JP6727916B2 - 撮像装置のフレキシブル基板の配設構造、撮像装置 - Google Patents

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本発明は、機器本体に回動可能な可動部を備える電子機器においてフレキシブル基板を配設する技術に関する。
従来、機器本体に回動可能な可動部を備える電子機器において、機器本体の内部のメイン基板と可動部内の基板とをフレキシブル基板(FPC)で電気的に接続する構造が知られている。例えば、デジタルカメラ等の撮像装置には、装置本体に可動部としての表示モニタが回動可能に設けられるものがある。撮影の際に、表示モニタを任意のチルト角度に調整することにより各種のアングルでの撮影が可能となる。
ところが、表示モニタのチルト角度によってはFPCが撓んでしまう。そこで特許文献1は、LCDモニタの回動をスムーズかつ、確実に行わせるために、撓んだFPCを収容できる収容室を備える構成を開示している。特許文献2は、FPCに、ヒンジ装置を通過する部分が巻回及び巻出しされながら長さに余裕を有するようにヒンジ装置に巻回される複数の巻回部を設け、FPCが外部に露出しないようにする構造を開示している。
特開2001−333298号公報 特開2003−152357号公報
ところで、機器本体における、FPCを内部に導入する導入位置と、可動部における、FPCを内部に導入する導入位置との距離は、通常、可動部の回動角度によって変化する。FPCが湾曲可能であることを考慮したとき、導入位置間の上記距離をFPCが最短で結ぶための最短延設長さも可動部の回動角度によって変化することになる。そして、可動部の回動軸の位置の設定によっては、最短延設長さが長くなってしまう。
例えば、図2と図3(d)とに示すように、カメラ本体1に対する可動部10の回動可能な最大角度が180度程度に設定されている場合、図2の状態と図3(d)の状態とで、上記最短延設長さの差(余長)は非常に長くなる。何らの工夫がない場合は、この余長が撓みとして生じることになる。この余長による撓みを小さくするために、仮に特許文献1のようにFPCを収納するスペースを設けるとすると、大きなスペースを要し、機器が大型化してしまう。しかも、収納スペース内部でFPCが曲がる等の変形を生じて長期使用により損傷するおそれもある。また、特許文献2のように巻回軸を設けてFPCを巻き取る機構を設けることも、機器の大型化に繋がる。
本発明の目的は、可動部の回動時におけるフレキシブル基板の撓みの発生を抑制することである。
上記目的を達成するために本発明は、撮像装置本体と、前記撮像装置本体に対して回動軸を中心に回動可能に設けられた表示手段を有する可動部と、前記撮像装置本体の内部と前記可動部とを電気的に接続するフレキシブル基板と、前記撮像装置本体の内部において、前記フレキシブル基板を前記撮像装置本体の内部へ引き込む引き込み方向へ付勢する付勢手段と、を有する撮像装置のフレキシブル基板の配設構造であって、前記付勢手段は、前記撮像装置本体の内部において、前記フレキシブル基板に摺動可能に係合するガイド部材と、前記ガイド部材を前記回動軸の軸線方向に略直交する方向へ付勢する、前記フレキシブル基板を挟んで配置された一対の付勢部材とを備え、前記ガイド部材は、前記軸線方向に略直交する方向へ延伸し且つ前記軸線方向に並んで配置された一対の突起を備え、前記フレキシブル基板は、前記ガイド部材に対する前記フレキシブル基板の前記軸線方向への移動を規制するために、前記一対の突起の間で前記ガイド部材に対して掛けられ、前記一対の突起の一方は、前記軸線方向において前記フレキシブル基板と前記付勢部材の一方との間に位置し、前記一対の突起の他方は、前記軸線方向において前記フレキシブル基板と前記付勢部材の他方との間に位置することを特徴とする。
本発明によれば、可動部の回動時におけるフレキシブル基板の撓みの発生を抑制することができる。
フレキシブル基板の配設構造が適用される電子機器の斜視図である。 撮像装置の側面図である。 可動部の回動動作の遷移図である。 ベースプレート及び表示モニタの回動動作の遷移図である。 可動部の全開状態、表示モニタの反時計方向への最大回動状態の、撮像装置の斜視図である。 カメラ本体の後部における、FPCが配設される部分の縦断面図である。 可動部の全閉状態時、全開状態時における撮像装置の背面図である。 図7(a)のP部の拡大図、P部の内側カバーを前側から見た図である。 カメラ本体の後部における、FPCが配設される部分の縦断面図、開口穴付近を内側から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の一実施の形態に係るフレキシブル基板の配設構造が適用される電子機器の斜視図である。この電子機器として、デジタルカメラである撮像装置100を例示する。図1(a)、(b)ではそれぞれ、前面側、背面側の斜視図が示される。図2は撮像装置100の側面図である。
撮像装置100は、カメラ本体(機器本体)1を有する。カメラ本体1の前部(正面)にレンズ鏡筒2が配置される。カメラ本体1の背面側に可動部10が配置される。カメラ本体1の後部上部に電子ビューファインダ12が設けられる。以降、撮像装置100の前後方向については、被写体側を前側とし、上下方向については、電子ビューファインダ12がある側を上側とする。また、左右方向については、電子ビューファインダ12を覗くユーザを基準として呼称する。従って、図2は左側面を表している。
可動部10は、主として表示モニタ11とベースプレート43(図4、図5等に図示)とから構成される。ベースプレート43は、ヒンジ機構である第1の回動軸X1でカメラ本体1に軸支される。表示モニタ11は、ヒンジ機構である第2の回動軸X2でベースプレート43に軸支される。従って、第1の回動軸X1の軸心X1a、第2の回動軸X2の軸心X2a(図2)はいずれも、左右方向に略平行であり、従って、回動軸X1、X2の軸線方向は左右方向に略平行である。ベースプレート43は、軸心X1aを中心としてカメラ本体1に対して相対的に回動可能である。表示モニタ11は、軸心X2aを中心としてベースプレート43に対して相対的に回動可能である。また、ベースプレート43と表示モニタ11とを、一体の可動部10として軸心X1aを中心に回動させることも可能であり、その場合、ユーザにとっては、可動部10が軸心X1aを中心としてカメラ本体1に対して相対的に回動可能であると認識できる。第1の回動軸X1はカメラ本体1の底部近傍に設けられる。図2の状態において、第2の回動軸X2は、高さ方向における可動部10の略中間位置に設けられる。
表示モニタ11には、液晶ディスプレイなどの表示部11aが搭載されている。表示部11aには、撮影の結果得られた撮影画像または記録媒体に記録された画像が、再生画像として表示される。さらに、表示部11aには、シャッタ速度及び絞り値等の撮影条件、撮影枚数並びにメニュー等が表示される。表示部11aにはタッチパネルが備えられ、ユーザは、表示部11aをタッチ操作することによって、レリーズ操作、撮影パラメータ変更、画像の送り操作、拡大・縮小操作等の様々な操作を行うことができる。
レンズ鏡筒2に入射した被写体像(光学像)は撮影光学系によってカメラ本体1内の撮像素子(図示せず)に結像され、光学像に応じた画像信号が出力される。撮影モードでは、画像信号に応じた撮影画像(ライブビュー画像又はスルー画像とも呼称される)が逐次、表示部11aに表示される。そして、ユーザが任意のタイミングでレリーズ操作を行うと、撮像素子の出力である画像信号に対して各種の画像処理が行われて、画像データとして記憶部(図示せず)に記憶される。再生モードでは、記憶部に記憶された画像データが読み出され、表示部11aに画像が表示されるとともに、当該画像に付随する情報が表示部11aに表示される。ユーザが電子ビューファインダ12を覗こうとして目をファインダに近付けると、近接センサ12aがそれを検出し、表示部11aの表示がオフになると共に、電子ビューファインダ12の表示がオンになる。電子ビューファインダ12には、表示部11aに表示されるのと同様の撮影画像や再生画像が表示される。
次に、ヒンジ機構について図3〜図5を用いて説明する。図3(a)〜(d)は、可動部10の回動動作の遷移図である。図4(a)〜(d)は、ベースプレート43及び表示モニタ11の回動動作の遷移図である。
カメラ本体1と可動部10との関係でいえば、図2に示す状態が可動部10の全閉状態であり、図3(d)に示す状態が全開状態である。ユーザは、全閉状態の可動部10の先端部(上部)に指を掛け、第1の回動軸X1を中心に開方向(図3の時計方向)へ可動部10を回動させる。図3(a)、(b)、(c)、(d)ではそれぞれ、可動部10の全閉状態からの回動角度が45度、90度、135度、180度となっている。可動部10が180度だけ回動すると、カメラ本体1の外装に突き当たり、それ以上は回動しないようになっている。図3(a)、(b)の状態は、カメラ本体1をユーザより上に持ち上げるように構えてハイアングル撮影を行うのに適している。また、図3(d)の全開状態では、レンズ鏡筒2を自分に向けて、表示部11aのライブビュー画像を確認しながら自分撮り撮影を行うのに適している。
一方、ユーザは、全閉状態(図2)の可動部10における表示モニタ11の下部に指を掛け、表示モニタ11を図3の反時計方向へ回動させることができる。この場合、図4(a)〜(d)に示すように、ベースプレート43が第1の回動軸X1を中心に開方向(図4の時計方向)へ回動すると共に、表示モニタ11が第2の回動軸X2を中心に図4の反時計方向へ回動していく。図4(d)の状態では、全閉状態から表示モニタ11が反時計方向へ85度まで回動しており、この角度が、表示モニタ11の反時計方向への最大回動角度である。最大回動角度の規制については図5(a)、(b)で説明する。
図4(a)〜(d)の状態は、カメラ本体1をユーザより下方に構えてローアングル撮影を行うのに適している。最大回動角度を85度に留めたのは、図4(d)の状態よりも表示モニタ11及びベースプレート43が回動して表示部11aがカメラ本体1の背面に対向する姿勢となることを確実に防ぐためである。
図5(a)は、可動部10を全開状態とした撮像装置100の斜視図である。図5(b)は、表示モニタ11を反時計方向へ最大回動角度回動させた撮像装置100の底面側の斜視図である。図5(a)は図3(d)に対応し、図5(b)は図4(d)に対応している。
カメラ本体1の背面側には、樹脂製の内側カバー15が配設され、さらにその背面側に金属製の外装カバー16が配設される。外装カバー16に隠れていない内側カバー15の下部の左右端部に一対のスタンドプレート41、42が固定される。ベースプレート43は、スタンドプレート41、42に対して第1の回動軸X1にて連結される。これにより、ベースプレート43は、カメラ本体1に対して回動自在となる。表示モニタ11はホルダプレート44を有し、ホルダプレート44が、第1の回動軸X1を中心とした場合のベースプレート43の自由端部に対して第2の回動軸X2にて連結される。これにより、表示モニタ11は、ベースプレート43に対して回動自在となる。
内側カバー15の左右端部には、摺動レール15gが上下方向に形成される。一方、表示モニタ11の樹脂外装には、摺動リブ11bが突設形成されている。可動部10を、全閉状態(図2)からローアングル撮影用の姿勢(図4(a)〜(d))へ遷移させるためには、2つの摺動リブ11bをそれぞれ対応する摺動レール15gに当接させて、表示モニタ11を回動させていく。摺動リブ11bと摺動レール15gとは摺動接触するため、表示モニタ11は滑らかに回動することができる。また、摺動リブ11bが摺動レール15gの下端に到達したとき、ベースプレート43のストッパ部43a(図4(c)参照)がホルダプレート44に当接して表示モニタ11の回動が規制される。このときの姿勢が、表示モニタ11が図4の反時計方向へ最大限回動し、表示部11aが最も上方を向く状態(図4(d))である。
図6(a)、(b)は、カメラ本体1の後部における、フレキシブル基板(FPC)31が配設される部分の縦断面図である。図6(a)、(b)ではそれぞれ、軸心X1aを中心とした可動部10の全閉状態、全開状態が示される。見やすくするために、図6(a)、(b)では主要な構成要素のみを図示している。カメラ本体1の下部において、内側カバー15と外装カバー16とを貫通して開口部材13が取り付けられ、表示モニタ11のホルダプレート44には開口部材45が取り付けられる(図5も参照)。開口部材13、45に採用される材料はいずれも、摺動性の高い滑り部材であることが好ましい。少なくとも、内側カバー15や外装カバー16等の外装よりも摺動性の高い素材が採用され、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)やポリカーボネート樹脂(PC)の摺動グレード品等が採用される。
カメラ本体1の内部と可動部10の表示モニタ11とは、FPC31により電気的に接続される。FPC31の一端は、カメラ本体1内のメイン基板(不図示)に接続され、FPC31の他端は、表示部11aのFPC(不図示)に接続される。FPC31は、表示モニタ11の内部から、開口部材45に形成される導入口45aを通って外側に出て、ベースプレート43に沿って配設されて、開口部材13に形成される導入口13aを通ってカメラ本体1の内部に導入される。FPC31のベースプレート43に配設される部分は、FPC保護部材14によって覆われ、従って、FPC31はベースプレート43とFPC保護部材14との間に挟まれる。なお、FPC31は両面テープによりFPC保護部材14に貼り付けられ固定される。カメラ本体1の内部においては、FPC31は、メイン基板と接続される前に内側カバー15に対して不図示の箇所で両面テープにて固定される。
開口部材45(導入口45a)と開口部材13(導入口13a)との位置関係に着目すると、可動部10の全閉状態(図6(a))よりも、全開状態(図6(b))の方が、導入口45aと導入口13aとの距離が長くなっている。FPC31は湾曲することが可能であるため、導入口45a、13a間をFPC31が最短で結ぶための最短延設長さが、全開状態で最長となる。例えば、FPC31のA部、B部を考える。全閉状態では、B部はカメラ本体1の内部にあり、A部は導入口13a付近にある(図6(a))。全開状態に遷移すると、B部は導入口13a付近に到達し、A部は導入口13aより下方後方の位置に到達する(図6(b))。すなわち、可動部10が全閉状態から全開状態に遷移することで、FPC31は図6(b)に破線で示すA部からB部までの長さ(約14mm)だけカメラ本体1内から引き出されることになる。一方、何らの工夫がない場合は、可動部10を全開状態から全閉状態へ戻す際に、カメラ本体1の外でFPC31が弛み、折り曲がるおそれがある。そこで本実施の形態では、FPC31を常時、カメラ本体1内に引き込むための付勢機構(付勢手段)を設けた。この付勢機構について、図6〜図9で説明する。
図7(a)、(b)は、可動部10の全閉状態時、全開状態時における撮像装置100の背面図である。付勢機構を見やすくするために、図7(a)では可動部10及び外装カバー16を非表示にし、図7(b)では外装カバー16を非表示にしている。図8(a)は、図7(a)のP部の拡大図である。図8(b)は、P部の内側カバー15を前側から見た図である。ここで、図7(a)、(b)、図8(a)は、撮像装置100でいう背面側から見た図に相当し、図8(b)は前側から見た図に相当する。内側カバー15や外装カバー16については、カメラ本体1の背面部に配設され、特に外装カバー16は可動部10の全開状態時には背面側に露出する外装となるものである。そこで、以降、内側カバー15や外装カバー16について説明するときは、背面側のことを外側、前面側のことを内側と呼称する場合がある。
付勢機構は、主として、FPC31に摺動可能に係合するガイド部材21と一対の引張ばね22とから構成される。まず、図8(a)に示すように、内側カバー15には、付勢機構が配設されるための開口穴Hが形成される。内側カバー15は、ガイド部材21及び引張ばね22を保持する保持部材となる。内側カバー15において開口穴Hにおける左右の上部には、一対の引っ掛け爪部15aが形成される。開口穴Hにおける下半部の左右には一対の規制片15fが延設形成される。各規制片15fの左右外側には、ガイド部材21の案内部として摺動壁15bが形成される。摺動壁15bの左右の上端には一対のストッパ壁15dが連接形成され、摺動壁15bの左右の下端には一対のストッパ壁15eが連接形成される。各規制片15fに連接して、開口穴Hの一部を成す面取り15cが形成される。各面取り15cは、下方ほど互いの距離が近くなるように傾斜している。
一方、ガイド部材21が、左右の摺動壁15bの間に配設される。ガイド部材21の材質は、開口部材13、45と同様に摺動性の高い滑り部材である。ガイド部材21の上部には一対の突起形状21cが一体に形成される。ガイド部材21の端部近傍には引っ掛け爪部21aが一体に形成される。ガイド部材21の上面は断面円弧形状の曲面部21xとなっている(図6(a)、(b))。
ガイド部材21の左右両端部には半円形状の突起部21bが2つずつ形成される。ガイド部材21が配設されると、突起部21bが摺動壁15bに対して一定のクリアランス(例えば0.05mm)を保つ。これにより、内側カバー15に対するガイド部材21の左右方向(第1の回動軸X1の軸線方向)への移動が規制され、ガイド部材21は水平姿勢を保ったまま上下方向の往復変位が案内される。また、ガイド部材21の左右の端部において、球形状凸部21dが2つずつ形成される(図8(a))。ガイド部材21は、内側カバー15の規制片15fと外装カバー16とによって前後方向にクリアランスを持って峡持され、各球形状凸部21dが外装カバー16と摺接する。これにより、ガイド部材21は、前後方向への移動が規制される。また、ストッパ壁15d、15eによって、ガイド部材21の上下方向の移動可能な範囲が規制される。
開口部材13から導入されるFPC31は、内側カバー15及び外装カバー16に沿って上方に延び、ガイド部材21の曲面部21xに係合され、曲面部21xに沿って約180度折り返されて下方へ延びる(図6(a))。ガイド部材21に対しては、FPC31は、ガイド部材21の一対の突起形状21cの間で、左右方向のほぼ中央に掛けられる。ガイド部材21とFPC31は互いに固定されず、摺接する関係となる。突起形状21cは、ガイド部材21に対するFPC31の左右方向の移動を規制する基板規制部として機能する。引っ掛け爪部21aに各引張ばね22の一端が引っ掛けられると共に、他端が引っ掛け爪部15aに掛けられる(図8(b))。一対の引張ばね22により、ガイド部材の左右両端がバランス良く上方に常に付勢される。これにより、ガイド部材21は、ほぼ傾くことなく上下方向、すなわち第1の回動軸X1の軸線方向に略直交する方向に変位可能となり、係合したFPC31の部分を傾けることなく案内することができる。従って、FPC31が引張ばね22に接触することが防止されると共に、FPC31が左右にずれて余計な負荷がFPC31に掛かることも防止される。
FPC31をガイド部材21に対して係合させると、引張ばね22によるガイド部材21の上方への付勢力によって、FPC31は常に、カメラ本体1の内部へ引き込む引き込み方向へ常に付勢される。これにより、FPC31の撓み発生が抑制される。ガイド部材21の変位方向については、上方が、FPC31の引き込み方向に対応し、下方が、FPC31の引き出し方向に対応する。
かかる構成において、可動部10の全閉状態時には、引張ばね22からの引っ張りにより、ガイド部材21は、限界規制部として機能するストッパ壁15dに当接しており、この位置が、上方への変位限界位置である。このとき、引張ばね22は最も短くなっていて、付勢力が小さいため、装置の非使用時や保管時にFPC31に掛かる負荷を小さくすることができる。可動部10が開方向へ回動していくと、FPC31が可動部10に引っ張られ、開口部材13の導入口13aから引き出される。その際、ガイド部材21は、曲面部21xでFPC31と摺動しながら下方に変位する。そして、可動部10が全開状態となったとき(図8(b))、ガイド部材21とストッパ壁15eとの間には一定のクリアランスが生じるようになっている。これにより、可動部10に不用意に力が加わり180度よりもさらに開いた場合であっても、FPC31に過大な引張力が作用しないようになっている。
次に、可動部10が全開状態から閉方向へ回動していくと、ガイド部材21が上方へ付勢されていることにより、ガイド部材21は、曲面部21xでFPC31と摺動しながら上方に変位すると共に、FPC31が導入口13aから引き込まれる。その際、FPC31は、ガイド部材21と係合する部分を徐々に変化させながらガイド部材21に案内される。FPC31には常にテンションがかかっているため、撓みがほとんど生じることがない。
ここで、ガイド部材21の変位量とFPC31の引き込みまたは引き出しの量について考察する。FPC31は、ガイド部材21と係合する部分で折り返され、折り返しの角度がほぼ180度である。FPC31は、カメラ本体1においてメイン基板に接続されていて端部が固定されている。そのため、ガイド部材の変位量の約2倍の長さのFPC31を引き込みまたは引き出すことができる。これにより、付勢機構を上下方向の小さいスペースで実現できる。また、FPC31は、180度の折り返しにより、ガイド部材21より下方の部分同士が対向するので、前後方向においても付勢機構をコンパクトにすることが容易である。
次に、ガイド部材21の組み付け方法に関して、図9を用いて説明する。図9(a)は、カメラ本体1の後部における、FPC31が配設される部分の縦断面図である。図9(b)は、内側カバー15の開口穴H付近を内側から見た図である。
仮に、ガイド部材21を外側(図8(a)の紙面手前側)から組み込む場合、開口部材13を内側カバー15の外側に載せ、さらに外装カバー16を組み付ける。FPC31を、外側から開口部材13を通し、ガイド部材21と外装カバー16との隙間にFPC31を通して180度折り返すようにガイド部材21に係合させなければならない。しかしながら、隙間が小さいことと、FPC31はメイン基板へ接続するために90度曲がったコーナ部があることから、隙間を通す作業が非常に困難である。そこで、ガイド部材21を内側(図9(b)の紙面手前側)から組み込むようにする。
まず、外装カバー16を先に組み付け、図9(a)に示すように、FPC31を、予め外側から開口部材13を通して上方に伸ばした状態にしておく。そして、一対の規制片15fの間を通してガイド部材21をFPC31に係合させる。その際、左右方向における開口穴Hの幅(規制片15f間の間隔)は、ガイド部材21の左右方向の長さよりも短いため、ガイド部材21を斜めにして回し入れるように組む。ここで、開口穴Hの下部の隅に面取り15cが形成されているので、面取り15cがない場合に比べ、ガイド部材21と開口穴Hの内縁との干渉を回避しやすくなり、開口穴Hを貫通させやすい。なお、ガイド部材21の対角方向の長さが一対の摺動壁15bの間隔より小さく設計されている。これにより、ガイド部材21の組み付け後に、突起部21bと摺動壁15bとの間に一定のクリアランスが確保される。このようにしてガイド部材21を組み付けた後、引張ばね22を組み付け、FPC31を180度折り曲げる。この組み付け順序であれば、付勢機構を内側カバー15に対して比較的容易に組み付けることができる。
本実施の形態によれば、第1の回動軸X1を中心にカメラ本体1に対して可動部10が回動可能であり、付勢機構によって、FPC31は、カメラ本体1の内部への引き込み方向へ常に付勢される。これにより、可動部10の回動時におけるFPC31の撓みの発生を抑制することができる。従って、可動部10をどの角度で使用しても、FPC31はカメラ本体1の外で弛むことなく、意図しない箇所で折り曲げられるおそれがない。よって、長年の使用によりFPC31が断線することもなく、耐久性及び信頼性の高い撮像装置を提供できる。
また、付勢機構は、FPC31と係合するガイド部材21と、ガイド部材21を第1の回動軸X1の軸線方向に略直交する方向(上方)へ付勢する引張ばね22(付勢部材)とで構成される。この構成において、FPC31は、ガイド部材21と係合する部分で折り返されるので、ガイド部材21の変位量よりも大きな引き込み量を実現できる。しかもFPC31は、180度の折り返しがなされるので、前後方向の薄型化が可能であり、その結果、撮像装置100の小型化にも資する。
また、FPC31と係合するガイド部材21の係合部である曲面部21xは断面円弧状に形成され、しかもガイド部材21及び開口部材13はいずれも摺動性の高い部材であるので、FPC31が円滑に摺動し、可動部10の回動動作に支障が生じにくい。また、突起部21bと摺動壁15bとのクリアランスを保った摺動によって、ガイド部材21は安定した姿勢で上下方向へ往復移動できる。これによっても、可動部10の回動動作が円滑になる。さらに、FPC31は、突起形状21cで規制されることにより、ガイド部材21に対して左右方向における決まった位置で係合するので、これによっても、可動部10の回動動作が円滑になる。
なお、本実施の形態では、回動軸X1、X2という2つのヒンジ機構を有する撮像装置を例に挙げたが、本発明は単一の回動軸を有した電子機器にも適用可能である。また、可動部が回動する方向として、上下チルトを例示したが、これに限らず、例えば、左右方向に回動する可動部を有した電子機器にも本発明を適用可能である。その場合は、回動軸の軸線方向に略直交する方向へFPC31が付勢されるように付勢機構を設けるのが望ましい。
なお、FPC31は、ガイド部材21と係合する部分で180度の角度で折り返される構成を例示したが、これに限定されない。すなわち、前後方向の薄型化の効果をあまり望まない場合は、FPC31を180度よりも小さい角度で折り返してもよい。
なお、FPC31を引き込み方向へ付勢する付勢機構は例示の構成に限定されない。例えば、ガイド部材21を付勢する付勢部材は引張ばね22に限られず、ゴム等の弾性部材でもよい。あるいは、引張ばねでなく圧縮ばねを用いて、FPC31を引き込み方向へ引っ張るようにガイド部材21を付勢する構成としてもよい。また、単純に、FPC31にテンションを常に与えて撓みの発生を抑制するという観点に限れば、FPC31を付勢部材で引っ張ってもよく、ガイド部材21のような部材を介することは必須でない。
なお、本発明は、撮像装置に限られず、FPCを有し、回動機構を備える各種の電子機器に適用可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
1 カメラ本体
10 可動部
21 ガイド部材
22 引張ばね
31 フレキシブル基板(FPC)
X1 第1の回動軸

Claims (10)

  1. 撮像装置本体と、
    前記撮像装置本体に対して回動軸を中心に回動可能に設けられた表示手段を有する可動部と、
    前記撮像装置本体の内部と前記可動部とを電気的に接続するフレキシブル基板と、
    前記撮像装置本体の内部において、前記フレキシブル基板を前記撮像装置本体の内部へ引き込む引き込み方向へ付勢する付勢手段と、を有する撮像装置のフレキシブル基板の配設構造であって、
    前記付勢手段は、前記撮像装置本体の内部において、前記フレキシブル基板に摺動可能に係合するガイド部材と、前記ガイド部材を前記回動軸の軸線方向に略直交する方向へ付勢する、前記フレキシブル基板を挟んで配置された一対の付勢部材とを備え、
    前記ガイド部材は、前記軸線方向に略直交する方向へ延伸し且つ前記軸線方向に並んで配置された一対の突起を備え、
    前記フレキシブル基板は、前記ガイド部材に対する前記フレキシブル基板の前記軸線方向への移動を規制するために、前記一対の突起の間で前記ガイド部材に対して掛けられ、
    前記一対の突起の一方は、前記軸線方向において前記フレキシブル基板と前記付勢部材の一方との間に位置し、
    前記一対の突起の他方は、前記軸線方向において前記フレキシブル基板と前記付勢部材の他方との間に位置することを特徴とする撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  2. 前記フレキシブル基板は、前記ガイド部材と係合する部分で折り返されることを特徴とする請求項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  3. 前記フレキシブル基板と係合する前記ガイド部材の係合部は断面円弧状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  4. 前記ガイド部材の変位に対応する前記フレキシブル基板の引き込み量または引き出し量は、前記ガイド部材の変位量よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  5. 前記ガイド部材の往復変位を案内する案内部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  6. 前記フレキシブル基板の引き込み方向に対応する前記ガイド部材の変位方向の限界位置を規制する限界規制部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  7. 前記ガイド部材を変位可能に保持する保持部材を有し、
    前記保持部材には、前記軸線方向における幅が前記ガイド部材よりも短い穴が形成され、前記穴の隅には面取りが形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  8. 前記ガイド部材は、前記撮像装置本体の外装よりも摺動性の高い材料で構成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  9. 前記フレキシブル基板は、前記撮像装置本体に設けられた導入口を通って前記撮像装置本体の内部へ導入され、
    前記導入口は、前記撮像装置本体の外装よりも摺動性の高い材料で構成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像装置のフレキシブル基板の配設構造を有することを特徴とする撮像装置。
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