JP6729268B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信した印刷ジョブを転送する画像形成装置に関する。
ユーザが送信した印刷ジョブを受けたサーバが、そのユーザの移動先を検知または推測し、その移動先付近に設置されている画像形成装置に該印刷ジョブを送信する、といった方法は公知の技術である。
ユーザの位置や移動先を検知、推測する技術としては、たとえば、下記特許文献1に記載の方法がある。下記特許文献1には、監視対象(ユーザ)の位置、移動方法及び移動速度を検出し、検出した監視対象の位置、移動方向及び移動速度から予想される、一定時間後の該監視対象の位置に基づいて、複数の撮像装置の内、通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードで動作している撮像装置を、省電力モードから通常モードへ復帰させる技術が開示されている。
特開2015−41820号公報
ところで、ユーザの移動先付近の画像形成装置が印刷ジョブを受けたとしても、該画像形成装置が他のユーザによって使用中である、または、印刷を開始したが印刷途中で印刷資源が切れて印刷が中断される等の原因によって、速やかに印刷結果物を得られない場合がある。
これまで、このような場合において該印刷ジョブの結果物を速やかに得るためには、ユーザが他の装置に再度印刷ジョブを送信する必要があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ユーザが、一度送信した印刷ジョブを、再度送信せずとも、当初予定の出力先以外の出力先で受け取ることができる画像形成装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]ユーザが外部端末から送信した印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
前記ユーザと自装置との間の距離を検出する距離検出部と、
前記ジョブ取得部が取得した印刷ジョブに基づいて印刷を実行するプリンタ部と、
他の画像形成装置と前記ユーザとの間の距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部と、
前記ジョブ取得部が取得した印刷ジョブを前記プリンタ部が実行する前に、前記ユーザと自装置の間の距離が第1所定値以下になった後、第2所定値以上に変化した場合に、前記ユーザの移動先となる画像形成装置を前記距離情報に基づいて推定し、その推定した画像形成装置に前記印刷ジョブを転送して実行させる制御部と、
を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、自装置が受けた印刷ジョブを送信したユーザが、該印刷ジョブが実行されないまま、自装置に近づいた後離れた場合に、自装置では該印刷ジョブを実行する可能性が低いと判断し、該ユーザの移動先となる他の画像形成装置を推定して、その推定した他の画像形成装置に、該印刷ジョブを転送して代行させる。これにより、一度自装置に印刷ジョブが送られた後で、ユーザが自装置以外の装置で該印刷ジョブを実行したいと思った場合にも対応可能となる。移動先として推定する画像形成装置は1台でも複数台でもよい。
[2]前記制御部は、前記ジョブ取得部が取得した印刷ジョブを前記プリンタ部が実行不可能な状況で、前記ユーザと自装置の間の距離が第1所定値以下から第2所定値以上に変化した場合に、前記ユーザの移動先となる画像形成装置を前記距離情報に基づいて推定し、その推定した画像形成装置に前記印刷ジョブを転送して実行させる
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、他のユーザが自装置を使用している場合や、故障や消耗品切れなどが発生している場合など、受けた印刷ジョブを実行不可能な場合において、ユーザが自装置に近づいた後離れた場合に、自装置では該印刷ジョブを実行する可能性が低いと判断し、該ユーザの移動先となる他の画像形成装置を推定して、その推定した他の画像形成装置に、該印刷ジョブを転送して代行させる。自装置で印刷ジョブを実行できるにも関わらず、一度近づいたユーザが離れた場合は、印刷ジョブの実行に関連しない別の目的で離れた可能性が高いので、自装置にて印刷ジョブを実行不可能な場合のみ転送を行うことで、無駄な転送を防ぐことができる。
[3]前記制御部は、前記プリンタ部が前記印刷ジョブに基づく印刷を途中で停止した後、前記ユーザと自装置の間の距離が前記第1所定値以下から前記第2所定値以上に変化した場合に、前記ユーザの移動先となる画像形成装置を前記距離情報に基づいて推定し、その推定した画像形成装置に前記印刷ジョブの残りを転送して実行させる
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像形成装置。
上記発明では、印刷ジョブの実行が途中で停止したときに、該印刷ジョブのユーザが自装置から離れて行った場合、自装置では該印刷ジョブの残りを実行する可能性が低いと判断し、該ユーザの移動先となる他の画像形成装置を推定して、その推定した他の画像形成装置に、該印刷ジョブの残りを転送して代行させる。印刷が途中で中断したとき、ユーザが自装置以外の装置で該印刷ジョブの残りを実行したいと思った場合にも対応可能となる。移動先として推定する画像形成装置は1台でも複数台でもよい。
[4]前記制御部は、前記ユーザとの間の距離が最も短い画像形成装置を、前記ユーザの移動先となる画像形成装置として推定する
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
[5]前記制御部は、前記推定した画像形成装置が印刷中である場合は、それ以外の他の画像形成装置の中から前記ユーザの移動先となる画像形成装置を再度推定する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、転送先で速やかに印刷ジョブが実行可能とするため、印刷ジョブを実行中でない装置を、ユーザの移動先の装置として推測する。
[6]前記制御部は、前記ユーザの移動先として推定した画像形成装置を識別可能な情報を前記ユーザに通知する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、印刷ジョブの転送が行われた場合に、その転送先をユーザに通知する。これにより、ユーザは、どの装置に印刷ジョブが転送されたのかを認識することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、ユーザが、一度送信した印刷ジョブを、再度送信せずとも、当初予定の出力先以外の出力先で受け取ることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を含む印刷システムを示す図である。 画像形成装置が携帯端末との距離を段階的に検出する場合における、各段階を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である 他のユーザが使用中のときに、印刷ジョブを転送し、代行を依頼する様子を示す図である。 実行中の印刷が中断したときに、印刷ジョブの残りを転送し、代行を依頼する様子を示す図である。 携帯端末から送信される印刷ジョブのデータ構成を示す図である。 携帯端末との間の距離の問い合わせを受けた画像形成装置が送信する情報を示す図である。 印刷ジョブが転送された場合に、ユーザに転送先を通知する場合の画面の例を示す図である。 自装置の付近に携帯端末を検出した画像形成装置が行う処理を示す流れ図である。 図9の処理の続きであって、他の画像形成装置と自装置のいずれで印刷ジョブを実行するかを判断する処理を示す流れ図である。 図10の処理の続きであって、携帯端末との間の距離が、自装置と同じ画像形成装置に複製ジョブを送信した後で、自装置が行う処理を示す流れ図である。 図9の処理の続きであって、複製ジョブを受信した場合に自装置が行う処理を示す流れ図である。 図10の処理の続きであって、自装置で印刷ジョブを実行する場合に行う処理を示す流れ図である。 特定のUUIDを含む印刷ジョブを保持しているか否かの問い合わせを受けた場合に、自装置が行う処理を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10を含んで構成される印刷システム7を示す。印刷システム7は、LAN(Local Area Network)3などのネットワークを通じて、複数台の画像形成装置10(本発明の実施の形態では10A、10Bを例に説明する。)と、携帯端末40を通信可能に接続して構成される。なお、画像形成装置10A、10Bを総称する、もしくは任意の1台を指す場合は、画像形成装置10と記すものとする。
携帯端末40は、持ち歩きが可能なタブレットなどの端末である。携帯端末40は、表示部や操作部等を備え、文書ファイルや画像ファイルの閲覧や、それらのデータファイルの内容を印刷するための印刷ジョブを画像形成装置10に送信することができる。本発明の実施の形態では、印刷システム7にて画像形成装置10と接続する携帯端末40は一台のみとするが、携帯端末40は複数台あってもよい。
画像形成装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部装置へ送信したりするスキャンジョブ、外部のPC端末や携帯端末40から送出されたデータに係る画像を記録紙に印刷して出力するプリントジョブなどのジョブを実行する機能を備えた、所謂、複合機である。本発明の実施の形態では、画像形成装置10は、外部の装置から受信した印刷ジョブを保持しておき、後述する操作パネル30(図4参照)にてユーザからの印刷開始操作を受けたとき該印刷ジョブの実行を開始する。
また、画像形成装置10は後述するBeacon23(図3参照)がBluetooth(登録商標)による信号を送受信するときの電波強度により、自装置に近づいてきた携帯端末40(携帯端末40を持つユーザ)との間の距離を段階的に認識することができる。図2は、画像形成装置10が認識可能な距離を示す。本発明の実施の形態では、画像形成装置10は、携帯端末40との距離を、その距離に応じて3段階に認識する。お互いの間の距離が1M未満であれば「Immediate」、1M〜3Mであれば「Near」、3M〜10Mであれば「Far」として認識する。これにより、画像形成装置10は、携帯端末40を持つユーザが自装置に近づいたことや、自装置から離れたことを認識することができる。
本発明の実施の形態では、画像形成装置10は、携帯端末40から受信した印刷ジョブを実行する前に、該携帯端末40のユーザと自装置の間の距離が第1所定値以下になった後、第2所定値以上に変化した場合に、そのユーザの移動先となる画像形成装置10を推定し、その推定した画像形成装置10に該印刷ジョブを転送して実行させる。印刷ジョブを投入したユーザが一度自装置に近づいた後、自装置から離れて行った場合であっても、そのユーザの移動先付近にある画像形成装置10に印刷ジョブを代行させるので、該ユーザは速やかに該印刷ジョブの結果物を取得することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、当該画像形成装置10の動作を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)11を有している。マイクロプロセッサを含むCPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発メモリ14と、ハードディスク装置15と、画像処理部16と、画像読取部17と、プリンタ部18と、ファクシミリ通信部19と、ネットワーク通信部20と、Beacon23と、電源供給部24と、操作パネル30とを備えている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。また、CPU11は、操作パネル30の表示内容を制御する制御部としての機能を果たす。
ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することで画像形成装置10の各機能が実現される。また、ROM12には、画像形成装置10の一連の制御をCPU11が実行するためのプログラムが格納されている。
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。ハードディスク装置15は、大容量の不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや各種アプリケーションプログラム、印刷データや画像データ、ジョブに係る情報履歴などが保存される。
画像処理部16は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。画像処理部16は、本発明の縮小部としての役割を果たす。
画像読取部17は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部17は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部18は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着器とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は、定着器を通過する方式であれば他の方式でもかまわない。本発明の実施の形態では、プリンタ部18は、両面印刷を可能とする機構を持つ。
ファクシミリ通信部19は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。
ネットワーク通信部20は、LAN(Local Area Network)3などのネットワークを通じて携帯端末40やその他の外部装置との間でデータを通信する機能を果たす。
Beacon23は、Bluetooth(登録商標)による信号の送受信(近距離無線通信)を行う役割を果たす。本発明の実施の形態では、この信号の送受信時における電波強度によりCPU11が、携帯端末40との距離を段階的に認識する。
電源供給部24は、電源ケーブル等によって画像形成装置10の各部を駆動させる為に要する電源を供給する役割を果たす。
操作パネル30は、表示部31と、操作部32とを備えている。このうち操作部32は、スタートボタンなどのスイッチ部33とタッチパネル部34とを備えている。表示部31は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。本実施の形態では、操作パネル30が表示する表示内容の制御、操作パネル30による操作の受け付けに関する制御はCPU11が行う。
タッチパネル部34は、表示部31上に設けられている。タッチパネル部34は、タッチペンや指などで押下された表示部31上の座標位置や、フリック操作やドラッグ操作等を検出する。
本発明の実施の形態では、画像形成装置10は、PC端末などの外部の装置から入力された画像(印刷ジョブ)を保留しておき、操作パネル30にて受けた操作に応じてその保留している画像(印刷ジョブ)に基づく印刷を開始する。
次に、本発明の実施の形態にて画像形成装置10が、印刷ジョブの代行を依頼する状況の具体例について図4、図5を参照しつつ説明する。
(具体例1、他のユーザが使用中な場合)
具体例1は、他の印刷ジョブの実行中であるため、即時に新たな印刷ジョブを実行不可能な状況である。図4は、具体例1の場合に印刷ジョブの代行を依頼する流れを示す。
まず、ユーザAが携帯端末40から画像形成装置10A(図中ではMFPAと示す)にジョブAを送信する(T1)。携帯端末40を持つユーザAは、画像形成装置10Aとの距離が図2に示す「Near」の段階となる一定範囲内まで移動する(T2)。
本発明の実施の形態では、第1所定値は画像形成装置10から「Near」と「immediate」の境界線までの距離とする。前述のT2によって、ユーザは、画像形成装置10Aから第1所定値以下の距離に近づく。
図4では、画像形成装置10Aは、他のユーザ(図中に示すユーザB)によって使用中(印刷実行中)となっており、ユーザAがジョブAの実行開始指示を行うことができない状況である。この状況を見たユーザは、画像形成装置10Aとの距離が図2に示す「Far」の段階か、検知が不可能となるまで離れ、他の画像形成装置10(画像形成装置10B(図中ではMFPBと示す))に移動する(T3)。
本発明の実施の形態では、第2所定値は自装置から「Near」と「Far」の境界線までの距離とする。前述のT3によって、ユーザは、画像形成装置10Aから第2所定値以上の距離まで離れる。
画像形成装置10Aは、ユーザAが自装置の付近から離れて行ったことを検知したら、ユーザAの移動先を推定し、その移動先付近の画像形成装置10(画像形成装置10B)に、ユーザAから送られてきたジョブAを転送し、代行させる(T4)。
このように、印刷ジョブを投入した画像形成装置10にて、即時に印刷開始を指示することができない場合であっても、他の画像形成装置10まで移動すれば、その移動先の画像形成装置10に該印刷ジョブが自動的に転送され、その転送先の装置が該印刷ジョブを実行する。
(具体例2、印刷が途中で中断した場合)
具体例2は、資源切れやエラー等によって印刷が途中で中断した状況である。図5は、具体例2の場合に印刷ジョブの代行を依頼する流れを示す。
まず、ユーザAが携帯端末40から画像形成装置10A(図中ではMFPAと示す)にジョブAを送信する(S1)。携帯端末40を持つユーザAは、画像形成装置10Aとの距離が図2に示す「Near」の段階となる一定範囲内まで移動する(S2)。前述のS2によって、ユーザは、画像形成装置10Aから第1所定値以下の距離に近づく。
ユーザAからジョブAの実行開始指示を受けた画像形成装置10Aは、ジョブAに基づく印刷を実行開始する。その後、ジョブAの印刷途中で紙切れが発生し、該印刷が途中で中断される(S3)。
印刷が中断し、即時に再開が不可能であると判断したユーザAは、それまでの印刷結果物を持って、画像形成装置10Aとの距離が図2に示す「Far」の段階(本発明の第2所定距離に該当)か、検知が不可能となる距離まで離れ、その後他の画像形成装置10(画像形成装置10B(図中ではMFPBと示す))へ移動する(S4)。前述のS4によって、ユーザは、画像形成装置10Aから第2所定値以上の距離まで離れる。
画像形成装置10Aは、印刷が中断した状態で、ユーザAが自装置の付近から離れて行ったことを検知したら、ユーザAの移動先を推定し、その移動先付近の画像形成装置10(画像形成装置10B)に、中断したジョブAの残りを転送し、代行させる(S5)。
このように、印刷ジョブを投入した画像形成装置10にて、途中で印刷が中断した場合であっても、他の画像形成装置10まで移動すれば、その移動先の画像形成装置10に、該印刷ジョブの残りが自動的に転送され、その転送先の装置が該印刷ジョブの残りを実行する。
次に、画像形成装置10が、印刷ジョブの送信元と、自装置の付近に近付いてきた携帯端末40が一致するか否かを調べる方法について説明する。
携帯端末40から送信される印刷ジョブには、印刷データの他に、送信元を示す情報であるUUID(Universally Unique Identifier)が含まれている。図6は、携帯端末40から送信される印刷ジョブを構成するデータの概略構成を示す。印刷ジョブの中に、印刷データと、UUIDが含まれている。
画像形成装置10は、携帯端末40と自装置の間の距離を取得したとき、その携帯端末40のUUIDと、印刷ジョブに含まれるUUIDが一致した場合は、該携帯端末40が、該印刷ジョブの送信者であると認識する。
本発明の実施の形態では、前述したように各画像形成装置10が、Beacon23によって携帯端末40と自装置との間の距離を取得する。これにより、自装置に該携帯端末40を持つユーザが近づいてきたこと、離れて行ったことを認識可能とする。
また、本発明の実施の形態では、前述の方法で取得した距離を示す情報を、画像形成装置10間で共有することで、自装置付近から携帯端末40を持つユーザが離れて行った場合に、そのユーザの移動先となる画像形成装置10を推定する。
該共有を行う場合、一の画像形成装置10が、他の画像形成装置10に携帯端末40と該他の画像形成装置10の間の距離の問い合わせを行う。そして、この問い合わせを受けた画像形成装置10は、携帯端末40と自装置の間の距離を示す距離情報を問い合わせ元に返信する。
図7は、前述の問い合わせを行った場合に、問い合わせ元に送信される距離情報の例を示す。距離情報には、以下の情報が含まれる。
1.UUID
2.距離の段階を示す情報(「Immediate」、「Near」、「Far」のいずれか。)
なお、距離情報の送信元の装置がジョブを実行中の場合は、該ジョブが完了するまでにかかる推定時間も併せて含まれる。
図7(A)は、ジョブを実行中でない画像形成装置10が送信した距離情報を構成するデータの概略構成を示す。図7(A)はジョブを実行中ではないので、UUIDと距離の段階を示す情報(図中では「Near」)のみで距離情報が構成される。
図7(B)ジョブを実行中の画像形成装置10が送信した距離情報を構成するデータの概略構成を示す。図7(B)ではジョブを実行中なので、UUIDと距離の段階を示す情報(図中では「Near」)および、そのジョブの実行が完了するまでにかかる時間(図中では「30sec」)で距離情報が構成される。
画像形成装置10は、印刷ジョブ(もしくは印刷ジョブの残り)を他の装置に代行させる場合、他の画像形成装置10から前述の距離情報を取得し、その距離情報の示す距離に基づいて携帯端末40を持つユーザの移動先となる画像形成装置10を推定し、その推定した画像形成装置10に印刷ジョブを転送し、代行させる。
また、画像形成装置10は他の画像形成装置10に印刷ジョブを代行させる場合、その代行先、すなわち印刷ジョブの転送先を、該印刷ジョブの送信元の携帯端末40に通知する。図8は、印刷ジョブが転送される場合に携帯端末40が受ける通知の例を示す。なお、印刷ジョブが転送された場合に、その転送先をユーザに通知する手段はこれに限らない。たとえば、音声等で通知してもよい。
次に、印刷システム7において印刷ジョブを実行する場合に画像形成装置10が行う処理について図9〜図13に示すフローを参照しつつ説明する。まず、図9にて、画像形成装置10が自装置の「Far」の範囲内に携帯端末40を検知したら(ステップS101)、その検知した携帯端末40と同じUUIDを含む印刷ジョブを自装置が保持しているか否かを調べる(ステップS102)。
検知した携帯端末40と同じUUIDを含む印刷ジョブを自装置が保持していない場合は(ステップS102;No)、検知した携帯端末40と同じUUIDを含む印刷ジョブを、他の画像形成装置10が保持しているか否かを調べる(ステップS104)。検知した携帯端末40と同じUUIDを含む印刷ジョブを保持している他の画像形成装置10が無い場合は(ステップS104;No)、本処理を終了する。
検知した携帯端末40と同じUUIDを含む印刷ジョブを保持している他の画像形成装置10がある場合は(ステップS104;Yes)、その画像形成装置10(保持中装置と呼ぶ)に携帯端末40との間の距離を問い合わせて、図7に示す距離情報を取得し、該距離情報の示す距離と、自装置と携帯端末40の間の距離を比較する(ステップS105)。
保持中装置が「Near」であり、自装置が「Far」の状態である場合は(ステップS105;他装置のみ「Near」)、本処理を終了する。
自装置と保持中装置の双方とも「Near」である場合は(ステップS105;双方とも「Near」)、図12のステップS200に進む。図12のステップS200以降では、自装置と保持中装置の双方で印刷ジョブを開始できるようにする処理を行う。
自装置は「Near」であり、保持中装置が「Far」である場合は(ステップS105;自装置のみ「Near」)、保持中装置から該印刷ジョブを入手し(ステップS106)、図13のステップS301に進む。図13のステップS301以降では、自装置にて印刷ジョブを実行開始する場合についての処理を行う。
ステップS102にて、検知した携帯端末40と同じUUIDを含む印刷ジョブを自装置が保持している場合は(ステップS102;Yes)、印刷システム7に接続されている他の画像形成装置10(図中はMFPと示す)に、該携帯端末40との間の距離の問い合わせ(距離情報の要求)を行い(ステップS103)、図10のステップS107に進む。
図10のステップS107では、携帯端末40との間の距離や、印刷ジョブを実行中か否か(待ち時間があるか否か)について、自装置と他の画像形成装置10を比較し、その比較の結果によって自装置にて印刷ジョブを実行するか、他の装置に代行させるかを判断している。
他の画像形成装置10の中に、携帯端末40との距離が「Near」か「Immediate」であって、印刷ジョブを実行していない(待ち時間が無い)装置があり、自装置と携帯端末40との距離が「Far」、もしくは自装置にて印刷ジョブを実行中(待ち時間がある)の場合は(ステップS107:他装置のみ「Near」待ち時間無し)、その装置をユーザの移動先として推定して、携帯端末40と同じUUIDを含む印刷ジョブを転送し(ステップS108)、本処理を終了する。ステップS108では、転送先の装置に印刷ジョブの代行を依頼している。
他の画像形成装置10の中に、携帯端末40との距離が「Near」であってかつ印刷ジョブの実行していない装置(準実行候補装置)があり、自装置と携帯端末40との距離が「Near」であってかつ自装置にて印刷ジョブを実行していない(待ち時間が無い)の場合は(ステップS107:双方とも「Near」待ち時間無し)、図11のステップS110に進む。自装置と他の装置の双方とも印刷ジョブの実行開始の指示を受ける装置となる可能性があるので、図11のステップS110以降では、自装置と他の装置の双方で印刷ジョブを開始できるようにする処理を行う。
他の画像形成装置10の中に、携帯端末40との距離が「Near」か「Immediate」であってかつ印刷ジョブを実行していない装置が無く、自装置と携帯端末40との距離が「Near」であってかつ自装置にて印刷ジョブを実行していない(待ち時間が無い)の場合は(ステップS107:自装置のみ「Near」待ち時間無し)、距離情報の要求先に、自装置の方が携帯端末40から近い旨を通知し、印刷ジョブの転送を断って(ステップS109)図13のステップS301に進む。
図11のステップS110では、まず、携帯端末40との距離が「Near」であってかつ印刷ジョブの実行していない装置(準実行候補装置)と自装置の双方で印刷ジョブを実行可能とするために、まず自装置の持つ印刷ジョブの複製(複製ジョブ)を作成し、準実行候補装置に送信する(ステップS110)。
複製ジョブの実行完了の知らせを準実行候補装置から受けた場合、もしくは携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化した場合は(ステップS111;Yes)、ステップS112に進む。複製ジョブの実行完了の知らせを準実行候補装置から受けてステップS112に進んでいた場合は(ステップS112;Yes)、自装置の保持する印刷ジョブを削除してから(ステップS120)本処理を終了する。携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化してステップS112進んでいた場合は(ステップS112;No)本処理を終了する。
複製ジョブの実行完了の知らせを準実行候補装置から受けていない場合であってかつ、携帯端末40と自装置の間の距離が「Near」か「Immediate」の状態であれば(ステップS111;No)、印刷ジョブの送信者から、印刷ジョブの実行開始指示を受けるまでは(ステップS113;No)ステップS111に戻って本処理を継続する。印刷ジョブの送信者から、印刷ジョブの実行開始指示を受けたら(ステップS113;Yes)、該印刷ジョブの実行を開始する(ステップS114)。
印刷の実行途中で、該印刷が停止することなく、携帯端末40と自装置の間の距離が「Near」か「Immediate」の状態であれば(ステップS115;No)、印刷が終了するまでは(ステップS116;No)、ステップS115に戻って処理を継続する。印刷ジョブが終了したら(ステップS116;Yes)、ステップS110にて複製ジョブの送信先となった準実行候補装置に、該複製ジョブの削除を依頼し(ステップS117)、本処理を終了する。
印刷の実行途中で、該印刷が停止し、その後携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化した場合は(ステップS115;Yes)、ステップS110にて複製ジョブの送信先となった準実行候補装置に、該複製ジョブの削除を依頼し(ステップS118)、印刷システム7に接続されている他の画像形成装置10(図中はMFPと示す)に、該携帯端末40との間の距離の問い合わせ(距離情報の要求)を行い(ステップS119)、図10のステップS107に進む。図11のステップS119から図10のステップS107に進んだ場合、後の処理にて他の画像形成装置10に代行を依頼する場合の印刷ジョブは、図11のステップS115にて中断した印刷ジョブの残りとする。
図12のステップS200から説明を継続する。図12のステップS200以降は、複製ジョブを受けた画像形成装置10が行う動作を示す。
まず、図9のステップS105にて保持中装置に該当する装置から、複製ジョブを受信する(ステップS200)。複製ジョブの送信元の装置から、複製ジョブの複製元となった印刷ジョブの実行完了の知らせを受けた場合、もしくは携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化した場合は(ステップS201;Yes)、複製ジョブを削除してから(ステップS202)、その旨を複製ジョブの送信元の装置に通知して(ステップS203)本処理を終了する。
複製ジョブの複製元となった印刷ジョブの実行完了の知らせを受けていない場合であってかつ、携帯端末40と自装置の間の距離が「Near」か「Immediate」の状態であれば(ステップS201;No)、印刷ジョブの送信者から、複製ジョブの実行開始指示を受けるまでは(ステップS204;No)ステップS201に戻って本処理を継続する。印刷ジョブの送信者から、複製ジョブの実行開始指示を受けたら(ステップS204;Yes)、該複製ジョブの実行を開始する(ステップS205)。
複製ジョブに基づく印刷の実行途中で、該印刷が停止することなく、携帯端末40と自装置の間の距離が「Near」か「Immediate」の状態であれば(ステップS206;No)、印刷が終了するまでは(ステップS207;No)、ステップS206に戻って処理を継続する。印刷ジョブが終了したら(ステップS207;Yes)、複製ジョブの送信元となった装置に、該複製ジョブの実行完了を通知するとともに、複製元の印刷ジョブの削除を依頼し(ステップS208)、本処理を終了する。
複製ジョブに基づく印刷の実行途中で、該印刷が停止し、その後携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化した場合は(ステップS206;Yes)、複製ジョブを削除するとともに、該複製ジョブの送信元の装置に、複製ジョブを削除した旨を通知し(ステップS209)、その後、印刷システム7に接続されている他の画像形成装置10(図中はMFPと示す)に、携帯端末40との間の距離の問い合わせ(距離情報の要求)を行い(ステップS210)、図10のステップS107に進む。
図13のステップS301から説明を継続する。図13のステップS301以降は、自装置にて印刷ジョブを実行する動作を示す。まず、携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化したら(ステップS301;Yes)、本処理を終了する。
携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化しないまま(ステップS301;No)、印刷ジョブの送信者から、印刷ジョブの実行開始指示を受けるまでは(ステップS302;No)ステップS301に戻って本処理を継続する。
印刷ジョブの送信者から、印刷ジョブの実行開始指示を受けたら(ステップS302;Yes)、該印刷ジョブの実行を開始する(ステップS303)。
印刷の実行途中で、該印刷が停止することなく、携帯端末40と自装置の間の距離が「Near」か「Immediate」の状態であれば(ステップS304;No)、印刷が終了するまでは(ステップS306;No)、ステップS304に戻って処理を継続する。印刷ジョブが終了したら(ステップS306;Yes)、図9のステップS106を経ている場合、すなわち、その終了した印刷ジョブが他の画像形成装置10から取得したものである場合は、その取得元の装置に印刷ジョブが完了した旨を通知し(ステップS307)、本処理を終了する。
印刷の実行途中で、該印刷が停止し、その後携帯端末40と自装置の間の距離が「Far」に変化した場合は(ステップS304;Yes)、印刷システム7に接続されている他の画像形成装置10(図中はMFPと示す)に、該携帯端末40との間の距離の問い合わせ(距離情報の要求)を行い(ステップS305)、図10のステップS107に進む。図13のステップS305から図10のステップS107に進んだ場合、後の処理にて他の画像形成装置10に代行を依頼する場合の印刷ジョブは、図13のステップS304にて中断した印刷ジョブの残りとする。
このように、本発明の実施の形態では、ジョブを実行していない状態であってかつ、携帯端末40からの距離が「Near」か「immediate」の画像形成装置10が2台以上ある場合は、そのうちの1台が印刷ジョブを保持するとともに、他の画像形成装置10には複製ジョブを保持させる。これにより、携帯端末40を持つユーザによって使用される可能性の高い画像形成装置10では、速やかに印刷ジョブ(もしくは複製ジョブ)を実行させることができる。
図14は、図9のステップS101にて検知された端末のUUIDを含む印刷ジョブを保持しているかの問い合わせをステップS104にて受けた画像形成装置10が行う処理のフローを示す。まず、特定のUUIDを含む印刷ジョブを保持しているかの問い合わせを受領する(ステップS501)。
特定のUUIDを含む印刷ジョブを保持していなければ(ステップS502;No)、本処理を終了する。なお、問い合わせ元に特定のUUIDを含む印刷ジョブを保持していない旨を通知してもよい。
特定のUUIDを含む印刷ジョブを保持している場合は(ステップS502;Yes)、問い合わせ元にその旨、およびそのUUIDの携帯端末40との間の距離を、図7の(A)もしくは(B)に示す形式で送信する(ステップS503)。
その後、問い合わせ元から、その印刷ジョブの転送依頼を受けなければ(ステップS504;No)本処理を終了する。その印刷ジョブの転送依頼を受けた場合は(ステップS504;Yes)、問い合わせ元に該印刷ジョブを転送して(ステップS505)、本処理を終了する。
このように、本発明の実施の形態における画像形成装置10は、携帯端末40から受信した印刷ジョブを実行する前に、該携帯端末40のユーザと自装置の間の距離が第1所定値以下になった後、第2所定値以上に変化した場合に、そのユーザの移動先となる画像形成装置10を推定し、その推定した画像形成装置10に該印刷ジョブを転送して実行させる。印刷ジョブを投入したユーザが一度自装置に近づいた後、自装置から離れて行った場合であっても、そのユーザの移動先付近にある画像形成装置10に印刷ジョブを代行させるので、該ユーザは速やかに該印刷ジョブの結果物を取得することができる。
また、印刷ジョブの実行が途中で中断したとき、該携帯端末40のユーザと自装置の間の距離が第2所定値以上に変化した場合は、そのユーザの移動先となる画像形成装置10を推定し、その推定した画像形成装置10に該印刷ジョブの残りを転送して実行させる。これにより、印刷が途中で中断した場合であっても、その残りを速やかに他の装置で実行させることができる。
なお、印刷システム7では、画像形成装置10同士で印刷ジョブを最適な場所(装置)に転送することができるので、転送用のサーバ等を新たに設けることを要しない。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明の実施の形態では、ユーザが携帯端末40を持ったまま移動することを前提に携帯端末40と画像形成装置10の間の距離を取得することで、該ユーザと画像形成装置10の間の距離を間接的に取得していたが、ユーザと画像形成装置10の間の距離を取得する方法はこれに限らない。たとえば、監視カメラやセンサー等を使用してユーザの位置を取得し、画像形成装置10との距離を算出するようにしてもよい。
本発明の実施の形態では、携帯端末40は1台であったが複数台あってもよい。また、画像形成装置10に印刷ジョブを送信する端末は携帯端末40に限らず、タブレットでもよい。印刷ジョブの送信者を識別するとともに、その送信者が画像形成装置10に近づいたこと、離れたことを検知可能であれば、PC端末等から印刷ジョブを送信してもよい。
本発明の実施の形態の図9〜図13のフローでは、自装置が印刷ジョブを実行可能な状態か否かに係らず、一度自装置に近づいて離れた場合に印刷ジョブを他の装置に転送していたが、一度近づいてから離れる場合であっても、自装置が印刷ジョブを実行可能な状態であれば、印刷ジョブを他の装置へ転送しないようにしてもよい。自装置で印刷ジョブを実行できるにも関わらず、一度近づいたユーザが離れた場合は、印刷ジョブの実行に関連しない別の目的で離れた可能性が高いので、自装置にて印刷ジョブを実行不可能な場合のみ転送を行うことで、無駄な転送を防ぐことができる。
本発明の実施の形態では、第1所定値を「Near」と「immediate」の境界線、第2所定値を「Near」と「Far」の境界線としていたが、第1所定値および第2所定値はこれに限らない。
本発明の実施の形態では、ジョブを実行中の画像形成装置10は、印刷ジョブの代行先候補から外していたが、携帯端末40との間の距離が「Near」か「immediate」であれば、代行先の候補に入れてもよい。あるいは、ジョブを実行中であっても、該ジョブの実行完了までの待ち時間が所定時間以下の場合は、携帯端末40との間の距離が「Near」か「immediate」であれば、代行先の候補に入れるようにしてもよい。
本発明の実施の形態では、印刷ジョブの転送先は1つであったが、複数の装置に転送して代行を依頼してもよい。
本発明の実施の形態では、ジョブを実行しておらず、携帯端末40との間の距離が「Near」か「immediate」であれば、印刷ジョブの転送先となっていたが、たとえば、携帯端末40と画像形成装置10の間の正確な距離を測定可能であれば、携帯端末40(ユーザ)との間の距離が最も短い画像形成装置10を、印刷ジョブの転送先として選択するようにしてもよい。他の基準で印刷ジョブの転送先を選択するようにしてもよい。
3…LAN
7…印刷システム
10(A、B)…画像形成装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…画像処理部
17…画像読取部
18…プリンタ部
19…ファクシミリ通信部
20…ネットワーク通信部
23…Beacon
24…電源供給部
30…操作パネル
31…表示部
32…操作部
33…スイッチ部
34…タッチパネル部
40…携帯端末

Claims (6)

  1. ユーザが外部端末から送信した印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ユーザと自装置との間の距離を検出する距離検出部と、
    前記ジョブ取得部が取得した印刷ジョブに基づいて印刷を実行するプリンタ部と、
    他の画像形成装置と前記ユーザとの間の距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部と、
    前記ジョブ取得部が取得した印刷ジョブを前記プリンタ部が実行する前に、前記ユーザと自装置の間の距離が第1所定値以下になった後、第2所定値以上に変化した場合に、前記ユーザの移動先となる画像形成装置を前記距離情報に基づいて推定し、その推定した画像形成装置に前記印刷ジョブを転送して実行させる制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記ジョブ取得部が取得した印刷ジョブを前記プリンタ部が実行不可能な状況で、前記ユーザと自装置の間の距離が第1所定値以下から第2所定値以上に変化した場合に、前記ユーザの移動先となる画像形成装置を前記距離情報に基づいて推定し、その推定した画像形成装置に前記印刷ジョブを転送して実行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記プリンタ部が前記印刷ジョブに基づく印刷を途中で停止した後、前記ユーザと自装置の間の距離が前記第1所定値以下から前記第2所定値以上に変化した場合に、前記ユーザの移動先となる画像形成装置を前記距離情報に基づいて推定し、その推定した画像形成装置に前記印刷ジョブの残りを転送して実行させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記ユーザとの間の距離が最も短い画像形成装置を、前記ユーザの移動先となる画像形成装置として推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記推定した画像形成装置が印刷中である場合は、それ以外の他の画像形成装置の中から前記ユーザの移動先となる画像形成装置を再度推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記ユーザの移動先として推定した画像形成装置を識別可能な情報を前記ユーザに通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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