JP2020093649A - シート空調装置 - Google Patents

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弘和 山抱
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章治 小原
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Hironobu Murakami
広宣 村上
周治 伊藤
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周治 伊藤
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誠文 川島
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Takahisa Fujii
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Abstract

【課題】シートヒータにおいて空気流を通過させる領域を広くするようにしたシート空調装置を提供する。【解決手段】配風シート60のうちシートヒータ70側には、隅部68a、68b、68c、68dを有する四角形状に形成されてシートヒータ70に対向する対向部62が形成されている。対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dは、シートヒータ70に貼り付けられている。対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dに囲まれている領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を有する。シートヒータ70のうち非貼り付け領域64に対向する領域は、通気領域を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート空調装置に関するものである。
従来、車両用シート空調装置では、表皮カバーとシートパッドとの間にシートヒータを配置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいて、シートヒータは、シート状に形成されて、発熱して乗員に温感を与える電気ヒータである。このことにより、シートに着座した乗員への即暖性と温度の安定性とを向上することができる。
特開2013−235794号公報
本発明者等は、上記特許文献1に着目して、図20に示すように、表皮カバー50とシートパッド20との間に、配風シート60とシートヒータ70とを配置した車両用シート空調装置について検討した。
配風シート60は、空気流を流通させる空気流路をそれぞれ構成する複数のチューブ61が並べられて構成されている。複数のチューブ61のうち上側には、乗員側からの空気流を複数の空気流路61aに吸い込む通気口63A、63Bが形成されている。
複数のチューブ61のうち下側には、複数の空気流路61aからの空気流を送風機に吹き出す連通口66が形成されている。シートヒータ70は、表皮カバー50と配風シート60との間に配置されている。
このことにより、車室内から空気流が矢印B1の如く表皮カバー50、シートヒータ70および通気口63A、63Bを通過して複数の空気流路61aに流入して、この流入した空気流が矢印B2の如く連通口66を通して送風機に吸い込まれることになる。
しかし、配風シート60のうちシートヒータ70に対向する対向部62において通気口63A、63Bを除いた領域全体をシートヒータ70に接着剤77によって接着すると、シートヒータ70のうち対向部62に接着された領域は、空気流の通過を妨げる。
このため、接着剤77が起因してシートヒータ70のうち空気流を通過させる領域が狭くなる。したがって、シートヒータ70において空気流を通過させることにより乗員に与える快適性が低くなる。
このような問題は、シートヒータ70および通気口63A、63Bを通して複数の空気流路61aに吸入される空気流を送風機が連通口66を通して吸い込む場合に限らず、次のような場合にも生じる。
すなわち、送風機から連通口66を通して複数の空気流路61aに吹き出される空気流を通気口63A、63Bからシートヒータ70を通して吹き出す場合も、上述と同様な問題が生じる。
本発明は上記点に鑑みて、シートヒータにおいて空気流を通過させる領域を広くするようにしたシート空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、シート空調装置において、使用者を支える着座面(22a)を有するクッション(20、30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
着座面に沿って空気流を流通させる1つ以上の空気流路(61a)と、1つ以上の空気流路から開口されている通気口(63a、63b、63c、63d)と、1つ以上の空気流路と送風機(80)との間を連通する連通口(66a、66b)とを形成してなる通風路材(60)と、
通気性を有してシート状に形成され、かつ通風路材に対して着座面と反対側から通風路材を覆うように形成され、さらに通電により発熱するシートヒータ(70)と、を備え、
通気口は、1つ以上の空気流路からシートヒータ側に開口されており、
シートヒータおよび通気口を通して1つ以上の空気流路に吸入される空気流を送風機が連通口を通して吸い込む、或いは送風機から連通口を通して1つ以上の空気流路に吹き出される空気流を通気口からシートヒータを通して吹き出すようになっており、
通風路材には、シートヒータに対向し、かつ少なくとも4つ以上の隅部(68a、68b、68c、68d)を有する多角形状に形成されている対向部(62)が形成されており、
対向部のうち少なくとも4つ以上の隅部は、シートヒータに貼り付けられており、
対向部のうち通気口を除いた領域において、少なくとも4つ以上の隅部に囲まれている領域は、シートヒータに貼り付けられていない非貼り付け領域(64)を有し、
シートヒータのうち非貼り付け領域に対向する領域は、空気流を通過させる通気領域(74)を構成する。
請求項1に記載の発明によれば、シートヒータのうち通気口からずれた領域が通気領域を有することになる。よって、通風路材の対向部のうち通風口を除いた領域の全体とシートヒータとを貼り付ける場合に比べて、シートヒータのうち空気流を流通させる領域を広げることができる。
請求項13に記載の発明では、シート空調装置において、使用者を支える着座面(22a)を有するクッション(20、30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
着座面に沿って空気流を流通させる1つ以上の空気流路(61a)と、1つ以上の空気流路から開口されている通気口(63A、63B)と、1つ以上の空気流路と送風機(80)との間を連通する連通口(66)とを形成してなる通風路材(60)と、
通気性を有してシート状に形成され、かつ通風路材に対して着座面と反対側から通風路材を覆うように形成され、さらに通電により発熱するシートヒータ(70)と、を備え、
通気口は、1つ以上の空気流路からシートヒータ側に開口されており、
1枚のシートヒータおよび通気口を通して1つ以上の空気流路に吸入される空気流を送風機が連通口を通して吸い込む、或いは送風機から連通口を通して1つ以上の空気流路に吹き出される空気流を通気口から1枚のシートヒータを通して吹き出すようになっており、
1つ以上の空気流路を空気流が流れる方向を空気流れ方向としたとき、通風路材は、1つ以上の空気流路から空気流れ方向の一方側に開口される第1開口部(61b)と、1つ以上の空気流路から空気流れ方向の他方側に開口される第2開口部(61c)とを形成し、
1枚のシートヒータのうち空気流れ方向の一方側は、曲げられて第1開口部を塞いだ状態で、通風路材のうち着座面側に貼り付けられており、
1枚のシートヒータのうち空気流れ方向の他方側は、曲げられて第2開口部を塞いだ状態で、通風路材のうち着座面側に貼り付けられており、
通風路材は、自らのうち着座面と反対側に形成され、かつ1枚のシートヒータに対向する対向部(64)を有し、
対向部のうち通気口を除いた他の領域を他の対向領域としたとき、シートヒータのうち他の対向領域に対向する領域は、空気流を通過させる通気領域(74)を有する。
請求項13に記載の発明によれば、シートヒータのうち通気口からずれた領域に、通気領域を有することになる。よって、通風路材の対向部のうち通風口を除いた領域の全体とシートヒータとを貼り付ける場合に比べて、シートヒータのうち空気流を流通させる領域を広げることができる。
これに加えて、請求項13に記載の発明によれば、1枚のシートヒータのうち空気流れ方向の一方側は、曲げられて第1開口部を塞いだ状態で、通風路材のうち着座面側に貼り付けられている。このことにより、空気流が第1開口部を通過すること抑制することができる。
1枚のシートヒータのうち空気流れ方向の他方側は、曲げられて第2開口部を塞いだ状態で、通風路材のうち着座面側に貼り付けられている。このことにより、空気流が第2開口部を通過すること抑制することができる。
以上により、空気流が第1開口部或いは第2開口部を通過することをシートヒータが抑制することができるので、通気口および1枚のシートヒータを通過する空気量を増大させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるシート空調装置において、自動車のシートのシートパッドに、配風シートおよびシートヒータを装着する前の状態の断面構成を示す図である。 図1のうち配風シートおよびシートヒータを含む部分を拡大した断面図である。 図1のうち配風シートにシートヒータ貼り付ける前の状態を示す斜視図である。 図4中IV-IV断面図である。 図1のシート空調装置において、上側からシートヒータを透視して配風シートを視た図である。 図5の配風シートの下側面である。 本発明の第2実施形態におけるシート空調装置において、上側からシートヒータを透視して配風シートを視た図であり、第1実施形態における図5に相当する図である。 図7の配風シートの下側面である。 本発明の第3実施形態におけるシート空調装置において、上側からシートヒータを透視して配風シートを視た図であり、第1実施形態における図5に相当する図である。 図9の配風シートの下側面である。 本発明の第4実施形態におけるシート空調装置において、上側からシートヒータを透視して配風シートを視た図であり、第1実施形態における図5に相当する図である。 図11の配風シートの下側面である。 本発明の第5実施形態におけるシート空調装置において、上側からシートヒータを透視して配風シートを視た図であり、第1実施形態における図5に相当する図である。 図13の配風シートの下側面である。 本発明の第6実施形態におけるシート空調装置において、シートヒータおよび配風シートの側面を示す図であり、シートヒータを配風シートに接着する前の状態を示す図である。 第6実施形態におけるシート空調装置において、シートヒータを配風シートに接着した状態を示す図である。 第6実施形態におけるシート空調装置のうち配風シート単体の正面図である。 第6実施形態のうち配風シート単体の下面図である。 第6実施形態のうち配風シート単体の右側面図である。 対比例におけるシート空調装置において、シートヒータおよび配風シートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1〜図5に本発明のシート空調装置が適用された自動車のシート10の第1実施形態を示す。
まず、自動車のシート10は、図1、図2、図3に示すように、シートパッド20、シートバック30、ヘッドレスト40、表皮カバー50、配風シート60、シートヒータ70、および電動送風機80を備える。
シートパッド20は、使用者(すなわち、乗員)の太股および臀部を支えるものであって、乗員を表面21側で支えて弾性変形するシートクッションから構成されている。シートパッド20の表面21は、天地方向Y2上側に向けて配置されている。
シートパッド20には、表面21から天地方向Y2下側に凹む凹部22が形成されている。凹部22は、車両幅方向Y3と車両進行方向Y1とに亘って拡がるように形成されている。
本実施形態のシートパッド20には、天地方向Y2に貫通する通風路23が形成されている。通風路23のうち上側は、凹部22の底面である着座面22aに開口され、通風路23のうち下側は、シートパッド20の下面に開口されている。
シートバック30は、乗員の背中を支えるものであって、乗員を表面側で支えて弾性変形するシートクッションによって構成されている。ヘッドレスト40は、乗員の頭部を支えるものである。
本実施形態のシートパッド20、シートバック30、およびヘッドレスト40は、使用者が着座した状態で車両進行方向Y1前側に向くようにシートフレーム等によって支持されている。
シートフレームは、シートの骨格を構成する部材である。シートパッド20、或いはシートバック30を構成するシートクッションは、発泡ウレタン等の弾性部材から構成されている。
表皮カバー50は、通気性を有する不織布等のシート(sheet)である。表皮カバー50は、シートヒータ70を覆うように配置されている。シートヒータ70は、表皮カバー50および着座面22aの間において、配風シート60を天地方向Y2上側から覆うように形成されている(図3参照)。
換言すれば、シートヒータ70は、配風シート60を介して着座面22aを覆うように形成されている。つまり、配風シート60は、通風路材として、シートヒータ70および着座面22aの間に配置されていることになる。
シートヒータ70は、長方形状のシート状に形成されて通気性を有して通電により発熱する一枚の電気ヒータである。本実施形態のシートヒータ70は、シート状に形成されている基材71と、基材71に沿うように配置されている電気配線72とを備える。
ここで、基材71は、柔軟性と通気性とを有する不織布によって構成されている。電気配線72は、金属材料によって形成されている電熱線である。電気配線72は、通電により発熱する。配風シート60は、車両幅方向Y3と車両進行方向Y1とに亘って拡がるシート状に形成されている。
ここで、車両幅方向Y3は、第1方向に相当し、車両進行方向Y1は、車両幅方向Y3に交差(具体的には、直交)する第2方向に相当する。配風シート60は、シートパッド20の凹部22内に配置されている。
配風シート60は、シートパッド20の凹部22の着座面22aとシートヒータ70との間に配置されている。配風シート60は、シートパッド20の凹部22の着座面22aに沿うように設けられている。
着座面22aは、車両幅方向Y3と車両進行方向Y1とに亘って拡がる面を構成して乗員の太股および臀部を支える。配風シート60は、複数本のチューブ61が車両幅方向Y3にそれぞれ隣り合って並べられてシート状に一体化されて形成されたものである。
複数本のチューブ61は、それぞれ、シートパッド20の着座面22aに沿って、車両進行方向Y1に空気流を流通させる空気流路61aを形成する。
複数本のチューブ61のそれぞれの空気流路61aは、車室内から通気口63a、63b、63c、63dを通して吸入される空気流を電動送風機80に向けて流通させる流路を形成する。配風シート60は、使用者の臀部から加わる圧力(すなわち、座圧)により弾性変形が可能に構成されている。
配風シート60を構成する複数本のチューブ61は、それぞれ、熱可塑性エラストマ等の樹脂材料から構成されている。
本実施形態の配風シート60のうちシートヒータ70側には、シートヒータ70に対向する対向部62が設けられている。対向部62は、シートヒータ70側(すなわち、天地方向上側)から視て4つの隅部(すなわち、角部)68a、68b、68c、68dを有する四角形状に形成されている。
本実施形態の対向部62は、図5に示すように、隅部68a、68b、68c、68dを有する長方形状に形成されている。図5は、模式的に、4つのチューブ61によって配風シート60が構成されている例が示されている。
隅部68aは、隅部68bに対して車両幅方向Y3一方側に配置されている。隅部68bは、隅部68cに対して車両進行方向Y1前側に配置されている。隅部68cは、隅部68dに対して車両幅方向Y3他方側に配置されている。隅部68dは、隅部68aに対して車両進行方向Y1後側に配置されている。
配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dがシートヒータ70に対して接着剤77によって貼り付けられている。
なお、本実施形態において配風シート60とシートヒータ70とを貼り付ける際には、接着剤77に代えて両面テープを用いてもよい。
配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d以外の残りの他の領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を構成する。
シートヒータ70のうち非貼り付け領域64に対向する領域は、空気流を通過させる通気領域74を構成する。非貼り付け領域64および通気領域74の間は、シートヒータ70との間に空気流路73を形成する。
対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dは、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dに囲まれている領域は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68a、68bの間は、非貼り付け領域64を構成する。
対向部62のうち隅部68b、68cの間は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68c、68dの間は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68a、68dの間は、非貼り付け領域64を構成する。
複数本のチューブ61は、それぞれ、空気流路61aから車両進行方向Y1前側に開口形成されている前側開口部61bを備える。このことにより、配風シート60には、チューブ61毎の前側開口部61bが形成されていることになる。
複数本のチューブ61は、それぞれ、空気流路61aから車両進行方向Y1後側に開口形成されている後側開口部61cを備える。このことにより、配風シート60には、チューブ61毎の後側開口部61cが形成されていることになる。
配風シート60のうち車両進行方向Y1中央側には、下側に開口する開口部としてのスリット連通口66a、66bが形成されている。スリット連通口66a、66bは、複数の空気流路61aから天地方向Y2下側に開口されている。
つまり、配風シート60のうち裏側にスリット連通口66a、66bが開口されている。スリット連通口66aは、スリット連通口66bに対して車両進行方向Y1前側に配置されている。
スリット連通口66a、66bは、それぞれ、複数本のチューブ61に対して車両幅方向Y3に亘って形成されている。本実施形態のスリット連通口66a、66bは、それぞれ、配風シート60のうち車両幅方向Y3の一方側と車両幅方向Y3の他方側とに開口されている。
スリット連通口66a、66bは、シートパッド20の通風路23内に開口されている。本実施形態の複数の空気流路61aのそれぞれに空気流が流れる方向は、車両幅方向Y3に交差(例えば、直交)する所定方向である。
配風シート60の対向部62には、複数の空気流路61aから天地方向Y2上側に開口する通気口としての通気口63a、63b、63c、63dが形成されている。つまり、通気口63a、63b、63c、63dは、それぞれ、対向部62からシートヒータ70側に開口されている。
なお、図3の配風シート60においては、通気口63a、63b、63c、63dの図示が省略されている。
通気口63a、63b、63c、63dは、それぞれ、複数本のチューブ61に対して車両幅方向Y3に亘って形成されている。本実施形態の通気口63a、63b、63c、63dは、それぞれ、配風シート60のうち車両幅方向Y3の一方側と車両幅方向Y3の他方側とに開口されている。
通気口63a、63b、63c、63dは、それぞれ、車両進行方向Y1に間隔を開けて配置されている。通気口63a、63bは、通気口63c、63dに対して車両進行方向Y1前側に配置されている。
通気口63aは、通気口63bに対して車両進行方向Y1前側に配置されている。通気口63cは、通気口63dに対して車両進行方向Y1前側に配置されている。本実施形態の通気口63aは、隅部68a、68bに隣り合う部位に配置されている。
通気口63bは、通気口63aに隣り合う部位に配置されている。通気口63dは、隅部68c、68dに隣り合う部位に配置されている。通気口63cは、通気口63dに隣り合う部位に配置されている。
電動送風機80は、シートパッド20のうち天地方向Y2下側に配置されている。具体的には、電動送風機80は、通風路23の下側開口部に対して天地方向Y2下側に配置されている。
電動送風機80は、遠心ファンおよび遠心ファンを駆動する電動モータ等から構成され
ている。電動送風機80は、複数本のチューブ61からの空気流を通風路23を通して吸い込んで車室内に吹き出す。本実施形態の配風シート60および電動送風機80は、車両用シート空調装置を構成する。
次に、本実施形態の車両用シート空調装置の作動について説明する。
まず、シートヒータ70の電気配線72への通電が停止された状態で、電動送風機80に電力が供給されると、電動送風機80が配風シート60の複数本のチューブ61から空気流を吸い込んで車室内に吹き出す。
これに伴い、図2の矢印A1、A2、A3の如く、車室内から空気流が表皮カバー50およびシートヒータ70を通過して天地方向Y2下側に流れる。
このように表皮カバー50およびシートヒータ70を通過する空気流は、空気流路73を通して、図2の矢印A2、A3、A4、A5の如く、通気口63a、63b、63c、63dに流入される。
このとき、通気口63a、63bに流入される空気流は、図2の矢印A6の如く、チューブ61毎の空気流路61a内を車両進行方向Y1後側に流通する。このように車両進行方向Y1後側にチューブ61毎の空気流路61a内を流通した空気流は、通風路23内に流れる。
一方、通気口63c、63dに流入される空気流は、図2の矢印A7の如く、チューブ61毎の空気流路61a内を車両進行方向Y1前側に流通する。このように車両進行方向Y1前側にチューブ61毎の空気流路61a内を流通した空気流は、通風路23内に流れる。
このように通風路23に流れる空気流は、図2の矢印A8の如く、電動送風機80に吸い込まれ、電動送風機80から図2の矢印A9の如く、車室内に吹き出される。
また、電動送風機80への電力の供給が停止された状態でシートヒータ70の電気配線72への通電が開始される。この場合、空気流が表皮カバー50およびシートヒータ70を通過することが停止した状態で電気配線72(すなわち、シートヒータ70)が発熱する。このため、シートヒータ70から発生された熱が乗員に伝わる。
以上説明した本実施形態によれば、シート空調装置は、使用者を支える着座面22aを有するパッド20を備えるシート10に適用される。
シート空調装置は、配風シート60を備える。配風シート60は、着座面22aに沿って空気流を流通させる複数の空気流路61aと、複数の空気流路61aから着座面22aと反対側に開口されている通気口63a、63b、63c、63dを形成する。配風シート60は、複数の空気流路61aと電動送風機80との間を連通するスリット連通口62a、62bを形成する。
シートヒータ70は、通気性を有してシート状に形成され、かつ配風シート60に対して着座面22aと反対側から配風シート60を覆うように形成され、さらに通電により発熱する。
シートヒータ70および通気口63a、63b、63c、63dを通して複数の空気流路61aに吸入される空気流を電動送風機80がスリット連通口62a、62bおよびシートパッド20の通風路23を通して吸い込む。
本実施形態の配風シート60には、シートヒータ70に対向する対向部62が形成されている。対向部62は、隅部68a、68b、68c、68dを有する四角形状に形成されている。
配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除いた領域において、隅部68a、68b、68c、68dに囲まれている領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を有する。
より具体的には、対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d以外の他の領域は、非貼り付け領域64を構成する。シートヒータ70のうち非貼り付け領域64に対向する領域は、空気流を通過させる通気領域74を構成する。
以上により、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域の全体をシートヒータ70に貼り付ける場合に比べて、シートヒータ70のうち空気流を流通させる通気領域74を広げることができる。これにより、シートヒータ70を空気流が通過させることにより使用者へ与える快適性を向上することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態において、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dがシートヒータ70に貼り付けられている例について説明した。
しかし、これに加えて、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d以外にシートヒータ70に貼り付けられている領域を追加した本第2実施形態について図7、図8を参照して説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域が相違するだけで、その他の構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態において、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域について説明する。
図7、図8において、図5、図6と同一の符号は、同一のものを示し、その他の構成の説明を省略する。
本実施形態において、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dおよび中央部68eがシートヒータ70に接着剤77によって貼り付けられている。中央部68eは、対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dに囲まれた領域の中央部に位置する貼り付け領域を構成する。
配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dおよび中央部68e以外の他の領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を構成する。このため、シートヒータ70のうち非貼り付け領域64に対向する領域を、通気領域74を構成することができる。
以上説明した本実施形態によれば、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63d除いた領域において、隅部68a、68b、68c、68dおよび中央部68e以外の他の領域は、非貼り付け領域64を構成する。
よって、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域の全体とシートヒータ70とを貼り付ける場合に比べて、シートヒータ70のうち空気流を流通させる通気領域74を広げることができる。
これにより、シートヒータ70を空気流が通過させることにより使用者へ与える快適性を向上することができる。
本実施形態では、配風シート60の対向部62のうち中央部68eをシートヒータ70に貼り付けている。このため、配風シート60とシートヒータ70とを貼り付ける強度を高めることができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dとシートヒータ70とを貼り付ける例について説明した。しかし、これに加えて、図9、図10に示すように、対向部62のうち前側領域68fおよび後側領域68gをシートヒータ70に貼り付けた本第3実施形態について説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域が相違するだけで、その他の構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態において、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域について説明する。
図9、図10において、図5、図6と同一の符号は、同一のものを示し、その他の構成の説明を省略する。
本実施形態において、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、前側領域68f、および後側領域68gが接着剤77によってシートヒータ70に貼り付けられている。
前側領域68fは、対向部62のうち隅部68a、68bの間において車両幅方向Y3に亘って形成されている領域である。前側領域68fは、対向部62のうち隅部68a、68bのそれぞれに繋がっている。
後側領域68gは、対向部62のうち隅部68c、68dの間において車両幅方向Y3に亘って形成されている領域である。後側領域68gは、対向部62のうち隅部68c、68dのそれぞれに繋がっている。
配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、前側領域68f、および後側領域68g以外の他の領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を構成する。このため、シートヒータ70のうち非貼り付け領域64に対向する領域は、通気領域74を構成することができる。
以上説明した本実施形態によれば、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域において、隅部68a、68b、68c、68d、前側領域68f、および後側領域68g以外の他の領域を非貼り付け領域64とすることができる。
よって、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域の全体とシートヒータ70とを貼り付ける場合に比べて、シートヒータ70のうち空気流を流通させる通気領域74を広げることができる。これにより、シートヒータ70を空気流が通過させることにより使用者へ与える快適性を向上することができる。
本実施形態では、配風シート60の対向部62のうち中央部68eをシートヒータ70に貼り付けている。このため、配風シート60とシートヒータ70とを貼り付ける強度を高めることができる。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、前側領域68f、および後側領域68gとシートヒータ70とを貼り付けた例について説明した。
しかし、これに代えて、図11、図12に示すように、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、前側中央部68h、および後側中央部68iとシートヒータ70とを貼り付けた本第4実施形態について説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域が相違するだけで、その他の構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態において、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域について説明する。
図11、図12において、図10、図9と同一の符号は、同一のものを示し、その他の構成の説明を省略する。
本実施形態において、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、前側中央部68h、および後側中央部68iが接着剤77によってシートヒータ70に貼り付けられている。
前側中央部68hは、対向部62のうち隅部68a、68bの間の中央に位置する第1貼り付け領域である。後側中央部68iは、対向部62のうち隅部68c、68dの間の中央に位置する第2貼り付け領域である。
配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、前側中央部68h、および後側中央部68i以外の他の領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を構成する。
具体的には、対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dに囲まれている領域は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68aおよび前側中央部68hの間は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68bおよび前側中央部68hの間は、非貼り付け領域64を構成する。
対向部62のうち隅部68cおよび後側中央部68iの間は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68dおよび後側中央部68iの間は、非貼り付け領域64を構成する。
対向部62のうち隅部68a、68dの間は、車両進行方向Y1に亘って非貼り付け領域64が構成されている。対向部62のうち隅部68b、68cの間は、車両進行方向Y1に亘って非貼り付け領域64が構成されている。
ここで、シートヒータ70のうち非貼り付け領域64に対向する領域は、通気領域74を構成することができる。
以上説明した本実施形態によれば、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域において、隅部68a、68b、68c、68d、前側中央部68h、および後側中央部68i以外の他の領域は、非貼り付け領域64を構成する。
よって、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域の全体とシートヒータ70とを貼り付ける場合に比べて、シートヒータ70のうち空気流を流通させる通気領域74を広げることができる。これにより、シートヒータ70を空気流が通過させることにより使用者へ与える快適性を向上することができる。
本実施形態では、配風シート60の対向部62のうち中央部68eをシートヒータ70に貼り付けている。このため、配風シート60とシートヒータ70とを貼り付ける強度を高めることができる。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dとシートヒータ70とを貼り付ける例について説明した。しかし、これに加えて、図13、図14に示すように、対向部62のうち右側中央部68mおよび左側中央部68nをシートヒータ70に貼り付けた本第5実施形態について説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域が相違するだけで、その他の構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態において、配風シート60の対向部62のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域について説明する。
図13、図14において、図5、図6と同一の符号は、同一のものを示し、その他の構成の説明を省略する。
本実施形態において、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、右側中央部68m、および左側中央部68nが接着剤77によってシートヒータ70に貼り付けられている。右側中央部68mは、対向部62のうち隅部68a、68dの間の中央部に位置する第1貼り付け領域である。後側領域68gは、対向部62のうち隅部68c、68dの間の中央部に位置する第2貼り付け領域である。
配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d、右側中央部68m、および左側中央部68n以外の他の領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を構成する。
具体的には、対向部62のうち隅部68aおよび右側中央部68mの間は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68dおよび右側中央部68mの間は、非貼り付け領域64を構成する。
対向部62のうち隅部68cおよび左側中央部68nの間は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68dおよび左側中央部68nの間は、非貼り付け領域64を構成する。
対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68dによって囲まれている領域は、非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68a、68bの間は、車両幅方向Y3に亘って非貼り付け領域64を構成する。対向部62のうち隅部68c、68dの間は、車両幅方向Y3に亘って非貼り付け領域64を構成する。
ここで、シートヒータ70のうち非貼り付け領域64に対向する領域は、通気領域74を構成することができる。
以上説明した本実施形態によれば、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域において、隅部68a、68b、68c、68d、右側中央部68m、および左側中央部68n以外の他の領域は、シートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を構成する。
よって、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域の全体とシートヒータ70とを貼り付ける場合に比べて、シートヒータ70のうち空気流を流通させる通気領域74を広げることができる。これにより、シートヒータ70を空気流が通過させることにより使用者へ与える快適性を向上することができる。
本実施形態では、配風シート60の対向部62のうち中央部68eをシートヒータ70に貼り付けている。このため、配風シート60とシートヒータ70とを貼り付ける強度を高めることができる。
(第6実施形態)
上記第1〜5実施形態では、配風シート60のうち対向部62とシートヒータ70とを貼り付ける例について説明した。しかし、これに加えて、配風シート60のうち裏面69をシートヒータ70に貼り付けた本第6実施形態について説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、配風シート60のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域が相違するだけで、その他の構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態において、配風シート60のうちシートヒータ70に貼り付けられている領域について図15〜図19を参照して説明する。
図15〜図19において、図5、図6と同一の符号は、同一のものを示し、その他の構成の説明を省略する。
本実施形態の配風シート60は、図17〜図18に示すように、上記第1実施形態と同様に、複数本のチューブ61が車両幅方向Y3にそれぞれ隣り合って並べられてシート状に一体化されて形成されたものである。
配風シート60の対向部62には、複数の空気流路61aから天地方向Y2上側に開口する通気口としての通気口63A、63Bが形成されている。通気口63A、63Bは、通気口63a、63b、63c、63dに代えて、配風シート60のうち対向部62に形成されている。
通気口63Aは、対向部62のうち車両進行方向Y1前側に配置されている。通気口63Bは、対向部62のうち車両進行方向Y1後側に配置されている。通気口63A、63Bは、それぞれ、複数本のチューブ61に対して車両幅方向Y3に亘って形成されている。
本実施形態の通気口63A、63Bは、それぞれ、配風シート60のうち車両幅方向Y3の一方側と車両幅方向Y3の他方側とに開口されている。
配風シート60のうち車両進行方向Y1中央側には、下側に開口する開口部としてのスリット連通口66が形成されている。スリット連通口66は、スリット連通口66a、66bの代わりに形成されたものである。スリット連通口66は、複数の空気流路61aから天地方向Y2下側に開口されている。
スリット連通口66は、複数本のチューブ61に対して車両幅方向Y3に亘って形成されている。本実施形態のスリット連通口66は、それぞれ、配風シート60のうち車両幅方向Y3の一方側と車両幅方向Y3の他方側とに開口されている。
シートヒータ70は、配風シート60に対する着座面22aの反対側から配風シート60を覆うように形成されている。すなわち、配風シート60は、シートヒータ70および着座面22aの間に配置されている。本実施形態のシートヒータ70の面積は、配風シート60の対向部62の面積より大きくなっている。
本実施形態のシートヒータ70のうち車両進行方向Y1前側75aが図15、図16に示すように、複数本のチューブ61のそれぞれの前側開口部61bを塞ぐとともに、配風シート60の裏面69側に折り曲げられている。
シートヒータ70のうち車両進行方向Y1後側75bが複数本のチューブ61のそれぞれの後側開口部61cを塞ぐとともに、配風シート60の裏面69側に折り曲げられている。
ここで、シートヒータ70には、配風シート60の裏面69のうち前側69aと後側69bとが接着剤77によって貼り付けられている。このことにより、配風シート60の対向部62の全体がシートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域64を構成する。
本実施形態のシートヒータ70のうち対向部62に対向する領域は、全て、空気流を通過させる通気領域74を構成する。対向部62は、配風シート60のうち着座面22aの反対側に形成されてシートヒータ70に対向する部位である。
本実施形態のシート空調装置の製造方法について説明する。
まず、配風シート60の通気口63a、63b、63c、63dを上側から覆うようにシートヒータ70を配置する。
次に、シートヒータ70のうち車両進行方向Y1前側75aを配風シート60の裏面69側に折り曲げる。このことにより、シートヒータ70のうち車両進行方向Y1前側75aが複数本のチューブ61のそれぞれの前側開口部61bを塞ぐことになる。
この際、シートヒータ70のうち車両進行方向Y1前側75aを配風シート60の裏面69のうち前側69aに貼り付ける。
その後、シートヒータ70のうち車両進行方向Y1後側75bを配風シート60の裏面69側に折り曲げる。このことにより、シートヒータ70のうち車両進行方向Y1後側75bが複数本のチューブ61のそれぞれの後側開口部61cを塞ぐことになる。
この際に、配風シート60の裏面69のうち後側69bを配風シート60の裏面69のうち後側69bに貼り付ける。
このように配風シート60およびシートヒータ70を一体化したシートアセンブリが完成することになる。
その後、シートパッド20の凹部22内にシートアセンブリを収納する。この際に、スリット連通口66a、66bがそれぞれシートパッド20の通風路23内に開口されることになる。その後、表皮カバー50をシートアセンブリの上側に覆わせる。
次に、本実施形態の車両用シート空調装置の作動について説明する。
まず、シートヒータ70の電気配線72への通電が停止された状態で、電動送風機80に電力が供給されると、電動送風機80が配風シート60の複数本のチューブ61から空気流を吸い込んで車室内に吹き出す。
これに伴い、車室内から空気流が表皮カバー50およびシートヒータ70の通気領域74を通過して天地方向Y2下側に流れる。
このように表皮カバー50およびシートヒータ70の通気領域74を通過する空気流は、シートヒータ70の通気領域74および配風シート60の対向部62の間を通過して通気口63A、63Bに流入される。
このとき、通気口63A、63Bに流入される空気流は、チューブ61毎の空気流路61a内を車両進行方向Y1後側に流通する。このように車両進行方向Y1後側にチューブ61毎の空気流路61a内を流通した空気流は、連通口66を通して、通風路23内に流れる。
さらに、通気口63c、63dに流入される空気流は、チューブ61毎の空気流路61a内を車両進行方向Y1前側に流通する。このように車両進行方向Y1前側にチューブ61毎の空気流路61a内を流通した空気流は、連通口66を通して、通風路23内に流れる。
このように通風路23に流れる空気流は、電動送風機80に吸い込まれ、電動送風機80から車室内に吹き出される。
また、電動送風機80への電力の供給が停止された状態でシートヒータ70の電気配線72への通電が開始される。この場合、空気流が表皮カバー50およびシートヒータ70を通過することが停止した状態でシートヒータ70は発熱する。このため、シートヒータ70から発生された熱が乗員に伝わる。
以上説明した本実施形態によれば、シート空調装置では、1枚のシートヒータ70および通気口63a、63b、63c、63dを通して複数の空気流路61aに吸入される空気流を電動送風機80が開口部を通して吸い込むようになっている。
配風シート60は、複数の空気流路61aから空気流れ方向の一方側に開口される前側開口部61bと、複数の空気流路61aから空気流れ方向の他方側に開口される後側開口部61cとを形成する。空気流れ方向は、複数の空気流路61aを空気流が流れる方向である。
本実施形態の対向部62は、配風シート60のうち着座面22aと反対側に形成されて
シートヒータ70に対向する部位である。
シートヒータ70のうち車両進行方向Y1前側(空気流れ方向の一方側)は、曲げられて複数の前側開口部61bを塞いだ状態で、配風シート60の裏面69(すなわち、配風シート60のうち着座面22a側)に貼り付けられている。
シートヒータ70のうち車両進行方向Y1後側(空気流れ方向の他方側)は、曲げられて複数の後側開口部61cを塞いだ状態で、配風シート60の裏面69(すなわち、配風シート60のうち着座面22a側)に貼り付けられている。
配風シート60は、配風シート60のうち着座面22aの反対側に形成されてシートヒータ70に対向する対向部62を備える。配風シート60のうち対向部62の全体がシートヒータ70に貼り付けられていない非貼り付け領域を構成する。
シートヒータ70のうち対向部62に対向する領域の全体が対向部62に貼り付けられていなく、空気流を通過させる通気領域74を構成する。換言すれば、対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63d以外の領域を他の対向領域とすると、シートヒータ70のうち他の対向領域に対向する領域全体が通気領域74になる。
以上により、本実施形態によれば、配風シート60の対向部62のうち通気口63a、63b、63c、63dを除く領域の全体とシートヒータ70とを貼り付ける場合に比べて、シートヒータ70のうち空気流を流通させる通気領域74を広げることができる。これにより、シートヒータ70を空気流が通過させることにより使用者へ与える快適性を向上することができる。
これに加えて、本実施形態によれば、1枚のシートヒータ70のうち車両進行方向Y1前側(すなわち、空気流れ方向の一方側)は、曲げられて前側開口部61bを塞いだ状態で、配風シート60のうち着座面22a側に貼り付けられている。このことにより、空気流が前側開口部61bを通過すること抑制することができる。
1枚のシートヒータ70のうち車両進行方向Y1後側(すなわち、空気流れ方向の他方側)は、曲げられて後側開口部61cを塞いだ状態で、配風シート60のうち着座面22a側に貼り付けられている。このことにより、空気流が後側開口部61cを通過すること抑制することができる。
以上により、空気流が前側開口部61b或いは後側開口部61cを通過することを一枚のシートヒータ70が抑制することができるので、通気口63A、63Bおよび1枚のシートヒータ70を通過する空気量を増大させることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第6の実施形態では、本発明のシート空調装置を車両のシート10に適用した例について説明したが、これに代えて、車両以外のシート10に本発明のシート空調装置を適用してもよい。例えば、一般家庭、理髪店、歯の治療で使用されるシート10に本発明のシート空調装置を適用してもよい。
(2)上記第1〜第5の実施形態では、シートヒータ70および通気口63a、63b、63c、63dを通して複数の空気流路61aに吸入される空気流を電動送風機80がスリット連通口66a、66bを通して吸い込むように本発明のシート空調装置を構成した例について説明した。
これに限らず、電動送風機80からスリット連通口66a、66bを通して複数の空気流路61aに吹き出される空気流を通気口63a、63b、63c、63dからシートヒータ70を通して吹き出す本発明のシート空調装置を構成してもよい。
この場合、通気口63a、63b、63c、63dから吹き出される空気流は、シートヒータ70および表皮カバー50を通して車室内に吹き出される。
同様に、上記第6実施形態では、シートヒータ70および通気口63A、63Bを通して複数の空気流路61aに吸入される空気流を電動送風機80がスリット連通口66を通して吸い込むように本発明のシート空調装置を構成した例について説明した。
これに限らず、電動送風機80からスリット連通口66を通して複数の空気流路61aに吹き出される空気流を通気口63A、63Bおよびシートヒータ70を通して吹き出す本発明のシート空調装置を構成してもよい。
(3)上記第1〜第6の実施形態では、本発明のシートヒータ70および配風シート60をシートパッド20に配置した例について説明したが、これに代えて、本発明のシートヒータ70および配風シート60をシートバック30に配置してよい。
或いは、本発明のシートヒータ70および配風シート60をシートパッド20およびシートバック30のそれぞれに配置してよい。
(4)上記第1〜第5の実施形態では、複数本のチューブ61のうち車両進行方向Y1中央側にスリット連通口66a、66bを設けた例について説明したが、これに代えて、複数本のチューブ61のうち車両進行方向Y1一方側にスリット連通口66a、66bを設けてもよい。
或いは、上記第1〜第5の実施形態において、複数本のチューブ61のうち車両進行方向Y1他方側にスリット連通口66a、66bを設けてもよい。
(5)上記第6の実施形態では、複数本のチューブ61のうち車両進行方向Y1中央側にスリット連通口66を設けた例について説明したが、これに代えて、複数本のチューブ61のうち車両進行方向Y1一方側にスリット連通口66を設けてもよい。
或いは、複数本のチューブ61のうち車両進行方向Y1他方側にスリット連通口66を設けてもよい。
(6)上記第1〜第6の実施形態では、複数本のチューブ61に空気流が流れる方向を車両進行方向Y1としたが、これに限らず、複数本のチューブ61に空気流が流れる方向としては、着座面22aに平行な方向であるならば、どのような方向でもよい。
(7)上記第1〜第6の実施形態において、配風シート60の対向部62を4つの隅部68a、68b、68c、68dを有する四角形状に形成した例について説明した。しかし、これに代えて、配風シート60の対向部62を、3つの隅部を有する三角角形にしてもよい。
或いは、上記第1〜第6の実施形態において、配風シート60の対向部62を5つ以上の隅部を有する多角形に形成してもよい。
(8)上記第1〜第6の実施形態では、対向部62を隅部68a、68b、68c、68dを有する長方形状に形成した例について説明したが、これに代えて、対向部62を長方形状以外の四角形状(例えば、菱形形状)に形成してもよい。
(9)上記第6の実施形態では、対向部62の全体を、シートヒータ70に貼り付けられていない領域とした例について説明した。しかし、これに代えて、対向部62のうち一部をシートヒータ70に貼り付ける領域としてもよい。
(10)上記第2実施形態では、対向部62のうち中央部68eをシートヒータ70に貼り付けられている領域とした例について説明した。しかし、これに代えて、対向部62のうち中央部68eからずれた部位をシートヒータ70に貼り付けられている領域としてもよい。
(11)上記第2実施形態では、対向部62のうち隅部68a、68bの間の前側中央部68hをシートヒータ70に貼り付けられている領域とした例について説明した。しかし、これに代えて、対向部62のうち隅部68a、68bの間の前側中央部68hからずれた領域をシートヒータ70に貼り付けられている領域としてもよい。
(12)上記第4実施形態では、対向部62のうち隅部68c、68dの間の後側中央部68iをシートヒータ70に貼り付けられている領域とした例について説明した。しかし、これに代えて、対向部62のうち隅部68c、68dの間の後側中央部68iからずれた領域をシートヒータ70に貼り付けられている領域としてもよい。
(13)上記第5実施形態では、隅部68a、68dの間の右側中央部68mをシートヒータ70に貼り付けられている領域とした例について説明した。しかし、これに代えて、対向部62のうち隅部68a、68dの間の右側中央部68mからずれた領域をシートヒータ70に貼り付けられている領域としてもよい。
(14)上記第5実施形態では、隅部68b、68cの間の左側中央部68nをシートヒータ70に貼り付けられている領域とした例について説明した。しかし、これに代えて、対向部62のうち隅部68b、68cの間の左側中央部68nからずれた領域をシートヒータ70に貼り付けられている領域としてもよい。
(15)上記第6実施形態では、配風シート60において通気口63A、63Bを形成した例について説明したが、これに代えて、上記第1〜第5実施形態と同様に、配風シート60において通気口63a、63b、63c、63dを形成してもよい。
(16)上記第6実施形態では、配風シート60において連通口66を形成した例について説明したが、これに代えて、上記第1〜第5実施形態と同様に、配風シート60において連通口66a、66bを形成してもよい。
(17)上記第1実施形態では、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d以外の他の領域の全てをシートヒータ70に貼り付けられていない貼り付け領域とした例について説明した。
しかし、これに代えて、配風シート60の対向部62のうち隅部68a、68b、68c、68d以外の他の領域のうち一部をシートヒータ70に貼り付けてもよい。
(18)上記第6実施形態では、配風シート60の対向部62の全てをシートヒータ70に貼り付けられていない貼り付け領域とした例について説明した。しかし、これに代えて、配風シート60の対向部62のうち一部をシートヒータ70に貼り付けてもよい。
(19)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記第1〜6実施形態、および他の実施形態の一部または全部に記載された第1の観点によれば、シート空調装置は、使用者を支える着座面を有するクッションを備えるシートに適用される。
シート空調装置は、着座面に沿って空気流を流通させる1つ以上の空気流路と、1つ以上の空気流路から開口されている通気口と、1つ以上の空気流路と送風機との間を連通する連通口とを形成してなる通風路材を備える。
シート空調装置は、通気性を有してシート状に形成され、かつ通風路材に対して着座面と反対側から通風路材を覆うように形成され、さらに通電により発熱するシートヒータを備える。
通気口は、1つ以上の空気流路からシートヒータ側に開口されている。
シートヒータおよび通気口を通して1つ以上の空気流路に吸入される空気流を送風機が連通口を通して吸い込む、或いは送風機から連通口を通して1つ以上の空気流路に吹き出される空気流を通気口からシートヒータを通して吹き出すようになっている。
通風路材には、シートヒータに対向し、かつ少なくとも4つ以上の隅部を有する多角形状に形成されている対向部が形成されている。
対向部のうち少なくとも4つ以上の隅部は、シートヒータに貼り付けられている。
対向部のうち通気口を除いた領域において、少なくとも4つ以上の隅部に囲まれている領域は、シートヒータに貼り付けられていない非貼り付け領域を有する。
シートヒータのうち非貼り付け領域に対向する領域は、空気流を通過させる通気領域を構成する。
第2の観点によれば、少なくとも4つ以上の隅部を有する多角形状は、4つの隅部を有する四角形状である。
第3の観点によれば、対向部のうち、少なくとも4つ以上の隅部を除いた他の領域は、非貼り付け領域を構成する。
第4の観点によれば、対向部のうち少なくとも4つ以上の隅部に囲まれている領域は、シートヒータに貼り付けられている貼り付け領域を有する。
これにより、通風路材とシートヒータとを貼り付ける強度を高めることができる。
第5の観点によれば、貼り付け領域は、対向部のうち少なくとも4つ以上の隅部に囲まれている領域の中央に配置されている。対向部のうち、少なくとも4つ以上の隅部と貼り付け領域とを除いた他の領域は、非貼り付け領域を構成する。
第6の観点によれば、少なくとも4つ以上の隅部は、第1隅部、第2隅部、第3隅部、および第4隅部を備える。少なくとも4つ以上の隅部を有する多角形状は、第1隅部、第2隅部、第3隅部、および第4隅部を有する四角形状である。
第1隅部は、第2隅部に対して第1方向の一方側に配置されている。第4隅部は、第3隅部に対して第1方向の一方側に配置されている。第1隅部は、第4隅部に対して第1方向に交差する第2方向の一方側に配置されている。第2隅部は、第3隅部に対して第2方向の一方側に配置されている。
対向部のうち第1隅部および第4隅部の間には、シートヒータに貼り付けられている第1貼り付け領域が形成されている。対向部のうち第2隅部および第3隅部の間には、シートヒータに貼り付けられている第2貼り付け領域が形成されている。
これにより、通風路材とシートヒータとを貼り付ける強度を高めることができる。
第7の観点によれば、第1貼り付け領域は、対向部における第1隅部および第4隅部の間の中央に配置されている。
第2貼り付け領域は、対向部における第2隅部および第3隅部の間の中央に配置されている。
対向部のうち、第1隅部、第2隅部、第3隅部、第4隅部、第1貼り付け領域、および第2貼り付け領域以外の他の領域は、非貼り付け領域を構成する。
第8の観点によれば、少なくとも4つ以上の隅部は、第1隅部、第2隅部、第3隅部、および第4隅部を備える。
対向部は、第1隅部、第2隅部、第3隅部、および第4隅部を有する四角形状に形成されている。
第1隅部は、第2隅部に対して第1方向の一方側に配置されている。第4隅部は、第3隅部に対して第1方向の一方側に配置されている。第1隅部は、第4隅部に対して第1方向に交差する第2方向の一方側に配置されている。第2隅部は、第3隅部に対して第2方向の一方側に配置されている。
対向部のうち第1隅部および第2隅部の間には、シートヒータに貼り付けられている第1貼り付け領域が形成されている。対向部のうち第3隅部および第4隅部の間には、シートヒータに貼り付けられている第2貼り付け領域が形成されている。
これにより、通風路材とシートヒータとを貼り付ける強度を高めることができる。
第9の観点によれば、第1貼り付け領域は、対向部における第1隅部および第2隅部の間の中央に配置されている。第2貼り付け領域は、対向部における第3隅部および第4隅部の間の中央に配置されている。
対向部のうち、第1隅部、第2隅部、第3隅部、第4隅部、第1貼り付け領域、および第2貼り付け領域以外の他の領域は、非貼り付け領域を構成する。
第10の観点によれば、少なくとも4つ以上の隅部は、第1隅部、第2隅部、第3隅部、および第4隅部を備える。少なくとも4つ以上の隅部を有する多角形状は、第1隅部、第2隅部、第3隅部、および第4隅部を有する四角形状である。
第1隅部は、第2隅部に対して第1方向の一方側に配置されており、第4隅部は、第3隅部に対して第1方向の一方側に配置されている。第1隅部は、第4隅部に対して第1方向に交差する第2方向の一方側に配置されている。第2隅部は、第3隅部に対して第2方向の一方側に配置されている。
対向部のうち第1隅部および第2隅部の間には、第1隅部と第2隅部とに繋がるように形成され、かつシートヒータに貼り付けられている第1貼り付け領域が形成されている。
対向部のうち第3隅部および第4隅部の間には、第3隅部と第4隅部とに繋がるように形成され、かつ第2方向に亘ってシートヒータに貼り付けられている第2貼り付け領域が形成されている。
これにより、通風路材とシートヒータとを貼り付ける強度を高めることができる。
第11の観点によれば、対向部のうち、第1隅部、第2隅部、第3隅部、第4隅部、第1貼り付け領域、および第2貼り付け領域以外の他の領域は、非貼り付け領域を構成する。
第12の観点によれば、1つ以上の空気流路は、空気流を第2方向に流通させる複数の空気流路である。
複数の空気流路は、第1方向に並べられており、通気口は、通風路材において第1方向に亘って形成されている。
第13の観点によれば、シート空調装置は、使用者を支える着座面を有するクッションを備えるシートに適用される。
シート空調装置は、着座面に沿って空気流を流通させる1つ以上の空気流路と、1つ以上の空気流路から開口されている通気口と、1つ以上の空気流路と送風機との間を連通する連通口とを形成してなる通風路材を備える。
シート空調装置は、通気性を有してシート状に形成され、かつ通風路材に対して着座面と反対側から通風路材を覆うように形成され、さらに通電により発熱するシートヒータを備える。通気口は、1つ以上の空気流路からシートヒータ側に開口されている。
1枚のシートヒータおよび通気口を通して1つ以上の空気流路に吸入される空気流を送風機が連通口を通して吸い込む。或いは送風機から連通口を通して1つ以上の空気流路に吹き出される空気流を通気口から1枚のシートヒータを通して吹き出すようになっている。
1つ以上の空気流路を空気流が流れる方向を空気流れ方向としたとき、通風路材は、1つ以上の空気流路から空気流れ方向の一方側に開口される第1開口部と、1つ以上の空気流路から空気流れ方向の他方側に開口される第2開口部とを形成する。
1枚のシートヒータのうち空気流れ方向の一方側は、曲げられて第1開口部を塞いだ状態で、通風路材のうち着座面側に貼り付けられている。1枚のシートヒータのうち空気流れ方向の他方側は、曲げられて第2開口部を塞いだ状態で、通風路材のうち着座面側に貼り付けられている。
通風路材は、自らのうち着座面と反対側に形成され、かつ1枚のシートヒータに対向する対向部を有する。対向部のうち通気口を除いた他の領域を他の対向領域としたとき、シートヒータのうち他の対向領域に対向する領域は、空気流を通過させる通気領域有する。
第14の観点によれば、シートヒータのうち他の対向領域に対向する領域は、全て、通気領域を構成する。
これにより、シートヒータのうち通気領域が占める領域を広げることができる。
10 シート
20 シートパッド
40 ヘッドレスト
60 配風シート
68a、68b、68c、68d 隅部
70 シートヒータ
77 接着剤
80 電動送風機

Claims (14)

  1. 使用者を支える着座面(22a)を有するクッション(20、30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
    前記着座面に沿って空気流を流通させる1つ以上の空気流路(61a)と、前記1つ以上の空気流路から開口されている通気口(63a、63b、63c、63d)と、前記1つ以上の空気流路と送風機(80)との間を連通する連通口(66a、66b)とを形成してなる通風路材(60)と、
    通気性を有してシート状に形成され、かつ前記通風路材に対して前記着座面と反対側から前記通風路材を覆うように形成され、さらに通電により発熱するシートヒータ(70)と、を備え、
    前記通気口は、前記1つ以上の空気流路から前記シートヒータ側に開口されており、
    前記シートヒータおよび前記通気口を通して前記1つ以上の空気流路に吸入される空気流を前記送風機が前記連通口を通して吸い込む、或いは前記送風機から前記連通口を通して前記1つ以上の空気流路に吹き出される空気流を前記通気口から前記シートヒータを通して吹き出すようになっており、
    前記通風路材には、前記シートヒータに対向し、かつ少なくとも4つ以上の隅部(68a、68b、68c、68d)を有する多角形状に形成されている対向部(62)が形成されており、
    前記対向部のうち前記少なくとも4つ以上の隅部は、前記シートヒータに貼り付けられており、
    前記対向部のうち前記通気口を除いた領域において、前記少なくとも4つ以上の隅部に囲まれている領域は、前記シートヒータに貼り付けられていない非貼り付け領域(64)を有し、
    前記シートヒータのうち前記非貼り付け領域に対向する領域は、前記空気流を通過させる通気領域(74)を構成するシート空調装置。
  2. 前記少なくとも4つ以上の隅部を有する多角形状は、4つの隅部を有する四角形状である請求項1に記載のシート空調装置。
  3. 前記対向部のうち、前記少なくとも4つ以上の隅部を除いた他の領域は、前記非貼り付け領域を構成する請求項1または2に記載のシート空調装置。
  4. 前記対向部のうち前記少なくとも4つ以上の隅部に囲まれている領域は、前記シートヒータに貼り付けられている貼り付け領域(68e)を有する請求項1または2に記載のシート空調装置。
  5. 前記貼り付け領域は、前記対向部のうち前記少なくとも4つ以上の隅部に囲まれている領域の中央に配置されており、
    前記対向部のうち、前記少なくとも4つ以上の隅部と前記貼り付け領域とを除いた他の領域は、前記非貼り付け領域を構成する請求項4に記載のシート空調装置。
  6. 前記少なくとも4つ以上の隅部は、第1隅部(68a)、第2隅部(68b)、第3隅部(68c)、および第4隅部(68d)を備え、
    前記少なくとも4つ以上の隅部を有する多角形状は、前記第1隅部、前記第2隅部、前記第3隅部、および前記第4隅部を有する四角形状であり、
    前記第1隅部は、前記第2隅部に対して第1方向(Y3)の一方側に配置されており、
    前記第4隅部は、前記第3隅部に対して前記第1方向の一方側に配置されており、
    前記第1隅部は、前記第4隅部に対して前記第1方向に交差する第2方向(Y1)の一方側に配置されており、
    前記第2隅部は、前記第3隅部に対して前記第2方向の一方側に配置されており、
    前記対向部のうち前記第1隅部および前記第4隅部の間には、前記シートヒータに貼り付けられている第1貼り付け領域(68m)が形成されており、
    前記対向部のうち前記第2隅部および前記第3隅部の間には、前記シートヒータに貼り付けられている第2貼り付け領域(68n)が形成されている請求項1に記載のシート空調装置。
  7. 前記第1貼り付け領域は、前記対向部における前記第1隅部および前記第4隅部の間の中央に配置されており、
    前記第2貼り付け領域は、前記対向部における前記第2隅部および前記第3隅部の間の中央に配置されており、
    前記対向部のうち、前記第1隅部、前記第2隅部、前記第3隅部、前記第4隅部、前記第1貼り付け領域、および前記第2貼り付け領域以外の他の領域は、前記非貼り付け領域を構成する請求項6に記載のシート空調装置。
  8. 前記少なくとも4つ以上の隅部は、第1隅部(68a)、第2隅部(68b)、第3隅部(68c)、および第4隅部(68d)を備え、
    前記対向部は、前記第1隅部、前記第2隅部、前記第3隅部、および前記第4隅部を有する四角形状に形成されており、
    前記第1隅部は、前記第2隅部に対して第1方向(Y3)の一方側に配置されており、
    前記第4隅部は、前記第3隅部に対して前記第1方向の一方側に配置されており、
    前記第1隅部は、前記第4隅部に対して前記第1方向に交差する第2方向(Y1)の一方側に配置されており、
    前記第2隅部は、前記第3隅部に対して前記第2方向の一方側に配置されており、
    前記対向部のうち前記第1隅部および前記第2隅部の間には、前記シートヒータに貼り付けられている第1貼り付け領域(68h)が形成されており、
    前記対向部のうち前記第3隅部および前記第4隅部の間には、前記シートヒータに貼り付けられている第2貼り付け領域(68i)が形成されている請求項1に記載のシート空調装置。
  9. 前記第1貼り付け領域は、前記対向部における前記第1隅部および前記第2隅部の間の中央に配置されており、
    前記第2貼り付け領域は、前記対向部における前記第3隅部および前記第4隅部の間の中央に配置されており、
    前記対向部のうち、前記第1隅部、前記第2隅部、前記第3隅部、前記第4隅部、前記第1貼り付け領域、および前記第2貼り付け領域以外の他の領域は、前記非貼り付け領域を構成する請求項8に記載のシート空調装置。
  10. 前記少なくとも4つ以上の隅部は、第1隅部(68a)、第2隅部(68b)、第3隅部(68c)、および第4隅部(68d)を備え、
    前記少なくとも4つ以上の隅部を有する多角形状は、前記第1隅部、前記第2隅部、前記第3隅部、および前記第4隅部を有する四角形状であり、
    前記第1隅部は、前記第2隅部に対して第1方向(Y3)の一方側に配置されており、
    前記第4隅部は、前記第3隅部に対して前記第1方向の一方側に配置されており、
    前記第1隅部は、前記第4隅部に対して前記第1方向に交差する第2方向(Y1)の一方側に配置されており、
    前記第2隅部は、前記第3隅部に対して前記第2方向の一方側に配置されており、
    前記対向部のうち前記第1隅部および前記第2隅部の間には、前記第1隅部と前記第2隅部とに繋がるように形成され、かつ前記シートヒータに貼り付けられている第1貼り付け領域(68f)が形成されており、
    前記対向部のうち前記第3隅部および前記第4隅部の間には、前記第3隅部と前記第4隅部とに繋がるように形成され、かつ前記第2方向に亘って前記シートヒータに貼り付けられている第2貼り付け領域(68g)が形成されている請求項1に記載のシート空調装置。
  11. 前記対向部のうち、前記第1隅部、前記第2隅部、前記第3隅部、前記第4隅部、前記第1貼り付け領域、および前記第2貼り付け領域以外の他の領域は、前記非貼り付け領域を構成する請求項10に記載のシート空調装置。
  12. 前記1つ以上の空気流路は、前記空気流を前記第2方向に流通させる複数の空気流路であり、
    前記複数の空気流路は、前記第1方向に並べられており、
    前記通気口は、前記通風路材において前記第1方向に亘って形成されている請求項5ないし11のいずれか1つに記載のシート空調装置。
  13. 使用者を支える着座面(22a)を有するクッション(20、30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
    前記着座面に沿って空気流を流通させる1つ以上の空気流路(61a)と、前記1つ以上の空気流路から開口されている通気口(63A、63B)と、前記1つ以上の空気流路と送風機(80)との間を連通する連通口(66)とを形成してなる通風路材(60)と、
    通気性を有してシート状に形成され、かつ前記通風路材に対して前記着座面と反対側から前記通風路材を覆うように形成され、さらに通電により発熱するシートヒータ(70)と、を備え、
    前記通気口は、前記1つ以上の空気流路から前記シートヒータ側に開口されており、
    前記1枚のシートヒータおよび前記通気口を通して前記1つ以上の空気流路に吸入される空気流を前記送風機が前記連通口を通して吸い込む、或いは前記送風機から前記連通口を通して前記1つ以上の空気流路に吹き出される空気流を前記通気口から前記1枚のシートヒータを通して吹き出すようになっており、
    前記1つ以上の空気流路を空気流が流れる方向を空気流れ方向としたとき、前記通風路材は、前記1つ以上の空気流路から前記空気流れ方向の一方側に開口される第1開口部(61b)と、前記1つ以上の空気流路から前記空気流れ方向の他方側に開口される第2開口部(61c)とを形成し、
    前記1枚のシートヒータのうち前記空気流れ方向の一方側は、曲げられて前記第1開口部を塞いだ状態で、前記通風路材のうち前記着座面側に貼り付けられており、
    前記1枚のシートヒータのうち前記空気流れ方向の他方側は、曲げられて前記第2開口部を塞いだ状態で、前記通風路材のうち前記着座面側に貼り付けられており、
    前記通風路材は、自らのうち前記着座面と反対側に形成され、かつ前記1枚のシートヒータに対向する対向部(64)を有し、
    前記対向部のうち前記通気口を除いた他の領域を他の対向領域としたとき、前記シートヒータのうち前記他の対向領域に対向する領域は、前記空気流を通過させる通気領域(74)を有するシート空調装置。
  14. 前記シートヒータのうち前記他の対向領域に対向する領域は、全て、前記通気領域を構成する請求項13に記載のシート空調装置。
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