JP6731239B2 - 消去具及び筆記具付き消去具 - Google Patents

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Description

本発明は、複数幅に筆記された描線に対して消去が有効な消去具及び筆記具付き消去具に関する。
従来、太い幅と細い幅の2種類の筆記描線を消去、変色させることが可能な消去具が開示されている(特許文献1、2参照)。
特開2013−95013号公報 特開2014−177053号公報
しかし、特許文献1及び2に開示された技術において、幅の切り替えの際に軸筒の持ち手方向を決める必要があるが、その方向決めについては、容易ではない。
そこで、本発明は、複数の幅の筆記描線を消去、変色させることが可能で、複数の太さの描線を簡単に選んで消去ができる消去具及び筆記具付き消去具を提供する。
本発明は、筆記描線を消去可能な消去具において、
消去部を多角形状に形成し、当該消去部を装着した軸筒が当該消去部と相似形状であることを特徴とする消去具である。
本発明において、消去部は、視認可能な透過性を有する保持部に装着されていることが好適である。
本発明は、軸筒の一端に前記の消去部を備え、当該軸筒の他端に筆記が可能な筆記部を備えたことを特徴とする筆記具付き消去具である。
本発明の、消去具及び筆記具付き消去具によれば、消去部を多角形形状に形成するので各辺の選択使用によって、複数の幅の筆記描線を消去、変色させることが可能であると共に、前記消去部を装着する軸筒が当該消去部に相似形状であるので、当該軸筒の多角形の各辺に繋がる面を外面から見て、それに相似な消去部の各辺を適切に選択することができ、したがって、複数の長さが異なる辺から適切な長さの辺を簡単に選択して筆記描線を消去できる消去具及び筆記具付き消去具を提供できるという優れた効果を奏し得る。
なお、筆記具付き消去具において、筆記具による線幅よりも太い消去幅の辺を消去部に設けることが、筆跡の消去を容易にすることができるので、好ましい。
本発明の第1実施形態に係る消去具の説明図であり、(a)が先方からの斜視図、(b)が(e)のB−B線に沿う断面図、(c)が先方からの視図、(d)が(c)の状態から90°回転させた状態の側面図、(e)が(c)の状態での側面図、(f)が後方からの斜視図、(g)が後方からの視図である。 本発明の第2実施形態に係る消去具の説明図であり、(a)が先方からの斜視図、(b)が(e)のB−B線に沿う断面図、(c)が先方からの視図、(d)が(c)の状態から90°回転させた状態の側面図、(e)が(c)の状態での側面図、(f)が後方からの斜視図、(g)が後方からの視図である。 第2の実施形態に筆記具を組み合わせた第3実施形態に係る筆記具付き消去具の説明図であり、(a)が先方(消去部側)からの斜視図、(b)が側面図、(c)が(b)の状態から90°回転させた状態の側面図、(d)が後方(筆記部側)からの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る消去具である。
図1に示すように、第1実施形態に係る消去具は、消去部10によって三種類以上の線幅の筆記が消去できるものである。
具体的には、前記消去部10は、対となる辺の長さ(幅)が同じで隣り合う辺の長さが異なる異形六角形の異形六角形棒状を呈し、筆記(描線や筆跡等)の消去において消去部10のいずれかの辺を筆記面に当てることで線幅を異なるものにして消去できる消去具12となっている。
前記消去具12では、消去部10に横断面形状が相似な異形六角形(多角形状の例)に形成した軸筒14の先端先端(先端部14a)に前記消去部10を下記保持部16を介して装着している。
また、消去部10は、視認可能な透過性を有する軸方向に長い保持部16の先端に装着固定されていて、前記消去部10が前記保持部16とは異形六角形の同様断面形状に形成されている。
図2は第2実施形態に係る消去具を示す。
この第2実施形態に係る消去具12では、消去部10が軸方向に長く形成され前記のごとき保持部16がなく、その軸状の消去部10が軸筒14の先端(先端部14a)に装着固定されている。
第1実施形態に係る消去部10は、上記第1実施形態の保持部が有る場合に比較した体積が大きいので、消去部10が使用によって減っていくものでも体積が大きさから第1実施形態のものよりも長く、多くの消去が可能である。
〔実施形態共通〕
第1、第2実施形態に係る消去具は、図1、図2においてキャップは図示しないが、キャップを軸筒14の先端に装着することによって、消去部10を多い当該消去部10の汚れを防ぐことができる。
消去部10は、図1、図2に示すように、六角形形状等の多角形状であり、複数の描線を選んで引けるようにする。複数描線を1本で消去可能である。
そして、図1、図2に示すように、消去部10の断面形状を三角形、六角形等の三角形以上の複数角の多角形状にできる。
また、断面形状は「筆記幅の種類×2」で筆記幅の同じ辺が互いに平行とすることが好適である。例えば図1(b)では同じ筆記幅の辺同士を符号10a、10b、10cで示す。第1、第2実施形態の消去具は、軸筒14の形状も同様である。図1(c)では、軸筒14外面で同じ幅の辺同士を符号141、142、143で示す。したがって、図1(b)及び(c)を参照すれば、前記消去部10の辺10a、10b、10cが、前記軸筒14の辺141、142、143に対応し、前記消去部10が軸筒14に相似であることが理解されるか。
第1実施形態の保持部16は消去部10と同形状断面とすることが好適である。また、保持部16は消去部10が容易に視認可能とするため、アクリル、ABS、ガラス等の透過性の高い材質で形成することが好適である。
軸筒14の表面に消去幅を認知させる文字・数字を加えても良い。
また、軸筒14の端部が筒状に細径になって(先端部14a)、その中に第1実施形態では消去部10を保持し、第2実施形態では保持部16を保持している。
消去具12の消去部10の材質は、紙面等との摩擦動作によって消去可能とし、シリコーンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等のゴム材質やスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマーといったゴム弾性材料、2種以上のゴム弾性材料の混合物、及び、ゴム弾性材料と合成樹脂との混合物で構成される。特にポリプロピレン樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーの混合物、またはポリプロピレン樹脂及びポリプロピレン系熱可塑性エラストマーの混合物から形成され、その配合比率がそれぞれ重量比で1:1〜1:4であり、研磨剤、可塑剤、充填剤を含有せず、JIS K6251に規定されたデュロメータ硬度Aが70°〜100°となる材質からなり、JIS S 6050−2002に規定する鉛筆描線の消し能力(消字率)が70%以下のものである可塑剤を含有しない低摩耗性のゴム弾性材料が好適である。
ここで挙げる低摩耗性とは、JIS K7204試験法H22でのテーパー摩耗量が15mg未満であることを示す材料から形成される。それによって消去部は、擦過時に消しカスが生じにくい。
図3は、第3実施形態に係る筆記具付きの消去具である。
第3実施形態では、軸方向に見て一端に上記第1、第2実施形態に係る消去部10、他端に筆記が可能な筆記部18を備えた筆記具付き消去具としている。なお、消去部10に関しては、前記第2実施形態と同様に軸筒14に固定しているが、第1実施形態のように、保持部16の先端に消去部10を設ける構成にもできる。また、第3実施形態では、第1、第2実施形態と同様部分に同一符号を付している。
消去部10は筆記具(筆記部18)のインク色と略同色又はインク色より明度の低い色(黒色が好適である)を補着色し、視認しやすくしても良い。
筆記部18は多角形形状のペン芯にインクを誘導含浸して当該インクを塗布したり筆記したりするものにできる。
また、当該筆記部18は、第1実施形態と同様に保持部先端に設けて、保持部内にインク誘導管を有する形態としても良いが、その際は当該インク誘導管を筆記部18のペン芯の軸心に配置することが好適である。
筆記部18のペン芯には、焼結体あるいは繊維束体、等のマーキングペン芯を有する。
また、消去部10は、筆記部18と断面形状を相似にしてかつ筆記部18よりも大きくすることで、対応する筆跡幅より消去幅を大きくなるため、好適である。
筆記具内(軸筒14内のインクタンク14b内など)に収容するインクは、少なくともロイコ染料、顕色剤、結晶性物質からなる顕色粒子を着色剤として含有する筆記具用感熱インク組成物であって、更に、前記着色剤とは別にガラス転移温度(Tg)が30〜90℃である非晶質樹脂からなる消色剤を含有してなることを特徴とする筆記具用感熱消色性インク(インキ)組成物が好適である。
上記は摩擦熱等によって消色可能な感熱インクであるが、消しゴム等の擦過により消去できる消しゴム消去性インクとしても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の範囲内で変形実施できる。例えば、消去部、軸筒は異形の六角形横断面に限定されず、異形の三角形横断面、四角形、五角形、七角形の横断面形状とすることもできる。また、各辺は同長さの辺を含んでも含んでいなくてもよいが、全ての辺が違う長さとすると多彩な幅の筆跡の筆記及び消去が可能となり、好適である。
本発明の消去具及び筆記具付き消去具は、消去部が多角形形状であるので各辺の選択使用によって、複数の幅の筆記描線を消去、変色させることが可能とし、軸筒が消去部に相似形状であるので、複数の太さの描線を簡単に選んで消去ができる消去具及び筆記具付き消去具として利用することができる。
10 消去部
12 消去具
14 軸筒
16 保持部
18 筆記部

Claims (1)

  1. 筆記描線を消去可能な消去具を備えた筆記具において、
    前記消去具は、消去部を多角形状に形成し、当該消去部を装着した軸筒が当該消去部と相似形状であり、消去部はJIS K6251に規定されたデュロメータ硬度Aが70°〜100°となる材質であると共に、JIS S 6050−2002に規定する鉛筆描線の消字率が70%以下のもので可塑剤を含有しないJIS K7204試験法H22でのテーパー摩耗量が15mg未満のゴム弾性材料であり、全ての辺が違う長さとし、視認可能な透過性を有する保持部に装着されて、軸筒の一端に備えられ、
    当該軸筒の他端には感熱インクによる筆記が可能であって前記消去部と相似かつ前記消去部よりも小さくした筆記部を備え、前記消去部は筆記部のインク色より明度の低い色を補着色したことを特徴とする感熱インク用の消去具を備えた筆記具
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