JP6729062B2 - エンジンの吸気通路構造 - Google Patents

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Description

この発明は、燃焼室内での良好な燃焼を可能とするエンジンの吸気通路構造に関する。
エンジンの燃焼室内に供給される吸気は、インテークマニホールド内の吸気通路と、シリンダヘッドに設けられる吸気通路(以下、吸気ポートと称する。)を通じて燃焼室内に吸引される。
インテークマニホールドやシリンダヘッドは、燃焼室から伝わる熱によって加熱されるため、吸気は、インテークマニホールド内の吸気通路とシリンダヘッド内の吸気ポートの内面から熱を受けることで温度上昇する傾向がある。
特に、高圧縮比のエンジンでは、吸気の温度が上昇すると、低圧縮比のエンジンよりもノッキングが生じやすくなり、このような場合、例えば、点火時期をリタード(遅角)する等して、ノッキングに対応する必要がある。点火時期のリタードは、燃費の向上を阻害してしまうので、吸気の温度上昇はできる限り抑制することが望ましい。
そこで、吸気の温度上昇を抑制するため、金属製の吸気ポートの内面に、樹脂等の熱伝達率の低い材料を密着させて吸気用の断熱部材とする技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−259642号公報
吸気ポートの内面の断熱部材は、シリンダヘッドの内面に射出成形等により密着させた樹脂により構成される。しかし、シリンダヘッドの熱によりこの断熱部材が加熱されると、断熱部材は、インテークマニホールド側へ熱膨張する傾向がある。熱膨張により、断熱部材の上流側端縁がインテークマニホールドの端面に当接すると、断熱部材は内径側へ浮き上がって吸気ポートの内面から剥離する可能性がある。
また、シリンダヘッドにインテークマニホールドを固定する際、シリンダヘッドの内面の断熱部材がインテークマニホールドによって燃焼室側へ押されて、断熱部材が吸気ポートの内径側へ浮き上がって吸気ポートの内面から剥離する可能性もある。
断熱部材が剥離すると、吸気抵抗の増大により吸気の円滑な流れが阻害され、所定の吸気量が燃焼室に供給されなくなるので好ましくない。
そこで、この発明の課題は、吸気ポートの内面に設けた断熱部材が吸気の流れを阻害しないようにすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、エンジンのシリンダヘッド内に設けられ燃焼室に接続される吸気ポートと、前記シリンダヘッドに接続されて前記吸気ポートとともに吸気通路を形成するインテークマニホールドと、を備えたエンジンの吸気通路構造において、前記吸気通路の内壁に形成されて前記吸気通路を径方向に拡大する拡大通路部と、前記拡大通路部に配置されて前記吸気通路の内壁面を形成する断熱部材と、を備え、前記拡大通路部は前記インテークマニホールドと前記シリンダヘッドの接続面の上流から下流に亘って形成され、前記拡大通路部の上流側端面と前記断熱部材の上流側端面との間に隙間部が形成されることを特徴とするエンジンの吸気通路構造を採用した。
ここで、前記断熱部材の上流側端面は、前記接続面と面一である構成を採用することができる。あるいは、前記断熱部材の上流側端面は、前記接続面の上流側に配置される構成を採用することができる。
また、上記の課題を解決するために、この発明は、エンジンのシリンダヘッド内に設けられ燃焼室に接続される吸気ポートと、前記シリンダヘッドに接続されて前記吸気ポートとともに吸気通路を形成するインテークマニホールドと、を備えたエンジンの吸気通路構造において、前記吸気ポートの内壁に形成されて前記吸気通路を径方向に拡大する拡大通路部と、前記拡大通路部に配置されて前記吸気通路の内壁面を形成する断熱部材と、を備え、前記吸気ポートの内壁に形成された拡大通路部の上流側端面と前記断熱部材の上流側端面との間に隙間部が形成されることを特徴とするエンジンの吸気通路構造を採用することができる。
前記断熱部材の上流側端面が前記接続面の上流側に位置する態様において、前記断熱部材の上流側端面は前記吸気通路の外径側に突出する爪部を備え、前記爪部が前記吸気ポートの上流側端面に係止する構成を採用することができる。
前記断熱部材の上流側端面が前記接続面の上流側に位置する態様において、前記断熱部材の径方向外面と前記インテークマニホールドに設けられた前記拡大通路部の径方向内面との間にシール部を設けた構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記吸気ポートにおける前記断熱部材の内側に形成される吸気ポートの断面は、前記インテークマニホールドにおける前記断熱部材熱膨張用の空間よりも上流側のインテークマニホールドの断面よりも大きく設定されている構成を採用することができる。
この発明は、吸気通路の内壁に吸気通路を径方向に拡大する拡大通路部を形成し、その拡大通路部に吸気通路の内壁面を形成する断熱部材を配置し、拡大通路部の上流側端面と断熱部材の上流側端面との間に隙間部を形成したので、断熱部材の熱膨張時においてもその断熱部材が吸気の流れを阻害しない。
この発明の実施形態を示し、(a)は吸気ポートとインマニ内通路との接続箇所付近の断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ他の実施形態を示す要部拡大図である。 (a)(b)はそれぞれさらに他の実施形態を示す要部拡大図である。
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1(a)は、この実施形態のエンジンの燃焼室3とシリンダヘッド1付近、及び、そのシリンダヘッド1に接続されるインテークマニホールド30の一部を示す断面図である。図1(b)はその要部拡大図である。
エンジンのシリンダ内にはピストンが収容されている。シリンダの上面、内周面、及び、ピストンの上面等により燃焼室3が形成されている。燃焼室3の上部のシリンダヘッド1には、燃焼室3内に吸気を送り込む吸気ポート5、燃焼室3から引き出された排気ポート、燃焼室3や吸気ポート5内へ燃料を噴射する燃料噴射装置(インジェクタ)10等を備えている。
吸気ポート5の燃焼室3への開口部である吸気弁孔4は、吸気バルブ2によって開閉される。また、同様に、排気ポートの燃焼室3への開口部である排気弁孔も、排気バルブによって開閉される。
これらの図面では、この発明に直接関係する吸気側の部材や手段を中心に示し、他の部材等については図示省略している。また、図面では、一つのシリンダのみを示しているが、エンジンは単気筒であってもよいし、複数のシリンダを備えた多気筒であってもよい。
吸気ポート5を備えるシリンダヘッド1には、インテークマニホールド30が接続される。インテークマニホールド30内には、吸気ポート5とともに吸気通路Aを形成するインマニ内通路31が設けられている。インマニ内通路31と吸気ポート5とで、エアクリーナ等を通じて外気から導入された吸気を、燃焼室3へ供給する吸気通路Aの一部を構成している。
この実施形態では、シリンダヘッド1は金属製(アルミ製)、インテークマニホールド30は樹脂製である。インテークマニホールド30としては、他にも鋳物等の金属製のものを採用する場合もある。
吸気ポート5の断面形状は、上流寄りのインマニ内通路31への接続面J付近において、通路の上面側と下面側とを結ぶ上下方向への最大径が、それに直交する幅方向への最大径よりも小さく設定された、いわゆる横長のオーバル形状となっている。また、インマニ内通路31の断面形状も、吸気ポート5への接続面J付近において、通路の上面側と下面側とを結ぶ上下方向への最大径が、それに直交する幅方向への最大径よりも小さく設定された、横長のオーバル形状となっている。
シリンダヘッド1へのインテークマニホールド30の固定は、シリンダヘッド1側から立ち上がるボルトを、インテークマニホールド30のインマニ内通路31の端部に設けたフランジ部32の孔に挿通し、ナット等で締め付けることにより行われる。この締め付けにより、吸気ポート5の上流側端面6と、インマニ内通路31の下流側端面であるインマニ端面32aとが面接触し、吸気ポート5とインマニ内通路31が気密に接続される。
このとき、インマニ端面32aには環状のシール溝が形成されており、そのシール溝内に環状のパッキン33が収納されている。パッキン33が吸気ポート5の上流側端面6に押しつけられることにより第一のシール部が構成されている。この第一のシール部により、接続面Jの気密性が高められている。
吸気ポート5の内面には断熱部材20が配置される。断熱部材20は、吸気ポート5の内面全周に沿って所定の厚みで形成され、その形状は、インテークマニホールド30に近い上流側の領域では、筒状を成すものとなっている。断熱部材20におけるこの筒状を成す部分を、筒状部23と称する。
また、燃料室3に近い下流側の領域では、吸気ポート5内の上面に、燃料噴射装置10が取り付けられる取付孔11が開口している。取付孔11付近は、吸気ポート5の内面が、上流側傾斜面12aと下流側傾斜面12bとを備えた下向き凹状の取付孔周辺部12を構成している。取付孔11は、吸気弁孔4側に向く上流側傾斜面12aに開口している。断熱部材20は、この取付孔周辺部12付近においても、吸気ポート5の内面全周に沿って所定の厚みで形成されている。断熱部材20におけるこの取付孔周辺部12付近を、取付孔周辺被覆部22と称する。
断熱部材20は、樹脂の射出成形によって形成される。シリンダヘッド1には、射出成形による断熱部材20の製造方法に対応して、外部空間から吸気ポート5内の空間に臨む貫通孔であるインジェクションゲート(断熱材供給孔)25が設けられている。インジェクションゲート25は、吸気ポート5の内面のうち、吸気ポート5の全長に対して中央部よりも上流側においてその下面に開口している。
吸気ポート5内に所定の型枠を挿入して固定した後、インジェクションゲート25にインジェクション(射出機)Bの射出口を挿入し、吸気ポート5の内面と型枠の外面との間の空間にインジェクションBから射出した樹脂を充填する。樹脂が硬化した後、型枠を取り外せば、断熱部材20が吸気ポート5の内面に固着した状態に仕上がるようになっている。
なお、型枠は、その外面が、インテークマニホールド30に近い上流側の領域では、吸気ポート5の内面に対して所定の隙間を介して対向する筒状を成すものとなっている。型枠の上流側の端部は、吸気ポート5の上流側端面6に密着するフランジ状部であり、このフランジ状部で、断熱部材20の上流側端縁の位置や形状が決定される。型枠は、吸気ポート5の上流側の開口から、その吸気ポート5内への挿入及び取り出しが可能である。
また、その型枠の上流側の端部は、断熱部材20として、吸気ポート5の上流側端面から僅かに上流側へ突出する延長部21を形成できる形状となっている。延長部21は筒状を成し、インテークマニホールド30が接続された際にはインマニ内通路31内に入り込み、そのインマニ内通路31の内面全周に面接触する形状となっている。
また、インジェクションゲート25付近では、断熱部材20は、そのインジェクションゲート25内へ向かって突出する突出部26を備えたものとなる。突出部26は、その上流側面26aがインジェクションゲート25の内面に密着する。また、突出部26は、その下流側面26bが、インジェクションBを抜き取った後のインジェクションゲート25に挿入される栓部材の上面に密着することになる。
また、型枠は、燃料室3に近い下流側の領域では、取付孔周辺部12付近の形状に合致し、且つ、吸気ポート5の内面に対して所定の隙間を介して対向する形状となっている。型枠は、吸気ポート5の下流側の開口である燃焼室3側から、その吸気ポート5内への挿入及び取り出しが可能となるよう分割された複数の部材で構成され、吸気ポート5内に挿入された後、所定の形状に組立できるようになっている。また、樹脂の硬化後は、分割することにより、吸気弁孔4から取り出し可能となっている。
吸気ポート5と、インマニ内通路31の吸気ポート5側の端部には、その上流側よりも断面の大きい拡大通路部35を備えている。拡大通路部35は、その内面全周が、シリンダヘッド1とインテークマニホールド30との接続面Jを挟んで、面一に接続されている。拡大通路部35は、接続面Jの上流から下流に亘って吸気通路Aの内壁に形成されている。拡大通路部35は、その拡大通路部35の上流側の領域よりも相対的に、吸気通路Aの断面を径方向に拡大するものである。
拡大通路部35とその上流側の通路との接続箇所には、内部空間の断面が変化する拡大通路部の上流側端面34が設けられている。この実施形態において、拡大通路部の上流側端面34は、その面方向が流れ方向に対して直交する段部形状となっているが、インマニ内通路31内において、より断面の大きい拡大通路部35とより断面の小さい上流側の通路とを滑らかに接続するものであれば、拡大通路部35の上流側端面34は、流れ方向に対して徐々に断面が変化する傾斜面を備えた形状など、他の形状であってもよい。
図1(b)に示すように、吸気通路A内に拡大通路部35を設けてその拡大通路部35に断熱部材20を配置し、拡大通路部35の上流側端面34と、断熱部材20の上流側端面27との間に、隙間部を形成している。この実施形態では、断熱部材20の上流側端面27は、延長部21の端面に相当する。この隙間部によって、断熱部材20のインテークマニホールド30側の端縁の上流側に、断熱部材20の上流側端面27の外形と同じ断面、又は、その外形よりもやや大きい拡大された断面からなる断熱部材熱膨張用の空間が設定されている。拡大通路部35内の空間、すなわち、拡大通路部35の上流側端面34よりも下流側の空間が断熱部材熱膨張用の空間であり、その断熱部材熱膨張用の空間は、流れ方向全長に亘って、断熱部材20の筒状部23(延長部21を含む。以下同じ。)の上流側端部の外形断面と同じ断面、又は、その外形よりもやや大きい拡大された断面となっている。
断熱部材熱膨張用の空間を備えたことにより、断熱部材20は、仮に温度上昇によって、特に筒状部23が上流側へ向かって熱膨張した際にも、インマニ内通路31の内面に対する熱膨張時の摺動による摩擦抵抗を除けば、その膨張がインマニ内通路31の部材によって拘束されることがない。このため、熱膨張によって、断熱部材20の上流側端縁がインテークマニホールド30の端面に当接して、内径側へ浮き上がる事態を回避できる。図中の隙間部の寸法wが、熱膨張に対応できる断熱部材熱膨張用の空間の長さであり、この寸法wは、断熱部材20に想定される熱膨張量以上に設定されている。
また、シリンダヘッド1にインテークマニホールド30を固定する際に、吸気ポート5の上流側端面6から突出している延長部21をインマニ内通路31内に確実に挿入した後、インテークマニホールド30をシリンダヘッド1に締め付け固定する。このようにすれば、断熱部材20がインテークマニホールド30によって燃焼室3側へ押されて浮き上がる事態も回避できる。
また、断熱部材20に延長部21を設けたことによって、その延長部21の外面とインマニ内通路31の内面との間に、吸気の漏れを防ぐためのシール部として、第二のシール部26を形成することができる。この実施形態では、インテークマニホールド30は樹脂製であり、互いに面接触する延長部21の外面とインマニ内通路31の内面とは一部の箇所で接触しているため、エンジン振動等で第一のシール部で漏れが発生した場合でも接触面でシールが可能となり、気密性をさらに高めることができる。
他の実施形態を図2(a)に示す。この図2(a)の実施形態は、図1の実施形態における断熱部材20の延長部21を省略したものである。断熱部材20の上流側端面27は、エンジンからの加熱がない常温下において、吸気ポート5の上流側端面6と面一、すなわち、通路の流れ方向に沿って同じ位置となっている。ただし、ここで、同常温下において、断熱部材20の上流側端面27を、吸気ポート5の上流側端面6よりも下流側となるように設定してもよい。
この図2(a)の実施形態においても、吸気通路A内に拡大通路部35を設け、拡大通路部35の上流側端面34と、断熱部材20の上流側端面27との間に隙間部を形成したことによって、断熱部材20のインテークマニホールド30側の端縁の上流側に、断熱部材20の端縁の外形と同じ断面、又は、その外形よりもやや大きい拡大された断面からなる断熱部材熱膨張用の空間が設定されている。断熱部材20の上流側端縁から先、拡大通路部35の上流側端面34よりも下流側の空間が断熱部材熱膨張用の空間である。
この断熱部材熱膨張用の空間を備えたことによる断熱部材20の剥離防止等の効果は、前述の実施形態と同様である。
さらに他の実施形態を、図2(b)に示す。この図2(b)の実施形態は、インマニ内通路31内の拡大通路部35として、吸気ポート5の上流側の端部の断面よりも拡大された断面を採用したものである。
インマニ内通路31内に設けられる拡大通路部35は、前述の各実施形態のように、吸気ポート5の上流側の端部と同じ断面としてもよいが、これを、吸気ポート5の上流側の端部よりも拡大された断面としても、断熱部材熱膨張用の空間を確保することができる。
さらに、この実施形態では、延長部21は、外径側に突出する爪部24を備えている。爪部24は、吸気ポート5の上流側端面6に係止することにより、断熱部材20が下流側、すなわち、燃焼室3側へ移動することを防止している。拡大通路部35の断面を、吸気ポート5の断面よりも大きくしたことによって、このような爪部24を設けることが可能となっている。
さらに他の実施形態を、図2(c)に示す。この図2(c)の実施形態は、吸気ポート5の内壁のうち、吸気ポート5の上流側端面6付近を除く領域に、吸気通路Aの断面を径方向に拡大する拡大通路部35を形成し、その拡大通路部35に断熱部材20を配置したものである。
拡大通路部35の上流側端面34は、シリンダヘッド1の吸気ポート5内に位置して、接続面Jよりも下流側である。拡大通路部35の上流側端面34と、断熱部材20の上流側端面27との間に隙間部が、断熱部材熱膨張用の空間となっている点は同様である。
さらに他の実施形態を、図3(a)及び図3(b)に示す。これらの実施形態は、吸気ポート5とインマニ内通路31との接続面J付近において、断熱部材20の内側に形成される吸気ポート5内の通路断面を、インマニ内通路31における断熱部材熱膨張用の空間よりも上流側のインマニ内通路31の通路断面よりも大きく設定したものである。インマニ内通路31の内面(拡大通路部35の部分を除く)を、その全周に亘って吸気の流れ方向に沿って吸気ポート5側に延長した場合、その延長線は、吸気ポート5の断熱部材20の上流側端面に交わらないように設定されている。
図3(a)の例は、延長部21の設置を省略することにより、常温下で断熱部材20がインマニ内通路31内に入り込まないように設定された態様、図3(b)の例は、延長部21を設定した態様である。それぞれの例において、符号w1で示される吸気ポート5内面間距離は、符号w2で示されるインマニ内通路31内の内面間距離(拡大通路部35の部分を除く)よりも大きく設定されている。この吸気ポート5の内面間距離w1>インマニ内通路31の内面間距離w2の関係は、吸気通路Aの中心線を通るどの縦断面においても成立するように設定されている。
前述の実施形態では、吸気ポート5の内面間距離w1とインマニ内通路31の内面間距離w2を等しく設定していたが、このように、吸気ポート5内の断面をインマニ内通路31内の断面よりも大きくすることにより、吸気の流れにおける抵抗を抑制できる。また、仮に、断熱部材20が内径側に熱膨張したとしても、その断熱部材20の内面が、インマニ内通路31の内面(拡大通路部35の部分を除く)の延長線上、又は、その延長線よりも外径側にある限り、吸気の流れは阻害されない。
1 シリンダヘッド
2 吸気バルブ
3 燃焼室
4 吸気弁孔
5 吸気ポート
6 上流側端面
10 燃料噴射装置
11 取付孔
12 取付孔周辺部
20 断熱部材
21 延長部
22 取付孔周辺被覆部
23 筒状部
24 爪部
25 インジェクションゲート
26 突出部
30 インテークマニホールド
31 インマニ内通路
32 フランジ部
32a インマニ端面
33 パッキン
34 上流側端面
35 拡大通路部
36 シール部(第二のシール部)
A 吸気通路
J 接続面

Claims (6)

  1. エンジンのシリンダヘッド内に設けられ燃焼室に接続される吸気ポートと、
    前記シリンダヘッドに接続されて前記吸気ポートとともに吸気通路を形成するインテークマニホールドと、
    を備えたエンジンの吸気通路構造において、
    前記吸気ポートの内壁に形成されて前記吸気通路を径方向に拡大する拡大通路部と、
    前記拡大通路部に配置されて前記吸気通路の内壁面を形成する断熱部材と、
    を備え、
    前記吸気ポートの内壁に形成された前記拡大通路部の上流側端面と前記断熱部材の上流側端面との間に隙間部が形成され、前記拡大通路部は、前記吸気ポートの内壁のうち、前記吸気ポートの上流側端面付近を除く領域に形成され、前記拡大通路部の上流側端面は、前記インテークマニホールドと前記シリンダヘッドの接続面よりも下流側にあることを特徴とするエンジンの吸気通路構造。
  2. エンジンのシリンダヘッド内に設けられ燃焼室に接続される吸気ポートと、
    前記シリンダヘッドに接続されて前記吸気ポートとともに吸気通路を形成するインテークマニホールドと、
    を備えたエンジンの吸気通路構造において、
    前記吸気通路の内壁に形成されて前記吸気通路を径方向に拡大する拡大通路部と、
    前記拡大通路部に配置されて前記吸気通路の内壁面を形成する断熱部材と、
    を備え、
    前記拡大通路部は前記インテークマニホールドと前記シリンダヘッドの接続面の上流から下流に亘って形成され、
    前記拡大通路部の上流側端面と前記断熱部材の上流側端面との間に隙間部が形成され、
    前記吸気ポートにおける前記断熱部材の内側に形成される吸気ポートの断面は、前記インテークマニホールドにおける前記断熱部材熱膨張用の空間よりも上流側のインテークマニホールドの断面よりも大きく設定されていることを特徴とするエンジンの吸気通路構造。
  3. 前記断熱部材の上流側端面は、前記接続面と面一であることを特徴とする請求項に記載のエンジンの吸気通路構造。
  4. 前記断熱部材の上流側端面は、前記接続面の上流側に配置されることを特徴とする請求項に記載のエンジンの吸気通路構造。
  5. 前記断熱部材の上流側端面は前記吸気通路の外径側に突出する爪部を備え、前記爪部が前記吸気ポートの上流側端面に係止する請求項に記載のエンジンの吸気通路構造。
  6. 前記断熱部材の径方向外面と前記インテークマニホールドに設けられた前記拡大通路部の径方向内面との間にシール部を設けた請求項に記載のエンジンの吸気通路構造。
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