20の対応部位71で、穿設孔70を多数形成する際に役立つ。
浸透阻止材5は独立気泡性発泡プラスチックのシート材を有するシート状のクッション性材である。裏当て材4は不織布からなるシート状体である。ダクト裏面6bに載せた浸透阻止材5を介在させて、裏当て材4がパッド本体裏面1bに被着一体化している。他の構成は(1)車両用シートパッドの製造方法と同様で、その説明を省く。
(3)効果
このように構成した車両用シートパッド及びその製造方法は、該空気吹出口20の対応部位に、その開口大きさよりも小さな穿設孔70が形成された置きスラブ7をパッド本体1の表面1aに接着固定するので、空気吹出口20での表皮9の凹み90やその外周縁で目立っていたハイライトHTの不具合を解消できる。ダクト6のエア噴出口64を隆起部82で塞ぐことから空気吹出口20が必然的に大きくなり、表皮9を被せてもハイライトHTがでて見栄えが悪かったが、空気吹出口20よりも小さい孔径の穿設孔70が複数設けられた置きスラブ7をパッド本体表面1aに接合して、斯かる問題を解決する。
置きスラブ7が、その密度を前記パッド本体1の密度よりも小さくし、且つその硬度を該パッド本体1の硬度よりも低くした連続気泡フォームのスラブを用いて作成されると、シートパッドのクッション性がより良好になり、快適性が高まる。ちなみに、パッド本体1は、密度を小さく硬度を低くすると、乗員が着座した時に底付き等の不具合が発生することから、保形維持用の所定密度や所定硬度が必要である。良好なクッション性を得るのが難しい場合があるが、これを置きスラブ7で解消できる。
ここで、本発明が、通気性の連続気泡フォームのスラブに、わざわざ穿設孔70を設けた置きスラブ7にするのは、通気性の連続気泡フォームのスラブを用いるだけだと、通気性を有していても、該スラブが空気吹出口20から配風された空調エアを分散させ、また送風の勢いを弱めてしまうからである。置きスラブ7は、穿設孔70を形成することによって、空気吹出口20から配風される空調エアが穿設孔70を専ら通過して、着座した乗員が感じる快適な風を送り届ける役目を果たして、且つ空気吹出口20がつくる凹み90やハイライトHTを解消できる。
さらに、小さな穿設孔70でも、空気吹出口20の対応部位に穿設孔70を複数形成することによって、着座した乗員の臀部,大腿部等の各部に快適な風を送り届ける空調エアの必要量を確保できる。各空気吹出口20の対応部位に穿設孔70が複数形成されると、空気吹出口20から送風する必要量の確保がし易くなる。空気吹出口20の対応部位に設ける前記穿設孔70の個数及びその個数分を集合させた孔面積が、エア導入口61aから遠く離れているエア噴出口64と連通する空気吹出口20の対応部位ほど増加傾向にあると、各空気吹出口20を通って乗員の各部に送り届ける各風量を均等化できる。
そして、エア導入口61aから遠く離れているエア噴出口64と連通する空気吹出口20の対応部位では風量確保のため、穿設孔70の個数を増やさねばならないが、窪み21に横長溝を設けることで、難なく対応できるようになる。窪み21に、その幅を該窪みが連通するエア噴出口64の孔径よりも大きくして且つその幅よりも水平方向が長い横長溝が形成されると、該横長溝によって空気吹出口20の対応部位71の面積が増えるからである。
加えて、横長溝のある窪み21で、その空気吹出口20の対応部位に複数の穿設孔70が設けられ、且つエア導入部61から遠のくに伴って、穿設孔70間の距離が狭まると、遠のくに伴って通気抵抗が増えて穿設孔70からの空気吹出し量が減るのを、穿設孔間が狭まることで横長孔単位長さ当たりでの空気吹出口20からの空調エア量を平準化できる。
さらにいえば、独立気泡性発泡プラスチックのシート材を有して、一方の面をダクト裏面6bに当接させる浸透阻止材5を備えると、発泡原料gの注入時に誤ってダクト6上に載っても、シート材がブロックして裏当て材4への発泡原料gの浸透を阻止する。裏当て材4の裏面側に発泡原料gの浸み出しによる硬化物が現れなくなるので、シートフレームとの擦れによる異音発生防止に役立つ。
このように、本車両用シートパッド及びその製造方法は、上述した種々の優れた効果を発揮し極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。パッド本体1,裏当て材4,浸透阻止材5,ダクト6,置きスラブ7,発泡型8等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、エア導入部61やノズル部6Nを短筒部としたが、該短筒部をなしにして、ダクト6にエア導入口61aやエア噴出口64を直接設けてもよい。実施形態はシートパッドをクッションパッドに適用したが、バックパッドにも適用できる。
1 パッド本体
1a パッド本体表面(パッド本体の表面)
1b パッド本体裏面(パッド本体の裏面)
20 空気吹出口
21 窪み
4 裏当て材
5 浸透阻止材
6 ダクト(配風用ダクト)
6a ダクト表面(ダクトの表面)
6b ダクト裏面(ダクトの裏面)
6N ノズル部
61a エア導入口
64 エア噴出口
66 ノズル部の基端外周縁域
7 置きスラブ
70 穿設孔
71 対応部位
8 発泡型
8a 上型
8b 下型
82 隆起部
g 発泡原料

Claims (5)

  1. エア導入口が設けられると共にダクト経路エア噴出口が表面側に複数設けられた樹脂製のブロー成形管状部材の配風用ダクトと、
    乗員当接側の表面に窪みが複数形成され、各窪みが前記エア噴出口に夫々連通し、該窪みへのはいり口を前記エア噴出口よりも大きな空気吹出口にして、且つ前記ダクトをインサート品にして発泡成形されているパッド本体と、
    板状体にして、その板面が前記パッド本体に埋設された前記ダクトの前記エア噴出口と連通の空気吹出口を有する該パッド本体の表面に複数の前記空気吹出口を覆って接合されており、且つ前記空気吹出口の対応部位に、その開口大きさよりも小さな穿設孔が複数形成された置きスラブを、具備し、
    さらに、前記各空気吹出口の対応部位に設ける前記穿設孔の個数が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加傾向にあり、且つその個数分を集合させた孔面積が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加傾向にあることを特徴とする車両用シートパッド。
  2. 前記置きスラブが、その密度を前記パッド本体の密度よりも小さくし、且つその硬度を該パッド本体の硬度よりも低くした連続気泡フォームのスラブを用いて作成され、前記穿設孔は3mmφ〜10mmφの範囲にある請求項1記載の車両用シートパッド。
  3. 独立気泡性発泡プラスチックのシート材を有して、一方の面を前記ダクトの裏面に当接させるシート状クッション性部材の浸透阻止材と、
    不織布で構成され、前記パッド本体の裏面の略全域を覆う大きさを有する裏当て材と、をさらに具備し、
    前記ダクトの裏面に載せた前記浸透阻止材を介在させて、前記裏当て材が前記パッド本体の裏面に被着一体化している請求項1又は2に記載の車両用シートパッド。
  4. 表面に空気吹出口となる窪みが複数在るパッド本体を、エア噴出口を有する樹脂製のブロー成形管状部材の配風用ダクトと一体発泡成形し、板状体の置きスラブを前記パッド本体の表面に接着させた車両用シートパッドの製造方法にして、
    前記ダクトにエア導入口が設けられると共にダクト経路でエア噴出口用ノズル部が表面側に複数設けられた該ノズル部の基端外周縁域に、発泡型の下型に設けた柱状隆起部の上端筒状周縁を当接させて、該ダクトを発泡型にセットし、
    次いで、型閉じにより、該隆起部で該エア噴出口を塞ぎ、
    その後、柱状の前記隆起部で各窪みを形成すると共にそのはいり口の空気吹出口が前記エア噴出口よりも大きくなるパッド本体を、前記ダクトを埋設して一体発泡成形し、
    脱型後、板状体からなり、前記空気吹出口の開口大きさよりも小さな穿設孔が、前記空気吹出口の対応部位に複数配されると共に、前記穿設孔の個数が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加傾向に設定し、その個数分を集合させた孔面積が、前記エア導入口から遠く離れている前記エア噴出口と連通する前記空気吹出口の対応部位ほど増加した前記置きスラブを前記パッド本体の表面に複数の前記空気吹出口を覆って接着させたことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  5. 独立気泡性発泡プラスチックのシート材を有して、一方の面を前記ダクトの裏面に当接させるシート状クッション性部材の浸透阻止材と、
    不織布で構成され、前記浸透阻止材を介在させて、前記パッド本体の裏面の略全域を覆う大きさを有する裏当て材と、をさらに具備し、
    前記ダクトのセットと相前後して、前記発泡型の上型に該裏当て材と該浸透阻止材とをセットし、型閉じで、該浸透阻止材が前記ダクトの裏面に載るようにし、且つその型閉じで、該浸透阻止材が前記ダクトの裏面に圧縮状態で当接する請求項4に記載の車両用シートパッドの製造方法。
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