JP6732197B1 - 動体視力の改善剤並びに動体視力の改善方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動体視力を効果的に改善することができる動体視力の改善剤の提供。【解決手段】クリルオイル又はイサダオイルであるオキアミオイルを有効成分とする動体視力の改善剤。【選択図】なし

Description

本発明は、動体視力を効果的に改善することができる動体視力の改善剤に関する。また、本発明は、動体視力を改善する方法に関する。
動体視力は、視覚的に動く対象を認識する能力であり、車の運転等の日常生活において不可欠な能力である。この動体視力は競技技能と関連性があると言われており、競技レベルが高く、優れたパフォーマンスを発揮するトップアスリートは、動体視力がよいことが知られている。また、動体視力と、知的機能の指標である迷路解答速度とは正の相関があることが報告されており、動体視力は知的機能とも関連していることが予想される。この動体視力は、静止視力に比べて加齢による低下が著しく、40歳以降は静止視力との差が加齢に伴い広がることが知られている。
動体視力は特に交通安全の分野で問題視されており、距離が前後方向に移動する目標物を認識する能力であるKVA(KVA:Kinetic Visual Acuity)で評価されている。
KVAは野球選手の競技能力と相関していることが調べられており、スポーツの分野でも着目されているパフォーマンスの指標である。
動体視力は自動車運転技能と関連していると考えられており、交通事故の防止の観点から高齢者講習や違反者講習にて活用されている。動体視力と静止視力は、大脳皮質の異なるニューロンが別々に認知しており、両者には相関がないといわれている。したがって、メガネやコンタクトレンズなどの視覚補助器具の使用だけでは静止視力の向上は図れても、動体視力を向上させるには十分とはいえない。そのため、交通事故防止などの生活の安全性を目的に視覚機能を改善するには、自動車運転技能と関連している動体視力の改善を図ることが必要となってくる。
従来、動体視力を改善する成分として、ホワートルベリーエキス等が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。しかしながら、これらの成分についてはあくまで動体視力に対する改善作用が知られているに過ぎず、自動車運転やスポーツパフォーマンスに影響する動体視力に効果を有する成分は未だ知られていない。
ところで、これまでに、クリルオイルやイサダオイルなどのオキアミオイルについては、学習や記憶能力を亢進させる作用が報告されているが、動体視力に対して如何なる作用を及ぼすかについては一切知られていない。
小出良平等、「視機能に及ぼすホワートルベリーエキスの効果」、あたらしい眼科 11(1): 117-121、1994年
そこで、本発明の目的は、動体視力を効果的に改善することができる動体視力の改善剤を提供することである。より具体的には、本発明は、動体視力と自動車やバイク等の運転の技能の双方を改善することにより、交通安全に資する改善剤を提供することを目的とするものである。更に、本発明は、動体視力を改善する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者は、動体視力を解決すべく鋭意検討したところ、クリルオイルやイサダオイルなどのオキアミオイルは、動体視力において優れた作用を発揮することを見出した。本発明はかかる知見に基づいて、更に検討を重ねて開発されたものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる動体視力の改善剤及び動体視力の改善方法である。
[1] オキアミオイルを有効成分とする動体視力の改善剤。
[2] オキアミオイルが、クリルオイル又はイサダオイルである前記[1]の動体視力の改善剤。
[3] 成人1日当たりに適用されるオキアミオイルの量が、1〜10000mgである前記[1]〜[3]のいずれかに記載の動体視力の改善剤。
[4] 動体視力の改善剤が、動体視力の改善用の食品組成物である、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の動体視力の改善剤。
[5] 動体視力の改善剤が、動体視力の改善用の医薬組成物である、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の動体視力の改善剤。
[6] 前記[1]〜[3]のいずれかに記載の動体視力の改善剤を、動態視力の改善が望まれるヒト患者に摂取させることを含む、動体視力の改善方法。
本発明によれば、動体視力が求められるスポーツ、例えば、野球、テニス、卓球等のスポーツ技能の向上に役立ち、また自動車やバイク等の運転技能を改善することにより交通安全に資することが可能となる。
実施例及び比較例における動体視力KVA検査結果を示すグラフ図である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
1.動体視力の改善剤
本発明の動体視力の改善剤は、有効成分として、オキアミオイルを使用するものである。本発明の動体視力の改善剤によって動体視力が改善される作用機序については検討中であるが、オキアミオイルに含まれる成分の1つであるリン脂質は、アセチルコリンの原料となり、脳に取り込まれやすいため、脳へのリン脂質供給が高くなり、その結果、認知機能の基盤となる注意、集中などに重要な役割を果たす大脳皮質の脳内神経伝達物質であるアセチルコリンの濃度が上昇することによって、コリン作動性神経が賦活され、認知機能が高まることにより、動体視力が改善されることが予想される。
オキアミオイル
本発明の動体視力の改善剤に配合されるオキアミオイルは、オキアミを原料として、これから採取される油状物である。通常用いられている抽出物の調製方法に従って製造することができ、例えば、オキアミを圧縮して粉末にすることでその水分を除去し、該粉末からアルコールを用いて抽出し、その後、アルコール除去等の工程を経て製造することができる。本明細書でいうオキアミとは、軟甲綱 真軟甲亜綱 ホンエビ上目 オキアミ目に属する甲殻類であり、海洋水域にのみ分布し、現在約85種が知られている。具体的には、ナンキョクオキアミ(Euphausia superba)、ツノナシオキアミ(イサダ、Euphausia pacifica)、コオリオキアミ(Euphausia crystallorophias)、マルエリオキアミ(Thysanopoda obtusifrons)、ヒベブトオキアミ(Stylocheiron carinatum)などが例示される。本発明では、特にナンキョクオキアミ、ツノナシオキアミを原料とする、それぞれ、クリルオイル、イサダオイルが安定供給性等の点から好ましく用いられる。本発明の動体視力の改善剤の有効成分であるオキアミオイルとしては、食品衛生上又は薬学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
オキアミオイルは、オメガー3−脂肪酸、リン脂質、及びコリンを主たる成分として含んでいる。
クリルオイルは、上記のとおり、ナンキョクオキアミから抽出される油状物であり、オメガー3−脂肪酸、リン脂質、及びコリンを主たる成分として含んでいる。オメガー3−脂肪酸の大部分は、リン脂質結合型という特殊な形態で存在しており、水との混合が容易で水分散性が高く、体内への吸収効率が良好であるため、トリグリセリドの形態のオメガー3−脂肪酸よりも生物学的利用可能性が高い。また、本発明の動体視力の改善剤の有効成分であるオキアミオイルとしては、食品衛生上又は薬学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
イサダオイルは、主として三陸地域で水揚げされるイサダ(ツノナシオキアミ)から抽出される油状物である。クリルオイル等のオキアミオイルと同様に、オメガー3−脂肪酸、リン脂質、抗酸化物質(アスタキサンチン)、及びコリンを主たる成分として含んでいるが、更に活性成分である8−ヒドロキシエイコサペンタエン酸(8−HEPE)を多く含んでいることが特徴である。8−HEPEはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)を活性化し、脂肪の燃焼を促進することで、肥満を抑制する仕組みが近年解明されている。また、本発明の動体視力の改善剤の有効成分であるイサダオイルとしては、食品衛生上又は薬学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
本発明の動体視力の改善剤には、上記クリルオイルやイサダオイルなどのオキアミオイルの中からいずれか1種を単独で使用してもよいし、その中から2種以上の有効成分を組み合わせて使用してもよい。また、本発明の動体視力の改善剤は、上記有効成分に加えて、他の成分を添加してもよい。他の成分は本発明の効果を奏する限り特に限定されない。
本発明の動体視力の改善剤は、上記有効成分を単独で使用するか、又は他の成分を適宜混合することにより容易に製造される。
本発明の動体視力の改善剤は、動体視力と共に、自動車等の運転技能と関連する反射神経及び条件反応を改善する作用を発揮でき、これによって生活の安全性を向上させる効果が奏される。従って、本発明の動体視力の改善剤は、動体視力の増強剤又は自動車等の運転やスポーツにおける運動能力の改善剤として使用することができる。
本発明の動体視力の改善剤は、経口摂取される形態で、即ち食品や医薬品として使用される。即ち、本発明の動体視力の改善剤は、動体視力の改善用、動体視力の増強用、又は自動車等の運転やスポーツにおける運動能力改善用の食品組成物や医薬組成物として提供される。以下、本発明の動体視力の改善剤の一形態である食品組成物及び医薬組成物について説明する。
食品組成物
食品分野では、本発明の動体視力の改善剤は、上記有効成分を含み、体視力改善効果を奏する食品組成物として提供される。即ち、本発明は、食品の分野において、動体視力の改善用、動体視力の増強用、又は自動車運転やスポーツにおける運動能力改善用と表示された食品組成物を提供するものである。当該食品組成物としては、一般の食品の他、特定保健用食品、栄養補助食品、機能性食品、病者用食品等を挙げることができる。より具体的には、飲料(炭酸飲料、清涼飲料、乳飲料、アルコール飲料、果汁飲料、茶類、栄養飲料等)、粉末飲料(粉末ジュース、粉末スープ等)、菓子類(ガム、キャンディー、クッキー、グミ、ビスケット、ゼリー等)、パン、麺類、シリアル、調味料(ソース、ドレッシング等)、かき氷、アイスクリーム、冷凍食品、レトルト食品、フィルム等を例示できる。また、特定保健用食品や栄養補助食品等の場合であれば、粉末、顆粒、カプセル、トローチ、シロップ、フィルム等の形態のものであってもよい。これらの中で好適なものとして、飲料、ガム、キャンディー、グミ等を挙げることができる。
本発明の動体視力の改善剤を含有する食品組成物において、該食品組成物中の該動体視力の改善剤の配合割合については、該食品組成物の種類、有効成分の種類、対象者の年齢、性別、期待される効果等に応じて、適宜設定することができる。一例として、上記食品組成物の総重量に対して、上記有効成分が総量で1〜99重量%となる割合を挙げることができる。より具体的には、動体視力の改善剤の有効成分がクリルオイルの場合であれば、食品組成物の総重量に対して、該食品組成物に含まれるクリルオイルが例えば1〜70重量%、好ましくは2〜50重量%、更に好ましくは5〜20重量%となる割合を挙げることができる。また、動体視力の改善剤の有効成分がオキアミオイル及びイサダオイル質の場合であれば、食品組成物の総重量に対して、該オキアミオイル及びイサダオイルが例えば1〜70重量%、好ましくは2〜50重量%、更に好ましくは5〜20重量%となる割合を挙げることができる。
動体視力の改善剤を含有する食品組成物の摂取量については、年齢、体重、症状等により異なるが、例えば、成人1日当たりの摂取量として上記有効成分オキアミオイルが1〜10000mgに相当する量を挙げることができる。1mgよりも少ないと、本発明の効果が得られなくなる恐れがあり、一方、10000mgより多くしても得られる効果は特に変わらず、経済的に不利になる。より具体的には、動体視力の改善剤の有効成分がクリルオイルの場合であれば、成人1日当たりの摂取量として、摂取されるクリルオイルが、好ましくは3〜3000mg、より好ましくは3〜1000mg、更に好ましくは50〜300mgに相当する量を挙げることができる。また、動体視力の改善剤の有効成分がイサダオイルの場合であれば、成人1日当たりの摂取量として、該イサダオイルが、好ましくは3〜3000mg、より好ましくは50〜1000mg、更に好ましくは100〜500mgに相当する量を挙げることができる。
医薬組成物
また、医薬分野では、本発明の動体視力の改善剤は、上記有効成分が薬学的に許容される基材や担体と共に製剤化され、動体視力の改善用の医薬組成物として提供される。当該医薬組成物には、必要に応じて、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、湿潤化剤、緩衝剤、保存剤、香料等の薬学的に許容される添加剤を任意に配合してもよい。当該医薬組成物の形態としては、特に制限されるものではないが、一例として、フィルム剤、トローチ、散剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤、流エキス剤等を挙げることができる。これらの中で好適なものとして、錠剤及びカプセル剤を挙げることができる。
当該医薬組成物の投与量については、有効成分の種類、投与対象者の年齢や体重、症状、投与回数等によって異なり一律に規定することはできないが、例えば、成人1日当たりの摂取量として上記有効成分オキアミオイルが1〜10000mgに相当する量を挙げることができる。1mgよりも少ないと、本発明の効果が得られなくなる恐れがあり、一方、10000mgより多くしても得られる効果は特に変わらず、経済的に不利になる。より具体的には、動体視力の改善剤の有効成分がクリルオイルの場合であれば、成人1日当たりの医薬組成物の投与量として、投与されるクリルオイルが、好ましくは3〜3000mg、より好ましくは3〜1000mg、更に好ましくは50〜300mgに相当する量を挙げることができる。また、動体視力の改善剤の有効成分がイサダオイルの場合であれば、成人1日当たりの医薬組成物の投与量として、イサダオイルが、好ましくは3〜3000mg、より好ましくは50〜1000mg、更に好ましくは100〜500mgに相当する量を挙げることができる。
当該医薬組成物の投与回数については、有効成分の種類、投与対象者の年齢や体重、症状、該医薬組成物の1回当たりの投与量等に応じて適宜設定できる。当該医薬組成物の1日当たりの投与回数の一例として、1〜5回を挙げることができる。なお、当該医薬組成物における上記有効成分の配合割合については、該医薬組成物の形態や前記投与量等に応じて適宜設定することができる。
2.動体視力の改善方法
前述するように、クリルオイルやイサダオイルなどのオキアミオイルには、経口摂取されることにより動体視力を改善する作用がある。故に、本発明は、更に、前記動体視力の改善剤の有効量を、動態視力の改善が望まれるヒトに摂取させることを特徴とする、動体視力の改善方法を提供する。
当該改善方法において、使用するクリルオイル、オキアミオイル及びイサダオイルの種類、これらの摂取有効量、1日当たりの摂取回数等については、前記動体視力の改善剤の項に記載の通りである。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[動体視力の改善効果評価試験]
以下に記載の方法に従って、動体視力の改善効果評価試験を行った。
<製剤の調製>
常法に従って、下記処方の製剤(実施処方例、及び比較処方例)を調製した。
(実施例)
実施処方例:(クリルオイル含有ハードカプセル製剤;9粒中(1日の摂取量)に含まれる主な栄養成分とその量について以下に記す。)
栄養成分 成分量
クリルオイル 2,520 mg
(比較例)
比較処方例:(トリグリセリド含有ハードカプセル製剤;9粒中(1日の摂取量)に含まれる主な栄養成分とその量について以下に記す。)
栄養成分 成分量
トリグリセリド 2,520 mg
<被験者の選択>
本試験の被験候補者に対して、同意取得後、事前検診として、視覚機能検査、アンケート及び問診を行い、健康状態を確認した。その後、裸眼又は眼鏡装着時の静止視力が1.0以上で動体視力KVAが0.3以上である健常成人10名を本試験の被験者として採用した。
<製剤の投与>
被験者を無作為に実施処方例製剤摂取群(5名)及び比較処方例製剤摂取群(5名)の2群に分け、被験者に、各製剤を1日3回に分けて、毎食後に3粒(1日計9粒)を2019年6月から同年8月までの連続する35日間(5週間)にわたり継続摂取させた。
<動体視力の評価>
製剤の摂取前(摂取開始前日及び摂取開始当日)並びに摂取後(摂取最終日及びその翌日)に、日内変動及び日間変動を考慮して安静時の動体視力(KVA)を測定した。
なお、KVAの測定は、以下の方法に従って行った。
KVAの測定
測定機器: 動体視力計AS-4C Kinetic Vision Tester(興和株式会社製)
自動測定装置: 動体視力計オプションAS-4C-CB
視力値: 0.1〜1.6
表示: ランドル環
視標輝度: 160cd/m±16cd/m
被験者の眼へ50m先から30km/hで近づいてくるランドル環を見させ、視認しうる最も遠い距離を測定する。ランドル環の切れ目が分かった時、被験者は手元のスイッチを押し、切れ目の方向(上、下、左、右)を答える。デジタル表示された動体視力KVAの数値を記録用紙に記載し、検査成績とする。
<結果>
実施例及び比較例について、製剤摂取前及び摂取後の動体視力KVAの検査結果を表1に示す。また、実施例及び比較例について、製剤摂取前及び摂取後における動体視力KVAの検査結果(平均値)を図1に示す。なお、図1において、縦軸は動体視力KVAの検査値の摂取前後の変化値を表す。
上記検査の結果、実施処方例製剤の摂取前及び摂取後を対比すると、摂取後において、動体視力が統計学的有意に増強されることが確認された(図1)。また、実施処方例製剤の摂取後では、比較処方例製剤の摂取後に対し、動体視力が統計学的有意に増強されることが確認された(図1)。
Figure 0006732197
本発明の動体視力の改善剤によれば、動体視力に対して優れた改善効果を奏するので、自動車やバイク等の運転技能やスポーツ技能(特に動体視力が求められる野球、テニス、卓球等)を改善することが可能となる。
また、本発明の動体視力の改善剤は、食品や医薬品の形態で提供できるので、動体視力を改善する手段を多岐にわたり提供できるという利点がある。

Claims (4)

  1. オキアミオイルを有効成分とする動体視力の改善剤。
  2. オキアミオイルが、クリルオイル又はイサダオイルである請求項1に記載の動体視力の改善剤。
  3. 動体視力の改善剤が、動体視力の改善用の食品組成物である、請求項1又は2に記載の動体視力の改善剤。
  4. 動体視力の改善剤が、動体視力の改善用の医薬組成物である、請求項1に記載の動体視力の改善剤。
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