JP6732124B2 - 通信装置、通信方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置、通信方法及びプログラムに関する。
他の装置と通信して動作する通信装置が普及している。例えば、空調システムを構成する空調機としての室内機と室外機とが互いに通信することで、室内機及び室外機を連携して動作させる技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1には、電源線、通信線及び共用線を含む3芯のケーブルにより室内機と室外機とを接続するシステムについて記載されている。このシステムでは、電源線及び共用線を介して空調機に電力が供給されるとともに、通信線及び共用線を介して空調機が互いに通信する。
特開平08−271022号公報
特許文献1に記載のシステムでは、空調機を接続するケーブルが長くなると、電源電圧が線間容量により通信線に誘導されて誘導ノイズが生じ、これにより正常に通信することができなくなるおそれがあった。すなわち、特許文献1に記載の技術を通信装置同士の通信に適用した場合に、誘導ノイズにより通信品質が低下するおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、通信の品質を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の通信装置は、電源線と信号線と共用線 とを介して他の通信装置に接続される通信装置であって、電源線に接続するための第1端子と共用線に接続するための第2端子との間に印加される交流電圧の位相を検出する検出手段と、検出手段によって検出される位相が特定の範囲内にあるときを除いて、信号線と共用線とを含む回路の開閉によって生成される電流信号の送信と受信との少なくとも一方を実行することで他の通信装置と通信する通信手段と、を備え、特定の範囲は 、基準値より大きい誘導電流が交流電圧によって信号線に流れる範囲である。
本発明によれば、交流電圧の位相が特定の範囲内にあるときを除いて、電流信号の送信と受信との少なくとも一方が実行される。ここで、特定の範囲は、基準値より大きい誘導電流が交流電圧によって信号線に流れる範囲である。このため、誘導ノイズが生じる期間を除外して、通信装置による通信が実行されることとなる。これにより、通信の品質を向上させることができる。
実施の形態1に係る通信システムの概略的な構成を示す図 実施の形態1に係る通信装置の構成を示す図 検出部の構成を示す図 通信部の構成を示す第1の図 通信部の構成を示す第2の図 電流信号について説明するための図 誘導ノイズについて説明するための図 位相が特定の範囲内にあるときに通信する場合を示す図 実施の形態2に係る通信装置の構成を示す図 範囲テーブルの一例を示す図 特定の範囲の調整処理を示すフロー図 変形例に係る通信システムの概略的な構成を示す図 通信装置のコンピュータとしての構成を示す図
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
実施の形態1.
図1には、本実施の形態に係る通信システム100の構成が示されている。通信システム100は、2以上の空調装置が信号を送信したり受信したりすることで通信する空調システムである。通信システム100は、通信を行う期間を特定の期間に限定することで通信品質を向上させる。
なお、通信システム100は、2以上の装置が通信する他のシステムであってもよい。例えば、通信システム100は、テレビジョン受像器と録画装置とが通信する映像システムであってもよいし、記憶装置とアンプリファイアとが通信する音響システムであってもよい。
本実施の形態に係る通信システム100は、室外機である通信装置200と、室内機である通信装置300,400,500と、を有している。通信装置200は、ケーブル110を介して通信装置300,400,500それぞれと接続される。
ケーブル110は、交流電源11から供給される電源電力を、通信装置200から受けて通信装置300,400,500それぞれに供給する。また、ケーブル110は、通信装置200と通信装置300,400,500それぞれとがシリアル通信をするための電流信号を伝送する。ケーブル110による電流信号の伝送により、通信装置200と通信装置300,400,500とは、協働して空調運転を行う。なお、通信装置300は、通信装置400,500と直接通信することはないが、通信装置200を中継して通信装置400,500と間接的に通信することで通信装置400,500と協働して運転を行ってもよい。
ケーブル110は、複数の配線と、絶縁体の被覆と、を含む。本実施の形態に係るケーブル110は、電源電力を供給するための電源線111と、電源電力の供給及び電流信号の伝送の双方に用いられる共用線112と、電流信号を伝送するための信号線113と、を有する3芯のケーブルである。
電源線111は、通信装置200と通信装置300とを接続する電力線であって、その途中で分岐して通信装置400,500と接続される。共用線112は、通信装置200と通信装置300とを接続する配線であって、その途中で分岐して通信装置400,500と接続される。信号線113は、通信装置200と通信装置300とを接続する通信線であって、その途中で分岐して通信装置400,500と接続される。
電源線111と共用線112との間には、交流電源11の交流電圧が通信装置300,400,500の電源電圧として印加される。電源線111と共用線112とは、通信装置300,400,500に電力を供給するための回路を構成する。また、共用線112と信号線113とは、通信装置200と通信装置300,400,500との間で電流信号を伝送するための回路を構成する。共用線112と信号線113とによって構成される回路は、シリアル通信をするための、いわゆるカレントループに相当する。以下では、共用線112と信号線113とによって構成される回路を信号回路という。電流信号は、信号回路に流れる電流の波形パターンに対応する。
図2には、通信装置200及び通信装置300が通信するための構成が示されている。なお、図2では、通信装置300,400,500を代表して通信装置300のみが示されている。通信装置400,500は、通信装置300と同等の構成を有している。また、図2では、通信装置200,300が空調運転を実行するための冷媒ポンプ、膨張弁、及び熱交換器を含む冷媒回路、並びに送風機に代表される構成は、省略されている。
通信装置200は、交流電源11から供給される電源電力を消費して稼働する。通信装置200は、図2に示されるように、電源線111に接続するための第1端子201と、共用線112に接続するための第2端子202と、信号線113に接続するための第3端子203と、通信装置300との間で伝送される電流信号を生成するための電源部210と、電源電圧の位相を検出する検出部220と、通信装置300と通信するための通信部230と、抵抗241と、逆流防止用のダイオード242と、を有している。第1端子201と第2端子202とはそれぞれ、交流電源11に接続され、第1端子201と第2端子202との間には、交流電源11の電源電圧が印加される。
なお、図2において細い実線は配線を示し、破線は通信線を示す。また、図2中の白抜き矢印は、電流信号の経路を示している。
電源部210は、ブリッジ回路に代表される整流回路を含んで構成される。電源部210は、第1端子201及び第2端子202に接続される。電源部210は、交流電源11によって供給される電源電力から、電流信号を生成するための直流電力を生成する。電源部210は、信号回路に電流を流すための直流電源に相当する。電源部210は、抵抗241、ダイオード242及び通信部230を介して第3端子203に接続され、電流信号を第2端子202から第3端子203へ伝送させる。
検出部220は、通信装置200の検出手段として機能する。検出部220の一端は、第1端子201に接続され、検出部220の他端は、第2端子202に接続される。検出部220は、交流電源11から通信装置300へ供給される電源電力の位相を検出する。すなわち、検出部220は、第1端子201と第2端子202との間に印加される電圧の位相を検出することで、電源線111と共用線112との間に印加される電圧の位相を検出する。検出部220によって検出された位相は、通信部230による通信に用いられる。
本実施の形態に係る検出部220は、図3に示されるように、電源電圧が正値及び負値のいずれか一方から他方へ変化する際にゼロの値を通過するタイミングを検出するゼロクロス検出モジュール221と、ゼロクロス検出モジュール221によって検出されたタイミングの間隔から電源電圧の周波数を判定する周波数判定モジュール222と、ゼロクロス検出モジュール221によって検出されたタイミングと周波数判定モジュール222によって判定された周波数とから現在の位相を算出する位相算出モジュール223と、を有している。
ゼロクロス検出モジュール221は、いわゆるゼロクロス回路を含んで構成される。周波数判定モジュール222及び位相算出モジュール223は、MPU(Micro Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)を含んで構成される。位相算出モジュール223によって算出される現在の位相が、検出部220によって検出される位相として扱われる。
例えば、交流電源11の周波数が50Hzである場合には、ゼロクロス検出モジュール221は、電圧がゼロVになるタイミングを10ms毎に検出する。ゼロクロス検出モジュール221によって10ms毎に検出されたタイミングが周波数判定モジュール222に通知されると、周波数判定モジュール222は、電源電圧の周期が20msであって、周波数が50Hzであると判定する。
そして、ゼロクロス検出モジュール221によって最後に検出されたタイミングから5ms経過しているときに、位相算出モジュール223は、周波数判定モジュール222から通知された50Hzという周波数から、現在の位相が90°又は270°であると算出する。また、位相算出モジュール223は、最初に位相を算出した以降は、前回算出した位相に基づいて新たに位相を算出する。すなわち、位相算出モジュール223は、90°と判定してから10msだけ経過した時点では現在の位相を270°と判定し、270°と判定してから10msだけ経過した時点では現在の位相を90°と判定する。初回に算出される位相は、一般的には一意に決定できないが、予め定められた基準に従っていずれか1つの位相を決定してよい。このような位相の決定により位相算出モジュール223が位相を算出しても、通信部230による通信に支障はない。
なお、本実施の形態にかかるゼロクロス検出モジュール221は、電源電圧が正値から負値に変化するときのタイミングと、電圧が負値から正値に変化するときのタイミングとを区別していないが、これらのタイミングを区別してもよい。タイミングが区別される場合には、位相算出モジュール223が位相を一意に決定することができる。
また、ゼロクロス検出モジュール221は、電源電圧が正値から負値に変化するときのタイミングと、負値から正値に変化するときのタイミングとのいずれか一方のみを検出してもよい。これらのタイミングのいずれか一方のみが検出される場合には、位相算出モジュール223が位相を一意に決定することができる。
また、通信装置200が使用される地域において電源周波数が統一されている場合には、周波数判定モジュール222を省略して検出部220を構成してもよい。
図2に戻り、通信部230は、通信装置200の通信手段として機能する。通信部230は、送信すべき電流信号に対応する信号を送信モジュール232に出力する送信処理モジュール231と、送信処理モジュール231の出力に応じて電流信号を通信装置300に送信する送信モジュール232と、受信された電流信号に対応する信号が入力される受信処理モジュール233と、通信装置300から受信した電流信号に対応する信号を受信処理モジュール233に出力する受信モジュール234と、を有している。通信部230の詳細な構成について、図4を用いて説明する。
送信処理モジュール231は、本実施の形態では、MPU及びRAMを含んで構成される。送信処理モジュール231は、通信装置300に送信すべきデータに基づいて送信モジュール232を制御する。また、送信処理モジュール231は、検出部220の検出結果に基づいて、ゼロ及び1の2値の系列であるデータを示す電流信号が送信されるタイミングを制御する。
詳細には、送信処理モジュール231は、2値の系列であるデータのうち、ゼロを送信する期間では送信モジュール232にローレベルの信号を出力して、1を送信する期間では送信モジュール232にハイレベルの信号を出力する。また、送信処理モジュール231は、検出部220によって検出される位相が特定の範囲に属する期間を、データを構成する値のいずれにも対応しない期間として、この期間には、ローレベル、ハイレベル又はその他の無効な信号を送信モジュール232に出力する。換言すると、送信処理モジュール231は、電源電圧の位相が特定の範囲内にあるときには、電流信号の送信を許可することなく禁止する。
送信モジュール232は、信号回路を開閉させることにより電流信号を生成する。送信モジュール232は、フォトカプラを構成するフォトダイオード271及びフォトトランジスタ272と、フォトダイオード271とグランドとを接続する抵抗273と、を有している。フォトダイオード271のアノードは、送信処理モジュール231に接続され、フォトダイオード271のカソードは、抵抗273に接続される。フォトトランジスタ272のコレクタ端子は、ダイオード242に接続され、フォトトランジスタ272のエミッタ端子は、受信モジュール234を構成するフォトダイオード276に接続される。
送信モジュール232は、上述の構成を有することにより、電流信号の経路となる信号回路を開閉させて、電流路の導通と遮断とを切り替える。詳細には、送信処理モジュール231がハイレベルの信号を出力している場合には、フォトダイオード271が発光し、この光を受光したフォトトランジスタ272のコレクタ端子とエミッタ端子との間の電流路が導通することにより、信号回路に電流が流れる。信号回路に電流が流れる状態は、送信される2値のデータのうち1に対応する。一方、送信処理モジュール231がローレベルの信号を出力している場合には、フォトダイオード271が発光せず、フォトトランジスタ272のコレクタ端子とエミッタ端子との間の電流路が遮断されるため、信号回路に電流は流れない。信号回路に電流が流れない状態は、送信される2値のデータのうちゼロに対応する。すなわち、電流信号は、信号回路に電流が流れないゼロの状態と、信号回路に電流が流れる1の状態と、を含む時系列のデータに相当する。
なお、検出部220によって検出される位相が特定の範囲内にある期間においても、送信モジュール232は、信号回路を導通又は遮断させるため、1又はゼロに対応する状態を作り出すこととなる。しかしながら、この期間では、送信モジュール232は、実質的に有効な電流信号を送信することなく、無効な信号を送信することとなる。
受信処理モジュール233は、本実施の形態では、MPU及びRAMを含んで構成される。受信処理モジュール233は、受信モジュール234によって受信された電流信号に対応する信号を受信モジュール234から取得する。また、受信処理モジュール233は、検出部220の検出結果に基づいて、ゼロ及び1の2値の系列であるデータを示す電流信号を受信するタイミングを制御する。
詳細には、受信処理モジュール233は、受信モジュール234からハイレベルの信号が出力されたときに、電流信号を構成する1の値を受信したと判断して、受信モジュール234からローレベルの信号が出力されたときに、電流信号を構成するゼロの値を受信したと判断する。ただし、受信処理モジュール233は、検出部220によって検出される位相が特定の範囲に属する期間では、電流信号を受信していないと判断する。換言すると、受信処理モジュール233は、電源電圧の位相が特定の範囲内にあるときには、取得した信号を破棄して、電流信号が受信されていないと判断する。
なお、受信処理モジュール233が電流信号の受信を無効とする特定の範囲は、通常、送信処理モジュール231が電流信号の送信を無効とする特定の範囲に等しい。
受信モジュール234は、フォトカプラを構成するフォトトランジスタ275及びフォトダイオード276と、フォトトランジスタ275とグランドとを接続する抵抗277と、を有している。フォトトランジスタ275のコレクタ端子は、定電圧源274に接続され、フォトトランジスタ275のエミッタ端子は、抵抗277及び受信処理モジュール233に接続される。フォトダイオード276のアノードは、フォトトランジスタ272に接続され、フォトダイオード276のカソードは、第3端子203に接続される。
受信モジュール234は、上述の構成を有することにより、信号回路の開閉により生成された電流信号を受信する。詳細には、受信モジュール234は、信号回路に流れる電流の有無を検知して、検知結果を示す信号を受信処理モジュール233に出力する。より詳細には、信号回路に電流が流れている場合には、フォトダイオード276が発光し、この光を受光したフォトトランジスタ275のコレクタ端子とエミッタ端子との間の電流路が導通することにより、受信処理モジュール233には、定電圧源274と抵抗277の抵抗値とに応じた電圧が印加されることで、ハイレベルの信号が入力される。受信処理モジュール233に入力されるハイレベルの信号は、電流信号を構成する2値のデータのうち1に対応する。一方、信号回路に電流が流れていない場合には、フォトダイオード276が発光せず、フォトトランジスタ275のコレクタ端子とエミッタ端子との間の電流路が遮断されるため、受信処理モジュール233には、ゼロVの電圧が印加されることで、ローレベルの信号が入力される。受信処理モジュール233に入力されるローレベルの信号は、電流信号を構成する2値のデータのうちゼロに対応する。
抵抗241の一端は、電源部210に接続され、他端は、ダイオード242に接続される。抵抗241の値は、電流信号の電流値に応じて設定される。電流信号の電流値は、例えば10mAである。ダイオード242のアノードは、抵抗241に接続され、ダイオード242のカソードは、フォトトランジスタ272に接続される。ダイオード242は、誤接続に代表される場合に信号回路に生じる逆電流を防止するために配置される。
図2に戻り、通信装置300は、交流電源11から電源線111及び共用線112を介して供給される電源電力を消費して稼働する。通信装置300は、電源線111に接続するための第1端子301と、共用線112に接続するための第2端子302と、信号線113に接続するための第3端子303と、電源電圧の位相を検出する検出部320と、通信装置200と通信するための通信部330と、抵抗341と、逆流防止用のダイオード342と、を有している。第1端子301と第2端子302との間には、交流電源11の電源電圧が印加される。
検出部320の一端は、第1端子301に接続され、検出部320の他端は、第2端子302に接続される。検出部320は、交流電源11から供給される電源電力の位相を検出する。すなわち、検出部320は、第1端子301と第2端子302との間に印加される電圧の位相を検出する。検出部320によって検出された位相は、通信部330による通信に用いられる。検出部320は、図3に示されるように、検出部220と同等の構成を有している。
通信部330は、送信処理モジュール331と、送信モジュール332と、受信処理モジュール333と、受信モジュール334と、を有している。図5に示されるように、送信処理モジュール331は、通信部230の送信処理モジュール231と同等に構成され、送信モジュール332は、通信部230の送信モジュール232と同等に構成され、受信処理モジュール333は、通信部230の受信処理モジュール233と同等に構成され、受信モジュール334は、通信部230の受信モジュール234と同等に構成される。
送信処理モジュール331は、検出部320によって検出される電源電圧の位相が特定の範囲内にあるときには、電流信号の送信を許可することなく禁止する。受信処理モジュール333は、電源電圧の位相が特定の範囲内にあるときには、受信モジュール334から取得した信号を破棄して、電流信号が受信されていないと判断する。送信処理モジュール331が電流信号の送信を無効とする特定の範囲は、通信装置200の受信処理モジュール233が電流信号の受信を無効とする特定の範囲に等しくなるように、予め設定される。また、受信処理モジュール333が電流信号の受信を無効とする特定の範囲は、通信装置200の送信処理モジュール231が電流信号の送信を無効とする特定の範囲に等しくなるように、予め設定される。
送信モジュール332は、フォトカプラを構成するフォトダイオード371及びフォトトランジスタ372と、フォトダイオード371とグランドとを接続する抵抗373と、を有している。フォトダイオード371のアノードは、送信処理モジュール331に接続され、フォトダイオード371のカソードは、抵抗373に接続される。フォトトランジスタ372のコレクタ端子は、ダイオード342に接続され、フォトトランジスタ372のエミッタ端子は、受信モジュール334を構成するフォトダイオード376に接続される。
受信モジュール334は、フォトカプラを構成するフォトトランジスタ375及びフォトダイオード376と、フォトトランジスタ375とグランドとを接続する抵抗377と、を有している。フォトトランジスタ375のコレクタ端子は、定電圧源374に接続され、フォトトランジスタ375のエミッタ端子は、抵抗377及び受信処理モジュール333に接続される。フォトダイオード376のアノードは、フォトトランジスタ372に接続され、フォトダイオード376のカソードは、第2端子302に接続される。
抵抗341の一端は、第2端子302に接続され、他端は、ダイオード342に接続される。抵抗341の値は、電流信号の電流値に応じて設定される。ダイオード342のアノードは、抵抗341に接続され、ダイオード342のカソードは、送信モジュール332のフォトトランジスタ372に接続される。ダイオード342は、誤接続に代表される場合に信号回路に生じる逆電流を防止するために配置される。
図2に示されるように、信号回路は、電源部210、抵抗241、ダイオード242、通信部230の送信モジュール232及び受信モジュール234、第3端子203、信号線113、第3端子303、抵抗341、ダイオード342、通信部330の送信モジュール332及び受信モジュール334、第2端子302、共用線112、及び第2端子202をこの順で接続する回路である。
通信装置200,300はそれぞれ、電流信号の送信及び受信の双方を実行する機能を有しているため、双方向通信を行う。ただし、通信装置200,300は、電流信号を伝送するための信号回路を共有しているため、いわゆる半二重通信に相当する通信を行う。例えば通信装置200から通信装置300に電流信号を送信する際には、通信装置300の送信処理モジュール331が送信モジュール332の電流路を導通状態として、送信モジュール232から送信された電流信号を受信モジュール334が受信する。
通信装置200,300が送受信を切り替えるタイミングは、予め規定されたプロトコルに従う。例えば、交流電源11から電源電力が供給されてから、通信装置200が予め定められたビット数の電流信号を予め定められた通信速度で送信するとともに通信装置300が電流信号を受信する。その次に、通信装置300が電流信号を送信するとともに通信装置200が受信する。予め定められたビット数は、例えば1kbps又は10kbpsであって、予め定められたビット数は、例えば8bit又は64bitである。
続いて、通信装置200,300間で伝送される電流信号について、図6を用いて説明する。図6には、交流電源11から供給される電源電圧、この電源電圧の位相、通信装置200から送信される電流信号、通信装置300の受信モジュール334の入力、及び、通信装置300によって受信される電流信号のそれぞれの波形が共通の時間軸で示されている。なお、図6に示される波形のうち受信モジュール334の入力は、信号回路に流れる電流に等しい。
図6に示される例では、「1010・・・0101」というデータを示す電流信号が送信される。送信される電流信号は、「1」に対応する矩形波と「0」に対応する値がゼロの波形とが組み合わされたパターンとなる。しかしながら、電源電圧の正負が逆転する時刻の近傍の期間では、電源線111及び共用線112に流れる電流が大きく変化するため、共用線112及び信号線113を含む信号回路に誘導電流が生じ、電流信号に誘導ノイズが加わることとなる。このため、受信モジュール334に入力される信号の波形は、送信されたパターンに誘導ノイズが重なった波形となっている。
ここで、誘導ノイズが発生する特定の期間T1,T2では、送信モジュール232が1又はゼロのデータに対応する電流信号を送信せず、受信処理モジュール333が電流信号を受信しない。誘導ノイズが発生する特定の期間T1,T2は、電源電圧の位相が特定の範囲R1,R2内にある期間である。このため、通信部230,330は、検出部220,320によって検出される位相が特定の範囲R1,R2内にあるときを除いて送信と受信との少なくとも一方を実行する。なお、図6に示される例では、特定の範囲R1は、170°から190°までの範囲であり、特定の範囲R2は、350°から10°までの範囲である。
位相が属する特定の範囲、及び時刻が属する特定の期間と、誘導ノイズとの関係について、図7を用いてさらに説明する。図7には、電源電圧の位相、及び受信モジュール334の入力それぞれの波形が共通の時間軸で示されている。ただし、受信モジュール334の入力については、送信モジュール232によって生成された電流の波形を実線で示し、誘導ノイズの波形を破線で示している。また、図7では、図6に示される特定の範囲R1,R2を代表して特定の範囲R2のみが示されており、図6に示される特定の期間T1,T2を代表して特定の期間T2のみが示されている。
図7に示されるように、誘導ノイズは、特定の期間T2以外でも生じている。ただし、特定の期間T2では、通信エラーが一定の確率で生じる基準値V1より大きな誘導ノイズが生じる。ここで、基準値V1は、1というデータを示す電流の値の半分の値である。なお、図7に示される例では、1というデータを示す電流の値は10mAであり、基準値V1は5mAである。また、通信を頑健にするためのマージンを考慮して、通信エラーが一定の確率で生じる値より小さな値を基準値V1としてもよい。図7に示される例では、基準値V1を3mAとしてもよい。
また、特定の期間T2は周期的に開始及び終了するが、すべての特定の期間T2において基準値V1より大きい誘導ノイズが生じるとは限らない。誘導ノイズの大きさは、通信装置300が消費する電力に応じて時々刻々と変化するが、その上限値の推移は、通信装置300の定格電力、並びに、通信装置300及びケーブル110のインピーダンスに代表されるパラメータに応じたものとなる。したがって、特定の期間T2は、発生し得る誘導ノイズの上限値が基準値V1より大きい期間といえる。
すなわち、特定の範囲R2は、基準値V1より大きい誘導電流が信号回路に流れる範囲である。換言すると、特定の範囲R2は、基準値V1より大きい値を上限とする誘導電流が信号回路に流れる範囲である。
なお、図6,7では説明の理解のため、特定の期間T1,T2は、電源電圧がゼロVを通過する時刻を含んでいたが、これには限定されない。通信装置300及びケーブル110のインピーダンスに応じて、特定の期間T1,T2は、図6,7に示される例とは異なる範囲となる。例えば、特定の期間T1,T2は、10°から20°までの特定の範囲R1、及び190°から200°までの特定の範囲R2それぞれに対応する期間となる場合もある。
以上、説明したように、本実施の形態に係る通信システム100では、位相が特定の範囲に属するときを除いて、通信装置200,300が通信する。この特定の範囲では、比較的大きな誘導電流が信号回路に流れるため、図8に示されるように、通信エラーが生じ得る。
図8には、特定の期間T1,T2において電流信号を送信して受信する場合を示している。図8に示される例では、特定の期間T1では1という値を示す電流信号が送信され、特定の期間T2ではゼロという値を示す電流信号が送信されている。そして、特定の期間T1,T2で信号回路に流れる電流の波形は誘導ノイズの影響で歪み、受信処理モジュール333によって受信される電流信号は、特定の期間T1ではゼロとなり、特定の期間T2では1となっている。つまり、通信装置200,300の間における通信で符号誤りが生じている。
上述のように、特定の期間T1,T2において必ずしも大きな誘導ノイズが生じるとは限らないため、特定の期間T1,T2において電流信号の送受信をして、誘導ノイズによる符号誤りが発生した場合に備えて電流信号に誤り検出符号を含めることが考えられる。しかしながら、符号誤りがほとんど発生しない場合であっても、伝送すべきデータに誤り検出符号を含めると、実質的な通信速度が低下してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る通信システム100は、図6に示されるように、特定の期間T1,T2において通信をしない。すなわち、通信システム100は、特定の期間T1,T2とは異なる期間に限って通信をする。換言すると、通信システム100は、位相が特定の範囲R1,R2内にあるときには通信をしない。すなわち、通信システム100は、位相が特定の範囲R1,R2内にあるときを除外して通信をする。これら特定の期間T1,T2及び特定の範囲R1,R2は、符号誤りが生じ得る基準値V1より大きな誘導電流が信号回路に流れる期間及び範囲として規定される。したがって、通信システム100は、交流電源11から供給される交流電圧によって発生する誘導ノイズの影響を排除して通信する。これにより、ケーブル110の長さが長いときにも、誘導ノイズの影響を受けることなく信頼性の高い通信を実現することができ、通信品質を向上させることができる。
実施の形態2.
続いて、実施の形態2について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。本実施の形態に係る通信システム100は、特定の範囲を調整する点で、実施の形態1に係るものと異なっている。
本実施の形態では図9に示されるように、通信装置200が記憶部250を有し、通信装置300が記憶部350を有している。記憶部250,350はそれぞれ、フラッシュメモリに代表される不揮発性メモリを含んで構成される。
記憶部250,350はそれぞれ、図10に示される範囲テーブル251を記憶している。範囲テーブル251は、位相の範囲を示す複数のデータの集合である。本実施の形態では、位相の範囲には、iを1からmまでの整数として、R(i)というラベルが付されている。範囲テーブル251は、iの値が大きくなるほど範囲R(i)の幅が大きくなるように予め設定されている。範囲R(1)は、特定の範囲の初期値であり、十分なノイズ耐性を備える範囲である。また、範囲R(m)は、最小の特定の範囲である。図10において「−−」と示される範囲R(m)は、特定の範囲の幅がゼロであって、実質的に特定の範囲が無いことを示している。整数mの値は任意であって、例えば7,10,30である。
続いて、本実施の形態に係る特定の範囲の調整処理について、図11を用いて説明する。図11に示される処理は、特定の範囲を一定時間毎に変化させて、範囲を変更する度に複数回の通信を実行して、通信エラーが発生しない最小の特定の範囲を選択する処理である。以下では、通信装置200が主体となって特定の範囲を調整する例について説明する。この処理は、交流電源11から通信装置200,300に電源電圧が供給されると開始される。すなわち、通信システム100は、その立ち上げ時に調整処理を実行する。
特定の範囲の調整処理では、通信装置200が、変数iに1を代入する(ステップS1)。具体的には、送信処理モジュール231が、RAM上に格納されている変数iの値に初期値として1を代入する。以下の処理においても、特定の範囲の調整処理を実行する主体は、主として送信処理モジュール231であるが、適宜、通信装置200が実行するものとして説明する。
次に、通信装置200は、特定の範囲を範囲R(i)に設定し、位相が範囲R(i)内にあるときを除いて電流信号をN回送信する(ステップS2)。iが初期値であれば、誘導ノイズが発生する範囲を含む大きな範囲R(1)内に位相が属するときを除外して、通信装置200は、電流信号を確実にN回送信する。Nの値は予め規定され、例えば5又は10である。また、ステップS2にて送信される電流信号は、通信装置300に対して応答を要求するデータである。この要求に対する応答の有無、又は応答の内容に基づいて、通信エラーの有無が判断される。
なお、通信装置300は、電源が投入されたときに、特定の範囲を初期値である範囲R(1)に設定する。
次に、通信装置200は、一定時間だけ待機する(ステップS3)。一定時間は、例えば10ms又は100msである。
次に、通信装置200は、通信エラーが発生したか否かを判定する(ステップS4)。例えば、通信装置200は、ステップS2にてN回だけ送信した電流信号に対する応答のうち少なくとも1つを、ステップS3にて待機している間に対向装置である通信装置300から得られなかった場合に、通信エラーが発生したと判定する。
通信エラーが発生していないと判定した場合(ステップS4;No)、通信装置200は、変数iが予め規定された整数m以上であるか否かを判定する(ステップS5)。変数iが整数m以上であると判定した場合(ステップS5;Yes)、通信装置200は、特定の範囲の調整処理を終了する。
一方、変数iが整数m以上ではないと判定した場合(ステップS5;No)、通信装置200は、位相が範囲R(i)内にあるときを除いて、特定の範囲を範囲R(i+1)に変更することを通信装置300に通知する(ステップS6)。具体的には、通信装置200は、特定の範囲の幅を1段階だけ小さくすることを示す電流信号を通信装置300に送信する。これにより、通信装置300は、特定の範囲をR(i+1)に設定する。
次に、通信装置200は、変数iを1だけ増加させる(ステップS7)。その後、通信装置200は、ステップS2以降の処理を繰り返す。
ステップS4にて、通信エラーが発生したと判定した場合(ステップS4;Yes)、通信装置200は、特定の範囲を範囲R(i−1)に設定し、位相が範囲R(1)内にあるときを除いて、特定の範囲を範囲R(i−1)に変更することを通信装置300に通知する(ステップS8)。具体的には、通信装置200は、特定の範囲の幅を1段階だけ大きくすることを示す電流信号を通信装置300に送信する。これにより、通信装置300は、特定の範囲をR(i−1)に設定する。ただし、変数iが1である場合には、通信装置200は、特定の範囲を変更することなく範囲R(1)に設定したままにする。この場合には、通信装置200は、通信システム100の管理者に対して通信エラーの発生を回避することが困難である旨を通知してもよい。
その後、通信装置200は、特定の範囲の調整処理を終了する。通信装置200は、処理を終了する際には、設定された特定の範囲に位相が属するときを除いて、処理の終了を示す電流信号を通信装置300に送信する。
以上、説明したように、本実施の形態に係る通信システム100によれば、通信を無効とする特定の範囲の大きさが調整される。このため、特定の範囲を過剰に大きく設定することを回避することができる。したがって、通信システム100は、必要なノイズ耐性を維持しつつ効率のよい通信をすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、交流電源11から供給される電力が通信装置200を介して通信装置300,400,500に供給されたが、これには限定されない。例えば、交流電源11から供給される電力が通信装置300を介して通信装置200,400,500に供給されてもよい。また、図12に示されるように、通信装置200と通信装置300,400,500の間に交流電源11を配置して、交流電源11から交流電力を通信装置200,300,400,500それぞれに供給してもよい。すなわち、電源線111及び共用線112は、通信装置200,300,400,500の少なくとも1つに交流電力を供給すればよい。
また、上記実施の形態にて、通信装置200,300が双方向通信をする例を説明したが、これには限定されない。例えば、受信処理モジュール233及び受信モジュール234を省いて通信装置200を構成するとともに、送信処理モジュール331及び送信モジュール332を省いて通信装置300を構成してもよい。この場合には、通信装置200から通信装置300に電流信号が一方向に伝送されることとなる。また、送信処理モジュール231及び送信モジュール232を省いて通信装置200を構成するとともに、受信処理モジュール333及び受信モジュール334を省いて通信装置300を構成してもよい。この場合には、通信装置300から通信装置200に電流信号が一方向に伝送されることとなる。
また、特定の範囲の調整は、上記実施の形態2にて説明したものに限定されない。例えば、記憶部250,350を省いて通信装置200,300を構成して、予め定められた手順に従って特定の範囲を任意の範囲に調整してもよい。また、特定の範囲の調整処理を、電源の投入時に限らず、通信システム100の管理者によって指示された任意のタイミングで実行してもよい。
また、通信装置200,300,400,500をコンピュータとして構成してもよい。図13には、通信装置200,300,400,500をコンピュータとして構成する場合における構成図が示されている。図13に示されるように、通信装置200,300,400,500は、プロセッサ61と、主記憶部62と、補助記憶部63と、通信インタフェース部64と、を有している。主記憶部62、補助記憶部63、及び通信インタフェース部64は、内部バス65を介してプロセッサ61に接続されている。
プロセッサ61は、MPUを含んで構成される。プロセッサ61は、補助記憶部63に記憶されるプログラムP1を実行することにより、通信装置200,300,400,500の構成要素を統括的に制御する。また、プロセッサ61は、プログラムP1を実行することで、検出部220の周波数判定モジュール222及び位相算出モジュール223(図3参照)、並びに、送信処理モジュール231,331及び受信処理モジュール233,333(図2参照)として機能したり、特定の範囲の調整処理(図11参照)を実行したりする。
主記憶部62は、RAMを含んで構成される。主記憶部62には、プログラムP1がロードされる。主記憶部62は、プロセッサ61の作業領域として用いられる。
補助記憶部63は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)に代表される読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを含んで構成される。補助記憶部63は、プログラムP1の他に、プロセッサ61の処理に用いられる種々のデータを記憶する。このデータには、図10に示される範囲テーブルが含まれる。補助記憶部63は、プロセッサ61によって利用されるデータをプロセッサ61に提供し、プロセッサ61によって出力されるデータを記憶する。
通信インタフェース部64は、通信装置200,300,400,500が外部の装置と通信するための構成である。通信インタフェース部64は、送信モジュール232,332及び受信モジュール234,334(図2参照)として機能する。
さらに、通信装置200,300,400,500の機能は、専用のハードウェアによっても、また、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
例えば、補助記憶部63に記憶されるプログラムP1を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムP1をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成することができる。
また、プログラムP1をインターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。
また、通信ネットワークを介してプログラムP1を転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
さらに、プログラムP1の全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムP1を実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
また、通信システム100の機能を実現する手段は、ソフトウェアに限られず、その一部又は全部を、回路を含む専用のハードウェアによって実現してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、通信装置同士の通信に適している。
100 通信システム、 11 交流電源、 110 ケーブル、 111 電源線、 112 共用線、 113 信号線、 200,300,400,500 通信装置、 201,301 第1端子、 202,302 第2端子、 203,303 第3端子、 210 電源部、 220,320 検出部、 221 ゼロクロス検出モジュール、 222 周波数判定モジュール、 223 位相算出モジュール、 230,330 通信部、 231,331 送信処理モジュール、 232,332 送信モジュール、 233,333 受信処理モジュール、 234,334 受信モジュール、 241,273,277,341,373,377 抵抗、 242,342 ダイオード、 250,350 記憶部、 251 範囲テーブル、 271,276,371,376 フォトダイオード、 272,275,372,375 フォトトランジスタ、 274,374 定電圧源、 61 プロセッサ、 62 主記憶部、 63 補助記憶部、 64 通信インタフェース部、 65 内部バス、 P1 プログラム、 特定の範囲 R1,R2、 特定の期間 T1,T2。

Claims (6)

  1. 電源線と信号線と共用線とを介して他の通信装置に接続される通信装置であって、
    前記電源線に接続するための第1端子と前記共用線に接続するための第2端子との間に印加される交流電圧の位相を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出される位相が特定の範囲内にあるときを除いて、前記信号線と前記共用線とを含む回路の開閉によって生成される電流信号の送信と受信との少なくとも一方を実行することで前記他の通信装置と通信する通信手段と、を備え、
    前記特定の範囲は、基準値より大きい誘導電流が前記交流電圧によって前記信号線に流れる範囲である、通信装置。
  2. 前記通信手段は、前記検出手段によって検出される位相が前記特定の範囲内にあるときを除いて、前記電流信号を送信し、前記検出手段によって検出される位相が前記特定の範囲内にあるときには、無効な信号を送信することで、前記他の通信装置と通信する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信手段は、前記検出手段によって検出される位相が前記特定の範囲内にあるときを除いて、前記電流信号を受信し、前記検出手段によって検出される位相が前記特定の範囲内にあるときには、受信した信号を破棄することで、前記他の通信装置と通信する、
    請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記通信手段は、前記特定の範囲の幅を調整する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 電源線と信号線と共用線とを介して他の通信装置に接続される通信装置による通信方法であって、
    前記電源線に接続するための第1端子と前記共用線に接続するための第2端子との間に印加される交流電圧の位相が特定の範囲内にあるときを除いて、前記信号線と前記共用線とを含む回路の開閉によって生成される電流信号の送信と受信との少なくとも一方を実行することで前記他の通信装置と通信し、
    前記特定の範囲は、基準値より大きい誘導電流が前記交流電圧によって前記信号線に流れる範囲である、通信方法。
  6. 電源線と信号線と共用線とを介して通信装置に接続されるコンピュータに、
    前記電源線に接続するための第1端子と前記共用線に接続するための第2端子との間に印加される交流電圧の位相が特定の範囲内にあるときを除いて、前記信号線と前記共用線とを含む回路の開閉によって生成される電流信号の送信と受信との少なくとも一方を実行することで前記通信装置と通信する、ことを実行させ、
    前記特定の範囲は、基準値より大きい誘導電流が前記交流電圧によって前記信号線に流れる範囲である、プログラム。
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